これから 年 末 年 始 ~ 年 明 け3 月 にかけて 引 越 繁 忙 期 を 迎 えます。
ご 帰 国 の 予 定 がみえてきましたら、ご 相 談 はお 早 めにどうぞ!
第 17 回 オンライン 引 越 説 明 会 !
11 月 23 日 ( 火 ): 9 時 ~10 時
コロナ 禍 のなか 最 新 情 報 をお 届 け 致 します!
ご 帰 国 がまだお 決 まりでなくても 大 丈 夫 。
いざというときのための 参 考 に 是 非 ご 参 加 ください。
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ブラジル 日 本 通 運 は、 日 本 とブラジルを 結 び 続 けて42 年 。
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担 当 : カトリーニ 黒 鳥 / タチアネ 松 井 TEL.011-3583-3882 ( 日 本 語 でどうぞ!)
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私 が 着 ていた 服 に 書 いてある「ウルトラマン」という 日 本 の 文 字 を 彼 が 読 んだことが 発 端 で
パンデミック 以 来 話 すことのなくなった 路 上 生 活 者 と 会 話 をした。
日 本 に 20 年 間 住 んでいたが 車 の 運 転 中 に 死 亡 事 故 を 起 こしてしまい、 強 制 送 還 された 日 系 人 と
ブラジル 人 のハーフの 男 性 。
「 自 分 はもうブラジルに 戻 る 気 はなかったんだ。 人 生 は 何 が 起 こるか 本 当 にわからない…」
流 暢 な 日 本 語 でそう 言 うと、タバコを 深 く 吸 いこみ、タメ 息 と 一 緒 に 煙 を 吐 く。
風 に 持 っていかれ 姿 を 消 した 煙 は 彼 の 内 心 を 象 徴 しているようだった。
少 しでも 穏 やかに 過 ごせるように
名 前 も 知 らないあの 男 性 にこの 写 真 を 贈 りたい。
鶴 田 成 美 (つるたなるみ)フリーカメラマン。 福 岡 県 出 身 、サンパウロ 育 ち。デモの 撮 影 をきっかけに 人 やそ
の 人 生 に 興 味 を 持 つようになり、 個 人 で 撮 影 ・ 取 材 している。
ピンドラーマの Youtube チャンネル→ www.youtube.com/user/editorakojiro/videos
3
い み ん しょう ぞ う
移 民 史
しゃしん ぶん
写 真 ・ 文
まつもと
松 本
こう じ
浩 治
せいさん こうけん
【ニンニク 生 産 に 貢 献 した 長 南 俊 (ちょうなん・たかし)さん】
しゅう
クリチ
なんぶ
ブラジル 南 部 のサンタ・カタリーナ 州
せいさん おこな ちょうなんたかし バーノスでニンニク 生 産 を 行 う 長 南 俊 さん(67、
やまがたけん
山
しゅっしん
ゆうりょう
ひんしゅ
かいりょう
形 県 出 身 )。ニンニクの 優 良 品 種 の 改 良 が 認
ちょうなんしゅ こくない ゆうめい
められた「 長 南 種 」はブラジル 国 内 でも 有 名 と
ねん のうぎょう はってん こうけんしゃ
なり、1995 年 にはブラジルの 農 業 発 展 貢 献 者
おく やまもとき よし しょう じゅしょう
に 贈 られる『 山 本 喜 誉 司 賞 』も 受 賞 している。
ねん さい とき たんしん
わた
58 年 、21 歳 の 時 に 単 身 ブラジルに 渡 ってき
みと
なんぶ
ちょうなん
た 長 南 さんは、サンパウロ 南 部 のサンベルナル
し きた へ
ド・ド・カンポ 市 、 北 パラナなどを 経 て、70
ねん かいし
おんたい かじゅ
年 に 開 始 された 温 帯 果 樹 プロジェクトのため、
しゅう てんじゅう
サンタ・カタリーナ 州 に 転 住 。リンゴ、アメイ
せいさん
かじゅ
シャ(スモモ)などの 果 樹 を 生 産 していたが、
きた じだい
しけんてき う
北 パラナ 時 代 から 試 験 的 に 植 えてきたニンニク
ゆにゅう
どうせんしゃ
について、 同 船 者 から「このニンニクは 輸 入 も
4 ピンドラーマのホームページ→ www.pindorama.info
移 民 史
ま い
のにも 負 けない」と 言 われたことが、ニンニク
せいさん ほんかくてき はじ ひと けい き
生 産 を 本 格 的 に 始 める 一 つの 契 機 になったとい
う。
こくない
とうじ
しかし、 当 時 のブラジル 国 内 でニンニクの
せいさんりょう
生
ゆにゅうりょう
はあく
産 量 、 輸 入 量 がどれくらいあるのかが 把 握 で
さんぎょうくみあい
にっけい
ちょうなん
きなかった。 長 南 さんはコチア 産 業 組 合 の 日 系
のうぎょう ぎし つう しゅう
農 業 技 師 を 通 じて、ミナス・ジェライス 州 に
す さいばい せんもんか
住 んでいたニンニク 栽 培 専 門 家 のセルジオ・マ
し めんかい どうし ちょうなん
リオ・レジーナ 氏 に 面 会 。 同 氏 は 長 南 さんのニ
み いち しなもの
ンニクを 見 て、「これはブラジル 一 の 品 物 にな
ちょうなん
す なんぶ
る 。( 長 南 さんの 住 む)ブラジル 南 部 でニンニ
じきゅう
たいせい
せいさん おこな しょくりょう
ク 生 産 を 行 えば( 食 糧 としての) 自 給 体 制 が
たいこばん お
できるかもしれない」と 太 鼓 判 を 押 した。
ちょうなんしゅ めいしょう え せいふ せいしき
「 長 南 種 」の 名 称 を 得 てブラジル 政 府 にも 正 式
ねんかん
せいさん
けいかく
にんか
に 認 可 されたニンニクは、5 年 間 の 生 産 計 画 に
ゆにゅうしゅ
せいげん
じっし
せいさんりょう
ばくはつてき
より 輸 入 種 制 限 も 実 施 され、 生 産 量 は 爆 発 的 に
ぞうか
増
加 した。
ちょうなん
はなし ねん とうじ やく まん
長 南 さんの 話 によると、80 年 当 時 、 約 1 万
せん めんせき
う つ
5 千 ヘクタールの 面 積 にニンニクの 植 え 付 けが
おこな ねん わり じきゅう たいせい かのう
行 われ、87 年 にはその 8 割 が 自 給 体 制 可 能 に
げんざい きかいか すす
なったという。 現 在 は 機 械 化 が 進 んだものの、
とうじ
たい
当 時 は「1 ヘクタールに 対 して、のべ 400 〜
にん ろうどうりょく ひつよう
い
500 人 の 労 働 力 を 必 要 としました」と 言 うから、
せいさん
じつげんか
こくない
ブラジル 国 内 でのニンニク 生 産 実 現 化 が 与
えいきょう そうとうおお 影 響 は 相 当 大 きかったようだ。
じもと
あた
えた
のうぎょう
ぞうさん
しかし、 増 産 すればするほど 地 元 の 農 業
せいさんしゃ くみあい せいじてき うご み
生 産 者 組 合 では 政 治 的 な 動 きも 見 られるように
わたし にほんじん
くみあい
なった。「 私 としては、 日 本 人 として 組 合 をで
