楊南郡老師與日本統治時期的學者群像 - 東華大學原住民族發展中心首頁

笠 原 政 治
楊 南 郡 先 生 と 日 本 統 治 時 代 の 学 者 群 像
楊 南 郡 先 生 と 日 本 統 治 時 代 の 学 者 群 像
笠 原 政 治
日 本 横 浜 国 立 大 学 名 誉 教 授
楊 南 郡 先 生 を 顕 彰 する 研 討 会 で、このような 研 究 発 表 の 機 会 を 与 えてくださったことに
深 甚 なる 謝 意 を 表 します。 本 日 は、 長 年 にわたる 楊 先 生 のご 厚 誼 を 思 い 起 こしながら、 掲
げた 題 目 について 鄙 見 を 述 べさせていただきます。
1 「 台 灣 調 査 時 代 」―― 伊 能 嘉 矩 、 鳥 居 龍 蔵 、 森 丑 之 助
ここ 十 数 年 の 間 に、 楊 南 郡 先 生 が 台 灣 の 山 地 と 原 住 民 族 に 関 する 日 本 統 治 時 代 の 記 録 や
論 文 、 日 本 人 学 者 の 評 伝 などを 次 々と 中 文 に 翻 訳 し、その 翻 訳 活 動 が 台 灣 の 読 書 界 で 高 い
評 価 を 得 てきたことはよく 知 られている。 中 でも、 伊 能 嘉 矩 (Ino Kanori, 1867-1925)、 鳥 居
龍 蔵 (Torii Ryuzo, 1870-1953)、 森 丑 之 助 (Mori Ushinosuke, 1877-1926)という 日 本 統 治 初 期 の 学
者 三 人 の 著 作 を 中 訳 した「 台 灣 調 査 時 代 」 叢 書 全 五 冊 は、 大 きな 反 響 を 呼 んだ 出 版 物 とし
て 今 でも 記 憶 に 新 しいところである。
「 台 灣 調 査 時 代 」 叢 書 は、「 楊 南 郡 譯 註 」と 記 されていることからも 分 かるように、 必 ず
しも 通 常 の 意 味 での 翻 訳 書 とは 言 えない。 伊 能 、 鳥 居 、 森 を「 學 術 探 險 家 」と 名 付 け、 三
人 の 人 物 像 、 踏 査 の 足 跡 、 学 術 上 の 業 績 などを 考 証 した 本 格 的 な 評 伝 がそれぞれの 巻 頭 に
掲 載 されている。また、 訳 文 の 随 所 に 付 された 懇 切 丁 寧 な 脚 註 、 探 検 調 査 の 路 線 図 、 年 譜 、
著 作 目 録 などのどれを 見 ても、 楊 先 生 の 手 で 初 めて 掘 り 起 こされた 事 実 の 多 いことに 気 づ
かされる。つまり、これらの 訳 註 書 は 楊 先 生 の 独 創 的 な 構 想 に 基 づいて 編 集 されており、
その 構 想 の 中 に 一 つ 一 つの 翻 訳 が 位 置 づけられているのである。 解 説 と 訳 註 が 充 実 してい
るという 点 は、「 台 灣 調 査 時 代 」 五 冊 の 後 に 出 版 された『 台 灣 百 年 花 火 』、『 台 灣 百 年 曙 光 』
についても 同 様 と 言 ってよい。
それらの 独 創 的 な 訳 註 書 は、 楊 先 生 の 驚 くべき 実 力 を 世 に 知 らしめる 機 縁 となった。 日
文 の 高 度 な 読 解 力 に 加 えて、 登 山 や 古 道 の 調 査 、 原 住 民 族 への 取 材 などを 通 じて 培 われた
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楊 南 郡 先 生 と 日 本 統 治 時 代 の 学 者 群 像
該 博 な 知 識 が 翻 訳 全 体 をしっかりと 支 えているのである。 日 本 統 治 時 代 の 古 い 記 録 や 論 文
は、 楊 先 生 の 優 れた 訳 註 の 作 業 によって 新 しい 生 命 を 吹 き 込 まれたと 言 えるだろう。
初 期 の 調 査 記 録 などに 続 けて、 楊 先 生 は 1930 年 代 に 書 かれた 一 連 の 著 作 を 翻 訳 した。そ
の 時 期 を 代 表 する 学 者 は、 若 手 では 鹿 野 忠 雄 (Kano Tadao, 1906-45)、 馬 淵 東 一 (Mabuchi Toichi,
1909-88)などである。 日 本 の 元 号 で 言 うと、 楊 先 生 の 視 界 が「 明 治 」から「 昭 和 」へと 広
がったことになる。
2 鹿 野 忠 雄 と 馬 淵 東 一
日 本 統 治 時 代 の 原 住 民 族 研 究 は、 実 地 調 査 という 点 で 三 つの 時 期 に 大 別 して 考 えられる
( 表 1)。 第 一 は 伊 能 、 鳥 居 、 森 の 三 人 による「 学 術 探 検 」 期 、 第 二 が 臨 時 台 灣 旧 慣 調 査 会
の 活 動 時 期 、そして 第 三 は 台 北 帝 國 大 学 が 創 立 され、さまざまな 分 野 の 専 門 家 が 活 躍 した
1930 年 代 の 前 後 である。そのような 研 究 史 の 流 れにおいて、 第 二 期 と 第 三 期 との 間 に 二 十
年 近 い 空 白 状 態 が 続 いたことには 注 意 が 必 要 だろう。 第 一 、 第 二 に 当 たる 明 治 期 と 第 三 の
