SPECIALIZED バイクオーナーズ マニュアル

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SPECIALIZED バイクオーナーズ マニュアル

目 次全 般 的 な 警 告 p. 1保 護 者 の 方 へ p. 21. はじめにA. バイクのフィッティング p. 3B. 安 全 第 一 p. 3C. 安 全 点 検 p. 4D. 初 めてのライド p. 62. 安 全 性A. 基 本 事 項 p. 6B. 安 全 なライディング p. 7C. オフロードでの 安 全 p. 8D. 雨 天 のライディング p. 9E. 夜 間 のライディング p. 9F. 激 しいライディング、スタント、 競 技 p. 11G. コンポーネントの 変 更 やアクセサリーの 追 加 p. 123. フィッティングA. スタンドオーバーハイト p. 13B. サドルの 位 置 p. 13C. ハンドルバーの 高 さと 角 度 p. 15D. 操 作 系 の 位 置 調 整 p. 17E. ブレーキレバーのリーチ p. 174. 技 術 関 連A. ホイール p. 171. フロントホイールの 保 持 補 助 装 置 p. 192. カム 作 動 システム 搭 載 のホイール p. 203. ホイールの 取 り 外 しと 取 り 付 け p. 20B. カム 作 動 式 のシートポストクランプ p. 24C. ブレーキ p. 24D. 変 速 p. 27E. ペダル p. 30F. バイクのサスペンション p. 31G. タイヤおよびチューブ p. 325. 整 備A. 整 備 の 間 隔 p. 34B. バイクが 衝 撃 を 受 けた 場 合 p. 36付 録 A バイクの 使 用 目 的 p. 37付 録 B バイクとコンポーネントの 寿 命 p. 44付 録 C コースターブレーキ p. 50付 録 D 留 め 具 の 締 め 付 けトルク 基 準 値 p. 51世 界 の 子 会 社 および 販 売 代 理 店 p. 54


全 般 的 な 警 告 :あらゆるスポーツと 同 様 に、サイクリングにはケガや 物 的 損 害 のリスクが 伴 います。バイクに 乗 ることを 選 んだ 時 点 で、お 客 様 にはそうしたリスクに 対 する 責任 が 発 生 します。したがって、お 客 様 は 安 全 で 責 任 あるライディングのルールについて、そして 正 しい 使 い 方 とメンテナンスについて 知 る 必 要 があり、それを 実践 しなければなりません。バイクを 正 しく 使 い、メンテナンスすることで、ケガをするリスクを 抑 えることができます。このマニュアルには、「 警 告 」および「 注 意 」と 表 示 された 文 が 数 多 く 含 まれています。これらはバイクのメンテナンスや 点 検 を 怠 った 結 果 として、あるいは安 全 なライディングしなかった 結 果 として 起 きることに 関 連 しています。• 安 全 性 警 告 記 号 と「 警 告 」という 言 葉 の 組 み 合 わせは、その 潜 在 的な 危 険 を 避 けないと、 重 傷 や 死 亡 事 故 につながる 可 能 性 があることを 意 味 します。• 安 全 性 警 告 記 号 と「 注 意 」という 言 葉 の 組 み 合 わせは、その 潜 在 的な 危 険 を 避 けないと、 軽 度 から 中 程 度 のケガにつながる 可 能 性 があること、または 安 全 ではない 使 い 方 に 対 する 警 告 を 意 味 します。• 安 全 性 警 告 記 号 を 伴 わずに 使 われる「 注 意 」という 言 葉 は、その 事 態 を避 けないと、バイクの 重 大 な 損 傷 につながったり、 保 証 が 無 効 になったりする 可能 性 があることを 意 味 します。「 警 告 」と「 注 意 」では、しばしば「コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります」と 書 かれています。 転 倒 はつねに 重 傷 、 場 合 によっては 死 亡 にもつながる 可 能 性 があるため、ケガまたは 死 亡 の 可 能 性 についての 警 告 を 繰 り 返 していない 場 合 があります。ライディング 中 に 起 こりうるあらゆる 状 況 または 条 件 を 予 測 するのは 不 可 能 です。したがって、このマニュアルはあらゆる 条 件 の 下 でのバイクの 安 全 な 使 い 方を 紹 介 するものではありません。バイクを 使 用 することには 予 測 や 回 避 ができないリスクが 伴 い、その 責 任 はすべてライダー 自 身 が 負 わなければなりません。1


保 護 者 の 方 へ保 護 者 の 方 には 未 成 年 のお 子 様 の 行 為 と 安 全 に 関 する 責 任 があります。バイクがお 子 様 に 合 わせて 正 しくフィッティングされていること、 手 入 れが 行 き 届 き、安 全 に 使 用 できる 状 態 であること、お 客 様 とお 子 様 がバイクの 安 全 な 使 い 方 を 学び、 理 解 していること、お 客 様 とお 子 様 がお 住 まいの 地 域 の 車 両 、バイク、 交 通関 連 法 規 だけでなく、 安 全 で 責 任 あるバイクの 乗 り 方 についての 一 般 常 識 も 学び、 理 解 し、 守 ること――これらを 確 実 に 実 行 することも、そうした 責 任 に 含 まれます。 保 護 者 の 方 もこのマニュアルをお 読 みになり、お 子 様 がバイクに 乗 って出 かけるのを 許 可 する 前 に、 警 告 文 の 内 容 、バイクの 機 能 、 正 しい 使 い 方 についてお 子 様 と 共 に 確 認 してください。警 告 :お 子 様 がバイクに 乗 るときには、 必 ずバイク 専 用 ヘルメットを 着 用させてください。ただし、バイク 用 ヘルメットはバイクに 乗 るときにのみ使 用 し、ライディングをするとき 以 外 は 脱 がなければならないことを、お子 様 に 理 解 させてください。 遊 び 場 や 遊 具 で 遊 ぶとき、 木 に 登 るときなど、バイクに 乗 っていないときには、ヘルメットを 着 用 してはいけません。この 警 告 が 守られないと、 重 傷 や 死 亡 事 故 につながるおそれがあります。2


5. 「つま 先 のオーバーラップ」がありますか? フレームサイズが 小 さめのバイクでは、ペダルが 最 も 前 にあるときにハンドルを 切 ると、つま 先 またはトウクリップが 前 輪 と 接 触 する 場 合 があります。セクション4.Eを 読 んで、トウクリップのオーバーラップがあるかどうか 確 認 してください。6. サスペンションが 装 備 されていますか? 装 備 されている 場 合 は、セクション4.Fを 読 んでください。サスペンションによってバイクの 挙 動 が 変 化 することがあります。 使 い 方 、 調 整 、お 手 入 れ 方 法 については、サスペンションメーカーの 説 明 書 に 従 ってください。C. 安 全 点 検ライディングの 前 に、 毎 回 必 ずバイクのコンディションを 点 検 してください。 ナット、ボルト、ビス、その 他 の 留 め 具 :バイクにはさまざまな 材 質 で 作 られた 幅 広 いサイズと 形 状 の 留 め 具 が 使 用 されていますが、モデルやコンポーネントごとに 異 なる 場 合 が 多 いため、 正 しい 締 め 付 け 力 またはトルクを 一 般 化 して 示すことはできません。バイクの 留 め 具 が 正 しく 締 め 付 けられているかどうか 確 認するには、このマニュアルの 付 録 Dにある「 留 め 具 の 締 め 付 けトルク 基 準 値 」、または 確 認 したいコンポーネントのメーカーが 提 供 する 説 明 書 の 締 め 付 けトルク基 準 値 を 参 照 してください。 留 め 具 を 正 しく 締 め 付 けるには、 適 切 なトルクレンチが 必 要 です。トルクレンチを 備 えている 販 売 店 なら、バイクの 留 め 具 を 適 切 なトルクで 締 めてくれるはずです。 自 分 で 作 業 する 場 合 は、 必 ずトルクレンチを 使用 し、バイクかコンポーネントのメーカー、または 販 売 店 が 提 供 する 適 正 な 締 め付 けトルク 基 準 値 に 従 ってください。ご 自 宅 またはライディングに 出 かけた 先 で調 整 をしなければならない 場 合 は、 十 分 に 注 意 して 作 業 し、できるだけ 早 い 機 会に、ご 自 身 で 作 業 した 留 め 具 を 販 売 店 で 点 検 してもらうことをお 勧 めします。警 告 :バイクの 留 め 具 (ナット、ボルト、ビス)を 適 切 な 力 で 締 め 付 けることが 重 要 です。 力 が 弱 すぎると、 留 め 具 がしっかり 固 定 されない 場 合 があります。また、 力 が 強 すぎると、ねじ 山 のつぶれや、 留 め 具 の 伸 び、 変形 、 破 損 を 招 く 可 能 性 があります。いずれにしても、 不 適 切 な 締 め 付 け 力 はコンポーネントの 故 障 につながり、 走 行 中 のコントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。 すべての 留 め 具 に 緩 みがないことを 確 認 してください。 前 輪 を 地 面 から 約5~7.5cmの 高 さに 持 ち 上 げて、 軽 く 地 面 に 落 としてみます。 何 かが 緩 んでいるのが 目 で 確 認 できたり、そのような 音 や 感 触 がしたりしませんか? バイク 全 体を 目 で 見 て、 手 で 触 れながら 点 検 してください。 緩 んでいる 部 品 やアクセサリーはありませんか? もしあれば、しっかり 固 定 してください。 判 断 に 自 信 がない場 合 は、 経 験 のある 人 に 点 検 を 頼 んでください。 タイヤとホイール:タイヤの 空 気 圧 が 適 切 であることを 確 認 します(セクション4.G.1を 参 照 )。 片 手 をサドルに、もう 一 方 の 手 をハンドルバーとステムの 交 点 に 置 いて、バイクに 体 重 をかけながら、タイヤがどのくらい 変 形 するかを 目 で 確 かめます。 空 気 圧 を 正 しく 調 整 したときのタイヤの 変 形 具 合 と 比 較 し、必 要 があれば 空 気 圧 を 調 整 してください。 タイヤの 状 態 は 良 好 ですか? 前 後 のホイールを 少 しずつ 回 して、トレッド 面 やサイドウォールにキズがないか 点 検 します。 損 傷 がある 場 合 は、タイヤを交 換 してからバイクに 乗 ってください。 ホイールがゆがんでいませんか? 前 後 のホイールを 回 してみて、ブレーキとのクリアランスと 横 方 向 の 振 れを 点 検 します。ホイールに 少 しでも 横 方 向 の振 れがあったり、ブレーキシューに 擦 れたり、 当 たったりしている 場 合 は、 適 切4


安 全 性 についての 非 常 に 重 要 なお 知 らせ:44ページの 付 録 Bにある、バイクとコンポーネントの 耐 用 期 間 に 関 する 重 要 な情 報 も、よく 読 んで 完 全 に 理 解 しておいてください。D. 初 めてのライドヘルメットをかぶって、 新 しいバイクで 初 めての 慣 らし 運 転 に 出 かけるときは、 自 動 車 、 他 のライダー、 障 害 物 などの 危 険 がない、 管 理 された 環 境 を 選 んでください。まずは、お 客 様 の 新 しいバイクの 操 作 系 、 機 能 、 性 能 に 慣 れるためのライディングから 始 めましょう。バイクのブレーキ 操 作 を 練 習 しましょう(セクション4.Cを 参 照 )。 低 速 でブレーキの 効 きを 試 します。 体 重 を 後 方 へ 移 しながら、リアブレーキから 先 に 徐 々にブレーキをかけます。フロントブレーキを 急 激 にかけたり、フロントブレーキのかけ 方 が 強 すぎたりすると、 体 がハンドルバーを 越 えて 前 方 へ 投 げ 出 されるおそれがあります。ブレーキのかけ 方 が 激 しすぎると、ホイールがロックしてしまう 可 能 性 があり、バイクのコントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。ホイールがロックすると、タイヤのスリップなどの 現 象 が 起 きます。トウクリップまたはクリップレスペダルが 装 備 されている 場 合 は、シューズとペダルの 着 脱 練 習 をしましょう。このセクション 前 出 のB.4、およびセクション4.E.4を 参 照 してください。サスペンションが 装 備 されている 場 合 は、ブレーキをかけたとき、およびライダーが 体 重 移 動 をしたときのサスペンションの 挙 動 に 慣 れておきましょう。このセクション 前 出 のB.6、およびセクション4.Fを 参 照 してください。変 速 の 練 習 をしましょう(セクション4.Dを 参 照 )。 絶 対 にしてはいけないのは、クランクを 逆 回 転 させながらシフターを 操 作 することと、シフターを 操 作 した 直 後 にクランクを 逆 回 転 させることです。これはチェーンに 無 理 な 力 が 加 わる原 因 となり、バイクの 大 きな 損 傷 につながる 可 能 性 があります。バイクのハンドリングと 反 応 を 確 かめ、 快 適 に 乗 れるかどうか 確 認 してください。わからないことがあったり、 何 かがおかしいと 感 じたりした 場 合 は、 乗 るのを止 めて 販 売 店 にご 相 談 ください。2. 安 全 性A. 基 本 事 項警 告 :お 客 様 がライディングをする 地 域 では、 特 定 の 安 全 装 備 の 使 用 が 義務 付 けられているかもしれません。その 地 域 の 法 規 を 知 り、 適 用 されるすべての 法 規 に 従 うことは、お 客 様 の 責 任 です。これには 法 規 の 要 求 に 応 じてご 自 身 とバイクの 適 切 な 装 備 品 を 用 意 することも 含 まれます。その 地 域 のバイクに 関 するすべての 法 律 と 規 則 を 守 ってください。また、バイクのライト 類 、 登 録 、 歩 道 の 通 行 についての 規 則 、 自 転 車 道 やトレイルの 利 用 を規 制 する 法 規 、ヘルメットについての 法 規 、 自 転 車 用 チャイルドシートについての 法 規 、 自 転 車 の 交 通 に 関 する 特 別 な 法 規 を 守 ってください。そうした 法 規 を 知り、 守 ることは、お 客 様 の 責 任 です。6


1. 最 新 の 認 定 規 格 に 適 合 し、お 客 様 が 行 うライディングの 種 類 に合 ったバイク 用 ヘルメットを 必 ず 着 用 してください。ヘルメットのフィッティング、 使 い 方 、お 手 入 れの 方 法 については、ヘルメットのメーカーの 説 明 書 に 従 ってください。 乗 車 中 に 起 こる 重 大なケガの 大 部 分 は 頭 部 の 負 傷 であり、その 多 くはライダーが 適 切なヘルメットを 着 用 していれば 防 げた 可 能 性 のあるケガです。警 告 :ヘルメットを 着 用 せずにライディングをすると、 重 傷 や 死 亡 事 故 につながるおそれがあります。2. バイクに 乗 る 前 に、 必 ず「 安 全 点 検 」(セクション1.C)を 行 ってください。3. バイクの 操 作 系 ――すなわち、ブレーキ(セクション4.C)、ペダル(セクション4.E)、 変 速 (セクション4.D)――について、 完 全 に 理 解 しておきましょう。4. チェーンリングの 歯 、 動 いているチェーン、 回 っているペダルとクランク、 回 転 しているホイールに、 体 の 一 部 やその 他 の 物 体 が 触 れないように 注 意 してください。5. 以 下 を 必 ず 着 用 してください。• 脱 げにくく、ペダルをしっかりグリップするシューズ。 動 いている 部 品 に靴 ひもが 巻 き 込 まれないように 注 意 し、 絶 対 に 裸 足 やサンダル 履 きではバイクに乗 らないでください。• 明 るく 目 立 つ 色 の 衣 服 。ゆったりとした 衣 服 は、バイクに 絡 みついたり、 道路 やトレイル 脇 の 物 体 に 引 っかかったりする 可 能 性 があるため、 避 けてください。• 飛 んでくる 土 、ホコリ、 虫 などに 対 して 目 を 保 護 できるアイウェア。 日 差しがまぶしいときは 着 色 レンズを、それ 以 外 のときは 透 明 なレンズを 使 用 してください。6. ジャンプをしないでください。 特 にBMXやマウンテンバイクでのジャンプは楽 しいものかもしれませんが、バイクとそのコンポーネントに 予 測 できない 大きな 力 が 加 わる 可 能 性 があります。 自 分 のバイクでジャンプをしたがるライダーは、バイクだけでなく 自 分 自 身 にも 重 大 なダメージを 負 うリスクを 冒 していることになるのです。ジャンプを 試 みたり、スタントやレースにバイクを 使 う 場 合は、その 前 にセクション2.Fを 読 んで、 内 容 を 十 分 に 理 解 しておいてください。7. コンディションに 応 じた 適 切 な 速 度 で 走 りましょう。 速 度 が 高 くなるほど、 危 険 性 も 高 まります。B. 安 全 なライディング1. すべての 交 通 規 則 と、その 地 域 の 全 交 通 法 規 を 守 りましょう。2. 道 路 または 歩 道 は、 自 動 車 のドライバー、 歩 行 者 、 他 のライダーなどとの共 用 スペースです。そうした 人 々の 権 利 を 尊 重 しましょう。3. 慎 重 なライディングを 心 がけましょう。 他 の 人 々は 自 分 の 存 在 に 気 付 いていないと 想 定 する 習 慣 をつけましょう。4. 前 方 をよく 見 て、 次 のような 危 険 をいつでも 避 けられるように 備 えましょう。• 減 速 したり、 方 向 転 換 したりする 車 両 、 前 方 で 道 路 またはお 客 様 のいる 車線 に 入 ってくる 車 両 、または 後 方 から 近 付 いてくる 車 両 。• 駐 車 中 の 車 両 のドア( 突 然 が 開 くことがあります)。• 歩 行 者 の 飛 び 出 し。7


• 道 路 の 近 くで 遊 んでいる 子 供 やペット。• 舗 装 路 面 のくぼみ、 排 水 溝 のふた、 電 車 の 線 路 、 道 路 の 継 ぎ 目 、 道 路 または歩 道 の 工 事 、あるいはホイールに 絡 んだり、それを 避 けようとしてお 客 様 が 他 の 交通 と 接 触 したり、 事 故 を 起 こしたりする 原 因 になるようなものの 破 片 や 障 害 物 。• ライディング 中 に 起 こりうる、その 他 の 数 多 くの 危 険 や、お 客 様 の 注 意 をそらすもの。5. 自 転 車 専 用 レーン、 自 転 車 専 用 道 、あるいは 車 道 のできるだけ 端 に 近 いところを、 他 の 交 通 の 流 れと 同 じ 方 向 に、あるいはその 地 域 の 法 規 で 指 定 されている 方 向 に 走 りましょう。6. 一 時 停 止 の 標 識 と 交 通 信 号 では 必 ず 停 止 しましょう。 信 号 が 青 でも 交 差 点では 減 速 して、 左 右 をよく 見 てから 通 過 してください。 自 動 車 と 衝 突 したときに「 負 ける」のはつねにバイクの 方 であることを 忘 れず、 自 分 に 優 先 権 がある 場 合でも、 相 手 に 道 を 譲 れる 余 裕 を 持 ちましょう。7. 方 向 転 換 や 停 止 するときは、 一 般 に 認 知 されている 手 信 号 を 使 いましょう。8. ヘッドホンをしてバイクに 乗 ってはいけません。 周 囲 の 交 通 や 緊 急 車 両 のサイレンの 音 が 聞 こえにくくなり、 周 りで 起 きていることに 対 する 注 意 が 散 漫 になるばかりでなく、ヘッドホンのケーブルがバイクの 回 転 部 分 に 絡 んでコントロールを 失 うおそれもあります。9. 2 人 乗 りをしてはいけません。ただし、 認 定 されたヘルメットを 着 用 した幼 児 を、 正 しく 取 り 付 けられた 自 転 車 用 チャイルドシートまたは 子 供 を 乗 せるための 専 用 トレーラーに 乗 せる 場 合 は、その 限 りではありません。トレーラーの 使用 はお 住 まいの 地 域 の 法 規 ・ 条 例 に 従 ってください。10. 視 界 を 遮 ったり、バイクのコントロールを 失 わせたりするもの、あるいはバイクの 回 転 部 品 に 絡 む 可 能 性 があるものを 積 んではいけません。11. 別 の 車 両 につかまって、 引 っぱってもらおうとしてはいけません。12. スタント、ウィリー、ジャンプなどをしないでください。SPECIALIZEDではこのような 行 為 をお 勧 めしませんが、そのアドバイスを 承 知 した 上 で、バイクのスタント、ウィリー、ジャンプなどをしたり、レースに 参 加 したりしたい 場合 は、 今 すぐセクション2.Fの「ダウンヒル、スタント、またはバイク 競 技 」を読 んでください。こうしたライディングに 伴 う 大 きなリスクを 冒 す 判 断 をする 前に、 自 分 のスキルについて 慎 重 に 考 えてみましょう。13. 他 の 交 通 の 間 を 縫 うように 走 行 したり、 道 路 を 共 有 する 人 々を 驚 かせるような 動 きをしたりしないでください。14. 優 先 通 行 権 のルールを 守 り、 優 先 されるべき 交 通 に 道 を 譲 ってください。15. アルコールまたは 薬 物 の 影 響 下 にあるときは、バイクに 乗 ってはいけません。16. 視 界 が 限 られる 悪 天 候 の 中 、 夜 明 け、 夕 方 、 夜 間 、あるいはひどく 疲 れているときは、できればバイクに 乗 るのを 避 けましょう。こうした 条 件 は、いずれも 事 故 が 起 きるリスクを 高 めます。C. オフロードでの 安 全大 人 が 同 伴 する 場 合 を 除 いて、 子 供 たちに 荒 れた 路 面 でライディングさせることはお 勧 めできません。1. オフロードライディングのさまざまに 変 化 する 条 件 や 障 害 に 対 処 するには、 細 心 の 注 意 と 特 有 のスキルが 必 要 です。 比 較 的 簡 単 なコースでゆっくりライディングすることから 始 めて、 徐 々にスキルを 高 めていきましょう。バイクがサスペンションを 装 備 している 場 合 、 速 度 を 上 げやすいいぶん、コントロールを 失って 転 倒 するリスクも 大 きくなります。 速 度 を 上 げたり、より 難 しいコースに 挑8


