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2010年 12月号 - 慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント ...

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ALPS2010 参 加 者 集 合 写 真<br />

2010 年<br />

12<br />

月<br />

号<br />

行 事 予 定<br />

2010 年 度 第 Ⅲ 期 入 学 試 験 日 程<br />

(2011 年 4 月 または2011 年 9 月 入 学 志 望 者 対 象 )<br />

Webエントリー 期 間<br />

2011 年 1 月 6 日 ( 木 )~1 月 17 日 ( 月 )<br />

出 願 期 間<br />

2011 年 1 月 12 日 ( 水 )~1 月 17 日 ( 月 )<br />

1 次 選 考 合 格 発 表<br />

2011 年 1 月 28 日 ( 金 ) 午 後 1 時<br />

2 次 選 考<br />

2011 年 2 月 5 日 ( 土 )・2 月 6 日 ( 日 )<br />

2 次 選 考 合 格 発 表<br />

2011 年 2 月 8 日 ( 火 ) 午 後 1 時<br />

http://www.sdm.keio.ac.jp/admission/<br />

index.html<br />

研 究 所 長 兼 研 究 科 委 員 長 からのごあいさつ<br />

2010 年 は、 国 内 外 で 巨 大 複 雑 システムに 関 わる 事 件 が 多 発 した 年 と 言 っても 過<br />

言 ではないでしょう。 新 年 早 々からUAEへの 原 子 力 発 電 所 売 込 みを 韓 国 に 出 し 抜 か<br />

れ、 近 々ではTPP、FTA 参 加 をめぐる 迷 走 、 露 大 統 領 の 北 方 領 土 訪 問 、 東 シナ 海 に<br />

おける 漁 船 衝 突 事 件 、 朝 鮮 半 島 における 砲 撃 事 件 、そして、WikiLeaksによる 米 国<br />

公 文 書 公 表 事 件 など、グローバル 化 によって 直 面 せざるを 得 ない 状 況 が 顕 在 化 した<br />

歴 史 に 残 る 年 になると 思 われます。 一 方 、 国 内 に 目 を 向 けると、 若 年 層 の 就 職 問 題<br />

や 活 力 の 全 般 的 な 低 下 が 目 立 ち 始 め、2050 年 にはエマージング 諸 国 に 抜 き 去 られ<br />

るという 予 測 すら 生 まれています(ロンドンのエコノミスト 誌 が11 月 20 日 号 に 掲 載 )。SDM 研 究 科 が 主<br />

張 する、グローバルな 観 点 からシステムのライフサイクル 全 般 にわたって、デザインしマネジメントする<br />

という 基 本 的 なアプローチが 今 こそ 求 められています。 本 研 究 科 は、 多 くの 海 外 の 大 学 との 連 携 を 強 化 し、<br />

