Views
5 months ago

LAND ROVER マガジン – 第40号

  • Text
  • Tomorrowland
  • Agazine
  • Adventures
  • Limited
  • Alexander
  • Communications
  • Cedar
  • Defender
  • Vista
  • Rover
最新号では、南極探検を控えたふたりの若き冒険家が、DEFENDERを駆ってトレーニングに挑む様子を取り上げています。また、レンジローバー50周年を記念したドバイへの旅もご紹介。数々の発見が、あなたの好奇心をかきたてるでしょう。他、人類の未来を左右する先進テクノロジー開発者たちの話もお楽しみください。

私 は ま ず『

私 は ま ず『 Native』に 伺 い ま し た 。デ イ ビ ス 氏 と ティ スダル・ダウネス 氏 に 気 前 よくボウルいっぱいのアリ でもてなされ、 新 たな 世 界 へと 誘 われました。「この アリは、 提 携 している 採 取 業 者 からちょうど 送 られて きたんです。ただただ 感 動 しました。」とデイビス 氏 。「 レ モ ン シ ャ ー ベ ット が は じ け て い る よ う で し た 。ア リ が 防 衛 のために 出 すギ 酸 が 自 然 にパチパチと 鳴 るん です。」アリを 口 に 入 れると 強 烈 な、 柑 橘 類 のような 甘 さと 香 りが 弾 けて 驚 きと 喜 びが 広 がります。 小 さな アリからは 想 像 できないほど 強 い 味 と 香 りです。まる で 魔 法 のようでした。そして、この 後 にいただいたマ ッシュルームのクリームプリンにアリを 振 りかけたも のは、クリーミーな 甘 さと 調 和 してさらに 感 動 的 でし た。ニゲラシードと 間 違 える 方 もいるかも 知 れませ ん 。 ナイジェラ・ローソン 氏 などからも 好 意 的 な 評 価 を 得 ているデイビス 氏 とティスダル・ダウネス 氏 は、「 驚 きの 要 素 」も 彼 らがデザートで 使 用 している 山 アリ の 魅 力 の 一 つだと 認 めていますが、タルタルステー キに 付 け 合 わせたエスカルゴのピクルスやラザニア に 入 れたリスの 肉 のように、きっかけとなったのは、 天 然 の 食 材 を 料 理 したい、そして 食 料 の 無 駄 を 減 ら したいという 現 実 的 な 願 望 でした。 「アリは 酸 性 の 成 分 を 持 っているので、 英 国 の 食 材 と 調 和 させるのに 苦 労 しました。」と 言 うのはティ スダル・ダウネス 氏 。「また、 輸 入 レモンを 使 用 するこ とに 比 べると、 二 酸 化 炭 素 の 排 出 量 を 最 小 限 に 抑 え ることにもつながります。つまり、これは 人 目 を 引 くた めの 策 略 ではなく、 自 然 から 採 取 した 野 生 の 食 材 を もっ と 活 用 し て 行 こ う と い う 考 え な ん で す 。」 『Native』や『 Mana』(『 Noma』で 修 業 し た シ モ ン・マーティン 氏 がマンチェスター に 開 いたレストラ ン。 松 かさと 山 アリを 使 ったデザートでミシュランの ‌「コオロギのフライが 新 しく 昆 虫 食 の 愛 好 家 を ビートルートとコオロギ(Dier Makr) 誕 生 させるきっかけとなっています」 星 を マ ン チェス タ ー で 初 め て 獲 得 して い る )と いっ た ヨーロッパのレストランにとって、 昆 虫 食 は 西 洋 の 食 文 化 と 失 われた 過 去 の 食 文 化 のかけらを 再 びつな ぎ 合 わせる 試 みです。 昆 布 やサジー、 蜜 蝋 など、 流 行 のメニューで 使 用 される 食 材 と 同 様 に 扱 われるべき も の で す 。 こ の 考 え は 、タ ス マ ニ ア 州 ホ バ ート の『 Dier Makr』 にも 通 じる 部 分 があります。スパイスを 効 かせたコオ ロ ギ ペ ー スト の 人 参 と ネ ギ の ピ ュ ー レ 添 え な ど 、 先 住 民 の 地 虫 を 食 べる 習 慣 と 新 しい 北 欧 の 感 性 を 組 み 合 わせた 世 界 的 に 名 高 いレストランです。 一 方 で、エントモファジーが 歴 史 から 掘 り 起 こされ るべき 大 胆 で 目 新 しい 文 化 というわけではない 国 も もちろん 多 くあります。タイのホーカーズマーケット で 売 ら れ て い る 揚 げ ゾ ウ ム シ の ホ ット バ ッ グ や 、ケ ニ ヤ で 食 べ ら れ て い る 白 ア リ のドラ イ ロ ー スト な ど 、 世 界 中 で 推 定 20 億 の 人 々が 日 常 的 に 昆 虫 を 食 べてい ま す 。 この 点 においては 国 内 で500 種 以 上 の 昆 虫 を 食 し ているというメキシコが 良 い 例 です。