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FOCUSシステム分子医学の到来と スーパーコンピュータへの期待.pptx

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計 算 科 学 振 興 財 団 トップセミナー<br />

ビジネスチャンスを 創 出 する 京 コンピュータ <br />

2011/12/2( 金 ) <br />

システム 分 子 医 学 の 到 来 と
<br />

スーパーコンピュータへの 期 待<br />

東 京 医 科 歯 科 大 学<br />

システム 情 報 生 物 学<br />

田 中 博


ゲノム/オミックス 第 2 革 命 ?<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

10 年 前 の「ゲノム 医 学 」への 期 待 と 失 望<br />

今 度 は 違 うのか?<br />

次 世 代 高 速 シーケンサのインパクト <br />

<br />

<br />

<br />

1 日 数 100 億 bps 解 読 /Personal Genome 時 代 へ<br />

様 々な 国 際 プロジェクト<br />

<br />

1000 人 ゲノム,がんゲノムアトラス, メタゲノム<br />

パーソナルゲノム 時 代 の 到 来 :10 万 円 <br />

幹 細 胞 性 (stemness) 理 解 への 急 速 な 展 開 <br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

iPS 細 胞 と 細 胞 networkの 再 programming<br />

がん 転 移 (EMT): 細 胞 networkの 分 化 転 換 <br />

オミックス 医 療 とシステム 分 子 医 学<br />

疾 患 オミックス・プロファイルの 発 展 <br />

膨 大 な 情 報 の 取 り 扱 い data-intensive computing<br />

「 細 胞 ネットワークの 歪 構 造 」としての 疾 患 <br />

パスウェイ 個 別 化 医 療 ,システム 創 薬 ,4P 医 学 <br />

DNAチップ <br />

TOF MS


これまでゲノムの 知 識 を
<br />

どう 医 学 に 役 立 てようとしたか


分 子 医 学 はまず
<br />

ゲノム 医 学 / 医 療 として
<br />

始 まった
<br />


<br />

ー 分 子 医 学 の 第 1 世 代 ー


細 胞 <br />

ゲノムとは
<br />

ー 真 核 細 胞 ー<br />

染 色 体


DNAから 染 色 体 まで <br />

B.アルバーツ et al. <br />

「 細 胞 の 分 子 生 物 学 」( 第 2 版 ) <br />

中 村 桂 子 ・ 松 原 謙 一 監 修 , 教 育 社


21 染 色 体 と 遺 伝 子 の 位 置


始 まりとしてのHuman Genome 計 画<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

ヒトゲノム: 遺 伝 子 2 万 数 千 、 当 初 10 万 <br />

1988 年 から 完 全 解 読 の 必 要 性 、 国 際 組 織<br />

(HUGO:Human Genome Organization)<br />

1990 年 : 日 米 欧 の 研 究 機 関 ( 世 界 16) <br />

ヒトゲノム 計 画 がスタート <br />

1998 年 : 米 Celera 社 ,ショットガン 法 提 案 <br />

2001 年 には 全 ヒトゲノムの 解 析 完 了 と 発 表 <br />

2000 年 6 月 : 公 共 粗 配 列 の 解 読 を 発 表 <br />

2001 年 2 月 Nature、Science 誌 に 特 集 号 <br />

2003 年 4 月 15 日 :<br />

ヒトゲノム 計 画 <br />

精 密 配 列 完 成 <br />

DNA 構 造 発 見 から50 年


ゲノム 医 療 ( 第 1 世 代 )<br />

生 得 的 なゲノム(constitutional genome)の 個 別 性 に <br />

基 づいた 医 療 : 第 1 世 代 的 個 別 化 医 療 <br />

1980 年 代 : 疾 患 原 因 遺 伝 子 の 探 索<br />

約 300ほどのマーカ, 大 家 族 データと<br />

positional cloningで 原 因 遺 伝 子 を 探 索<br />

Huntington 病 , 筋 dystrophy, 嚢 胞 性 線 維 症<br />

1990〜2000 年 代 : 疾 患 感 受 性 遺 伝 子 の 探 索<br />

多 型 性 (SNP, microsatelliteなど), GWAS<br />

Common disease – common variant 仮 説<br />

Common disease – multiple rare variants 仮 説<br />

しかし 遺 伝 子 型 相 対 リスク(GRR) 最 大 で1.5 程 度<br />

生 活 習 慣 4〜6( 喫 煙 肺 がん 日 4.8, 米 22.4) <br />

関<br />

係<br />

が<br />

遠<br />

い<br />

臨 床 表 現 型 <br />

生 殖 細 胞 系 列 <br />

ゲノム 変 異 ・ 多 型 <br />

疾 患 関 連 遺 伝 子 <br />

疾 患 リスク 評 価 <br />

薬 剤 応 答 診 断 <br />

テーラメイド 医 療 <br />

個 別 化 医 療


主 な 疾 患 の 疾 患 関 連 遺 伝 子 <br />