国 際 化 に 対 応 しうる 人 材 の 育 成 に 力 を 入 れておりますので、 来 年 も、より 一 層 のご 支 援 を 賜 りますよう、<br />

教 員 一 同 心 よりお 願 い 申 し 上 げます。<br />

SDM 研 究 所 長 兼 SDM 研 究 科 委 員 長 狼 嘉 彰<br />

最 近 のニュース<br />

1 フジサンケイ ビジネスアイに 手 嶋 教 授 の 特 別 講 座 の 記 事 が 掲 載<br />

2010 年 9 月 29 日 ( 水 )、 手 嶋 龍 一 教 授 がフジサンケイ ビジネ<br />

スアイ 主 催 の、 社 会 人 のための 特 別 講 座 “ 知 の 最 前 線 ”で 講 座 「イ<br />

ンテリジェンスの 賢 者 たちとの 対 話 ―21 世 紀 のいまを 読 み 解 く」<br />

を 行 った。<br />

講 座 の 内 容 は、10 月 21 日 ( 木 )のビジネスアイに 掲 載 された。<br />

▲<br />

http://www.sdm.keio.ac.jp/news/2010/11/08-110259.html<br />

手 嶋 龍 一 教 授<br />

2<br />

グローバルCOEプログラム「 環 境 共 生 ・ 安 全 システムデザインの 先 導 拠 点 」の 記 事 が 新 聞 に 掲 載<br />

慶 應 義 塾 大 学 イベントカレンダーもご 利 用 ください。<br />

http://www.keio.ac.jp/ja/<br />

event/201012/201012_index.html<br />

通 算 25 号 2010 年 12 月 発 行<br />

慶 應 義 塾 大 学 システムデザイン・マネ<br />

ジメント 研 究 科 と 理 工 学 研 究 科 が 母 体 と<br />

なって 教 育 ・ 研 究 活 動 を 行 なっている、<br />

文 部 科 学 省 グローバルCOEプログラム<br />

「 環 境 共 生 ・ 安 全 システムデザインの 先<br />

導 拠 点 」の 記 事 が2010 年 11 月 8 日 付 け<br />

の 日 本 経 済 新 聞 および 日 経 産 業 新 聞 に 掲<br />

載 された。SDM 研 究 科 博 士 課 程 1 年 の 野<br />

中 朋 美 君 が 対 談 に 登 場 している。<br />

グローバルCOEプログラム「 環 境 共 生 ・ 安 全 システムデザインの 先 導 拠 点 」<br />

▲<br />

http://www.sdm.keio.ac.jp/news/2010/11/12-101129.html<br />

http://www.sdm.keio.ac.jp/


SDMニュース 2010 年 12 月 号<br />

3<br />

茂 木 特 別 研 究 教 授 特 別 講 義<br />

2010 年 11 月 5 日 ( 金 )、SDMの 授 業 科 目 「シ<br />

ステムの 科 学 と 哲 学 2」( 担 当 : 前 野 隆 司 教 授 )<br />

において、 茂 木 健 一 郎 特 別 研 究 教 授 により、 脳<br />

の 記 憶 と 学 習 についての 特 別 講 義 が 行 われた。<br />

サヴァン 症 候 群 などの 様 々な 事 例 紹 介 が 行<br />

われたうえ、 記 憶 と 創 造 性 の 関 係 にも 言 及 され、<br />

有 意 義 な 特 別 講 義 であった。<br />

茂 木 健 一 郎 特 別 研 究 教 授<br />

前 野 隆 司 教 授 ( 左 )と 茂 木 健 一 郎 特 別 研 究 教 授<br />

4<br />

事 業 継 続 計 画 (BCP)に 関 する 先 端 研 究 所 の 見 学 会 を 実 施<br />

篠 原 主 任 研 究 員 から 説 明 を 受 ける 見 学 者 たち<br />

社 会 中 枢 システムラボの 金 融 勉 強 会 は2010<br />

年 11 月 10 日 午 前 、 株 式 会 社 インターリスク 総<br />

研 の 見 学 会 を 実 施 した。 同 総 研 は、 災 害 やテロ<br />

発 生 時 にも 政 府 や 企 業 が 事 業 継 続 できるシス<br />

テムを 構 築 する「 事 業 継 続 計 画 (BCP)」の 分<br />

5 保 井 俊 之 教 授 の 寄 稿 が 日 本 経 済 新 聞 に 掲 載<br />

野 で 日 本 最 先 端 の 開 発 拠 点 のひとつ。 同 総 研 本<br />

社 で 開 かれた 見 学 会 には、 金 融 勉 強 会 メンバー<br />

を 中 心 にSDMの 学 生 ・ 教 員 8 名 が 参 加 した。<br />

当 日 は、BCPの 世 界 的 権 威 である 篠 原 雅 道 ・<br />

主 任 研 究 員 から2 時 間 にわたり 説 明 を 受 け、そ<br />

の 後 質 疑 応 答 に 移 行 した。<br />

この 見 学 会 での 議 論 を 通 じて、BCPがいま<br />

や 事 業 継 続 マネジメントシステム(BCMS)の<br />

