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早稲田大学法学部の英語カリキュラム改編と統合的課題を中心とした ...

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早 稲 田 大 学 法 学 部 の 英 語 カリキュラム 改 編 と 統 合 的 課 題 を 中 心 とした 英 語 授 業 実 践<br />

原 田 康 也 ・ 早 稲 田 大 学 法 学 部 教 授<br />

harada@waseda.jp<br />

http://www.f.waseda.jp/harada/index-j.html<br />

[1] 目 的 : 学 生 の 実 践 的 コミュニケーション 能 力 向 上<br />

文 部 科 学 省 が 2002 年 7 月 に 策 定 ・ 公 表 した「『 英 語 が<br />

使 える 日 本 人 』 戦 略 構 想 」や 2003 年 3 月 に 公 表 した 同<br />

「 行 動 計 画 」などに 見 られるように、 英 語 の 運 用 能 力 に<br />

対 する 社 会 の 期 待 は 高 まっている。([4], [5]) 早 稲 田 大 学<br />

においては、 戦 略 構 想 に 先 立 つこと 2 年 、『21 世 紀 の 教<br />

育 研 究 グランドデザイン 策 定 委 員 会 英 語 教 育 ワーキング<br />

グループ( 委 員 長 : 田 辺 洋 二 JACET 会 長 )の 最 終 答 申<br />

(2000 年 7 月 報 告 )』の 中 で『「 議 論 ができる 英 語 」 教 育<br />

の 実 施 』がうたわれている。<br />

法 学 部 の 英 語 カリキュラムでは、1980 年 代 後 半 のカリ<br />

キュラム 改 編 の 結 果 、1 年 次 において 1 コマが 必 修 で1<br />

コマが 選 択 必 修 、2 年 次 において 2 コマが 選 択 必 修 とな<br />

っていたほか、3・4 年 次 に 選 択 科 目 、 学 年 に 関 わらず 履<br />

修 できる 自 由 科 目 が 設 置 されていた。 1 英 語 を 母 語 とす<br />

る 教 員 も、 非 常 勤 だけでなく、 専 任 ならびに 客 員 として<br />

採 用 し、LL 教 室 ・コンピュータ 教 室 ・マルチメディア 自<br />

習 室 などの 学 習 環 境 の 整 備 を 進 めた。しかし、 学 生 の 英<br />

語 運 用 力 の 向 上 という 観 点 からは 改 善 すべき 点 があった。<br />

根 本 的 対 策 を 要 すると 考 えられたのは 以 下 の 3 点 であ<br />

る。 英 語 の 履 修 について、クラス 担 任 制 度 との 兼 ね 合 い<br />

で 1 年 1 コマを 必 修 とした 以 外 は 1 年 か 2 年 かを 問 わな<br />

い 必 修 選 択 制 としたため、レベルやスキルの 積 み 上 げを<br />

カリキュラムとして 組 織 することが 原 理 的 に 不 可 能 にな<br />

った。また、 学 生 は 必 ずしもいわゆる『 楽 勝 科 目 』を 目<br />

指 すわけではないが、 結 果 的 に 安 易 な 選 択 をする 傾 向 が<br />

見 られた。 2 より 大 きな 問 題 点 は、 教 員 ならびに 学 生 の<br />

あいだに、 授 業 の 類 別 をスキル 別 の 授 業 編 成 と 誤 解 する<br />

傾 向 が 強 まっていったあったことである。 3<br />

1 選 択 必 修 科 目 ならびに 自 由 科 目 は、 総 合 英 語 ・ 読 解 ・ 表 現 演<br />

習 ・ 口 頭 表 現 演 習 などのように 授 業 内 容 に 基 づいて 区 分 され、<br />

詳 細 な 内 容 を 紹 介 した 講 義 要 項 を 配 布 して、 学 生 が 自 由 に 科 目<br />

選 択 を 行 うことが 可 能 となるよう 配 慮 されていた。<br />

2 給 食 をやめてカフェテリアにしたら、デザートばかり 食 べる<br />

学 生 が 増 えてしまったようなものである。<br />

3 カリキュラム 改 編 当 初 は『 読 解 を 中 心 として 日 常 的 な 英 語 の<br />

運 用 能 力 を 高 めるための 授 業 』などの 表 現 をしていたが、 簡 略<br />

な『 読 解 』などの 表 記 が 一 人 歩 きして、『 表 現 演 習 』では 作 文 だ<br />

け 行 い、『 口 頭 表 現 演 習 』では『 会 話 』だけ 行 うという『 誤 解 』<br />

が 教 員 と 学 生 の 双 方 に 広 まる 結 果 となった。<br />

