国際長寿センター (ILCJapan) 平成 20 年度事業報告(案) 1) 20 年度 ...

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国際長寿センター (ILCJapan) 平成 20 年度事業報告(案) 1) 20 年度 ...

国 際 長 寿 センター (ILC­Japan) 平 成 20 年 度 事 業 報 告 ( 案 )1) 20 年 度 運 営 の 基 本 方 針 と 概 要ILC­Japan は、 少 子 高 齢 社 会 の 到 来 に 伴 って 深 刻 化 する 諸 問 題 を ProductiveAging の 理 念 に 基 づき、 国 際 的 ・ 学 際 的 な 視 点 から 調 査 ・ 研 究 し、 国 内 外 の 社 会に 広 く 広 報 ・ 啓 発 することを 目 的 に、 平 成 2 年 (1990 年 )11 月 に 設 立 された。現 在 は ILC グローバル・アライアンスの 一 員 として 他 の 10 カ 国 (アメリカ・イギリス・フランス・ドミニカ 共 和 国 ・インド・ 南 アフリカ・アルゼンチン・オランダ・イスラエル・シンガポール)との 友 好 ・ 協 力 関 係 を 保 ちながら、 国 内 外 で積 極 的 な 事 業 を 行 っている。20 年 度 は、ドミニカ 共 和 国 が 当 番 国 となり ILC グローバル・アライアンス 年 次総 会 が 開 催 された。 総 会 における 審 議 を 経 て 11 カ 国 目 の 加 盟 国 として ILC-シンガポールが 承 認 された。また 総 会 と 同 時 に 開 催 されたシンポジウム「 長 寿 時 代 の社 会 参 加 」では、 日 本 の 先 駆 的 な 取 り 組 みを 発 表 し 高 齢 者 が 社 会 と 関 わりを 持 つことの 重 要 性 を 訴 えた。国 内 では 社 会 福 祉 法 人 浴 風 会 から 長 寿 社 会 開 発 センターへの 移 管 により、ILC設 立 時 の 原 点 である 調 査 ・ 研 究 、 広 報 ・ 啓 発 に 関 わる 事 業 強 化 と、 更 なる 発 展 を希 求 した。 同 時 に 新 しい 分 野 での 取 り 組 みとして、 民 間 企 業 や 大 学 との 協 働 事 業を 行 った。2) 20 年 度 事 業 報 告(1) 国 際 的 なネットワークを 活 用 した 情 報 提 供 ・ 広 報 ・ 啓 発 活 動1「 長 寿 社 会 グローバル・インフォメーション ジャーナル」の 刊 行ILC グローバル・アライアンスを 中 心 にしたネットワークを 活 用 し、長 寿 社 会 に 関 する 国 際 的 な 情 報 を 集 めた 雑 誌 を 企 画 ・ 刊 行 した。20 年 度 は、テーマを「 高 齢 者 の 人 権 」「 地 域 コミュニティの 新 しい 形 」「 高 齢 社 会 の 新 しい 働 き 方 」「プロダクティブ・エイジング 再 考 」とした4 号 を 刊 行 した。なお 過 去 に 刊 行 した 5 号 分 の 巻 頭 座 談 会 を 英 文 版 として 1 冊 にまとめ、 海 外 向 けに 発 行 した。テーマはそれぞれ「 高 齢 者 の 普 段 着 の 自 立と 社 会 参 加 」「 新 しい 住 まい 方 の 創 造 」「 日 本 の 医 療 保 険 制 度 その 歴史 と 意 義 」「 成 年 後 見 制 度 と 高 齢 者 の 人 権 」 「 地 域 コミュニティの 新 しい 形 」で、 日 本 を 代 表 する 専 門 家 により 行 われたこれらの 座 談 会 は、日 本 の 現 状 を 知 る 上 での 最 新 の 情 報 である。­ 1 ­