よ
きるだけ 良 くしようとやってきたわけですが、
くみあいいん
じん おお くみあい ぎゅうじ
組 合 員 にはブラジル 人 も 多 く 、『 組 合 を 牛 耳 れ
かね せいじてき か ひ りよう くみあい
ば 金 になる』と 政 治 的 駆 け 引 きを 利 用 して 組 合
かんぶ
ひと で
幹 部 になりたがる 人 も 出 てきました」
はな ちょうなん
みずか みと
と 話 す 長 南 さん。 自 らのニンニクが 認 められた
よろこ いっぽう
こくない くみあいかつどう
むずか
喜 びの 一 方 で、ブラジル 国 内 での 組 合 活 動 の 難
ま あた
しさも 目 の 当 りにしてきた。
なか ねんだい しょとう ちゅうごく
そうした 中 、90 年 代 初 頭 に 中 国 から、ブラ
はんね
あんか
ゆにゅう
こくないさん
ジル 国 内 産 の 半 値 という 安 価 な 輸 入 ニンニクが
たいとう ちょうなん
あたま いた
台 頭 し、 長 南 さんたちは 頭 を 痛 めた。
ころ ぜんこく
せいさんしゃ きょうかい かいちょう
その 頃 、 全 国 ニンニク 生 産 者 協 会 会 長 でも
ちょうなん
あった 長
ふとう
ピング( 不 当 廉
やく ねんご じつげん
約 1 年 後 、 実
南 さんはゴイアス 州
れんばい
売 ) 適
しゅう せいさんしゃ
の 生 産 者 からダン
じょげん う
用 の 助 言 を 受 け、その
てきよう
とうじ
現 にこぎつけた。 当 時 の 適 用 は、
はこ い
国 産 ニンニク 1 箱 (10 キロ 入 り)につき 4
ちゅうごくさん
中
ねんかん
ゆうこう
松 本 浩 治 (まつもと こうじ) 在 伯 25 年 。
HPサイト「マツモトコージ 写 真 館 」
http://www.100nen.com.br/ja/matsumoto/
てきよう
きげん
かぜい
ドルの 課 税 というもので、5 年 間 の 有 効 期 限 が
ねん ねんかん えんき てきよう
あり、2003 年 にはさらに 5 年 間 の 延 期 が 適 用
された。
ご ちゅうごくがわ
だいさんごく せいさん
その 後 、 中 国 側 ではニンニクを 第 三 国 で 生 産
かぜい
きせい
まぬが
れ
ゆしゅつ
してブラジルに 輸 出 するなど、 課 税 規 制 を 免
さまざま てだ
おこ ちょうなん
ようと 様 々な 手 立 てを 行 なったが、 長 南 さんた
れんぽう ぜいちょう はたら こくないひん
ちは 連 邦 税 庁 への 働 きかけなどで、 国 内 品 の
かかく いじ たも
価 格 維 持 を 保 ってきたという。
こんご
今
さくもつ
せいさん
ちょうなん
後 のニンニク 生 産 について 長 南 さんは、
ほか ちが ねん へんどう なみ く
「 他 の 作 物 と 違 って 7、8 年 ごとに 変 動 の 波 が 来
てんじょう し の
る。これまでのように 天 井 知 らずのように 伸 び
ることがあってはならない」
さっこん
しょうひしゃがわ
じゅよう
いまし いっぽう
と 戒 める。 一 方 で、 昨 今 の 消 費 者 側 の 需 要 の
へんか おお くみあい
変 化 も 大 きく、 組 合 とスーパーマーケットとの
けいやく
契
かこうひん
せいさん
しんひんしゅ
さいばい
約 やニンニク 加 工 品 の 生 産 、 新 品 種 の 栽 培 な
あたら うご もと
ど、 新 しい 動 きが 求 められているそうだ。
ねん がつしゅざい
ねんれい とうじ
(2004 年 2 月 取 材 、 年 齢 は 当 時 のもの)
note.com でもピンドラーマ → note.com/pindorama 5
Pindorama vol. 185
4 移 民 移 民 の 肖 像
写 真 ・ 文 = 松 本 浩 治
7 ポルトガル 語 ワンポイントレッスン
文 =リリアン トミヤマ
12 医 療 開 業 医 のひとりごと
文 = 秋 山 一 誠
14 カメロー 万 歳
文 = 白 洲 太 郎
3
ファインダー
鶴 田 成 美
8
せきらら
難 民 レポート
おおうら ともこ
17
クラッキ 列 伝
下 薗 昌 記
18
簡 単 おいしい
ブラジルレシピ
おおうら ともこ
☆ 表 紙 写 真 : 撮 影 : 鶴 田 成 美 (つるたなるみ)フリーカメラマン。 福 岡 県 出 身 、サンパウロ 育 ち。デモの 撮 影 をきっかけに 人 やその
人 生 に 興 味 を 持 つようになり、 個 人 で 撮 影 ・ 取 材 している。
Pindorama(ピンドラーマ)とは、ブラジル 先 住 民 のトゥピー 語 が 起 源 で、「 椰 子 の 国 」という 意 味 です。1500 年 にポルトガ
ル 人 がブラジルを 発 見 した 当 時 、 現 在 のブラジルに 当 たる 地 方 は、アンデス(インカ 帝 国 )やパンパの 部 族 たちから「 椰 子 の 国
Pindorama」と 呼 ばれていました。
note.com でもピンドラーマの 記 事 が 読 めるようになりました !!
最 新 号 ほかバックナンバーの 記 事 も 続 々アップしています。
→ note.com/pindorama
月 刊 ピンドラーマのホームページ 開 設 !!
ピンドラーマ 掲 載 の 紙 媒 体 の 記 事 がそのまま 読 めます。
オンラインショップ 近 日 開 設 !!
弓 場 農 場 の 味 噌 、 鴻 池 さんの 深 谷 ネギ、 生 ハチミツ 他 多 数 用 意 しております。
→ www.pindorama.info
vol.185
2021 年 11 月 5 日 発 行
発 行 元 : コジロー 出 版
代 表 : 川 原 崎 隆 一 郎
編 集 長 :
布 施 直 佐
印 刷 : ファースト・プリンティング
Publicação : EDITORA KOJIRO LTDA.
Diretor Responsável : RYUICHIRO KAWARAZAKI
Editor Chefe : NAOSUKE FUSE
Impressão : Fast Printing Shop
Rua da Glória, 332 - 3ºand.- Sala 31 - Liberdade - São Paulo - SP - BRASIL
CEP : 01510-000 Tel : (11) 3277-4121 e-mail : ed.kojiro@gmail.com
6 ピンドラーマの Youtube チャンネル→ www.youtube.com/user/editorakojiro/videos
ポルトガル 語
リリアン・トミヤマ
Lilian Tomyama
~「もし 必 要 ならば」~
IBGE(ブラジル 地 理 統 計 資 料 院 )とイプソス
( 市 場 調 査 会 社 )によると、パンデミックのせい
でブラジル 人 は 太 ったとのことです。52%の 人 が
太 り、 平 均 で 6.5 キロ 太 りました。
そして、 読 者 のみなさんはパンデミックの 間 体
型 を 維 持 できましたか?もし 必 要 ならばダイエッ
トしますか?
ということで、「もし 必 要 ならば」をポルトガ
ル 語 でどう 言 うでしょうか?