実 践 的 コミュニケーション 能 力 向 上 を 目 指 す 外 国 語 学<br />

習 においては、 個 別 のスキルの 孤 立 した 訓 練 は 意 味 をな<br />

さない。 英 語 学 習 の 基 本 は 英 語 を 聞 いて、 聞 いた 内 容 に<br />

ついて 質 疑 応 答 をして、あるいは 文 章 を 読 んで、その 内<br />

容 に 基 づいて 質 疑 応 答 をして、そうした 質 疑 応 答 の 内 容<br />

を 元 に 文 章 を 書 いて、 書 いた 内 容 に 基 づいて 口 頭 発 表 を<br />

して、あるいは 質 疑 応 答 の 内 容 を 元 に 口 頭 発 表 して、そ<br />

の 口 頭 発 表 の 内 容 を 文 章 にまとめて、というように 聞<br />

き・ 書 き・ 話 し・ 読 む、という 作 業 が 相 互 に 連 関 しあう<br />

統 合 的 な 課 題 を 中 心 とする。 4 こうした 点 について、 個 々<br />

の 教 員 の 中 では 意 識 され、 授 業 に 反 映 されることはあっ<br />

たが、『 読 解 』・『 表 現 演 習 』・『 口 頭 表 現 演 習 』という 枠 組<br />

みが、 学 生 ならびに 教 員 の 活 動 を 意 識 的 ないし 無 意 識 的<br />

なレベルにおいて 制 約 する 傾 向 が 見 られた。<br />

社 会 の 要 請 に 応 える 上 でも、 学 内 のグランドデザイン<br />

に 応 える 上 でも、 従 来 の 枠 を 超 える 新 たな 英 語 カリキュ<br />

ラム 構 築 が 求 められていた。<br />

[2] 方 法 : 統 合 的 言 語 活 動 を 中 心 とした 授 業 実 践<br />

上 記 の 制 約 の 中 でも、 個 々の 教 員 は『 統 合 的 言 語 活 動 』<br />

を 中 心 とした 授 業 実 践 に 向 けてさまざまな 試 みを 加 えて<br />

きた。1990 年 代 のカリキュラム 改 編 で 導 入 された 3,4 年<br />

次 配 当 の 科 目 においては、 少 人 数 のグループで 自 由 に 課<br />

題 を 設 定 して、インターネットや 図 書 資 料 を 調 べた 上 で<br />

発 表 し、それに 基 づいて 意 見 交 換 を 行 い、さらに 文 章 化<br />

するというような 授 業 が 試 みられた。1・2 年 次 配 当 の『 表<br />

現 演 習 』の 授 業 においても、1990 年 代 までは 文 脈 から 切<br />

り 離 された 日 本 語 の 文 を 英 語 に 置 き 換 える 練 習 が 多 く 見<br />

られたが、90 年 代 以 降 、 次 第 にパラグラ・フライティン<br />

グを 中 心 とする 授 業 が 増 えた。また、 文 章 の 読 解 やニュ<br />

ースの 聴 解 と 口 頭 での 発 表 と 文 章 作 成 を 複 合 的 に 組 み 合<br />

わせる 試 みも 次 第 に 増 えてきた。<br />

2000 年 には、 法 学 部 英 語 担 当 専 任 教 員 打 ち 合 わせ 会 の<br />

中 にカリキュラム 改 編 に 向 けてのワーキンググループを<br />

4 ETS (Educational Testing Service) のTOEFLが 2005 年 以 降<br />

に 大 幅 な 変 更 を 加 えることが 予 想 されるが、LanguEdgeを 見 る<br />

と、5 分 ほどのレクチャーないし 対 話 を 聴 いた 上 でいくつかの<br />

質 問 に 答 える、あるいは 1 ページほどの 資 料 を 読 んでその 内 容<br />

について 要 約 したうえで 自 分 の 意 見 を 口 頭 で 述 べる、または 文<br />

章 でまとめる、といった 統 合 的 な 課 題 が 中 心 となっている。


作 成 し、 既 存 のカリキュラムの 問 題 点 と 具 体 的 な 授 業 実<br />

施 手 法 についてさまざまな 議 論 を 重 ねた。 一 方 、 法 学 部<br />

では、いわゆるロースクール 設 置 後 の 法 学 部 の 存 立 理 念<br />

について、 法 学 系 教 員 と 語 学 教 養 科 目 系 教 員 の 双 方 から<br />

委 員 を 選 出 して『 法 学 部 のあり 方 』を 検 討 する 懇 談 会 を<br />

構 成 し、2002 年 度 に 答 申 が 示 された。2003 年 度 に 各 種<br />

委 員 会 ならびに 教 授 会 での 審 議 の 末 、 従 来 16 単 位 を 上 限<br />

としていた 外 国 語 必 修 単 位 が 20 単 位 となり、 英 語 につい<br />