概 念 に 進 化 しておりSDMの 研 究 内 容 と 親 和 性<br />

が 高 いこと、さらに、BCMSの 認 証 機 関 が 世<br />

界 に 広 がりISOなどの 国 際 規 格 にも 取 り 上 げ<br />

られつつある 局 面 にも 関 わらず、 日 本 政 府 ・ 企<br />

保 井 俊 之 教 授 の 米 中 関 係 へのシステムズ・<br />

アプローチに 関 する 寄 稿 が、2010 年 11 月<br />

19 日 付 の 日 本 経 済 新 聞 朝 刊 「 経 済 教 室 」 欄 に<br />

掲 載 された。<br />

出 典 は 右 記 のとおり。<br />

業 のBCMSへの 認 識 は 十 分 とは 言 えないこと、<br />

などの 現 状 が 浮 き 彫 りになった。この 日 の 参<br />

加 者 の 中 にはBCPをSDMでの 研 究 課 題 として<br />

いる 者 も 多 く、 熱 心 にメモを 取 りながら 見 学 を<br />

行 っていた。<br />

見 学 会 後 の 記 念 撮 影<br />

■ 媒 体 名 称 : 日 本 経 済 新 聞<br />

■ 発 行 時 期 :2010 年 11 月 19 日<br />

■ 発 行 : 日 本 経 済 新 聞 社<br />

■ 掲 載 場 所 :2010 年 11 月 19 日 日 本 経 済 新 聞 本 紙<br />

朝 刊 25 面 「 経 済 教 室 」<br />

※ 著 作 権 に 関 しては 先 方 の 許 可 を 得 ています。<br />

保 井 俊 之 教 授<br />

▲<br />

http://www.sdm.keio.ac.jp/news/2010/11/22-174357.html<br />

6<br />

Movie in the Dark @ Campus Theatre 2010 報 告<br />

「 目 を 閉 じると 見 える、しあわせがある」-11 月<br />

13 日 、 藤 原 洋 記 念 ホールで 行 われたMovie in<br />

the Dark @ Campus Theatre( 略 称 MID_<br />

ACT)2010には100 名 を 超 える 人 々が 来 場 した。<br />

当 日 は 松 竹 映 画 「 し あ わ せ 家 族 計 画 」の 音 声 ガ イ<br />

ド 上 映 と、 音 声 ガイドの 普 及 促 進 に 向 け たパネル<br />

ディスカッションを 実 施 した( パネリスト:「しあわ<br />

せ 家 族 計 画 」 阿 部 勉 監 督 、 青 山 学 院 大 学 総 合 文<br />

化 政 策 学 部 内 山 隆 教 授 、 映 画 館 「シネマ ジャッ パーソナリティの 経 験 を 持 つ 櫻 井 智 明 君 ( 修 士 課<br />

ク&ベティ」 梶 原 俊 幸 支 配 人 、 観 客 代 表 斉 藤 恵 程 1 年 )が 渋 い 声 で 音 声 化 し、 好 評 を 博 した。<br />

子 シティ・ライツ 映 画 祭 実 行 委 員 長 )。<br />

また、 実 行 委 員 会 では“1 Yen Moviement”<br />

画 面 の 内 容 を 副 音 声 で 説 明 する 音 声 ガイドが を 提 唱 した。これ は、 映 画 鑑 賞 料 金 から1 円 を 集<br />

広 まれ ば、 視 覚 障 害 者 もより 映 画 を 楽 しめる。そ め、 年 間 100 本 の 映 画 に 音 声 ガイドをつけようと<br />

こで、ユニバーサルデザインラボ( 代 表 : 西 村 秀 和 いうもの。Movieを 冠 したMovement(=Moviement)でガイドの<br />

普 及 を 狙 う 考 え 方 に、パネリス<br />

教 授 ) 有 志 が 実 行 委 員 会 を 結 成 した。 阿 部 監 督<br />

らの 指 導 により、ガイド 制 作 にも 初 挑 戦 。ラジオ トからも 賛 同 の 声 が 得 られた。<br />

▲<br />

http://www.sdm.keio.ac.jp/news/2010/10/22-090551.html<br />

MID_ACT2010の 実 現 を 支 えた 人 々<br />

http://www.sdm.keio.ac.jp/<br />

音 声 ガイド・モニター 風 景 。 阿 部 勉 監 督 ( 左 から2 番 目 )を 囲 む<br />

MID_ACT 実 行 委 員 の 面 々<br />

パネルディスカッションより。 右 から、 阿 部 勉 監 督 、 内 山 隆 教 授 、<br />

梶 原 俊 幸 支 配 人 、 斉 藤 恵 子 氏


SDMニュース 2010 年 12 月 号<br />

7<br />

全 国 生 涯 学 習 フォーラム 高 知 大 会 ( まなびピア 高 知 2010) 地 域 再 生 フォーラム 研 究 発 表 報 告<br />

2010 年 11 月 20 日 から22 日 まで、 高 知 県 で<br />

全 国 生 涯 学 習 フォーラムが 開 催 され 、 地 域 再 生<br />

フォーラムにてSDM 研 究 科 の 村 瀬 博 昭 君 ( 博<br />