昭 和 期 とでは、 書 かれる 著 作 の 質 が 大 きく 変 わったのである。
表 1 日 本 統 治 時 代 の 原 住 民 族 調 査
1896 年 ~
( 明 治 29 年 )
1909 年 前 後
( 明 治 42 年 )
「 学 術 探 検 」 期 の
調 査 研 究
臨 時 台 灣 旧 慣 調 査 会 の
調 査
伊 能 嘉 矩 、 鳥 居 龍 蔵 、
森 丑 之 助 、 他
佐 山 融 吉 、 小 島 由 道 、
他
( 一 部 を 除 き) 調 査 研 究 の 空 白 状 態
1928 年 ~
( 昭 和 3 年 )
( 台 北 帝 國 大 学 創 立 )
大 学 等 の 学 者 たちに
よる 調 査
小 川 尚 義 、 移 川 子 之 蔵 、
浅 井 恵 倫 、 金 関 丈 夫 、
古 野 清 人 、 宮 本 延 人 、
鹿 野 忠 雄 、 岡 田 謙 、
國 分 直 一 、 馬 淵 東 一 、
他 ( 生 年 順 )
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明 治 期 の 鳥 居 と 森 が 登 山 、 探 検 などの 記 録 を 好 んで 公 表 したのに 対 して、 昭 和 期 の 学 者
たちが 書 いた 著 作 には 概 して 専 門 家 向 けの 学 術 論 文 が 多 い。 調 査 にも 資 料 分 析 にも 学 問 上
の 厳 密 な 手 続 きが 求 められるようになり、「 学 術 」と「 探 検 」は 次 第 に 分 離 していった。 楊
先 生 が『 台 灣 百 年 曙 光 』で 昭 和 期 の 著 作 を 翻 訳 したとき、 選 び 出 されたのは、 主 として 記
述 中 心 の 論 文 や 調 査 報 告 、 山 地 の 紀 行 文 などであった。 先 生 は 山 地 の 跋 渉 と 原 住 民 族 の 調
査 とを 分 かち 難 く 結 びつけている。そうした 著 作 の 選 択 は 大 いに 頷 けるところだろう。
昭 和 期 に 活 躍 した 学 者 たちの 中 で、 研 究 の 姿 勢 が 鳥 居 や 森 に 最 も 近 かったのは 鹿 野 であ
る。 昆 虫 採 集 や 登 山 、 自 然 地 理 学 の 調 査 を 繰 り 返 すうちに 原 住 民 族 の 研 究 に 没 頭 し 始 めた
という 経 歴 が、その 行 動 力 に 富 んだ 学 問 の 方 法 を 雄 弁 に 物 語 っている。 楊 先 生 は、アミ( 阿
美 族 )のトタイ・ブテン( 托 泰 ・ 布 典 )と 鹿 野 忠 雄 という 二 青 年 の 間 に 芽 生 えた 友 情 を 美 し
い 文 章 で 描 き、 多 くの 読 者 を 魅 了 した(「 與 子 偕 行 」)。また、 台 灣 山 岳 文 学 の 傑 作 と 言 われ
る『 山 と 雲 と 蕃 人 と』や 鹿 野 の 評 伝 も 併 せて 翻 訳 した。 戦 時 下 のボルネオで 消 息 を 絶 った
この 日 本 人 に、 楊 先 生 が 深 い 共 感 の 気 持 ちを 抱 いていることは 間 違 いない。
そうした 鹿 野 とは 対 照 的 に、 馬 淵 は 原 住 民 族 に 関 する 専 門 的 な 学 術 論 文 を 書 くことに 徹
した 人 物 である。 台 北 帝 國 大 学 の 卒 業 生 として 知 られるこの 人 類 学 者 は、 昭 和 期 に 台 灣 の
山 地 と 平 地 を 縦 横 に 踏 査 した 経 験 を 持 ちながら、 紀 行 文 のような 形 で 自 身 の 調 査 活 動 に 言
及 することを 潔 しとしなかった。 学 者 は 学 術 論 文 で 勝 負 をする、という 信 念 が 一 貫 してい
たのである。 楊 先 生 は、 大 著 『 台 灣 高 砂 族 系 統 所 属 の 研 究 』を 通 して 馬 淵 という 先 達 に 出
会 った、と 述 べている。 同 書 は 移 川 子 之 蔵 、 宮 本 延 人 との 共 著 であるが、 実 際 には 本 文 全
体 の 約 3/4(75%)を 馬 淵 が 執 筆 したのだった。その 分 量 は 日 文 で 何 と 60 万 字 に 近 い。
当 時 の 馬 淵 がまだ 二 十 歳 代 前 半 の 年 齢 だったことも 記 憶 されてよいだろう。
楊 先 生 の 訳 註 による 中 文 版 『 台 灣 高 砂 族 系 統 所 属 の 研 究 』が 間 もなく 出 版 される。その
翻 訳 書 が、 原 住 民 族 研 究 への 大 きな 貢 献 となることを 期 待 したい。
3 原 住 民 族 の 全 体 を 見 渡 す
明 治 期 の 伊 能 、 鳥 居 、 森 、そして、 昭 和 期 の 鹿 野 、 馬 淵 。
楊 先 生 が 多 くの 著 作 を 翻 訳 したこれらの 学 者 たちには、 関 心 や 研 究 姿 勢 の 違 いを 超 えて
一 つの 顕 著 な 共 通 点 が 認 められる。 五 人 とも、 台 灣 各 地 で 行 った 広 汎 な 踏 査 の 経 験 を 拠 り
所 にして、 原 住 民 族 の 全 体 を 見 渡 すような 概 説 的 文 章 を 書 き、また 族 群 の 分 布 図 を 作 成 し
