躍進する企業を訪ねて - 株式会社 日立産機システム
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vol.<br />
103<br />
高 純 度 化 学 薬 品 の 安 定 供 給 を 支 える<br />
日 立 産 機 システムの 省 エネ 機 器<br />
と み や ま<br />
富 山 薬 品 工 業 株 式 会 社 鹿 島 工 場<br />
〒 314-0255 茨 城 県 神 栖 市 砂 山 14-2<br />
http://www.tomypure.co.jp/<br />
薄 型 テレビやパソコンなどのデ<br />
ジタル 家 電 から、 冷 蔵 庫 をはじめ<br />
とする 白 物 家 電 、 自 動 車 、 産 業 機 器<br />
などに 幅 広 く 使 われているコンデ<br />
ンサ。そしてモバイル 機 器 や 電 気<br />
自 動 車 のエネルギーデバイスとし<br />
て 採 用 されている、リチウムイオ<br />
ン 二 次 電 池 の 生 産 に 欠 かせないの<br />
が、「 電 解 液 」と 呼 ばれる 化 学 薬 品<br />
です。 今 回 は、 高 純 度 化 学 薬 品 の 専<br />
門 メーカーである、 富 山 薬 品 工 業 株<br />
式 会 社 の 鹿 島 工 場 を 訪 ねました。<br />
高 純 度 化 学 薬 品 の<br />
専 門 メーカー<br />
高 純 度 化 学 薬 品 専 門 メーカーと<br />
して、 日 本 の 産 業 界 の 戦 後 復 興 とと<br />
も に 歩 ん で き た、 富 山 薬 品 工 業<br />
( 株 )。その 歴 史 は、 戦 後 間 もない<br />
1946 年 に 幕 を 開 けました。<br />
富 山 又 三 郎 氏 が 東 京 ・ 麻 布 で 創<br />
立 した 株 式 会 社 富 山 薬 品 商 会 は、ア<br />
ンモニア 水 をはじめとする 工 業 用<br />
試 薬 の 製 造 ・ 販 売 を 開 始 。 翌 1947<br />
年 には 社 名 を 富 山 薬 品 工 業 ( 株 )に<br />
改 称 するとともに、1952 年 にはア<br />
ルミ 電 解 コンデンサ 用 の 高 純 度 薬<br />
品 の 製 造 を 開 始 し、 需 要 が 急 増 する<br />
電 子 部 品 に 使 われる 薬 品 の 製 造 に<br />
乗 り 出 します。また、1962 年 には<br />
埼 玉 県 富 士 見 市 へ 工 場 を 新 設 移 転<br />
し、 日 本 初 となるほう 酸 専 用 工 場 を<br />
1966 年 に 新 設 します。<br />
1982 年 には、 次 世 代 の 電 池 とし<br />
て 研 究 を 重 ねていた、リチウム 電 池<br />
用 電 解 液 の 量 産 を 開 始 。1985 年 に<br />
は 福 島 県 に 大 熊 工 場 を 新 設 すると<br />
ともに、タンタル 電 解 コンデンサ 用<br />
の 高 純 度 化 学 薬 品 の 製 造 工 場 を<br />
1989 年 に 新 設 します。<br />
世 界 初 のリチウムイオン 二 次 電<br />
池 ( 充 電 式 電 池 : 小 型 ビデオカメラ<br />
用 )に 電 解 液 が 採 用 された 富 山 薬 品<br />
工 業 ( 株 )では、1992 年 にリチウム<br />
電 池 用 電 解 液 の 製 造 工 場 を 大 熊 工<br />
場 内 に 増 設 し、 量 産 出 荷 を 開 始 しま<br />
す。その 後 の 需 要 の 急 増 を 受 け、 大<br />
熊 工 場 では 設 備 の 新 設 ・ 増 強 を 重 ね<br />
るとともに、1999 年 にはI S O 9 0 0 2<br />
の 認 証 を 取 得 。 翌 2000 年 には 全 社<br />
でI S O 9 0 0 1を、さらに 2 0 0 2 年 に<br />
は 大 熊 工 場 で I S O14001 認 証 を 取<br />
