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Linuxユーザのための<br />

Oracle Solarisの 使 い 方<br />

2014 年 8 月 ( 第 1.0 版 )<br />

富 士 通 株 式 会 社<br />

Copyright 2014 FUJITSU LIMITED


はじめに<br />

• 本 書 の 読 み 方<br />

• 本 書 の 内 容<br />

• 本 書 は、Linux 環 境 のシステムを 運 用 しているユーザ 向 けに、Oracle Solaris の 使<br />

い 方 について 解 説 しています。<br />

• 留 意 事 項<br />

• 本 書 ではOracle Solaris を「Solaris」と 記 載 することがあります。<br />

• 本 書 ではOracle VM Server <strong>for</strong> SPARCを「Oracle VM」、「OVM」と 記 載 することが<br />

あります。<br />

• 本 書 で 解 説 しているコマンド 等 は 以 下 の 環 境 を 元 にしています。<br />

‣ Linux : Red Hat Enterprise Linux 6.5<br />

‣ Solaris : Oracle Solaris 11.1、SRU14031(11.1.17.5.0)、ESF5.1<br />

• Solarisの 機 能 についてのスライドには、 右 記 の 印 を 表 示 しています。<br />

• ドキュメントの 位 置 付 け<br />

本 書 『LinuxユーザのためのOracle Solarisコマンド 実 例 集 』<br />

Solaris<br />

設 計<br />

導 入<br />

1<br />

Copyright 2014 FUJITSU LIMITED


Linux 管 理 者 がSolarisを 運 用 することに・・・<br />

• SolarisはLinuxと 同 じようにコマンドベースで 操 作 できるから、それ<br />

ほど 違 いはないだろう、と 思 っていたが・・・<br />

再 起 動 の 方 法 が<br />

わからない。<br />

ZFSって 何 ?<br />

UFSは 利 用 できないの?<br />

パッチを 適 用 したい<br />

が、コマンドは・・・。<br />

IPアドレスの 変 更<br />

は、どうやるの?<br />

サービスの 状 態 を<br />

確 認 する 方 法 は?<br />

本 書 は、そのようなLinuxユーザ 向 けにSolarisの 運 用 シーンで 必 要 となる 操 作 や<br />

機 能 について 解 説 しています。<br />

2<br />

Copyright 2014 FUJITSU LIMITED


目 次<br />

はじめに<br />

1.OS 環 境 の 起 動 と 停 止<br />

2.パッケージ 管 理<br />

3.ユーザ 管 理<br />

4.ネットワーク 管 理<br />

5.サービス 管 理<br />

6.ファイルシステムとストレージ 管 理<br />

7. 監 視<br />

3<br />

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1. OS 環 境 の 起 動 と 停 止<br />

4<br />

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サーバ 電 源 投 入 からOS 起 動 まで<br />

• SPARC M10サーバはXSCFから 操 作<br />

• XSCF(eXtended System Control Facility)とは<br />

• PRIMERGYのiRMC(Remote Management Controller)に 相 当 します。<br />

• 本 体 処 理 装 置 とは 独 立 した 専 用 プロセッサで 稼 働 し、ハードウェア/OSの 状 態 監 視<br />

や 通 知 機 構 などを 持 っています。<br />

• リモート 経 由 (XSCF-LAN)で 接 続 し、 物 理 パーティションの 電 源 ON/OFFが 可 能 です。<br />

• ネットワーク 経 由 でのOS 起 動 の 流 れ<br />

(1) ターミナルソフトウェアを 使 用 し、XSCFへログインします。<br />

(2) XSCFのコマンドで 物 理 パーティションを 起 動 します。<br />

(3) XSCFのコマンドでコンソールログインします。<br />

(4) OBPのコマンドでSolaris OSを 起 動 します(※)。<br />

Solaris<br />

※ OBPのパラメータ(auto-boot?)がfalseの 場 合 に 実 行 します。<br />

パラメータがtrueの 場 合 はpoweronの 後 、 自 動 的 にOSが 起 動 します。<br />

(1)XSCFへログイン<br />

login:<br />

Password:<br />

XSCF><br />

(2)パーティション 起 動<br />

XSCF> poweron -p 0<br />

XSCF-LAN<br />

Oracle Solaris<br />

物 理 パーティション<br />

OBP<br />

(4)OS 起 動<br />

{0} boot<br />

(3)コンソール 接 続<br />

XSCF<br />

ハードウェア<br />

XSCF> console -p 0<br />

{0}<br />

5<br />

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LinuxとSolarisのランレベル<br />

• ランレベルの 比 較<br />

• Linuxと 同 様 にSolarisにも0から6までのランレベルが 存 在 しますが、 一 部 の 意<br />

味 が 異 なります。<br />

ランレベル Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris 備 考<br />

0 電 源 停 止 状 態 OS 停 止 状 態 (*1) *1:OBPは 起 動 状 態<br />

s(またはS) - シングルユーザ<br />

1 シングルユーザ システム 管 理 状 態<br />

2 未 使 用 マルチユーザ(NFS 無 し)<br />

3 マルチユーザ マルチユーザ(*2) *2:Solarisデフォルト<br />

4 未 使 用 マルチユーザ(*3) *3: 必 要 に 応 じて 使 用 可<br />

5 Xウィンドウ(*4) 電 源 停 止 状 態 *4:Linuxデフォルト<br />

6 OS 再 起 動 OS 再 起 動<br />

・Solaris OSのランレベルで 覚 えておきたいのは、0(OS 停 止 )、s(シングルユーザ)、3(マルチ<br />

ユーザ)、5( 電 源 停 止 )、6(OS 再 起 動 )です。<br />

・ランレベルによって 変 わるサービス 起 動 については、5.サービス 管 理 を 参 照 してください。<br />

6<br />

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OS 環 境 の 起 動<br />

• LinuxとSolarisのOS 起 動<br />

• Linuxの 場 合<br />

• ハードウェアの 電 源 投 入 後 、 GRUB 環 境 から 起 動 カーネルを 選 択 します。<br />

• GRUB 環 境 からオプションの 修 正 で、シングルユーザモードでの 起 動 も 可 能 です。<br />

• Solarisの 場 合<br />

• ハードウェアの 電 源 投 入 後 、OBP(Open Boot PROM) 環 境 から 起 動 します。<br />

• OBPはPCサーバのBIOSとLinuxのGRUBを 合 わせたような 環 境 です。<br />

• ok と 表 示 されるプロンプト( 通 称 「okプロンプト」) 上 で 専 用 コマンドを 使 用 します。<br />

実 行 例<br />

Solaris OSの 起 動<br />

{0} ok boot<br />

・OBP 環 境 では 起 動 ディスクの 指 定 や 起 動 オプションの 指 定 (シングルユーザモード 等 )が 可 能<br />

です。 他 にも、 接 続 デバイスの 確 認 や 各 種 OBPパラメータの 設 定 などを 実 施 します。<br />

7<br />

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GUIデスクトップの 起 動<br />

Solaris<br />

• SolarisのGUIデスクトップの 起 動<br />

• VNCを 利 用 したGUI 接 続 (※VNCはフリーソフトです)<br />

実 行 例<br />

1. <strong>solaris</strong>-desktopパッケージのインストール<br />

# pkg install <strong>solaris</strong>-desktop<br />

2./etc/gdm/custom.confファイルの 編 集<br />

3. gdmサービスを 再 起 動<br />

# svcadm restart gdm<br />

4.xvnc inetdサービスを 有 効 にします。<br />

# inetadm -e xvnc-inetd<br />

5.PCからVNCクライアントを 利 用 してログインします。<br />

8<br />

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OS 環 境 の 停 止<br />

• LinuxとSolarisのOS 停 止<br />

• LinuxとSolarisは 共 にshutdownコマンドを 使 用 してOSを 停 止 します。<br />

• オプションの 指 定 により、 時 間 指 定 や 再 起 動 などが 可 能 です。<br />

• SolarisはLinuxと 比 較 してオプションの 指 定 に 違 いがあるため 注 意 が 必 要 です。<br />

実 行 例<br />

Solaris OSの 停 止<br />

# shutdown -y -g0 -i0<br />

Solaris OSの 停 止 (ハードウェア 電 源 停 止 まで 実 行 )<br />

# shutdown -y -g0 -i5<br />

Solaris OSの 再 起 動<br />

# shutdown -y -g0 -i6<br />

・Linux OSのshutdownコマンドは、-r( 再 起 動 )、-h( 停 止 )などオプションを 使 い 分 けますが、<br />

Solaris OSのshutdownコマンドは、-iオプションでランレベルを 指 定 する 使 い 方 です。<br />

9<br />

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LinuxとSolarisのコマンド 比 較 (1)<br />

