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ラバテクト(309)

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ラバテクト<br />

塩 化 ゴム 塗 料<br />

概 要<br />

塩 化 ゴムは、 天 然 ゴムを 塩 素 化 させた 樹 脂 であり、1930 年 代 に 耐 水 性 、 耐 薬 品 性 、<br />

耐 候 性 の 良 さを 持 つ 塗 料 として 塗 料 化 されるようになりました。<br />

その 後 、1960 年 代 には 合 成 ゴムを 塩 素 化 した 塩 化 ゴムが 開 発 され、 塩 化 ゴムと 塗 料<br />

としての 性 能 を 高 める 為 に 併 用 される 変 性 樹 脂 や 可 塑 性 の 進 歩 によって、より 高 性 能<br />

な 品 質 が 得 られ、 橋 梁 ・ 建 築 ・ 水 門 、およびプラント 市 場 の 鋼 構 造 物 用 標 準 塗 装 仕 様<br />

のひとつに 採 用 されて、 現 在 にいたっております。<br />

従 来 から、 塩 化 ゴムの 製 造 段 階 で 四 塩 化 炭 素 を 使 用 していましたが、この 四 塩 化 炭<br />

素 が 地 球 のオゾン 層 破 壊 物 質 の 一 つに 指 定 され、オゾン 層 を 守 るための 国 際 的 な 取 り<br />

決 め:モントリオール 議 定 書 締 結 (1992 年 )によって1995 年 1 月 以 降 は 全 廃 する 方 針<br />

が 出 されました。このため 塩 化 ゴムの 製 造 段 階 で 四 塩 化 炭 素 を 使 用 しない 製 法 の 開 発<br />

が 必 要 となりました。<br />

ラバテクトは、これらの 背 景 により 開 発 した 四 塩 化 炭 素 フリーの 塩 化 ゴム 塗 料 で<br />

す。その 品 質 は 過 酷 な 条 件 に 耐 え、 使 いやすく、 鋼 構 造 物 の 標 準 品 としていままでご<br />

愛 用 頂 いてきた“ラバマリン”、“クリーンラバテクト”と 同 じ 用 途 に 同 じ 要 領 で 安 心<br />

して 使 用 していただくことができます。


特 長<br />

1) 屋 外 バクロ 性 がよい。<br />

ラバテクトは、 耐 候 性 ・ 耐 水 性 ・ 耐 薬 品 性 にすぐれているので、 一 般 のバクロ 環 境 はもちろん、 海<br />

上 ・ 大 気 汚 染 地 域 および 高 湿 度 下 でのバクロなど、フタル 酸 樹 脂 塗 料 では 耐 えられなかった 環 境 で<br />

も、すぐれた 耐 久 性 を 示 します。<br />

2) 付 着 性 がよい。<br />

ラバテクトは、 各 種 の 下 塗 塗 料 との 付 着 性 が 良 く、 油 性 系 塗 料 やフタル 酸 樹 脂 塗 料 に 比 較 して 下 塗 塗<br />

料 と 上 塗 塗 料 との 相 互 のなじみがよいので 下 塗 のみでバクロされても 層 間 付 着 性 の 低 下 が 比 較 的 少 な<br />

い。<br />

3)すぐれた 耐 久 性 を 有 する。<br />

ラバテクトは、 各 種 ジンクリッチプライマー、エポキシ 樹 脂 系 下 塗 などと 組 み 合 わせる 事 により、 高<br />

度 の 防 錆 塗 料 系 が 得 られます。<br />

4) 塗 装 作 業 性 がよい。<br />

ラバテクトは、ハケ 塗 り 作 業 性 はもちろん、エアレススプレーでの 塗 装 作 業 性 もすぐれてます。<br />

5) 乾 燥 が 速 い。<br />

ラバテクトは、 油 性 系 やフタル 酸 樹 脂 系 に 比 べて 乾 燥 が 速 く、また、 低 温 乾 燥 性 も 良 好 です。<br />

6) 耐 水 性 ・ 耐 海 水 性 ・ 耐 油 性 がよい。<br />

ラバテクトは、 油 性 系 やフタル 酸 樹 脂 系 に 比 べて 強 靭 な 塗 膜 をつくり、 各 種 の 腐 食 性 成 分 の 透 過 を 防<br />