得 するなど、 製 品 の 更 なる 品 質 向 上<br />
と 環 境 対 策 に 取 組 んできました。<br />
生 産 設 備 を 集 約 し、 効 率 化 を 進 め<br />
てきた 富 山 薬 品 工 業 ( 株 )でしたが、<br />
2 0 11 年 3 月 に 発 生 した 東 日 本 大 震<br />
災 および 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の<br />
事 故 により、 大 熊 工 場 が 操 業 を 全 面<br />
停 止 。その 移 転 先 として 茨 城 県 神<br />
栖 市 に 鹿 島 工 場 の 新 設 を 決 め、<br />
2 0 12 年 4 月 2 3 日 には 第 一 期 工 事<br />
が 完 成 し、 竣 工 を 迎 えました。<br />
福 島 県<br />
茨 城 県<br />
富 山 薬 品 工 業 株 式 会 社<br />
PROFILE<br />
茨 城 県 神 栖 市 の 波 崎 工 業 団 地 内 に 新 設 された、 富 山 薬 品 工 業 ( 株 ) 鹿 島 工 場 。 本 部 棟 の 建 屋 は 万<br />
が 一 の 津 波 襲 来 に 備 え3 階 建 とし、 一 刻 も 早 く 避 難 できるよう 大 型 の 外 階 段 も 設 けられていま<br />
す。 現 在 は 設 備 の 拡 充 を 目 指 し、 第 二 期 工 事 が 進 められています。<br />
● 会 社 名 :<br />
● 代 表 取 締 役 社 長 :<br />
● 設 立 :<br />
● 本 社 所 在 地 :<br />
● 従 業 員 数 :<br />
● 事 業 内 容 :<br />
富 山 薬 品 工 業 株 式 会 社<br />
加 山 信 弘<br />
1946 年 6 月 25 日<br />
東 京 都 中 央 区 日 本 橋 本 町 1-2-6<br />
124 名 (2012 年 4 月 現 在 )<br />
高 純 度 化 学 薬 品 の 開 発 ・ 製 造 ・ 販 売<br />
08
常 務 取 締 役<br />
く に た<br />
國<br />
田 幸<br />
鹿 島 工 場 長<br />
ゆ き よ し<br />
義 氏<br />
高 度 な 精 製 技 術 をもとに<br />
信 頼 関 係 を 構 築<br />
コンデンサや 半 導 体 、そしてリチ<br />
ウムイオン 二 次 電 池 など、 電 子 部 品<br />
の 技 術 革 新 が 進 む 中 、6 0 年 にわた<br />
り 電 解 液 をはじめとするエレクト<br />
ロニクス 用 の 化 学 薬 品 を 製 造 して<br />
きた 富 山 薬 品 工 業 ( 株 )のモノづく<br />
り。その 根 底 にあるのは、あくなき<br />
鹿 島 工 場<br />
さ い と う<br />
斉<br />
藤 義<br />
製 造 部 次 長<br />
よ し ひ ろ<br />
博 氏<br />
品 質 の 追 求 でした。 常 務 取 締 役 鹿<br />
島 工 場 長 國 田 幸 義 氏 のお 話 です。<br />
「 試 薬 の 製 造 からスタートした 当 社<br />
は、 高 純 度 化 学 薬 品 の 合 成 ・ 精 製 技<br />
術 の 向 上 をめざし、 昭 和 4 0 年 頃 に<br />
は 最 先 端 の 日 立 製 分 析 機 を 導 入 す<br />
るなど、 自 社 で 薬 品 やコンデンサの<br />
評 価 を 行 える 環 境 をいち 早 く 整 え<br />
てきました。 純 度 は 一 概 に 表 現 で<br />
きない 面 もあるのですが、パーセン<br />
テージでいいますと 9 9 . 9 9 9 %、 不<br />
鹿 島 工 場<br />
お お つ き<br />
大<br />
槻 美<br />
製 造 部 工 務 課 課 長 代 理<br />
よ し ゆ き<br />
介 氏<br />
純 物 は 用 途 に 応 じてp p m、p p bオ<br />