疾 患 原 因 遺 伝 子 ・ 感 受 性 遺 伝 子 座 位 <br />

ハンチントン 病 HTT(huntingtin) 遺 伝 子 4p16.3 <br />

筋 ジストロフィー DMD(dystrophin) 遺 伝 子 Xp21.2 <br />

嚢 胞 性 線 維 症 CFTR 遺 伝 子 7q31.2 <br />

家 族 性 大 腸 ポリポーシス APC 遺 伝 子 5q21-q22 <br />

色 素 性 乾 皮 症 XPA 遺 伝 子 (Aグループ) 9q22.3 <br />

炎 症 性 大 腸 炎 CARD1 遺 伝 子 など 16q21 <br />

統 合 失 調 症 COMT 遺 伝 子 など 22q11.21-23 <br />

2 型 糖 尿 病 CAPN10 遺 伝 子 など 2q37.3 <br />

晩 発 性 アルツハイマー APOE 遺 伝 子 など 19q13.2 <br />

遺 伝 性 乳 がん BRCA1/2など 17q21/13q12 <br />

慢 性 骨 随 性 白 血 病 BCR-ABL 融 合 遺 伝 子 22q11 <br />

腎 臓 がん VHL 遺 伝 子 3p25.3


テーラメイド 投 薬 PGx <br />

受 容 体 <br />

PD ( 薬 動 力 学 ) 薬 剤 多 型 性 と 分 子 標 的 薬 <br />

チロシンキナーゼ 阻 害 剤 のPD 薬 剤 多 型 性<br />

イレッサ(gefitinib)EGFR-TKI<br />

Super responder:exon 19の 欠 失 , 21のL858R 変 異<br />

ヒト 化 モノクローナル 抗 体<br />

ハーセプチン(transtuzumab) :HER2<br />

PK ( 薬 物 動 態 学 ) 薬 剤 多 型 性 と 代 謝 酵 素 多 型<br />

ADMETの 個 別 性 、 代 謝 酵 素 extensive/poor metabolizer<br />

薬 剤 代 謝 酵 素 の 有 名 な 遺 伝 子 多 型 P450など<br />

細 胞 膜 <br />

分 子<br />

変 異


ゲノム 医 療 以 降 、 分 子 医 学 はどう<br />

進 展 したか
<br />

現 に 進 行 している 病 気 を
<br />

早 期 に 発 見 し 今 後 を 予 測 する
<br />

オミックス 医 療 への 発 展 
<br />


<br />

ー 第 2 世 代 の 分 子 医 学 ー


第 2 世 代 オミックスとは <br />

1990 年 ヒトゲノム 解 読 計 画 開 始<br />

2001 年 Nature、Science 誌 <br />

2003 年 ヒトゲノム 精 密 配 列 解 読<br />

細 胞 <br />

核 <br />

DNA <br />

オミックス(Omics) <br />

= -Ome( 全 体 )+-ics( 学 ) <br />

細 胞 <br />

細 胞 核 <br />

DNA <br />

mRNA <br />

タンパク 質 <br />

転 写 翻 訳 過 程 <br />

前 駆 RNA <br />

スプライシング <br />

成 熟 RNA <br />

細 胞 質 <br />

ゲノム<br />

genomics <br />

トランスクリプトーム <br />

transcriptomics <br />

プロテオーム <br />

proteomics <br />

メタボローム <br />

metabolomics <br />

genome <br />

ゲノム(2m) 2 万 数 千 個 の 遺 伝 子 <br />

CGH<br />

DNA microarray<br />

TOF MS


オミックス 医 療 ー 予 測 医 療 <br />

疾 患 時 の 網 羅 的 分 子 病 態 像 ( 疾 患 オミックス・プロ<br />

ファイル omic profile)に 基 く<br />

後 天 的 な 分 子 病 態 像 の 基 づく 医 療 : 病 期 / 組 織 異 なる<br />

疾 患 オミックスプロファイル<br />

分 子 表 現 型 molecular phenome, 中 間 媒 介 性 , 網 羅 的 完 結<br />

性<br />

臨 床 症 状 や 病 理 学 的 変 化 に 比 べ、 疾 患 の 機 序 に 根 差 した<br />

内 在 的 / 本 質 的 (intrinsic)な 病 態 情 報<br />

疾 患 の「 表 現 型 」としてclinical phenomeよりも 前 に、 系<br />

統 的 かつ 迅 速 に 変 化 する <br />

臨 床 表 現 型 <br />

Metabolome<br />

Proteome<br />

Transcriptome<br />

体 細 胞 ゲノム <br />

早 期 診 断 / 予 後 予 測<br />

疾 患 進 行 状 態 評 価<br />

疾 患 詳 細 分 類<br />

オミックス 医 療<br />

予 測 医 療


疾 患 オミックスプロファイル <br />

内 在 的 / 本 質 的 (intrinsic)な 疾 患 亜 型 分 類<br />

疾 病 経 過 や 治 療 応 答 性 の 予 測 医 療<br />

第 2 世 代 的 な 個 別 化 医 療<br />

例 1 造 血 器 腫 瘍 ( 血 液 がん)のオミックス 医 療<br />

急 性 白 血 病<br />

骨 髄 性 /リンパ 性 白 血 病 の 区 別 (Golub 1999 )<br />

びまん 性 大 細 胞 型 リンパ 腫 (DLBCL)<br />

悪 性 リンパ 腫 の 大 半 亜 型 分 類 困 難 (Alizadeh 2000)<br />

胚 中 心 B 細 胞 様 (GBC 型 ) 活 性 化 B 細 胞 様 (ABC 型 )