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たのである。
伊 能 、 鳥 居 、 森 が 踏 査 した 地 域 については、 楊 先 生 が「 台 灣 調 査 時 代 」 叢 書 に 掲 げたそ
れぞれの 探 検 路 線 図 に 詳 しい。 初 期 の 調 査 では、 細 かい 研 究 資 料 の 収 集 よりも、むしろ 各
地 の 原 住 民 族 に 関 して 鳥 瞰 的 な 見 取 図 を 描 くことに 重 点 が 置 かれたと 考 えてよいだろう。
楊 先 生 の 翻 訳 書 では、 例 えば、 鳥 居 「 人 類 學 研 究 ・ 台 灣 原 住 民 ( 一 ) 序 論 」(『 探 險 台 灣 』)、
森 「 關 於 台 灣 蕃 族 」(『 生 蕃 行 脚 』)などが 原 住 民 族 の 全 体 を 見 渡 した 概 説 である。
昭 和 期 になると、 一 人 の 学 者 が 台 灣 各 地 を 隈 なく 踏 破 するという 研 究 上 の 志 向 は 薄 れて
いった。 厳 密 な 学 術 論 文 を 書 くときには、 研 究 対 象 の 範 囲 を 狭 く 絞 った 上 で、 主 題 を 深 く
掘 り 下 げることが 多 いからである。そうした 中 で、おそらく 鹿 野 と 馬 淵 ほど 広 く 原 住 民 族
の 居 住 地 に 足 を 運 んだ 人 物 は 他 に 見 当 たらないであろう。しかもこの 二 人 は、 地 域 が 限 ら
れたとはいえ、 峻 険 な 山 地 に 点 在 する 村 々をよく 知 っていた。 自 身 の 調 査 経 験 を 中 心 にし
て 概 説 を 書 くことが 十 分 に 可 能 であった。 楊 先 生 の 翻 訳 書 では、『 台 灣 百 年 曙 光 』に 収 録 さ
れた 鹿 野 「 台 灣 原 住 民 族 之 人 類 地 理 學 研 究 序 説 」、 馬 淵 「 高 砂 族 民 族 史 」( 第 二 次 大 戦 後 に 執
筆 )などがそのような 概 説 に 当 たる。
今 日 では、 台 灣 の 原 住 民 族 を 紹 介 するための 概 説 や 分 布 図 は、さまざまな 書 籍 や 雑 誌 は
もとよりのこと、 博 物 館 の 展 示 や 各 種 のホームページなどにも 掲 載 されている。 全 体 を 見
渡 すことに 誰 もが 慣 れているのである。ただし、 過 去 に 遡 って 考 えてみればすぐに 気 がつ
くだろう。そうした 概 説 や 分 布 図 が 登 場 したのは、ここ 百 年 余 りの 期 間 にすぎない。
日 本 の 統 治 が 始 まる 前 まで、 原 住 民 族 の 人 びと 自 身 に、 原 住 民 族 の 全 体 を 見 渡 すという
発 想 や、その 発 想 を 裏 付 けるだけの 知 識 が 備 わっていたとは 考 えにくい。 原 住 民 族 の 全 体
像 は、 外 部 から 学 者 などが 居 住 地 を 訪 れ、 実 態 調 査 を 進 めることによって 徐 々に 明 らかに
なっていった。 上 記 の 学 者 五 人 が 書 いた 概 説 には、そうした 調 査 の 結 果 を 簡 潔 明 瞭 な 形 式
に 整 える 上 で 重 要 な 意 義 があったのである。
4 族 群 分 類 の 提 唱
原 住 民 族 の 全 体 を 見 渡 すという 視 点 と 関 連 してもう 一 つ、 伊 能 など 五 人 の 学 者 たちが、
それぞれ 少 しずつ 見 解 の 異 なる 族 群 分 類 ( 当 時 の 用 語 では「 種 族 」 分 類 )を 提 唱 したことも
見 落 とせない。
明 治 期 の 学 者 のうち 伊 能 と 森 は、 族 群 の 分 類 が 原 住 民 族 の 統 治 に 役 立 つという 認 識 をは
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っきりと 持 っていた。 台 灣 総 督 府 の 方 でも、 初 期 には 伊 能 の 分 類 案 を 採 用 し、1913( 大 正 2)
年 頃 になってから 今 度 は 公 式 見 解 を 森 の 提 唱 した 案 に 近 い 分 類 ――すなわち、 森 の 案 にサイ
シャット( 賽 夏 族 )を 付 け 加 えた 七 分 類 ――に 切 り 替 えた。それに 対 して 鳥 居 の 場 合 には、ほ
ぼ 純 然 たる 学 術 的 関 心 に 基 づいて 自 説 を 示 したと 考 えてよい。 東 京 帝 國 大 学 から 現 地 調 査
に 派 遣 された 鳥 居 は、 明 らかに 伊 能 や 森 とは 学 者 としての 立 場 が 違 っていた。
学 術 上 の 族 群 分 類 は、 昭 和 期 に 入 って 移 川 ・ 宮 本 ・ 馬 淵 の 共 著 『 台 灣 高 砂 族 系 統 所 属 の
研 究 』、そして 鹿 野 の 論 文 「 台 灣 原 住 民 族 の 分 類 に 對 する 一 試 案 」でも 示 された。 原 住 民 族
の 調 査 に 豊 富 な 経 験 を 有 する 鹿 野 と 馬 淵 がそれらの 提 唱 者 になったのである。ただし、そ