ーダーの 製 品 をさまざまな 電 子 部<br />
品 メーカーさまにお 届 けしていま<br />
す。 当 社 の 製 品 は 自 社 ですべて 開<br />
発 したものばかりでなく、お 客 さま<br />
指 定 の 調 合 により 生 産 する 製 品 、あ<br />
るいは 電 解 液 の 調 合 をお 客 さま 自<br />
らが 行 うために 必 要 となる 原 料 を<br />
お 届 けする 場 合 もございます。こ<br />
うした 電 解 液 の 調 合 は、コンデンサ<br />
や 電 池 の 性 能 を 大 きく 左 右 する 機<br />
生 産 された 電 解 液 は、 専 用 の 容 器 に 封 入 され、お 客 さまのもとに 届 けられます。<br />
富 山 薬 品 工 業 ( 株 )では、 密 閉 性 を 保 った 状 態 でお 客 さまの 製 造 ラインに 接 続 す<br />
るまでのシステムを 構 築 しています。<br />
可 燃 性 の 薬 品 を 扱 う 工 場 のため、 合 成 槽 の 下 部 に 設 けられたバルブの 開 閉 は、<br />
電 磁 弁 ではなく 高 圧 空 気 を 使 用 するエア 弁 で 行 っています。<br />
原 料 となる 薬 品 を 投 入 し 反 応 させて 製 品 を 生 産 するための、 巨 大 な 合 成 槽 がならんでいます。<br />
原 料 の 移 動 には 日 立 産 機 システムの 防 爆 ホイス<br />
ト 1.5M-T65-XX が 活 躍 しています。<br />
09
密 情 報 ですので、 当 社 では 情 報 管<br />
理 を 徹 底 し、お 客 さまとの 信 頼 関 係<br />
を 構 築 してきました」<br />
空 気 圧 縮 機 の 更 新 で<br />
デマンドの 問 題 を 解 決<br />
水 と 電 気 の 消 費 量 が 多 い、 化 学<br />
工 場 。 富 山 薬 品 工 業 ( 株 )では、 大<br />
熊 工 場 での 生 産 効 率 化 を 進 めてい<br />
く 上 で、 省 エネが 大 きな 課 題 となっ<br />
ていました。 鹿 島 工 場 製 造 部 工<br />
務 課 課 長 代 理 大 槻 美 介 氏 に 伺 い<br />
ました。<br />
「 当 社 の 生 産 設 備 では、 原 料 の 継 送<br />
や 粉 体 輸 送 に 大 量 の 圧 縮 空 気 を 使<br />
用 しています。かつての 大 熊 工 場<br />
では、 電 力 の 契 約 使 用 量 を 超 えそ<br />
うになると 空 気 圧 縮 機 の 電 源 を 落<br />
として 凌 いでいましたが、 一 方 の 生<br />
産 現 場 では 圧 縮 空 気 不 足 で 警 報 が<br />
鳴 るなど、 毎 日 悩 まされていまし<br />
た。また、 設 備 の 増 設 を 繰 り 返 した<br />
結 果 、 空 気 圧 縮 機 の 設 置 環 境 も 悪<br />
くなっていたため、 日 立 産 機 システ<br />
ムさんに 相 談 し 設 備 を 更 新 するこ<br />
とにしたのです」<br />
富 山 薬 品 工 業 ( 株 )の 省 エネへの<br />
取 組 みは、 社 員 ひとりひとりが「 無<br />
駄 をなくすにはどうすればよいか」<br />
を 考 えることから 始 まったといい<br />
ます。その 中 で、 最 も 費 用 対 効 果 が<br />
期 待 できたのが、 空 気 圧 縮 機 の 更<br />
新 でした。<br />
「 当 社 の 圧 縮 空 気 の 使 用 量 は 変 動<br />
が 大 きく、また 生 産 設 備 の 自 動 化 に<br />
伴 い、 使 用 量 が 急 増 していました。<br />
そこで、まずは 3 7 k Wの 空 気 圧 縮<br />
機 を 日 立 産 機 システムさんのイン<br />
バータモデルに 更 新 。 省 エネ 効 果<br />
を 確 認 した 上 で、 残 りの 圧 縮 機 の<br />
更 新 を 進 めるとともに、 台 数 制 御<br />