乳 がんのオミックス 医 療<br />

n 遺 伝 子 発 現 プロファイルに 基 くintrinsicな 亜 型 分 類 <br />

(1) 上 皮 基 底 細 胞 様 型 (basal-like) <br />

(2) HER2 陽 性 型 (HER2-enriched) <br />

(3) 管 腔 上 皮 A 型 (luminal A) <br />

(4) 管 腔 上 皮 B 型 (luminal B) <br />

(5) 正 常 組 織 型 / 未 分 類 型<br />

臨 床 病 理 より 予 後 予 測 / 治 療 応 答 性<br />

Luminal B<br />

n ER/HER2 受 容 体 発 現 による 分 類<br />

u 遺 伝 子 発 現 プロファイルとほぼ 対 応<br />

u Esrogen/Progesteron/HER2 受 容 体<br />

Luminal A <br />

u intrinsicな 分 類 と 受 容 体 分 類 の 関 係<br />

ERBB+<br />

Basal<br />

←ホルモン 依 存 性 <br />

← 増 殖 因 子 依 存 性


乳 がんによる 予 測 医 療<br />

予 後 因 子 (prognostic factor)/ 治 療 応 答 因 子 (responsepredictive<br />

factor)<br />

70 遺 伝 子 アムステルダムシグネチャー MammaPrint R<br />

Van’t Veer (2002) 手 術 後 5 年 間 78 例<br />

無 再 発 44 例 と 再 発 34 例<br />

細 胞 周 期 (cyclinE2, MCM6 ) 侵 潤 や 転 移<br />

(MMP9), 血 管 新 生 (ESM1,VEGF 受 容 体 FLT1)<br />

FDAより 承 認 : 体 外 診 断 多 変 数 指 標 測 定 装 置<br />

in vitro diagnostic multivariate index assay, IVDMIA (2007)<br />

Multi-geneアッセイよる 再 発 スコア(RS) oncotypeDX TM<br />

21 遺 伝 子 : 16 種 のがん 遺 伝 子 と5 種 類 の 対 照 遺 伝 子<br />

乳 がん 再 発 リスク 評 価 : 再 発 スコアRS (recurrence score)<br />

両 者 とも 欧 米 の 乳 がん 臨 床 には 欠 かせない<br />

抗 がん 剤 の 治 療 感 受 性<br />

Cheng(docetaxel), Ayer(paclitaxel)が 始 まり<br />

Cheng :94 遺 伝 子 88%,Ayer: 術 前 補 助 療 法 74 遺 伝 子 78%


我 々の 研 究 室 での
<br />

がんバイオマーカ 探 索<br />

肝 細 胞 がん BioMarker 探 索 肝 胆 膵 外 科 と 共 同 研 究<br />

肝 炎 から 肝 がんへの 移 行 早 期 診 断 Biomarker 非 癌 部 でのCYP1A2の 発 現 <br />

<br />

<br />

Hepatology 2011<br />

術 後 の「 激 しい 再 発 」の 予 測 因 子 として 細 胞 周 期 のM 期 キナーゼAurora<br />

kinase B Br J Cancer 2000<br />

予 後 不 良 の 多 結 節 融 合 型 の 肝 細 胞 がん 分 子 バイオマーカ: 幹 細 胞 マーカでも<br />

あるEpCAM Ann Surg 2010<br />

Importin-α1などの 進 行 性 の 肝 がんのマーカ Ann Surg. Onc2010<br />

大 腸 がん Biomarker 探 索 消 化 器 外 科 と 共 同 研 究<br />

<br />

<br />

予 後 予 測 因 子 として<br />

アポトーシス 因 子 TRAILを 不 活 性 化 する<br />

OPG (osteoprotegerin) Clin Cancer Res 2011<br />

細 胞 接 着 系 とも 関 係 の 深 いMUC12 Int J Cancer 2010<br />

肺 がん 国 立 がんセンターと 共 同 研 究<br />

Nrf2-Keep1 系 と 肺 がん 抗 がん 剤 の 効 果 Cancer Res 2010<br />

胃 がん 分 子 腫 瘍 と 共 同 研 究 Gut 2011


肝 細 胞 がんの 先 制 医 療<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

早 期 診 断 のProspectiveな 研 究 は 困 難<br />

軽 症 (Milan 基 準 内 : 肝 内 転 移 なし)の 再 発 例 から 非 がん 部 での 遺 伝 子<br />

発 現 profileを 測 定<br />

東 京 医 科 歯 科 大 学 肝 胆 膵 外 科 (70 例 ) 他 の6 施 設 の 多 施 設 共 同 研 究<br />

(220 例 ) Tanaka, et.al. Hepatology 2011<br />

非 癌 部 のCYP1A2の 発 現 が 独 立 因 子 として 同 定<br />

GSEA 解 析 により、 非 癌 部 のCYP1A2の 発 現 低 下 は、 活 性 酸 素 種 の<br />

除 去 に 関 わるperoxisome 内 の 酵 素 群 と 相 関 が 見 られた <br />

CYP1A2の 欠 失 ・ 発 現 低 下 による、 酸 化 ストレスによるDNA 損 傷 が<br />

再 発 を 惹 起 することを 示 唆


疾 患 プロテオームプロファイリング<br />

予 測 的 血 清 プロテオーム・プロファイリング<br />

Predictive Serum Proteomic Profiling<br />

Petricoin: 卵 巣 がんの 早 期 診 断 に 適 用<br />

質 量 スペクトルに 機 械 学 習 を 適 応<br />

<br />

化 学 修 飾 されたアフィニティチップを 用 いる 表 面 エンハンス 型 レーザー 脱<br />

離 イオン 化 法 ) Seldi TOF MS<br />

Lancet 2002に 掲 載 99%の 的 中 率 <br />

過 学 習 による 誤 りと 判 明 → システム 分 子 医 学 へ<br />

検 証 法 : 分 子 実 体 への 投 射<br />

u 肺 がん,ヒトT 細 胞 白 血 病 、 尿 にも: 尿 路 上 皮 がん <br />

我 々の 研 究 室 での 成 果<br />

肝 がんの 早 期 診 断<br />

質 量 スペクトル 主 成 分 (PLS)<br />

が 有 効<br />

AFP,PIVKAIIは 確 定 診 断<br />

千 葉 大 と 共 同 研 究 (Br.J.Cancer2010) <br />

Seldi-TOF MS <br />

早 期 がん <br />

非 がん


分 子 医 学 の 到 達 点 
<br />

病 気 をその 基 底 
<br />

分 子 ネットワークから 認 識 し
<br />

合 理 的 で 有 効 な 医 学 へ
<br />

システム 分 子 医 学 へ
<br />

ー 第 3 世 代 分 子 医 学 ー


システム 分 子 医 学 の 到 来 
<br />

疾 患 を「 分 子 ネットワークの 歪 み」として 捉 える<br />

システム 生 物 学 の 概 念 の 疾 患 領 域 への 応 用<br />

「 疾 患 をシステムとして 理 解 する」<br />

これまでの 分 子 医 学<br />

分 子 中 心 的 (molecule-centric)な 見 方 疾 患 特 異 的 な 分 子 変 化 が 原 因<br />

<br />

<br />

遺 伝 子 変 異 やタンパク 質 異 常 など<br />

monogenic diseaseに 有 効 、 多 因 子 性 疾 患 multifactorial diseaseには 無 効<br />

システム 分 子 医 学<br />

u 分 子 ネットワークの 持 続 的 な 機 能 不 全 や 歪 み<br />

u 分 子 ネットワーク 病 態 学 (network centric) 中 心 的<br />

臨 床 表 現 型 <br />

Metabolome <br />

Proteome <br />

Pathway <br />

患 者 特 異 的 分 子<br />

ネットワークの 歪 み<br />

パスウェイ 調 節 不 全 <br />

予 測 / 先 制 医 療 <br />

Transcriptome <br />

Network <br />

体 細 胞 ゲノム <br />

システム 分 子 医 学


G<br />

<br />

<br />

MAP<br />

<br />

cAMP<br />

<br />

-<br />

<br />

<br />

Transpath http://transpath.gbf.de/<br />

<br />


遺 伝 子 発 現 制 御 ネットワーク <br />

シグナル 伝 達 <br />

転 写 因 子 A <br />

シス 調 節 エレメント <br />

遺 伝 子 配 列 <br />

転 写 因 子 B <br />

転 写 因 子 B <br />

転 写 因 子 C <br />

転 写 因 子 C


The Virtual Heart Project<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

NobleOxford Univ,<br />

in silico<br />

<br />

<br />

3000<br />

100<br />

<br />

in silico<br />

<br />

in silico<br />

<br />

<br />

<br />

FDAin silico<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

Noble D: Science<br />

2002;295:1678-16<br />

82.


システム 生 物 学 の 医 療 / 創 薬 応 用 の 現 況 <br />

国 際 的 にも 様 々な 名 称<br />

disease systems biology, systems pathology, medical<br />

systems biology, translational systems biology<br />

背 景 :<br />

近 年 信 号 伝 達 系 や 遺 伝 子 発 現 制 御 についての 知 識 お<br />

よび 疾 患 によるその 変 容 が 急 速 に 発 展 した。<br />

Systems biologyの 適 応 領 域 も 疾 患 が 増 加<br />

最 近 開 かれたSBの 国 際 会 議 でも1/3が 疾 患 ・ 薬 剤<br />

「がんのシステム 生 物 学 」 研 究 の 興 隆<br />

cancer systems biology:パスウェイの 病 気<br />

Institute for CSBは 全 米 で10 以 上<br />

国 際 学 会 や 総 説 論 文 (Kreeger2010Carcigen 等 ) 成 書 (Wang 等 )


