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「児童虐待防止と住民意識に関する研究」 -臨床心理学的地域援助の ...

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-1.20<br />

全体における平均得点<br />

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26<br />

平均得点 0.46 0.55 0.49 -0.21 -0.41 -0.65 -0.64 -0.79 -0.97 -0.80 -0.05 -0.84 -0.69 -0.68 -0.47 -0.24 -0.51 -0.51 -0.77 -0.56 -0.54 -0.68 -0.87 -0.78 -0.97 -0.95<br />

4)仮説<br />

図1 26項目における児童虐待得点<br />

つぎに二つの意識(コミュニテイ意識と虐待認識度)をどのように持っているかによって、どのよ<br />

うな援助行動に結びつくかを調査し検討するため、以下の仮説を立て、検証する。<br />

B市においてアンケートに答えてくれた人577名をコミュニテイ意識の高さと児童虐待認識度の高<br />

さによってつぎの4群に分ける。<br />

4群<br />

HH群=コミュニティ意識が高く、児童虐待認識度も高い。<br />

HL群=コミュニティ意識は高いが、児童虐待認識度が低い。<br />

LH群=コミュニティ意識は低いが、児童虐待認識度は高い。<br />

LL群=コミュニティ意識が低く、児童虐待認識度も低い。<br />

<br />

4群それぞれの住民が児童虐待らしき行為を見聞きした場合にどのような行動を取るかを想定する。<br />

直接介入や報告通告といった援助行動に結びつきやすい意識をもった住民はH・H群で児童虐待防止<br />

にとって最も好ましい地域住民といえる。また、児童虐待を見聞きした場合でも援助行動に結びつき<br />

にくい意識をもった住民はL・L群であるということができるのではないだろうか。問題はH・L群<br />

とL・H群とではどちらがどういう行動に結びつきやすいかである。おそらく、H・L群の住民はL・<br />

H群の住民よりも報告や通告といった援助行動よりも、声をかけたり止めにはいると言った直接行動<br />

に結びつきやすいのではないだろうか。また、L・H群は逆にH・L群よりも民生委員さんや行政へ<br />

の連絡や報告といった行動に結びつきやすいと考えた。<br />

5)仮説の検証<br />

① 4群の分類方法<br />

まず、統計的分析により(統計表省略)、コミュニティ意識の得点分布と児童虐待認識度の得点分布<br />

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