• できるだけ、よく 知 っている 道 を 通 りましょう。交 通 の 流 れの 中 でライディングする 場 合 は、 次 のこと 心 がけましょう。• 周 囲 の 人 が 予 測 しやすい 挙 動 を 心 がけてください。ドライバーからよく 見えて、 動 きが 予 測 しやすいライディングをしましょう。• つねに 警 戒 を 怠 らないでください。 慎 重 なラインディングを 心 がけ、 予 想外 の 事 態 にも 対 応 できる 余 裕 を 持 ちましょう。• 交 通 の 流 れの 中 でライディングすることが 多 くなりそうであれば、 交 通 安全 教 室 の 受 講 や、 自 転 車 の 交 通 安 全 に 関 する 優 れた 書 籍 について、 販 売 店 にご 相談 ください。F. 激 しいライディング、スタント、 競 技アグロ、ハッキング、フリーライド、ノースショア、ダウンヒル、ジャンピング、スタントライディング、レース、あるいはその 他 のどんな 呼 び 名 であろうと、こうした 種 類 の 激 しく 過 激 なライディングをしていれば、いずれお 客 様 はケガをすることになります。そして、お 客 様 はケガあるいは 死 亡 につながるきわめて 大 きなリスクを、 自 分 の 意 志 で 負 うものと 見 なされます。すべてのバイクがそのようなライディングを 想 定 して 設 計 されているわけではなく、そうであっても 全 ての 過 激 なライディングにも 適 さないバイクもあります。そうした 激 しいライディングを 試 みる 前 に、お 客 様 のバイクの 適 性 について販 売 店 に 確 認 してください。ダウンヒルを 高 速 で 走 行 すると、 場 合 によってはオートバイと 同 等 の 速 度 に 達する 可 能 性 があります。つまり、オートバイで 走 るのと 同 じレベルの 危 険 に 直 面することになります。 適 切 な 能 力 を 持 ったバイク 整 備 士 にバイクと 装 備 品 を 入 念に 点 検 してもらい、それらに 問 題 がないことを 確 かめてください。また、お 客 様が 走 ろうとしているコースのコンディションや 望 ましい 装 備 について、ベテランのライダー、コースの 職 員 、 競 技 の 役 員 などに 相 談 してください。 認 定 されたフルフェイスヘルメット、 指 先 まで 覆 うグローブ、ボディプロテクターなど、 適 切な 安 全 装 備 を 着 用 してください。 最 終 的 には、 適 切 な 装 備 品 をそろえ、コースのコンディションを 知 ることは、お 客 様 自 身 の 責 任 です。警 告 :バイクに 関 するカタログ、 広 告 、 記 事 には、しばしば 激 しいライディングを 行 うライダーの 画 像 や 映 像 が 用 いられていますが、こうした 行 為はきわめて 危 険 であり、ケガや 死 亡 のリスクを 高 めると 共 に、ケガの 程 度をより 重 いものにします。 撮 影 されたアクションを 演 じているのは、 長 年 にわたって 訓 練 と 経 験 を 重 ねてきたプロであることを 忘 れないでください。 自 分 の 限 界を 把 握 し、つねにヘルメットやその 他 の 適 切 な 安 全 装 備 を 着 用 してください。 最新 の 防 護 用 安 全 装 備 を 身 に 着 けていても、ジャンプ、スタント、 高 速 でのダウンヒルライディング、 競 技 などを 行 うと、 重 大 なケガを 負 ったり 死 亡 したりする 可能 性 があります。警 告 :バイクとバイク 用 部 品 には 強 度 と 信 頼 性 の 限 界 があり、この 種 のライディングでは、そうした 限 界 を 超 えてしまう 可 能 性 があります。リスクが 高 まるという 理 由 から、SPECIALIZEDではこの 種 のライディングをお勧 めしていません。しかし、あえてそのリスクを 負 うのであれば、 少 なくとも 次の 事 柄 を 守 ってください。• まず 優 れたインストラクターのレッスンを 受 けましょう。• 最 初 は 簡 単 な 練 習 課 題 から 始 めて、 徐 々にスキルを 磨 いてから、より 難 しく 危 険 なライディングにトライしましょう。11


• 指 定 された 専 用 のコース 以 外 の 場 所 では、スタント、ジャンプ、レース、または 高 速 でのダウンヒルライディングを 行 わないでください。• フルフェイスヘルメット、 防 護 パッド、その 他 の 安 全 装 備 を 着 用 してください。• この 種 のライディングによって、バイクには 大 きな 負 荷 がかかってバイクの 部品 が 壊 れる 可 能 性 があり、 保 証 が 無 効 になることを 理 解 、 了 承 してください。• 何 かが 壊 れたり、 曲 がったりしたときは、バイクを 販 売 店 へ 持 ち 込 んで 修理 を 依 頼 してください。どこかが 壊 れたまま、そのバイクに 乗 り 続 けないでください。高 速 でのダウンヒルライディング、スタント、 競 技 でのライディングを 行 うときは、ご 自 分 のスキルと 経 験 の 限 界 を 把 握 してください。 最 終 的 には、ケガを 負うリスクを 避 けることは、お 客 様 自 身 の 責 任 です。G. コンポーネントの 変 更 やアクセサリーの 追 加バイクの 快 適 性 、 性 能 、あるいは 外 観 を 向 上 させるコンポーネントやアクセサリーが 数 多 く 市 販 されています。しかし、もしお 客 様 がコンポーネントを 変 更 したり、アクセサリーを 追 加 したりした 場 合 、お 客 様 はそれに 伴 うリスクを 引 き 受けたものと 見 なされます。バイクメーカーは、そうしたコンポーネントやアクセサリーをバイクに 取 り 付 けた 場 合 の 互 換 性 、 信 頼 性 、または 安 全 性 について、すべてテストしているとは 限 りません。サイズの 異 なるタイヤとの 交 換 も 含 めて、そうしたコンポーネントやアクセサリーを 取 り 付 ける 前 に、バイクへの 適 合 性 を販 売 店 に 確 認 しましょう。また、お 客 様 がバイクに 取 り 付 けるために 購 入 した 製品 に 付 属 する 説 明 書 をよく 読 み、 理 解 して、その 指 示 に 従 ってください。37ページの 付 録 A、44ページの 付 録 Bも 参 照 してください。警 告 :コンポーネントの 互 換 性 の 確 認 を 怠 ったり、その 取 り 付 け、 操 作 、メンテナンスが 不 適 切 だったりすると、 重 傷 や 死 亡 事 故 につながるおそれがあります。警 告 :バイクのコンポーネントを 純 正 交 換 部 品 以 外 のものと 交 換 すると、安 全 性 が 損 なわれる 可 能 性 があり、 保 証 が 無 効 になることがあります。バイクのコンポーネントを 交 換 する 前 に、 販 売 店 に 確 認 してください。3. フィッティング注 記 : 適 切 なフィッティングは、バイクの 安 全 性 、 性 能 、 乗 り 味 を 左 右 する 重 要な 要 素 のひとつです。ライダーの 体 格 とライディング 条 件 に 応 じて、 正 しいフィッティングが 得 られるようにバイクを 調 整 するには、 経 験 とスキルと 専 用 工 具 が必 要 です。 必 ず 販 売 店 でバイクを 調 整 してもらってください。 十 分 な 経 験 とスキルと 専 用 工 具 を 持 っている 場 合 も、ライディングの 前 に 販 売 店 で 調 整 が 正 しいかどうか 確 認 してもらいましょう。警 告 :バイクのフィッティングが 正 しく 行 われていないと、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。 新 品 のバイクが 体 格 に 合 っていない場 合 は、 使 用 する 前 に 販 売 店 に 相 談 してください。12


のセレーションの 噛 み 合 いが 外 れるまでクランプボルトを 十 分 に 緩 めてから、サドルの 角 度 を 変 えることが 重 要 です。 調 整 を 終 えたら、セレーションをしっかり噛 み 合 わせてから、 推 奨 トルク 値 でクランプボルトを 締 め 付 けてください( 付 録Dまたはメーカーの 説 明 書 を 参 照 )。警 告 :シングルボルト 式 サドルクランプのサドル 角 度 を 調 整 するときは、毎 回 クランプの 合 わせ 面 のセレーションが 摩 耗 していないことを 確 認 してください。クランプのセレーションが 摩 耗 していると、 走 行 中 にサドルが動 いてしまう 可 能 性 があり、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。留 め 具 はつねに 適 正 なトルク 値 で 締 め 付 けてください。 締 め 付 けが 強 すぎるとボルトが 延 びたり 変 形 したりすることがあります。また、 締 め 付 けが 弱 すぎると部 品 が 動 いてしまったり、 金 属 疲 労 を 起 こしたりすることがあります。これらはいずれもボルトの 突 然 の 折 損 につながる 可 能 性 があり、コントロールを 失 って 転倒 するおそれがあります。注 記 :サスペンションシートポストを 装 備 しているバイクでは、サスペンション機 構 の 定 期 的 な 保 守 またはメンテナンスを 必 要 とする 場 合 があります。サスペンションシートポストの 推 奨 定 期 点 検 時 期 については、 販 売 店 にお 問 い 合 わせください。サドルの 位 置 をわずかに 変 えただけでも、 発 揮 される 性 能 と 乗 り 味 に 大 きな 影響 を 及 ぼす 可 能 性 があります。 最 も 合 ったサドルの 位 置 を 探 すには、 一 度 に 複 数の 調 整 を 行 わず、 少 しずつ 確 認 してください。警 告 :サドルを 調 整 した 後 は、サドルの 調 整 機 構 が 正 しく 納 まり、 締 め 付けられていることを 確 認 してからライディングを 始 めてください。サドルクランプまたはシートポストクランプが 緩 んでいると、シートポストが 破損 する 可 能 性 があり、あるいはコントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。サドルの 調 整 機 構 が 正 しく 締 め 付 けられていれば、サドルはどの 方 向 にも 動きません。 定 期 的 に 点 検 して、サドルの 調 整 機 構 が 正 しく 締 め 付 けられていることを 確 認 してください。サドルの 高 さ、 角 度 、 前 後 の 位 置 を 入 念 に 調 整 したにもかかわらず、サドルの座 り 心 地 が 良 くない 場 合 は、デザインの 違 うサドルと 交 換 する 必 要 があるかもしれません。 人 間 に 体 格 の 違 いがあるように、サドルの 形 状 、 大 きさ、 弾 力 性 も 製品 によって 異 なります。 販 売 店 に 相 談 して、 体 格 とライディングスタイルに 応 じて 正 しく 調 整 することで 快 適 に 乗 れるサドルを 選 んでください。警 告 : 調 整 が 不 適 切 なサドルや、 骨 盤 を 正 しくサポートしていないサドルでの 長 時 間 ライディングは、 神 経 や 血 管 の 短 期 的 または 長 期 的 障 害 、あるいはED( 勃 起 不 全 )の 原 因 にすらなりうるという 学 説 もあります。サドルによって 痛 みやしびれ、あるいはその 他 の 不 快 感 が 生 じた 場 合 は、 身 体 の 訴 えに耳 を 傾 けて、 販 売 店 にサドルの 調 整 をしてもらうか、あるいは 別 のサドルと 交 換するまでライディングを 休 止 してください。C. ハンドルバーの 高 さと 角 度バイクには、「スレッドレス」(ねじ 切 りなし)ステムか「クイル」( 斜 めウス 型 )ステムのいずれかが 使 用 されています。スレッドレスステムはステアラーチューブの 外 側 に 取 り 付 けるタイプ、クイルステムは 引 き 上 げボルトによってス15


対 して 回 転 したり、またはバーエンドがハンドルバーに 対 して 回 転 したりする 場合 は、ボルトの 締 め 付 けが 不 十 分 です。警 告 :エアロポジションでの 走 行 中 は、バイクをコントロールしにくくなり、 特 に 方 向 転 換 が 難 しくなります。また、ブレーキかけるためには 手 を置 く 場 所 を 変 える 必 要 があり、ブレーキをかけるのに 要 する 反 応 時 間 が 通常 よりも 長 くなります。D. 操 作 系 の 位 置 調 整ブレーキレバーやシフトレバーの 角 度 と、ハンドルバーへの 取 り 付 け 位 置 を 変えることができます。 販 売 店 でお 客 様 に 合 った 角 度 と 位 置 に 調 整 してもらってください。 自 分 で 操 作 系 のレバーの 角 度 を 調 整 する 場 合 は、 調 整 を 終 えた 後 、 必 ずクランプの 留 め 具 を 推 奨 トルク 値 で 締 め 直 してください( 付 録 Dまたはメーカーの 説 明 書 を 参 照 )。E. ブレーキレバーのリーチ大 部 分 のバイクでは、ブレーキレバーのリーチを 調 整 することができます。お客 様 の 手 が 小 さめだったり、ブレーキレバーを 握 るのが 難 しいと 感 じたりした 場合 は、 販 売 店 でリーチを 調 整 してもらうか、あるいはリーチの 短 いブレーキレバーを 取 り 付 けてもらってください。警 告 :ブレーキレバーのリーチが 短 くなるほど、ブレーキを 正 しく 調 整 しておくことが 重 要 になります。 実 際 に 使 えるレバーのトラベルの 範 囲 内で、 最 大 の 制 動 力 を 発 揮 できるようにする 必 要 があるからです。ブレーキレバーのトラベル 範 囲 内 で 最 大 の 制 動 力 を 発 揮 できないと、バイクのコントロールを 失 って、 重 傷 や 死 亡 事 故 につながるおそれがあります。4. 技 術 関 連お 客 様 の 安 全 を 守 り、バイクの 性 能 を 引 き 出 し、サイクリングを 楽 しむためには、ご 利 用 のバイクの 仕 組 みを 理 解 しておくことが 大 切 です。 本 セクションに 記載 された 事 柄 をご 自 分 で 実 際 に 試 してみる 前 に、お 買 い 上 げの 販 売 店 にお 問 い 合わせください。また、ご 自 分 で 調 整 した 場 合 は、 販 売 店 にバイクを 確 認 してもらった 上 で 乗 車 してください。このマニュアルの 本 セクションに 記 載 の 内 容 について 理 解 できているかどうか 少 しでも 不 安 を 感 じる 場 合 は、 販 売 店 にご 相 談 ください。また、 付 録 A、B、C、Dもご 参 照 ください。A. ホイールバイクのホイールは 着 脱 式 になっています。これは 簡 単 に 持 ち 運 んだり、タイヤのパンク 修 理 をしたりするための 設 計 です。ホイールアクスル( 車 軸 )は 通 常 、フォークやフレーム 内 にある「ドロップアウト」( 車 軸 取 り 付 け 部 )と 呼 ばれる 溝 に挿 入 されています。ただし、 一 部 のサスペンション 付 きマウンテンバイクでは、「スルーアクスル」というホイールの 取 り 付 け 方 式 が 採 用 されています。ご 利 用 のマウンテンバイクがスルーアクスル 式 のフロントホイールやリアホイールを 装 着 している 場 合 は、お 買 い 上 げの 販 売 店 からメーカーの 説 明 書 を 必 ず 入17


手 してください。スルーアクスル 式 ホイールを 取 り 付 けたり 取 り 外 したりする 際は 必 ず、この 指 示 書 に 従 ってください。スルーアクスルが 何 かわからない 場 合は、お 買 い 上 げの 販 売 店 におたずねください。ホイールは 以 下 の3 方 式 のいずれかで 固 定 されています。• 一 端 に 調 整 可 能 テンションナット、 他 端 にオーバーセンター 型 のカムが 付いたシャフト(「スキュアー」)を 貫 通 させた 中 空 アクスル(カム 式 システム、図 8aおよびb)• 一 端 にナット、 他 端 に 六 角 レンチ、ロックレバーなどの 締 め 付 け 器 具 用 の穴 が 付 いたシャフト(「スキュアー」)を 貫 通 させた 中 空 アクスル(スルーボルト、 図 9)18


• ハブ 軸 にねじ 留 めした 六 角 ナットもしくは 六 角 ボルト(ボルト 締 めのホイール、 図 10)ホイールの 前 後 で 固 定 方 法 が 異 なる 場 合 があります。ご 利 用 のバイクに 適 したホイール 固 定 方 法 を 販 売 店 にご 確 認 ください。ご 利 用 のバイクではどの 種 類 のホイール 固 定 方 法 が 採 用 されているのかを 理 解しておくことは 非 常 に 大 切 です。また、ホイールの 正 しい 固 定 方 法 や、ホイールを 安 全 に 固 定 するのに 最 適 な 締 め 付 け 力 で 固 定 する 方 法 について 知 っておくことも 重 要 です。ホイールの 正 しい 取 り 外 し 方 法 および 取 り 付 け 方 法 については、 販売 店 で 教 わってください。また、 入 手 可 能 なメーカーの 説 明 書 があれば 販 売 店 で手 に 入 れてください。警 告 :ホイールが 正 しく 固 定 されていない 状 態 でバイクに 乗 った 場 合 、ホイールがぐらついたり、 脱 落 したりして、 重 傷 や 死 亡 事 故 につながるおそれがあります。このような 事 態 を 避 けるために、 以 下 の 事 項 を 守 ってください。1. ホイールの 安 全 な 取 り 付 けおよび 取 り 外 し 方 法 について、お 買 い 上 げの 販売 店 から 教 わり、 十 分 理 解 してください。2. ホイールを 所 定 位 置 に 固 定 するための 正 しいテクニックを 理 解 し、 実 施 してください。3. バイクに 乗 る 前 には 毎 回 、ホイールがしっかり 固 定 されていることを 確 認しましょう。ホイールが 正 しく 固 定 されていれば、ドロップアウトの 表 面 に 跡 がつくはずです。1. フロントホイールの 保 持 補 助 装 置ホイールが 正 しく 固 定 されていないことが 原 因 でフォークからホイールが 外 れてしまう 危 険 性 を 減 らすために、 多 くのバイクは、ホイールの 保 持 補 助 装 置 を 利用 したフロントフォークを 採 用 しています。このホイール 保 持 補 助 装 置 は、フロントホイールを 正 しく 固 定 する 代 わりにはなりません。保 持 補 助 装 置 は 基 本 的 に、 以 下 の2つの 方 式 に 分 類 されます。a. クリップオン 型 。フロントホイールのハブやフロントフォークに 後 から 取り 付 けられています。b. 一 体 型 。フロントフォークのドロップアウトの 外 層 に、 鋳 造 加 工 、 成 型 加工 、もしくは 機 械 加 工 によって 取 り 付 けられています。お 買 い 上 げの 販 売 店 にお 問 い 合 わせいただき、ご 利 用 のバイクで 採 用 されている 保 持 補 助 装 置 について 説 明 を 受 けてください。警 告 : 保 持 補 助 装 置 を 取 り 外 したり、 解 除 したりしないでください。 保 持補 助 装 置 は、その 名 のとおり 重 要 な 調 整 のバックアップを 果 たします。ホ19


