《国際酪農連盟 ワールドデイリーサミット2011》における ... - 雪印メグミルク

報 道 関 係 各 位2011 年 10 月 13 日雪 印 メグミルク 株 式 会 社平 成 23 年 10 月《 国 際 酪 農 連 盟 ワールドデイリーサミット 2011》における 研 究 発 表 2 題 について雪 印 メグミルク 株 式 会 社 ( 本 社 : 東 京 都 新 宿 区 代 表 取 締 役 社 長 : 中 野 吉 晴 )は、コーポレートスローガン「 未 来 は、ミルクの 中 にある。」に 基 づき、「おいしさ」と「 健 康 」を 追 求 するための 研 究 を 行 っております。これらの 研 究 の 一 環 として 取 り 組 んでいる、 乳 素 材 の 機 能 性 に 関 する 当 社 の 研 究 成 果 を、10 月 15 日 からイタリア、パルマで 開 催 される、 国 際 酪 農 連 盟※1ワールドデイリーサミット※2 2011 において 発 表 します。下 記 の2 題 の 研 究 を、ポスターセッションにおいて 発 表 します。※1 国 際 酪 農 連 盟 : IDF(International Dairy Federation)。 酪 農 乳 業 における 科 学 技 術 、 経 済 問 題 に関 する 国 際 機 関 で、 酪 農 乳 業 に 関 する 諸 問 題 に 世 界 的 規 模 で 取 り 組 んでいる。 日 本は 1957 年 に 加 盟 した。※2 ワールドデイリーサミット: 酪 農 乳 業 界 で 関 心 が 高 いテーマを 取 り 上 げた 特 別 講 演 会 、シンポジウム、ワークショップなどで 構 成 される 国 際 会 議 。 毎 年 、 最 先 端 の 研 究 成 果 ・ 技 術 ・ 情 報 が 報 告され、 会 員 国 から 500 名 以 上 の 酪 農 乳 業 関 係 者 ・ 研 究 者 が 参 加 する。2013 年 には 横 浜 市 での 開 催 が 予 定 されている。◆ 研 究 発 表 概 要記1. 演 題 名 食 物 アレルギー 性 腸 炎 モデルにおける RANKL 発 現 CD4T 細 胞を 介 した 骨 代 謝 に 対 する 乳 塩 基 性 タンパク 質 「MBP」 摂 取 の 影響(Effects of milk basic protein (MBP) on RANKL-expressingCD4+ T cell-mediated bone metabolism in food-sensitiveenteropathy)発 表 者 小 野 愛 子 、 森 田 如 一 ( 雪 印 メグミルク 株 式 会 社 )、足 立 ( 中 嶋 )はるよ( 東 京 学 大 学 院 医 科 学 研 究 所 、 東 京 大 学 大 学 院 農学 研 究 科 )、八 村 敏 志 ( 東 京 大 学 大 学 院 農 学 研 究 科 )、後 藤 義 幸 、 國 澤 純 、 清 野 宏 ( 東 京 大 学 大 学 院 医 科 学 研 究 所 )発 表 日 時 10 月 15 日 ( 土 )~19 日 ( 水 )(ポスター 発 表 )1