2 日 本 の 高 齢 者 紹 介 データブック「Profile of Older Japanese」 編 集日 本 の 高 齢 者 の 現 状 をデータと 解 説 により、できるだけ 正 確 に 紹 介 するための 英 文 版 ブックレットの 作 成 に 着 手 した。 「 寿 命 と 人 口 構 成 」「 家計 と 家 族 」「 健 康 」「 介 護 」「 経 済 状 況 」「 社 会 との 関 わり」の6つの 項 目について、データとその 解 説 を 付 した。年 度 版 での 作 成 を 予 定 し、また 日 本 語 版 も 制 作 予 定 。3ILC グローバル・アライアンスホームページ 作 成日 本 が 制 作 を 担 当 したグローバル・アライアンスのホームページが、2008 年 10 月 に 開 設 した。 管 理 ・ 運 営 も 日 本 が 担 当 しているが、 効 果 的な 活 用 には 各 国 の 協 力 が 不 可 欠 である。4グローバル・エイジング・レポート( 英 文 版 )の 作 成グローバル・アライアンス 加 盟 各 センターの 紹 介 と、 各 国 の 高 齢 化 の現 状 と 課 題 をデータと 簡 単 な 解 説 で 説 明 する 報 告 書 を、 日 本 が 編 集 担 当として 2009 年 2 月 に 作 成 した。このレポートでは 併 せて、 豊 かな 高 齢 社会 到 来 を 阻 む 貧 困 撲 滅 などへの 行 動 計 画 も 提 唱 している。(2) 高 齢 者 の 日 常 生 活 に 関 する 継 続 的 調 査 ( 略 称 ‐パネル 調 査 )本 調 査 ・ 研 究 の 目 的 は、 自 立 した 生 活 を 続 けている 後 期 高 齢 者 を 支 えている 様 々な 要 因 を 明 らかにして、 高 齢 社 会 における 自 立 概 念 の 指 針 を 明 らかにすることにある。そのためには、 生 活 の 一 部 分 だけの 調 査 ではなく 後 期 高 齢者 の IADL(instrumental activities of daily living 手 段 的 日 常 生 活 活 動能 力 )や 主 観 的 な 心 身 の 状 況 、 家 族 との 関 係 、 地 域 との 関 係 等 にいたるまで生 活 全 般 にわたって 調 査 を 行 うことが 必 要 となる。その 経 年 変 化 を 丹 念 に 追 跡 することにより、 明 らかとなってくる 実 態 を 把握 し 分 析 を 加 えていくことによって、 自 立 の 要 因 や 逆 にそれを 阻 害 するものを 抽 出 することを 目 的 に 行 われた 縦 断 研 究 である。1 第 5 回 目 の 調 査 方 法 及 び 分 析 方 法 の 検 討本 調 査 にかかわる 研 究 委 員 会 により、 第 5 回 調 査 の 方 法 および 分 析 の視 点 について 検 討 を 重 ねた。 研 究 委 員 会 の 構 成 は 以 下 の 通 り。橋 本 泰 子 ( 主 査 大 正 大 学 名 誉 教 授 )中 村 敬 ( 大 正 大 学 教 授 )辻 彼 南 雄 (ライフケアシステム メディカルディレクター)奥 山 正 司 ( 東 京 経 済 大 学 教 授 )­ 2 ­