イールが 正 しく 固 定 されていない 場 合 でも、 保 持 補 助 装 置 があれば、フォークからホイールが 外 れる 危 険 性 が 減 少 します。この 装 置 を 取 り 外 したり、 解 除 したりした 場 合 には、 保 証 対 象 外 になる 可 能 性 もあります。この 保 持 補 助 装 置 は、ホイールを 正 しく 固 定 する 代 わりにはなりません。ホイールは 正 しく 固 定 されていないとぐらついたり、バイクから 外 れてしまったりする 可 能 性 があり、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。その 結 果 、重 傷 や 死 亡 事 故 につながる 場 合 があります。2. カム 作 動 システム 搭 載 のホイール現 在 のオーバーセンター 型 のカム 式 ホイール 保 持 機 構 には、 従 来 のオーバーセンター 型 のカム 方 式 ( 図 8a)とカム・カップ 方 式 ( 図 8b)の2 種 類 があります。 両 方 とも、オーバーセンター 型 のカム 作 動 を 利 用 してバイクのホイールを 所定 位 置 に 固 定 します。ご 利 用 のバイクによっては、フロントホイールにカム・カップ 方 式 、リアホイールに 従 来 のカム 作 動 方 式 の 保 持 システムが 採 用 されている場 合 があります。a. 従 来 型 のカム 作 動 機 構 ( 図 8a)を 調 整 するオーバーセンター 型 のカムが 一 方 のドロップアウトを 押 し 付 け、スキュアーを介 して 張 力 調 整 ナットを 他 方 のドロップアウトとは 反 対 方 向 に 引 っ 張 ることで、ホイールハブは 所 定 位 置 に 固 定 されます。 締 め 付 け 力 は、 張 力 調 整 ナットにより調 整 されます。カムレバーを 回 転 させずに 張 力 調 整 ナットを 右 に 回 すと、 締 め 付け 力 を 上 げることができます。カムレバーを 回 転 させずに 張 力 調 整 ナットを 左 に回 すと、 締 め 付 け 力 を 下 げることができます。 張 力 調 整 ナットは、 半 回 転 未 満 の違 いだけでも 締 め 付 け 力 の 安 全 性 に 差 が 生 じる 可 能 性 があります。警 告 :ホイールをしっかりと 固 定 するには、 最 大 のカム 作 動 が 必 要 となります。 片 手 でナットを 支 え、もう 一 方 の 手 で(ウイングナットと 同 じように)レバーを 回 すだけでは、できるだけ 堅 く 締 め 付 けたとしても、カム 作動 ホイールをドロップアウトに 安 全 に 固 定 できません。 本 セクションの19ページに 記 載 の 最 初 の「 警 告 」も 参 照 してください。b. カム・カップ 機 構 ( 図 8b)を 調 整 するフロントホイールに 採 用 されているカム・カップ 方 式 はご 利 用 のバイクに 合 うように、お 買 い 上 げの 販 売 店 によって 正 しく 調 整 が 行 われているはずです。 販 売店 で6ヶ 月 ごとに 調 整 状 態 の 点 検 をしてもらってください。カム・カップ 採 用 フロントホイールは、 販 売 店 によって 調 整 済 みのバイク 以 外 で 使 用 しないでください。3. ホイールの 取 り 付 けと 取 り 外 し警 告 :ご 利 用 のバイクがハブブレーキ(リアコースターブレーキ、フロントドラム、リアドラム、バンドブレーキ、ローラーブレーキなど)を 搭 載している 場 合 、もしくはギアのリアハブを 内 蔵 している 場 合 は、ご 自 身 でホイールの 取 り 外 しをしないでください。ハブブレーキや 内 蔵 ギアハブの 取 り 外しと 再 取 り 付 けには、 通 常 、 専 門 知 識 が 必 要 になります。 取 り 外 しや 組 み 立 てが正 しくないと、ブレーキやギアの 故 障 につながり、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。注 意 :ご 利 用 のバイクがディスクブレーキを 搭 載 している 場 合 、ローターやキャリパーに 触 れる 際 には 注 意 が 必 要 です。ディスクローターは 先 がとがっており、ローターとキャリパーはどちらも 使 用 中 に 高 温 になります。20


a. ディスクブレーキまたはリムブレーキを 取 り 外 す(フロントホイール)(1) ご 利 用 のバイクがリムブレーキを 搭 載 している 場 合 は、ブレーキのクイックリリース 機 構 を 解 除 するとタイヤとブレーキシューとのすき 間 が 開 きます(セクション4.Cの 図 11から15までを 参 照 )。(2) ご 利 用 のバイクがカム 作 動 式 のフロントホイール 保 持 方 式 を 採 用 している場 合 は、カムレバーをロック 位 置 ( 閉 位 置 )から 開 位 置 に 動 かしてください(図 8a、8b)。スルーボルトもしくはボルト 締 め 式 のフロントホイール 保 持 方 式を 採 用 している 場 合 は、 適 切 なレンチ、ロックキー、 一 体 型 レバーなどを 使 用 して、 左 に 数 回 転 させて 留 め 具 を 緩 めてください。(3) ご 利 用 のフロントフォークがクリップオン 型 の 保 持 補 助 装 置 を 採 用 している 場 合 は、 装 置 を 解 除 し、ステップ(4)に 進 んでください。フロントフォークが 一 体 型 の 保 持 補 助 装 置 および 従 来 型 のカム 作 動 方 式 ( 図 8a)を 採 用 している場 合 は、ドロップアウトからホイールを 取 り 外 せるように 張 力 調 整 ナットを 緩 めてください。フロントホイールがカム・カップ 方 式 を 採 用 している 場 合 は、ホイールを 取 り 外 し、カップおよびカムレバーを 一 緒 に 押 さえてください( 図 8b)。カム・カップ 方 式 の 場 合 、どのパーツも 回 転 させる 必 要 はありません。(4) フロントフォークからホイールを 外 す 際 に、 手 のひらでホイールの 上 部 を軽 くたたく 必 要 がある 場 合 があります。b. ディスクブレーキまたはリムブレーキを 取 り 付 ける(フロントホイール)注 意 :ご 利 用 のバイクがフロントディスクブレーキを 搭 載 している 場 合 、ディスクをキャリパーに 再 取 り 付 けする 際 には、ディスク、キャリパーやブレーキシューを 傷 つけないようにご 注 意 ください。ディスクがキャリパーに 正 しく 挿 入 されていない 状 態 の 時 は、ディスクブレーキの 制 御 レバーを 決 して 動 かさないでください。また、セクション4.Cもご 参 照 ください。(1) ご 利 用 のバイクがカム 作 動 式 のフロントホイール 保 持 方 式 を 採 用 している場 合 は、カムレバーをホイールから 離 れる 方 向 に 弧 を 描 くようにして 動 かしてください( 図 8b)。これが 開 位 置 です。ご 利 用 のバイクがスルーボルトもしくはボルト 締 め 式 のフロントホイール 保 持 方 式 を 採 用 している 場 合 は、 次 のステップに 進 んでください。(2) ステアリングフォークが 前 方 を 向 いている 状 態 でホイールをフォークブレードの 間 に 差 し 込 み、 軸 がフォークの 両 ドロップアウト 上 部 にしっかりと 配 置 されるようにしてください。カムレバーが 装 備 されている 場 合 は、 乗 っている 人 から 見 たバイクの 左 側 にくる 必 要 があります( 図 8a、8b)。ご 利 用 のバイクがクリップオン 型 の 保 持 補 助 装 置 を 採 用 している 場 合 は、この 装 置 をはめ 込 んでください。(3) 従 来 型 のカム 作 動 機 構 を 採 用 している 場 合 、 調 整 位 置 にしたカムレバーを右 手 で 握 り、 張 力 調 整 ナットを 左 手 で 締 め 付 けてください。その 際 、フォークのドロップアウトに 対 して 張 力 調 整 ナットがそれ 以 上 回 らなくなるまで、きつく 締めてください( 図 8a)。カム・カップ 方 式 を 採 用 している 場 合 、ナットとカップ( 図 8b)がフォークのドロップアウトの 凹 部 分 にはめ 込 まれているはずなので、 調 整 の 必 要 はありません。(4) フォークのドロップアウトのスロット 上 部 にホイールをしっかりと 押 し 込んでください。その 際 、ホイールリムが 左 右 のフォークから 均 等 な 位 置 にくるよう 調 整 します。(a) カム 作 動 システムの 場 合 、カムレバーを 上 方 へ 動 かし、 閉 位 置 まで 回 してください( 図 8a、8b)。 閉 位 置 にすると、レバーはフォークブレードと 平 行 になり、ホイールに 向 かって 湾 曲 している 状 態 になります。 十 分 な 締 め 付 け 力 で 固 定 す21


るためには、フォークブレードに 指 先 をかけて、てこの 原 理 を 利 用 し、 手 のひらにレバーの 形 がくっきりと 残 るほどの 力 で 握 って、レバーを 閉 じ 位 置 にします。(b) スルーボルトもしくはボルト 締 め 方 式 の 場 合 は、 付 録 Dのトルク 仕 様 やハブメーカーの 指 示 書 に 従 って、 留 め 具 を 締 め 付 けてください。注 記 : 従 来 型 のカム 作 動 方 式 でレバーをフォークブレードとの 平 行 位 置 まで 押 し込 むことができない 場 合 には、レバーを 開 位 置 まで 戻 してください。 張 力 調 整 ナットを4 分 の1ほど 左 回 転 させ、 再 度 レバーを 締 め 付 けます。警 告 :カム 作 動 式 の 保 持 装 置 でホイールをしっかりと 固 定 するには、かなりの 力 が 必 要 になります。フォークブレードに 指 先 をかけて、てこの 原 理を 利 用 しなくてもカムレバーを 完 全 に 閉 じることができるようであれば、張 力 が 不 十 分 です。この 場 合 、 手 のひらにはレバーの 形 がくっきりと 残 らず、ドロップアウトの 表 面 にもホイールの 留 め 具 表 面 のぎざぎざによる 跡 がつきません。レバーを 開 位 置 に 戻 し、 張 力 調 整 ナットを4 分 の1ほど 右 回 転 させた 後 、 再度 、レバーが 十 分 な 力 で 閉 じるか 確 認 してください。 本 セクションの19ページに記 載 の 最 初 の「 警 告 」も、ご 参 照 ください。(5) このセクションの3.a(1)でブレーキのクイックリリース 機 構 を 解 除 している 場 合 は、クイックリリース 機 構 を 再 度 はめ 込 み、ブレーキシューとリムの間 隔 を 正 しく 調 整 してください。(6) ホイールを 回 転 させて、ホイールが 左 右 のフレームから 等 位 置 にあり、ブレーキシューと 接 触 しないことを 確 認 してください。その 後 、ブレーキレバーを握 って、ブレーキが 正 しく 作 動 していることを 確 認 します。c. ディスクブレーキまたはリムブレーキを 取 り 外 す(リアホイール)(1) ディレーラー(ギア)システム 付 きの 変 速 機 付 きバイクをご 利 用 の 場 合 、リアディレーラーを 高 速 ギア( 最 小 、 最 外 部 のリアスプロケット)に 切 り 替 えてください。ギアのリアハブを 内 蔵 している 場 合 、リアホイールを 自 分 で 取 り 外 す 前 に、お買 い 上 げの 販 売 店 にご 相 談 いただくか、ハブメーカーの 指 示 書 をご 参 照 ください。リムやディスクブレーキ 付 きのシングルスピードバイクをご 利 用 の 場 合 は、 後述 のステップ(4)に 進 んでください。(2) ご 利 用 のバイクがリムブレーキを 採 用 している 場 合 は、ブレーキのクイックリリース 機 構 を 解 除 するとホイールリムとブレーキシューとのすき 間 が 開 きます(セクション4.Cの 図 11から15までを 参 照 )。(3) ディレーラー(ギア)システムは、ディレーラー 本 体 を 右 手 で 引 き 戻 してください。(4) カム 作 動 機 構 の 場 合 、クイックリリースレバーを 開 位 置 にしてください(図 8b)。スルーボルトもしくはボルト 締 め 機 構 の 場 合 、 適 切 なレンチ、ロックレバー、 一 体 型 レバーなどを 使 用 して 留 め 具 を 緩 めてください。その 後 、ホイールを 前 方 へ 押 して、リアスプロケットからチェーンを 取 り 外 します。(5) リアホイールを 地 面 から 約 10cmほど 持 ち 上 げて、リアドロップアウトからリアホイールを 外 してください。d. ディスクブレーキまたはリムブレーキを 取 り 付 ける(リアホイール)注 意 :ご 利 用 のバイクがリアディスクブレーキを 搭 載 している 場 合 、ディスクをキャリパーに 再 取 り 付 けする 際 には、ディスク、キャリパーやブレ22


ーキシューを 傷 つけないようにご 注 意 ください。ディスクがキャリパーに 正 しく挿 入 されていない 状 態 の 時 は、ディスクブレーキの 制 御 レバーを 決 して 動 かさないでください。(1) カム 作 動 システムの 場 合 、カムレバーを 開 位 置 にしてください( 図 8a、8bを 参 照 )。レバーは、ディレーラーおよびフリーホイールスプロケットとは反 対 のホイール 側 にきます。(2) ディレーラー 付 きのバイクの 場 合 、リアディレーラーが 最 外 部 の 高 速 ギア位 置 のままであることを 確 認 してください。 確 認 が 取 れたら、ディレーラー 本 体を 右 手 で 引 き 戻 します。 最 も 小 さいフリーホイールスプロケットの 上 部 に、チェーンを 配 置 します。(3) シングルスピードバイクの 場 合 、チェーンをフロントスプロケットから 取り 外 してたるんだ 状 態 にします。リアホイールのスプロケット 上 にチェーンを 配置 します。(4) ホイールをフレームのドロップアウトに 差 し 込 んでください。その 際 、ドロップアウトにしっかりと 引 き 入 れます。(5) シングルスピードもしくは 内 蔵 型 ギアハブの 場 合 、チェーンリングのチェーンを 元 に 戻 してください。ホイールをドロップアウト 内 に 引 き 戻 し、 左 右 のフレーム 間 でホイールが 真 っすぐの 状 態 になるようにします。また、チェーンに 上下 約 6mmの 遊 びをもたせてください。(6) カム 作 動 システムの 場 合 、カムレバーを 上 方 へ 動 かし、 閉 位 置 まで 回 してください( 図 8a、8b)。 閉 位 置 にすると、レバーは、シートステーやチェーンステーと 平 行 になり、ホイールに 向 かって 湾 曲 している 状 態 になります。 十 分 な締 め 付 け 力 で 固 定 するためには、フォークブレードに 指 先 をかけて、てこの 原 理を 利 用 し、 手 のひらにレバーの 形 がくっきりと 残 るほどの 力 で 握 って、レバーを閉 じ 位 置 にします。(7) スルーボルトもしくはボルト 締 め 方 式 の 場 合 は、 付 録 Dのトルク 仕 様 やハブメーカーの 指 示 書 に 従 って、 留 め 具 を 締 め 付 けてください。注 記 : 従 来 型 のカム 作 動 方 式 でレバーをシートステーやチェーンステーとの 平 行位 置 まで 押 し 込 むことができない 場 合 には、レバーを 開 位 置 まで 戻 してください。 張 力 調 整 ナットを4 分 の1ほど 左 回 転 させ、 再 度 レバーを 締 め 付 けます。警 告 :カム 作 動 式 の 保 持 装 置 でホイールをしっかりと 固 定 するには、かなりの 力 が 必 要 になります。シートステーやチェーンステーに 指 先 をかけて、てこの 原 理 を 利 用 しなくてもカムレバーを 完 全 に 閉 じることができるようであれば、 張 力 が 不 十 分 です。この 場 合 、 手 のひらにはレバーの 形 がくっきりと 残 らず、ドロップアウトの 表 面 にもホイールの 留 め 具 表 面 のぎざぎざによる跡 がつきません。レバーを 開 位 置 に 戻 し、 張 力 調 整 ナットを4 分 の1ほど 右 回 転させた 後 、 再 度 、レバーが 十 分 な 力 で 閉 じるか 確 認 してください。 本 セクションの19ページに 記 載 の 最 初 の「 警 告 」も、ご 参 照 ください。(8) このセクションの3.c(2)でブレーキのクイックリリース 機 構 を 解 除 している 場 合 は、クイックリリース 機 構 を 再 度 はめ 込 み、ブレーキシューとリムの間 隔 を 正 しく 調 整 してください。(9) ホイールを 回 転 させて、ホイールが 左 右 のフレームから 等 位 置 にあり、ブレーキシューと 接 触 しないことを 確 認 してください。その 後 、ブレーキレバーを握 って、ブレーキが 正 しく 作 動 していることを 確 認 します。23


B. カム 作 動 式 のシートポストクランプバイクによっては、カム 作 動 式 のシートポストクランプが 付 いたものがあります。このタイプのクランプの 仕 組 みは、 従 来 型 のホイール 用 カム 作 動 式 の 留 め 具(セクション4.A.2)と 同 じです。 一 端 にレバー、 他 端 にナットが 付 いた 長 ボルトのような 形 をしているカム 作 動 式 クランプには、シートポストをしっかりと固 定 するためのオーバーセンター 型 カム 作 動 方 式 が 採 用 されています( 図 8aを参 照 )。警 告 :シートポストが 正 しく 締 め 付 けられていない 状 態 でバイクに 乗 った場 合 、サドルが 回 転 したり、 移 動 してしまう 可 能 性 があり、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。このような 事 態 を 避 けるために、 以下 の 事 項 を 守 ってください。1. シートポストの 正 しい 固 定 方 法 について、お 買 い 上 げの 販 売 店 から 教 わり、 理 解 してください。2. シートポストを 固 定 するための 正 しいテクニックを 理 解 し、 実 施 してください。3. バイクに 乗 る 前 にまず、シートポストがしっかり 固 定 されていることを 確認 しましょう。シートポストのカム 作 動 機 構 を 調 整 するカム 作 動 により、シートポスト 周 囲 のシートカラーを 圧 迫 してシートポストを所 定 位 置 でしっかりと 保 持 します。 締 め 付 け 力 は、 張 力 調 整 ナットにより 調 整 されます。カムレバーを 回 転 させずに 張 力 調 整 ナットを 右 に 回 すと、 締 め 付 け 力 を上 げることができます。カムレバーを 回 転 させずに 張 力 調 整 ナットを 左 に 回 すと、 締 め 付 け 力 を 下 げることができます。 張 力 調 整 ナットは、 半 回 転 未 満 の 違 いだけでも 締 め 付 け 力 の 安 全 性 に 差 が 生 じる 可 能 性 があります。警 告 :シートポストをしっかりと 固 定 するには、 最 大 のカム 作 動 が 必 要 となります。 片 手 でナットを 支 え、もう 一 方 の 手 で(ウイングナットと 同 じように)レバーを 回 すだけでは、できるだけ 堅 く 締 め 付 けたとしても、シートポストを 安 全 に 固 定 できません。警 告 :シートポストやフレームチューブに 指 先 をかけて、てこの 原 理 を 利用 しなくてもカムレバーを 完 全 に 閉 じることができるようであれば、 張 力が 不 十 分 です。この 場 合 、 手 のひらにはレバーの 形 がくっきりと 残 りません。レバーを 開 位 置 に 戻 し、 張 力 調 整 ナットを4 分 の1ほど 右 回 転 させた 後 、 再度 、レバーが 十 分 な 力 で 閉 じるか 確 認 してください。C. ブレーキバイクのブレーキは 一 般 的 に、リムブレーキ、ディスクブレーキ、 内 蔵 型 のハブブレーキの3 種 類 があります。リムブレーキとは、2つのブレーキシュー 間で、ホイールリムを 押 さえることで 作 動 するブレーキです。ディスクブレーキとは、2つのブレーキシュー 間 で、ハブに 付 けた 円 盤 を 押 さえることで 作 動 するブレーキです。これら3 種 類 のブレーキは、ハンドルに 付 いているレバーで 操 作 します。バイクの 種 類 によっては、ペダルを 逆 回 転 させることにより 内 蔵 型 ハブブレーキを 作 動 させるものもあります。このタイプのブレーキは「コースターブレーキ」と 呼 ばれています。コースターブレーキについては、 付 録 Cに 記 載 されています。24