「se for necessário」と 言 います。
もし 必 要 ならば = Se for necessário
いくつか 会 話 を 見 ていきましょう。 最 初 のもの
は 形 式 ばらない 場 面 です。
( 会 話 1)
A と B が Celpe-Bras( 外 国 人 のためのポルトガ
ル 語 検 定 試 験 )のために 勉 強 しています。
A: A data do exame está perto!
( 試 験 の 日 が 近 いね!)
B: Sim, eu sei. Eu estou estudando muito.
(うん、わかってる。 猛 勉 強 中 だよ)
A: Eu também!
( 私 も!)
B: Se for necessário, eu vou aumentar minhas
aulas de português.
( 必 要 ならポルトガル 語 の 授 業 の 回 数 を 増 や
すつもり)
D: Eu estou tentando, mas está difícil.
(トライしてるけど、 難 しいよ)
C: Se for necessário, vamos acionar o nosso
advogado.
( もし 必 要 ならばうちの 会 社 の 弁 護 士 に 話
を 通 そう)
今 月 のレッスンいかがでしたか? 冒 頭 で、パン
デミックの 影 響 でブラジル 人 が 太 った 話 をしまし
たが、パンデミックの 影 響 でなくなってしまった
ものがあります。それは 挨 拶 でキスする 習 慣 です。
この 習 慣 がフランスから 来 たものだということを
ご 存 知 でしたか?パリ 13 大 学 教 授 ドミニク・ピ
カール 氏 (Dominique Picard)によると、キスに
よってある 意 味 を 伝 えなければならないというフ
ランスの 事 情 があるとのことです。その 意 味 とは、
挨 拶 の 時 にキスすることによって、ふたりの 人 間
が 平 等 になることと、 社 交 性 とホスピタリティ
をメッセージとして 伝 えることです。ラテン 文 化
から 私 たちブラジル 人 はこの 習 慣 を 取 り 入 れてい
るのです。コロナウイルス 予 防 のために 顔 にキス
をしないというのがずっと 続 いていくのでしょう
か?
Se for necessário, eu acho que sim.
今 度 はフォーマルな 場 面 です。
( 会 話 2)
C と D は 職 場 の 同 僚 です。お 客 さんとトラブル
になっています。
C: Você falou com a empresa?
(あの 会 社 と 話 した?)
インターネットでもピンドラーマ→ issuu.com/pindorama06
リリアン・トミヤマ
USP(サンパウロ 大 学 ) 卒 、ポルトガル 語 学 ・ 言 語 学 専 攻 。
ナンシー 大 学 (フランス) 卒 、フランス 語 学 ・ 文 学 のスペシャ
リストでもある。
e-mail : lilidomi@uol.com.br
HP : www.pogotogo.blogspot.com
Facebook: www.facebook.com/liliansensei
7
難 民
2021 年 8 月 15 日 、タリバンがアフガニスタ
ン 全 土 を 支 配 下 に 置 いたと 宣 言 するニュースが
世 界 中 を 駆 け 巡 った。このニュースを 受 けて、
突 如 スポットライトが 当 たったのが、サンパウ
ロ 市 に 約 20 人 が 暮 らすアフガニスタン 人 たち。
9 月 に 入 って 半 月 までに 20 以 上 のインタビュー
を 受 けたという、アフマド・ファゼルさん(31
歳 、カブール 生 )に 話 を 聞 いた(2021 年 9 月
17 日 取 材 )。
■ 省 令 止 まりのブラジルの 人 道 配 慮 ビザ
「イスラマバード(パキスタン)のブラジル 大
使 館 には、 多 くのアフガニスタン 人 がブラジル
の 人 道 ビザを 求 めて 扉 を 叩 きましたが、ポルト
ガル 語 が 読 めないことや 新 型 コロナ 感 染 防 止 を
理 由 に、きちんと 応 対 してくれなかったとのこ
とです」
せきらら☆
難 民 レポート
難 民 レポート
文 =おおうらともこ
〜 第 23 回 アフガニスタン 編 〜
9 月 初 め、ブラジル 政 府 は 混 乱 するアフガニ
スタン 情 勢 に 配 慮 し、アフガニスタン 人 への
人 道 ビザを
発 給 する 省
令 を 出 した。
世 界 に 誇 れ
るブラジル
の 人 道 配 慮
に 見 えたが、
《アフマドさん》
省 令 はすぐに
は 機 能 しなかった。
アフマドさんによると、アフガニスタンにブ
ラジル 大 使 館 はないため、9 月 時 点 でブラジル
の 人 道 ビザを 申 請 できるのは、イスラマバード
以 外 に、テヘラン、アンカラ、アブダビ、モス
クワという 選 択 肢 があった。しかし、 陸 続 きで
もイランへの 入 国 にはビザが 必 要 で、 他 は 距 離
が 遠 すぎる。イスラマバードが 最 も 希 望 を 見 い
だせるブラジル 大 使 館 だったが、 前 述 の 状 況 に
多 くの 人 々が 直 面 した。
「アフガニスタンでは 皆 毎 日 おびえて 生 活 して
います。 私 の 義 妹 と 甥 は 20 日 前 、 急 に 消 息 不
明 となりました」
と、 現 地 の 目 を 覆 いたくなるような 動 画 を 見 な
がら 心 配 するアフマドさん。アフマドさんの 弟
は、 家 族 呼 び 寄 せでサンパウロに 暮 らすことが
できたが、その 妻 子 は 2017 年 から 4 回 、パキ
スタンのブラジル 大 使 館 に 家 族 呼 び 寄 せを 申 請
してきたが、 書 類 も 手 数 料 も 不 備 がないにもか
かわらず、 認 められないままだった。そして、
8 月 のタリバンの 宣 言 後 、 消 息 が 途 絶 えた。
8 サンパウロの 生 活 情 報 を 網 羅 !! 「 楽 々サンパウロ 2019-2020 年 版 」 絶 賛 発 売 中 !!