うした 学 術 上 の 分 類 が 原 住 民 族 の 統 治 行 政 と 直 接 結 びつくことはなかった。 総 督 府 が 統 治
終 了 時 まで 採 用 していたのは、 森 の 見 解 を 一 部 修 正 した 七 族 群 分 類 であった。
第 二 次 大 戦 後 に、 旧 総 督 府 の 七 分 類 ではなく、『 台 灣 高 砂 族 系 統 所 属 の 研 究 』で 提 唱 され
た 九 族 群 分 類 が 強 い 影 響 力 を 持 ったという 事 情 はよく 知 られているだろう。2001( 民 國 90)
年 以 降 に 相 次 いだ 族 群 の 新 規 認 定 は、その 九 分 類 に 対 する 異 議 申 し 立 てと 解 することがで
きる。 日 本 統 治 時 代 の 学 者 たちによる 族 群 分 類 が 今 でも 尾 を 引 いているわけである。 繰 り
返 しになるが、 楊 先 生 の 訳 註 による 中 文 版 『 台 灣 高 砂 族 系 統 所 属 の 研 究 』が 出 版 され、そ
れが 族 群 問 題 に 関 する 今 後 の 議 論 に 裨 益 することを 期 待 してやまない。
5 結 語
楊 先 生 は、 数 々の 翻 訳 書 や 自 身 の 著 書 などを 世 に 送 り 出 すことによって、 原 住 民 族 に 関
する 日 本 統 治 時 代 の 研 究 と 現 代 の 研 究 との 間 に 逞 しい 橋 を 架 けた。まさしく 他 の 追 随 を 許
さない 業 績 である。そして、そうした 一 連 の 著 述 はただ 学 術 研 究 に 貢 献 したというだけで
はない。 原 住 民 族 の 人 びとにとっても、それらは 父 母 や 祖 父 母 、 曽 祖 父 母 が 生 きた 時 代 を
知 るための 貴 重 な 財 産 なると 言 えるであろう。
楊 南 郡 先 生 の 多 大 な 功 労 を 称 賛 したい。また、 楊 先 生 を 顕 彰 する 國 立 東 華 大 学 、および
本 研 討 会 の 開 催 に 尽 力 したすべての 方 々に 対 しても、ここに 敬 意 を 表 したいと 思 う。
参 考 文 献
鹿 野 忠 雄
1941 「 台 灣 原 住 民 族 の 分 類 に 對 する 一 試 案 」『 民 族 学 研 究 』 第 7 巻 1 号
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笠 原 政 治
楊 南 郡 先 生 と 日 本 統 治 時 代 の 学 者 群 像
鹿 野 忠 雄 ( 楊 南 郡 譯 )
2000 『 山 、 雲 與 蕃 人 ―― 鹿 野 忠 雄 的 台 灣 高 山 紀 行 』 玉 山 社
笠 原 政 治 編 ( 楊 南 郡 譯 )
1995 『 台 灣 原 住 民 族 映 像 ―― 淺 井 惠 倫 教 授 攝 影 集 』 南 天 書 局
劉 斌 雄
1976 「 日 本 學 人 之 高 山 族 研 究 」『 中 央 研 究 院 民 族 學 研 究 所 集 刊 』 第 40 期
中 薗 英 助 ( 楊 南 郡 譯 )
1998 『 鳥 居 龍 藏 ―― 縦 横 台 灣 與 東 亞 的 人 類 學 先 驅 』 晨 星 出 版 社
移 川 子 之 蔵 ・ 宮 本 延 人 ・ 馬 淵 東 一
1935 『 台 灣 高 砂 族 系 統 所 属 の 研 究 』 刀 江 書 院
山 崎 柄 根 ( 楊 南 郡 譯 )
1998 『 鹿 野 忠 雄 ―― 縦 横 台 灣 山 林 的 博 物 學 者 』 晨 星 出 版 社
楊 南 郡
1996 『 台 灣 百 年 前 的 足 跡 』 玉 山 社
2009 「 在 實 地 調 査 與 譯 註 《 台 灣 高 砂 族 系 統 所 屬 之 研 究 》 遇 見 馬 淵 東 一 先 生 」『 第 二 届
台 日 原 住 民 族 研 究 論 壇 ―― 馬 淵 東 一 的 學 問 與 台 灣 原 住 民 族 研 究 』 會 議 手 冊 、 國 立 政
治 大 學 原 住 民 族 研 究 中 心
楊 南 郡 ( 譯 註 )
1996 『 探 險 台 灣 ―― 鳥 居 龍 藏 的 台 灣 人 類 學 之 旅 』 遠 流 出 版
1996 『 平 埔 族 調 査 旅 行 ―― 伊 能 嘉 矩 〈 台 灣 通 信 〉 選 集 』 遠 流 出 版
1996 『 台 灣 踏 査 日 記 』〈 上 册 〉〈 下 册 〉 遠 流 出 版
2000 『 生 蕃 行 脚 ―― 森 丑 之 助 的 台 灣 探 險 』 遠 流 出 版
2002 『 台 灣 百 年 花 火 ―― 清 末 日 初 台 灣 探 險 踏 査 實 録 』 玉 山 社
2005 『 台 灣 百 年 曙 光 ―― 學 術 開 創 時 代 調 査 實 録 』 南 天 書 局
楊 南 郡 ・ 徐 如 林
1993 『 與 子 偕 行 』 晨 星 出 版 社
楊 南 郡 ( 柳 本 通 彦 訳 )
1994 「 鹿 野 忠 雄 とトタイ・ブテン―― 早 期 台 湾 研 究 が 結 んだ 友 情 」( 與 子 偕 行 )『ふぉる
もさ』 第 5 号 ( 再 録 、2002 鹿 野 忠 雄 『 山 と 雲 と 蕃 人 と―― 台 湾 高 山 紀 行 』 文 遊 社 )
