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Listener - 極東書店

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KS-3652 / May 2012<br />

Digital Archives 好 評 発 売 中 !!<br />

広 範 な 知 的 オーディエンスのための 総 合 誌<br />

The <strong>Listener</strong> Historical Archive 1929-1991<br />

BBC( 英 国 放 送 協 会 )の 広 報 誌 として、メディア、 文 化 、 時 事 問 題 に 関 する 記 事 を 掲 載 した『The <strong>Listener</strong>』の 1929<br />

年 の 創 刊 号 から 1991 年 の 終 刊 までを 完 全 に 網 羅 したオンライン 版 The <strong>Listener</strong> Historical Archive 1929-1991 がリ<br />

リースされました。<br />

『The <strong>Listener</strong>』はラジオ 放 送 、やがてはテレビ 放 送 での 番 組 内 容 を 再 生 する 媒 体 として BBC により 創 刊 された<br />

週 刊 紙 です。 主 要 な 文 芸 や 音 楽 のプログラムの 予 告 や 定 期 的 な 新 刊 の 書 評 なども 掲 載 されております。 寄 稿 者 に<br />

は、E. M. Forster や George Orwell、Bertrand Russell、George Bernard Shaw、そして Virginia Woolf や John Maynard<br />

Keynes をはじめ、 著 名 な 人 物 が 数 多 く 含 まれます。もちろん 寄 稿 者 で 記 事 をブラウズすることも 可 能 です。<br />

初 号 から 最 終 号 までの 約 129,000 ページを 完 全 に 収 録 して 横 断 検 索 を 可 能 に<br />

■すべての 記 事 がフルテキスト 検 索 可 能<br />

■ 論 文 名 や 寄 稿 者 の 名 前 での 検 索<br />

■ 巻 号 や 寄 稿 者 でのブラウズ 機 能<br />

■Mark 機 能 による 閲 覧 記 事 のリストアップ<br />

■ 検 索 履 歴 の 表 示<br />

■ 保 存 ・ 印 刷 ・ブックマーク・メール 送 信 機 能<br />

■ 検 索 用 語 のハイライト<br />

■3 段 階 のファジー 検 索<br />

■ 出 版 時 期 、 記 事 の 種 類 や 画 像 の 種 類 などでの<br />

限 定 検 索 も 可 能 です<br />

FTE


イギリス 人 の 文 化 生 活 における BBC<br />

- The <strong>Listener</strong> の 資 料 的 価 値 を 理 解 する 鍵 -<br />

Times や Economist、Financial Times、Illustrated London News など、 専 門 家 でなくても 一 度 は 耳 にしたことがある<br />

イギリスの 著 名 な 新 聞 や 雑 誌 と 比 較 すると、<strong>Listener</strong> は 一 部 の 専 門 家 を 除 けば、 内 容 はもちろん 名 前 すら 一 般 には<br />

知 られていないでしょう。<strong>Listener</strong> という 雑 誌 を 知 るには、いきなり 雑 誌 の 記 事 内 容 に 行 く 前 に、 発 行 機 関 である<br />

BBC がイギリス 人 の 文 化 生 活 の 中 でどんな 位 置 を 占 めているのか、というところから 入 っていくのがよいと 思 わ<br />

れます。 音 楽 を 例 に 取 れば、BBC はクラシックからジャズ、ポップス、ロック、ワールドミュージックまで、 多<br />

くの 演 奏 を 放 送 しています。また、 毎 年 夏 にロイヤル・アルバート・ホールで 開 催 されるクラシック 音 楽 祭 プロ<br />

ムスの 主 催 者 、さらに 音 楽 家 への 助 成 機 関 としても、BBC はイギリス 音 楽 界 に 多 くの 貢 献 をしています。 舞 台 芸<br />

術 に 眼 を 向 ければ、 毎 年 多 くの 演 劇 やミュージカルの 制 作 、 放 送 に 携 わり、 多 くの 作 家 、 演 劇 人 に 対 する 助 成 を<br />

行 っています。 音 楽 と 演 劇 に 関 しては、BBC は 今 でもイギリス 最 大 の 制 作 委 託 機 関 として 知 られています。その<br />