士 課 程 2 年 )が 地 域 活 性 学 会 の 優 秀 論 文 に<br />

選 出 さ れ たCSA(Community Supported<br />

Agriculture)による 地 域 活 性 化 に 関 する 研 究<br />

内 容 を 発 表 、 農 業 振 興 を 通 じた 地 域 再 生 のあり<br />

方 について、 地 域 住 民 の 参 画 方 法 や 国 内 におけ<br />

る 実 施 事 例 などの 説 明 を 行 った。 発 表 当 日 の22<br />

日 は 雨 天 であったにもかかわらず、 会 場 には 研<br />

究 者 のほ か 地 域 住 民 や 学 生 など、 朝 から 多 くの<br />

来 場 者 が 研 究 発 表 を 聴 くために 訪 れていた。 同<br />

フォーラムでは 他 にスイス 政 府 観 光 局 日 本 ・アジ<br />

ア 支 局 長 のRoger Zbinden 氏 が、ディスティネー<br />

ション・マネジメントに 関 する 研 究 発 表 を 行 った。<br />

また、 初 日 の20 日 に 行 わ れ た 総 合 開 会 式 に<br />

は、 秋 篠 宮 殿 下 ・ 妃 殿 下 のご 臨 席 を 賜 り、 尾 崎 正<br />

直 高 知 県 知 事 の 開 会 挨 拶 でフォーラムが 開 催 さ<br />

れ、その 後 、 高 知 県 の 伝 統 芸 能 やよさこい 鳴 子<br />

踊 りなどが 披 露 された。<br />

村 瀬 博 昭 君 ( 博 士 課 程 2 年 ) 発 表 の 様 子<br />

8<br />

経 営 ・ 財 務 戦 略 論 で 企 業 訪 問 ツアー<br />

定 年 制 の 無 い 企 業 の 工 場 見 学 をする 学 生 たち<br />

2010 年 11 月 24 日 ( 水 )、 経 営 ・ 財 務 戦 略 論 の<br />

講 義 の 一 環 で、 愛 知 県 豊 橋 市 にある 企 業 を 訪<br />

問 し、 経 営 の 現 場 に 触 れる 機 会 を 持 った。 訪 れ<br />

た 企 業 は 専 用 工 作 機 械 を 製 造 する「 西 島 株 式 会<br />

社 」。 定 年 制 がなく、 能 力 と 意 欲 のある 者 は、 年<br />

齢 を 問 わず「 一 生 現 役 」で 働 けるユニークな 経<br />

営 体 制 を 取 っている 企 業 である。 清 家 塾 長 も 参<br />

加 された 昨 年 の 訪 問 に 続 き2 回 目 となった。<br />

この 会 社 では 入 社 後 、 様 々な 部 門 を 渡 り 歩 き<br />

な が ら「 多 能 工 」として 訓 練 さ れ 、ま ず 会 社 全 体<br />

の 仕 組 みを 知 った 上 で、 若 いうちに 管 理 職 を 経<br />

験 させ、そこから 高 度 な 技 能 を 持 った 専 門 職 へと<br />

「 昇 進 」していく。 現 場 では、 来 年 勤 続 60 年 を 迎<br />

える 社 員 も 現 役 として 元 気 に 働 き、 後 輩 の 育 成<br />

に 努 めていらっしゃる 様 子 を 拝 見 した。<br />

学 生 たちは 帰 路 のバス 中 で、 西 島 株 式 会 社 を<br />

少 子 高 齢 化 社 会 のひとつのソリューションとなる<br />

モデルとしてディスカッションを 行 い、 経 営 のあり<br />

方 を 再 考 する 良 い 機 会 を 得 た。<br />

学 生 たちがお 礼 としてビデオレターを 作 成<br />

9<br />

カーディフ 大 学 Dr. R. Setchiによる 特 別 講 演<br />

講 演 後 の 集 合 写 真 ( 中 央 がDr. Setchi)<br />

SDM 研 究 科 訪 問 教 員 として 来 日 (2010 年 デザイナーのインスピレーションを 支 援 する<br />

11 月 22 日 ~ 12 月 4 日 )したイギリスCardiff ツールについての 紹 介 が 行 われた。また、 講 演<br />

大 学 のDr. Rossi Setchiによる 特 別 講 演 が11 後 には 活 発 な 議 論 が 行 われた。<br />

月 24 日 に 行 われた。<br />

なお、Dr. SetchiとSDM 教 員 の 間 では、 教 育 ・<br />

講 演 タイトルは、In Search of Design Inspiration:<br />

A Semantic-based Retrieval in の 教 育 ・ 研 究 連 携 についての 話 し 合 いを 鋭 意<br />

研 究 に 関 する 情 報 交 換 が 行 られたほか、 今 後<br />

Support of Concept Designである。 意 味 に 応 進 めることになった。<br />

じた 画 像 をWEB 上 で 選 択 するシステムなど、<br />

▲<br />

http://www.sdm.keio.ac.jp/student/pdf/Setchi_Inspiration_Imagination_talk_abstract.pdf<br />