2004 「どうしてケタガランなのか?」 柳 本 通 彦 ・ 他 ( 編 訳 )『 台 湾 原 住 民 文 学 選 4
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楊 南 郡 先 生 と 日 本 統 治 時 代 の 学 者 群 像
海 よ 山 よ―― 十 一 民 族 作 品 集 』 草 風 館
楊 南 郡 ( 梶 山 憲 一 ・ 蔡 易 達 訳 )
2002 「 台 湾 山 岳 文 学 の 金 字 塔 ( 台 湾 版 訳 者 序 )」 鹿 野 忠 雄 『 山 と 雲 と 蕃 人 と―― 台 湾
高 山 紀 行 』 文 遊 社
楊 南 郡 ( 笠 原 政 治 ・ 宮 岡 真 央 子 ・ 宮 崎 聖 子 編 訳 )
2005 『 幻 の 人 類 学 者 森 丑 之 助 ―― 台 湾 原 住 民 の 研 究 に 捧 げた 生 涯 』 風 響 社
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楊 南 郡 老 師 與 日 本 統 治 時 期 的 學 者 群 像
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楊 南 郡 老 師 與 日 本 統 治 時 期 的 學 者 群 像
笠 原 政 治
日 本 橫 濱 國 立 大 學 名 譽 教 授
壹 、《 台 灣 調 査 時 代 》―― 伊 能 嘉 矩 、 鳥 居 龍 蔵 、 森 丑 之 助
眾 所 周 知 , 這 十 幾 年 來 , 楊 南 郡 老 師 陸 續 地 將 日 本 統 治 時 期 關 於 台 灣 山 地 與 原 住
民 的 紀 錄 、 論 文 以 及 日 本 學 者 評 傳 等 翻 譯 成 中 文 , 其 於 翻 譯 領 域 所 下 的 功 夫 得 到 台 灣
學 界 崇 高 的 評 價 。 其 中 , 至 今 依 舊 令 人 記 憶 猶 新 的 是 那 套 針 對 伊 能 嘉 矩 (Ino Kanori,
1867-1925)、 鳥 居 龍 藏 (Torii Ryuzo, 1870-1953) 以 及 森 丑 之 助 (Mori Ushinosuke,
1877-1926) 等 三 位 日 本 統 治 初 期 學 者 之 著 作 所 完 成 的 譯 著 《 台 灣 調 査 時 代 》 叢 書 ( 共
五 冊 ), 獲 得 了 廣 大 的 迴 響 。
從 《 台 灣 調 査 時 代 》 叢 書 上 標 明 的 「 楊 南 郡 譯 註 」, 我 們 不 難 了 解 這 並 非 一 般 所
謂 的 翻 譯 書 。 楊 老 師 將 伊 能 嘉 矩 、 鳥 居 龍 藏 以 及 森 丑 之 助 三 人 命 名 為 「 學 術 探 險 家 」,
並 於 每 本 譯 著 卷 首 刊 載 經 過 嚴 謹 考 證 的 人 物 誌 、 勘 查 足 跡 以 及 學 術 業 績 等 。 此 外 , 無
論 譯 文 中 詳 盡 標 示 的 注 解 、 探 險 調 查 路 線 圖 、 年 譜 及 著 作 目 錄 等 各 方 面 , 皆 讓 人 體 會
到 楊 老 師 親 自 鑽 研 挖 掘 所 得 歷 史 事 實 數 量 之 龐 大 。 換 言 之 , 此 套 譯 作 乃 基 於 楊 老 師 獨
創 構 思 所 編 輯 而 成 , 每 個 構 思 皆 以 其 譯 註 一 一 呈 現 。 這 套 作 品 的 充 實 解 說 與 譯 註 之 特
點 , 於 《 台 灣 調 査 時 代 》 叢 書 之 後 出 版 的 《 台 灣 百 年 花 火 》(2002)、《 台 灣 百 年 曙 光 》
(2005) 亦 可 見 。
這 些 獨 具 巧 思 的 譯 作 , 乃 世 人 認 識 楊 老 師 驚 人 實 力 的 契 機 。 其 高 度 的 日 文 解 讀
力 , 再 加 上 透 過 登 山 、 古 道 調 査 以 及 採 訪 原 住 民 等 功 夫 所 培 養 的 廣 博 知 識 , 成 為 譯 作
整 體 極 厚 實 的 基 礎 。 我 們 可 以 說 , 楊 老 師 出 色 的 譯 註 賦 予 了 日 本 統 治 時 期 的 此 些 古 老
紀 錄 與 論 文 新 的 生 命 。
除 了 日 本 統 治 初 期 的 調 查 紀 錄 , 楊 老 師 更 著 手 翻 譯 1930 年 代 的 一 系 列 作 品 。 這
*
承 蒙 貴 校 邀 請 , 讓 我 得 於 表 揚 楊 南 郡 老 師 的 研 討 會 中 發 表 報 告 , 在 此 致 上 十 二 萬 分 的 謝 意 。 今 天 ,
謹 讓 我 邊 回 想 與 楊 老 師 多 年 深 厚 的 情 誼 , 邊 針 對 主 題 略 述 己 見 。
本 文 由 簡 月 真 ( 東 京 大 學 研 究 員 ・ 國 立 東 華 大 學 副 教 授 )、 巫 文 嘉 ( 東 吳 大 學 日 本 語 文 學 系 研 究 助
理 ) 敬 譯 。
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笠 原 政 治
楊 南 郡 老 師 與 日 本 統 治 時 期 的 學 者 群 像
個 時 期 具 代 表 性 的 學 者 中 年 輕 一 輩 的 有 : 鹿 野 忠 雄 (Kano Tadao, 1906-45)、 馬 淵 東