• 覚 えておきたいOS 起 動 / 停 止 のコマンド<br />

基 本 操 作 Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

OS 起 動 GRUBのメニューから 起 動 。 OBP(Open Boot PROM) 環 境 から 起 動<br />

コマンドを 実 行 。<br />

{0} ok boot<br />

シングルユーザモー<br />

ドで 起 動<br />

OS 停 止<br />

OS 再 起 動<br />

その 他 の 実 行 例<br />

GRUBコマンドでランレベル 指 定 。<br />

kernel /vmlinuz-... root=... 1<br />

shutdownコマンドを 実 行 。 停 止 オプ<br />

ション(-h) 指 定 。<br />

# shutdown -h now<br />

shutdownコマンドを 実 行 。 再 起 動 オプ<br />

ション(-r)を 指 定 。<br />

# shutdown -r now<br />

・10 時 に 停 止<br />

# shutdown -h 10:00<br />

・5 分 後 に 停 止<br />

# shutdown -h +5<br />

詳 細 は 「LinuxユーザのためのOracle Solarisコマンド 実 例 集 」を 参 照 。<br />

OBP(Open Boot PROM) 環 境 からシン<br />

グルユーザモードで 起 動 。<br />

{0} ok boot -s<br />

shutdownコマンドを 実 行 。 停 止 オプショ<br />

ン(-i5)を 指 定 。<br />

# shutdown -y -g0 -i5<br />

shutdownコマンドを 実 行 。 再 起 動 オプ<br />

ション(-i6)を 指 定 。<br />

# shutdown -y -g0 -i6<br />

・ネットワーク 経 由 で 起 動<br />

{0} ok boot net:dhcp<br />

・30 秒 後 に 再 起 動<br />

# shutdown -y -g30 -i6<br />

10<br />

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参 考 :Solarisのシステムロケール<br />

Solaris<br />

• Solaris 標 準 のロケール( 文 字 コード)はUTF-8<br />

• システムロケールは 以 下 のサービスのプロパティで 設 定<br />

「svc:/system/environment:init」<br />

• システムロケールの 変 更<br />

実 行 例<br />

1.system/locale/extraパッケージのインストール<br />

※ 標 準 ロケール 以 外 を 使 用 する 場 合 のみ<br />

主 なロケール( 文 字 コード)<br />

英 語<br />

日 本 語 (EUC)<br />

日 本 語 (Shit-JIS)<br />

日 本 語 (UTF-8)<br />

設 定 値<br />

C<br />

ja_JP.eucJP、ja<br />

ja_JP.PCK<br />

ja_JP.UTF-8<br />

# pkg install system/locale/extra<br />

2.svccfgコマンドでロケールを 変 更 (LANG=Cに 設 定 )<br />

# svccfg -s system/environment:init setprop environment/LANG = astring: C<br />

3.サービスのプロパティの 再 読 み 込 み<br />

# svcadm refresh system/environment:init<br />

4. 設 定 反 映 の 確 認<br />

# svcprop system/environment:init | grep environment/LANG<br />

environment/LANG astring C<br />

・ 設 定 可 能 なロケールは、locale -aコマンドで 確 認 できます。<br />

11<br />

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参 考 : Boot Environment(BE)<br />

Solaris<br />

• ブート 環 境 の 管 理<br />

• Boot Environment(BE)は、ブート 環 境 を 作 成 ・ 削 除 ・ 複 製 する 機 能 です。<br />

• 既 存 のブート 環 境 から 取 得 したスナップショットを 元 に、 新 しいBEを 作 成 します。<br />

• BEを 選 択 してOSを 再 起 動 するだけで、 新 しいブート 環 境 に 切 り 替 えることができます。<br />

• スナップショットを 利 用 するので、ディスク 容 量 はデータ 更 新 分 しか 消 費 しません。<br />

• Linuxでもアップデート 前 のカーネルをGRUBで 選 択 ・ 起 動 することができますが、<br />

SolarisではBEの 機 能 によって 実 現 しています。<br />

BEのイメージ<br />

新 規 ブート 環 境 の 作 成 BE01のデータ 更 新 BE02をアクティブ 化 し、<br />

再 起 動<br />

BE01<br />

BE01<br />

空 き<br />

領 域<br />

BE01<br />

BE02<br />

BE01<br />

BE02<br />

BE02<br />

BE01<br />

BE02<br />

BE01<br />

BE02<br />

BE01<br />

BE01: 現 在 のブート 環 境<br />

BE02: 新 しいブート 環 境<br />

BEを 作 成 時 点 では、 同 じ 領 域 を 参 照 し<br />

ているので、 容 量 は 消 費 しない。<br />

BE01がアクティブの 状 態 でBE01のデータ 更 新 な<br />

どを 実 施 。 容 量 は、BE01の 更 新 分 のみ 消 費 。<br />

BE 環 境 をBE02に 切 り 替 えると、データ<br />

更 新 前 のブート 環 境 に 切 替 え 可 能 。<br />

12<br />

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2.パッケージ 管 理<br />

13<br />

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パッケージ 適 用 方 法<br />

• LinuxとSolarisのパッケージ 適 用 方 法<br />

• パッケージ 適 用 の 方 法 は 基 本 的 には 同 じであり、 以 下 の2 通 りがあります。<br />

• メディアから 直 接 サーバへ 適 用 。<br />

• 提 供 元 のサイトからインターネット 経 由 で 適 用 。<br />

1.メディアから 直 接 サーバへ 適 用<br />

各 サーバ<br />

メディアから 直 接 適 用<br />

メディア<br />

パッケージ<br />

Linuxサーバ<br />

2. 提 供 元 のサイトからインターネット 経 由 で 適 用<br />

パッケージ 提 供 元<br />

インターネット 経 由 で 適 用<br />

or<br />

Red Hat(カスタマーポータル)<br />

or<br />

Oracle(リリースリポジトリ)<br />

パッケージ<br />

Solarisサーバ<br />

14<br />

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Solarisのパッケージ 適 用 について<br />

Solaris<br />

• ローカル 環 境 のパッケージ 提 供 サーバ(ローカルリポジトリサーバ)<br />

• ローカルリポジトリサーバの 利 用<br />

• 外 部 ネットワーク(リリースリポジトリ)に 接 続 できないサーバが 利 用 します。<br />

• 各 サーバ 毎 にメディアを 使 用 する 必 要 がなく、パッケージの 一 元 管 理 ができます。<br />

• ローカルリポジトリサーバにSRU(サポートリポジトリ)を 適 用 し 提 供 用 パッケージを 最<br />

新 化 します。<br />

※ リリースリポジトリ ・・・ Oracle Solarisリリースごとに 更 新 されるパッケージを 提 供<br />

SRU (Support Repository Update) ・・・ 修 正 パッケージ<br />

リポジトリサーバの 利 用<br />

メディアから 直 接 構 築<br />

ローカルリポジトリ<br />

サーバ<br />

外 部 ネットワーク<br />

未 接 続 の 各 サーバ<br />

メディア<br />

リポジトリイメージ<br />

パッケージ<br />

提 供<br />

パッケージ<br />

SRU<br />

更 新 パッケージの<br />

追 加<br />

※SRUを 入 手 するには 富 士 通 サポートデスク 契 約 が 必 要 です。<br />

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LinuxとSolarisのコマンド 比 較 (2)<br />

• 覚 えておきたいパッケージ 管 理 のコマンド<br />

基 本 操 作 Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

更 新 の 確 認 yum check-update pkg update -nv<br />

パッケージの 更 新 yum update パッケージ 名 pkg update パッケージ 名<br />

全 パッケージの 更 新 yum update pkg update<br />

インストール yum install パッケージ 名 pkg install パッケージ 名<br />

検 索 yum search 検 索 文 字 列 pkg search 検 索 文 字 列<br />

インストール 済 みの 一 覧 yum list all pkg list<br />

パッケージ 情 報 の 表 示 yum info パッケージ 名 pkg info パッケージ 名<br />

詳 細 は 「LinuxユーザのためのOracle Solarisコマンド 実 例 集 」を 参 照 。<br />

16<br />

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参 考 :パッケージ 適 用 前 の 環 境 の 復 元 1/2<br />