難 民
■ タリバンの 兵 役 を 逃 れ、トルコの 外
交 官 パスポートでブラジルに
アフマドさんは 2012 年 、サンパウロに 到 着
した。17 歳 から 英 語 教 師 として 働 き、それま
ではカブールで 両 替 商 の 父 親 や 家 族 とともに 穏
やかで 幸 せな 生 活 を 送 っていた。それが、18
歳 になったある 日 、 道 を 歩 いていると 突 然 タリ
バンの 車 に 連 れ 込 まれ、 軍 事 訓 練 所 に 連 れて 行
かれた。
「 私 の 心 は 打 ち 砕 かれました」
その 訓 練 所 では、 爆 弾 や 鉄 砲 の 使 用 法 を 教 え
ていた。いたたまれなくなったアフマドさんは、
その 場 から 逃 げ 出 した。その 後 、 父 親 がエージェ
ントにお 金 を 払 い、トルコの 59 歳 の 外 交 官 の
男 性 のパスポートを 入 手 し、 顔 写 真 をアフマド
さんに 取 り 換 え、どこでも 良 いからアフマドさ
んをアフガニスタンから 出 国 させるようにと 航
空 券 代 を 渡 した。そうして、ドバイを 経 由 して
到 着 したのがグアルーリョス 国 際 空 港 だった。
入 国 審 査 では、59 歳 と 記 されているのに 19
歳 のアフマドさんの 顔 立 ちは 明 らかに 不 自 然
で、 審 査 官 の 表 情 も 一 瞬 凍 りついたが、 何 も 審
問 されることなくすぐに 通 過 できた。
■ ボタン 付 け 一 個 50 センターボから
事 業 を 拡 大
無 事 、ブラジルに 入 国 できたものの、 持 参 金
もほとんどなく、ポルトガル 語 も 全 くわからな
い。 最 初 にメスキータがあると 知 ったブラス 地
区 に 向 かい、 英 語 で 付 近 の 人 に 助 けを 求 めた。
アフガニスタン 人 を 探 したが 出 会 えず、ウル
ドゥー 語 の 通 じるパキスタン 人 に 出 会 った。 約
1 週 間 、その 彼 が 自 宅 で 寝 食 をサポートしてく
れた。ブラジル 到 着 から 1 週 間 後 、 当 時 はサン
パウロに 連 邦 警 察 があることを 知 らず、そのパ
キスタン 人 が 航 空 券 代 を 払 って、ブラジリアま
で 飛 んで 難 民 申 請 を 行 った。そして、1 年 8 か
月 後 、ブラジルの 居 住 権 を 獲 得 した。その 間 、
メスキータで 祈 り 涙 を 流 していると、ぽんと 肩
を 叩 くムスリムのインド 人 が 現 れた。アフマド
さんはヒンディー 語 でもコミュニケーションが
できたため、その 後 、 約 2 年 間 、 縫 製 工 場 を 経
営 していた 彼 の 店 で 働 くことになった。
「 最 初 、1 か 月 900 レアルで 雇 うと 言 われまし
たが、 私 は、ボタン 付 け 1 個 50 センターボで
働 きたいと 交 渉 しました。 彼 は 笑 い、1 日 目 は
10 レアルの 収 入 でしたが、 仕 事 に 慣 れてくる
と、 翌 日 には 15 レアル、 夜 も 働 きたいと 頼 み、
やがて 1 日 60 レアル、その 内 に 1 か 月 6000
レアルの 収 入 を 得 るようになりました」
その 2 年 間 は、5 人 のシェアハウスで 1 か 月
寝 食 込 み 400 レアルで 生 活 し、 他 はすべて 貯
金 に 回 した。ポルトガル 語 を 覚 えるために、 英
語 教 師 も 行 った。2015 年 にはパキスタンに 一
時 帰 国 して 結 婚 。2017 年 までパキスタンで 暮
らし、そのまま 同 地 で 暮 らしたいとパキスタン
政 府 に 願 い 出 たが、ブラジルで 居 住 権 を 得 てい
たことが 理
由 で、パキ
スタンでの
居 住 は 認 め
られなかっ
た。そのた
めブラジ
ルに 戻 り、
《アフマドさんの 肉 屋 さん》
2018 年 に
は 妻 と 2 人 の 息 子 、2019 年 には 両 親 や 弟 を 呼
び 寄 せた。
その 後 、ボタン 付 けの 仕 事 で 独 立 し、さらに
仕 事 を 請 け 負 うようになり、 従 業 員 2 人 を 雇 っ
てさらに 事 業 を 拡 大 。 資 金 を 貯 め、パンデミッ
クが 始 まる 前 には、アフガニスタン 料 理 店 を
オープンし、 半 年 前 にはハラール(イスラムの
教 えに 則 った 方 法 で 屠 畜 ・ 加 工 された 肉 ) 専 門
の 肉 屋 をオープンした。
Pindorama の Facebook → www.facebook.com/pindorama06
9
難 民
■ アフガニスタンが 良 くなることはない
「20 年 前 には 米 国 、35 年 前 にはタリバン、40
年 前 にはソ 連 …。 世 界 各 国 がアフガニスタンを
かき 回 し、 私 たちは 親 子 3 世 代 以 上 にわたって
アフガニスタンが 良 い 土 地 になるという 希 望 を
失 ってきました。 米 国 もタリバンも 戦 いばかり。
アフガニスタンの 人 々がほしいのは 平 和 だけで
す」
親 戚 の 多 くはイギリスに 暮 らし、アフガニス
タンの 義 妹 と 甥 の 行 方 は 心 配 なものの、 家 族 も
呼 び 寄 せ、 堅 実 にサンパウロで 事 業 を 続 けるア
フマドさん。 今 、アフマドさんの 肉 屋 はサンパ
ウロのアフガニスタン 人 のたまり 場 になってい
る。 目 標 は、アフガニスタン 人 のメスキータや
NGO を 創 設 することである。
「 治 安 の 問 題 を 除 いてサンパウロは 気 に 入 って
います。 夢 は、アフガニスタン 人 の 子 供 の 学 校
を 作 ること。 私 たちは 両 親 を 敬 うことをとても
重 視 します
が、ブラジ
ルで 育 つ 子
供 たちにも
一 番 大 切 に
教 えたいで
す」
《アフマドさんの 肉 屋 に 集 まったアフガニ
スタン 人 の 仲 間 》
今 後 、ブラジル 政 府 が 実 際 に 人 道 ビザを 出 し、
アフガニスタン 人 がサンパウロに 到 着 した 後
は、アフマドさんたちはコミュニティで 最 初 の
世 話 をする 心 づもりでいる。
●インフォメーション
・アフマドさんのハラール 肉 店 「Halal Center」
住 所 : Praça Eduard Rudge, 36 - Pari
Tel: 11-98747-9854
・アフマドさんのアフガニスタン 料 理 店
住 所 : Av. Carlos de Campos, 69 - Pari
Tel: 上 記 と 同 じ。 行 く 前 に 電 話 確 認 必 要 。
おおうらともこ
1979 年 兵 庫 県 生 まれ。’01 よりサンパウロ 在 住 。ブラジル
民 族 文 化 研 究 センターに 所 属 。 子 どもの 発 達 に 時 々 悩 み、 励
まされる 生 活 を 送 る。
Clínica
ORTHOBITE
CROSP 57303
歯 のご 相 談 は オーソバイト クリニック
DR. EDUARDO KEITI ISHI (USP 卒 , 千 葉 大 学 医 学 部 留 学 研 修 )
診 療 科 目 : 矯 正 治 療 、セラミック 治 療 、レーザー 治 療 、インプラント、
上 顎 矯 正 治 療 、ホワイトニング など ( 含 大 人 、 子 供 )
診 療 時 間 : 月 ~ 金 曜 日 8:00~19:00 土 曜 日 9:00~13:00 ( 日 曜 日 休 診 )
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整 形 外 科 医
肩 ・ 肘 専 ⾨ 医 ⻑ 屋 豪 ⼈レオナルド
USP⼤ 卒 ・ 東 北 ⼤ 学 病 院 研 修 CRM144392
海 外 保 険 (プレステージ、 三 井 住 友 、 損 保 ジャパン)を、キャッシュレスで 扱 います。
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11
医 療
その 体 調 不 良 、 悩 んでないで 相 談 しましょう。
またコロナの 話 です…。ずっとコロナに 関 する
話 題 をほとんど 毎 月 提 供 してきました。 今 月 は 新