10<br />

ALPS Workshop5 開 催 報 告<br />

2010 年 度 農 林 中 央 金 庫 寄 附 講 座 デザイン<br />

プロジェクトALPSの 最 終 回 である 第 5 回 ワーク<br />

ショップが11 月 19 日 、20 日 に 開 催 された。<br />

スタンフォード 大 学 のKur t Beiter 先 生 はスタ<br />

ンフォード 大 学 での 講 義 ME317の 紹 介 を 行 い、<br />

MITのOlivier de Weck 先 生 は、 前 回 学 生 が<br />

飛 ばした 紙 飛 行 機 の 飛 行 に 関 する 統 計 結 果 の<br />

解 説 を 行 った。<br />

講 義 の 後 、17の 学 生 チームが 最 終 発 表 を 行 い、<br />

「 安 全 ・ 安 心 なシステムデザイン」に 関 連 する 新 しい<br />

サービスや 製 品 のアイデアを 英 語 でスピーチした。<br />

さらに 最 終 日 の 午 後 には、エレベータピッチを<br />

おこなった。これは、エレベータでたまたま 一 緒 に<br />

なった 社 長 や 投 資 家 に1 分 間 で 自 分 のアイデアを<br />

売 り 込 むというもので、17チームの 代 表 者 17 人 が<br />

様 々な 工 夫 を 凝 らしてアイデ アを 売 り 込 み 、 教 員 や<br />

プロポーザー 企 業 の 方 々が 評 価 を 行 った。<br />

昨 年 度 から、ALPS 初 年 度 (2008 年 度 )に<br />

多 大 な 貢 献 をしていただいた、スタンフォード<br />

大 学 の 故 石 井 浩 介 教 授 を 記 念 してISHII<br />

AWARDを 最 優 秀 チームに 贈 呈 しているが、 今<br />

年 度 は、「Cycle K Bicycle Simulator」チーム<br />

がISHII AWARDを 獲 得 した。<br />

最 後 になりましたが、ALPS2010はプロポーザー 企 業<br />

からテーマをご 提 案 していただいたお 陰 で、 大 変 具 体<br />

的 な 成 果 を 出 すことが 出 来 ました。この 報 告 文 をかり<br />

て、プロポーザー 企 業 の 方 々に 深 く 御 礼 申 し 上 げます。<br />

最 終 発 表 の 様 子<br />

展 示 されたパネル エレベータピッチの 様 子 ISHII AWARDを 獲 得 した「Cycle K Bicycle<br />

Simulator」チーム<br />

http://www.sdm.keio.ac.jp/


11<br />

第 2 回 プロジェクトリーダー 育 成 講 座 開 催 報 告<br />

第 2 回 プロジェクトリーダー 育 成 講 座 受 講 生 と 講 師 陣 の 集 合 写 真<br />

産 学 協 同 でプロジェクトリーダーを 育 成 しよう<br />

と、 今 年 で2 回 目 を 迎 える「プロジェクトリーダー<br />

育 成 講 座 」が、11 月 から12 月 にかけて 開 かれた。<br />

今 年 は 協 生 館 内 の 宿 泊 施 設 を 活 用 し、1 泊 2 日<br />

の 講 義 を 前 半 、 後 半 と2 回 に 分 けた 合 計 4 日 間 の<br />

合 宿 制 とし て 開 催 、2 回 の 間 に は、 戻 った 職 場 で<br />

宿 題 を 実 践 し、 後 半 の 講 座 でプレゼンテーション<br />

を 行 うインタラクティブな 学 習 形 態 を 取 った。<br />

今 回 も 遠 くは 関 西 から、また 様 々な 業 種 から 受<br />

講 者 が 集 まり、お 互 いのネットワーキングの 場 と<br />

しても、この 講 座 をご 活 用 いただいた。 宿 泊 日 は<br />

夜 11 時 までワークショップがあり、 翌 朝 は7 時 半<br />

からスタートする 過 密 スケジュールの 中 、4 日 間<br />

の 講 座 を 終 えた 受 講 者 たちは、 研 究 所 長 から 修<br />

了 証 を 手 渡 され、 達 成 感 と 自 信 にあふれた 満 面 の<br />