一 (Mabuchi Toichi, 1909-88) 等 人 。 從 日 本 的 年 號 來 看 , 楊 老 師 的 視 野 自 「 明 治 」
橫 跨 「 昭 和 」。
貳 、 鹿 野 忠 雄 與 馬 淵 東 一
日 本 統 治 時 期 的 原 住 民 研 究 , 從 實 地 調 查 的 角 度 來 看 , 可 分 為 三 大 時 期 ( 參 照 表
1)。 第 一 期 乃 伊 能 嘉 矩 、 鳥 居 龍 藏 以 及 森 丑 之 助 三 人 的 「 學 術 探 險 」 期 ; 第 二 期 為
臨 時 台 灣 舊 慣 調 查 會 的 活 動 時 期 ; 此 外 第 三 期 則 為 台 北 帝 國 大 學 成 立 、 各 領 域 專 家 活
躍 的 1930 年 代 前 後 。 此 段 研 究 史 中 值 得 注 意 的 是 , 第 二 期 與 第 三 期 之 間 將 近 二 十 年
處 於 空 白 狀 態 ; 第 一 、 二 期 的 明 治 時 期 與 第 三 期 的 昭 和 時 期 之 間 所 出 版 的 著 作 性 質 極
不 同 。
表 1、 日 本 統 治 時 期 的 原 住 民 族 調 査
1896 年 ~
( 明 治 29 年 )
1909 年 前 後
( 明 治 42 年 )
1928 年 ~
( 昭 和 3 年 )
學 術 探 險 期 之 調 查 研 究 伊 能 嘉 矩 、 鳥 居 龍 蔵 、
森 丑 之 助 、 等
臨 時 台 灣 舊 慣 調 查 會 之 調 查 佐 山 融 吉 、 小 島 由 道 、
等
( 除 了 一 小 部 分 之 外 ) 調 査 研 究 處 於 空 白 状 態
( 台 北 帝 國 大 學 創 立 )
小 川 尚 義 、 移 川 子 之 蔵 、
大 學 等 機 構 的 學 者 所 進 行 之 調 查 浅 井 恵 倫 、 金 関 丈 夫 、
古 野 清 人 、 宮 本 延 人 、
鹿 野 忠 雄 、 岡 田 謙 、
國 分 直 一 、 馬 淵 東 一 、
等 ( 依 出 生 年 順 序 )
相 對 於 明 治 時 期 的 鳥 居 龍 藏 與 森 丑 之 助 等 人 樂 於 發 表 登 山 、 探 險 等 紀 錄 , 昭 和 時
期 的 學 者 之 著 作 則 多 屬 專 業 學 術 論 文 , 無 論 調 查 或 資 料 分 析 皆 要 求 具 學 問 上 嚴 謹 的 考
察 程 序 , 於 是 「 學 術 」 與 「 探 險 」 逐 漸 分 離 。 楊 老 師 於 《 台 灣 百 年 曙 光 》 翻 譯 昭 和 時
期 著 作 時 所 挑 選 之 作 品 , 多 為 以 描 述 為 主 的 論 文 、 調 查 報 告 及 山 地 紀 行 文 等 。 老 師 將
山 地 跋 涉 與 原 住 民 調 查 緊 密 地 結 合 , 其 所 挑 選 之 作 品 想 必 深 獲 讀 者 認 同 !
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笠 原 政 治
楊 南 郡 老 師 與 日 本 統 治 時 期 的 學 者 群 像
活 躍 於 昭 和 時 期 的 學 者 中 , 研 究 路 線 最 接 近 鳥 居 龍 藏 與 森 丑 之 助 者 乃 鹿 野 忠 雄 。
鹿 野 忠 雄 於 昆 蟲 採 集 、 登 山 以 及 自 然 地 理 學 調 查 之 過 程 中 , 逐 漸 投 入 原 住 民 研 究 , 此
段 經 歷 , 無 可 置 疑 地 證 明 了 其 作 學 問 的 方 法 極 具 行 動 力 。 楊 老 師 以 優 美 的 文 筆 精 采 地
描 述 阿 美 族 青 年 ── 托 泰 ・ 布 典 與 鹿 野 忠 雄 這 兩 位 青 年 間 的 友 情 , 該 文 (《 與 子 偕 行 》)
( 楊 南 郡 、 徐 如 林 ,1993) 使 許 多 讀 者 深 深 著 迷 。 此 外 , 楊 老 師 亦 翻 譯 被 喻 為 台 灣 高
山 文 學 經 典 鉅 作 的 《 山 、 雲 與 蕃 人 》 以 及 鹿 野 忠 雄 評 傳 。 想 必 楊 老 師 對 這 位 二 次 大 戰
在 婆 羅 洲 神 秘 失 蹤 的 日 本 人 深 有 同 感 吧 !
相 對 於 鹿 野 忠 雄 , 馬 淵 東 一 則 是 徹 底 專 注 於 書 寫 原 住 民 專 業 學 術 論 文 的 學 者 。 這
位 畢 業 於 台 北 帝 國 大 學 的 知 名 人 類 學 學 者 , 昭 和 時 期 縱 橫 踏 查 台 灣 山 地 與 平 地 , 但 其
從 未 以 紀 行 文 形 式 介 紹 自 身 的 調 查 活 動 紀 錄 。 其 堅 持 , 學 者 就 該 以 學 術 論 文 決 勝 負 。
楊 老 師 曾 說 其 透 過 大 作 《 台 灣 高 砂 族 系 統 所 屬 之 研 究 》(1935) 結 識 了 馬 淵 東 一 這 位
優 秀 前 輩 。 該 書 雖 為 馬 淵 東 一 與 移 川 子 之 藏 、 宮 本 延 人 的 共 同 著 作 , 但 實 際 上 全 書 約
有 四 分 之 三 (75%) 乃 由 馬 淵 東 一 執 筆 , 其 份 量 高 達 60 萬 字 日 文 。 值 得 矚 目 的 是 當
時 的 馬 淵 東 一 年 僅 二 十 出 頭 !