Solaris<br />

• Boot Environment(BE)による 環 境 復 元<br />

• SolarisのBEを 利 用 すると、パッケージ 適 用 前 の 環 境 に 戻 すことができます。<br />

• パッケージ 適 用 が 原 因 でOSが 起 動 しなくなった 場 合 は、OBP 上 からパッケー<br />

ジ 適 用 前 のBEを 選 択 して 起 動 することができます。<br />

BE 切 り 戻 しのイメージ<br />

運 用 環 境<br />

新 しい<br />

運 用 環 境<br />

不 具 合 発 生<br />

active<br />

inactive inactive active inactive active active inactive<br />

BEの 作 成<br />

(1)<br />

新 しいBEにパッケー<br />

ジを 適 用 し、BEを<br />

有 効 化 して 再 起 動<br />

(2)<br />

OS<br />

再 起 動<br />

新 しい 運 用 環 境 で<br />

OSが 起 動<br />

(3)<br />

元 の 運 用 環 境 に<br />

切 り 戻 るように 設 定<br />

(4)<br />

OS<br />

再 起 動<br />

パッケージ 適 用 前<br />

の 環 境 で 起 動<br />

(5)<br />

・BE 環 境 はシステムバックアップではありません。ディスク 故 障 などの 障 害 に 備 え、システム<br />

バックアップの 取 得 が 必 要 です。<br />

17<br />

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参 考 :パッケージ 適 用 前 の 環 境 の 復 元 2/2<br />

Solaris<br />

• BEによるOS 環 境 の 復 元 操 作<br />

(OS 環 境 上 でBEを 指 定 する 場 合 )<br />

1.BEの 一 覧 から 起 動 するBE 名 を 確 認 します。<br />

実 行 例<br />

# beadm list<br />

BE Active Mountpoint Space Policy Created<br />

-- ------ ---------- ------ ------- -------<br />

<strong>solaris</strong>-1 - - 9.67M static 2012-11-06 15:08<br />

<strong>solaris</strong>-2 NR / 3.82G static 2012-11-06 15:30<br />

Activeのステータス<br />

N: 現 在 のブート 環 境<br />

R: 次 回 のブート 環 境<br />

2. 元 の 運 用 環 境 を 有 効 にして、OSを 再 起 動 します。<br />

# beadm activate <strong>solaris</strong>-1<br />

# shutdown -y -g0 -i6<br />

実 行 例<br />

(OBP 環 境 上 でBEを 指 定 する 場 合 )<br />

1.BEの 一 覧 から 起 動 するBEの 番 号 を 指 定 します。(boot -Lを 実 行 )<br />

{0} ok boot -L<br />

Boot device: /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@1 File and args: -L<br />

1 <strong>solaris</strong>-1<br />

2 <strong>solaris</strong>-2<br />

Select environment to boot: [ 1 - 2 ]:1<br />

2. 表 示 された 起 動 コマンドを 実 行 します。<br />

{0} ok boot -Z rpool/ROOT/<strong>solaris</strong>-1<br />

18<br />

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3.ユーザ 管 理<br />

19<br />

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ユーザ 管 理 の 概 要<br />

操 作<br />

Red Hat Enterprise Linux<br />

コマンドラインでの 管 理 が 一 般 的<br />

※GUI 管 理 も 可 能<br />

Oracle Solaris<br />

コマンドラインでの 管 理 が 一 般 的<br />

※GUI 管 理 も 可 能<br />

root<br />

ユーザ/ 役 割<br />

グループ<br />

• ユーザ<br />

• 全 ての 一 般 ユーザがrootユー<br />

ザに 変 更 可 能 。<br />

• デフォルトでユーザ 名 と 同 じ 名<br />

前 のグループに 所 属 している。<br />

• 役 割 (ユーザにすることも 可 能 )<br />

• 特 定 の 一 般 ユーザのみrootの 役 割 を 引 き<br />

受 けることができる。<br />

• ユーザはグループの 他 に、プロジェクトとい<br />

う 分 類 にも 属 しており、IPCパラメータなど<br />

の 資 源 制 御 の 単 位 となる。<br />

・ユーザ 管 理 のコマンド(useradd ,usermod ,userdel)はLinux、Solarisともに 同 じ 名 称 ですが、<br />

オプションにより 意 味 が 異 なる 場 合 があるので 注 意 が 必 要 です。<br />

・IPCパラメータの 詳 細 は、Technical Parkに 掲 載 の「Oracle Solaris IPCパラメーター 設 定 ガイド」を<br />

参 照 してください。<br />

20<br />

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ログイン 時 のユーザ 認 証<br />

Solaris<br />

• ローカル 認 証 用 のファイル<br />

• アカウント 情 報 は/etc/passwdファイルに 保 存 されています。<br />

• パスワード 情 報 は/etc/shadowファイルに 暗 号 化 され 保 存 されています。<br />

• 暗 号 化 方 式 :Hash(Solaris:SHA-256、Linux:SHA-512)<br />

• ログイン 時 のパラメータ<br />

• ログイン 時 のパラメータは/etc/default/loginファイルに 設 定 されます。<br />

変 数<br />

説 明<br />

CONSOLE 設 定 するとスーパーユーザはそのデバイスにのみログイン 可 能<br />

PATH 初 期 シェルのPATH 変 数<br />

SUPATH スーパーユーザ 用 初 期 シェルのPATH 変 数<br />

TIMEOUT ログインセッションを 終 了 するまでの 待 ち 時 間 ( 秒 )<br />

SLEEPTIME ログイン 失 敗 メッセージを 画 面 に 表 示 するまでに 待 つ 秒 数<br />

RETRIES ログインを 再 試 行 する 回 数<br />

・アカウントやパスワードを 設 定 / 変 更 する 際 には、 認 証 用 のファイル(/etc/passwd、/etc/shadow)<br />

を 直 接 編 集 するのではなく、 各 コマンド(usermod、 passwd など)を 使 用 して、 設 定 / 変 更 します。<br />

・ 暗 号 化 方 式 (Hash)はデフォルト 設 定 であり、 変 更 も 可 能 です。<br />

21<br />

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ユーザパスワードの 有 効 期 限<br />

• パスワードの 有 効 期 限 の 設 定<br />

• Linuxではユーザパスワードの 有 効 期 限 の 設 定 は、chageコマンドを 使 用 しま<br />

すが、Solarisではpasswdコマンドを 使 用 します。<br />

基 本 操 作 Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

最 大 の 期 限 を 設 定 # chage -M 90 ユーザ 名 # passwd -x 90 ユーザ 名<br />

最 短 日 数 を 設 定 # chage -m 30 ユーザ 名 # passwd -n 30 ユーザ 名<br />

パスワードの 期 限 情 報<br />

を 表 示 する<br />

# chage -l ユーザ 名<br />

Last password change : May 17, 2014<br />

Password expires : never<br />

Password inactive : never<br />

Account expires : never<br />

Minimum number of days between<br />

password change : 30<br />

Maximum number of days between<br />

password change : 90<br />

Number of days of warning be<strong>for</strong>e<br />

password expires : 7<br />

# passwd -s ユーザ 名<br />

admin PS 05/27/14 30 90<br />

ユーザ 名<br />

ステータス<br />

変 更 日 付<br />

最 短 日 数<br />

最 大 期 限<br />

・ユーザパスワードの 有 効 期 限 設 定 については、コマンド、オプション 共 に 異 なりますが、<br />

Solarisでも 同 様 に 設 定 できます。<br />

22<br />

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LinuxとSolarisのコマンド 比 較 (3)<br />