警 告1. ブレーキが 正 しく 調 整 されていない 状 態 、ブレーキシューがすり 減 った状 態 、ホイール 上 にリムのウェアインジケーター( 磨 耗 サイン)が 確 認 できる 状 態 でバイクに 乗 ると 危 険 です。 重 傷 や 死 亡 事 故 につながる 場 合 があります。2. ブレーキを 強 くかけすぎたり 急 ブレーキをかけたりすると、ホイールが 突然 ロックされ、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。フロントブレーキを 急 激 にかけたり、フロントブレーキのかけ 方 が 強 すぎたりすると、 身 体 がハンドルバーを 越 えて 前 方 へ 投 げ 出 されるおそれがあり、 重 傷 や 死 亡 事 故 につながる 場 合 があります。3. ディスクブレーキ( 図 11)やリニアプルブレーキ( 図 12)など、たいへん強 力 なバイクブレーキもあります。こうしたブレーキについては 十 分 に 理 解 しておき、 実 際 に 使 用 する 際 には 細 心 の 注 意 を 払 う 必 要 があります。4. バイクブレーキの 中 には、ブレーキ 力 調 整 器 を 搭 載 しているものもあります。このブレーキ 力 調 整 器 は 小 型 の 円 筒 形 で、ブレーキ 制 御 ケーブルが 通 っており、ブレーキ 力 が 徐 々に 発 揮 されるように 設 計 されています。この 調 整 器 によって、ブレーキレバーにかけられた 最 初 の 力 は 緩 和 され、その 力 を 徐 々に 上 げて 最大 にします。ご 利 用 のバイクがブレーキ 力 調 整 器 を 搭 載 している 場 合 は 細 心 の 注意 が 必 要 です。その 性 能 特 性 について 十 分 に 理 解 するようにしてください。5. ディスクブレーキは 長 時 間 の 使 用 により、たいへん 高 温 になることがあります。 十 分 に 温 度 が 下 がるまでは、ディスクブレーキに 触 れないようにご 注 意 ください。6. ご 利 用 バイクのブレーキの 操 作 方 法 やメンテナンス 方 法 についてや、ブレーキシューを 交 換 する 必 要 がある 場 合 には、ブレーキメーカーの 指 示 書 に 従 ってください。メーカーの 説 明 書 をお 持 ちでない 場 合 は、 販 売 店 で 入 手 するか、ブレーキメーカーにお 問 い 合 わせください。7. 磨 耗 した 部 品 や 損 傷 した 部 品 を 交 換 する 場 合 、メーカーが 推 奨 する 純 正 交換 用 部 品 のみをお 使 いください。1. ブレーキの 制 御 と 特 徴ご 利 用 のバイクで、どのブレーキレバーがどのブレーキを 制 御 しているかについて 理 解 し 覚 えておくことは、ライダーの 安 全 を 守 る 上 でたいへん 重 要 なことです。 従 来 、 右 ブレーキレバーでリアブレーキが、 左 ブレーキレバーでフロントブレーキが 制 御 されます。ご 利 用 のバイクがこの 方 法 で 調 整 されていることを 確 かめるには、 片 方 のブレーキレバーを 握 り、フロントブレーキとリアブレーキのどちらがかかるかを 調 べてください。 同 様 に、 他 方 のブレーキレバーについても 確認 します。ブレーキレバーに 無 理 なく 手 が 届 き、 余 裕 をもってブレーキレバーを 握 ることができるかどうか 確 認 してください。 手 が 小 さくて 現 状 のブレーキレバーでは 余裕 をもって 操 作 できない 場 合 は、バイクを 使 用 する 前 に 販 売 店 にご 相 談 ください。ブレーキレバーによっては、リーチ 調 整 が 可 能 な 場 合 があります。また、 別の 設 計 のブレーキレバーが 必 要 になることもあります。リムブレーキの 多 くは、なんらかの 形 式 のクイックリリース 機 構 を 備 えています。これは、ホイールの 取 り 外 しや 再 取 り 付 け 時 にブレーキシューによるタイヤの 開 放 を 可 能 にするものです。ブレーキのクイックリリースが 開 位 置 にある 場合 、ブレーキは 作 動 しません。ご 利 用 になっているバイクのブレーキが 採 用 しているクイックリリースの 仕 組 みについては、 販 売 店 から 説 明 を 受 けて 理 解 しておく 必 要 があります( 図 12、13、14、15を 参 照 )。また、バイクを 利 用 する 前 には毎 回 必 ず、 両 方 のブレーキが 正 常 に 作 動 するかどうかをご 確 認 ください。25


2. ブレーキの 仕 組 みバイクのブレーキ 作 動 とは、ブレーキ 面 の 間 で 発 生する 摩 擦 力 を 利 用 した 機 能 です。 最 大 の 摩 擦 力 を 確 実に 得 られるように、ホイールリムおよびブレーキシュー(またはディスクローターとキャリパー)を 清 潔 に保 ち、ホコリ、 潤 滑 油 、ワックスや 光 沢 剤 などが 付 着しないように 手 入 れする 必 要 があります。ブレーキは、バイクを 止 めるだけでなく、 速 度 を 制 御するようにも 作 られています。ホイールが「ロック」(回 転 停 止 )してスリップしはじめる 直 前 に、それぞれのホイールに 対 して 最 大 のブレーキ 力 が 発 生 します。タイヤがスリップしてしまうと、ライダーはほとんどの 制 止力 とすべての 方 向 制 御 を 実 質 的 に 失 うことになります。このため、ホイールをロックさせずに 速 度 を 緩 めたりスムーズに 停 止 したりするための 練 習 をする 必 要 があります。プログレッシブブレーキモデュレーション( 漸 進 的ブレーキ 調 節 )と 呼 ばれるこのテクニックは、 最 適 なブレーキ 力 が 発 生 すると 思 われる 位 置 までブレーキレバーを 引 くのではなく、レバーを 段 階 的 に 握 り 込 むことで 徐々にブレーキ 力 を 増 やしていくテクニックです。ホイールがロックしはじめたと 感 じたら、レバーの 握 りを 少 しだけ 緩 め、ロックアップする 直 前 でホイールの 回 転 を 保ちます。さまざまな 速 度 や 場 所 において 両 ホイールにどの 程 度 のブレーキレバーの 握 りが 必 要 か、 感 覚 を 養 っておくことが 大 切 です。この 感 覚 をさらに 理 解 するためには、バイクを 押 して 歩 き、さまざまな 力 をブレーキレバーに 加 えてみて、どの 程 度 でホイールがロックされるか試 してみてください。片 方 または 両 方 のブレーキをかけるとバイクは 減 速 しはじめますが、ライダーの 身 体 は 減 速 前 のスピードで 進 もうとします。このため、フロントホイールへの 体 重 移 動 が 発生 します(もしくは、フロントホイールのハブ 付 近 にブレーキによる 力 がかかりすぎると、 身 体 がハンドルを 越 えて前 方 へ 投 げ 出 されてしまうおそれがあります)。より 多 くの 体 重 が 加 わったホイールの 場 合 、ロック 直前 には、それだけ 多 くのブレーキ 圧 がかかることになります。 逆 に、 加 わる 体 重 が 少 ないと、 少 ないブレーキ 圧でロックします。そこで、ブレーキをかけて 体 重 が 前 方移 動 するときに、バイクの 後 方 へ 身 体 を 移 してリアホイールへ 体 重 を 移 動 させる 必 要 があります。これと 同 時に、リアブレーキを 抑 えて、フロントブレーキ 力 を 強 める 必 要 があります。 下 り 坂 では 体 重 が 前 方 に 移 動 するため、この 動 作 がさらに 重 要 になってきます。効 果 的 な 速 度 制 御 と 安 全 な 停 止 を 実 現 するための 鍵 となるのが、ホイールのロック 制 御 と 体 重 移 動 の2 点 です。ご 利 用 のバイクがフロントサスペンションフォークを 搭 載 している 場 合 、こうした 体 重 移 動 がより 顕 著 になります。ブレーキがかかるとフロントサスペンションが沈 み 込 み、 体 重 移 動 が 大 きくなります(セクション4.Fを 参 照 )。ブレーキや 体 重 移 動 の 練 習 は、 車 などの 往 来26


や、 危 険 物 や 障 害 物 のない 場 所 で 行 ってください。未 舗 装 の 道 路 上 や 雨 天 でバイクに 乗 る 場 合 は、ブレーキの 条 件 も 全 く 異 なります。 未 舗 装 の 道 路 上 や 雨 天 の 場 合 、バイクが 停 止 するまでの 時 間 は 長 くなります。タイヤのグリップが 低 下 するため、コーナリング 時 やブレーキ 時 のホイールのトラクションも 減 少 してしまい、ブレーキ 力 が 少 ない 場 合 でもホイールがロックする 可 能 性 があります。また、ブレーキシューに 水 滴 やホコリが 付 着 すると、グリップ 力 が 低 下 します。 未 舗 装 の 道 路 や 濡 れた 路 面 でブレーキ 制 御 を 保 持 するには、 普 段 よりも 速 度 を 抑 えて 走 行 してください。D. 変 速変 速 機 付 きバイクの 場 合 、ディレーラードライブトレイン( 後 述 1を 参 照 )もしくは 内 蔵 型 ギアハブドライブトレイン( 後 述 2を 参 照 )が 搭 載 されています(これら 両 方 が 搭 載 されている 特 殊 なケースもあります)。1. ディレーラードライブトレインの 仕 組 みご 利 用 のバイクがディレーラードライブトレインを 搭 載 している 場 合 、ギアチェンジ 機 構 は 以 下 の 部 品 で 構 成 されています。• リアカセットもしくはフリーホイールスプロケットセット1つ• リアディレーラー( 後 ろ 変 速 機 )1つ• フロントディレーラー( 前 変 速 機 )1つ( 通 常 )• シフター( 変 速 レバー)1つ(もしくは2つ)• チェーンリングというフロントスプロケット1~3つ• ドライブチェーン1つa. ギアをシフトするシフト 制 御 装 置 (シフター、 変 速 レバー)にはさまざまな 種 類 やスタイルのものが 存 在 します。たとえば、レバー、ツイストグリップ、トリガー、コンビネーションシフト/ブレーキ 制 御 装 置 、 押 しボタン 装 置 などがあります。ご 利 用 のバイクに 採 用 されているシフト 制 御 装 置 の 種 類 については、お 買 い 上 げの 販 売 店 から 説 明 を 受 けてください。また、シフト 制 御 装 置 がどのような 仕 組 みになっているか、 実 際 に 見 せてもらってください。シフト( 変 速 )に 使 われる 用 語 は 若 干 分 かりにくいかもしれません。シフトダウンとは、 低 速 ギア( 低 いギア)に 切 り 替 えることです。シフトダウンするとペダルが 漕 ぎやすくなります。アップシフトとは、 高 速 ギア( 高 いギア)に 切 り 替えることです。シフトアップするとペダルが 漕 ぎにくくなります。 紛 らわしいのは、フロントディレーラーで 起 こることとリアディレーラーで 起 こることが 正 反対 だということです( 詳 しくは、 後 述 の「リアディレーラーをシフトする」および「フロントディレーラーをシフトする」の 説 明 をご 参 照 ください)。たとえば、 次 の2 通 りのどちらかによって、 上 り 坂 でのペダリングが 楽 になるギアを 選ぶことができます(シフトダウンする)。1つ 目 はフロントでチェーンをシフトダウンさせる(ギア 段 を 下 げる) 方 法 で、もう1つはリアでチェーンをシフトアップさせる(ギア 段 を 上 げる) 方 法 です。シフトダウンと 呼 ばれるものがリアスプロケットでは、アップシフトのように 見 えます。この 点 については、「チェーンをバイクの 中 心 線 方 向 に 移 動 させることは 加 速 や 登 坂 のためであり、この 動 作がシフトダウンと 呼 ばれている。チェーンをバイクの 中 心 線 から 外 方 向 に 移 動 させたり 離 したりすることは 速 度 のためであり、シフトアップと 呼 ばれている」ということを 覚 えておくと 理 解 しやすいでしょう。シフトアップとシフトダウンのどちらにせよ、バイクのディレーラーシステムの 設 計 では、ドライブチェーンが 前 方 に 移 動 し、 少 なくともいくらかの 張 力 がド27


ライブチェーンにかかる 必 要 があります。ペダルを 前 方 向 に 漕 いだ 場 合 のみ、ディレーラーは 移 動 するようになっています。注 意 :ペダルを 逆 方 向 に 漕 いでいる 間 は、 決 してシフターを 動 かさないでください。また、シフターを 移 動 させた 直 後 はペダルを 逆 方 向 に 漕 がないでください。チェーンが 絡 まったり、バイクに 深 刻 な 損 傷 を 与 えたりするおそれがあります。b. リアディレーラーをシフトするリアディレーラーは、 右 シフターで 操 作 します。リアディレーラーの 機 能 は、ドライブチェーンを 一 方 のギアスプロケットから別 のスプロケットに 移 動 させることです。ギアクラスターのスプロケットが 小 さければ、ギア 比 が 高 くなります。 高 いギアでのペダリングの 場 合 、ペダルを 漕 ぐのにより 大 きな 力 が 必 要 になりますが、ペダルクランクの 回 転 ごとの 走 行 距 離 がより 長 くなります。スプロケットが 大 きくなれば、それだけギア 比 が 低 くなります。より 大 きなスプロケットを 選 べばペダリングが 楽 になりますが、ペダルクランクの 回 転 ごとの 走 行 距 離 がより 短 くなります。チェーンをギアスプロケットセットの 小 さいスプロケットから 大 きいスプロケットに 移 動 させるのがシフトダウンです。チェーンをギアスプロケットセットの 大 きいスプロケットから 小 さいスプロケットに 移 動 させるのがシフトアップです。ディレーラーによりチェーンを一 方 のスプロケットから 別 のスプロケットに 移 動 させるためには、ペダルを 前 方向 に 漕 ぐ 必 要 があります。c. フロントディレーラーをシフトするフロントディレーラーは、 左 シフターで 操 作 します。フロントディレーラーの機 能 は、 大 きいチェーンリングと 小 さいチェーンリング 間 でチェーンの 移 動 を 行うことです。チェーンを 小 さいチェーンリングに 移 動 させると、ペダルが 漕 ぎやすくなります(シフトダウン)。チェーンを 大 きいチェーンリングに 移 動 させると、ペダルが 漕 ぎににくくなります(シフトアップ)。d. どのギア 状 態 にするべきか?リアギアを 最 大 にし、フロントギアを最 小 にすることで、 急 坂 に 対 応 できます( 図 16)。リアギアを 最 小 にし、フロントギアを 最 大 にすると、 最 高 速 度 が 実 現可 能 になります。ギアを 順 に 切 り 替 える必 要 はありませんが、ライダーの 技 能 レベルに 合 った「 初 期 ギア( 急 加 速 するのには 難 があるが、よろめくことなく 発 進するには 余 裕 のあるギア 設 定 )」を 見 つけ 出 す 必 要 があります。また、さまざまなギアの 組 み 合 わせの 感 覚 をつかむためには、シフトアップおよびシフトダウンを 実 際 に 試 してみる 必 要 があります。まずは、 自 信 が 持 てるようになるまでシフトの 練 習 をしてください。 練 習 は、 障 害 物 、 危 険 物 や 車 などの 往 来 のない 場 所 を 選んでください。シフトの 必 要 があるかどうかを 予 測 する 方 法 や、 坂 が 急 になる 前 にギアを 下 げる 方 法 を 習 得 してください。シフトが 難 しい 場 合 、 機 械 面 での 調 整 不 良の 可 能 性 があります。 販 売 店 にご 相 談 ください。28


警 告 :ディレーラーがスムーズにシフトしない 場 合 は、ディレーラーを 最大 スプロケットもしくは 最 小 スプロケットに 決 して 移 動 しないでください。ディレーラーの 調 整 に 問 題 があり、チェーンが 絡 まる 可 能 性 があるため、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。e. ギアをシフトできない 場 合 は?シフターを1 回 クリックする 操 作 をしても 次 のギアにスムーズにシフトしない状 態 が 何 度 も 続 く 場 合 は、 機 械 面 での 調 整 不 良 の 可 能 性 があります。 販 売 店 で 調整 してもらってください。2. 内 蔵 型 ギアハブドライブトレインの 仕 組 みご 利 用 のバイクが 内 蔵 型 ギアハブドライブトレインを 搭 載 している 場 合 、ギアチェンジ 機 構 は 以 下 の 部 品 で 構 成 されています。• 3、5、7、8、12 段 変 速 もしくは 無 段 変 速 の 内 蔵 型 ギアハブ1つ• シフター1つ(2つの 場 合 もあり)• 制 御 ケーブル1 本 (もしくは2 本 )• チェーンリングというフロントスプロケット1つ• ドライブチェーン1つa. 内 蔵 型 ギアハブのギアをシフトする内 蔵 型 ギアハブドライブトレインによるシフトは、 単 に、 希 望 のギア 比 に 対 応した 所 定 位 置 にシフターを 移 動 させるだけです。シフターをお 好 みのギア 位 置 に移 動 させた 後 は、ハブによるシフトが 完 了 するように、 少 しの 間 、ペダルを 漕 ぐ力 を 緩 めてください。b. どのギア 状 態 にするべきか?数 値 の 一 番 低 いギア(1)は、 急 坂 に 対 応 しています。 数 値 の 一 番 高 いギアは、 最 高 速 度 に 対 応 しています。ペダリングは 楽 だが 低 速 になるギア(「1」など)からペダリングが 楽 ではないが 高 速 になるギア(「2」もしくは「3」など)に 切 り 替 えることを、シフトアップと 呼 びます。ペダリングは 楽 ではないが 高 速 になるギアからペダリングは 楽 だが低 速 になるギアに 切 り 替 えることを、シフトダウンと 呼 びます。ギアを 順 に 切 り 替える 必 要 はありませんが、 諸 条 件 に 合 った「 初 期 ギア( 急 加 速 するのには 難 があるが、よろめくことなく 発 進 するのには 余 裕 のあるギア 設 定 )」を 見 つけ 出 す 必 要 があります。また、さまざまなギアの 感 覚 をつかむためには、シフトアップおよびシフトダウンを 実 際 に 試 してみる 必 要 があります。まずは、 自 信 が 持 てるようになるまでシフトの 練 習 してください。 練 習 は、 障 害 物 、 危 険 物 や 車 などの 往 来 のない 場所 を 選 んでください。シフトの 必 要 があるかどうかを 予 測 する 方 法 や、 坂 が 急 になる 前 にギアを 下 げる 方 法 を 習 得 してください。シフトが 難 しい 場 合 、 機 械 面 での 調整 不 良 の 可 能 性 があります。 販 売 店 にご 相 談 ください。c. ギアをシフトできない 場 合 は?シフターを1 回 クリックする 操 作 をしても 次 のギアにスムーズにシフトしない状 態 が 何 度 も 続 く 場 合 は、 機 械 面 での 調 整 不 良 の 可 能 性 があります。 販 売 店 で 調整 してもらってください。3. シングルスピードドライブトレインの 調 整 方 法ご 利 用 のバイクがシングルスピードドライブトレインを 搭 載 している( 変 速 機構 がない) 場 合 、チェーンにはスプロケットやチェーンリングから 外 れないだけの 張 力 が 必 要 です。29