型 コロナウイルス 感 染 症 の 後 遺 症 や 感 染 症 に 関 連
する 疾 病 についてひとりごとさせていただきま
す。もうコロナ 禍 は 飽 き 飽 きですね。 現 時 点 でま
だまだ 世 界 的 にワクチンが 行 き 届 いたとは 言 えま
せんが、 我 々の 生 活 圏 ではワクチン 接 種 政 策 が 功
を 奏 してきています。 外 出 制 限 やマスク 使 用 など
が 解 除 された 国 も 多 くあり、 当 地 サンパウロや 日
本 でもいろんな 規 制 が 緩 和 され、「さあ 出 かける
ぞお、 飲 み 屋 行 くぞお」 状 態 になっています。
『この 原 稿 を 執 筆 している 直 前 の 土 曜 日 の 夜 、
サンパウロ 市 内 を 車 で 移 動 していたのだが、
飲 み 屋 、クラブなどが 大 繁 盛 していた。スゴ
イ 人 出 !まあこの “ 飲 み 屋 行 くぞお ” もコロ
ナ 関 連 の 疾 病 とも 言 えるのでは?ワクチンの
接 種 率 が 増 えた、コロナ 死 者 が 減 ったとは 言
え、サンパウロ 市 ではまだ 自 宅 内 以 外 ではマ
スク 使 用 義 務 が 適 用 されているし、 飲 み 屋 や
イベント 規 制 を 解 除 した 場 所 ( 国 )では 感 染
者 が 増 えている 事 実 があるのだが、「 自 分 は 大
丈 夫 、もう 大 丈 夫 」と 判 断 して 出 かけている
のだな。これは「 確 証 バイアス *1 のコロナ 拡
大 版 」と 言 えるだろう。 一 種 の 精 神 疾 患 ?』
コロナ 禍 も 間 もなく 2 年 になろうとしており、
最 近 は 各 所 で「 新 型 コロナウイルス 感 染 症 後 遺 症
外 来 」が 設 置 されています。この 後 遺 症 はまだ 確
定 した 定 義 が 認 知 されていないのですが、 概 ねコ
ロナ 感 染 から 4 週 間 以 上 経 過 しても 表 1 のような
【 表 1: 新 型 コロナウイルス 感 染 症 の 後 遺 症 で 現 れる 症 状 】
咳 倦 怠 感 味 覚 嗅 覚 異 常 脱 毛
睡 眠 障 害 動 悸 関 節 痛 ・ 筋 肉 痛 食 欲 不 振
呼 吸 困 難 思 考 力 ・ 集 中 力 の 低 下 下 痢 頭 痛
発 熱 立 ちくらみ うつ・ 不 安 胸 焼 け
症 状 が 続 く 場 合 、 後 遺 症 と 考 えられます。
これらは、コロナ 関 連 の 報 道 でもよく 取 り 上 げ
られているので、このコラムの 24 人 の 読 者 様 も
周 知 されていると 思 います。 新 型 コロナウイルス
感 染 症 は 基 本 的 には「 免 疫 系 統 かつ、 循 環 器 系 統
を 侵 す 疾 患 」なので、 全 身 のどこにでも 症 状 が 出
てもおかしくないわけです。 表 1 をみてみると、
器 質 的 疾 患 ( 身 体 の 不 調 、 例 : 下 痢 、 発 熱 )と 心
理 的 疾 患 ( 心 の 不 調 、 例 : 思 考 力 の 低 下 、 不 安 )
に 分 類 することができます。これらは 実 際 感 染 症
を 発 症 した 人 の 経 過 です。だから「 後 遺 症 」なの
です。ブラジルだけで、COVID-19 と 認 可 された
人 口 は 現 時 点 で 2 千 2 百 万 人 弱 、 全 人 口 の 約 一 割
です。つまり、 後 遺 症 そのものは 当 国 の 場 合 、こ
の 一 割 に 起 こりうる 状 況 です。 残 り 九 割 は 感 染 が
確 認 されていないけわけです。しかし、 発 症 した
人 と 同 じようにコロナ 禍 に 曝 されているので、い
ろんな 体 調 不 良 が 認 知 されるようになっていま
す。ストレスのたまる 外 出 規 制 、 人 との 接 触 制 限 、
慣 れないリモートワーク、ステイホームに 伴 う 家
族 のありかたやもめごと、 不 安 が 積 もり 続 ける 経
済 状 態 、 見 通 しが 不 透 明 な 仕 事 や 学 業 などなど、
健 康 を 脅 かす 状 況 がてんこ 盛 りです。
後 遺 症 の 他 にもよく 取 り 上 げられるのがコロナ
禍 による「 健 康 二 次 被 害 」です。これはステイホ
ーム( 外 出 控 えや 医 療 受 診 控 え)や 人 との 関 わり
が 減 ることで 引 き 起 こされます。この 状 況 は 免 疫
機 能 を 低 下 させることがわかっており、 免 疫 が 関
連 する 疾 病 の 発 症 や 悪 化 が 考 えられます。 社 会 生
活 で 一 番 怖 いのは 高 齢 者 の 筋 力 低 下 や 認 知 機 能 の
低 下 です。さらに 一 番 多 いのは 間 違 いなくストレ
スによる 心 の 不 調 でしょう *2。ステイホームでは
飲 酒 の 増 加 や 運 動 不 足 のため 肥 満 や 生 活 習 慣 病 の
悪 化 が 関 係 しています。ということで、「ステイ
ホーム( 家 にいろ)」とともに、「ステイアクティ
ブ( 活 動 しろ)」と「ステイヘルシー( 健 康 でいろ)」
12 ピンドラーマのホームページ→ www.pindorama.info
医 療
の 二 つのステイも 提 言 されています。
さらに 最 近 、「 新 現 代 病 」と 呼 ばれる 身 体 の 不
調 もでてきています。 長 引 くコロナ 禍 によるもの
で、 誰 に 現 れてもおかしくない 状 況 です。 次 の 表
に “ 病 名 ” と “ 筆 者 のコメント ” を 記 します。
このような 症 状 がコロナ 禍 と 関 係 している 可 能
性 があります。 居 酒 屋 に 行 けるまで 社 会 活 動 が 回
復 してきていますので、 医 療 機 関 へも 行 けます。
体 調 不 良 の 方 は 悩 んでいないで 受 診 しましょう。
『ちなみに、 秋 山 一 誠 診 療 所 ではスタッフ 全 員
(といっても 3 人 だけですが)コロナワクチン
2 回 接 種 済 です。 安 心 してご 来 院 いただけま
す 。』
註 1:
註 2:
註 3:
確 証 バイアスとは 自 分 が 信 じていることを 裏 付 ける 情 報
だけを 探 し、 自 分 に 不 都 合 な 情 報 を 無 視 する 傾 向 のこと
を 表 す 心 理 学 で 使 用 される 用 語 。
コロナ 禍 の 精 神 的 問 題 は 今 年 の 8 月 号 (“ コロナ 禍 で 頭
の 中 がグチャグチャです。”)でひとりごとしています
ので 合 わせてご 覧 ください。
狭 窄 性 腱 鞘 炎 。 手 の 親 指 を 外 側 に 動 かす 腱 の 腱 鞘 炎 。
秋 山 一 誠 (あきやまかずせい)。サンパウロで 開 業 ( 一 般
内 科 、 漢 方 内 科 、 予 防 医 学 科 )。この 連 載 に 関 するお 問 い 合
わせ、ご 意 見 は hitorigoto@kazusei.med.br までどうぞ。
診 療 所 のホームページ www.akiyama.med.br では 過 去 の「 開
業 医 のひとりごと」を 閲 覧 いただけます。
【 表 2: 新 現 代 病 の 病 名 と 筆 者 のコメント】
病 名
筆 者 のコメント・ひとりごと
マスク 皮 膚 炎
これは 説 明 不 要 でしょ。マスク 使 用 しなかったらおこらない。
マスク 依 存 症 マスクがないと 落 ち 着 かない、 他 人 がマスクしてないと 不 安 といった 状 態 。
スマホ 肘
肘 をついてスマホを 長 時 間 使 用 してるからだな。
手 洗 い 強 迫 性 障 害
手 洗 いに 過 度 に 過 敏 になり、 元 々 強 迫 性 障 害 の 傾 向 があったら、 強 度 に 発 症 するのでは。
ふれあい 拒 否 症 候 群
コロナのため、 他 人 との 接 触 恐 怖 だな。
デジタル 時 差 ボケ
これもスマホなどデジタル 環 境 と 関 連 。 深 夜 にスマホやパソコンをいじり、 朝 時 差 ボケする。
デジタル 認 知 症 世 の 中 デジタル 化 が 進 み、 自 身 の 思 考 力 が 低 下 するのだ。 以 前 からあったが、コロナ 禍 で 顕 著 に?