楊 老 師 譯 註 的 中 文 版 《 台 灣 高 砂 族 系 統 所 屬 之 研 究 》 即 將 付 梓 , 此 書 之 問 世 想 必
將 爲 原 住 民 研 究 帶 來 極 大 的 貢 獻 。
叁 、 綜 覽 原 住 民 族 全 貌
明 治 時 期 的 伊 能 嘉 矩 、 鳥 居 龍 藏 、 森 丑 之 助 以 及 昭 和 時 期 的 鹿 野 忠 雄 、 馬 淵 東 一
等 , 楊 老 師 翻 譯 的 此 些 學 者 即 使 每 個 人 的 興 趣 與 研 究 方 針 不 同 , 但 他 們 皆 具 有 一 個 顯
著 的 共 同 點 。 那 就 是 , 此 五 位 學 者 皆 以 廣 泛 踏 查 台 灣 各 地 的 經 驗 為 基 礎 , 撰 寫 綜 覽 原
住 民 全 貌 的 概 論 性 文 章 並 繪 製 族 群 分 布 圖 。
關 於 伊 能 嘉 矩 、 鳥 居 龍 藏 、 森 丑 之 助 踏 查 的 區 域 , 楊 老 師 在 《 台 灣 調 査 時 代 》 叢
書 繪 製 的 探 險 路 線 圖 提 供 我 們 詳 細 的 資 訊 。 我 們 也 許 可 以 說 , 早 期 的 調 查 著 重 於 描 繪
各 地 原 住 民 族 的 鳥 瞰 式 分 布 圖 , 而 非 詳 細 的 研 究 資 料 蒐 集 。 例 如 楊 老 師 譯 註 作 品 中 的
鳥 居 龍 藏 〈 人 類 學 研 究 ・ 台 灣 原 住 民 ( 一 ) 序 論 〉《 探 險 台 灣 》(1996)、 森 丑 之 助 〈 關
於 台 灣 蕃 族 〉《 生 蕃 行 腳 》(2000) 等 皆 為 綜 覽 原 住 民 族 全 貌 之 概 論 性 文 章 。
昭 和 時 期 之 後 , 學 者 對 於 獨 自 一 人 四 處 勘 查 台 灣 各 地 的 志 趣 漸 薄 弱 。 因 為 撰 寫 嚴
謹 的 學 術 論 文 時 , 多 聚 焦 研 究 範 圍 並 深 入 鑽 研 探 討 該 研 究 主 題 。 像 鹿 野 忠 雄 與 馬 淵
東 一 般 深 入 原 住 民 部 落 的 學 者 幾 乎 另 無 他 人 。 此 外 , 此 兩 位 學 者 雖 然 侷 限 於 部 分 區
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笠 原 政 治
楊 南 郡 老 師 與 日 本 統 治 時 期 的 學 者 群 像
域 , 但 其 對 險 峻 山 區 中 的 部 落 瞭 若 指 掌 , 所 以 他 們 能 依 個 人 調 查 經 驗 撰 寫 原 住 民 族 概
況 。 楊 老 師 的 譯 作 中 ,《 台 灣 百 年 曙 光 》(2005) 所 收 錄 的 鹿 野 忠 雄 〈 台 灣 原 住 民 族 之
人 類 地 理 學 研 究 序 説 〉、 馬 淵 東 一 〈 高 砂 族 民 族 史 〉( 寫 於 第 二 次 世 界 大 戰 後 ) 等 著
作 即 屬 概 論 性 質 。
現 今 , 介 紹 台 灣 原 住 民 的 概 論 與 分 布 圖 , 不 僅 可 見 於 各 式 各 樣 的 書 籍 、 雜 誌 , 亦
刊 登 於 博 物 館 的 展 覽 及 各 種 網 頁 等 媒 體 。 我 們 皆 習 於 綜 覽 原 住 民 全 貌 , 不 過 , 只 要 將
時 間 回 溯 便 能 了 解 : 此 類 概 論 與 分 布 圖 之 誕 生 , 只 不 過 是 這 近 百 年 內 的 事 啊 !