他 、BBC の 教 養 番 組 、ドキュメンタリー 番 組 のクオリティは 世 界 が 認 めるところでしょう。 時 に「イギリス 最 大<br />

の 輸 出 品 」と 言 われる 通 り、BBC は 報 道 、ドラマ、 語 学 等 を 提 供 する 中 でイギリスという<br />

ブランドを 高 める 役 割 を 果 たしてきました。BBC は 創 立 以 来 、 公 共 放 送 として、 視 聴 者 に<br />

「 情 報 を 提 供 し、 啓 蒙 し、 愉 しみを 提 供 する(inform, educate and entertain)」ことをミッシ<br />

ョンとして 掲 げてきました。 多 くのイギリス 人 が BBC の 放 送 を 通 じて 文 学 、 舞 台 芸 術 、<br />

音 楽 等 の 芸 術 に 接 してきたことを 考 えると、イギリス 人 の 文 化 生 活 の 中 に BBC が 深 く 根<br />

付 いていることが 伺 えます。<br />

BBC の 高 級 誌<br />

<strong>Listener</strong> は 放 送 番 組 のテキストを 永 続 的 に 保 存 することを 目 的 として 1929 年 に 創 刊 されま<br />

した。BBC が 発 行 する 雑 誌 としては、<strong>Listener</strong> 創 刊 の 6 年 前 に 創 刊 された Radio Times があり<br />

ます。<strong>Listener</strong> が BBC の 発 行 物 の 中 で 占 めていたポジションを 知 るには、Radio Times と 比 較<br />

すると 分 かりやすい 面 があります。イギリスの 新 聞 には 高 級 紙 と 大 衆 紙 という 分 類 がありま<br />

すが、<strong>Listener</strong> は BBC の 高 級 誌 、Radio Times は BBC の 大 衆 誌 と 言 えば、 分 かりやすいでし<br />

ょう。とは 言 え、<strong>Listener</strong> が 少 数 の 読 者 だけを 対 象 とする 雑 誌 であったかというとそうでは<br />

なく、むしろ 広 範 な 知 的 オーディエンスを 読 者 とする 雑 誌 と 規 定 するのが、BBC のミッショ<br />

ンに 則 してみると 相 応 しいでしょう。<br />

初 期 の 放 送 番 組 に 関 する 唯 一 の 記 録 資 料<br />

放 送 初 期 の 番 組 を 記 録 したテープは、 再 利 用 されることが 多 かったため、 残 っていないケースが 多 く、テキス<br />

トの 形 で 残 っているスクリプトが 唯 一 の 資 料 です。BBC の 初 期 のラジオ、テレビ 番 組 の 内 容 を 知 るには <strong>Listener</strong><br />

を 参 照 するのが 唯 一 の 手 段 です。 記 事 は 大 半 がラジオ、テレビ 番 組 のスクリプトや 番 組 評 で、 放 送 番 組 に 関 わり<br />

を 持 たない 記 事 は 全 体 の 約 10%です。<br />

■エドワード 8 世 退 位 スピーチ<br />

■ 第 二 次 世 界 大 戦 勃 発 に 際 しての 国 王 ジョージ 6 世 のイギリス 国 民 向 けメッセージ<br />

■ 国 民 医 療 サービス(NHS)の 開 始 を 告 げるアトリー 首 相 の 演 説<br />

■ 歴 史 家 A.J.P. テイラーの 連 続 テレビレクチャー<br />

■BBC の 看 板 報 道 番 組 Panorama<br />

書 評 誌 としての <strong>Listener</strong><br />

周 知 の 通 り、イギリスには 書 評 を 重 んじる 伝 統 があります。Times Literary Supplement (TLS), London Review of<br />

Books(LRB)のような 書 評 専 門 誌 の 他 にも、 新 聞 や 雑 誌 に 多 くの 書 評 が 掲 載 されます。それらの 書 評 は 日 本 の 書 評<br />

と 比 較 すると 長 大 で、また 一 個 の 批 評 作 品 として 読 むに 堪 えるものが 多 いと 言 われています。TLS, LRB のような<br />

書 評 専 門 誌 を 筆 頭 に、Sunday Times, New Statesman, Observer, Spectator 等 の 書 評 欄 は、 書 物 や 文 化 の 最 新 動 向 を 知<br />