子 ども 腰 痛 コロナ 禍 のための 運 動 不 足 が 主 な 原 因 。
ドケルバン 病 *3
スマホの 使 いすぎだな。
急 性 内 斜 視 これもスマホの 使 いすぎ、パソコンなどの 画 面 を 見 る 時 間 が 長 いなどが 原 因 。
ドライアイ 急 性 内 斜 視 と 同 じ 原 因 。
近 視 急 性 内 斜 視 と 同 じ 原 因 。
突 発 性 難 聴
ストレスで 緊 張 し、 歯 ぎしりや 食 いしばりが 原 因 となることが 多 いようだな。
歯 痛
歯 ぎしりや 食 いしばりのため。
マスクを 使 用 することで 引 き 起 こされるマスク 頭 痛 と 呼 ばれるモノもある。 一 番 危 ないのはマスクのため
頭 痛
酸 素 不 足 になる 事 態 。よくあるのはマスクの 紐 がきついためおこるモノ。マスク 頭 痛 以 外 では 緊 張 で 肩 や
側 頭 筋 がこる 事 態 がほとんど。
インターネットでもピンドラーマ→ issuu.com/pindorama06
13
カメロー
14
2021 年 10 月 8 日 。
早 朝 というにはあまりにも 薄 暗 い 午 前 3 時 、
白 洲 太 郎 は 起 床 した。 世 界 を 恐 怖 と 混 乱 に 陥 れ
た 新 型 コロナウイルスの 大 流 行 も、ワクチンの
おかげか 集 団 免 疫 のおかげかは 知 らぬが、 徐 々
に 落 ち 着 きを 見 せはじめている。と 同 時 に、 世
の 中 の 動 きも 通 常 モードに 戻 りつつあり、それ
は 太 郎 の 住 む 田 舎 町 エリアも 例 外 ではなかっ
た。これまではパンデミックの 影 響 もあり、 自
分 の 住 む 自 治 体 の 市 場 でしか 仕 事 ができなかっ
た 白 洲 商 店 であったが、 近 隣 の 町 がよそ 者 の 受
け 入 れを 続 々と 解 禁 しているという 噂 を 聞 くに
つれ、 太 郎 も 重 い 腰 を 上 げざるを 得 なかったの
である。
気 楽 な 田 舎 暮 らしなので、 生 活 に 困 っている
というわけではない。これまでのように 週 2 回
程 度 の 仕 事 量 で 十 分 にやっていける 状 況 では
あったものの、やはり 金 があるにこしたことは
なく、 数 週 間 後 にはちゃぎのの 慰 安 も 兼 ねて、
リオ・デ・ジャネイロに 行 く 予 定 もあったため、
一 念 発 起 、 真 面 目 に 働 こうと 思 い 立 ったので
あった。
これから 向 かおうとしている 町 は 険 峻 な 山 道
を 数 時 間 かけて 運 転 せねばならぬ 過 酷 なロケー
ションに 位 置 しており、 車 のダメージや 高 騰 す
るガソリン 代 のことを 考 えると 行 く 気 が 揺 らい
白 洲 太 郎 の
カメロー 万 歳 !!
第 68 回 実 録 小 説 『 売 れるのか?それとも 売 れぬのか? 前 編 』
でくる。 現 に、 昨 夜 は 緊 張 からかあまり 眠 れず、
いつもなら 寝 起 きの 良 いはずの 太 郎 がなかなか
ベッドから 起 き 上 がることができなかったので
ある。 隣 のちゃぎのも 同 じような 表 情 をしてお
り、やはり 昨 夜 は 眠 れなかったらしい。おまけ
に 女 性 特 有 の 生 理 現 象 の 真 っ 只 中 ということ
で、 体 調 は 最 悪 の 様 子 であった。ちゃぎのの 調
子 次 第 で、 今 日 の 行 商 は 中 止 にもなり 得 る。 太
郎 は 彼 女 の 顔 色 を 窺 いながら、 遠 慮 がちに 問 う
た。
『もしキツイようだったら 来 週 に 行 くってこと
でもいいぜ?』
何 はともあれ、ちゃぎのの 体 調 が 第 一 である。
今 日 仕 事 をしなかったからといって、 明 日 の 生
活 に 困 るようなことはない。 今 までオレが 積 み
上 げてきた 基 盤 はそんなことじゃ 揺 るぎやしな
い。 安 心 して 休 んでよい。いや、 休 もう。とい
う 期 待 をこめてちゃぎのを 見 つめると、 予 想 に
反 して『 行 く!』という 力 強 い 言 葉 が 返 ってき
た。
『あたいのせいにしてサボろうったって、そう
はいきまへん』
と 疑 り 深 い 視 線 を 向 けてきたので、 太 郎 は 慌
てて 頭 を 振 った。
『 何 いってやがんでえ!よっしゃ、 覚 悟 はでき
てるようだな!』
というわけで、 白 洲 太 郎 ご 一 行 は 山 道 を 3 時
間 かけて 行 商 に 行 くことになったのである。
とにかく 険 しい 山 道 である。 未 舗 装 なのは 当
然 として、そこら 中 にある 穴 ぼこ、 土 中 に 埋 まっ
た 石 くれ、いつ 飛 び 出 してくるかわからぬ 野 生
動 物 、シャワーのように 降 り 注 いでくるホコリ、
その 他 もろもろをかいくぐって 進 まねばならな
い。その 見 返 りとして、 朝 日 に 照 らされた 雄 大
な 自 然 の 姿 を 仰 ぎ 見 ることができるが、 一 番 の
心 配 事 はやはり、 車 が 壊 れぬかどうかというこ
ピンドラーマの Youtube チャンネル→ www.youtube.com/user/editorakojiro/videos
カメロー
とで、 太 郎 は 細 心 の 注 意 を 払 いながらハンドル
を 握 る 手 に 力 をこめた。
3 時 間 後 。7 時 近 いとあって、すでに 町 の 市
場 には 活 気 が 満 ち 溢 れている。 約 2 年 ぶりに 訪
れたカンタガーロという 町 はすっかり 様 変 わり
していた。パンデミックの 間 に 市 長 が 代 わり、
広 場 を 新 設 したのを 皮 切 りに 様 々な 改 革 に 着
手 、その 余 波 は 市 場 にまで 広 がり、 白 洲 商 店 が
屋 台 を 開 いていた 場 所 は 野 菜 売 りの 商 人 たちで
埋 め 尽 くされていたのである。
せっかく 来 たのに 売 る 場 所 がない。 普 通 だっ
たら 途 方 に 暮 れるところであるが、 露 天 商 売 に
かけては 百 戦 錬 磨 の 白 洲 太 郎 である。 混 雑 を 極
める 市 場 のなかで、 一 瞬 のうちに 空 きスペース
を 見 定 め、 電 光 石 火 の 速 さで 屋 台 を 設 営 した。
メイン 通 りから 少 し 外 れてはいるものの、 悪 く
はないロケーションである。だが、このような
場 所 が 7 時 近 くになっても 空 いているのは 単 に
幸 運 だったからではない。なぜならそこは 人 ん
ちのどまん 前 、 正 確 にいえば 車 庫 の 目 の 前 であ
り、 他 の 露 天 商 たちはあえてその 場 所 を 避 けて
いたのである。 当 然 、 住 人 とのトラブルが 予 想
されるが、ここは 低 姿 勢 で『お 願 い』するしか
ない。 屋 台 設 営 前 に 交 渉 したのでは、 断 られる
可 能 性 が 大 である。ならば、と 先 に 既 成 事 実 を
作 っておき、そこから 誠 意 をこめて『お 願 い』
をするのが 太 郎 の 小 狡 い 作 戦 であった。それで
もダメなら 潔 く 他 の 場 所 を 探 すつもりである。
小 心 者 のちゃぎのはハラハラしていたが、オレ
に 任 せておけ、と 太 郎 は 一 顧 だにしない 様 子 で
あった。
設 営 が 終 わると 同 時 に、 家 の 住 人 が 顔 を 出 し
た。 明 らかに 怪 訝 な 表 情 をしているが、ダメで
元 々である。 誠 意 をこめて 事 情 を 説 明 し、もし
車 が 出 入 りするのであれば、その 時 だけ 屋 台 を
ずらして、 通 行 に 支 障 のないようにするから。