ぎ、すぐれた 耐 久 性 を 示 します。<br />

7)モントリオール 議 定 書 締 結 四 塩 化 炭 素 フリー 品 質 です。<br />

用 途<br />

1) 橋 梁 外 部 2) 大 型 鉄 塔 ・ 煙 突 の 外 面 3) 鉄 骨 ・ 鉄 鋼 構 造 の 外 面 4) 石 油 および 各 種 タンク 外 面<br />

5) 水 圧 鋼 管 外 面 6) 水 門 外 面 7) 港 湾 施 設 8) 水 処 理 施 設 9) 海 洋 構 造 物 10) 鋼 製 コンテナー 内 外 面<br />

種 類 と 使 用 区 分<br />

塩 化 ゴム 塗 料 は 配 合 する 可 塑 剤 や 変 性 樹 脂 などの 種 類 とその 量 によって 種 々の 用 途 に 適 した 品 種 ができます。<br />

ラバテクトプライマー<br />

ラバテクト 中 塗 、 上 塗<br />

製 品 名 用 途<br />

これ 以 外 に 船 舶 用 に 使 用 される 品 種 もあります。<br />

塗 装 仕 様 ( 例 )<br />

一 般 鉄 鋼 構 造 物<br />

常 時 バクロ 部 (その1)<br />

1<br />

工 程<br />

ショップ<br />

プライマー<br />

製 品 名<br />

塗 装<br />

回 数<br />

防 錆 用 下 塗<br />

鋼 構 造 物 用 中 塗 、 上 塗 ・ 橋 梁 用 中 塗 、 上 塗<br />

標 準<br />

乾 燥 膜 厚<br />

(µm / 回 )<br />

標 準 塗 付 量 塗 装 間 隔 (20℃)<br />

(kg / m 2 / 回 ) Min. Max.<br />

エアレス 塗 装 ( 時 間 ) ( 月 )<br />

SDジンク100 1 15 0.13~0.15 16 6<br />

2 下 塗 アルテクトプライマー 2 40 0.20 4 3<br />

3 中 塗 ラバテクト 中 塗 1 35 0.20 16 1<br />

4 上 塗 ラバテクト 上 塗 1 30 0.17 16 ―<br />

常 時 バクロ 部 (その2)<br />

1<br />

工 程<br />

ショップ<br />

プライマー<br />

製 品 名<br />

塗 装<br />

回 数<br />

標 準<br />

乾 燥 膜 厚<br />

(µm / 回 )<br />

標 準 塗 付 量 塗 装 間 隔 (20℃)<br />

(kg / m 2 / 回 ) Min. Max.<br />

エアレス 塗 装 ( 時 間 ) ( 月 )<br />

メタラクトH15 1 15 0.13 4 3<br />

2 下 塗 シアナミドサビナイト50 2 35 0.17 40 6<br />

3 中 塗 フェロドールF34 1 45 0.30 72 ―<br />

4 中 塗 ラバテクト 中 塗 1 35 0.20 16 1<br />

5 上 塗 ラバテクト 上 塗 1 30 0.17 16 ―<br />

荷 姿 および 塗 料 性 状<br />

さび 止 め<br />

塗 料<br />

陸 上 用<br />

・<br />

橋 梁 用<br />

品 種 製 品 名 荷 姿 色 合<br />

注 1) 標 準 塗 付 量 は、 実 際 塗 付 量 の 目 安 として、 理 論 塗 付 量 にエアレス 塗 装 時 のロスなどを 考 慮 したもので 表 示 しま<br />

した。この 数 値 は、 比 較 的 構 造 の 単 純 な、 塗 装 しやすい 平 滑 な 被 塗 物 に 塗 装 した 場 合 の 標 準 的 なものであり、<br />