モデルに 用 いた 微 分 方 程 式 の 右 辺 の 例 <br />

Reaction no.<br />

ErbB2シグナル 系 モデル<br />

質 量 作 用 の 法 則 と<br />

Michaels-Menten 方 程 式 を 用 いて<br />

EGFRの 変 異 L858R 変 異 とgefinitib<br />

の 関 係 をシグナル 伝 達 モデル 化 して<br />

シミュレーション<br />

BMC Syst.Biol.2010 <br />

Biochemical reactions<br />

12 k 12 * [E11P/ShcP] * [Grb2/SOS ]- k - 12 * [E11P/ShcP/Grb2/SOS]<br />

13 k 13 * [E11P/ShcP/Grb2/SOS] - k -13 * [E11P] * [ShcP/Grb2/SOS]<br />

14 k 14 * [ShcP/Grb2/SOS] - k -14 * ShcP * [Grb2/SOS]<br />

15 V 15 * [E11P/ShcP/Grb2/SOS] * [RasGDP] / (K m15 * (1.0) + [RasGDP])<br />

16 V 16 * [RasGTP] / (K 16m * (1.0) + [RasGTP])<br />

17 V 17 * [E11P/GAP] * RasGTP / (K m17 * (1.0) + [RasGTP])<br />

18 V 18 * [RasGTP] * [Raf1] / (K m18 * (1.0) + [Raf1])<br />

19 V 19 * [Raf1A] / (K m19 * (1.0) + [Raf1A])<br />

20 V 20 * [Raf1A] * [MEK] / (K m20 * (1.0 + [MEKP] / K m22 ) + [MEK])<br />

21 V 21 * [PP2A] * [MEKP] / (K m21 * (1.0 + [MEKPP] / K m23 ) + [MEKP])<br />

22 V 22 * [Raf1A] * [MEKP] / (K m22 * (1.0 + [MEK] / K m20 ) + [MEKP])<br />

23 V 23 * [PP2A] * [MEKPP] / (K m23 * (1.0 + [MEKP] / K m21 ) + [MEKPP])<br />

24 V 24 * [MEKPP] * [ERK] / (K m24 * (1.0 + [ERKP] / K m26 ) + [ERK])<br />

25 V 25 * [MKP3] * [ERKP] / (K m25 * (1.0 + [ERKPP] / K m27 ) + [ERKP])<br />

26 V 26 * [MEKPP] * [ERKP] / (K m26 * (1.0 + [ERK] / K m24 ) + [ERKP])<br />

27 V 27 * [MKP3] * [ERKPP] / (K m27 * (1.0 + [ERKP] / K m25 ) + [ERKPP])


疾 患 の 階 層 的 自 己 組 織 化 <br />

上<br />

向<br />

的<br />

因<br />

果<br />

性<br />

遮 蔽 <br />

症 候 論 的 レベル<br />

個 体 統 合 環 境<br />

組 織 - 病 理<br />

細 胞 レベル<br />

組 織 形 態 制 約 <br />

統 合 作 用 <br />

集 団 化 <br />

下 向 因 果 性 の 例 ( 高 血 圧 ) <br />

個 体 の 高 血 圧 状 態 は 血 管 の 内 皮 細 胞 の 遺 伝 子 <br />

を 発 現 させて 高 血 圧 を 維 持 するために 血 管 の <br />

硬 さを 高 める ( 毛 細 血 管 のリモデルリング) <br />

下<br />

向<br />

的<br />

因<br />

果<br />

性<br />

個 体 レベルの 異 常 症 状 <br />

病 理 ・ 組 織 異 常 <br />

異 常 化 細 胞 集 団 <br />

異 常 化 細 胞 <br />

ネットワーク 異 常


疾 病 の 形 成 構 造<br />

個 体 レベル 臨 床 表 現 型 <br />

臓 器 レベル <br />

病 態 生 理 学 的 機 構 <br />

細 胞 / 組 織<br />

病 理 形 態 学 変 化<br />

疾 患 オミックス<br />

プロファイル 変 化<br />

細 胞 間 コミュニケーション 不 全 <br />

患 者 特 異 的<br />

分 子 ネットワークの 調 節 不 全<br />

ネットワーク<br />

結 合 変 化 <br />

Wiring 変 化 <br />

変 異 タンパク<br />

質 遺 伝 子 変 異<br />

変 異 タンパク<br />

質 遺 伝 子 変 異<br />

変 異 タンパク<br />

質 遺 伝 子 変 異


システム 分 子 医 学 の 方 法 論<br />

<br />

n<br />

<br />

疾 患 オミックスプロファイル(disease omic profile)から<br />

患 者 特 異 的 分 子 ネットワークの 調 節 不 全 分 枝 同 定<br />

ネットワーク 同 定 ディファレンシャル 法<br />

<br />

<br />

正 常 の 推 定 結 果 と 疾 病 組 織 の 推 定 ネットワークのdifferential<br />

Dysregulated pathway(subnetwork)の 同 定<br />

パスウェイ 同 定 バイオマーカの 構 築 と 利 用<br />

u シグナルパスウェイ 活 性 の 観 測<br />

u 疾 患 オミックスプロファイルだけでは 調 節 不 全 分 枝 の 同 定 は 困 難<br />

患 者 特 異 的 分 子 ネットワーク 認 識 に 基 いた 治 療 方 針 の 策 定 <br />

疾 患 オミックスプロファイル <br />

システム 推 定 法 <br />

分 子 ネットワーク 推 定 <br />

総 合 同 定<br />

パスウェイ 認 識 マーカ <br />

マーカ 観 測<br />

患 者 特 異 的 分 子 ネットワーク 病 態 分 枝 <br />

パスウェイ 標 的 治 療 計 画 の 立 案


オミックスから 疾 患 パスウェイ 同 定 <br />

Transcriptomicsのみに 基 くパスウェイ 同 定 法 <br />

Boolean networkによる 方 法 <br />

相 互 情 報 量 によるパスウェイ 同 定 <br />

ARACNe (Algorithm for the Reconstruction of Accurate Cellular Networks) B 細 胞<br />