E. ペダル1. ペダルが 最 も 前 にある 状 態 で、ハンドルを 切 ったときにフロントホイールがつま 先 に 当 たることがあります。フレームサイズが 小 さいバイクなどでよく発 生 します。 急 ハンドルを 切 る 際 に 内 側 ペダルを 起 こし 外 側 ペダルを 下 げておくと、つま 先 とペダルの 接 触 を 防 ぐことができます。また、どのバイクにおいても、 方 向 転 換 の 際 にこのテクニックを 利 用 することで、 内 側 ペダルが 地 面 にぶつかることを 防 ぐことができます。警 告 :つま 先 とペダルの 接 触 により、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。 販 売 店 にお 問 い 合 わせいただき、ご 利 用 になるフレームサイズ、クランクアームの 長 さ、ペダルのデザイン、シューズなどの 組 み 合わせがつま 先 とペダル 接 触 の 原 因 にならないかご 確 認 ください。クランクアームやタイヤを 交 換 すると、つま 先 とペダルのすき 間 が 減 少 する 場 合 があります。 接触 の 有 無 にかかわらず、 急 ハンドルを 切 る 際 には 内 側 ペダルを 起 こし、 外 側 ペダルを 下 げておく 必 要 があります。2. バイクによっては、 表 面 が 鋭 く 危 険 性 のあるペダルを 搭 載 しているものがあります。こうしたペダル 表 面 は、シューズとペダルとの 間 のグリップを 上 げることで 安 全 性 が 増 すように 設 計 されています。ご 利 用 のバイクがこうした 種 類 の高 性 能 ペダルを 搭 載 している 場 合 は、ペダルの 鋭 利 な 表 面 によって 大 ケガを 負 わないように 十 分 注 意 する 必 要 があります。 走 行 スタイルや 熟 練 度 に 応 じて、 鋭 利な 表 面 を 抑 えたデザインのペダルを 選 んだり、 乗 車 の 際 にすね 当 てを 着 けたりしたほうが 良 いでしょう。また、 販 売 店 でさまざまなオプションを 見 せてもらったり、 適 切 な 助 言 を 受 けることも 可 能 です。3. トウクリップやトウストラップは、ペダルに 対 して 足 を 正 しく 配 置 および固 定 するためのものです。トウクリップを 使 用 すれば、 拇 指 球 ( 足 親 指 の 付 け 根のふくらみ)をペダル 軸 上 に 配 置 でき、ペダリング 力 を 最 大 限 引 き 出 すことが 可能 になります。トウストラップをしっかり 締 め 付 けると、ペダルを 漕 ぐ 際 に 足 がペダルから 離 れることがありません。トウクリップやトウストラップはどのような 種 類 のシューズに 対 してもある 程 度 の 効 果 があるようにできていますが、トウクリップ 用 にデザインされたサイクリングシューズと 一 緒 に 使 用 すると 最 も 効 果が 発 揮 されます。 販 売 店 でトウクリップやトウストラップの 仕 組 みについて 説 明を 受 けることも 可 能 です。 足 の 出 し 入 れが 難 しい 厚 底 のシューズや 細 革 のシューズをはいて、トウクリップやトウストラップを 使 うことはお 勧 めできません。警 告 :トウクリップやトウストラップを 使 用 して 足 をペダルに 固 定 したりペダルから 外 したりするには、 相 応 のスキルが 必 要 となります。こうしたスキルは、 練 習 でのみしか 習 得 できません。 反 射 的 に 行 えるようになるまでは、 集 中 力 が 必 要 ですので、 注 意 が 散 漫 してしまうと、コントロールを 失 って転 倒 するおそれがあります。トウクリップやトウストラップを 使 用 しての 練 習は、 障 害 物 、 危 険 物 や 車 などの 往 来 のない 場 所 を 選 んでください。 初 めのうちはトウストラップを 緩 めた 状 態 にしておき、 着 脱 のテクニックが 十 分 に 備 わり 自 信が 持 てるようになってからトウストラップを 締 め 付 けるようにします。また、 車などの 往 来 がある 場 所 で 乗 車 する 場 合 は、トウストラップをきつく 締 め 付 けないでください。4. 適 切 な 位 置 に 足 をしっかり 固 定 して 最 大 のペダリング 効 果 を 発 揮 するためのもう1つの 手 段 として、クリップレスペダルがあります(「ステップインペダル」と 呼 ばれることもあります)。クリップレスペダルは、 靴 底 に 付 けた「クリ30


ート」と 呼 ばれるプレートとペダルに 付 けたはめ 合 わせ 式 ばね 固 定 具 を 結 合 する方 式 のペダルです。クリップレスペダルの 着 脱 には、たいへん 特 殊 な 動 作 が 求 められるため、 直 感 的 にできるようになるまで 練 習 する 必 要 があります。クリップレスペダルを 使 用 する 場 合 、ご 利 用 ペダルのメーカーおよびモデルに 対 応 したシューズとクリートが 必 要 になります。クリップレスペダルの 多 くは、 着 脱 に 必 要 となる 力 の 大 きさを 乗 っている 人 が調 整 できるように 設 計 されています。 調 整 方 法 については、ペダルメーカーの 説明 書 の 指 示 に 従 うか、お 買 い 上 げの 販 売 店 で 教 わってください。 着 脱 が 反 射 的 にできるようになるまでは、 最 もゆるい 固 定 を 選 ぶようにしてください。ただし、意 図 せずにペダルから 足 が 離 れてしまうようなことが 起 こらないように、 必 ずペダルへの 保 持 を 十 分 に 確 保 しておくようにしてください。警 告 :クリップレスペダルは、このペダルにフィットするよう 特 別 に 作 られたシューズと 組 み 合 わせて 使 用 するためのペダルであり、 足 がペダルにしっかりと 固 定 されるように 設 計 されています。このため、クリップレスペダルと 正 しく 結 合 しないシューズは 使 用 しないでください。クリップレスペダルの 安 全 な 着 脱 方 法 を 習 得 するには、 練 習 が 必 要 です。 着 脱が 反 射 的 にできるようになるまでは、 集 中 力 が 必 要 となりますので、 注 意 が 散 漫してしまうと、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。 着 脱 の 練 習は、 障 害 物 、 危 険 物 や 車 などの 往 来 のない 場 所 を 選 んでください。また、ペダルメーカーのセットアップ 説 明 書 や 保 守 説 明 書 の 指 示 に 必 ず 従 ってください。メーカー 説 明 書 をお 持 ちでない 場 合 は、 販 売 店 で 入 手 するか、メーカーにお 問 い 合 わせください。F. バイクのサスペンションバイクの 多 くは、サスペンション 機 構 を 備 えています。サスペンション 機 構 の種 類 は 多 岐 にわたるので、それぞれについて 本 マニュアルでは 取 り 上 げていません。ご 利 用 のバイクがいずれかのタイプのサスペンション 機 構 を 搭 載 している 場合 は、サスペンションメーカーのセットアップ 説 明 書 や 保 守 説 明 書 を 必 ずお 読 みみなり、その 指 示 に 従 ってください。メーカー 説 明 書 をお 持 ちでない 場 合 は、 販売 店 で 入 手 するか、メーカーにお 問 い 合 わせください。警 告 :サスペンション 機 構 のメンテナンス、 点 検 や 正 しい 調 整 を 行 わないと、サスペンションの 故 障 につながる 可 能 性 があり、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。ご 利 用 のバイクがサスペンションを 搭 載 している 場 合 、 加 速 すればするほどケガの 危 険 性 も 高 まります。たとえば、サスペンションを 備 えたバイクの 場 合 、ブレーキをかけるとバイクのフロント 部 が 沈 み 込 みます。サスペンションに 慣 れていないと、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。サスペンションの 安 全 な 操作 方 法 を 習 得 してください。セクション4.Cもあわせてご 参 照 ください。警 告 :サスペンションの 調 整 内 容 を 変 更 することで、ご 利 用 のバイクのハンドリングおよびブレーキング 特 性 が 変 わる 場 合 があります。 必 ず、サスペンションメーカーの 説 明 書 や 推 奨 事 項 について 完 全 に 理 解 した 上 で、サスペンションの 調 整 を 変 更 するようにしてください。 変 更 後 は 細 心 の 注 意 を 払 いながら 安 全 な 場 所 で 試 し 乗 りをし、バイクのハンドリングおよびブレーキング 特性 の 変 化 を 必 ず 確 認 してください。31


サスペンションにより 操 作 性 や 快 適 性 が 向 上 し、ホイール 全 体 が 路 面 をよくつかむようになります。その 結 果 走 行 スピードをさらに 上 げることが 可 能 になりますが、この 場 合 はバイクの 機 能 が 向 上 したのであって、 自 分 の 走 行 技 術 が 向 上 したわけではありません。この 点 は 誤 解 がないように 注 意 する 必 要 があります。 自分 の 運 転 技 術 を 向 上 させるには 時 間 を 要 し、 練 習 を 重 ねる 必 要 があります。ご 利用 のバイクの 全 機 能 に 対 応 できるようになるまでは、 十 分 な 注 意 を 払 う 必 要 があります。警 告 : 一 部 のサスペンション 機 構 は、 後 付 けに 対 応 していないタイプもあります。サスペンション 機 構 が 安 全 に 取 り 付 けられているとは 限 らないので、いずれかのタイプのサスペンション 機 構 がご 利 用 の 自 転 車 に 搭 載 されている 場 合 は 注 意 が 必 要 です。 自 転 車 にサスペンションを 後 付 けする 前 に、 目 的のサスペンションがバイクの 設 計 に 対 応 しているかどうかバイクメーカーにご 確認 ください。メーカーに 確 認 せずに 後 付 けした 場 合 、フレームに 深 刻 な 不 具 合 が生 じる 可 能 性 があります。G. タイヤおよびチューブ1. タイヤバイクタイヤのデザインや 仕 様は 多 目 的 デザインのものから、 特殊 な 気 候 条 件 や 路 面 条 件 下 でも 最高 性 能 が 発 揮 されるように 設 計 されたタイヤまで 多 岐 にわたります。 新 しいバイクで 十 分 に 経 験 を積 んだ 上 で 別 のタイヤのほうが 自分 の 走 行 に 合 っているのではないかと 感 じた 場 合 は、 販 売 店 にご 相談 いただき、 最 適 なデザインのタイヤを 選 ぶようにしてください。サイズ、 圧 力 定 格 、 特 定 推 奨 用途 ( 一 部 の 高 性 能 タイヤの 場 合 )などは、タイヤの 側 面 に 記 されています( 図 17を 参 照 )。なかでもライダーにとって 最 も 大 切 な 項 目 は「タイヤ 空 気 圧 」です。警 告 : 空 気 をタイヤに 入 れる 際 は、タイヤの 側 面 に 記 されている 最 大 空 気圧 を 決 して 超 えないように 注 意 してください。 推 奨 最 大 空 気 圧 を 超 えて 空気 を 入 れるとタイヤがリムから 吹 き 飛 び、バイクが 損 傷 したり、ライダーやそばにいる 人 がケガを 負 ったりする 危 険 があります。正 しい 空 気 圧 内 でタイヤへ 空 気 を 入 れる 最 も 安 全 かつ 最 良 の 方 法 は、 圧 力 計 が内 蔵 されたバイク 用 の 空 気 入 れポンプを 使 用 することです。警 告 :ガソリンスタンドの 空 気 ホースやその 他 の 空 気 圧 縮 機 を 使 用 する 場合 、 安 全 面 での 危 険 があります。これらの 器 具 は 自 転 車 のタイヤ 用 に 作 られたものではありません。 大 量 の 空 気 を 高 速 で 送 り 込 むため、タイヤの 空気 圧 を 急 速 に 上 げることになり、チューブが 破 裂 する 危 険 があります。32


タイヤ 空 気 圧 は、 最 大 圧 もしくは 圧 力 範 囲 で 表 示 されています。さまざまな 路面 条 件 や 気 候 条 件 下 でのタイヤの 性 能 は 主 に、タイヤ 空 気 圧 によって 左 右 されます。 推 奨 最 大 空 気 圧 近 くまでタイヤに 空 気 を 入 れると、タイヤの 転 がり 抵 抗 は 最も 低 くなりますが、 一 方 で 乗 り 味 はたいへん 硬 くなります。 高 めのタイヤ 空 気 圧は、 平 坦 で 乾 いている 舗 装 道 路 での 使 用 が 最 適 です。非 常 に 低 いタイヤ 空 気 圧 ( 推 奨 圧 力 範 囲 の 最 低 域 )は、 固 まった 粘 土 地 などの平 坦 で 滑 らかな 路 面 や 乾 いた 砂 地 などの 地 盤 のゆるい 未 舗 装 道 上 では 最 高 性 能 が引 き 出 されます。ライダーの 体 重 や 各 種 の 走 行 条 件 に 対 してタイヤ 空 気 圧 が 低 すぎると、タイヤの 変 形 が 大 きくなり、リムと 走 行 面 の 間 にあるインナーチューブが 圧 迫 されてパンクを 招 くおそれがあります。注 意 :ペンシルタイプの 自 動 式 タイヤゲージは 精 度 に 欠 ける 場 合 があるので、 正 確 な 空 気 圧 の 測 定 値 としては 参 考 になりません。 正 確 な 測 定 値 は 高品 質 ダイヤルゲージで 確 認 してください。販 売 店 で、 普 段 の 走 行 方 法 に 最 も 適 した 空 気 圧 を 教 えてもらったり、 最 適 な 空気 圧 に 合 わせてタイヤに 空 気 を 入 れてもらったりしてください。タイヤに 空 気 を入 れた 後 は、セクション1.Cの 説 明 に 従 って 膨 らみ 具 合 を 確 認 してください。そうすることで、ゲージが 手 元 に 無 くても、 適 正 な 空 気 圧 のタイヤの 形 や 感 覚 を 覚えることができます。タイヤによっては 毎 週 または2 週 間 おきに 空 気 圧 を 調 整 しなおす 必 要 があるので、 乗 車 の 前 に 毎 回 、タイヤ 空 気 圧 を 確 認 することが 大 切 です。一 部 の 特 殊 な 高 性 能 タイヤでは、トレッドパターンに 回 転 方 向 があります。 回転 方 向 のあるタイヤは、ある 方 向 のほうが 逆 方 向 よりも 優 れた 性 能 を 発 揮 するように 設 計 されています。 回 転 方 向 のあるタイヤの 側 面 には、 正 しい 回 転 方 向 を 示す 矢 印 が 記 されています。ご 利 用 のバイクが 回 転 方 向 のあるタイヤを 搭 載 している 場 合 、 正 しい 方 向 に 回 転 するようにタイヤが 取 り 付 けられているかどうか 必 ずご 確 認 ください。2. タイヤのバルブバイクチューブのバルブには 主 に、「シュレッダーバルブ( 米 式 )」と「プレスタバルブ( 仏 式 )」の2 種 類 があります。バイク 用 空 気 入 れポンプを 使 用 する 場 合は、バイクのバルブステムに 適 合 する 口 金 を 備 えたポンプをお 選 びください。シュレッダーバルブ( 図 18a)は、 自 動 車 用 タイヤのバルブに 似 ています。シュレッダーバルブの 付 いたチューブに 空 気 を 入 れるには、バルブのキャップを 外 し、ポンプの 口 金 をバルブステムの 端 に 固 定 します。シュレッダーバルブから 空 気 を 抜 くには、 鍵 の 先 端 などの 適 切な 用 具 を 使 って、バルブステムの 先 端 部 内 のピンを 押 し 下 げてください。プレスタバルブ( 図 18b)は 径 がシュレッダーバルブよりも 細 く、バイクのタイヤにだけ 使 用 されます。プレスタバルブ 用 の 口 金 を 備 えた 空気 入 れポンプでプレスタバルブのチューブに 空 気 を 入 れるには、バルブのキャップを 外 し、バルブ 軸 のロックナットを 左 に 回 して 緩 め、バルブ軸 を 押 し 下 げて 開 放 します。ポンプの 口 金 をバルブ 先 端 に 合 わせて 押 さえ、 空 気 を 入 れます。シュレッダーバルブ 用 の 口 金 を 備 えたポンプを 使用 してプレスタバルブに 空 気 を 入 れる 場 合 、バルブ 開 放 後 にバルブ 軸 にねじ 留めするプレスタアダプター(バイクを 購 入 したお 店 で 入 手 可 能 )が 必 要 になります。このアダプターは、シュレッダー 用 ポンプの 口 金 に 適 合 するようになっています。 空 気 を 入 れ 終 えたら、バルブを 閉 じてください。プレスタバルブから 空 気を 抜 くには、バルブ 軸 のロックナットを 緩 め、バルブ 軸 を 押 し 下 げます。33


警 告 :バイクでお 出 かけの 際 には、 予 備 のインナーチューブを 携 行 するよう 強 くお 勧 めします。チューブパッチは 応 急 処 置 です。パッチの 当 て 方 が間 違 っていたり、 複 数 のパッチを 当 てないでおいたりすると、チューブがその 機 能 を 果 たさなくなって 破 損 し、コントロールを 失 って 転 倒 するおそれがあります。パッチを 当 てたチューブは、できるだけすみやかに 交 換 してください。5. 整 備警 告 : 技 術 の 進 歩 によってバイクとそのコンポーネントはますます 複 雑 化し、 技 術 革 新 は 加 速 度 を 増 しています。そのため、バイクの 適 切 な 修 理 とメンテナンスに 必 要 な 情 報 をこのマニュアルに 網 羅 することはできません。 事 故 とそれに 伴 う 負 傷 のリスクを 最 小 限 に 抑 えるために、このマニュアルでとくに 取 り 上 げていない 修 理 やメンテナンスは 必 ず 販 売 店 に 依 頼 してください。また、お 客 様 自 身 が 行 うメンテナンスの 要 件 は、ライディングスタイルから 地 理的 条 件 に 至 るまであらゆる 要 因 によって 異 なりますので、 必 ずお 求 めの 販 売 店 にご 相 談 ください。警 告 :バイクの 保 守 ・ 修 理 作 業 の 多 くは、 特 別 な 知 識 と 専 用 の 工 具 が 必 要です。お 客 様 自 身 がバイクの 調 整 や 保 守 を 行 う 際 には、 事 前 に 必 ず 適 切 な方 法 を 販 売 店 に 確 認 してください。 不 適 切 な 調 整 や 保 守 作 業 はバイクを 損傷 する 可 能 性 があり、 重 傷 や 死 亡 事 故 につながるおそれがあります。バイクの 主 な 保 守 ・ 修 理 作 業 の 仕 方 は、 次 の 方 法 で 確 認 することができます。1. バイクのコンポーネントについてメーカーが 作 成 している 取 り 付 け・ 保 守 説 明書 を 販 売 店 から 入 手 する。またはコンポーネントのメーカーに 問 い 合 わせる。2. バイクの 修 理 に 関 する 本 を 販 売 店 で 教 えてもらう。3. 近 くで 受 けられるバイク 修 理 講 習 会 を 販 売 店 に 問 い 合 わせる。バイクに 初 めて 何 か 手 を 加 えたら、 正 しくできているかどうか、 乗 る 前 に 販 売的 にチェックしてもらうことをお 勧 めします。このサービスは 販 売 店 が 行 うため、 多 少 の 料 金 がかかる 場 合 があります。また、インナーチューブやライトなど、スペアパーツの 交 換 が 必 要 になったときに 交 換 方 法 を 教 えてもらったら、お 客 様 のバイクにはどの 部 品 が 適 切 かについても 販 売 店 に 教 えてもらうことをお 勧 めします。A. 整 備 の 間 隔整 備 作 業 の 中 には、お 客 様 ができる 作 業 、またお 客 様 自 身 にやっていただきたい 作 業 があります。そのような 整 備 作 業 では、このマニュアルで 取 り 上 げている範 囲 を 超 えた 特 別 な 工 具 や 知 識 は 必 要 ありません。お 客 様 自 身 に 作 業 していただきたい 整 備 を 以 下 に 挙 げます。これら 以 外 の 整備 、メンテナンス、 修 理 は、 資 格 をもつ 販 売 店 がメーカー 指 定 の 工 具 と 手 順 に 従って、 適 切 な 設 備 の 整 った 施 設 で 行 います。1. 慣 らし 期 間 : 本 格 的 に 乗 りはじめる 前 に 慣 らし 運 転 の 期 間 を 設 けることで、バイクをより 良 い 状 態 で 長 持 ちさせることができます。 新 しいバイクに 一度 乗 ると、コントロールケーブルやホイールスポークが 伸 びる 場 合 があり、 販 売店 で 再 調 整 してもらう 必 要 があります。「 安 全 点 検 」(セクション1.C)に 従 っ34