• 覚 えておきたいユーザ 管 理 のコマンド<br />

基 本 操 作 Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

追 加 useradd ユーザ 名 useradd ユーザ 名<br />

更 新 usermod -u 新 UID ユーザ 名 usermod -u 新 UID ユーザ 名<br />

削 除 userdel ユーザ 名 userdel ユーザ 名<br />

パスワードの 有 効 期 限 表 示 chage -l ユーザ 名 passwd -s ユーザ 名<br />

パスワードの 有 効 期 限 設 定 chage -m 60 ユーザ 名 passwd -x 60 ユーザ 名<br />

アカウント 情 報 (フルネームなど)<br />

を 変 更 する<br />

chfn passwd -g<br />

詳 細 は 「LinuxユーザのためのOracle Solarisコマンド 実 例 集 」を 参 照 。<br />

・ユーザ 管 理 コマンドに 関 して、 基 本 的 な 追 加 / 更 新 / 削 除 はSolarisでも 同 様 に 実 行 可 能 ですが、<br />

相 当 するコマンドが 存 在 しないものもあります。<br />

23<br />

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参 考 :ログイン 時 のデフォルトシェル<br />

• デフォルトシェルの 変 更<br />

デフォルトのシェルはLinux,Solarisともにbashです。<br />

• Linuxの 場 合 は、chshコマンドを 使 用<br />

実 行 例<br />

1.ユーザ(user01)のデフォルトシェルを 変 更 する。<br />

# chsh user01<br />

user01 のシェルを 変 更 します。<br />

新 しいシェル [/bin/bash]: /bin/sh<br />

シェルを 変 更 しました。<br />

• Solarisの 場 合 は、passwdコマンドを 使 用<br />

実 行 例<br />

1.ユーザ(user01)のデフォルトシェルを 変 更 する。<br />

# passwd -e user01<br />

Old shell: /usr/bin/bash<br />

New shell: /bin/sh<br />

passwd: password in<strong>for</strong>mation changed <strong>for</strong> user01<br />

24<br />

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参 考 :Solarisのプロジェクト<br />

Solaris<br />

• プロジェクトによる 資 源 制 御<br />

• プロジェクトとは<br />

• Solarisでは 資 源 制 御 を 実 行 する 単 位 としてプロジェクトという 概 念 があります。<br />

• ユーザは 何 れかのプロジェクトに 所 属 しており、ユーザが 実 行 するアプリケーション<br />

やプロセスには、 所 属 するプロジェクトに 設 定 された 資 源 制 御 が 実 行 されます。<br />

• 資 源 制 御 の 単 位<br />

• プロジェクト 単 位 に 設 定 するため、アプリケーションやミドルウェアを 実 行 するユーザ<br />

別 に 資 源 制 御 が 可 能 です。<br />

プロジェクトA<br />

ユーザ1<br />

アプリケーション<br />

ミドルウェア<br />

プロジェクトB<br />

ユーザ2<br />

Solaris<br />

パラメータA:100<br />

パラメータB:20<br />

アプリケーション<br />

ミドルウェア<br />

パラメータA:200<br />

パラメータB:50<br />

・ 資 源 にはプロセスに 対 するCPU 使 用 時 間 、コアファイルサイズ、 最 大 ヒープサイズやIPCパラ<br />

メータなどが 含 まれます。プロジェクトのパラメータ 設 定 はOS 稼 働 中 に 設 定 / 変 更 が 可 能 です。<br />

25<br />

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4.ネットワーク 管 理<br />

26<br />

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ネットワーク 管 理 の 概 要<br />

Red Hat Enterprise Linux<br />

Oracle Solaris<br />

IPアドレスの<br />

設 定<br />

ネットワーク<br />

インター<br />

フェース 名<br />

データリンク<br />

層 の 管 理<br />

• 設 定 ファイルを 編 集 し、network<br />

サービスを 再 起 動 する。<br />

• ethXX<br />

• 例 :eth0, eth1<br />

• ethtool コマンド<br />

IP 層 の 管 理 • ifconfigコマンド • ipadm コマンド<br />

冗 長 化 機 能 • Bonding • IPMP<br />

• ipadmコマンドで 設 定<br />

• 設 定 後 、 定 義 ファイルが 自 動 で 更 新 される。<br />

• 物 理 デバイス 名 を 元 に 作 成 された 論 理 デ<br />

バイス 名 (netXX)<br />

• 例 :net0, net1<br />

• dladm コマンド<br />

• ネットワーク 仮 想 化 機 能 により、データリン<br />

ク 層 に 仮 想 NICを 作 成 することが 可 能<br />

・Solarisでは、Solaris 11からネットワーク 管 理 の 仕 組 みやコマンド 体 系 が 大 きく 変 わっています。<br />

ネットワークの 仮 想 化 や、OS 標 準 機 能 によるネットワーク 冗 長 構 成 も 可 能 です。<br />

27<br />

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ネットワーク 管 理 のコマンド<br />

• Solarisのdladmコマンドとipadmコマンド<br />

• dladmコマンド<br />

• データリンク 層 を 管 理 するコマンド。<br />

• 仮 想 インターフェースの 作 成 やネットワークの 冗 長 化 を 設 定 する。<br />

• ipadmコマンド<br />

• IP 層 を 管 理 するコマンド。<br />

• IPアドレスは、“インターフェース 名 / 任 意 の 文 字 列 ” 形 式 のアドレスオブジェクトとし<br />

て 管 理 され、 設 定 、 削 除 はアドレスオブジェクトを 対 象 として 行 う。<br />

• Linuxのifconfigコマンドとの 比 較<br />

1.インタフェースの 作 成 とIPアドレスの 設 定<br />

(Linuxの 場 合 ) (Solarisの 場 合 )<br />

# ifconfig <br />

netmask <br />

2.IPアドレス 情 報 の 確 認<br />

(Linuxの 場 合 ) (Solarisの 場 合 )<br />

# ifconfig<br />

# ipadm create-ip <br />

# ipadm create-addr -T static -a<br />

local=/ /<br />

# ipadm show-addr<br />

・Linux:ifconfigコマンドで 設 定 後 、 永 続 的 に 使 用 するためには 定 義 ファイルに 記 載 が 必 要 です。<br />

・Solaris:ipadmコマンドで 設 定 すると、 自 動 的 に 定 義 ファイルが 更 新 されます。<br />

28<br />

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IPアドレスの 設 定 方 法<br />

Solaris<br />

• Solarisのネットワーク 設 定<br />

実 行 例<br />

• インターフェースの 状 態 確 認<br />

# dladm show-link<br />

LINK CLASS MTU STATE OVER<br />

net0 phys 1500 up --<br />

net1 phys 1500 up --<br />

STATEのステータス<br />

up:リンクアップ<br />

down:リンクダウン<br />

• ネットワークインターフェースの 作 成<br />

( 書 式 :ipadm create-ip インターフェース 名 )<br />

# ipadm create-ip net1<br />

• IPアドレスの 設 定<br />

( 書 式 :ipadm create-addr -T static -a local=IPアドレス/ネットマスク 長 インターフェース 名 / 任 意 の 文 字 列 )<br />

# ipadm create-addr -T static -a local=192.168.1.10/24 net1/v4<br />

• IPアドレスの 確 認<br />

# ipadm show-addr<br />

29<br />

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LinuxとSolarisのコマンド 比 較 (4)<br />