笑 みを 浮 かべていた。<br />

講 座 の 合 間 に 息 抜 きで 行 われた「プロマネ 川<br />

柳 大 会 」では、 業 界 やこの 講 座 での 苦 労 がにじみ<br />

出 た 傑 作 が 続 出 、 厳 しさの 中 で 楽 しいひと 時 を 過<br />

ごした。<br />

講 義 中 の 高 橋 良 之 先 生<br />

12<br />

保 井 教 授 のインタビューが 雑 誌 「 経 済 界 」に 掲 載<br />

保 井 俊 之 教 授 のスポーツ・インテリジェンス<br />

関 係 の 論 文 に 関 するインタビューが、 株 式 会 社<br />

経 済 界 発 行 の 雑 誌 「 経 済 界 」に2010 年 11 月 2<br />

日 号 、11 月 16 日 号 および11 月 30 日 号 の3 号 に<br />

わたって 掲 載 された。<br />

出 典 は 右 記 のとおり。<br />

■ 媒 体 名 称 : 雑 誌 「 経 済 界 」<br />

■ 発 行 時 期 :2010 年 11 月 2 日 号 、<br />

11 月 16 日 号 および11 月 30 日 号<br />

■ 発 行 :( 株 ) 経 済 界<br />

■ 掲 載 場 所 : 仮 野 忠 男 の<br />

「 インテリジェンスの 今 を 読 み 解 く」<br />

※ 著 作 権 に 関 しては 先 方 の 許 可 を 得 ています。<br />

保 井 俊 之 教 授<br />

13<br />

米 国 機 械 工 学 会 (ASME) 年 次 総 会 参 加 報 告<br />

▲<br />

http://www.sdm.keio.ac.jp/news/2010/11/30-143015.html<br />

会 員 数 12 万 人 を 持 つアメリカ 機 械 工 学 会<br />

ASME (American Society of Mechanical<br />

Engineers)の 年 次 総 会 が、11 月 中 旬 、カナダ・<br />

バンクーバー 市 で 開 催 され、SDMから 狼 嘉 彰<br />

委 員 長 が 参 加 をした。<br />

今 回 の 参 加 者 は3000 人 を 超 え、 会 場 となっ<br />

たのはバンクーバー 市 のウォーターフロント<br />

再 開 発 地 域 に 最 近 建 設 されたコンベンション<br />

センターであった。 同 センターは、1000 人 規<br />

模 の 収 容 能 力 をもつ 大 ホールを4つ、100 人<br />

弱 収 容 の 中 小 会 議 場 を50 以 上 もち、 国 際 空 港<br />

から 地 下 鉄 で30 分 、 周 囲 には 多 くのホテルや<br />

ショッピング 街 が 立 ち 並 び 利 便 性 にも 優 れて<br />

いる 場 所 に 立 地 している。このようなセンター<br />

は、 欧 米 では 大 都 市 のみならず 中 都 市 におい<br />

ても 珍 しくはないが、 日 本 でこの 規 模 の 国 際 会<br />

議 場 を 見 つけるのは 容 易 ではない。 多 数 の 人 々<br />

が 集 まって 協 議 するという 場 所 に 対 する 考 え<br />

方 に 文 化 的 ・ 歴 史 的 な 背 景 の 違 いを 感 じた。<br />

発 表 論 文 の 内 容 から、 機 械 工 学 がカバーす<br />

る 分 野 がますます 多 岐 にわたり、 情 報 ・バイオ・<br />

ナノテクノロジーなどとの 関 連 が 深 まりつつ<br />

ある 印 象 を 受 けた。また、エンジニアリング 教<br />

育 に 関 するセッションでは、 能 動 的 教 育 (Active<br />

Learning)あるいは 実 習 教 育 (Hands-on<br />

Practices)の 重 要 性 を 強 調 する 発 表 が 数 多 く<br />

あり、SDM 研 究 科 の 特 色 である 国 際 連 携 授 業<br />

ALPSやシステムズエンジニアリング 実 習 の 意<br />

義 を 再 確 認 した 次 第 である。<br />

14<br />