ネットワークに 利 用 <br />

微 分 方 程 式 によるパスウェイ 同 定 法 <br />

NIR(network idenftification by multivariate regression) <br />

Baysian network 法 による 同 定 <br />

パスウェイ 知 識 参 照 型 のパスウェイ 方 法 <br />

CGI(combining the gene expression and protein interaction data) 法<br />

タンパク 質 相 互 作 用 ネットワークに 射 影 <br />

ORA (over-representation analysis) 法 <br />

差 異 的 発 現 遺 伝 子 を 優 位 に 多 く 含 むパスウェイを 抽 出 する。 <br />

GSEA (gene set enrichment analysis) 法 <br />

健 常 と 疾 患 などの2 群 分 類 基 準 とパスウェイに 含 まれる 各 遺 伝<br />

子 の 相 関 からリストをつくり、これが 高 い 方 に 偏 っているか<br />

検 定 して、 関 係 の 高 いパスウェイを 見 出 す。


パスウェイ 標 的 治 療<br />

<br />

<br />

<br />

これまでの 分 子 標 的 薬 は 副 側 路 の 存 在<br />

のために 有 効 でないものもあった<br />

MAPキナーゼを 抑 制 するMEK 阻 害 剤 は<br />

低 い 奏 功 率<br />

AKT 経 路 活 性 化<br />

制 効 果 低<br />

MEKのみでは 腫 瘍 抑<br />

パスウェイ 認 識 バイオマーカを 複 数 配<br />

置 して 活 性 化 パスウェイを 同 定<br />

pS6 抗 体 によるAkt-mTOR 系 活 性 計 測<br />

パスウェイ 準 拠 薬 剤 療 法<br />

患 者 特 異 的 分 子 ネットワークの 調 節 不<br />

全 パスウェイ 分 枝 を 同 定<br />

活 性 化 パスウェイの 上 流 と 下 流 で 阻 害<br />

剤 投 与


Pathway 認 識 型 biomarkerと<br />

pathway addict<br />

The phosphatidylinositol-3-OH kinase<br />

(PI(3)K)–PTEN–mTOR パスウェイが <br />

異 常 に 多 くのがんにおいては 活 性 化 され<br />

る<br />

細 胞 の 増 殖 や 成 長 が 制 御 不 全 になる。<br />

パスウェイの 活 性 化 は、PTEN mRNA<br />

の 消 失 などのようなパスウェイ 準 拠 型<br />

バイオマーカによって 計 測 される。.<br />

Akt- mTOR を 経 由 する 分 枝 を 頻 用 し<br />

ているかどうかはribosomal protein S6<br />

のリン 酸 化 形 態 の 大 存 在 によってわ<br />

かる。<br />

Rapamycinが 有 効 かどうかの 判 定 となる<br />

また 増 殖 のマーカとしては, Ki-67. IRS,<br />

insulin-receptor 基 質 ; S6K1, ribosomal<br />

protein S6 kinase, 70-kDa, polypeptide 1<br />

によってわかる


病 態 予 測 型 Pathway biomarker<br />

大 腸 がん 転 移 バイオマーカ<br />

n アポトーシスの 消 失 や<br />

増 殖 パスの 過 剰 活 性 化<br />

n COX2-EGFRパスウ<br />

ェイに 含 まれる6 個 の<br />

酵 素 およびリン 酸 化 酵<br />

素 基 質<br />

(COX2,pEGFR,pERK,pA<br />

KT,pc-Abl,pBAD)が<br />

著 明 に 転 移 大 腸 がんに<br />

おいて 活 動 している<br />

n 転 移 予 測 パスウェイマー<br />


システム 創 薬<br />

オミックス 創 薬 の 限 界 を 克 服<br />

発 現 解 析 に 含 まれる 間 接 的 変 動 の 除 去 <br />

分 子 ネットワークレベルにmappingして 経 路 探 索 <br />

薬 剤 投 与 発 現 profileからの 薬 効 伝 播 network 同 定<br />

疾 患 分 子 networkとの 接 続 路 探 索 <br />

疾 患 維 持 機 構 の 開 ループ 化 <br />

Diseasome, Genomedからの 医 薬 品 reprofiling 戦 略 <br />

Disease gene, Target geneの 分 子 標 的 ネットワーク 解 析 <br />

薬 剤 投 与 <br />

発 現 変 動 <br />

network<br />

薬 剤 <br />

疾 患 分 子 <br />

発 現 <br />

network<br />

疾 患 <br />

大 腸 菌 のSOS 経 路 でDNA 損 傷 などのストレス 細 胞 応 答 を 調 節 する <br />

9つの 遺 伝 子 からなる 遺 伝 子 調 節 ネットワークをNIRで 推 定 (Gardner)


第 1 世 代 の 網 羅 分 子 情 報 による
<br />

疾 患 分 類 学<br />

BarabasiのDiseasomeと 疾 患 遺 伝 子<br />

OMIMから 1,284 疾 患 と 1,777 疾 患 遺 伝 子 を 抽 出 <br />

ヒト 疾 患 ネットワーク(HDN)<br />

867 疾 患 は 他 疾 患 へリンクを 持 つ。 <br />

516 疾 患 が 巨 大 クラスターを 形 成 <br />

大 腸 がん、 乳 がんがハブ 形 成 <br />

がんはP53 やPTENなどにより 最 結 合 疾 患 <br />

疾 患 遺 伝 子 ネットワーク(DGN)<br />

1377 遺 伝 子 は 他 遺 伝 子 へ 結 合 <br />

903 遺 伝 子 が 巨 大 クラスター <br />

P53がハブ <br />

ランダム 化 した 疾 患 / 遺 伝 子 ネットワークに 比 べ <br />

巨 大 クラスターのサイズが 有 意 に 小 さい <br />

疾 患 遺 伝 子 は 機 能 的 なモジュール 構 造 <br />

同 じモジュールに 属 する 遺 伝 子 は 相 互 作 用 し <br />

同 一 の 組 織 で 共 発 現 し、 同 じGOを 持 つ


第 1 世 代 網 羅 分 子 情 報 による 疾 患 分 類 学<br />

Diseasomeと 疾 患 遺 伝 子 (Goh, Barabasi PNAS2007)<br />

OMIMから 1,284 疾 患 と 1,777 疾 患 遺 伝 子 を 抽 出<br />

ヒト 疾 患 ネットワーク(HDN)<br />

1つ 以 上 の 疾 患 関 連 遺 伝 子 を 共 有 する 疾 患 <br />

疾 患 遺 伝 子 ネットワーク(DGN)<br />

1つ 以 上 の 疾 患 を 共 有 する 疾 患 関 連 遺 伝 子


疾 患<br />

ネットワーク(HDN)<br />

Nodeの 径 <br />

疾 患 に 関 与 している 原 因 <br />

遺 伝 子 の 数 に 比 例 <br />

リンクの 太 さ <br />

疾 患 間 で 共 有 している <br />

原 因 遺 伝 子 の 数<br />

特 徴<br />

867 疾 患 は 他 疾 患 へリンクを 持 つ<br />

516 疾 患 が 巨 大 クラスターを 形 成 <br />

大 腸 がん、 乳 がんがハブ 形 成 <br />

がんはP53 やPTENなどにより 最<br />

も 密 接 に 結 合 している 疾 患<br />

疾 患 遺 伝 子<br />

ネットワーク(DGN)<br />

Nodeの 径 <br />

その 遺 伝 子 を 原 因 にして <br />

いる 疾 患 の 数 に 比 例<br />

特 徴<br />

1377 遺 伝 子 は 他 遺 伝 子 へ 結 合 <br />

903 遺 伝 子 が 巨 大 クラスター <br />

P53がハブ<br />

疾 患 遺 伝 子 は 機 能 的 なモジュー<br />

ル 構 造 <br />

同 じモジュールに 属 する 遺 伝 子<br />

は 相 互 作 用 し 同 一 の 組 織 で 共 発<br />

現 し 同 じGOを 持 つ


第 2 世 代 網 羅 分 子 情 報 による 疾 患 分 類 学<br />

遺 伝 子 発 現 プロファイルを 用 いた 疾 患 分 類 学<br />

GENOMED (A.Butte 2007)<br />

遺 伝 子 発 現 DBのGEO(Gene Expression Ominibus) 利 用 <br />

<br />

約 20 万 のサンプル <br />

疾 患 名 は 注 釈 文 より 用 語 集 UMLSを 用 いて 抽 出 <br />

疾 患 ごとに 多 数 の 遺 伝 子 発 現 パターンを 平 均 化 <br />

疾<br />

患<br />

(150) <br />

遺 伝 子 (1100)


Gene-Expression Nosology of Medicine<br />

疾 患 を 平 均 遺 伝 子 発 現 パターンよりクラスター 分 類 <br />

臓 器 別 疾 患 分 類 では 予 想 できない 疾 患 間 の 親 近 性 <br />

分 類 項 目 はサイトカインの 遺 伝 子 発 現 と 相 関 <br />

疾 患 の reprofiling に 基 づいた 医 薬 の reprofiling<br />

さらに656 種 類 の 臨 床 検 査 を 結 合 した 分 析


網 羅 的 分 子 医 療 3 世 代 と 特 徴


分 子 から 臨 床 まで 
<br />

統 合 的 医 療 データベース<br />

(iCOD)