• 覚 えておきたいネットワーク 管 理 のコマンド<br />

基 本 操 作 Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

IPアドレスの 設 定<br />

DHCPの 設 定<br />

# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-デバイス<br />

IPADDR=IPアドレス<br />

# service network restart<br />

# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-デバイス<br />

BOOTPROTO=dhcp<br />

# service network restart<br />

# ipadm create-addr -T static -a local=IPアド<br />

レス/マスク デバイス<br />

# ipadm create-addr -T dhcp デバイス<br />

IPアドレスの 確 認 # ifconfig # ipadm show-addr<br />

ゲートウェイの 設 定<br />

# vi /etc/sysconfig/network<br />

GATEWAY=IPアドレス<br />

# service network restart<br />

#route -p add ネットワークアドレス IPアドレス<br />

ゲートウェイ 情 報 の<br />

確 認<br />

# netstat -rn # netstat -rn<br />

ネットワークデバイス<br />

の 状 態 表 示<br />

# ethtool eth0<br />

# dladm show-link<br />

# dladm show-phys ( 物 理 NIC)<br />

詳 細 は 「LinuxユーザのためのOracle Solarisコマンド 実 例 集 」を 参 照 。<br />

30<br />

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参 考 :ネットワークの 冗 長 化<br />

Solaris<br />

• SolarisのIPネットワークマルチパス(IPMP)<br />

• NICを 冗 長 化 しネットワークを 高 信 頼 化 するSolarisの 標 準 機 能<br />

• LinuxのBonding 機 能 に 相 当<br />

• IPMPの 特 長<br />

• 障 害 検 出<br />

• NICの 障 害 を 検 出 し、 通 信 経 路 を 自 動 的 に 切 り 替 える。<br />

• 回 復 検 出<br />

• 障 害 の 発 生 したNICが 回 復 したことを 検 出 し、 通 信 経 路 を 自 動 的 に 元 の 状 態 に 戻 します。<br />

• 送 信 負 荷 分 散<br />

• 送 信 パケットを 複 数 のNICに 分 散 することで、 全 体 のデータ 送 信 性 能 を 向 上 できます。<br />

Oracle Solarisマニュアル<br />

「 管 理 :ネットワークインタフェースとネットワーク 仮 想 化 (Oracle Solaris11 用 )」<br />

http://docs.oracle.com/cd/E26924_01/html/E25834/gfkcy.html#scrolltoc<br />

31<br />

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参 考 :ネットワークの 冗 長 化<br />

Solaris<br />

• IPMPの 設 定 手 順<br />

実 行 例<br />

• IPMP( 検 査 信 号 ベース)の 設 定 例<br />

1.インタフェースの 作 成<br />

# ipadm create-ip net0<br />

# ipadm create-ip net1<br />

冗 長 構 成 にするインタ<br />

フェース(net0、net1)<br />

を 作 成<br />

2.IPMPインタフェースの 設 定<br />

# ipadm create-ipmp ipmp0<br />

# ipadm add-ipmp -i net0 -i net1 ipmp0<br />

# ipadm create-addr -T static -a local=192.168.1.10/24 ipmp0/v4<br />

3. 待 機 インタフェースの 指 定<br />

# ipadm set-ifprop -p standby=on -m ip net1<br />

ipadmコマンドでIPMP<br />

インタフェースを 作 成<br />

運 用 待 機 構 成 にする 設<br />

定 を 実 行<br />

・ 上 記 の 通 り、IPMPは 全 てipadmコマンドを 使 用 して 設 定 が 可 能 です。サブコマンドを 組 み 合 わ<br />

せてそれぞれの 設 定 を 実 行 します。<br />

32<br />

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5.サービス 管 理<br />

33<br />

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サービスの 管 理<br />

• LinuxとSolarisのサービス 管 理 の 仕 組 み<br />

• Linuxの 場 合<br />

• /etc/init.dディレクトリのサービス 起 動 用 スクリプト(rcスクリプト)を、OS 起 動 時 のラン<br />

レベルに 応 じて 順 番 に 実 行 する 仕 組 み。<br />

• サービス 間 の 依 存 関 係 はサービス 単 位 で 管 理 ( 起 動 用 スクリプトによる 制 御 )する 必<br />

要 がある。<br />

• Solarisの 場 合<br />

• SMF(Service Management Facility)というサービス 管 理 機 能 により、 依 存 関 係 が 管<br />

理 されているので、サービス 起 動 時 や 停 止 時 に 依 存 するサービスを 事 前 に 起 動 /<br />

停 止 できる。<br />

• 障 害 等 でサービスが 停 止 した 場 合 は、 自 動 的 に 再 起 動 が 可 能 (セルフヒーリング)。<br />

• サービス 停 止 の 原 因 や、 影 響 のある 他 のサービスの 確 認 が 可 能 。<br />

• rcスクリプトはレガシースクリプトと 呼 ばれ、 旧 サービス 管 理 の 仕 組 みとして 互 換 性<br />

があります。<br />

・Linuxのサービス 管 理 はSolaris 9 以 前 の 旧 サービス 管 理 に 相 当 します。<br />

・SolarisのSMFはサービスの 起 動 だけではなく、 実 行 中 のサービスの 状 態 を 常 に 監 視 している<br />

ため、 障 害 発 生 時 のサービス 停 止 の 原 因 究 明 や 影 響 範 囲 をすぐに 確 認 することができます。<br />

34<br />

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サービスの 自 動 起 動<br />

• LinuxとSolarisのサービスの 自 動 起 動 の 違 い<br />

• Linuxの 場 合<br />

• サービスの 起 動 と 自 動 起 動 の 設 定 は 別 々のコマンドで 設 定 します。<br />

実 行 例<br />

# service httpd start ・・・サービスの 起 動<br />

# service httpd stop ・・・サービスの 停 止<br />

# chkconfig httpd on ・・・サービス 自 動 起 動 の 有 効 化<br />

# chkconfig httpd off ・・・サービス 自 動 起 動 の 無 効 化<br />

• Solarisの 場 合<br />

• svcadmコマンド 一 つで 管 理 します。<br />

• 起 動 / 停 止 したサービスの 状 態 は 次 回 OS 起 動 時 も 引 き 継 がれます。<br />

実 行 例<br />

# svcadm enable -t httpd ・・・サービスの 起 動<br />

# svcadm disable -t httpd ・・・サービスの 停 止<br />

# svcadm enable httpd ・・・サービスの 起 動 と 自 動 起 動 の 有 効 化<br />

# svcadm disable httpd ・・・サービスの 停 止 と 自 動 起 動 の 無 効 化<br />

・Solarisではサービスの 起 動 / 停 止 の 状 態 が、 次 回 のOS 起 動 時 にも 引 き 継 がれます。<br />

・ 次 回 OS 起 動 時 にこの 状 態 を 引 き 継 ぎたくない 場 合 は、-tオプションを 使 用 し、 一 時 的 にサービ<br />

スを 起 動 / 停 止 します。<br />

35<br />

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LinuxとSolarisのコマンド 比 較 (5)<br />

• 覚 えておきたいサービス 管 理 のコマンド<br />

基 本 操 作 Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

サービスの 起 動 service サービス 名 start svcadm enable -t サービス 名 (FMRI)<br />

サービスの 起 動 と 自 動 起 動<br />

の 有 効 化<br />

service サービス 名 start<br />

chkconfig サービス 名 on<br />

svcadm enable サービス 名 (FMRI)<br />

サービスの 停 止 service サービス 名 stop svcadm disable -t サービス 名 (FMRI)<br />

サービスの 停 止 と 自 動 起 動<br />

の 無 効 化<br />

service サービス 名 stop<br />

chkconfig サービス 名 off<br />

svcadm disable サービス 名 (FMRI)<br />

サービスの 一 覧 表 示 chkconfig --list svcs -a<br />

サービスの 状 態 表 示 service サービス 名 status svcs サービス 名 (FMRI)<br />

詳 細 は 「LinuxユーザのためのOracle Solarisコマンド 実 例 集 」を 参 照 。<br />

※FMRI(Fault Managed Resource Identifier)<br />

・FMRIは、カテゴリ、サービス 名 、インスタンス 名 で 構 成 されるサービスの 表 記 方 法 です。<br />

例 )httpdサービスの 場 合 、 下 記 のように 構 成 されています。<br />

svc:/network/http:apache22<br />

カテゴリ:network<br />

サービス 名 :http<br />

インスタンス 名 :apache22<br />

36<br />

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参 考 : Solarisのサービス 管 理<br />

Solaris<br />

• SMF(Service Management Facility)<br />

• SMFで 管 理 するサービスの 起 動 スクリプトは、/lib/svc/methodディレクトリにあり、<br />

svc.startd(マスターリスタータデーモン)により 制 御 されます。<br />

• サービス 間 の 依 存 関 係 を 定 義 したマニフェストファイルは、グループ 別 に<br />

/var/svc/manifestディレクトリに 存 在 し、svc.configd(リポジトリデーモン)によって 参 照<br />

/ 変 更 されます。<br />

• SMFによる 管 理 のログは/var/svc/log 配 下 にサービス 毎 に 出 力 されます。<br />

initプロセス<br />

inittabエントリ<br />

svc.startd<br />

各 サービスを 起 動<br />

Aサービス Bサービス single-user multi-user multi-user-server<br />

( 依 存 )<br />

( 依 存 ) ( 依 存 )<br />

Cサービス rcSプロシジャ rc2プロシジャ rc3プロシジャ<br />

・ 依 存 関 係 がないサービスはパラレルに 起 動<br />

・ 依 存 関 係 があるサービスは 依 存 関 係 に 従 い 起 動<br />

・rcプロシジャはレガシースクリプトを 起 動<br />

37<br />

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6.ファイルシステムとストレージ 管 理<br />

38<br />

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ファイルシステムとストレージ 管 理 の 概 要<br />