構 造 ・ 足 場 ・ 風 速 、その 他 膜 圧 測 定 の 方 法 などにより、かなり 増 加 することがあります。<br />

注 2) 標 準 乾 燥 膜 圧 の 数 値 は、 平 滑 な 素 地 (ミガキ 鋼 板 )に 標 準 塗 付 量 で 塗 装 した 場 合 であり、 実 際 の 工 事 での 測 定<br />

値 は 素 地 の 状 態 (アラサなど)・ 塗 装 方 法 ・ 測 定 機 器 ・ 測 定 方 法 ・ 磁 力 線 妨 害 ( 鋼 板 の 厚 さ・ 被 塗 物 の 形 状 )<br />

の 有 無 などによってかわります。<br />

注 3) 下 塗 としては、アルテクトプライマー、エスコ、エスコNB、エポマリンGXなどのエポキシ 樹 脂 系 塗 料 が 使 用<br />

できます。<br />

危 険 物 表 示<br />

ラバテクトシルバー 液<br />

製 品 名 消 防 法 による 危 険 物 表 示 有 機 溶 剤<br />

ラバテクトシルバー ペースト<br />

ラバテクトプライマー<br />

ラバテクト 中 塗<br />

ラバテクト 上 塗<br />

乾 燥 時 間 最 短 塗 標 準 標 準 標 準 希<br />

(20℃) 装 間 隔 塗 付 量 乾 燥 釈 率 %<br />

指 触 半 硬 化 (20℃ (kg/m 2 / 膜 厚 (エアレス<br />

( 分 )( 時 間 ) 時 間 ) 回 エアレス) (μm/ 回 ) 20℃)<br />

標 準 品 ラバテクトプライマー 20kg 赤 さび 色 30 4 6 0.25 45 5~10<br />

中 塗 ラバテクト 中 塗 20kg 各 色 60 6 16 0.20 35 5~10<br />

上 塗 ラバテクト 上 塗 20kg 各 色 60 6 16 0.17 30 5~20<br />

シンナー ラバテクトシンナー 16L ― ― ― ― ― ― ―<br />

第 1 石 油 類<br />

可 燃 性 固 体<br />

第 2 石 油 類<br />

第 2 種<br />

第 3 種<br />

第 2 種<br />

注 1)ショッププライマーとして、SDジンク1000・1000HA(S)も 使 用 できます。<br />

注 2)また、SDジンク500・1500Aなど 防 食 ・ 下 塗 用 として 使 用 できます。<br />

(これらの 使 い 方 については、 当 社 にご 相 談 ください。)<br />

注 3)ショッププライマー 損 傷 部 は、 十 分 に 除 錆 後 、SDジンク・アルテクトプライマーなどで 補 修 塗 りしたのち、<br />

アルテクトプライマーの 塗 装 を 行 ってください。<br />

注 4) 下 塗 には、エスコ、エポマリンプライマーなども 用 いる 事 ができます。


ご 使 用 上 の 注 意 事 項<br />

下 記 の 注 意 事 項 を 守 ってください。<br />

詳 細 な 内 容 については 化 学 物 質 等 安 全 データシート(MSDS)をご 参 照 ください。<br />

予 防 策<br />

取 り 扱 い 作 業 中 ・ 乾 燥 中 ともに 換 気 のよい 場 所 で 使 用 し、 粉 じん・ヒューム・ガス・ミスト・ 蒸 気 ・スプレーを 吸 入 しないこと。 必 要 な 保 護 具 ( 帽 子 ・ 保<br />

護 めがね・マスク・ 手 袋 等 )を 着 用 し、 身 体 に 付 着 しないようにすること。<br />

吸 入 に 関 する 危 険 有 害 性 情 報 の 表 示 がある 場 合 、 有 機 ガス 用 防 毒 マスク、 又 は、 送 気 マスクを 着 用 すること。 又 、 取 り 扱 い 作 業 場 所 には 局 所 排 気 装 置 を<br />