目 的 <br />

「 網 羅 的 分 子 情 報 に 基 づく 統 合 的 個 別 化 医 学 (オミックス 医 学 )」の 確 立 の<br />

ためには 網 羅 的 分 子 情 報 と 疾 患 病 態 の 関 連 を 明 確 に 体 系 づけた 統 一 的 な 病 態 像<br />

を 提 示 し、 散 在 するOmics 情 報 を 医 学 観 点 から 統 合 することが 必 要 である。 <br />

本 研 究 では、 両 者 を 可 能 な 限 り 関 係 付 けて 統 合 し、これらの 複 合 的 な 情 報 を<br />

総 合 し 疾 患 理 解 ・ 治 癒 に 対 する 関 連 性 を 明 示 的 に 示 した 網 羅 的 分 子 病 態 データ<br />

ベース 構 築 方 法 論 の 確 立 とその 実 証 的 構 築 を 行 う 事 を 目 的 とする。 <br />

網 羅 的 分 子 情 報 (Omics)<br />

網 羅 的 分 子 <br />

情 報 <br />

臨 床 環 境 <br />

情 報 <br />

Data<br />

Mining<br />

臨 床 ・ 病 理 ・ 生 活 習 慣 情 報 <br />

網 羅 的 疾 患 分 子 病 態 <br />

データベース


症 例 情 報 収 集 状 況<br />

網 羅 的 分 子 情 報 収 集 <br />

症 例 数 <br />

発 現 解 析 <br />

コピー 数 解 析 <br />

検 体 正 常 部 位 検 体 正 常 部 位 <br />

肝 臓 がん 367 204 145 107 35 <br />

原 発 性 凍 結 41 29 0 34 0 <br />

原 発 性 新 鮮 301 157 130 66 35 <br />

転 移 性 新 鮮 25 18 15 7 0 <br />

大 腸 がん 184 131 28 39 40 <br />

結 腸 128 102 28 36 36 <br />

直 腸 37 29 0 3 4 <br />

口 腔 がん 148 20 0 64 2 <br />

凍 結 64 0 0 64 2 <br />

新 鮮 84 20 0 0 0 <br />

合 計 699 355 173 210 77


症 例 一 覧 
<br />

照 会 / 検 索 <br />

臨 床 / 病 理<br />

詳 細 情 報 <br />

遺 伝 子 発 現 <br />

プロファイル 等<br />

オミックス 情 報 <br />

45 <br />

検 索 機 能 <br />

対 象 となる 疾 患 、 臨 床 ・ 診 断 情 報 を <br />

キーワードに、 該 当 する 症 例 を 検 索


症 例 別 の 分 子 / 病 理 / 臨 床 情 報 の 画 面 展 開 <br />

個 別 症 例 <br />

詳 細 情 報


臨 床 オミックス 解 析 
<br />

分 子 / 病 理 / 臨 床 階 層 間 関 連 解 析 <br />

2 次 元 3 層 <br />

マップ <br />

臨 床 / 病 理 / 分 子 層 関 連 表 示 <br />

パラメータ 設 定 <br />

Pathome-<br />

Genome<br />

Map<br />

47 <br />

臨 床 / 病 理 / 分 子 の 情 報 を 横 断 的 に 解 析 し <br />

病 態 と 分 子 情 報 の 相 関 関 係 を 解 明


がんの 転 移 とEMT


浸 潤 ・ 転 移 のシステム 的 理 解 <br />

細 胞 転 写 ネットワークの 相 転 移 としての 侵 潤 / 転 移<br />

血 管 侵 潤 ・ 転 移 を 起 こす 機 構 としてEMT がある <br />

Epithelial-Mesenchymal Transition<br />

不 動 の 極 性 をもった、セルセル 結 合 に 拘 束 された 上 皮 細 胞 が、<br />

極 性 を 持 たない、 可 動 性 のあり、 浸 潤 性 のある 間 葉 細 胞 に 変 換<br />

される<br />

発 生 の 基 本 機 構 : 原 腸 陥 入 (archenteron gastrulation) <br />

遺 伝 子 発 現 のパターンが 変 容 する <br />

E-cadherin, integrin and cytoskelton, vimentin


浸 潤 転 移 のDisease Systems Biology<br />

細 胞 分 子 ネットワーク 空 間 <br />

細 胞 分 子 ネットワークはいくつかの 安 定 解 を 持 つ <br />

各 安 定 解 は 細 胞 種 類 に 相 当 する( 約 200 種 類 の 安 定 解 )、 細 胞<br />

ネットワークが 作 る 空 間 の「アトラクター 軌 道 」 <br />

Cancer Attractor (Kauffman) 幹 細 胞 から 分 化 した 解 である <br />

EMT( 上 皮 ・ 間 葉 転 移 )Epthelial-mesenchymal Trans.<br />

<br />

細 胞 分 子 ネットワークの 上 皮 安 定 解 が 間 葉 安 定 解 へと 移 行 <br />

全 ネットワーク 状 態 の 転 移 であるから「 相 転 移 」といえる <br />

がんの 進 行 とはEMTが 大 きな 役 割 を 果 たす <br />

安 定 解 を 不 安 定 化 し、 障 壁 を 越 えるためにはゲノムの 不 安<br />

定 性 が 必 要 である。ポジティブ 帰 還 の 必 要 性 <br />

その 後 、バリアを 越 えてEMTが 起 こる


網 膜 色 素 上 皮 細 胞 ( 培 養 細 胞 )におけるEMT<br />

網 膜 色 素 上 皮 細 胞 の<br />

EMT 過 程 における<br />

遺 伝 子 発 現 プロファイル<br />

Takahashi E, Nagano O, et al. (2010)<br />

Tumor necrosis factor-alpha regulates<br />

transforming growth factor-beta-dependent<br />

epithelial-mesenchymal transition by<br />

promoting hyaluronan-CD44-moesin<br />

interaction.<br />

J Biol Chem. 285(6):4060-73.


解 析 方 法<br />

網 膜 色 素 上 皮 細 胞 のセルライン(ARPE-19) <br />

TGFβ, TNFαで 処 理 EMTを 誘 導<br />

RNAを 抽 出 (0, 1, 6, 16, 24, 42, 60 時 間 )<br />

DNA Chipで 遺 伝 子 発 現 プロファイルを 観 測<br />

Affy HGU133 Plus 2.0<br />

ARACNeを 適 用 して 分 子 ネットワークを 同 定<br />

Margolin AA, et al. (2006) BMC Bioinformatics 7 (Suppl 1): S7<br />

TRANSPATHを 用 いて 転 写 因 子 を 追 加<br />

遺 伝 子 数 を 限 定 し 時 間 的 な 遺 伝 子 発 現 調 節 ネットワーク 同 定<br />

使 用 した 遺 伝 子 <br />

連 続 した2 時 点 間 で 差 異 発 現 遺 伝 子 2,218 probe (1,797 genes)<br />

一 定 傾 向 の 遺 伝 子 2,594 probe sets (2,112 genes)<br />

EMT 関 連 既 知 遺 伝 子 109 probe sets (34 genes)


がんEMTネットワーク 推 定 結 果<br />

ARACNe;<br />

p80%<br />

filtering transcriptional regulations in TRANSPATH database


Cancer EMT transcriptional regulatory network<br />

0h<br />

1h<br />

6h<br />

16h<br />

24h<br />

42h<br />

60h<br />

epithelial<br />

marker <br />

mesenchymal<br />

marker


Results<br />

Cancer EMT transcriptional regulatory network<br />

0h<br />

1h<br />

6h<br />

16h<br />

24h<br />

epithelial<br />

marker <br />

42h<br />

60h<br />

KRT18 and CDH1 genes are epithelial marker genes, and expressed only<br />

in early stage of EMT process. <br />

mesenchymal<br />

marker


Results<br />

Cancer EMT transcriptional regulatory network<br />

0h<br />

1h<br />

6h<br />

16h<br />

24h<br />

epithelial<br />

marker <br />

42h<br />

60h<br />

mesenchymal<br />

marker <br />

SNAIL1/2, TWIST1/2, ZEB1, and KLF8 genes have been known to repress<br />

CDH1 gene. Loss of CDH1 expression is known to occur in early stage of EMT<br />

process.


Results<br />

Cancer EMT transcriptional regulatory network<br />

0h<br />

1h<br />

6h<br />

16h<br />

24h<br />

epithelial<br />

marker <br />

42h<br />

60h<br />

mesenchymal<br />

marker <br />

SNAIL1/2 gene is known to induce ZEB1 gene, and up-regulated ZEB1 gene<br />

repress expression of CDH1 gene, which results in loss of CDH1 expression.


Results<br />

Cancer EMT transcriptional regulatory network<br />

0h<br />

1h<br />

6h<br />

16h<br />

24h<br />

epithelial<br />

marker <br />

42h<br />

60h<br />

mesenchymal<br />

marker <br />

SP1 gene is known to induce expression of VIM gene and to be essentials gene<br />

for EMT process. VIM gene has gene regulatory relations with SNAIL1/2 gene.