メキシコ 料 理 の 根 強 い 人 気 は、ニューヨーク(『The Black Ant』の 有 名 なバッタタコス)やマドリード(ミシュランの 星 を 獲 得 し た『 Punto MX』の 羽 ア リ を あ しらっ た ア ン コ ウ の アグアチレ)に 至 るまで 幅 広 く、 多 様 な 昆 虫 食 メニュ ー を 生 み 出 して い ま す 。 遠 回 りしましたが、このようにして 最 終 的 に 私 は 『Ella Canta』に 辿 り 着 きました。ロンドンのメイフェ アにあるメキシコ 人 シェフ、マルタ・オルティス 氏 の 社 交 的 でラグジュアリーなお 店 です。ここで 私 は、 金 の スプレーをまぶしてクリスピーに 仕 上 げた2 匹 のバッ タ を ち り ば め た ワ カ モ レ ボ ウ ル に 出 会 い ま し た 。「 こ のアイデアはメキシコの 宝 石 をイメージしているん です。」と 説 明 するオルティス 氏 に、 私 も 胸 が 高 鳴 りま した。「 人 々の 好 奇 の 対 象 となることは 分 かっていま し た 。で す が 、 私 が 子 供 の こ ろ は 、 塩 や こしょう の よう に 昆 虫 がテーブルによく 並 んでいたんです。 誰 がバッ タを 食 べるかでお 客 さんが 揉 めているのを 見 たこと も あ り ま す 。」 今 にも 砕 けそうな 虫 の 体 を 持 ち 上 げ、アボカドを 少 しすくい、 口 に 放 り 込 みました。 心 地 よい 網 焼 きの ジャコウに 似 た 香 りと 豚 肉 のような 風 味 が 何 度 も 口 の 中 に 広 が り ま す 。バ ッ タ や コ オ ロ ギ の フラ イ が 、 世 界 中 で 新 しく 昆 虫 食 の 愛 好 家 を 誕 生 させるきっかけ となっているというのもうなずけます。 これはつまり、ノーズ・トゥ・テイル( 鼻 先 から 尻 尾 まで 食 べ 尽 くす) 運 動 や 晩 年 のアンソニー・ボーデイ アボカドとアリのタルタル(Quintonil) ン 氏 のように、 何 にでも 挑 戦 する 恐 れを 知 らないセ レブリティの 影 響 によって、 西 洋 の 食 文 化 が 以 前 より も 潔 癖 ではなくなってきているということなのでしょ うか?これについてはティスダル・ダウネス 氏 も 確 信 が 持 てないようでした。「 私 もミールワームを 食 べた ことがありますが、 私 でさえ 噛 む 瞬 間 は 気 がおかしく なりそうでした。」と 語 ります。また、 成 長 の 著 しい 食 用 昆 虫 業 界 ( 来 年 までに12 億 ポンドの 売 上 を 見 込 ん でいる)では、ほとんどの 新 規 事 業 者 が 見 た 目 を 重 視 して、 形 のはっきりとしていない、 外 骨 格 を 咀 嚼 す る 必 要 のない 粉 末 やパテ、エナジーバーなどにター ゲットを 絞 っていることも 注 目 すべき 点 です。 一 方 、フードデリバリーアプリの 普 及 によって 伝 統 的 な 食 事 が 危 機 にさらされているこの 時 代 において は、 美 食 としての 昆 虫 食 は 多 くのレストランにとって 代 えがたい 興 奮 をもたらす 打 開 策 となるのではない で しょう か 。 「1か 月 前 に、 当 店 の 試 作 メニューを 召 し 上 がった 女 性 は、 自 分 がアリを 食 べた 事 に 気 付 きませんでし た。」とデイビス 氏 。「 後 から 事 実 を 伝 えると、 彼 女 は ただただ 歓 喜 と 恐 怖 で 悲 鳴 を 上 げていました。」この ような 愉 快 な 反 応 は、 多 くのシェフが 影 響 されないよ うに 努 めているものの 一 つです。だから 勘 違 いはし ません。おそらく、これは 足 の 反 射 運 動 が 起 きたよう な も の だ か ら で す 。 子 羊 の 脳 のミールワーム 添 え(Alchemist) 66 67

 

LAND ROVER マガジン

 

最新号では、南極探検を控えたふたりの若き冒険家が、DEFENDERを駆ってトレーニングに挑む様子を取り上げています。また、レンジローバー50周年を記念したドバイへの旅もご紹介。数々の発見が、あなたの好奇心をかきたてるでしょう。他、人類の未来を左右する先進テクノロジー開発者たちの話もお楽しみください。。

Jaguar Land Rover Limited: Registered office: Abbey Road, Whitley, Coventry CV3 4LF. Registered in England No: 1672070

※当ウェブサイトに掲載されている画像は欧州仕様車の画像となります。日本仕様車と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。日本仕様車は右ハンドルです。