ては 通 常 10 単 位 、インテンシブ・コースを 選 択 した 学 生<br />

については 14 単 位 となった。<br />

2004 年 度 入 学 生 から 適 用 される 新 カリキュラムにお<br />

いては、1 年 前 期 に Bridge1 を 2 コマ 必 修 ( 日 本 人 教 員<br />

担 当 1 コマ、ネイティブ 教 員 担 当 1 コマ)、1 年 後 期 に<br />

Gate を 2 コマ 必 修 ( 日 本 人 教 員 担 当 1 コマ、ネイティブ<br />

教 員 担 当 1 コマ)ならびに Bridge2 としてオープン 教 育<br />

センター 設 置 チュートリアル・イングリッシュ( 受 講 生<br />

最 大 4 名 に 対 してチューター 一 人 で 主 に 口 頭 英 語 の 運 用<br />

能 力 訓 練 を 行 う)を 必 修 とし、2 年 前 期 ・ 後 期 について<br />

は Theme を 2 コマ 必 修 ( 日 本 人 教 員 ・ネイティブ 教 員<br />

担 当 )、インテンシブ・コースを 選 択 した 学 生 はこれに 加<br />

えて 2 年 前 期 ・ 後 期 に Intensive Theme ( 主 にネイティ<br />

ブ 教 員 が 週 2 回 担 当 )を 受 講 することとした。<br />

単 純 なスキル 別 ・レベル 別 のクラス 編 成 ではなく、す<br />

べてのクラスにおいて 統 合 的 言 語 活 動 の 訓 練 を 中 心 とす<br />

るが、Bridge 2(チュートリアル・イングリッシュ)で<br />

口 頭 表 現 の 少 人 数 訓 練 を 行 うことから、Bridge 1 におい<br />

ては 特 にリスニングを 重 視 し、Gate においてはライティ<br />

ングを 重 視 することを 担 当 教 員 の 共 通 理 解 とした。2 年<br />

の Theme においては、 教 員 がそれぞれ 中 心 的 なテーマを<br />

提 示 して、 学 生 が 少 人 数 のグループに 分 かれて 資 料 を 調<br />

べて 発 表 して 意 見 交 換 を 行 い、それに 基 づいて 文 章 を 作<br />

成 する 予 定 である。すべての 授 業 において 英 語 で 授 業 を<br />

進 めることを 原 則 とした。このため、1 年 の 授 業 では、<br />

チュートリアル・イングリッシュも 含 めて 全 体 として、<br />

限 られた 時 間 にある 程 度 の 量 の 資 料 を 読 んで 内 容 をまと<br />

めること、 口 頭 で 発 表 すること、 口 頭 で 質 疑 応 答 するこ<br />

と、 発 表 した 内 容 や 質 疑 応 答 の 内 容 を 文 章 にまとめるこ<br />

となどの 基 礎 的 な 練 習 を 行 うことが 求 められている。 具<br />

体 的 な 授 業 の 進 め 方 は、さまざまな 試 行 錯 誤 も 含 めて、<br />

これからの 課 題 である。([2], [3])<br />

[3] 今 後 の 課 題 : 英 語 教 育 の 情 報 化<br />

以 下 に 筆 者 自 身 の 授 業 実 践 について 簡 単 に 触 れる。<br />

1 年 必 修 の 授 業 では、テレビで 放 映 される 英 語 ニュー<br />

スを 使 用 したリスニング 練 習 を 中 心 として、1980 年 代 に<br />

は LL 教 室 を 使 用 していたが、 次 第 に『 提 示 装 置 』とし<br />

て PC を 使 用 するようになり([1])、1990 年 代 半 ばから<br />

マルチメディア 教 室 で 授 業 を 実 施 するようになった。([4],<br />

[5]) 授 業 開 始 の 時 点 では 紙 と 鉛 筆 で 作 業 を 始 めるが、 次<br />

第 にコンピュータ 上 での 作 業 結 果 をファイルとして 提 出<br />

する 形 式 で 授 業 を 進 める。『 表 現 演 習 』のクラスにおいて<br />

は、1990 年 代 初 頭 においては、コンピュータ 教 室 を 利 用<br />

して、 時 間 の 大 部 分 を 文 章 作 成 と 修 正 に 費 やしていた<br />

([1])が、 次 第 にウォームアップとして 少 人 数 での 口 頭<br />

での 応 答 練 習 を 取 り 入 れ、 近 年 では 3 人 を 1 グループと<br />

するマルチカードを 利 用 した 口 頭 での 応 答 練 習 ([4], [5])<br />

や 6 名 程 度 のグループで 相 互 に 行 うミニプレゼンテーシ<br />

ョンなどを 行 う 時 間 を 増 やしてきた。 当 初 は 筆 者 自 身 の<br />