小 田 泰 宏 ( 藍 野 大 学 教 授 )鈴 木 晃 ( 国 立 保 健 医 療 科 学 院 健 康 住 宅 室 長 )浅 海 奈 津 美 ( 北 里 大 学 講 師 )松 田 修 ( 東 京 学 芸 大 学 准 教 授 )児 山 左 弓 ( 管 理 栄 養 士 、 西 恋 ヶ 窪 にんじんホーム)2 第 5 回 の 継 続 的 面 接 調 査 の 実 施 ( 平 成 20 年 11 月 ~12 月 )「 自 立 している 75 歳 から 79 歳 までの 一 人 暮 らしあるいは 夫 婦 世 帯の 男 女 300 名 ( 首 都 圏 在 住 )」を 対 象 にスタートしたが 第 5 回 目 の 面接 調 査 完 了 者 は、 死 亡 ・ 転 居 などの 理 由 により 198 名 となった。また、 平 成 18 年 度 から 対 象 者 61 名 を 補 充 したが、この 補 充 者 のうちの 今 回 の 面 接 完 了 者 は 44 名 であった。さらに、 上 記 の 面 接 調 査 の 実 施 に 加 えて、 調 査 対 象 者 のうち 特 徴的 な 暮 らし 方 、または 回 答 をしている 者 を 対 象 にした 追 加 の 個 別 インタビュー 調 査 も 行 っている。3 対 象 者 個 人 単 位 でのデータの 整 理 及 び 分 析1) 調 査 結 果 の 単 純 集 計 、クロス 集 計 、 各 種 検 定 を 行 ったうえでの 量 的 分 析2) 自 由 回 答 のナラティブ・データを 素 材 とする 質 的 分 析3) 追 加 インタビュー 調 査 の 聞 き 取 り 内 容 を 素 材 とする 質 的 分 析4 課 題 等 の 考 察1) 調 査 対 象 者 の IADL 等 の 活 動 指 標 の 経 年 変 化 に 関 する 考 察2) 調 査 対 象 者 の 活 動 指 標 の 低 下 に 関 する 要 因 の 検 討 、 身 体 機 能低 下 と 医 療 との 関 連 の 考 察 等 の 個 別 分 析3)「 行 動 要 因 」、「 個 人 要 因 」、「 環 境 要 因 」の 諸 要 素 と「 活 動 指 標 」との 相 関 を 見 る 中 で、 後 期 高 齢 者 の 自 立 を 支 える 要 素 となるもの、また 自 立 を 阻 害 する 要 素 となるものを 明 らかにする。その 際 、 暮 し 方 別 (「 男 性 一 人 暮 らし」「 男 性 夫 婦 二 人 暮 らし」「 女 性 一 人 暮 らし」「 女 性 夫 婦 二 人 暮 らし」)に 分 類 してそれぞれの 特 性 を 明 らかにする。5 分 析 結 果 の 概 要 ( 省 略 )­ 3 ­