設 けること。<br />

皮 膚 接 触 に 関 する 危 険 有 害 性 情 報 の 表 示 がある 場 合 、 頭 巾 ・えり 巻 きタオル・ 長 袖 の 作 業 着 ・ 前 掛 を 着 用 すること。<br />

火 気 を 避 けること。 静 電 気 放 電 に 対 する 予 防 処 置 を 講 ずること。<br />

火 災 を 発 生 しない 工 具 ・ 防 爆 型 の 電 気 機 器 ・ 換 気 装 置 ・ 照 明 機 器 等 を 使 用 すること。<br />

裸 火 又 は 高 温 の 白 熱 体 に 噴 霧 しないこと。<br />

本 来 の 目 的 以 外 に 使 用 しないこと。<br />

指 定 材 料 以 外 のものとは 混 合 ( 多 液 品 の 混 合 ・ 希 釈 等 )しないこと。<br />

缶 の 取 っ 手 を 持 って 振 ったり、 取 っ 手 をロープやフックで 吊 り 下 げたりしないこと。<br />

取 り 扱 い 後 は、 洗 顔 、 手 洗 い、うがい、 及 び、 鼻 孔 洗 浄 を 十 分 行 うこと。<br />

使 用 済 みの 容 器 は、 火 気 、 溶 接 、 加 熱 を 避 けること。<br />

本 品 の 付 いた 布 類 や 本 品 のかす 等 は 水 に 浸 して 処 分 すること。<br />

対 応<br />

目 に 入 っ た 場 合 : 直 ちに、 多 量 の 水 で 洗 うとともに 医 師 の 診 察 を 受 けること。<br />

皮 膚 に 付 着 した 場 合 : 直 ちに 拭 き 取 り、 石 けん 水 で 洗 い 落 とし、 痛 みや 外 傷 等 がある 場 合 は、 医 師 の 診 察 を 受 けること。<br />

吸 入 し た 場 合 : 空 気 の 清 浄 な 場 所 で 安 静 にし、 必 要 に 応 じて 医 師 の 診 察 を 受 けること。<br />

飲 み 込 ん だ 場 合 : 直 ちに 医 師 に 連 絡 すること。 無 理 に 吐 かせないこと。<br />

漏 出 時 や 飛 散 した 場 合 は、 砂 、 布 類 (ウエス) 等 で 吸 い 取 り、 拭 き 取 ること。<br />

火 災 時 には、 炭 酸 ガス、 泡 、 又 は、 粉 末 消 火 器 を 用 いること。<br />

保 管<br />

指 定 容 器 を 使 用 し、 完 全 にふたをして 湿 気 のない 場 所 に 保 管 すること。<br />

直 射 日 光 、 雨 ざらしを 避 け、 貯 蔵 条 件 に 基 づき 保 管 すること。<br />

子 供 の 手 の 届 かない 場 所 に 保 管 すること。 又 、 関 連 法 規 に 基 づき 適 正 に 管 理 すること。<br />

廃 棄<br />

本 品 の 付 いた 布 類 や 本 品 のかす、 及 び、 使 用 済 み 容 器 を 廃 棄 するときは、 関 連 法 規 を 厳 守 の 上 、 産 業 廃 棄 物 として 処 分 すること。( 排 水 路 、 河 川 、 下 水 、<br />

及 び、 土 壌 等 の 環 境 を 汚 染 する 場 所 へ 廃 棄 しないこと。)<br />

施 工 後 の 安 全<br />

本 製 品 は 揮 発 性 の 化 学 物 質 を 含 んでいますので、 塗 装 直 後 の 引 渡 しの 場 合 は、 施 主 様 に 対 して 安 全 性 に 十 分 に 注 意 を 払 うように 指 導 してください。 例 え<br />

ば、 不 特 定 多 数 の 方 が 利 用 される 施 設 などの 場 合 は、 立 看 板 などでペンキ 塗 り 立 てである 旨 を 表 示 し、 化 学 物 質 過 敏 症 ならびにアレルギー 体 質 の 方 が 接<br />

することのないようにしてください。

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