盤 ・マルチローラーを 組 み 合 わせ<br />
ることで、デマンドに 悩 まされるこ<br />
とがなくなりました」<br />
福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 で<br />
主 力 工 場 が 操 業 停 止 に<br />
空 気 圧 縮 機 での 実 績 を 高 くご 評<br />
価 いただけたことで、 大 熊 工 場 で<br />
は 給 水 ユニット「ウォータエース」<br />
を 順 次 採 用 。さらにI S O 9 0 0 2と<br />
I S O 9 0 0 1、そしてISO14001の 認<br />
証 取 得 を 通 じて、 省 エネと 環 境 負<br />
荷 の 低 減 を 推 し 進 めてきました。<br />
2 0 11 年 3 月 11 日 。 東 日 本 大 震<br />
災 に 見 舞 われた 大 熊 工 場 は、 津 波<br />
の 直 撃 こそ 免 れたものの、 福 島 第<br />
一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 により 避 難<br />
指 示 が 出 され、 操 業 停 止 に 追 い 込<br />
まれました。 再 び 國 田 幸 義 氏 に 伺<br />
いました。<br />
「 当 社 は 危 険 物 を 扱 う 化 学 工 場 で<br />
すので、 震 災 直 後 は 工 場 内 にある<br />
薬 品 の 安 全 確 保 につとめ、その 作<br />
業 が 完 了 した 時 点 で 従 業 員 を 解 散<br />
しました。そして 翌 1 2 日 には 原 子<br />
力 事 故 に 伴 う 避 難 指 示 が 出 され、<br />
大 熊 工 場 に 立 ち 入 ることが 一 切 で<br />
きなくなってしまったのです」<br />
ほう 酸 の 生 産 を 通 じて、 原 子 力<br />
施 設 に 関 する 知 見 があった 富 山 薬<br />
品 工 業 ( 株 )では、 震 災 直 後 に 早 期<br />
の 操 業 再 開 が 困 難 であると 判 断 。<br />
東 京 にある 本 社 が 中 心 となり、 生 産<br />
技 術 センター( 旧 志 木 工 場 )での 代<br />
替 生 産 や 委 託 製 造 、 代 替 製 品 の 仲<br />
介 など、あらゆる 可 能 性 を 模 索 しま<br />
した。 一 部 の 製 品 は、 他 社 の 設 備 を<br />
借 りて 生 産 再 開 にこぎ 着 けたとい<br />
います。<br />
「コンデンサや 電 池 はあらゆる 製 品<br />
に 使 用 されていますので、 当 社 の 製<br />
品 供 給 が 滞 りますと、サプライチェ<br />
ーン 全 体 にご 迷 惑 をお 掛 けしてし<br />
まいます。そこで、 社 長 が 代 替 工 場<br />
の 新 設 を 決 断 。2 0 11 年 の 5 月 に 工<br />
場 用 地 の 情 報 収 集 を 開 始 し、7 月 に<br />
は 鹿 島 工 場 の 用 地 を 取 得 すること<br />
ができました」<br />
早 期 の 工 場 新 設 を 実 現 したのは<br />
人 との「 絆 」<br />
2 0 1 2 年 4 月 、 富 山 薬 品 工 業 ( 株 )<br />
は 新 設 した 鹿 島 工 場 での 生 産 を 開<br />
始 しました。 未 曾 有 の 大 震 災 から<br />
わずか 1 3ヶ 月 で 工 場 を 新 設 するま<br />
1<br />
2<br />
1 富 山 薬 品 工 業 ( 株 ) 鹿 島 工 場 の 生 産 工 程 を 支 える、4 台 の 日 立 産 機 シ<br />
ステム 製 空 気 圧 縮 機 (37 kW)。 使 用 量 の 変 動 が 大 きいため、インバ<br />
ータ 制 御 のOSP-37 VANを 主 とし、さらに3 台 のOSP-37 S5 AN<br />
を 台 数 制 御 盤 (マルチローラーEX )で 組 み 合 わせることで、 当 初 の<br />