(3) 国 際 的 な 交 流 の 推 進1ILC グローバル・アライアンス 年 次 総 会 の 開 催グローバル・アライアンス 年 次 総 会 は、 平 成 20 年 10 月 15 日 ~17 日にドミニカ 共 和 国 で 開 催 された。 年 次 総 会 では 加 盟 申 請 書 提 出 のシンガポールのツァオ 財 団 、メアリー・アン・ツァオ 理 事 長 に 対 して、 各 国 理事 長 からの 電 話 によるインタビューが 行 われ、 審 議 の 結 果 11 番 目 の 加 盟国 として 認 められた。また 加 盟 各 国 からの 国 内 での 活 動 報 告 に 引 き 続 き、 前 回 のロンドン 総会 で 設 立 が 決 められた3つの 作 業 部 会 からの 活 動 報 告 と、それらを 含 めた5つの 常 設 委 員 会 の 設 立 が 検 討 され、 全 員 の 了 承 を 得 られた。日 本 はプログラム 委 員 会 とウェブ 委 員 会 、テクノロジー 委 員 会 のメンバーとなった。また ILC グローバル・アライアンスを 国 連 の NGO 団 体 として 正 式 に登 録 申 請 した 経 緯 が、 大 迫 政 子 事 務 局 長 から 報 告 された。加 盟 各 国 の 高 齢 化 に 関 する 実 態 報 告 のため、ILC グローバル・エイジング・レポートの 刊 行 計 画 が 進 められていたが、 総 会 の 場 において 行 動計 画 提 案 を 含 めた 前 書 きの 文 案 について 議 論 が 交 わされた。このレポートは 最 終 的 には ILC 日 本 が ILC 米 国 から 引 き 継 いで 編 集 を 担 当 し、 2009年 2 月 に 刊 行 された。グローバル・アライアンス 諮 問 委 員 の 候 補 者 が 英 国 ・ 米 国 からそれぞれ 推 薦 され、 全 員 の 了 承 を 得 て 本 人 への 打 診 が 開 始 された。2 国 際 シンポジウムの 開 催ドミニカでの 年 次 総 会 に 付 随 してシンポジウムを 開 催 し、 各 国 理 事 長が「 長 寿 時 代 の 社 会 参 加 」「 老 年 学 に 基 づくケアの 推 進 」の 2 テーマに 分かれて 自 国 の 取 り 組 みを 報 告 した。日 本 はオランダ、イギリス、フランス、アルゼンチンとともに「 長 寿時 代 の 社 会 参 加 」を 担 当 し、 改 正 高 年 齢 者 雇 用 安 定 法 を 始 めとする 国 の取 り 組 みや 制 度 解 説 を 行 うとともに、 就 労 や 地 域 でのボランティア 活 動なども 紹 介 し 日 本 の 状 況 をアピールした。3 人 的 ・ 組 織 的 な 交 流 の 推 進海 外 のジャーナリストや 研 究 者 からの 問 い 合 わせが 増 えているが、 ILCの 性 格 上 、 高 齢 者 の 就 労 、 社 会 参 加 や 貢 献 活 動 に 関 する 問 い 合 わせが 多い。これらの 分 野 における 日 本 国 内 の 先 駆 的 な 取 り 組 みを 把 握 すること­ 4 ­


を 目 指 し、 新 たな 分 野 ・ 団 体 との 連 携 も 希 求 した。なお、ケベック 州 政 府 高 齢 担 当 大 臣 の 訪 日 予 定 は、 予 算 上 の 制 約 で 直前 のキャンセルとなったが、 事 前 の 企 画 ・ 訪 問 先 アレンジを 通 して ILCの 力 が 発 揮 された。4 大 分 大 学 との 協 働大 分 大 学 が 主 催 した 福 祉 のまちおこし 研 究 事 業 -コンパクトシティ 化による 福 祉 コミュニティの 再 生 を 目 指 して- 国 際 シンポジウムの 実 施 に当 たり、 椋 野 教 授 からの 依 頼 を 受 けロジスティック 関 係 の 協 力 を 行 った。(4) その 他 の 広 報 活 動 の 推 進1 日 本 の 少 子 高 齢 社 会 に 関 わるデータや 資 料 を 集 積 し、ホームページや様 々な 媒 体 を 通 じてその 広 報 を 積 極 的 に 行 った 結 果 、 海 外 に 向 けた 日 本の 窓 口 として 認 識 されるようになった。また 他 財 団 からは 広 報 媒 体 制 作に 当 たって 協 力 が 求 められた。2 賛 助 会 員 向 けメールマガジンや 活 動 紹 介 リーフレット(ILC UPDATE)の 内 容 を 充 実 させ、 賛 助 会 員 を 始 め 社 会 への 情 報 提 供 と ILC 事 業 活 動 への 理 解 を 促 進 することを 目 指 した。(5) 安 定 的 な 財 源 の 確 保1 ILC の 活 動 を 支 える 民 間 企 業 からのご 支 援 の 継 続 を 目 指 して、 賛 助 会 員企 業 への 丁 寧 な 情 報 提 供 や 話 し 合 いなど、 積 極 的 な 取 り 組 みを 推 進 した。2 厚 生 労 働 省 からの 補 助 金 の 継 続 的 な 交 付 を 得 ることができた。3 公 益 法 人 への 移 管 に 伴 い 財 源 の 制 限 などが 生 じ、 基 金 の 一 般 会 計 への 繰り 入 れを 行 った。­ 5 ­

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