て、 再 調 整 の 必 要 な 部 分 を 確 かめてください。とりたてて 問 題 がないようにみえても、バイクを 販 売 店 に 持 っていき 点 検 してもらえば 万 全 です。 販 売 店 は 一 般 的に、 購 入 から30 日 後 の 点 検 を 勧 めています。また、ハードなオフロードライドなら3~5 時 間 、オンロード、またはさほど 荒 れていないオフロードでのライドなら10~15 時 間 ほど 乗 ったあとが、 最 初 の 点 検 時 期 の 目 安 になります。ただし、 何か 不 具 合 を 感 じたら、 再 度 乗 る 前 に 販 売 店 にお 持 ちください。2. 毎 回 乗 る 前 には 必 ず 安 全 点 検 (セクション1.C)を 行 ってください。3. 長 距 離 またはハードなライディングの 後 や、バイクが 水 や 砂 利 にさらされた 後 、または 少 なくとも 走 行 距 離 約 160km 毎 に、バイクをきれいにし、チェーンのローラーに 上 質 のバイク 用 チェーンオイルを 軽 くさし、 余 分 なオイルは 毛 羽 立ちのない 布 で 拭 きとります。オイルは 天 候 の 影 響 を 受 けるので、お 住 まいの 地 域に 適 したオイルと 注 油 の 頻 度 を 販 売 店 にご 相 談 ください。リムをオイルで 汚 さないように 注 意 してください。4. 長 距 離 またはハードなライディングの 後 、または10~20 時 間 のライディング 毎 に、 以 下 のことを 行 ってください。• フロントブレーキを 絞 り、バイクを 前 後 に 揺 らしてみて、 安 定 感 があるかどうか 確 かめます。 前 方 または 後 方 への 動 きでガタつきを 感 じるなら、ヘッドセットが 緩 んでいますので、 販 売 店 でチェックしてもらってください。• フロントホイールを 持 ち 上 げて 左 右 に 振 り、 動 きがスムーズかどうか 確 かめます。ステアリングに 抵 抗 感 や 違 和 感 を 感 じたら、ヘッドセットが 締 まりすぎている 可 能 性 がありますので、 販 売 店 でチェックしてもらってください。• 片 方 のペダルを 持 ち、バイクの 中 心 線 に 近 づけたり 遠 ざけたりするように揺 すってください。もう 一 方 のペダルでも 同 じようにします。 緩 い 感 じがしたら、 販 売 店 でチェックしてもらってください。• ブレーキパッドを 見 て、 磨 耗 しはじめていたり、ホイールリムにまっすぐ当 たっていなかったりする 場 合 には、 販 売 店 で 調 整 または 交 換 してもらってください。• コントロールケーブルとケーブルハウジングを 入 念 にチェックしてください。サビ、ねじれ、 擦 り 切 れなどが 見 られたら、 販 売 店 で 交 換 してもらってください。• 各 ホイールで、 左 右 の 隣 り 合 うスポークを1 組 ずつ 親 指 と 人 差 し 指 ではさんで 押 してみてください。 反 発 が 同 じでなかったり、 緩 い 感 じがしたりしたら、ホイールのテンションとゆがみを 販 売 店 でチェックしてもらってください。• タイヤに 過 剰 な 磨 耗 や 切 れ 目 、 傷 がないかチェックします。 必 要 があれば、 販 売 店 で 交 換 してください。• ホイールのリムに 過 剰 な 磨 耗 や 破 損 、へこみ、かき 傷 がないかチェックします。どんなものであれ、リムに 損 傷 がある 場 合 には 販 売 店 にご 相 談 ください。• すべての 部 品 と 付 属 品 がしっかりと 装 着 されているかチェックし、 緩 んでいるものがあれば 締 め 直 してください。• フレーム( 特 にフレームチューブのすべての 接 合 部 付 近 )、ハンドルバー、ステム、シートポストに 深 いかき 傷 や 亀 裂 、 変 色 がないかチェックします。これらは 金 属 疲 労 の 兆 候 で、 耐 用 年 数 に 達 したことを 示 していますから、 交 換 する 必 要 があります。 付 録 Bも 参 照 してください。警 告 :バイクとそのコンポーネントも、 他 の 機 械 と 同 じように 磨 耗 し、 金属 疲 労 がたまります。 素 材 や 構 造 によって 磨 耗 や 金 属 疲 労 が 進 む 度 合 いは異 なり、したがって 寿 命 もまちまちです。 製 品 寿 命 の 過 ぎたコンポーネントは、あるとき 突 然 著 しく 破 損 し、 死 亡 事 故 を 含 め 重 大 な 事 故 を 招 くおそれがあります。かき 傷 、 亀 裂 、 擦 り 切 れ、 変 色 は 金 属 疲 労 の 兆 候 で、 部 品 が 耐 用 年 数 に達 したことを 示 していますから、 交 換 する 必 要 があります。バイクや 個 々のコン35


ポーネントの 素 材 と 仕 上 がりについてメーカーが 一 定 期 間 の 保 証 を 設 けている 場合 でも、 製 品 が 保 証 期 間 を 通 して 故 障 のない 状 態 を 保 つことを 約 束 するものではありません。バイクの 寿 命 は 一 般 的 に、ライディングスタイルと 手 入 れの 仕 方 で変 わってきます。 製 品 保 証 は、バイクが 壊 れないことや 長 持 ちすることを 約 束 するものではなく、そのバイクがあくまで 保 証 の 条 件 を 受 けられるという 意 味 です。37ページ 以 降 の 付 録 A「バイクの 使 用 目 的 」、 付 録 B「バイクとコンポーネントの 寿 命 」を 必 ずお 読 みください。5. 必 須 : 機 械 関 連 の 安 全 点 検 (セクション1.C)で 左 右 どちらかのブレーキレバーに 不 具 合 があれば、 乗 る 前 に 販 売 店 でブレーキの 点 検 を 受 けてください。チェーンがギア 間 をスムーズに 移 動 しない 場 合 は、ディレーラーの 調 整 がずれていますので、 販 売 店 に 相 談 してください。6. ハードなオフロードライディング25 時 間 ~オンロードライディング50 時 間毎 に、バイクを 販 売 店 に 持 っていき、 全 体 の 点 検 を 受 けてください。B. バイクが 衝 撃 を 受 けた 場 合まず、お 客 様 ご 自 身 がケガをしていないか 確 認 し、できるかぎり 手 当 してください。 必 要 があれば 病 院 で 処 置 を 受 けてください。次 に、バイクの 損 傷 をチェックします。衝 突 した 場 合 は、 必 ずバイクを 販 売 店 に 持 っていき、 詳 細 な 点 検 を 受 けてください。フレーム、ホイール、ハンドルバー、ステム、クランクセット、ブレーキなど、カーボン 複 合 素 材 のコンポーネントが 衝 撃 を 受 けた 場 合 には、 販 売 店 が 分解 して 詳 しく 点 検 しないうちは、 絶 対 に 乗 らないでください。付 録 B「バイクとコンポーネントの 寿 命 」もお 読 みください。警 告 : 衝 突 などの 衝 撃 は、バイクのコンポーネントに 著 しい 応 力 をかけるため、 金 属 疲 労 が 早 まる 可 能 性 があります。 金 属 疲 労 のたまったコンポーネントはあるとき 突 然 、 著 しく 破 損 し、コントロールを 失 ったり、 重 傷 、死 亡 事 故 につながったりするおそれがあります。36


付 録 Aバイクの 使 用 目 的警 告 :バイクとその 使 用 目 的 を 十 分 にご 理 解 ください。 目 的 に 合 わないバイクを 選 び、 間 違 った 使 い 方 をするのは 危 険 です。1 台 のバイクであらゆる 使 用 目 的 を 満 たすことはできません。 販 売 店 は、お 客様 が「 特 定 の 目 的 にかなう」バイクを 選 び、そのバイクの 制 限 事 項 を 理 解 できるようサポートします。マウンテン、ロード、レーシング、ハイブリッド、ツーリング、シクロクロス、タンデムなど、バイクには 多 くの 種 類 があり、1つのカテゴリーの 中 にもいろいろなバリエーションがあります。複 数 の 特 長 を 併 せもつバイクもあります。トリプルクランクのロード/レーシングバイクがその 一 例 です。トリプルクランクのロード/レーシングバイクはツーリングバイクのローギアとレーシングバイクの 素 早 いハンドリングを 併 せ 持 っていますが、 重 い 荷 物 を 載 せて 走 るには 不 向 きです。 重 い 荷 物 を 載 せる 場 合 は、ツーリングバイクが 適 切 です。バイクの 各 カテゴリーの 範 囲 内 でも、 具 体 的 な 目 的 に 合 わせて 最 適 化 することができます。 販 売 店 に 行 き、 目 的 とする 用 途 の 専 門 知 識 のある 人 に 相 談 してみてください。ご 自 分 でも 調 べてみるとよいでしょう。タイヤを 代 えるくらいの 小 さな 変 更 でも、 特 定 の 目 的 での 性 能 を 左 右 します。以 降 のページでは、さまざまなカテゴリーのバイクの 使 用 目 的 を 解 説 します。使 用 条 件 は 業 界 で 統 一 されており、 随 時 変 更 が 加 えられています。バイクの 使用 目 的 については 販 売 店 にご 相 談 ください。SPECIALIZEDの 大 人 用 バイクはすべて、ライダー、 荷 物 、 車 体 の 合 計 重 量 の 上限 を100kgと 想 定 して 設 計 、 試 験 されています。使 用 目 的 とモデル 別 の 重 量 上 限 については、 当 社 ウェブサイトのオーナーズマニュアルをご 覧 ください(www.specialized.com/jp)。 重 量 上 限 が100kgを 超 える 場 合 もあります。キッズバイクに 分 類 されるバイク(EN 14765)は、ライダー、 荷 物 、 車 体 の 合計 重 量 の 上 限 が45kgとなります。37


ハイパフォーマンスロード• 条 件 1:タイヤが 常 に 接 地 する 舗 装 路 面 でのライディング 向けに 設 計 されています。• 使 用 目 的 : 舗 装 道 路 でのライディングに 限 られます。• 使 用 対 象 外 :オフロード、シクロクロス、ラックやサイドバッグを 載 せてのツーリングは 対 象 外 となります。• メリットとデメリット: 軽 さと 特 定 の 性 能 が 両 立 するように素 材 を 使 用 していますので、 次 のことをご 理 解 ください。(1)このカテゴリーのバイクはアグレッシブなレーサーや 競 争 志 向 のライダーに高 い 性 能 を 提 供 するもので、その 代 わりに 製 品 寿 命 が 比 較 的 短 くなります。(2)それほどアグレッシブなライディングでなければフレームの 寿 命 は 伸 びます。(3) 軽 さを 優 先 しているため、より 重 く 寿 命 の 長 いフレームよりもフレームの 寿命 は 短 くなります。(4)より 重 く 頑 丈 で、 耐 デント 性 (へこみにくさ)の 高 いフレームよりも、 軽 さを 優 先 しています。このカテゴリーのバイクはフレームが 非 常 に 軽 量 なので、 頻 繁 に 点 検 する 必 要 があります。 衝 突 で 損 傷 を 受 けやすいフレームであることにご 留 意 ください。 乱 用 や 酷 使に 耐 える 頑 丈 な 設 計 にはなっていません。 付 録 Bも 併 せてお 読 みください。38


多 目 的 ライディング• 条 件 2: 条 件 1に 加 え、タイヤが 常 に 接 地 する 滑 らかな 砂 利道 、 勾 配 が 少 なく 状 態 の 良 いトレイルでのライディング 向 けに設 計 されています。• 使 用 目 的 : 舗 装 道 路 、 状 態 の 良 い 砂 利 道 や 未 舗 装 道 路 、 自 転車 専 用 道 でのライディング。• 使 用 対 象 外 :オフロードバイクやマウンテンバイクとして、またはいかなる 種 類 のジャンプに 使 用 することはできません。このカテゴリーでサスペンション 機 能 のついているバイクもありますが、あくまでもライディングの 快 適 性 を 高 めるためであって、オフロードでの 機能 性 を 目 的 としたものではありません。このカテゴリーのバイクには、 砂 利 道 や 未 舗装 道 路 に 適 した 比 較 的 幅 広 のタイヤを 使 用 しているものもあれば、 舗 装 道 路 でのスピーディーなライディングに 適 した 比 較 的 細 身 のタイヤを 使 用 しているものもあります。 砂 利 道 や 未 舗 装 道 路 で 乗 る 場 合 、 多 めの 荷 物 を 載 せる 場 合 、 耐 久 性 の 高 いタイヤを 使 用 したい 場 合 は、 幅 広 のタイヤについて 販 売 店 にお 尋 ねください。シクロクロス• 条 件 2: 条 件 1に 加 え、タイヤが 常 に 接 地 する 滑 らかな 砂 利道 、 勾 配 が 少 なく 状 態 の 良 いトレイルでのライディング 向 けに設 計 されています。• 使 用 目 的 :シクロクロス、トレーニング、レースに 適 しています。シクロクロスバイクは 未 舗 装 道 路 や 泥 道 などさまざまな路 面 を 走 ることができます。また、あらゆる 天 候 に 対 応 し、 粗い 路 面 でのライディング、 通 勤 にも 使 用 することができます。• 使 用 対 象 外 :オフロードバイク、マウンテンバイク、またはジャンプには 使 用 できません。シクロクロスライディングやレースで 使 用 する 場 合 は、障 害 物 の 前 でバイクを 降 り、バイクを 担 いで 障 害 物 を 越 えてから 再 度 乗 車 してください。シクロクロスバイクをマウンテンバイクとして 使 用 することはできません。ロードバイクのホイールは 大 きめなので、ホイールが 小 さめのマウンテンバイクよりもスピードは 出 ますが、 強 度 はマウンテンバイクより 劣 ります。39


クロスカントリー、マラソン、ハードテイル• 条 件 3: 条 件 1と2に 加 え、 瞬 間 的 にタイヤが 路 面 と 離 れる場 合 があるエリアを 含 め、 荒 れたトレイル、 小 さな 障 害 物 、 滑らかなテクニカルエリアでのライディング 向 けに 設 計 されています。ジャンプには 使 用 できません。リアサスペンションのないマウンテンバイク、 一 部 の 軽 量 リアサスペンションモデルが条 件 3に 該 当 します。• 使 用 目 的 : 軽 ~ 中 程 度 ~アグレッシブな 路 面 ( 例 : 根 、 岩 、緩 い 路 面 、 固 く 締 まった 路 面 、 窪 みなど 小 さな 障 害 物 のある 丘陵 )でのクロスカントリーライディング、レースに 適 しています。クロスカントリーとマラソン 用 の 装 備 (タイヤ、ショック、フレーム、ドライブトレイン)は 軽 量 で、力 強 さよりも 敏 しょう 性 を 優 先 した 設 計 です。 路 面 でのすばやい 動 きを 目 的 としているため、サスペンショントラベルは 比 較 的 短 くなっています。• 使 用 対 象 外 : 本 格 的 なフリーライディング、 極 端 なダウンヒル、ダートジャンプ、スロープスタイル、 非 常 にアグレッシブなライディングやエクストリームライディングは 対 象 外 です。ハードなエアランディングや 過 度 に 障 害 物 を 突 き 抜 けるライディングは 避 けてください。• メリットとデメリット:クロスカントリーバイクはオールマウンテンバイクよりも 軽 く、 登 坂 スピードがあり、 敏 捷 です。クロスカントリー/マラソンバイクは、耐 久 性 よりもペダリングの 効 率 性 と 登 坂 スピードを 優 先 しています。40


オールマウンテン• 条 件 4: 条 件 1、2、3に 加 え、 荒 れたテクニカルエリア、中 程 度 の 障 害 物 、スモールジャンプ 向 けに 設 計 されています。• 使 用 目 的 :トレイルでのライディングと 登 坂 に 適 しています。オールマウンテンバイクは 次 のような 特 徴 をもっています。(1) 頑 丈 さはクロスカントリーバイクを 上 回 りますが、フリーライドバイクほどではありません。(2)フリーライドバイクよりも 軽 量 で 敏 捷 です。(3)クロスカントリーバイクよりも 重 く、サスペンショントラベルが 長 いので、大 きめの 障 害 物 や 中 程 度 のジャンプなど、より 困 難 な 路 面 でのライディングが 可 能 です。(4)サスペンショントラベルが 中 程 度 で、 中 級 レベルの 使 用 に 適 したコンポーネントを 使 用 しています。(5) 用 途 が 比 較 的 広 く、このカテゴリーのモデルはおおむね 頑 丈 です。お 客 様 の 使 用 目 的 、このカテゴリーに 該 当 するモデルについては 販 売 店 にお 尋 ねください。• 使 用 対 象 外 : 本 格 的 なマウンテンライディング、フリーライディング、ダウンヒル、ノースショア、ダートジャンプ、ハッキングなど 極 端 なジャンプ/ライディングには 使 用 できません。 長 いサスペンショントラベルや 頑 丈 なコンポーネントを 必 要とする 落 差 の 大 きいドロップオフやジャンプ、ランチ( 木 造 構 造 物 、 土 手 )には 使 用できません。ハードなエアランディングや 過 度 に 障 害 物 を 突 き 抜 けるライディングは避 けてください。• メリットとデメリット:オールマウンテンバイクはクロスカントリーバイクよりも 頑 丈 で、より 困 難 な 路 面 でのライディングが 可 能 です。クロスカントリーバイクよりも 重 いので、 登 坂 はきつくなります。フリーライドバイクと 比 べれば 軽 くて 敏 捷いので、フリーライドバイクよりも 登 坂 は 楽 です。ただしフリーライドバイクほど 頑丈 ではないため、エクストリームライディングや 難 易 度 の 高 い 路 面 では 使 用 しないでください。41


グラビティ、フリーライド、ダウンヒル• 条 件 5:ジャンプ、ハッキング、 高 速 ライディング、 荒 い 路面 でのアグレッシブなライディング、 平 らな 路 面 への 着 地 に 適した 設 計 になっています。ただし、このタイプのライディングはきわめて 危 険 です。 予 想 外 の 力 がバイクにかかり、フレームやフォーク、 部 品 に 過 度 の 負 担 がかかる 場 合 があります。 条 件5の 路 面 でのライディングを 選 ぶ 場 合 は、バイクの 点 検 や 装 備品 の 交 換 の 頻 度 を 増 やすなど、 適 切 な 安 全 注 意 を 払 う 必 要 があります。また、フルフェイスのヘルメット、パッド、ボディアーマーなどトータルな 安 全 装 備 も 着 用 してください。• 使 用 目 的 :きわめて 困 難 な 路 面 を 含 め、 高 度 なスキルをもつライダーだけが 挑戦 できるライディングを 対 象 としています。グラビティ、フリーライド、ダウンヒルなどの 用 語 は、 本 格 的 なマウンテン、ノースショア、スロープスタイルのライディングを 意 味 します。いわゆるエクストリームライディングと 呼 ばれるもので、このようなライディングスタイルを 言 い 表 す 用 語は 次 々と 生 まれています。グラビティバイク、フリーライドバイク、ダウンヒルバイクには 次 のような 特 長があります。(1)オールマウンテンバイクよりも 重 く、サスペンショントラベルが 長 いので、より 困 難 な 路 面 、 大 きめの 障 害 物 、ラージジャンプにも 対 応 します。(2)サスペンショントラベルが 最 も 長 く、 酷 使 に 耐 えるコンポーネントを 使 用 しています。上 記 のような 特 長 をもつとはいえ、フリーライドバイクがエクストリームライディングで 破 損 しないと 約 束 するものではありません。フリーライドバイクが 対 象 とする 路 面 とライディングスタイルは、 本 質 的 に 危 険 を伴 います。フリーライドバイクなどの 適 切 な 装 備 であっても、この 現 実 が 変 わるわけではありません。このようなライディングでは、 判 断 の 誤 りや 不 運 、 自 分 の 能 力 を 超えたライディングは 事 故 に 直 結 し、 重 傷 、 麻 痺 あるいは 死 に 至 る 危 険 性 があります。• 使 用 対 象 外 : 何 でも 挑 戦 することを 正 当 化 するために 使 うことはできません。11ページのセクション2.Fをお 読 みください。• メリットとデメリット:フリーライドバイクはオールマウンテンバイクよりも頑 丈 で、より 困 難 な 路 面 でのライディングが 可 能 です。オールマウンテンバイクよりも 重 いので、 登 坂 はきつくなります。42


ダートジャンプ• 条 件 5:ジャンプ、ハッキング、 高 速 ライディング、 荒 い 路面 でのアグレッシブなライディング、 平 らな 路 面 への 着 地 に 適 した 設 計 になっています。ただし、このタイプのライディングはきわめて 危 険 です。 予 想 外 の 力 がバイクにかかり、フレームやフォーク、 部 品 に 過 度 な 負 担 がかかる 場 合 があります。 条 件 5の 路 面でのライディングを 選 ぶ 場 合 は、バイクの 点 検 や 装 備 品 の 交 換の 頻 度 を 増 やすなど、 適 切 な 安 全 注 意 を 払 う 必 要 があります。また、フルフェイスのヘルメット、パッド、ボディアーマーなどトータルな 安 全 装 備 も 着 用 してください。• ライダー 自 身 のスキルとバイクコントロールを 必 要 とする 予 測 可 能 な 障 害 物 に対 応 します。ダートジャンプバイクは 本 格 的 なBMXバイクとほぼ 同 じように 使 用 します。ダートジャンプバイクはジャンプのスキルまで 与 えるわけではありません。11ページのセクション2.Fをご 覧 ください。• 使 用 対 象 外 : 着 地 の 衝 撃 を 吸 収 してコントロールを 維 持 するために 相 当 なサスペンショントラベルを 必 要 とする 路 面 、ドロップオフ、 着 地 には 使 用 できません。• メリットとデメリット:ダートジャンプバイクはフリーライドバイクよりも 軽量 で 敏 捷 ですが、リアサスペンションがなく、またフロントサスペンションはフリーライドバイクよりもはるかに 短 くなっています。キッズ子 供 用 バイクですので、 常 時 、 保 護 者 の 監 視 が 必 要 です。 自動 車 の 通 る 場 所 、 坂 や 縁 石 、 階 段 、 下 水 道 口 など 障 害 物 や 危 険のある 場 所 、 崖 やプール 付 近 でのライディングは 避 けてください。43