Results<br />

Cancer EMT transcriptional regulatory network<br />

0h<br />

1h<br />

6h<br />

16h<br />

24h<br />

42h 60h<br />

ECM production <br />

epithelial<br />

marker <br />

mesenchymal<br />

marker <br />

In the TGFB signaling, ECM production is known to be induced in the<br />

downstream of SMAD2, which is known to advance EMT process.


Results<br />

Cancer EMT transcriptional regulatory network<br />

0h<br />

1h<br />

6h<br />

16h<br />

24h<br />

42h<br />

60h<br />

epithelial<br />

marker <br />

mesenchymal<br />

marker <br />

Mesenchymal marker genes expressed only in later stage of EMT process. SP1<br />

and ZNF148 genes are predicted to regulate them.


Results<br />

Cancer EMT transcriptional regulatory network<br />

0h<br />

1h<br />

6h<br />

16h<br />

24h<br />

42h<br />

60h<br />

epithelial<br />

marker <br />

mesenchymal<br />

marker


細 胞 ネットワークのアトラクター 遷 移<br />

iPS 細 胞 と 細 胞 ネットワーク<br />

山 中 (2006) 線 維 芽 細 胞 にOct4,Sox2,c-Myc,Klf4の 導 入 <br />

1 万 個 以 上 の 導 入 細 胞 のなかに1 個 <br />

<br />

30 日 間 の 培 養 が 必 要 <br />

何 が 起 こっているのか <br />

細 胞 ネットワークの 漸 次 的 変 動 <br />

準 安 定 (metastable) 状 態 の 継 続 的 遷 移 <br />

2 段 階 の 再 プログラミング <br />

<br />

<br />

C-MycとKlf4; <br />

エピゲネティックな 制 御 クロマッチンの 状 態 変 化 <br />

Oct4とSox2<br />

分 化 した 細 胞 ネットワーク 状 態 を 未 分 化 にする <br />

Yu (2009)Science4つの 遺 伝 子 を 除 いても 安 定 <br />

<br />

再 プログラミングの 契 機 を 作 った 転 写 因 子 導 入


生 命 分 子 ネットワークと
<br />

システム 創 薬


分 子 標 的 を 分 子 ネットワークでの<br />

トポロジカルな 性 質 から 見 る<br />

薬 の 標 的 となるタンパク 質 は 細 胞 内 外<br />

で 孤 立 して 機 能 するわけではない、む<br />

しろ 高 度 に 相 互 結 合 した 細 胞 分 子 ネッ<br />

トワーク(interactome)の 中 で 機 能 する <br />

システム 的 な 創 薬 戦 略 : 細 胞 分 子 ネッ<br />

トワークと 疾 患 ネットワークの 相 互 関<br />

係 (context)の 中 での 薬 剤 標 的 分 子 の 機 能<br />

に 基 づいて 創 薬 設 計 を 行 なう


複 雑 系 ネットワーク 理 論<br />

複 雑 系 の 理 論 を 生 命 認 識 につかう <br />

「 複 雑 系 生 物 学 」 2つの 論 理 <br />

平 衡 の 論 理 :すべては 平 衡 ( 平 均 )へと 収 束 (ポ<br />

アソン 分 布 ) <br />

非 平 衡 の 論 理 : 差 異 的 秩 序 形 成 の 原 理 差 は 増 大<br />

する(べき 乗 則 ) <br />

相 転 移 に 出 現<br />

( 分 子 間 相 関 長 の 分 布 )<br />

無 秩 序 ― 秩 序 の 間 の<br />

自 己 組 織 化<br />

雪 崩 のサイズ 頻 度 分 布 <br />

地 震 のマグニチュード 頻 度 分 布


たんぱく 質 相 互 作 用 ネットワークの 大 域 構 造 の <br />

代 表 的 な 先 行 研 究 <br />

致 死 性 のあるタンパク 質 <br />

Jeong et al Nature 411 2001<br />

http://www.nd.edu/~networks/より <br />

ネットワークの 階 層 性 Maslov et al Science 296 2002


結 合 次 数 ごとの 層 別 化 ネットワーク 構 造 の 解 析 <br />

ネットワーク 全 体 <br />

頻<br />

度<br />

Distribution of PIN<br />

μ<br />

μーδ<br />

μ+δ<br />

結 合 数 <br />

この 範 囲 内 (μ-δ~μ+δ)に 含<br />

まれる 結 合 数 を 持 つタンパク 質 のみ<br />

で 構 成 されるネットワークを 全 体 か<br />

ら 切 り 出 す。( 範 囲 外 のタンパク 質<br />

と 相 互 作 用 は 全 て 取 り 除 く。 <br />

移 動 層 別 化 <br />

3~5 <br />

切 り 出 されたネットワーク <br />

クラスター 係 数 <br />

C=1 C=0.5 C=0


移 動 層 別 化 によるクラスター 係 数 <br />

高 いConnection Degreeを 持 つノード(スーパーハブ)は<br />

お 互 いに 密 に 結 合 しない <br />

結 合 数 <br />

中 程 度 の 結 合 数 (7~42)を 持 つタンパク 質 は、 <br />

多 数 の 密 なモジュールを 構 成 している。


タンパク 質 相 互 作 用 から 見 られる <br />

生 命 情 報 ネットワークの 構 造 <br />

高 層 <br />

高 デグリーハブ <br />

度 数 <br />

> 31 ヒト <br />

> 39 酵 母 <br />

中 間 層 <br />

中 程 度 デグリー <br />

度 数 <br />

6 ~30 ヒト <br />

6 ~38 酵 母 <br />

低 層 <br />

低 デグリー <br />

ブランチ <br />

度 数


PLoS Comptutational Biology<br />

Published, 30 October, 2009


PINのCloud Topology(3 環 トポロジー)<br />

Yeast<br />

Human<br />

Middle-degree ノードは PIN backbone を 形 成 する.<br />

灰 色 , 赤 , 青 は、それぞれ 低 層 、 中 層 、 高 層 のdegreeのノードをそれぞれ 表 す。


薬 剤 標 的 分 子 と 結 合 度 数<br />

targets<br />

中 層 レベルのノードは 治 療 薬 として 最 適 な 標 的 である。それゆえ、 多 くの <br />

市 場 にある 薬 剤 標 的 は、ヒトのバックボーンタンパク 質 に 集 中 している


薬 剤 標 的 分 子 と 結 合 度 数<br />

平<br />

均<br />

Degree<br />

7<br />

5<br />

3<br />

cancer<br />

7.82<br />

4.24<br />

non-cancer<br />

薬 剤 標 的 <br />

全 平 均 <br />

4.74<br />

タンパク 質 <br />

全 平 均 <br />

4.06<br />

抗 がん 剤 (P=0.01)の 標 的 分 子 は 平 均 的 にdegreeが 高 い<br />

抗 がん 剤 がより 厳 しい 副 作 用 を 起 こす 理 由 である.


