Windows Server 2012 クラスター 用 HP 事 前 計 画 ガイド
Windows Server 2012 クラスター 用 HP 事 前 計 画 ガイド
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<strong>Windows</strong> <strong>Server</strong> <strong>2012</strong> <strong>クラスター</strong><strong>用</strong> <strong>HP</strong> <strong>事</strong><br />
<strong>前</strong><strong>計</strong><strong>画</strong><strong>ガイド</strong><br />
概要<br />
本書は、Microsoft Cluster <strong>Server</strong> と共に使<strong>用</strong>する <strong>Windows</strong> <strong>Server</strong> <strong>2012</strong> オペレーティングシステムのインストールに必要<br />
な情報を提供する、<strong>事</strong><strong>前</strong><strong>計</strong><strong>画</strong><strong>ガイド</strong>です。<br />
<strong>HP</strong> 部品番号: QL226-96749<br />
<strong>2012</strong> 年 11 月
© Copyright <strong>2012</strong> Hewlett-Packard Development Company, L.P.<br />
本書で取り扱っているコンピューターソフトウェアは秘密情報であり、 その保有、使<strong>用</strong>、または複製には、Hewlett-Packard Company から使<br />
<strong>用</strong>許諾を得る必要があります。 米国政府の連邦調達規則である FAR 12.211 および 12.212 の規定に従って、コマーシャルコンピューターソ<br />
フトウェア、コンピューターソフトウェアドキュメンテーションおよびコマーシャルアイテムのテクニカルデータ (Commercial Computer<br />
Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items) は、ベンダーが提供する標準使<strong>用</strong>許諾規定に基づいて<br />
米国政府に使<strong>用</strong>許諾が付与されます。<br />
本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。 <strong>HP</strong> 製品、またはサービスの保証は、当該製品、およびサービスに付随する明示<br />
的な保証文によってのみ規定されるものとします。 ここでの記載で追加保証を意図するものは一切ありません。 ここに含まれる技術的、編<br />
集上の誤り、または欠如について、<strong>HP</strong> はいかなる責任も負いません。<br />
商標について<br />
Microsoft® は、米国における Microsoft Corporation の登録商標です。<br />
<strong>Windows</strong>® は、米国における Microsoft Corporation の登録商標です。
目次<br />
1 概要.........................................................................................................4<br />
2 ストレージへの依存性...............................................................................5<br />
3 Microsoft 製品の動作..................................................................................6<br />
<strong>クラスター</strong>ディスクの参照.......................................................................................................6<br />
<strong>クラスター</strong>共有ボリューム.......................................................................................................6<br />
<strong>クラスター</strong>検証テスト.............................................................................................................7<br />
<strong>クラスター</strong>リソース保留タイムアウト.......................................................................................7<br />
4 フェイルオーバー<strong>クラスター</strong>の導入を<strong>計</strong><strong>画</strong>する際の考慮点...........................8<br />
5 サポートされるフェイルオーバー<strong>クラスター</strong>の規模の<strong>計</strong>算...........................9<br />
6 アレイ別ストレージ制限..........................................................................10<br />
目次 3
1 概要<br />
4 概要<br />
本書は、Microsoft <strong>Windows</strong> <strong>クラスター</strong>製品と共に使<strong>用</strong>する <strong>Windows</strong> <strong>Server</strong> <strong>2012</strong> オペレー<br />
ティングシステムの、<strong>HP</strong> ストレージ製品へのインストールに必要な情報を提供する、<strong>事</strong><strong>前</strong><strong>計</strong><br />