ストレージ<br />

(ボリューム) 管 理<br />

Red Hat Enterprise Linux<br />

• LVM(Logical Volume Manager)<br />

ファイルシステム • ext3( 推 奨 ),ext4 • ZFS<br />

• zfs コマンド<br />

Oracle Solaris<br />

• ZFS(Zetta byte File System)<br />

• zpool コマンド<br />

最 大 ファイル • 16TB<br />

• 25 京 6000 兆 ZB<br />

システムサイズ<br />

最 大 ファイルサイズ • 2TB(ext3),16TB(ext4) • 25 京 6000 兆 ZB<br />

冗 長 構 成<br />

• 基 本 的 にサーバ 本 体 や 外 付 けス<br />

トレージ 装 置 のハードRAIDを 使<br />

用<br />

※ 富 士 通 のPRIMERGYシリーズでは、<br />

RAIDカードを 標 準 搭 載 しており、<br />

SVOM(ServerView Operations<br />

Manager)を 使 用 してシステムを 監 視<br />

します。<br />

• ZFSによるソフトRAIDや 外 付 けスト<br />

レージ 装 置 のハードRAIDを 使 用<br />

※ 富 士 通 のSPARC M10でも、ハードRAID<br />

を 標 準 機 能 としてサポートしています。<br />

・Solarisのシステムボリューム 領 域 はZFSで 構 成 されます。<br />

・ユーザボリューム 領 域 でのみ Solaris 10 以 前 のUFS(UNIX File System)も 使 用 可 能 です。<br />

39<br />

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Linuxのストレージ 管 理<br />

• LVM(Logical Volume Manager)<br />

• 特 長<br />

• 複 数 の 物 理 ディスク(PV)を1つのボリュームグループ(VG)にまとめます。<br />

• ボリュームグループ(VG)から 論 理 ボリューム(LV)を 切 り 出 します。<br />

OS 稼 働 中 に 論 理 ボリューム(LV)の 追 加 や 拡 張 が 可 能 です。<br />

• 論 理 ボリューム(LV)に 対 してファイルシステムを 作 成 後 、マウントします。<br />

• OS 稼 働 中 にスナップショット 機 能 によりバックアップの 取 得 が 可 能 です。<br />

• ファイルシステムのマウントイメージ<br />

マウント<br />

/(ルート)<br />

論 理 ボリューム<br />

(LV)<br />

/data /usr ・・・<br />

切 り 出 し<br />

ボリュームグループ(VG)<br />

物 理 ディスク<br />

(PV)<br />

物 理 ディスク<br />

(PV)<br />

物 理 ディスク<br />

(PV)<br />

切 り 出 したLVは、/(ルートパーティション)や/homeなど<br />

のマウントポイントにマウントして 利 用 。<br />

/etc/fstabファイルを 利 用 してOS 起 動 時 に 自 動 マウント。<br />

40<br />

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Solarisのストレージ 管 理<br />

Solaris<br />

• ZFS(Zetta byte File System)<br />

• 特 長<br />

• 複 数 の 物 理 ディスクから1つのストレージプールを 構 成 します。<br />

ストレージプールをRAID 構 成 にすることが 可 能 です。<br />

• ストレージプールからデータセットとして 領 域 を 切 り 出 します。<br />

• データセットは 切 り 出 しと 同 時 にZFS 形 式 のファイルシステムとしてマウントされます。<br />

ファイルシステムはストレージプールの 容 量 の 範 囲 で 自 動 的 に 拡 張 されます。<br />

• OS 稼 働 中 にスナップショット 機 能 によりバックアップの 取 得 が 可 能 です。<br />

• ファイルシステムのマウントイメージ<br />

切 り 出 しと 同 時 にマウント<br />

/(ルート)<br />

/data ファイルシステム<br />

/data /usr ・・・<br />

ストレージプール<br />

物 理 ディスク 物 RAID 理 ディスク 構 成 物 理 ディスク<br />

ZFSではファイルシステム 作 成 と 同 時 に、ファイルシス<br />

テム 名 と 同 じ 名 前 のディレクトリが 作 成 され 自 動 マウン<br />

トされます。<br />

データセットのプロパティとしてマウントポイントの 情 報<br />

が 保 存 され、zfs コマンドで 変 更 できます。<br />

41<br />

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ZFSによるRAID 構 成<br />

Solaris<br />

• 標 準 機 能 でディスクの 冗 長 化 が 可 能<br />

・ZFSでサポートするRAID 構 成<br />

ストレージプール<br />

物 理 ディスク<br />

物 理 ディスク<br />

物 理 ディスク<br />

ストレージプールにディスクを 登 録<br />

するときに"RAID 構 成 "を 指 定<br />

※RAID1+0も 構 成 可 能<br />

非 冗 長<br />

ストライピング(RAID-0)<br />

mirror(ミラー)<br />

複 数 面 ミラーも 可 能 (RAID-1)<br />

RAID-Z<br />

シングルパリティ(RAID-5に 類 似 )<br />

RAID-Z2<br />

ダブルパリティ(RAID-6に 類 似 )<br />

RAID-Z3<br />

トリプルパリティ<br />

・SolarisのストレージプールはRAIDを 構 成 して 物 理 ディスクを 登 録 することで、ファイルシステ<br />

ムの 性 能 や 信 頼 性 を 向 上 させることができます。<br />

42<br />

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ZFSスナップショット<br />

Solaris<br />

• ZFSスナップショットの 仕 組 み<br />

元 データ<br />

スナップショット<br />

元 データ<br />

スナップショット<br />

元 データの 更 新<br />

( 変 更 / 削 除 )<br />

( 更 新 ) ( 更 新 前 データ)<br />

スナップショットは 作 成 した 時<br />

点 の 元 データを 常 に 参 照<br />

スナップショットの 領 域 が 増 加<br />

( 該 当 ブロックのみコピー)<br />

• ZFSスナップショットの 特 長<br />

※スナップショットを 作 成 している 場 合 、 元 データを 削 除<br />

しても 全 体 のディスク 領 域 は 減 少 しないので 注 意<br />

• 空 き 領 域 を 自 動 で 使 用 するため、スナップショットの 領 域 を 指 定 する 必 要 がない。<br />

• データ 更 新 時 は 該 当 ブロックのみコピーするのでディスク 消 費 量 が 少 ない。<br />

• スナップショット 作 成 時 点 に 戻 すことができる。【ロールバック 機 能 】<br />

• ZFSスナップショットを 元 にファイルシステムの 退 避 ができる。【バックアップ 機 能 】<br />

• スナップショットを 利 用 して、ファイルシステムの 複 製 ができる。【クローン 機 能 】<br />

43<br />

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Solarisのバックアップ/リストア<br />

Solaris<br />

• ZFSコマンドでバックアップ/リストアを 実 行<br />

• バックアップ: zfs send<br />

• zfs send コマンドにより、スナップショットをバックアップデータとして 標 準 出 力 に 書<br />

き 込 みます。<br />

• OS 停 止 は 必 要 ありません。<br />

• リストア: zfs receive<br />

• バックアップデータを 標 準 入 力 から 読 み 込 んで、ファイルシステムを 復 元 します。<br />

• リストア 対 象 がシステムボリューム(ルートプール)ではない 場 合 、OS 停 止 の 必 要<br />

はありません。<br />

ストレージプール<br />

バックアップ<br />

スナップ<br />

ショット<br />

zfs send<br />

zfs receive<br />

バックアップ<br />

データ<br />

データ 転 送<br />

テープ 装 置 など<br />

外 部 媒 体<br />

リストア<br />

44<br />

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LinuxとSolarisのコマンド 比 較 (6)<br />