付 録 Bバイクとコンポーネントの 寿 命1. 何 にでも 寿 命 があります――バイクもまたしかり耐 用 年 数 を 過 ぎたバイクとコンポーネントを 使 い 続 けるのは 危 険 です。すべてのバイクとそのコンポーネントは、 寿 命 が 限 られています。 耐 用 年 数は、フレームとコンポーネントの 造 りや 使 用 している 素 材 によって 異 なります。また、フレームとコンポーネントのメンテナンスと 手 入 れの 頻 度 や 質 、ライディングスタイルや 走 行 距 離 も 関 係 します。 競 技 会 、トリックライディング、ランプ(ジャンプ 台 )でのライディング、ジャンプ、 過 激 ななライディング、 難 しい 路面 や 荒 天 時 のライディング、 重 い 荷 物 を 載 せてのライディング、 商 業 活 動 などの一 般 的 ではない 使 用 は、フレームとコンポーネントの 寿 命 を 大 幅 に 縮 める 場 合 があります。これらの 条 件 のどれか1つ、あるいは 複 数 が 組 み 合 わさると、 予 想 外の 故 障 に 至 る 可 能 性 があります。使 用 面 の 要 素 がすべて 同 じとすれば、 軽 いバイクとコンポーネントのほうが 重いバイクとコンポーネントよりも 一 般 的 に 寿 命 は 短 くなります。 軽 量 のバイクまたはコンポーネントを 選 ぶというのは、 軽 量 であるがゆえの 性 能 の 高 さを 寿 命 よりも 優 先 させることを 意 味 します。したがって、 軽 量 で 高 性 能 なバイクを 選 んだ場 合 は、 頻 繁 に 点 検 する 必 要 があります。亀 裂 、 変 形 、 腐 食 、 塗 装 の 剥 げ、へこみなど、バイクとそのコンポーネントにかかる 応 力 や 潜 在 的 な 不 具 合 の 兆 候 などの 潜 在 的 な 問 題 点 、 不 適 切 な 使 用 や 乱 用の 兆 候 が 見 られるかどうか、 販 売 店 で 定 期 的 に 点 検 を 受 けてください。2. 概 要現 代 の 高 性 能 バイクには、 綿 密 な 点 検 と 保 守 作 業 を 頻 繁 に 行 うことが 必 要 です。この 付 録 では、 基 本 的 な 素 材 科 学 の 基 礎 知 識 、 素 材 とバイクの 関 係 を 取 り 上げます。バイクを 設 計 する 際 のトレードオフ、 個 々のバイクに 期 待 できる 性 能 を説 明 し、バイクのメンテナンスと 点 検 に 関 する 重 要 なガイドラインの 基 本 を 示 します。バイクの 適 切 な 点 検 とメンテナンスに 必 要 な 事 柄 すべてをお 教 えすることはできません。バイクを 販 売 店 に 持 っていき、プロの 目 で 見 てもらうよう 繰 り 返しお 願 いしているのはそのためです。警 告 :お 客 様 の 安 全 のためには、バイクを 頻 繁 に 点 検 することが 重 要 です。バイクに 乗 る 前 には 必 ず、このマニュアルのセクション1.Cにある 機械 関 連 の 安 全 点 検 を 実 施 してください。より 詳 しい 点 検 を 定 期 的 に 行 うことも 重 要 です。 徹 底 した 定 期 点 検 の 頻 度 は、個 々のお 客 様 によって 異 なります。バイクを 使 用 する 頻 度 、 酷 使 の 度 合 い、 使 用 する 場 所 は、ライダー/ 所 有 者 であるお 客 様 が 管 理 し、お 客 様 が 把 握 している 事 柄 です。 販 売 店 はお 客 様 の 使 用 状況 を 追 跡 することができませんので、お 客 様 自 身 の 責 任 において、 販 売 店 で 定 期的 な 点 検 とメンテナンスを 受 けてください。 点 検 とメンテナンスの 頻 度 は、お 客様 の 使 用 状 況 と 使 用 場 所 を 考 慮 して 販 売 店 がアドバイスします。お 客 様 の 安 全 、 理 解 、 販 売 店 とのコミュニケーションのために、この 付 録 はすべてお 読 みください。 点 検 の 仕 方 と 頻 度 は、お 客 様 のバイクに 使 用 されている 素材 によって 異 なります。この 警 告 に 従 わない 場 合 、フレーム、フォークなどのコンポーネントに 不 具 合が 生 じ、 重 傷 や 死 亡 事 故 につながるおそれがあります。44


A. 金 属 についてスチールは 従 来 からバイクのフレームに 使 用 されている 素 材 です。すぐれた 特 性をもっていますが、 高 性 能 バイクのほとんどでは、スチールに 代 わってアルミニウムや 一 部 のチタンが 使 用 されるようになっています。この 変 化 を 推 し 進 めている 最大 の 要 因 は、サイクリングファンがより 軽 量 なバイクを 求 めていることです。金 属 の 特 性さまざまな 金 属 がバイクにどう 使 われているかを 一 言 で 説 明 することはできません。まずその 点 をご 理 解 ください。 確 かなのは、 素 材 そのものよりも、それぞれの 金 属 がバイクにどのように 使 われているかということのほうがはるかに 重 要である 点 です。 簡 単 な 答 えを 求 めるのではなく、 金 属 の 特 性 だけでなくバイクの設 計 、 試 験 、 製 造 、サポートの 方 法 にも 目 を 向 ける 必 要 があります。耐 食 性 は 金 属 によって 大 きく 異 なります。スチールは 保 護 しなければさびてしまいます。アルミニウムとチタンは 金 属 を 腐 食 から 守 る 酸 化 膜 ができるので、どちらも 腐 食 に 強 い 素 材 です。とはいえアルミニウムの 耐 食 性 は100%ではなく、他 の 金 属 との 接 触 部 分 は 丹 念 に 手 入 れしないと、 電 解 腐 食 が 起 こる 場 合 があります。どの 金 属 にも 多 少 の 差 こそあれ 延 性 があります。 延 性 があるということは、 曲がったり 延 びたりしているうちに、やがて 折 れることを 意 味 します。 一 般 的 に、バイクフレームの 典 型 的 な 素 材 のうちではスチールの 延 性 が 最 も 高 く、チタンはそれよりも 低 く、アルミニウムはさらに 低 くなります。密 度 も 金 属 によってまちまちです。 密 度 とは1 単 位 当 たりの 重 さで、スチールは7.8g/cm3、チタンは4.5g/cm3、アルミニウムは2.75g/cm3です。これらに対 して、カーボンファイバー 複 合 素 材 はじつに1.45g/cm3という 軽 さです。金 属 は 疲 労 します。ある 程 度 の 使 用 回 数 が 重 なった 状 態 で 高 い 負 荷 がかかると、 亀 裂 ができ、やがて 破 損 します。 下 記 の「 金 属 疲 労 の 基 礎 知 識 」を 必 ずお 読みください。たとえば、バイクに 乗 った 人 が 縁 石 や 溝 、 岩 、 自 動 車 、 他 のサイクリストや 物体 にぶつかるとしましょう。 衝 突 時 のスピードが 早 足 で 歩 く 速 さよりも 速 ければ、ライダーの 身 体 は 前 に 移 動 し 続 け、その 勢 いで 身 体 はバイクの 前 方 に 投 げ 出されてしまいます。ライダーの 身 体 が 投 げ 出 されるほどですから、フレームやフォーク、その 他 のコンポーネントも 無 傷 ではいられません。金 属 のフレームはどうなるのでしょうか。これには 多 くの 複 雑 な 要 因 が 関 係 しています。 耐 衝 撃 性 が 設 計 基 準 になりえないのはそのためです。そのことを 踏 まえて 言 えるのは、 衝 撃 が 大 きいと、フォークやフレームが 曲 がったり、ねじれたりする 可 能 性 があるということです。スチール 製 のバイクでは、フレームは 損 傷を 受 けずにフォークが 大 きく 曲 がります。アルミニウムはスチールより 延 性 が 低いのですが、フォークとフレームの 両 方 が 曲 がり、ねじれる 可 能 性 があります。強 くぶつかると、トップチューブは 張 力 を 受 けて 折 れ、ダウンチューブがねじれます。さらに 強 くぶつかると、トップチューブが 折 れるだけでなく、ダウンチューブもねじれて 破 折 し、ヘッドチューブとフォークがメイントライアングルから外 れてしまう 可 能 性 があります。一 般 的 に、バイクが 何 かと 衝 突 すると、 金 属 の 延 性 による 湾 曲 、ねじれ、 折 れが 生 じます。現 在 では、メインフレームは 金 属 製 、フォークはカーボンファイバー 製 が 一 般的 です。 下 記 のセクションB「 複 合 素 材 について」をお 読 みください。 金 属 には多 少 なりとも 延 性 があり、それに 対 してカーボンファイバーには 延 性 はありませんから、 衝 突 したとき、 金 属 部 分 は 曲 がったりねじれたりしますが、カーボンファイバー 部 分 はそうはなりません。 所 定 の 負 荷 未 満 であれば、フレームは 損 傷 を受 けてもカーボンフォークは 何 の 影 響 も 受 けませんが、 限 度 を 超 えた 負 荷 がかか45


ると、カーボンフォークも 完 全 に 破 損 します。金 属 疲 労 の 基 礎 知 識常 識 から 言 って、 使 用 されるものにはすべて 寿 命 があります。 使 う 頻 度 が 多 いほど、 酷 使 するほど、また 使 い 方 が 悪 いほど、その 寿 命 は 短 くなります。疲 労 とは、 繰 り 返 し 負 荷 がかかることによって、ある 部 分 に 蓄 積 するダメージを 言 い 表 す 言 葉 です。ある 部 分 に 疲 労 を 引 き 起 こすまでには、かなりの 負 荷 がかかっているはずです。よく 挙 げられる 分 かりやすい 例 がペーパークリップです。クリップを 前 後 に 曲 げ、 繰 り 返 し 負 荷 をかけていると、そのうち 折 れます。この単 純 な 例 から 分 かるように、 疲 労 は 時 間 や 年 齢 とは 無 関 係 です。ガレージにしまったままのバイクは 疲 労 しません。 疲 労 は、あくまでも 使 用 によって 引 き 起 こされるのです。では、ここで 言 う「ダメージ」とはどのようなものでしょうか。 高 い 応 力 のかかる 部 分 には、まず 顕 微 鏡 でしか 見 えない 亀 裂 ができます。 負 荷 が 繰 り 返 しかかると、 亀 裂 が 大 きくなっていきます。ある 時 点 で、 亀 裂 は 肉 眼 で 見 えるほどになります。やがて 亀 裂 がかなり 大 きくなると、その 部 分 はひどく 弱 くなり、 亀 裂 がなければ 耐 えられるはずの 負 荷 にも 耐 えられなくなります。そこまで 達 すると、あるとき 突 然 、 完 全 に 折 れてしてしまいます。疲 労 寿 命 が 無 限 に 近 いほど 頑 丈 なものを 設 計 することは 可 能 です。しかしそれには 大 量 の 材 料 を 必 要 とするため、 重 くなります。 軽 量 で 強 くなければならない構 造 物 は 何 であれ、 疲 労 寿 命 に 限 りがあります。 航 空 機 、レースカー、モーターサイクルはどれも、 疲 労 寿 命 の 限 られた 部 品 を 使 っています。 疲 労 寿 命 が 無 限 のバイクを 作 ろうとすると、 現 在 市 場 に 出 回 っているものよりもはるかに 重 くなります。したがって、 軽 量 で 性 能 のすぐれたバイクを 望 むならば、その 代 償 として点 検 が 必 要 になるのです。注 意 すべき 点• いったん 亀 裂 ができると、どんどん 大 きくなっていきます。 亀 裂 は 破 損 につながる 通 路 を 作 るようなもので、どんな 亀 裂 も 危 険 性 をはらんでいます。その 危 険 性 は 大 きくなりこそすれ、なくなることはありません。• 腐 食 はダメージを 加 速 させます。 腐 食 しやすい 環 境では 亀 裂 の 成 長 が 早 まります。 腐 食 しやすい 状 態 では、 亀 裂 の 部 分 はいっそう 弱 まり、 拡 大 します。• 亀 裂 の 周 辺 は 染 みができたり、 変 色 したりします。このような 染 みがあったら、 亀 裂 ができているかもしれません。• 目 に 付 くようなかき 傷 、えぐれ、へこみ、 引 っかき 線 は、 亀 裂 のきっかけになります。ストレスは 切断 面 に 集 中 します。 専 門 用 語 では「 応 力 集 中 部 」といい、このような 部 分 ではストレスが 増 大 します。ガラスに 傷 が 入 ると、その 線 にそって 割 れるのと 同じです。• 亀 裂 (とくに 大 きめの 亀 裂 )は、 走 行 中 にギーギーという 音 を 出 すことがあります。そのような 音 は 重大 な 警 告 シグナルです。 手 入 れの 行 き 届 いたバイクはとても 静 かで、きしり 音 やこすれ 音 はしません。簡 単 なルール1: 亀 裂 を 見 つけたら、その 部 品 を 取 り 替 えましょう。簡 単 なルール2:バイクをきれいにし、 注 油 します。 塩 分 から保 護 し、 塩 分 がついたらできるだけ 早 く 取 り 除 きましょう。簡 単 なルール3: 染 みができたらよく 点 検 し、 亀 裂 ができていないか 確 かめましょう。簡 単 なルール4:どの 面 にも、かき 傷 や 刻 み、 引 っかき 線 をつけないでください。そのような傷 がついてしまったら、 常 に 注意 を 払 うか、 部 品 を 交 換 しましょう。簡 単 なルール5: 音 を 出 している 箇 所 を 突 き 止 めます。 音 の 原因 が 亀 裂 ではなかったとしても、 適 切 に 処 置 する 必 要 があります。46


ほとんどの 場 合 、 疲 労 亀 裂 は 欠 陥 ではありません。その 部 分 が 磨 耗 したことのしるしであり、 有 用 寿 命 を 終 えたことを 意 味 するものです。トレッドバーが 道 路につくほど 自 動 車 のタイヤが 擦 り 切 れても、そのタイヤは 欠 陥 品 ではありません。タイヤが 磨 耗 し、トレッドバーが「タイヤの 交 換 」を 要 求 しているわけです。 金 属 の 部 品 にできる 疲 労 亀 裂 も 同 じで、 金 属 が 磨 耗 し、 亀 裂 が「 部 品 の 交換 」を 要 求 しているのです。金 属 疲 労 は100% 予 測 可 能 な 科 学 ではない金 属 疲 労 は 完 璧 に 予 測 のできる 科 学 ではありませんが、バイクの 点 検 頻 度 を 決めるうえで、お 客 様 と 販 売 店 の 目 安 になる 一 般 的 な 要 因 はいくつかあります。 下記 の「 製 品 寿 命 を 縮 める」 要 因 に 当 てはまるものが 多 いほど、 頻 繁 に 点 検 する 必要 があります。 逆 に「 製 品 寿 命 を 延 ばす」 要 因 に 当 てはまるものが 少 なければ、それほど 頻 繁 に 点 検 する 必 要 はありません。製 品 寿 命 を 縮 める 要 因 ハードで 過 酷 なライディングスタイル ヒット、 衝 突 、ジャンプなど、バイクへの 衝 撃 がある 走 行 距 離 が 長 い 体 重 が 重 い 力 強 く、たくましく、アグレッシブなタイプのライダー 腐 食 環 境 ( 湿 気 、 潮 風 、 冬 に 路 面 に 撒 く 塩 、 汗 の 蓄 積 ) ライディング 環 境 に 磨 耗 を 助 長 する 泥 、 土 埃 、 砂 、 土 壌 が 存 在 する製 品 寿 命 を 延 ばす 要 因 スムーズで 滑 らかなライディングスタイル ヒット、 衝 突 、ジャンプなど、バイクへの 衝 撃 がない 走 行 距 離 が 短 い 体 重 が 軽 い さほどアグレッシブではないタイプのライダー 腐 食 環 境 ではない( 乾 燥 、 塩 分 を 含 まない 空 気 ) 整 ったライディング 環 境警 告 :たとえ 小 さなものでも、 亀 裂 や 凸 凹 のできたバイクやコンポーネントは 使 用 しないでください。フレーム、フォーク、コンポーネントに 亀 裂のあるままバイクを 使 用 すると、 完 全 に 破 損 し、 重 傷 や 死 亡 事 故 につながる 危 険 があります。B. 複 合 素 材 についてすべてのライダーが、 複 合 材 料 の 基 礎 知 識 を 身 につけておかなくてはなりません。カーボンファイバー 製 の 複 合 素 材 は 強 度 にすぐれ、 軽 量 ですが、 衝 突 や 過 度の 負 担 がかかると、 曲 がらずに 折 れてしまいます。複 合 素 材 とは?「 複 合 素 材 」とは、 部 品 が 種 々のコンポーネントや 素 材 で 作 られていることを意 味 する 言 葉 です。「カーボンファイバーバイク」というバイクもありますが、これは 実 際 には「 複 合 素 材 バイク」の 意 味 です。カーボンファイバー 複 合 素 材 は 一 般 的 に、プラスチックを 母 材 とする 丈 夫 で 軽い 繊 維 を 成 型 したものです。カーボンファイバー 複 合 素 材 は 金 属 に 比 べて 軽 いのが 特 長 です。スチールの 比 重 は7.8g/cm3、チタンは4.5g/cm3で、アルミニウムは2.75g/cm3であるのに 対 して、カーボンファイバー 複 合 素 材 は1.45g/cm347


という 軽 さです。強 度 重 量 比 が 最 も 良 い 複 合 素 材 は、エポキシプラスチックを 母 材 とするカーボンファイバーです。エポキシ 母 材 がカーボンファイバーを 接 合 させ、 負 荷 を 他 のファイバーに 移 し、 滑 らかな 表 面 を 作 ります。カーボンファイバーは、いわば 負荷 を 支 える「 骨 組 み」なのです。複 合 素 材 を 使 う 理 由金 属 はどの 方 向 でも 性 質 が 同 一 ですが( 専 門 用 語 では「 等 方 向 性 」)、カーボンファイバーの 場 合 は、 配 置 する 方 向 により、 特 定 の 負 荷 に 対 して 構 造 を 最 適 化することができます。エンジニアにとって、カーボンファイバーを 使 う 場 所 を 選択 できることは、 軽 くて 強 いバイクを 作 るための 強 力 な 手 段 になるわけです。 快適 性 や 振 動 減 衰 などの 目 的 に 合 わせてファイバーを 配 置 することもできます。カーボンファイバー 複 合 素 材 は、 耐 食 性 についてもほとんどの 金 属 をはるかに上 回 っています。カーボンファイバーやグラスファイバーの 船 舶 もあるほどです。カーボンファイバーは、 強 度 重 量 比 も 非 常 に 高 い 素 材 です。複 合 素 材 の 限 界適 切 に 設 計 された「 複 合 素 材 (カーボンファイバー)」バイクとコンポーネントは、 従 来 の 金 属 素 材 のものよりも 疲 労 寿 命 が 長 くなります。疲 労 寿 命 が 長 いことはカーボンファイバーの 長 所 ですが、カーボンファイバーのフレーム、フォーク、コンポーネントを 定 期 的 に 点 検 しなければならないことに 変 わりはありません。カーボンファイバー 複 合 素 材 には 延 性 がありません。カーボンファイバーの 構造 物 に 限 度 を 超 える 負 荷 がかかると、 曲 がらずにそのまま 折 れます。 破 折 部 分 とその 周 辺 は 粗 い 鋭 角 を 作 り、カーボンファイバーまたはその 繊 維 層 が 剥 がれることがあります。カーボンファイバーの 場 合 、 湾 曲 やねじれ、 延 びることはありません。ヒットや 衝 突 でカーボンファイバーのバイクはどうなるかたとえば、バイクに 乗 った 人 が 縁 石 や 溝 、 岩 、 自 動 車 、 他 のサイクリストや 物体 にぶつかるとしましょう。 衝 突 時 のスピードが 早 足 で 歩 く 速 さよりも 速 ければ、ライダーの 身 体 は 前 に 移 動 し 続 け、その 勢 いで 身 体 はバイクの 前 方 に 投 げ 出されてしまいます。ライダーの 身 体 が 投 げ 出 されるほどですから、フレームやフォーク、その 他 のコンポーネントも 無 傷 ではいられません。カーボンフレームはどうなるでしょうか。これには 複 雑 な 要 因 がいろいろと 関係 しますが、 衝 撃 が 大 きければ、フォークかフレームが 完 全 に 破 損 する 可 能 性 があることは 確 かです。この 付 録 のセクション2.A「 金 属 について」で 説 明 したように、 衝 撃 に 対 するカーボンと 金 属 の 反 応 は 大 きく 異 なります。カーボンフレームの 強 度 が 金 属 フレームの2 倍 であっても、 限 度 を 超 えた 負 荷 がかかると、 曲 がらずに 完 全 に 折 れてしまいます。複 合 素 材 のフレーム、フォーク、コンポーネントの 点 検亀 裂亀 裂 、 折 れ、 裂 け 目 がないか 点 検 します。 亀 裂 はどんなものであれ 重 大 な 問 題です。 大 小 にかかわらず 亀 裂 の 見 つかったバイクやコンポーネントは 使 用 しないでください。48