<strong>画</strong><strong>ガイド</strong>です。
2 ストレージへの依存性<br />
特定の状況で、フェイルオーバー<strong>クラスター</strong>は、ストレージに対する依存性を持ちます。 ファ<br />
イルシェアや仮想マシンのようなサービスは、外部ストレージアレイに収容できます。 このよ<br />
うなケースでは、同時には 1 つの<strong>クラスター</strong>ノードのみがサービスを提供します。 SCSI-3<br />
Persistent Reservations を使<strong>用</strong>すると、ストレージデバイスへのアクセスは、それを必要とする<br />
<strong>クラスター</strong>ノードのみに制限されます。<br />
すべてのストレージアレイには、管理可能な登録と予約の数に制限があります。 <strong>Windows</strong><br />
<strong>Server</strong> <strong>2012</strong> を使<strong>用</strong>した大規模<strong>クラスター</strong>を作成する場合は、この制限値を考慮する必要があ<br />
ります。<br />
5
3 Microsoft 製品の動作<br />
<strong>Windows</strong> <strong>Server</strong> Failover Cluster は、<strong>クラスター</strong>のメンバーが論理ユニット (LUN) を排他的に<br />
または共有して使<strong>用</strong>するための予約に、予約キーを使<strong>用</strong>します。 LUN の登録と予約の両方で、<br />
8 バイトの文字列からなる、単一の予約キーを使<strong>用</strong>します。 アレイは、ホストから送られた一<br />
意の予約キーを使<strong>用</strong>した登録と予約の両方を記録します。 ホストは、LUN を予約し、使<strong>用</strong>す<br />
るために、その LUN を登録しておく必要があります。<br />
<strong>クラスター</strong>ディスクの参照<br />
ホストが LUN を予約する必要がある場合、Microsoft Failover Cluster は、その LUN への各パス<br />
を登録します。 たとえば、あるホストから LUN へ、4 つのパスがある場合、その LUN に対<br />
し、4 つの同一のキーが存在します。 1 つの LUN に対し常に 1 つのホストが論理パスを登録<br />
します。 一旦登録すると、Microsoft Failover Cluster は、LUN を予約するために、1 つの論理<br />
パスに対して予約を送信します。 上述の例では、LUN に対してキーを 4 回登録しますが、LUN<br />
を予約しているキーは 1 つです。<br />
1 論理ユニットに対し、2 つ以上の予約はできません。 したがって、フェイルオーバークラス<br />
ターにおける<strong>クラスター</strong>ディスクリソースの数は、ストレージアレイ<strong>用</strong>にサポートされる永続<br />
的な予約の最大値を超えることはできません。<br />
図 1 <strong>クラスター</strong>ディスクリソース<br />
LUN の予約を解放する場合、Microsoft Failover Cluster は、単一のパスを使<strong>用</strong>して LUN の予約<br />
を解放します。 予約の開放後は、該当 LUN への各論理パスは登録解除されます。<br />
<strong>クラスター</strong>共有ボリューム<br />
<strong>クラスター</strong>共有ボリュームにより、複数の<strong>クラスター</strong>ノードが同時に 1 つの LUN にアクセス<br />
できます。<br />
<strong>クラスター</strong>共有ボリュームについて、Microsoft Failover Cluster では、各<strong>クラスター</strong>ノードが<br />
LUN への論理パスを登録する必要があります。 たとえば、それぞれ 2 つの論理パスを持つク<br />
ラスターノードが 4 つある場合、この LUN には 8 つのキーが登録されます。 8 つのキーのた<br />
めに、各サーバーは一意のキーを 2 回登録します。 Microsoft Failover Cluster では、永続的な<br />
予約タイプ「排他的書き込み - 登録者のみ」を使<strong>用</strong>しているので、LUN に登録した<strong>クラスター</strong><br />
ノードは LUN への書き込み、読み取りができます。<br />
6 Microsoft 製品の動作
図 2 <strong>クラスター</strong>共有ボリューム<br />
<strong>クラスター</strong>検証テスト<br />
<strong>クラスター</strong>検証テスト (CVT) は、<strong>Windows</strong> <strong>Server</strong> <strong>2012</strong> の機能であり、Microsoft <strong>クラスター</strong><br />
のサポートが必要です。 CVT は、お客様自身で実行できるテストで、ご使<strong>用</strong>の環境での特定<br />
の<strong>クラスター</strong>機能の検証ができます。 CVT は、ネットワークアダプター、マルチパス、スト<br />
レージなどのコンポーネントに対し<strong>事</strong><strong>前</strong>に設定されたテク外を実行します。<br />
<strong>クラスター</strong>リソース保留タイムアウト<br />
大規模なフェイルオーバー<strong>クラスター</strong>を実現する場合、<strong>クラスター</strong>ディスクプロパティの中の<br />
保留タイムアウト値の増加が必要な場合があります。 こうすることで、<strong>クラスター</strong>リソースが<br />
他の<strong>クラスター</strong>ノードにフェイルオーバーするときの時間的余裕が大きくなります。 詳細は、<br />
Microsoft のドキュメントを参照してください。<br />
<strong>クラスター</strong>検証テスト 7
4 フェイルオーバー<strong>クラスター</strong>の導入を<strong>計</strong><strong>画</strong>する際の考<br />