2. 演 題 名 牛 乳 由 来 の 食 事 性 スフィンゴミエリン 濃 縮 物 - 表 皮 の 機 能 改善 について(Dietary sphingomyelin concentrate from bovine milk -improvement of epidermal function)発 表 者 加 藤 健 、 小 野 ( 春 田 ) 裕 子 、 上 野 宏 、 上 田 典 子 、 吉 岡 俊 満( 雪 印 メグミルク 株 式 会 社 )発 表 日 時 10 月 15 日 ( 土 )~19 日 ( 水 )(ポスター 発 表 )研 究 発 表 の 要 約1. 食 物 アレルギー 性 腸 炎 モデルにおける RANKL 発 現 CD4T 細 胞 を 介 した 骨 代 謝に 対 する 乳 塩 基 性 タンパク 質 「MBP」 摂 取 の 影 響当 社 はこれまでに、 当 社 保 有 の 機 能 性 素 材 である 乳 塩 基 性 タンパク 質 (MBP®)の 摂取 が、 更 年 期 の 女 性 や 若 年 女 性 、 高 齢 女 性 における 骨 密 度 の 改 善 に 有 効 であることを明 らかにしてきました。 一 方 、 近 年 、 食 物 アレルギー 性 の 腸 疾 患 でも 骨 密 度 が 低 下 することが 知 られております。そこで、 食 物 アレルギー 性 腸 炎 が 誘 発 する 骨 密 度 の 低 下に 対 する MBP® 摂 取 の 効 果 を、 食 物 アレルギー 性 腸 炎 モデルマウスを 用 いて 検 討 いたしました。まず、このモデルマウスの 骨 密 度 が 低 下 するメカニズムを 調 べたところ、食 物 アレルギー 腸 炎 を 誘 発 したことにより、CD4T 細 胞 という 免 疫 細 胞 で RANKL ※ の 発現 量 が 増 加 し、その 細 胞 が 骨 髄 へ 移 行 して 骨 密 度 が 低 下 することが 示 唆 されました。この 食 物 アレルギー 腸 炎 を 誘 発 したモデルマウスに MBP®を 摂 取 させたところ、 骨 密度 の 低 下 が 抑 制 されましたが、CD4T 細 胞 の RANKL 発 現 量 に 影 響 を 与 えませんでした。以 上 のことから MBP®は、 食 物 アレルギー 性 の 腸 疾 患 が 誘 発 する 骨 密 度 の 低 下 に 対して、RANKL の 発 現 に 影 響 を 与 えることなく、 骨 密 度 の 低 下 を 抑 制 することがわかりました。※RANKL:Receptor Activator of NF-κB Ligand の 略 で、 骨 にある 破 骨 細 胞 の 分 化 誘 導 を 調 節 する因 子 の 一 つ。2. 牛 乳 由 来 の 食 事 性 スフィンゴミエリン 濃 縮 物 - 表 皮 の 機 能 改 善 についてスフィンゴミエリンは、 乳 中 の 脂 肪 を 覆 う 膜 に 多 く 含 まれる 脂 質 で、 皮 膚 のバリア機 能 に 重 要 な 役 割 を 果 たしている「セラミド」の 前 駆 体 ※1 です。 近 年 、 植 物 中 に 多 く存 在 し、セラミドの 前 駆 体 として 知 られている、グルコシルセラミドの 濃 縮 物 を 経 口摂 取 することにより、 皮 膚 表 皮 のバリア 機 能 が 改 善 されることが 報 告 されておりますが、スフィンゴミエリンが 皮 膚 表 皮 に 及 ぼす 影 響 については、ほとんど 知 られており2

ません。そこで、 牛 乳 から 調 製 したスフィンゴミエリン 濃 縮 物 ( 当 社 保 有 の 機 能 性 素材 「ミルクセラミド MC-5」)を 用 いて、 皮 膚 表 皮 機 能 の 改 善 効 果 を 検 討 いたしました。まず、マウスにスフィンゴミエリン 濃 縮 物 を 摂 取 させたところ、 皮 膚 表 皮 の 水 分 量やセラミド 含 量 が 有 意 に 高 くなり、 皮 膚 からの 水 分 蒸 散 量 が 低 くなることがわかりました。そこで、 成 人 ボランティアに、このスフィンゴミエリン 濃 縮 物 を 6 週 間 摂 取 していただいたところ、 皮 膚 表 皮 の 水 分 量 が 有 意 に 高 くなり、 油 分 量 が 高 くなりました。また、この 成 人 ボランティアに 対 してアンケートを 実 施 したところ、スフィンゴミエリン 濃 縮 物 の 摂 取 により、 皮 膚 の「つや」や「はり」が 改 善 する 傾 向 が 示 されました。これらの 結 果 から、このスフィンゴミエリン 濃 縮 物 は、 皮 膚 状 態 の 維 持 に 対 して 有効 であることが 示 唆 されました。※ 前 駆 体 :ある 物 質 が 生 成 される 前 の 段 階 の 物 質 のこと。◆ 学 会 開 催 概 要IDF World Dairy Summit 2011( 国 際 酪 農 連 盟 ワールドデイリーサミット 2011)会 期 平 成 23 年 10 月 15 日 ( 土 )~19 日 ( 水 )会 場 Auditorium Paganini and Congress Centre of the Municipalityof Parma(Parma, Italy)以 上本 件 に 関 するお 問 い 合 わせ 先雪 印 メグミルク 株 式 会 社 広 報 部TEL 03-3226-2124 FAX 03-3226-21503