添 削 に 基 づいて 学 生 が 文 章 を 修 正 する 作 業 が 中 心 であっ<br />

たが、チェックシートに 基 づいて 相 互 にチェックと 講 評<br />

と 採 点 を 行 い、それに 基 づいて 修 正 を 加 えるようになっ<br />

てきた。3・4 年 次 配 当 の 科 目 においては、PC とプロジ<br />

ェクタが 設 置 された 部 屋 を 使 用 して、PowerPoint などを<br />

使 用 したプレゼンテーションの 練 習 を 行 いつつ、 質 疑 応<br />

答 の 練 習 や 文 章 としてまとめる 練 習 を 進 めてきた。<br />

新 カリキュラムでの 授 業 開 始 までは、 筆 者 の 授 業 は<br />

PC も 含 めてさまざまな 小 道 具 を 使 い、 速 いテンポでい<br />

ろいろな 活 動 を 切 り 替 えていくので、 英 語 での 授 業 実 施<br />

に 不 安 を 持 っていたが、 実 際 に 今 年 度 前 期 のBridgeのク<br />

ラスにおいて 英 語 で 授 業 を 進 めてみると、 事 前 にいろい<br />

ろな 活 動 で 何 をすべきか 従 来 以 上 に 自 明 となるように 印<br />

刷 物 やweb page 5 などを 工 夫 したこともあって、 大 部 分<br />

の 学 生 は 何 をすべきかの 指 示 が 英 語 で 行 われるためにわ<br />

からずに 立 ち 往 生 するということはなかったように 思 わ<br />

れる。 6<br />

Disclaimer<br />

本 稿 は 早 稲 田 大 学 法 学 部 の 英 語 カリキュラムに 関 して、<br />

筆 者 の 個 人 的 見 解 と 授 業 実 践 を 報 告 するものであり、 法<br />

学 部 あるいは 英 語 教 員 の 総 意 を 代 表 するものではない。<br />

参 考 文 献<br />

[1] 原 田 康 也 ,「「 英 語 教 育 の 情 報 化 : 教 科 教 育 情 報 化 の 4 段 階<br />

推 移 過 程 」, 早 稲 田 教 育 評 論 , Vol.15, No. 1, pp. 79-94, 早 稲 田<br />

大 学 教 育 総 合 研 究 所 , 2001 年 3 月 31 日 .<br />

[2] 原 田 康 也 ,「 客 観 的 外 部 指 標 に 基 づく 授 業 評 価 と 授 業 実 施 計<br />

画 の 改 定 」, 平 成 14 年 度 情 報 処 理 教 育 研 究 集 会 講 演 論 文 集 ,<br />

pp.605-608, 文 科 省 ・ 東 京 大 学 , 2002 年 10 月 25 日 .<br />

[3] 原 田 康 也 ,「『 英 語 教 育 の 情 報 化 』の 本 質 と 目 的 :『 情 報 科 』<br />

から 見 た『 外 国 語 科 』の『ねらい』」, 平 成 14 年 度 情 報 処 理 教<br />

育 研 究 集 会 講 演 論 文 集 , pp.601-604, 文 科 省 ・ 東 京 大 学 , 2002 年<br />

10 月 25 日 .<br />

[4] 原 田 康 也 ,「 電 話 を 利 用 した 英 語 リスニング・スピーキング<br />

自 動 テスト: 早 稲 田 大 学 法 学 部 1 年 生 のスコアからの 考 察 」, 電<br />

子 情 報 通 信 学 会 技 術 報 告 ( 信 学 技 報 )TL2002-41, pp.49-54, 電<br />

子 情 報 通 信 学 会 , 2002 年 12 月 6 日 .<br />

[5] 原 田 康 也 ,「エーワンのマルチカードを 用 いた 英 語 応 答 練<br />

習 」, 情 報 処 理 学 会 研 究 報 告 CE-69-3 pp.17-22, 情 報 処 理 学 会 ,<br />

2003 年 5 月 16 日 .<br />

5 大 部 分 の 学 生 は、 大 学 入 学 までに 多 少 のPC 使 用 経 験 はあるが、<br />

英 語 の 授 業 で 必 要 とする 使 用 法 には 必 ずしも 精 通 しておらず、<br />

若 干 の 解 説 が 必 要 である。 授 業 用 にこれまで 用 意 してきたweb<br />

page を 今 年 度 はすべて 英 語 に 書 き 換 えた。<br />

6 実 際 には、 指 示 が 理 解 できない 学 生 、 指 示 について 来 られな<br />

い 学 生 がいるが、これは 日 本 語 で 授 業 を 進 めていたときにも 見<br />

られた 現 象 で、 英 語 で 授 業 を 進 めるようになってその 割 合 が 増<br />

えたとは 言 えないというのが 実 感 であった。

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