多 段 階 的 なネットワーク 分 解 <br />

1 回 目 <br />

77 個 の<br />

モジュール <br />

Rosvall M , Bergstrom C T<br />

Module 43はさらに“28 個 ”のモジュ Module 43<br />

PNAS 2007;104:7327-7331<br />

ールに 分 割 される。 <br />

Module 43をさらに 分 解 し、<br />

さらに、ネットワーク 上 の 領 域<br />

を 絞 り 込 む。 <br />

Rosvall M , Bergstrom C T<br />

PNAS 2007;104:7327-7331<br />

2<br />

回<br />

目<br />

それぞれの 疾 患 ( 薬 剤 の 種 類 )に 対<br />

するSpecificなモジュールの 特 定 。


155 遺 伝 子 <br />

238 遺 伝 子 <br />

3 回 目 のモジュール 分 解 を 経 て<br />

Kinase inhibitorの 標 的 と、モノクロナ<br />

ール 抗 体 の 標 的 とは、“ 異 なる<br />

モジュールに 存 在 ”ことが 判 明


CHRM1 (anti parkinson) <br />

HTR1D (anti parkinson) <br />

HTR3A ( 抗 精 神 病 薬 ) <br />

FCGR1A (monoclonal) <br />

FCGR3A (monoclonal) <br />

CD4 ( 免 疫 調 節 ) <br />

CDK2(kinase inhibitor) <br />

SRC (kinase inhibitor)


度<br />

数<br />

全<br />

タ<br />

ン<br />

パ<br />

ク<br />

質<br />

薬<br />

剤<br />

標<br />

的<br />

疾<br />

患<br />

遺<br />

伝<br />

子<br />

致<br />

死<br />

性<br />

遺<br />

伝<br />

子<br />

結 合 度 数 <br />

薬 剤 標 的 タンパク 質 <br />

致 死 的 タンパク 質 <br />

疾 患 関 連 遺 伝 子 タンパク 質 の <br />

Drug target network<br />

M A Yıldırım, K-Il Goh1,<br />

M E Cusick, AL Barabási & M Vidal<br />

NATURE Biotechnology 2007, 25 (10)1119-1126<br />

標 的 タンパク 質 と 原 因 遺 伝 子 の 距 離 <br />

疾 患 遺 伝 子 と 距 離 0の 標 的 <br />

抗 癌 剤 の 標 的 と 疾 患 <br />

遺 伝 子 の 間 に 距 離


薬 剤 標 的 適 合 性 のシステム 予 測 <br />

タンパク 質 のネットワーク 性 質 から <br />

薬 剤 標 的 として 適 切 性 を 予 測 可 能 <br />

L.Yao and A. Rzhetsky : Quantitative systems-level determinants of<br />

humangenes targeted by successful drugs, Genome Res. 2008 18:<br />

206-213<br />

説 明 変 数 <br />

結 合 度 数 , betweenness<br />

組 織 発 現 特 異 性 ,<br />

同 義 置 換 非 同 義 置 換 比 <br />

タンパク 質 機 能 分 類 <br />

予 測 モデル <br />

Bayesian 推 定 、 <br />

ロジスティック 回 帰 、 <br />

RBF 法 など


スーパーコンピュータへの
<br />

期 待


オミックス 医 療 /システム 分 子 医 学 時 代 における
<br />

計 算 量 の 爆 発 的 増 大<br />

タンパク 質 3 次 元 構 造 の 予 測 的 計 算<br />

タンパク 質 分 子 変 異 によるタンパク 質 相 互<br />

作 用 ネットワークの 機 能 喪 失 ・ 機 能 獲 得<br />

In silico 創 薬 標 的 分 子 への 分 子 設 計<br />

疾 患 オミックス・プロファイルから 患<br />

者 特 異 的 分 子 ネットワークの 同 定<br />

Baysianネットワーク 同 定 法 : 次 元 の 呪 い<br />

微 分 方 程 式 法 での 同 定


タンパク 質 の3 次 元 構 造 予 測<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

アミノ 配 列 情 報 からの 立 体 構 造 予 測 <br />

Anfinsenの 原 理 <br />

アミノ 酸 の1 次 配 列 からエネルギー 最 小 の 配 置 <br />

Folding 構 造 (1000ぐらい 冗 長 性 あり:PDB) <br />

3 次 元 構 造 予 測 <br />

ホモロジーモデリング アミノ 酸 にホモロジー(30% 以 上 ) <br />

構 造 認 識 法 (Threading 法 ) アミノ 酸 のホモロジーが 低 くても 利 用 できる <br />

Ab Initio 予 測 計 算 能 力 の 限 界 <br />

分 子 軌 道 法 (MO),フラグメント 法 (100 残 基 ~ 大 丈 夫 ) <br />

計 算 能 力 の 限 界 <br />

0.01Å 程 度 ポリモルフィン 環 程 度 <br />

合 理 的 医 薬 設 計 <br />

ドッキングスタディ <br />

近 似 ab initio 法 <br />

分 子 力 場 (MM) 法 <br />

分 子 動 力 学 法 <br />

水 分 子 とタンパクとの 相 互 作 用 <br />

溶 質 の 連 続 性 近 似 など <br />

カットオフ 距 離 <br />

立 体 構 造 の 解 析 から 機 能 の 解 析 へ


In silico 創 薬<br />

FBDD (Fragment-based Drug Discovery)<br />

フラグメント 分 子 軌 道 (FMO) 法 による 標 的 タンパ<br />

ク 質 とリガンドの 相 互 作 用 解 析 に 基 づいた 創 薬 分 子<br />

計 算 設 計<br />

フラグメントとフラグメントペアについてほぼab<br />

initio MO 法 の 分 子 計 算 とほぼ 同 じ<br />

FBDDのアプローチ:<br />

単 に2つのフラグメント 分 子 を 繋 ぐだけでなくフラ<br />

グメント 分 子 と 標 的 タンパク 質 の 構 造 を 検 討 しなが<br />

ら 側 鎖 を 延 ばし 化 合 物 構 造 を 最 適 化 していく


分 子 軌 道 法 によるインシリコ 創 薬 例<br />

フラグメント 分 子 軌 道 (FMO) 法 の<br />

SBDD(structure based drug design)<br />

FBDD(fragment based drug design)<br />

ヘの 適 用 例 (Evotec 社 ) <br />

X 線 構 造 解 析 か<br />

ら2つのフラグ<br />

メントを 抽 出<br />

FMO 法 により<br />

合 成 分 子 の 潜 在<br />

的 な 結 合 力 を 計 算<br />

Discovery of a Novel Hsp90 Inhibitor by Fragment Linking, John J Barker et al,<br />

ChemMedChem (2010), DOI: 10.1002/cmdc.201000219


マルチオミックスプロファイル<br />

からの 分 子 ネットワーク 同 定<br />

CGH<br />

TOF MS<br />

DNA microarray<br />

ネ<br />

<br />

ト<br />

ワ<br />

ー<br />

ク<br />

同<br />

定<br />


システム 分 子 医 学 の 夢<br />

断 層 像<br />

再 構 成 技 術 <br />

CGH<br />

TOF MS<br />

DNA microarray<br />

疾 患 マルチ<br />

オミックス<br />

プロファイル<br />

スーパー<br />

コンピュータ <br />

逆 問 題 <br />

合 理 的 な<br />

診 断 ・ 治 療<br />

予 後 予 測<br />

患 者 特 異 的 分 子 ネットワーク<br />

調 節 不 全 分 枝 同 定


医 療 ・ 創 薬 のための
<br />

メディカル・
<br />

システムバイオロジー
<br />

-オミックス 医 療 から
<br />

システム 分 子 医 学 へ-
<br />


<br />

培 風 館 来 年 3 月 出 版 



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