と、 子 犬 のような 目 で 住 人 を 見 つめると、 険 し
かった 表 情 がみるみる 笑 顔 になり、 太 郎 はその
場 所 で 商 いをすることを 許 されたのであった。
幸 い、 青 空 市 場 が 終 わるまでは 車 を 出 し 入 れす
る 予 定 はないとのことである。
ホッとした 太 郎 とちゃぎのはパンとモルタ
デーラとグァラナジュースで 腹 を 満 たし、あと
は 客 を 待 つだけであった。
売 れるのか?それとも 売 れぬのか?
リオ 旅 行 の 資 金 を 稼 ぐための、 白 洲 商 店 の 戦
いがついに 始 まったのである。
(つづく)
白 洲 太 郎 (しらす たろう)
2009 年 から 海 外 放 浪 スタート。 約 50 カ 国 を 放 浪 後 、
2011 年 、 貯 金 が 尽 きたのでブラジルにて 路 上 起 業 。 以
後 、カメローとしてブラジル 中 を 行 商 して 周 っている。
yutanky1102@gmail.com
taro_shirasu_brasil / You Tube →しらすたろう
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16 サンパウロの 生 活 情 報 を 網 羅 !! 「 楽 々サンパウロ 2019-2020 年 版 」 絶 賛 発 売 中 !!
クラッキ 列 伝
下 薗 昌 記
ブラジルのサッカー 界 には 実 に 様 々な 選 手 の 肩
書 きが 存 在 するものだ。
「 無 敗 記 録 の 死 刑 執 行 人 」
レナト・サーを 人 はこう 呼 ぶが、そんな 物 騒 な
肩 書 きとは 対 照 的 に、 彼 はごく 平 凡 な 勤 め 人 とし
て 人 生 を 終 えるはずの 男 だった。
1955 年 、レナト・ルイス・デ・サー・フィーリョ
はサンタ・カタリーナ 州 のトゥバロンで 生 を 受 け
た。
父 は 1940 年 代 にサンタ・カタリーナ 州 を 代 表
する 名 門 、アヴァイーでプレーしたサッカー 選 手 。
幼 きレナトも 自 ずとボールを 愛
し、ボールと 戯 れる 日 々を 過 ご
していたが、 父 は 息 子 をサッ
カー 選 手 にするつもりはなかっ
たという。
趣 味 でフットサルに 興 じてい
た 十 代 のレナトは 16 歳 にして
フロリアノポリスで 勉 強 をしな
がら、 銀 行 で 事 務 員 として 働 く
日 々を 過 ごしていたが、やはり
才 能 は 名 声 を 呼 び 寄 せるもので
ある。
パスセンスと 得 点 感 覚 を 兼 ね
備 えたレナトは 銀 行 のフットサ
ルチームに 誘 われ、あっという
間 にその 名 を 町 に 知 らしめた。
1975 年 12 月 27 日 、サンタ・カタリーナ 州 の
フットサル 選 手 権 でレナトが 所 属 する 銀 行 のチー
ムは 決 勝 に 進 出 。しかしレナトは 試 合 中 、 相 手 選
手 と 頭 をぶつけ、 意 識 を 失 うと 病 院 に 緊 急 搬 送 。
48 時 間 を 集 中 治 療 室 で 過 ごしたのだ。
一 命 を 取 り 留 め、 一 般 病 室 に 移 ったレナトに
とっては 散 々な 年 の 瀬 だったが、 数 日 遅 れのクリ
スマスプレゼントが 待 っていた。
見 舞 いに 訪 れたフットサルチームの 監 督 が 手 に
していたのは 大 会 得 点 王 のトロフィーと 準 優 勝 の
メダル。エースを 欠 いたチームは 決 勝 で 敗 れたの
だが、この 大 会 での 活 躍 を 見 たアヴァイーの 会 長
がオファーをしてきたのだ。
20 歳 でアヴァイーと 契 約 し、プロキャリアを
スタートさせたレナトだが、1977 年 にはサンタ・
〜 第 145 回 レナト・サー〜
Pindorama の Facebook → www.facebook.com/pindorama06
カタリーナ 州 選 手 権 で 準 優 勝 に 貢 献 。グレミオか
ら 誘 いを 受 け、1978 年 から 活 躍 の 場 をポルト・
アレグレに 移 すのだ。 当 時 、グレミオを 率 いてい
た 名 将 、テレ・サンターナがその 才 能 を 認 めたの
だ。
全 国 的 にその 名 を 売 ったのは 移 籍 一 年 目 のこと
だ。1978 年 7 月 、ブラジル 全 国 選 手 権 でグレミ
オはボタフォゴと 対 戦 。 当 時 ボタフォゴは 公 式 戦
52 試 合 無 敗 という 記 録 を 誇 っていたが、レナト
の 2 得 点 を 含 めてグレミオがマラカナン 競 技 場 で
3 対 0 と 快 勝 。ボタフォゴの 快 進 撃 をストップし
てみせた。
「 死 刑 執 行 人 」としての 活 躍 は
一 度 だけにとどまらなかった。
1979 年 にはボタフォゴに 移
籍 。そしてやはり 52 試 合 無 敗
が 続 いていたフラメンゴとマ
ラカナン 競 技 場 で 対 戦 すると、
レナトの 決 勝 ゴールで 1 対 0
の 勝 利 。ジーコ 擁 するフラメ
ンゴに 13 万 9 千 人 が 見 守 る 中
で 土 をつけたのだ。
流 浪 の 技 巧 派 は 再 びグレミ
オに 移 籍 し、1981 年 のブラジ
ル 全 国 選 手 権 ではグレミオの
初 タイトルにつながるアシス
トも 記 録 。ブラジル 代 表 には 縁 がなかったが、ビッ
グクラブを 点 々とし、32 歳 でスパイクを 脱 いだ。
かつて 銀 行 で 働 いたことがあるだけに「 人 生 設
計 」の 計 算 も 抜 かりなく、サンタ・カタリーナ 州
知 事 を 務 めた 大 物 政 治 家 の 娘 と 結 婚 し、 企 業 家 と
して 第 二 の 人 生 でも 成 功 を 収 めている。
もっともボタフォゴとフラメンゴのオールド
ファンにとって、レナトは 無 敗 記 録 をストップし
た 憎 き 存 在 であるのは 間 違 いない。
下 薗 昌 記 (しもぞの まさき)
大 阪 外 国 語 大 学 外 国 語 学 部 ポルトガル・ブラジル 語 学 科 を 卒 業
後 、 全 国 紙 記 者 を 経 て、2002 年 にブラジルに「サッカー 移 住 」。
約 4 年 間 で 南 米 各 国 で 400 を 超 える 試 合 を 取 材 し、 全 国 紙 やサ
ッカー 専 門 誌 などに 執 筆 する。 現 在 は 大 阪 を 拠 点 にJリーグの
ブラジル 人 選 手 ・ 監 督 を 取 材 している。
17
→ youtube.com/user/editorakojiro/videos
本 ページは、 日 本 政 府 支 援 事 業 に 基 づき、サンパウロ 日 伯 援 護
協 会 が 実 施 している『コロナ 感 染 防 止 キャンペーン』の 一 環 です。
ブラジル 全 土 で、 新 型 コロナウイルスの 感 染 は 今 も 予 断 を 許 しません。 特 に 変 異 株 は、 強 い 感 染 力 を 有
しています。ワクチン 接 種 を 終 えても、 引 き 続 き 感 染 対 策 を 徹 底 しましょう。
● 新 型 コロナウイルスに 対 する 感 染 対 策
マスク 着 用 、 手 洗 い、「 密 」の 回 避 など、 基 本 的 な 感 染 対 策 の 徹 底 。 引 き 続 き、テレワークの 実 践 。
● サンパウロでワクチン 接 種 が 受 けられる 年 齢 の 状 況
12 歳 以 上 。 子 供 は 通 学 する 学 校 からの 案 内 なども 参 照 にしてください。
● ワクチン 接 種 を 受 けられる 最 寄 りの 施 設
下 記 のサイトが 便 利 です。 住 所 と 行 列 待 ちの 状 況 や2 回 目 接 種 に 準 備 されているメーカーが 分 かります。
