医療用医薬品プロモーションコードの解説 - IFPMA
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製薬企業がプロモーション活動を行うに当たっての考え方や行動基準を示したものがプロモーションコード<br />
です。プロモーションコードは、社会が製薬企業に期待しているプロモーションのあり方や製薬企業が社会の<br />
期待に応えて果たさなければならないプロモーション活動、すなわちプロモーションにおける製薬企業倫理に<br />
基づいています。<br />
このプロモーションのあり方や果たさなければならないプロモーション活動について、「<strong>IFPMA</strong> 医薬品マー<br />
ケティングコード」(以下、<strong>IFPMA</strong> コードといいます)では以下のように述べています。<br />
「医療用医薬品の倫理的なプロモーションは、新薬の発見、開発およびマーケティングにより患者の役に立つと<br />
いう製薬業界の使命を果たす上で不可欠なものである。倫理的なプロモーションは、医療関係者が必要とする情<br />
報を入手し、患者が必要とする医薬品を入手し、また医薬品が患者の健康上の利益を極大化するように処方され、<br />
使用されることを確実にすることに役立つものである。」<br />
「<strong>IFPMA</strong>およびその会員は、患者およびプロモーションプログラムの利益となる教育上およびプロモーション上<br />
の努力をすること、および、医療関係者の意思決定の独立性を保ちつつ、医療を向上させるために協力すること<br />
を公約する。業界は、医療用医薬品の適正使用に関する明確な理解を得るため、医療関係者に対して製品につい<br />
ての正確な情報と教育を提供する責任と義務を有する。業界と医療関係者との関係は、医療関係者が患者に対し<br />
て負う専門家としての責任をサポートし、これに矛盾しないものでなければならない。従って、プロモーション<br />
活動は、高い倫理基準に基づき、また適用される法的、規制的および専門的要求事項に従って実施されなければ<br />
ならない。当コードの普及を通じて、<strong>IFPMA</strong>は世界各国で倫理的なプロモーション活動が確立されることを目指<br />
すものである。」<br />
また、<strong>IFPMA</strong> コードでは、プロモーション活動の基本的な考え方を「一般原則」として、以下の 5 つで示<br />
しています。<br />
交流の基本:加盟企業の医療関係者との関係は、患者に利益をもたらし、医療を高めることを目的としている。<br />
交流は、医療関係者への製品情報の提供、科学的および教育的な情報の提供、医学的研究および教育の<br />
支援に重点が置かれるべきである。<br />
医療関係者の独立性:医薬品の処方、推奨、購入、供給、投与またはそれらの行為を継続するとの約束の見返<br />
りに、金銭的利益または物品による利益(補助金、奨学金、助成金、支援、コンサルタント契約または<br />
教育的もしくは医療行為関連の物品を含む)を医療関係者に提供、または申し入れをしてはならない。<br />
医療関係者の処方行為に不適切な影響を与える方法または条件で、いかなるものも提供、または申し入<br />
れをしてはならない。<br />
適正使用:プロモーションでは、医薬品を客観的に、そしてその特徴を誇張することなく説明すること<br />
により、医薬品の適正使用を奨励すべきである。<br />
各国の規制:いかなる場合でも、各国の法規制または業界のコードが遵守されなければならず、企業は特定の<br />
国でのプロモーション用資材またはイベントの準備に先立ち、当該国の必要条件を確認する責任を負う。<br />
プロモーションの透明性:プロモーションは偽装されてはならない。臨床評価、製造販売後調査、使用経験<br />
プログラムおよび製造販売後臨床試験は、偽装されたプロモーション活動となってはならない。この<br />
ような評価、計画および試験は、科学的または教育的目的を主として実施されなければならない。医<br />
薬品およびその使用に関連する資材には、プロモーション活動を目的とするか否かに関わらず、企業<br />
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