るためにはフォローしておきたいと 見 做 されてきました。<br />

そして <strong>Listener</strong> も、その 風 格 を 備 えた 定 評 ある 書 評 は 高<br />

く 評 価 されてきました。<br />

書 評 は 第 一 義 的 には 最 新 の 文 化 動 向 を 知 るツールとし<br />

て 利 用 されますが、それだけであれば 古 い 書 評 を 参 照 す<br />

る 必 要 性 はないでしょう。しかし、 書 評 が 批 評 であり、<br />

また 批 評 の 時 代 的 変 遷 自 体 が 研 究 対 象 になり 得 ることを<br />

考 慮 すると、<strong>Listener</strong> に 掲 載 された 書 評 も 依 然 として 学 術<br />

G.K. チェスタトンの 書 評 (1932 年 11 月 9 日 号 )<br />

的 価 値 を 持 つことは 言 うまでもありません。<br />

The <strong>Listener</strong> Historical Archive 1929-1991<br />

株 式 会 社 極 東 書 店


文 芸 誌 としての <strong>Listener</strong><br />

<strong>Listener</strong> は 新 人 作 家 の 発 掘 でも 大 きな 役 割 を 果 たしましたが、これは 文 芸 欄 の 編 集 者 J.R. Ackerley の 功 績 に 帰 せ<br />

られると 言 われています。<strong>Listener</strong> に 作 品 を 発 表 した 夥 しい 数 に 上 る 作 家 の 中 には、W.H. オーデン, S.プラス, C. イ<br />

シャーウッド, S. スペンダー, P. ラーキンらがいます。また <strong>Listener</strong> は、 詩 人 の 新 作 を 掲 載 したことでもよく 知 ら<br />

れています。 新 作 の 詩 とこれに 対 する 作 家 の 批 評 を 読 むことで、 詩 が 公 表 された 時 の 文 脈 を 発 見 することができ<br />

るでしょう。BBC が 放 送 する 教 養 番 組 の 一 つに 作 家 へのインタビューがありますが、<strong>Listener</strong> はインタビューのス<br />

クリプトを 多 数 掲 載 しました。1950 年 代 のキングズリー・エイミス, 1960 年 代 のナボコフ, 1970 年 代 の I.マキュー<br />

アンのものが 代 表 的 なものです。<br />

ソルジェニーツィンへの 国 外 追 放 後 初 めてのテレビインタビューも <strong>Listener</strong> に 掲 載 されました。これらは 作 家 の<br />

伝 記 にとっての 貴 重 な 資 料 であるとともに、インタビューの 中 で 引 き 出 される 作 家 の 生 の 声 は、その 作 品 を 理 解<br />

する 鍵 を 提 供 するでしょう。<strong>Listener</strong> の 作 家 として、E.M. フォースターの 名 前 を 忘 れることはできません。<br />

1930 年 頃 から 1970 年 頃 まで 40 年 間 に 亘 るフォースターの <strong>Listener</strong> での 批<br />

評 は、 書 下 ろしの 書 評 から、BBC ラジオ 番 組 での 作 家 論 、『インドへの 道 』<br />

刊 行 25 周 年 を 機 に 再 訪 したインド 紀 行 など 多 方 面 に 及 びます。さらに、<br />

<strong>Listener</strong> には 多 くの 批 評 作 品 が 掲 載 されました。 後 に『 言 語 と 沈 黙 Language<br />

and Silence」』に 収 録 される 批 評 家 ジョージ・スタイナーの『 言 葉 からの 退 却<br />

(The Retreat from the Word)』は、BBC の 第 三 プログラムで 放 送 されたものが<br />

<strong>Listener</strong> に 二 回 に 亘 り 掲 載 されたのが 初 出 です。その 他 、『 青 髭 の 城 にて(In<br />

Bluebeard’s Castle)』など、スタイナーの 重 要 テキストが <strong>Listener</strong> には 掲 載 さ<br />

れています。<br />

政 治 、 経 済 から 科 学 技 術 、 文 学 、 芸 術 、 大 衆 文 化 、 宗 教 、 旅 行 、<br />

料 理 、ガーデニングまで 広 範 なテーマ<br />

<strong>Listener</strong> が 掲 載 したのは 書 評 や 文 芸 関 係 の 記 事 だけではありません。BBC の 放 送 番 組 の 多 様 さがそのまま<br />

<strong>Listener</strong> の 記 事 の 多 様 さになっています。 国 民 医 療 サービス(NHS)の 開 始 を 告 げるアトリー 首 相 の 国 民 向 け 演 説 、<br />