慮点<br />
<strong>Windows</strong> <strong>Server</strong> <strong>2012</strong> で大規模な<strong>クラスター</strong>を構築するときに考慮すべき点が数多くありま<br />
す。フェイルオーバー<strong>クラスター</strong>の規模を決定する際、以下の点が重要です。<br />
• <strong>クラスター</strong>ノードの数<br />
• <strong>クラスター</strong>ノードあたりのパス数<br />
• ストレージアレイがサポートする、LUN あたりの最大登録数<br />
<strong>クラスター</strong>ノード数およびストレージアレイへの論理パス数は、LUN あたり、およびストレー<br />
ジあたりにサポートされる最大登録数により制限される可能性があります。<br />
8 フェイルオーバー<strong>クラスター</strong>の導入を<strong>計</strong><strong>画</strong>する際の考慮点
5 サポートされるフェイルオーバー<strong>クラスター</strong>の規模の<br />
<strong>計</strong>算<br />
すべてのストレージアレイには、管理できる SCSI-3 登録数および予約数に制限があります。<br />
ストレージアレイがサポートする<strong>クラスター</strong>ノード数を<strong>計</strong>算するには、サポートされる登録数<br />
の最大値および、各 LUN に構成されるホストあたりの論理パスの最大値を知っておく必要が<br />
あります。 <strong>クラスター</strong>の規模とサポート量を<strong>計</strong>算するのに、以下の 2 つの等式を使<strong>用</strong>します。<br />
• <strong>クラスター</strong>ノード最大数 = (LUN またはポートあたりにサポートされる最大登録数)/(ノー<br />
ドあたりのパス数)<br />
• ノードあたりの最大パス数 = (LUN またはポートあたりにサポートされる最大登録数)/(ク<br />
ラスターノード数)<br />
例 1: <strong>HP</strong> P10000 3PAR ストレージシステムで各ホストから各 LUN へ 4 つの論理パスを使<strong>用</strong>す<br />
る大規模<strong>クラスター</strong>を構成する場合、サポートする<strong>クラスター</strong>ノードの最大数は、以下の等式<br />
で<strong>計</strong>算されます。<br />
<strong>クラスター</strong>ノード最大数 = (LUN またはポートあたりにサポートされる最大登録数)/(ノードあ<br />
たりのパス数)<br />
<strong>クラスター</strong>ノード最大数は、128/4 つまり 32 です。したがって、<strong>計</strong><strong>画</strong>する<strong>クラスター</strong>のノー<br />
ド数は 32 を超えることはできません。<br />
例 2: <strong>HP</strong> P10000 3PAR ストレージシステムで<strong>クラスター</strong>ノード数 64 の大規模<strong>クラスター</strong>を<br />
構成する場合、<strong>クラスター</strong>ノードあたりにサポートする論理パスの最大値は、以下の等式で<strong>計</strong><br />
算されます。<br />
ノードあたりの最大パス数 = (LUN またはポートあたりにサポートされる最大登録数)/(クラス<br />
ターノード数)<br />
ノードあたりの最大パス数は、128/64 つまり 2 です。したがって、<strong>計</strong><strong>画</strong>する<strong>クラスター</strong>は<br />
ノードあたりのパス数が 2 を超えることはできません。<br />
9
6 アレイ別ストレージ制限<br />
表 1 アレイ別ストレージ制限<br />
アレイ<br />
<strong>HP</strong> P2000 G3 MSA アレイ<br />
システム<br />
<strong>HP</strong> MSA2000 G2<br />
<strong>HP</strong> EVA P6000 ストレージ<br />
<strong>HP</strong> EVA 4400/6400/8400<br />
<strong>HP</strong> XP P9000 ストレージ<br />
(70-04-52-00/00 以降)<br />
<strong>HP</strong> XP 20000/XP24000<br />
<strong>HP</strong> P10000 3PAR ストレー<br />
ジシステム 1<br />
<strong>HP</strong> 3PAR T-Class ストレージ<br />
システム 1<br />
サポートする最大登録数<br />
LUN あたり 128、システム<br />
あたり最大 1024<br />
LUN あたり 128、システム<br />
あたり最大 1024<br />
LUN あたり 128、システム<br />
あたり最大 1024<br />
LUN あたり 128、システム<br />
あたり最大 1024<br />
LUN あたり 2048<br />
CHA ポートあたり 128<br />
LUN あたり 128<br />
LUN あたり 128<br />
1 <strong>HP</strong> 3PAR OS 3.1.1 MU2 以降が必要。<br />
10 アレイ別ストレージ制限<br />
サポートする最大予約数<br />
512<br />
512<br />
2047<br />
2047<br />
CHA ポートあたり 2048<br />
CHA ポートあたり 128<br />
12288<br />
8192<br />
注記<br />
128 を超える LUN あたり<br />
予約数が必要なホストグ<br />
ループでは HMO 61 を有<br />
効にする必要があります。<br />
デフォルトのサポートする<br />
最大登録数は、LUN あたり<br />
128 ですが、必要に応じ<br />
LUN あたり 4096 まで増加<br />
できます。<br />
デフォルトのサポートする<br />
最大登録数は、LUN あたり<br />
128 ですが、必要に応じ<br />
LUN あたり 4096 まで増加<br />
できます。