ファイザーとアストラゼネカの2 回 目 が 不 足 中 で、 特 定 の 曜 日 や 午 前 か 午 後 だけ 受 けられるような 場 合
もあります。 電 話 や 各 施 設 で 正 確 な 情 報 を 確 認 してください。
https://deolhonafila.prefeitura.sp.gov.br/
● 感 染 が 疑 われた 場 合 、 日 本 人 向 けの 緊 急 連 絡 先
・サンパウロ 日 伯 援 護 協 会 「 本 部 事 務 局 」
Tel: (11)3274-6483
午 前 8 時 から 午 後 5 時 まで。 日 本 語 対 応 可 。
・サンタクルス 病 院
「 新 型 コロナウィルス 感 染 症 の 救 急 外 来 受 診 の
ためのコールセンター」(24 時 間 )
Tel: (11)97572-4602 日 本 語 対 応 可
★ 新 型 コロナ 感 染 対 策 ウォッチング
和 食 レストラン&カフェテリア『エスパッソ 和 』
エスパッソ 和 では、 以
下 の 感 染 防 止 対 策 に 取
り 組 んできました。
マスクの 着 用 / フェイ
スシールドの 着 用 / ア
ルコール 消 毒 / レジや 寿 司 バーのアクリル 板 で
の 隔 離 / テーブルの2メートル 隔 離 / 体 温 計 の
設 置 / アルコール 飲 料 の 時 間 規 制 / 卓 上 の 調 味
料 の 撤 去 / メニューのデジタル 化
9 月 上 旬 から 規 制 が 緩 和 し 始 めましたが、 引 き
続 き 行 政 のガイドラインに 則 って 感 染 防 止 を
図 っています。
内 閣 官 房 新 型 コロナウイルス 感 染 症 対 策 推 進 特 設
サイト(https://corona.go.jp/proposal/)より 転 載
おかげさまでオープン3
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おかげさまでオープン3
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周 周
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年 年
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ブラジル 国 内 ツアー
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安 ⼼のサポート 体 制 !
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●コロナ 禍 での⼼ 配 な 急 な 運 休 やスケジュール 変 更 は
弊 社 で 常 時 ウォッチ!
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エコノミー US$738∼ ビジネス US$4000∼
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エコノミー 清 流 の 地 を⼤ 満 喫 !
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リオデジャネイロのカーニバルチケ
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リオのカーニバル!
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側 の 国 境 も 再 開 し、 両 国
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いたします。 配 ⼿ 別 なども 、 発 地 現 コース います。・ 日 本 日 語 本 ガイドがご 語 案 内 案 いたします。 内 お 楽 お しみ 楽 しみ 頂 けます。 頂 ※
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始 め ま し た ! お う ち で !
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へ、お へ、お 好 きな 好 きな 日 時 日 を時 を
お 選 お びいただき、ご
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ガストロノミー、 旅 に 旅 行 旅 に きたくなる に 行 行 きたくなる 情 報 情 、 報 情 、 報 、
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会 社 会 名 社 : 名 F.T.S. : F.T.S. Turismo Ltda. Ltda. (For (For Team'S Turismo Ltda.) Ltda.)
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法 ⼈ 法 税 ⼈ 番 税 号 番 (CNPJ): 号 31/147.315/0001-90
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住 所 住 : 所 Av. : Av. Paulista, 808 808 - Conj - Conj 812 812 Bela - Bela Vista Vista
所 : Av.
CEP:
Paulista,
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São São Paulo
812
Paulo -
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営 業 営 時 業 間 時 : 間 ⽉∼⾦ : ⽉∼⾦ 9:00∼18:00
業 時 間 : ⽉∼⾦
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TEL: TEL: 11-2386-7169
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11-99311-5200 (⽇ 本 (⽇ 語 本 OK) 語 OK)
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11-2386-7179
ホームページ: www.ftsturismo.com
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旅 ⾏のご 旅 ⾏のご 相 談 相 など、⽇ 談 など、⽇ 本 語 本 、ポルトガル 語 語 でお 語 でお 問 合 問 せいただけます。
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*ブラジル *ブラジル 国 内 国 、 南 内 ⽶を 、 南 ⽶を 初 め、 初 e-mail: 世 め、 界 世 中 界 のお⼿ 中 のお⼿ info@ftsturismo.com
配 を⾏います。 配 無 料 無 にてお⾒ 料 にてお⾒ 積 もり 積 致 もり します。 致 します。
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禍 電 話 でのお 問 い 合 わせを 推 奨 *コロナ 禍 につき、メールまたはお 電 話 でのお 問 い 合 わせを 推 奨 しております。
*コロナ
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