• 覚 えておきたいファイルシステムとストレージ 管 理 のコマンド<br />

基 本 操 作 Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

Linux:ボリュームグループ 作 成<br />

Solaris:ストレージプール 作 成<br />

Linux: 論 理 ボリューム 作 成<br />

Solaris:ZFSファイルシステム 作 成<br />

スナップショットの 作 成<br />

スナップショットからのロールバック<br />

ファイルシステムのバックアップ<br />

ファイルシステムの<br />

リストア<br />

vgcreate ボリュームグループ 名<br />

デバイス 名<br />

lvcreate -L サイズ -n 論 理 ボ<br />

リューム 名 ボリュームグループ 名<br />

lvcreate -s -L サイズ -n スナップ<br />

ショット 名 元 のデバイス<br />

lvconvert --merge スナップショッ<br />

ト 名<br />

dump -0u -f バックアップファイル<br />

スナップショット 名<br />

restore -r -f バックアップファイル<br />

zpool create プール 名 RAID デバイス 名<br />

zfs create ファイルシステム 名<br />

zfs snapshot スナップショット 名<br />

zfs rollback スナップショット 名<br />

zfs send スナップショット 名<br />

zfs receive スナップショットストリーム<br />

パーティション 操 作 parted( 推 奨 ),fdisk <strong>for</strong>mat<br />

詳 細 は 「LinuxユーザのためのOracle Solarisコマンド 実 例 集 」を 参 照 。<br />

45<br />

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参 考 :ディスクラベル、デバイスパス<br />

Solaris<br />

• Solarisのディスクラベル<br />

• Solarisでは、 次 の2つのディスクラベルをサポートしています。<br />

• SMI(Sun Microsystems Inc.)<br />

• システムボリューム 用 のディスクラベル。サイズが2TBに 満 たないディスク 用 です。<br />

• EFI(GPT)(Extensible Firmware Interface GUID Partition Table)<br />

• システムボリューム 以 外 のZFS 用 のディスクラベルです。<br />

• Solarisのデバイスパス<br />

• /dev/(r)dsk ディレクトリ 配 下 にある、 特 定 のコントローラ、ディスク、およびス<br />

ライスを 識 別 する 文 字 列 へのパスになります。<br />

/dev/(r)dsk/cvtwdxsy<br />

y:スライス 番 号<br />

v: 論 理 コントローラ 番 号<br />

ディスクデバイス(*)<br />

デバイスディレクトリ<br />

x:ドライブ 番 号<br />

w: 物 理 バスターゲット 番 号<br />

*:dskはブロック 型 デバイス、rdskはキャラクタ 型 デバイス(rawデバイス)を 表 します。<br />

46<br />

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参 考 :ディスクのパーティション<br />

• LinuxとSolarisのパーティションの 違 い<br />

• Linuxの 場 合<br />

• 1つのディスクを 複 数 の 領 域 (パーティション)に 分 け、ファイルシステムや<br />

rawデバイスとして 使 用 します。<br />

• パーティションの 設 定 はfdiskコマンドを 使 用 します。<br />

• Solarisの 場 合<br />

• Solarisのパーティションは「スライス」とも 呼 ばれます。<br />

• スライスの 作 成 数 はディスクラベルによって 異 なります。<br />

• デバイス 名 の 後 にs0~s7を 付 けてデバイスパスを 表 現 し<br />

ます。( 例 :/dev/rdsk/c2t0d1s0)<br />

• SMIラベルのs2はディスク 全 体 を 表 す 特 殊 なスライスです。<br />

• スライスの 設 定 は<strong>for</strong>matコマンドを 使 用 します。<br />

SMIラベルのディスク<br />

s2<br />

s0<br />

s1<br />

s3<br />

s4<br />

s5<br />

s6<br />

s7<br />

EFIラベルのディスク<br />

s0<br />

s1<br />

s2<br />

s3<br />

s4<br />

s5<br />

s6<br />

s8<br />

47<br />

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参 考 :ISOイメージファイルのマウント<br />

• LinuxとSolarisのISOイメージファイルのファイル 形 式<br />

• Linuxの 場 合<br />

• ファイルシステム 形 式 として iso9660を 指 定 してマウントします。<br />

実 行 例<br />

/ISO/media.iso を/mnt ディレクトリにマウントする<br />

# mount -o loop -t iso9660 /ISO/media.iso /mnt ・・・ISOファイルを/mntにマウントする<br />

• Solarisの 場 合<br />

• ファイルシステム 形 式 として hsfs を 指 定 してマウントします。<br />

実 行 例<br />

/ISO/media.iso を/mnt ディレクトリにマウントする<br />

# mount -F hsfs /ISO/media.iso /mnt ・・・ ISOファイルを/mntにマウントする<br />

48<br />

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参 考 :ファイルシステムの 構 成<br />

Solaris<br />

• Solarisのファイルシステムの 構 成<br />

• ZFS 以 外 のファイルシステムは、OS 起 動 時 に/etc/vfstabというファイルを 参 照<br />

して 自 動 的 にマウントされます。<br />

• 主 なディレクトリ<br />

名 称<br />

/dev<br />

概 要<br />

特 殊 デバイスファイルを 含 むディレクトリ<br />

/devices<br />

/etc<br />

/bin<br />

/sbin<br />

/usr/lib<br />

/proc<br />

/tmp<br />

devfsファイルシステムのマウントポイントディレクトリ<br />

システム 固 有 の 管 理 およびコンフィギュレーションファイルを 含 むディレクトリ<br />

一 般 ユーザーも 使 用 できる 実 行 可 能 ファイルを 含 むディレクトリ<br />

ブートプロセスや 手 動 でシステムのリカバリで 使 用 する 実 行 可 能 ファイルを 含 むディレクトリ<br />

実 行 時 にプログラムによって 必 要 とされる 追 加 のシステムライブラリ<br />

プロセスファイルシステムのマウントポイントディレクトリ<br />

一 時 ファイル 用 のディレクトリ。メモリ 上 のファイルシステムである tmpfsを 使 用<br />

・swapとdump デバイスは、ZFSボリュームで 構 成 されています。<br />

・/tmp に 配 置 したファイルは 物 理 メモリを 消 費 します。また、 再 起 動 により 消 失 します。<br />

49<br />

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7. 監 視<br />

50<br />

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システムの 監 視<br />

• LinuxとSolarisのログ 監 視<br />

• Linuxの 場 合<br />

• システムメッセージのログ 出 力 は /etc/rsyslog.conf で 定 義 されています。<br />

• Solarisの 場 合<br />

• システムメッセージのログ 出 力 は /etc/syslog.conf で 定 義 されています。<br />

• Linuxと 同 様 にシステムメッセージをログインユーザや 管 理 者 に 表 示 したり、 他 のサ<br />

ーバに 転 送 することが 可 能 です。<br />

• Linuxと 同 様 にシステムのパフォーマンス 情 報 (CPU、メモリ 使 用 量 など)はOSコマン<br />

ドで 確 認 することが 可 能 です。<br />

• Solaris 独 自 の 監 視 用 コマンドもあります。<br />

・オンサイトでの 監 視 の 場 合 は 専 用 のソフトウェアを 導 入 し<br />

て、 運 用 監 視 のシステムを 導 入 する 方 法 が 一 般 的 です。<br />

・リモート 通 報 (REMCS)を 利 用 し、 富 士 通 サポートセンタに<br />

よるリモート 監 視 を 導 入 するシステムも 多 くあります。<br />

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システム 監 視 用 ログ<br />

• LinuxとSolarisが 出 力 するログの 違 い<br />

• ログの 出 力 先<br />

ログ Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

システムが 出 力 するログ /var/log/messages /var/adm/messages<br />

メール 送 受 信 を 記 録 するログ /var/log/maillog /var/log/syslog<br />

cron 実 行 時 のログ /var/log/cron /var/cron/log<br />

• ログのローテーション<br />

• Linuxと 同 様 、Solarisもログファイル 単 位 に 項 目 を 設 定 しcron により 定 期 的 に 実 行<br />

されます。<br />

Red Hat Enterprise Linux<br />

Oracle Solaris<br />

・/etc/logrotate.conf ファイルで 定 義 します。<br />

weekly ・・・1 週 間 単 位<br />

rotate 4 ・・・4 世 代<br />

compress ・・・ 圧 縮 する<br />

/var/log/messages {<br />

sharedscripts<br />

postrotate<br />

/bin/kill -HUP `cat /var/run/syslogd.pid 2><br />

/dev/null` 2> /dev/null || true<br />

endscript<br />

}<br />