在 日 本 統 治 台 灣 之 前 , 原 住 民 族 本 身 應 該 沒 有 綜 覽 整 體 原 住 民 族 的 想 法 以 及 支 援
此 想 法 的 知 識 。 原 住 民 族 的 整 體 面 貌 , 乃 藉 由 外 來 的 學 者 等 訪 查 部 落 並 進 行 實 地 調 查
後 而 漸 清 楚 。 上 述 五 位 學 者 所 撰 寫 的 概 論 , 簡 潔 明 瞭 地 整 理 其 調 查 結 果 , 是 極 具 意 義
之 著 作 。
肆 、 族 群 分 類 之 提 倡
關 於 綜 覽 原 住 民 全 貌 觀 點 中 , 有 一 項 不 容 忽 視 的 是 : 伊 能 嘉 矩 等 五 位 學 者 皆 分 別
提 倡 見 解 各 異 的 族 群 分 類 ( 當 時 的 用 語 為 「 種 族 」 分 類 )。
明 治 時 期 的 學 者 中 , 伊 能 嘉 矩 與 森 丑 之 助 明 確 地 認 知 族 群 分 類 有 助 於 治 理 原 住
民 。 台 灣 總 督 府 初 期 採 用 伊 能 嘉 矩 的 分 類 法 , 但 1913( 大 正 2) 年 左 右 官 方 則 改 採 較
類 似 森 丑 之 助 的 分 類 ── 亦 即 , 森 丑 之 助 的 分 類 加 上 賽 夏 族 , 共 七 族 。 相 對 地 , 鳥 居
龍 藏 則 可 謂 單 純 地 以 學 術 觀 點 闡 述 其 自 身 學 說 。 東 京 帝 國 大 學 派 遣 來 台 從 事 調 查 的 鳥
居 龍 藏 之 立 場 很 明 顯 地 異 於 伊 能 嘉 矩 與 森 丑 之 助 。
關 於 學 術 上 的 族 群 分 類 , 昭 和 時 期 則 可 見 於 移 川 子 之 藏 、 宮 本 延 人 以 及 馬 淵 東 一
共 著 的 《 台 灣 高 砂 族 系 統 所 屬 之 研 究 》(1935)、 鹿 野 忠 雄 的 論 文 〈 試 論 台 灣 原 住 民 族
分 類 〉。 原 住 民 族 調 查 經 驗 豐 富 的 鹿 野 忠 雄 與 馬 淵 東 一 分 別 提 出 不 同 看 法 , 不 過 , 其
兩 人 之 學 術 分 類 並 未 與 原 住 民 族 治 理 行 政 連 結 。 直 至 統 治 結 束 , 台 灣 總 督 府 所 採 用 的
族 群 分 類 仍 為 修 正 森 丑 之 助 見 解 後 的 七 族 分 類 。
第 二 次 世 界 大 戰 後 ,《 台 灣 高 砂 族 系 統 所 屬 之 研 究 》 提 倡 的 九 族 分 類 影 響 力 遠 超
過 舊 總 督 府 的 七 族 分 類 。2001( 民 國 90) 年 後 陸 續 產 生 的 新 族 群 認 定 , 可 謂 對 此 九
族 分 類 之 異 議 表 現 。 換 言 之 , 日 治 時 期 學 者 的 族 群 分 類 , 至 今 仍 具 影 響 力 。 最 後 , 請
容 我 再 次 重 覆 , 我 衷 心 地 期 待 楊 老 師 譯 註 的 中 文 版 《 台 灣 高 砂 族 系 統 所 屬 之 研 究 》 之
出 版 , 能 對 今 後 族 群 相 關 議 題 之 探 討 大 有 裨 益 。
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楊 南 郡 老 師 與 日 本 統 治 時 期 的 學 者 群 像
伍 、 結 語
楊 老 師 藉 由 無 數 的 譯 著 及 其 自 身 著 作 爲 日 本 統 治 時 期 的 原 住 民 研 究 與 現 代 原 住
民 研 究 之 間 , 建 構 了 堅 實 的 橋 樑 , 此 可 謂 讓 眾 人 瞠 乎 其 後 之 成 就 。 這 一 系 列 的 著 書 除
了 學 術 貢 獻 外 , 對 族 人 而 言 , 更 是 其 了 解 父 母 、 祖 父 母 以 及 曾 祖 父 母 輩 的 年 代 之 貴 重
財 產 !
最 後 , 我 打 從 心 底 讚 譽 楊 南 郡 老 師 的 偉 大 功 勞 , 並 對 表 彰 楊 老 師 功 績 的 國 立 東 華
大 學 以 及 對 本 研 討 會 盡 心 盡 力 的 工 作 人 員 們 , 致 上 我 最 高 的 敬 意 。
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楊 南 郡 老 師 與 日 本 統 治 時 期 的 學 者 群 像
參 考 文 獻
移 川 子 之 蔵 、 宮 本 延 人 、 馬 淵 東 一 。1935。《 台 灣 高 砂 族 系 統 所 属 の 研 究 》。 東 京 : 刀
江 書 院 。
鳥 居 龍 藏 ( 楊 南 郡 譯 註 )1996。《 探 險 台 灣 ―― 鳥 居 龍 藏 的 台 灣 人 類 學 之 旅 》。 台 北 :
遠 流 出 版 。
鹿 野 忠 雄 ( 楊 南 郡 譯 )。2000。《 山 、 雲 與 蕃 人 ―― 鹿 野 忠 雄 的 台 灣 高 山 紀 行 》。 台 北 :
玉 山 社 。
森 丑 之 助 。( 楊 南 郡 譯 註 )。2000。《 生 蕃 行 脚 ―― 森 丑 之 助 的 台 灣 探 險 》。 台 北 : 遠 流
出 版 。
楊 南 郡 、 徐 如 林 。1993。《 與 子 偕 行 》。 台 中 : 晨 星 出 版 社 。
楊 南 郡 。2002。《 台 灣 百 年 花 火 ―― 清 末 日 初 台 灣 探 險 踏 査 實 録 》。 台 北 : 玉 山 社 。
楊 南 郡 。2009。〈 在 實 地 調 査 與 譯 註 《 台 灣 高 砂 族 系 統 所 屬 之 研 究 》 遇 見 馬 淵 東 一 先
生 〉 發 表 於 國 立 政 治 大 學 原 住 民 族 研 究 中 心 主 辦 「 第 二 届 台 日 原 住 民 族 研 究 論 壇
―― 馬 淵 東 一 的 學 問 與 台 灣 原 住 民 族 研 究 」。 台 北 : 國 立 政 治 大 學 。8 月 26-28
日 。
楊 南 郡 。2005。《 台 灣 百 年 曙 光 ―― 學 術 開 創 時 代 調 査 實 録 》。 台 北 : 南 天 書 局 。
簡 月 真 ( 東 京 大 學 研 究 員 ・ 國 立 東 華 大 學 副 教 授 )
巫 文 嘉 ( 東 吳 大 學 日 本 語 文 學 系 研 究 助 理 )
敬 譯
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