経 済 学 者 ケインズの 時 論 、 物 理 学 者 ロバート・オッペンハイマーの 講 義 、 美 術 史 家 ケネス・クラークの 記 念 碑 的<br />

「 文 明 」シリーズ 講 義 、 動 物 学 者 デヴィッド・アッテンボローの 講 義 など、 広 範 なテーマに 及 びます。<br />

人 々がどのように 戦 争 に 動 員 されたか<br />

「 戦 時 下 のメディア」 研 究 の 恰 好 の 資 料<br />

第 二 次 世 界 大 戦 は、 参 戦 した 各 国 では 前 線 の 兵 士 だけでなく 銃 後 の<br />

国 民 も 戦 時 統 制 に 組 み 込 まれ、 国 民 総 力 を 挙 げて 戦 われた 総 力 戦 とし<br />

て 知 られています。もちろん、メディアも 戦 時 統 制 下 に 置 かれました。<br />

1936 年 に 始 められたテレビ 放 送 が 国 防 上 の 理 由 から 中 断 させられる<br />

と、BBC ラジオが 情 報 のライフラインとしてイギリスの 国 民 生 活 を 支<br />

える 上 で 大 きな 役 割 を 果 たしました。<br />

BBC は 対 外 宣 伝 放 送 に 知 識 人 をはじめ 多 くの 人 々を 動 員 しました<br />

が、 中 でもジョージ・オーウェルの 活 動 はよく 知 られているところで<br />

す。<strong>Listener</strong> にはオーウェルの BBC ラジオ 放 送 番 組 のスクリプトが 掲<br />

載 されています。また BBC は、 疎 開 児 童 向 けに 教 育 番 組 を 提 供 する<br />

ことで 教 材 の 不 足 を 補 い、 一 般 市 民 の 生 活 に 役 立 つ 番 組 を 提 供 するこ<br />

とで 物 資 や 食 糧 の 欠 乏 を 補 いました。 一 例 を 挙 げると、1940 年 に<br />

<strong>Listener</strong> で 始 まった”The Housewife in War Time”は 主 として 料 理 のレシピを 提 供 するコラムで 毎 週 掲 載 されました<br />

が、 戦 後 は”Advice for the Housewife”, “Recipes for the Housewife”, “Broadcast Suggestions for the Housewife”と 名 称 を<br />

変 更 し、<strong>Listener</strong> の 長 期 連 載 記 事 になりました。<br />

メディア、イギリス 史 、イギリス 文 学 の 研 究 者 のための 資 料<br />

<strong>Listener</strong> が BBC のラジオ、テレビ 番 組 に 基 づいて 刊 行 されたことを 考 えると、メディア、マスコミの 研 究 者 が<br />

主 要 な 利 用 者 として 考 えられますが、 先 に 述 べた 通 り、BBC が 国 内 ではイギリス 人 の 生 活 に 深 く 根 付 き、 対 外 的<br />

にはイギリスブランドを 象 徴 する 存 在 として 表 象 され、また <strong>Listener</strong> という 雑 誌 が 極 めてイギリス 的 な 雑 誌 である<br />

ことを 考 えると、「イギリス( 人 )とは 何 か」、「イギリス 史 ( 文 化 、 文 学 )とは 何 か」、という 問 いを 潜 在 的 に 発<br />

する 学 問 であるイギリス 史 、 並 びにイギリス 文 学 の 研 究 者 が、<strong>Listener</strong> の 本 来 の 読 者 である 言 えるでしょう。<br />

The <strong>Listener</strong> Historical Archive 1929-1991<br />

株 式 会 社 極 東 書 店


巻 号 ごとにブラウズ 可 能<br />

詳 細 検 索 画 面<br />

記 事 表 示 画 面<br />

検 索 結 果 表 示 画 面<br />

■ 複 数 の 歴 史 新 聞 記 事 データベースをひとつのインターフェイスで 横 断 検 索<br />

Gale News Vault<br />

Gale News Vaultとは Gale 社 が 提 供 している 歴 史 新 聞 記 事 データベース<br />

の 横 断 検 索 システムです。 上 記 でご 案 内 しました The <strong>Listener</strong> Historical<br />

Archive 1929-1991 をはじめ、Financial Times Historical Archive 1886-2007<br />

や The Economist Historical Archive 1843-2007 など、Gale 社 の 歴 史 新 聞<br />

記 事 データベースをひとつでも 導 入 されているお 客 様 は 無 料 でご 利 用 いた<br />

だけます。ご 契 約 されているデータベースはもちろん 全 文 が 閲 覧 できま<br />

す。また、 未 契 約 のデータベースにつきましても 検 索 結 果 を 参 照 いただ<br />

くことが 可 能 です。 詳 細 はお 申 し 付 け 下 さい。<br />

株 式 会 社 極 東 書 店<br />

〒101-8672 東 京 都 千 代 田 区 三 崎 町 2-7-10 帝 都 三 崎 町 ビル<br />

TEL: 03-3265-7531 FAX: 03-3556-3761 http://www.kyokuto-bk.co.jp E-mail: info@kyokuto-bk.co.jp

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