risk_perception2

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(3.3.2*) 成 分 u と v をまず 確 率 β,1-βで 結 合 し,

次 いで 確 率 α,1-αで 欠 等 しても,1つの 演

算 ,つまり, 確 率 αβ,1-αβで 結 合 した

ものと, 結 果 として 同 じことになる.

NM は,これら(3.1)から(3.3)の 公 理 に 基 づいて,

(2.1.1)と(2.1.2)を 満 たす(2.2.1)の 写 像 u → ρ = f (u)

である,(2.6)の 一 次 関 数 を 導 きだした( 詳 細 は 省 略 ).

4 NM によよるる 効 用 関 数 へへの 適 用 可 能 性

(1) 効 用 としてのリスシクキの 数 理 モムデヅラ

(4.1*) 定 義 : 放 射 線 の 健 康 影 響 の「リスク」の 効 用 は,

「ガン( 事 象 )の 発 生 」に 加 え,リスクが 顕 在 化 し

たときの「 恐 ろしさ」と 健 康 影 響 への「 未 知 さ」の

3 要 素 によって 定 義 されるものと 仮 定 する.

(4.1) 定 義 : 効 用 u, v は, 以 下 により 定 義 される.

{ u u , u }, v { v , v , }

u =

=

1, 2 3

1 2

v3

ただし,u 1 , u 2 , u 3 と v 1 , v 2 , v 3 はそれ

ぞれ,「ガン( 事 象 )の 発 生 」「 恐 ろしさ」「 未

知 さ」の 効 用 の 要 素 を 表 す.

(4.2) u = ( u1 , u2,

u3)

= (0,0,0)

(4.2*) 単 純 化 のため, 効 用 を3 次 元 ユークリッド 空

間 における 空 間 ベクトルとして 考 える. 単 純

化 のため,ベクトルの 基 点 を u とする.すな

わち,u 1 , u 2 , u 3 はそれぞれ,「ガン( 事 象 )

の 発 生 」「 恐 ろしさ」「 未 知 さ」の 原 点 (すな

わちゼロ)とする.

(2)NM

効 用 へへの 適 用 可 能 性 の 検 討

ここまで 準 備 した 上 で, 効 用 としてのリスクの NM

効 用 関 数 への 適 用 可 能 性 を 検 討 する.まず, 効 用 u

と v の 性 質 について 検 討 する.(1.1)は 当 然 に 満 たさ

れる.(1.2)について,「ガン( 事 象 )の 発 生 」は 当 然

満 たす.「 恐 ろしさ」については,リスクが 顕 在 化 し

たときの 恐 ろしさを 確 率 的 に 結 合 することは 十 分 に

可 能 と 思 われる.( 例 :おそろしい 結 果 が 発 生 する 可

能 性 が 50%で, 全 くおそろしくない 結 果 が 発 生 する

確 率 が 50%の 場 合 と,それぞれ 60%と 40%の 場 合 の

どちらが 望 ましいかを 判 断 することは 可 能 .)

「 未 知 さ」についても, 同 様 である.( 例 : 何 が 起

きるか 全 く 予 見 できないことが 発 生 する 確 率 が 50%

で, 完 全 に 既 知 なことが 発 生 する 確 率 が 50%の 場 合

と,それぞれ 60%と 40%の 場 合 のどちらが 望 ましい

かを 判 断 することは 可 能 .)

(3)NM

効 用 関 数 へへの 適 用 可 能 性 の 検 討

(2.1.1)については, 効 用 関 数 による 数 値 が, 単 純 増

加 関 数 という 単 調 変 換 を 除 いて 定 まる 数 であること

を 意 味 している.「ガン( 事 象 )が 発 生 しない 場 合 」

の 効 用 が「ガン( 事 象 )が 発 生 する 場 合 」の 効 用 よ

りも 高 い 数 値 を 示 すことに 疑 いはない.「 恐 ろしさ」

「 未 知 さ」についても 同 様 である.

(2.1.2)は,u と v をαについての 結 合 演 算 を 行 った

後 の 効 用 に 対 して 効 用 関 数 により 得 られた 数 値 と,u

と v それぞれを 独 立 して 効 用 関 数 で 数 値 化 した 後 で,

結 合 演 算 を 行 った 場 合 に 得 られる 数 値 が「 等 しい」

ということを 意 味 する.すなわち,「がんに 罹 患 する

確 率 が 60%であり, 罹 患 しない 確 率 が 40%である 場

合 」の 効 用 に 対 する 効 用 関 数 の 数 値 と,「がんに 罹 患

する 場 合 」の 効 用 の 効 用 関 数 による 数 値 に 60%を 乗

じたものに「がんに 罹 患 しない 場 合 」の 効 用 の 数 値

に 40%を 乗 じたものを 加 えたものが 等 しい,という

ことである. 同 時 に,これを 満 たす 効 用 関 数 は,(2.6)

のように 一 次 関 数 となる. 放 射 線 影 響 によるガンの

発 生 については, 国 際 放 射 線 防 護 委 員 会 (ICRP)で「 敷

居 値 なし 線 形 モデル(LNT モデル)」(ICRP 2008)が 採

用 されており,(2.6) と(2.1.2)が 成 り 立 つと 考 えるこ

とは 妥 当 である.

では,「 恐 ろしさ」「 未 知 さ」について 同 様 のこと

がいえるであろうか.Slovic の 1987 年 の 論 文 によれ

ば,「 恐 ろしさ」「 未 知 さ」それぞれについて,「 社 会

に 対 する 警 告 としてのシグナル」としての 大 きさと,

一 次 比 例 的 な 関 係 があることが 示 唆 されている.( 図

1 参 照 )これに 基 づき,「 恐 ろしさ」「 未 知 さ」につ

いても,(2.1.2)が 成 り 立 つと 推 定 することは 一 定 の

合 理 性 があると 思 われる.

図 1(Slovic 1987 より)

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