戦 略 的 社 会 教 育 システムラボが 経 済 産 業 省 主 催 社 会 人 基 礎 力 グランプリに 出 場<br />

発 表 者 。 左 より、 川 合 潤 君 、 牧 野 由 梨 恵 君 、 喜 早 清 冬 君 、<br />

日 比 谷 孟 俊 教 授 。<br />

SDM 研 究 所 戦 略 的 社 会 教 育 システムラボで<br />

は、「 自 律 的 行 動 力 」 育 成 プログラムの 成 果 を、<br />

11 月 29 日 に 経 済 産 業 省 が 主 催 した「 社 会 人<br />

基 礎 力 グランプリ」において 発 表 した。 日 比<br />

谷 孟 俊 教 授 がSDM 研 究 科 を 簡 単 に 紹 介 したあ<br />

と、 川 合 潤 君 ( 修 士 課 程 2 年 )、 牧 野 由 梨 恵 君 ( 修<br />

士 課 程 2 年 )、 喜 早 清 冬 君 ( 修 士 課 程 1 年 )が 発<br />

表 を 行 い、 審 査 員 との 活 発 な 議 論 を 行 った。<br />

「 自 律 的 行 動 力 」 育 成 プログラムは、 学 生 が<br />

自 ら 考 え、 目 標 を 設 定 し、 計 画 を 策 定 し、 実 行<br />

する 力 を 育 成 することを 目 的 としている。 具<br />

体 的 には、 学 部 4 年 を 卒 業 した 新 卒 学 生 が 研 究<br />

活 動 を 充 実 させ、かつ、 就 職 活 動 もスムーズ<br />

なることを 目 指 している。 学 生 はSDM 研 究 科<br />

での 講 義 やALPSで 習 得 したシステム 工 学 の<br />

手 法 を 使 って、 自 分 自 身 をシステムデザイン・<br />

マネジメントしてゆく。これに 対 し、 社 会 人 学<br />

生 を 中 心 とするメンタ-が 多 面 的 な 質 問 をお<br />

こない、 学 生 の 考 えを 促 して「 気 づき」を 与 え、<br />

学 生 が 自 律 的 に 課 題 に 対 して 答 えを 見 出 すと<br />

いう 活 動 の 支 援 を 行 っている。<br />

残 念 ながら 決 勝 に 進 むことはできなかった<br />

が、SDM 研 究 科 において 学 生 による 提 案 に 基<br />

づきラボが 発 足 、 結 果 を 残 して 発 表 に 至 った<br />

ことは 大 いなる 成 果 であり、 今 後 のさらなる<br />

活 動 が 期 待 される。 当 研 究 科 のALPSにおいて<br />

は、 本 年 度 から 企 業 との 連 携 を 開 始 している<br />

が、 他 大 学 ( 工 学 系 )からの 発 表 には、 企 業 か<br />

らの 具 体 的 な 要 求 の 提 示 を 受 け、これを 技 術<br />

的 に 解 析 して 新 商 品 の 開 発 のイメージを 提 案<br />

するという、 工 学 的 なデザイン・プロジェクト<br />

演 習 の 紹 介 例 もあり、このような 教 育 が 社 会<br />

から 求 められていることを 感 じた。Sky high<br />

な 視 点 から 問 題 を 捉 えて 問 題 を 解 決 する 手 法<br />

を 教 育 研 究 するという、SDMにおける 教 育 内<br />

容 の 意 義 がますます 高 まっている。<br />

慶 應 義 塾 大 学 大 学 院 システムデザイン・マネジメント 研 究 科 附 属 SDM 研 究 所<br />

〒 223-8526 神 奈 川 県 横 浜 市 港 北 区 日 吉 4-1-1 慶 應 義 塾 大 学 協 生 館<br />

Tel:045-564-2518 Fax:045-562-3502 E-mail:sdm@info.keio.ac.jp<br />

* Fax や E-mail での 連 絡 の 際 には、お 手 数 ですが Subject の 先 頭 に「SDM 研 究 所 」とお 書 きください。<br />

お 知 らせ<br />

今 月 のラボ 紹 介 は、お 休 みします。<br />

http://www.sdm.keio.ac.jp/

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