・/etc/logadm.confファイルにローテーションするログ<br />

ファイルごとに 設 定 を 定 義 します。<br />

/var/adm/messages -C 4 -a '/usr/sbin/svccfg -s<br />

svc:/system/system-log refresh’<br />

-C : 保 存 する 世 代 数<br />

-a : ログファイル 名 の 変 更 後 に‘’ 内 のコマンドを 実 行<br />

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システム 監 視 用 コマンド<br />

• 搭 載 リソースを 確 認 するコマンドの 例<br />

確 認 項 目 Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

CPU、メモリ、 増 設 カードの<br />

確 認<br />

cat /proc/cpuinfo<br />

cat /proc/meminfo<br />

lspci<br />

• 異 常 を 確 認 するコマンドの 例<br />

prtdiag<br />

確 認 項 目 Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

ネットワークの 状 態 ethtool、ping dladm、ping<br />

サービスの 状 態 service svcs<br />

プロセスの 状 態 pstree、ps ptree、ps<br />

プロセスのトレース strace truss<br />

• リソース 使 用 量 を 確 認 するコマンドの 例<br />

確 認 項 目 Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

システム 稼 働 時 間 uptime uptime<br />

CPU、メモリ、I/Oの 負 荷<br />

mpstat、vmstat<br />

iostat、iotop、netstat<br />

プロセス 単 位 の 負 荷 top、pidstat top、prstat<br />

mpstat、pgstat、vmstat、iostat、<br />

fsstat、netstat、flowstat、dlstat、<br />

ipmpstat<br />

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LinuxとSolarisのコマンド 比 較 (7)<br />

• 覚 えておきたい 監 視 系 のコマンド<br />

基 本 操 作 Red Hat Enterprise Linux Oracle Solaris<br />

CPU、メモリ、I/Oの 負 荷 を 確 認 する<br />

CPU、メモリ、 増 設 カードを 確 認 する<br />

mpstat<br />

vmstat<br />

iostat<br />

cat /proc/cpuinfo<br />

cat /proc/meminfo<br />

lspci<br />

mpstat<br />

vmstat<br />

iostat<br />

prtdiag<br />

ネットワークの 疎 通 を 確 認 する ping ping<br />

プロセスの 状 態 を 確 認 する ps -ef ps -ef<br />

詳 細 は 「LinuxユーザのためのOracle Solarisコマンド 実 例 集 」を 参 照 。<br />

・プロセスの 状 態 を 監 視 するtopコマンドなどは、Solarisでも 同 様 に 使 用 することができます。<br />

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参 考 :Solarisのcron<br />

Solaris<br />

• cronについて<br />

• cronの 編 集<br />

• cronの 編 集 はcrontabコマンドで 行 います。<br />

# crontab -e<br />

10 3 * * * /usr/sbin/logadm ・・・ 書 式<br />

↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑<br />

分 時 日 月 曜 日 コマンド<br />

• 登 録 内 容 の 表 示<br />

• cronに 登 録 されている 内 容 の 表 示 はcrontabコマンドで 行 います。<br />

# crontab -l<br />

10 3 * * * /usr/sbin/logadm<br />

• 実 行 結 果 の 通 知<br />

• cronにより 実 行 された 結 果 は、 登 録 したユーザ 宛 にメールで 送 信 されます。<br />

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参 考 :リモート 通 報 機 能<br />

• 富 士 通 のリモート 通 報 機 能 (REMCS)<br />

• 特 長<br />

• ハードウェアの 障 害 予 兆 情 報 を 検 知 し、 富 士 通 サポートセンターに 自 動 通 報 します。<br />

• システム 管 理 者 に 代 わり 専 門 スタッフが 適 切 に 対 応 し、トラブルを 未 然 防 止 します。<br />

• 万 一 のトラブル 発 生 時 には、 自 動 的 に 通 報 されたハードウェアの 異 常 情 報 をもとに、<br />

センターの 専 門 スタッフがトラブル 箇 所 の 特 定 、 部 品 の 手 配 、 保 守 要 員 の 派 遣 まで<br />

を 実 施 します。<br />

お 客 様 システム<br />

即 時 通 報<br />

E-Mail( 暗 号 化 )<br />

富 士 通 サポート<br />

センター<br />

予 兆 発 生<br />

お 客 様 情 報 DB<br />

障 害 解 析 DB<br />

参 照<br />

修 理<br />

保 守 要 員<br />

部 品 特 定 によ<br />

る 迅 速 な 対 応<br />

サポート 部 門<br />

・LinuxもSolarisも 富 士 通 のサポート 体 制 に 変 わりはありませんが、REMCSによる 通 報 の 可 否 は<br />

対 象 装 置 の 障 害 発 生 箇 所 により 異 なるため 注 意 が 必 要 です。<br />

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技 術 情 報 Technical Park<br />

• Oracle Solaris 11の 構 築 に 役 立 つドキュメントが 満 載<br />

• ハイパーバイザーベースの 仮 想 化 :<br />

Oracle VM Server <strong>for</strong> SPARC<br />

• Solarisベースの 仮 想 化 :<br />

Oracle Solaris ゾーン<br />

• 最 新 ファイルシステム:<br />

ZFS(Zetta-byte File System)<br />

• Solaris 8/9 環 境 をそのままSolaris 10へ:<br />

Oracle Solaris Legacy Containers<br />

など<br />

今 すぐクリック!!<br />

http://jp.fujitsu.com/plat<strong>for</strong>m/server/sparc/technical/<br />

57<br />

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参 考 URL<br />

• Oracle 社 マニュアル<br />

Oracle Solaris 11.1 In<strong>for</strong>mation Library<br />

http://docs.oracle.com/cd/E37932_01/<br />

⇒ 管 理 者 、 開 発 者 向 けのマニュアル 全 般 とコマンドリファレンスが 提 供 されています。<br />

• サーバマニュアル<br />

http://jp.fujitsu.com/plat<strong>for</strong>m/server/sparc/products/lineup/m10-1/documents.html<br />

「SPARC M10 システム システム 運 用 ・ 管 理 ガイド」<br />

⇒システムの 運 用 管 理 に 必 要 な 基 本 操 作 を 解 説 しています。<br />

• 技 術 情 報 Technical Park<br />

「Oracle Solaris コマンド 集 」<br />

http://jp.fujitsu.com/plat<strong>for</strong>m/server/sparcenterprise/technical/command-reference/<br />

⇒ 使 用 目 的 からコマンドを 探 すことができます。<br />

「Oracle Solaris 11」<br />

http://jp.fujitsu.com/plat<strong>for</strong>m/server/sparc/technical/document/#<strong>solaris</strong>11<br />

⇒ 各 種 機 能 の 紹 介 や 手 順 書 を 記 載 しています。<br />

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改 版 履 歴<br />

版 数 更 新 日 時 更 新 ページ 更 新 内 容<br />

初 版 2014 年 8 月 21 日 新 規 作 成<br />

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商 標 について<br />

使 用 条 件<br />

• 著 作 権 ・ 商 標 権 ・その 他 の 知 的 財 産 権 について<br />

コンテンツ( 文 書 ・ 画 像 ・ 音 声 等 )は、 著 作 権 ・ 商 標 権 ・その 他 の 知 的 財 産 権 で 保 護 されていま<br />

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いかねます。 本 コンテンツは、 予 告 なく 変 更 ・ 廃 止 されることがあります。<br />

商 標<br />

• UNIXは、 米 国 およびその 他 の 国 におけるオープン・グループの 登 録 商 標 です。<br />

• SPARC Enterprise、SPARC64、SPARC64ロゴおよびすべてのSPARC 商 標 は、 米 国 SPARC<br />

International, Inc.のライセンスを 受 けて 使 用 している、 同 社 の 米 国 およびその 他 の 国 におけ<br />

る 商 標 または 登 録 商 標 です。<br />

• OracleとJavaは、Oracle Corporation およびその 子 会 社 、 関 連 会 社 の 米 国 およびその 他 の 国<br />

における 登 録 商 標 です。<br />

• その 他 各 種 製 品 名 は、 各 社 の 製 品 名 称 、 商 標 または 登 録 商 標 です。<br />

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