剥 離層 の 剥 離 は 重 大 なダメージです。 複 合 素 材 は 何 層 もの 繊 維 でできています。 剥離 は 繊 維 の 層 に 接 着 力 がなくなったしるしですから、 剥 離 の 見 られるバイクやコンポーネントは 使 用 しないでください。 剥 離 の 兆 候 には 次 のようなものがあります。1. 剥 離 した 部 分 はくすんでいるか、 白 っぽくなっており、ダメージを 受 けていない 部 分 とは 違 って 見 えます。ダメージのない 部 分 は 艶 があり 輝 いていて、 透明 な 液 体 を 覗 き 込 んだときのように「 深 さ」を 感 じます。 剥 離 した 部 分 は 不 透 明でくすんでいます。2. 剥 離 した 部 分 には 隆 起 やゆがみが 見 られます。 層 が 剥 がれると、 表 面 の 形状 が 変 化 することもあります。 突 起 や 隆 起 、 柔 らかい 部 分 ができ、 滑 らかで 均 一ではなくなります。3. 表 面 をたたくと、 剥 離 した 部 分 だけ 音 が 違 っています。ダメージを 受 けていない 複 合 素 材 の 表 面 をたたくと、 均 一 な 音 がします。 一 般 的 にははっきりとした 鋭 い 音 です。それに 対 して、 層 の 剥 がれた 部 分 をたたくと 鈍 い 音 がします。異 常 音亀 裂 や 剥 離 があると、 走 行 中 にきしみ 音 のすることがあります。そのような 音は 重 大 な 警 告 シグナルだと 思 ってください。 手 入 れの 行 き 届 いたバイクはとても静 かで、きしみ 音 やこすれ 音 はしません。 音 の 出 ている 箇 所 を 突 き 止 めてください。 異 常 音 の 原 因 が 亀 裂 や 剥 離 以 外 の 場 合 もありますが、 原 因 が 何 であれ、 乗 る前 に 必 ず 点 検 してください。警 告 : 剥 離 や 亀 裂 のあるバイク、コンポーネントは 使 用 しないでください。フレーム、フォーク、その 他 のコンポーネントに 剥 離 や 亀 裂 のあるまま 使 用すると、 完 全 に 破 損 し、 重 傷 や 死 亡 事 故 につながるおそれがあります。C. コンポーネントについて綿 密 に 点 検 するために、コンポーネントを 取 り 外 し、 分 解 する 場 合 がたびたびあります。このような 作 業 は、 高 機 能 で 高 性 能 な 現 代 のバイクとコンポーネントの 点 検 ・ 保 守 に 必 要 な 工 具 、 技 術 、 経 験 を 有 する 専 門 のバイクメカニックが 行 います。アフターマーケットの「 超 軽 量 」コンポーネント先 に 示 した 乗 り 方 や 傾 向 をご 自 分 に 照 らし 合 わせてみてください。「 製 品 寿 命を 縮 める 要 因 」に 当 てはまるものが 多 ければ、 超 軽 量 のコンポーネントを 使 用 するのは 考 え 直 すべきでしょう。 逆 に「 製 品 寿 命 を 延 ばす 要 因 」に 当 てはまるものが 多 いほど、 軽 量 のコンポーネントの 使 用 が 適 していることになります。 販 売 店に 相 談 し、お 客 様 自 身 のニーズと 乗 り 方 や 傾 向 を 率 直 に 検 討 してください。超 軽 量 コンポーネントを 選 ぶかどうかは 重 要 な 問 題 です。コンポーネントの 変更 はお 客 様 自 身 の 責 任 において 行 うものであることをご 理 解 ください。コンポーネントの 変 更 を 検 討 しているのであれば、「 強 い、 軽 い、 安 い、このうち2つをとる」ことを 念 頭 に 置 いて 販 売 店 に 相 談 するとよいでしょう。標 準 装 備 コンポーネントバイクとコンポーネントのメーカーは、バイクの 購 入 時 に 装 備 されているコンポーネントの 疲 労 寿 命 を 試 験 しています。これは、コンポーネントが 試 験 基 準 を満 たし、 妥 当 な 疲 労 寿 命 であることを 意 味 します。コンポーネントが 永 遠 に 持 つわけではありません。コンポーネントの 寿 命 は 限 られています。49


付 録 Cコースターブレーキ1. コースターブレーキの 仕 組 みコースターブレーキは、リアホイールハブの 中 に 組 み 込 まれているブレーキです。ペダルクランクを 逆 回 転 させると 作 動 します( 図 5 参 照 )。ペダルクランクをほぼ 水 平 の 位 置 、フロントペダルを4 時 の 位 置 から、 後 方 に 踏 みます。 約 8 分の1 回 転 するとブレーキが 作 動 します。 強 く 踏 むほどブレーキの 力 が 大 きくなり、リアホイールの 回 転 が 止 まり、スリップしはじめます。警 告 : 乗 る 前 に、ブレーキが 正 常 に 作 動 するか 確 認 してください。 正 常 に作 動 しない 場 合 は、 乗 らずに 販 売 店 で 点 検 を 受 けてください。警 告 :コースターブレーキだけのバイクの 場 合 は、フロント/リアブレーキシステムほど 制 動 力 はありませんから、 慎 重 なライディングを 心 がけてください。2. コースターブレーキの 調 整コースターブレーキの 保 守 と 調 整 には、 特 別 な 工 具 と 専 門 知 識 が 必 要 です。お客 様 自 身 でコースターブレーキの 分 解 や 保 守 作 業 をせず、 販 売 店 で 保 守 を 受 けてください。50


付 録 D留 め 具 の 締 め 付 けトルク 基 準 値ねじ 部 品 の 正 確 な 締 め 付 けトルクは、お 客 様 の 安 全 のために 非 常 に 重 要 です。留 め 具 は 常 に、 正 確 なトルク 値 に 合 わせて 締 め 付 けてください。このマニュアルの 内 容 とコンポーネントメーカーが 提 供 する 情 報 が 相 反 する 場 合 は、コンポーネントメーカーの 注 意 書 きに 従 ってください。ボルトを 締 めすぎると、 延 びて 変 形する 可 能 性 があります。 逆 に 緩 すぎると、ボルトが 動 き、 疲 労 が 蓄 積 します。いずれの 場 合 も、ボルトが 突 然 破 損 するおそれがあります。バイクの 重 要 な 留 め 具 を 締 めるときは、 必 ず 正 確 に 較 正 されたトルクレンチを使 用 してください。トルクレンチメーカーの 説 明 書 に 従 い、 正 確 な 計 測 値 が 出 るようにトルクレンチをセットして 使 用 してください。推 奨 トルク 値SEAT POSTSSingle-Bolt Clamp (conical clamp system - S-Works Pavé SL/Pro,S-Works MTB, Transition Aero (for carbon frames) Posts (fig.1)in-lbf / N*m120 / 13.6Dual-Bolt Clamps, non-serrated (M6 bolt) (fig.2) 80 / 9.0Specialized Dual-Bolt Clamps, serrated (M6 bolt) (fig.3) 100 / 11.3Single-Bolt Cradle Clamps (M8 bolt) - Generic Carbon, Alloy Posts 210 / 23.7Single-Bolt Cradle Clamps (M8 bolt) - 24”, 20” Hotrocks 110 / 12.4Non-Integrated Clamps - Hotrock Coaster, Hotrock 16” 120 / 13.6Dual-Bolt Clamps - BMX Posts (M8 bolt) 150 / 16.9Dual-Bolt clamps, non-serrated (M5 bolt) 60 / 6.81 2 3• S-Works Pavé SL• Pavé Pro• S-Works MTB• Transition AeroPEDALSPedal-to-Crank Interface 304 / 34.3FORKSSpecialized 48mm Long Expander Plug 100 / 11.351


CRANKSin-lbf / N*mS-Works Carbon Cranks - Spindle Center Bolt 300 / 33.9S-Works Carbon Cranks - Spider Lockring 250 / 28.2Cranks - Square Taper Spindle 305 / 34.5Cranks - ISIS Spindle 347 / 39.2Cranks - Shimano Dual-Side Octalink 305 / 34.5Cranks - Shimano Single-Side Pinch Attachment 106 / 12.0Cranks - Shimano Single-Side 08 392 / 44.3Chainring Bolts- Alloy 87 / 9.8Bottom Bracket - Threaded 442 / 49.9STEMSRoad Carbon & Alloy Stem Handlebar Clamp (4-Bolt) 40 / 4.5Road Carbon & Alloy Stem Handlebar Clamp (2-Bolt) 80 / 9.0Stem @ Steerer Clamp 40 / 4.5Barmac Bar/Stem @ Steerer Clamp 40 / 4.5Barmac Wedge Bar/Stem @ Steerer Clamp 110 / 12.4Mtn Alloy Stem @ 31.8mm Handlebar Clamp (4-Bolt) 40 / 4.5Mtn Alloy Stem @ 31.8mm Handlebar Clamp (2-Bolt) 70 / 7.9Mtn Alloy Stem @ 25.4mm Handlebar Clamp (4-Bolt) 40 / 4.5Mtn Alloy Stem @ 25.4mm Handlebar Clamp (2-Bolt) 80 / 9.0Adjustable BMX Stem (8mm bolts) 210 / 23.7Enduro SL Crown/Stem 31.8mm Handlebar Clamp (4-Bolt) 90 / 10.2Enduro SL Crown/Stem Steerer Clamp Bolt 45 / 5.1Enduro SL Crown/Stem Stanchion Clamp Bolts 75 / 8.5Enduro SL Lower Crown Stanchion Clamp Bolts 45 / 5.1Quill Stem Steerer Tube Bolt (M6) 160 / 18.1Quill Stem Handlebar Bolt (4-Bolt, M6) 80 / 9.0SHIFTERS / DERAILLEURSMtn Shifter 40 / 4.5Road STI Shifter/Brake Lever 70 / 7.9Rear Derailleur Mounting Bolt 70 / 7.9Road Front Derailleur Mounting Bolt (Braze-On and Clamp) 44 / 5.0Front/Rear Derailleur Cable Fixing Bolt 44 / 5.0Mtn Front Derailleur Mounting Bolt (Clamp) 44 / 5.0DMD Mtn Front Derailleur Mounting Bolts (Direct Mount Derailleur) 40 / 4.552


SEAT COLLARSin-lbf / N*mCarbon, Alloy Round Tube Seat Collar 55 / 6.2Aero Seat Tube Collar for Alloy Frame (wedge-style, for round posts) 95 / 10.7Aero Seat Tube Collar for Alloy Frame (aero pinch-style clamp) 45 / 5.1Transition Aero Seat Tube Collar (wedge-style for carbon frame) 70 / 7.9BRAKESDisc Brake Caliper/Adapter Mounting Bolts (Shimano, Magura) 53 / 6.0Disc Brake Caliper/Adapter Mounting Bolts (Hayes) 110 / 11.3Disc Brake Caliper Postmount Bolts (Hayes) 80 / 6.0Disc Brake Rotor T-25 Torx Mounting Bolts (Shimano, Magura) 35 / 4.0Disc Brake Rotor T-25 Torx Mounting Bolts (Hayes) 50 / 5.6Mtn Brake Handlebar Clamp (all models) 40 / 4.5Road STI Shifter/Brake Lever 70 / 7.9Road Brake Pads 43 / 4.9Road Brake Cable Pinch Bolt 52 / 5.9Road Brake Fixing Bolt 70 / 7.9Transition Rear Brake Cable Stop mounting bolts (3 into frame) 35 / 4.0Mtn Linear Pull Brake Pads 52 / 5.9Mtn Linear Pull Brake Cable Pinch Bolt 52 / 5.9Mtn Linear Pull Brake Fixing Bolt 43 / 4.9WHEELSCassette Body 261 / 29.5Freewheel 261 / 29.5Solid Nutted Axle 200 / 22.6MISCELLANEOUSAdjustable Dropout Fixing Bolts (SJ, RH 29er) 250 / 28.2Bar End 100 / 11.3Specialized CNC Alloy Bar End Plug- (for use w/Bar Ends on carbon bars)30 / 3.4Derailleur Hanger Bolt (Alloy Bolt, 5mm Allen Head) 60 / 6.8Derailleur Hanger Bolt (Steel Bolt, 4/5mm Allen Head) 80 / 9.0Water Bottle Bolt 35 / 4.0Enduro SL 25mm Axle 40 / 4.5Enduro SL 25mm Axle Clamp Bolts 40 / 4.553


世 界 の 子 会 社SPECIALIZED BICYCLE COMPONENTS15130 Concord CircleMorgan Hill, CA95037U.S.A.Tel: +408 779-6229SPECIALIZED ITALYvia Valcava, 320155 MilanoItalyTel: +390 2-481-4495SPECIALIZED PORTUGALTN Tao NaturalZona Industrial, Lt 128700-281 OlhaoPortugalTel: +351 289710880http://www.specialized.ptSPECIALIZED JAPAN〒164-0013東 京 都 中 野 区 弥 生 町 2-4-9ツナシマ 第 3ビル4F電 話 : 03-5333-6058SPECIALIZED UK, LTD.29 Barwell Business ParkLeatherhead Road, ChessingtonSurreyKT92NYTel: +44 020 8391 3500SPECIALIZED CENTRAL EUROPEZeddamseweg 84B7041 Ct ’s-HeerenbergThe NetherlandsTel: +31 (0) 314676600SPECIALIZED SPAINAvenida de la Industria, 4528760 Tres Cantos, MadridSpainTel: +34 91 6637 125SPECIALIZED SHANGHAI1188 Biyun Rd.Pudong New AreaShanghai, China 201206Tel: +86 21 3382 1660SPECIALIZED CANADA INC.20975 DaoustSte. Anned-de-Bellevue, QuebecCANADAH9X 0A3Tel: +514 457-1222SPECIALIZED EASTERN EUROPE(Czech Repub./Poland/Slovakia)Skladovy Areal CestliceCestlice E 272251 70 DobrejoviceCzech RepublicTel: +420-2-44 40 27 94SPECIALIZED MEXICOLuis Adolfo no. 101-B, ColLindavistaC.P. 20270 , Aguacalientes, Ags.MéxicoTel: +52 449-917-4477SPECIALIZED TAIWAN1F, No. 302, Rui Guang RoadNeihu District, TaipeiTaiwan世 界 の 販 売 代 理 店ARGENTINA10X S.R.L.Uruguay 1025 3rd Floor, (C1016ACA)Buenos Aires, ARTel: +54 11 4815-5952http://www.10-x.com.arinfo@10-x.com.arBELARUSDiscovery SportKirova Street 23-7Minsk, 220030, BYCHILESportxperts S.A.Las Condes 12340, Local 5Centro Comercial Camino de AsísSantiago, ChTel: +56 02 719-5959http://www.sportxperts.clinfo@sportxperts.clCURACAO, NETERLAND ANTILLESInterbike N.V.Dr Hugenholtzweg 53AWollemstadCuraçao NAbarry@dasiacuracao.comGREECEG.Kassimatis Ltd.8, Ippodamias Sq.,185.31-Piraeus-GreeceTel: +30 210-4113654, 4122596http://www.kassimatiscycling.grinfo@kassimatiscycling.grARUBARadio Shack ArubaNieustraat 16Aruba, AWTel: +297 824269BERMUDABicycle Works13 Tumkins LaneHamilton, 13 BMTel: +441 297-8356http://www.bicycleworks.bmride@bicycleworks.bmCOLOMBIATodoterreno S.A.Calle 64 # 10-151Manizales, ColombiaSouth AmericaTel: +57 6 881 1301todoterreno@todoterreno.com.coDOMINICAN REPUBLICAro & Pedal C. por A.27 de febrero #112, Don BoscoSanto DomingoRepublica DominicanaTel: +809 686-5861GUATEMALABike Center20 Calle 24-67 Zona 10Ciudad de GuatemalaGuatemalaTel: +502 2 367-3727AUSTRALIASheppard Industries Ltd26 Allright PlaceMt. Wellington, Auckland 6,New ZealandTel: +64 9 9155770BRAZILProparts Com. e Imp. de BicicletasLTDAR. Baluarte, 672 - Vila OlimpiaCEP: 04549-012São Paulo - SP, BrazilTel: +55 11-3040-4830COSTA RICACCM Soluciones en Servicios S.A.Ave 13 Calle 3# Barrio AmonSan José - Costa RicaTel: +506 2256-3958ECUADORCiklaAv. 6 De Diciembre N33-02 YBossanoQuito, Ec593-2-2244835http://www.cikla.net/info@cikla.netTel: +593 2-2224409HONG KONGChung Yung Cycle Co.132 San Fung Avenue G/FSheung Shui N.T.Hong Kong, HKTel: +852 2670- 363954


HUNGARYVelotrade, Ltd.H- 1211 BudapestKözponti út 28-32.HungaryTel: +36 1-455-8018KENYAPro Bikes LTDPO Box 76462 code 005082nd Floor Yaya CentreNairobi, KenyaTel: +254 20 3876445sennik@wananchi.comNEW ZEALANDSheppard Industries Ltd26 Allright PlaceMt. Wellington, Auckland 6,New ZealandTel: +64 9 9155770PUERTO RICOBike StopAndalucia Ave. 513PTO. NuevoSan Juan, Puerto Rico 00920Tel: +78 7 782 2282INDONESIAPt Terang Dunia InternusaAnggrek Neli Murni No: 114SlipiJakarta, 11480 INTel: +62 21-5356333KOREACephas Corporation507 Mega Center 190-1Sangdaewon-DongJungwon-Gu Seongnam-SiGyeonggi-Do, 461-120 KRTel: +82 31-776-0360~1ykkim@cephassp.co.krPERUIAMI SACAv. Comandante Espinar 875Miraflores,Lima 18 Peruneto@specializedperu.comROMANIAExtreme Riders DistributionBibescu Voda NR.1, Sector 4Bucharest, 040151RomaniaISRAELMatzman-Merutz3 Hatrufa St.Netanya, 42504IsraelTel: +972 9-885-0505http://www.matzman-merutz.co.ilLATVIASia ZviedriDzelzavas iela 47Riga, LatvijaTel: +371 9207164PHILIPPINESDan’s Bike Shop#73 Lacson St.Valderama Bldg.Bacolod City, 6100 PHTel: +63 34 4342403sales@dansbike.com.phRUSSIAVelocentr24 Nakhimovsky Pr.Moscow, 117218RussiaTel: +7 095 123 04 60SINGAPORESin Thong Chuan TradingNo. 85 Kaki Bukit Ave 1Shun Li Industrial BuildingSingapore, 417955 SGTel: +65 68415151cappa@pacific.net.sgTAHITI (FRENCH POLYNESIA)Pacific Cycles47, Rue Marechal FochB.P. 1535 PapeeteTahiti, French PolynesiaTel: +689 450 451UNITED ARAB EMIRATES360 LifestyleP.O. BOX 71813Dubai, AE+971 43332175info@360-lifestyle.comSLOVENIACigale d.o.o.Mestni trg 7Zalec, 3310 SITel: +386 3 710 36 86THAILANDSPORT BICYCLE CO., LTD.968 U Chu Liang BuildingFloor 8 Room A1Rama IV Road, Silom BangrakBangkok 10500THAILANDTel: +66 2 687-5159UKRAINEExtrem Sport53 Glubochitskaya St04050,Kiev,UkraineTel: +380 444172491SOUTH AFRICALe Peloton c.c.9th Floor Access City, 5Beacon RoadNew DoornfonteinJohannesburg, ZA+27 11-627-5080rob@lepeloton.co.zaTURKEYAktif Pedal Bisiklet San. Ltd.Sti.Aytar Caddesi No. 7Levent BesiktasIstanbul, 34330 TUTel: +90 212 282 73 40emrey@aktifpedal.comVENEZUELAUltrabikex, C.AC.C Alto Prado Local #15Av Los ProceresMerida, VenezuelaTeléfax: +58 274 24413161camilo@ultrabikex.com

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