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JAEA-Technology-2010-007.pdf:3.76MB - 日本原子力研究開発機構

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<strong>JAEA</strong>-<strong>Technology</strong> <strong>2010</strong>-007<br />

必要となり問題が多い。また、作業時間が長いことや化学処理の複雑さがあり、製造量も限ら<br />

れる 7) 。<br />

JRR-2、改造前 JRR-3 による 99Mo の製造は、技術開発、施設の整備、検査を経て 1977 年(昭<br />

和 52 年)7 月に 740GBq(20Ci)/週の製造を開始した。その後、1979 年(昭和 54 年)3 月まで<br />

99 99 Mo 製品を 30 回製造頒布し、製造技術の実用性を立証した。しかし、 Mo 需要は、当初予測の<br />

7 倍を上回り、全需要の十分の一にも満たない状態となった。また、製造廃液貯蔵タンクの健<br />

全性の懸念、製造規模の拡大、継続には多くの困難を伴うと判断して 1979 年(昭和 54 年)3<br />

月に製造を中止した 2) 。<br />

3.2 JRR-2 による中性子放射化法による 99Mo の製造 2)<br />

1975 年(昭和 50 年)以降、 99mTc の需要増に対応するため、 99Mo-99mTc ジェネレータに加え<br />

て、 99mTc を診断用標識体の溶液として病院へ供給する、いわゆる溶液型 *3 99mTc が全体の 25%<br />

程度使用されるようになったことから、天然モリブデンをターゲットとする中性子放射化法で<br />

大量の 99Mo を製造する方向へ方針転換した。<br />

1977 年(昭和 52 年)頃、JRR-2 において中性子放射化法による 99Mo がどの程度生産できる<br />

か検討することになり、 98Mo の放射化断面積が熱中性子に対して 0.13~0.14b 9) ,10) とバラツ<br />

キの少ないデータが報告されているが、熱外中性子(実効カドミウム、カットオフ・エネルギ<br />

ー(Eσ)以上)に対しては、文献 10) によると 6.9~21.0b とバラツキが見られた。このため、<br />

JRR-2 の実験孔を使い 98Mo の放射化断面積測定実験を行った。その結果、 98Mo の放射化断面積<br />

は熱中性子に対して 0.15±0.03b、熱外中性子(E σ

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