想 定 を 大 幅 に 上 回 る 省 エネ 効 果 を 実 現 しています。<br />
2 高 品 質 な 高 圧 空 気 を 供 給 するために、ドレン 油 水 分 離 装 置 「ドレン<br />
デストロイヤー」と 大 容 量 のエアーフィルタを 備 えています。<br />
10
1<br />
2<br />
3<br />
4<br />
1 鹿 島 工 場 の 給 電 は、3 台 の 日 立 産 機 システム 製 変 圧 器<br />
「Superトップランナー」が 支 えています。<br />
2 緊 急 時 に 稼 働 する 消 火 ポンプにも、 日 立 産 機 システム<br />
製 が 採 用 されています。<br />
3 工 業 用 水 の 給 水 は、 日 立 産 機 システム 製 の 大 容 量 給 水<br />
ポンプ「ウォータエース」IJ2 65- 5 .5 x2 +1 Bが 担 っ<br />
ています。<br />
4 生 産 に 欠 かせない 純 水 や 脱 塩 水 の 給 水 では「ウォータ<br />
エース」IJ2 50- 3 .7 x2 Bが 各 所 で 活 躍 しています。<br />
でには、まさに 語 り 尽 くせぬ 苦 労 の<br />
連 続 だったといいます。 鹿 島 工 場<br />
製 造 部 次 長 斉 藤 義 博 氏 のお 話 で<br />
す。<br />
「 今 回 の 鹿 島 工 場 の 新 設 にあたって<br />
は、 大 熊 工 場 で 立 ち 上 がっていた 増<br />
設 計 画 や、2010 年 にリチウムイオ<br />
ン 電 池 用 電 解 液 の 製 造 プラントを<br />
新 設 した 際 の 経 験 を 生 かすこと<br />
で、 工 期 の 短 縮 を 図 ることができま<br />
した。それを 支 えてくれたのが、<br />
『 福 島 』の 人 たちの 温 かさでした」<br />
富 山 薬 品 工 業 ( 株 )では 鹿 島 工 場<br />
の 新 設 にあたり、 投 資 するコストは<br />
できるだけ 福 島 に 戻 したいと 考 え、<br />
大 熊 工 場 で 長 年 取 引 していた 福 島<br />
の 業 者 から 日 立 に 工 場 内 の 電 気 機<br />
器 を 発 注 。 変 圧 器 や 空 気 圧 縮 機 、<br />
給 水 ユニットなど、 日 立 産 機 システ<br />
ム 製 品 を 多 数 採 用 いただきました。<br />
「 限 られた 時 間 の 中 で 工 場 を 新 設<br />
しなくてはならなかったので、 大 熊<br />
工 場 での 実 績 を 最 優 先 に、 機 器 を<br />
選 定 しました。 日 立 産 機 システム<br />
さんの 製 品 は 充 分 な 実 績 もありま<br />
したし、 今 回 は 地 元 の 業 者 さんとの<br />
つながりが 全 くない 茨 城 での 工 場<br />
新 設 でしたので、 保 守 についても 自<br />
社 で 行 っていただけることが 大 変<br />
心 強 く 感 じました。しかしそれ 以<br />
上 に、 同 じ 被 災 者 でありながら、い<br />
ち 早 く 連 絡 を 下 さった 東 北 日 立 の<br />
永 橋 さんの 温 かいひと 言 が、 本 当<br />
に 嬉 しかったのですよ」<br />
B C P( 事 業 継 続 計 画 )ではおよそ<br />
想 定 しえなかった、 東 日 本 大 震 災 と<br />
福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 、そ<br />
して 主 力 工 場 からの 避 難 指 示 。 企<br />
業 存 続 における 危 機 的 状 況 から、<br />
わずか 1 3ヶ 月 で 復 興 を 成 し 遂 げた<br />
富 山 薬 品 工 業 ( 株 )では、 茨 城 県 お<br />
よび 地 元 神 栖 市 の 協 力 を 得 て 社 員<br />
寮 も 新 設 しました。 住 み 慣 れた 故<br />
郷 を 追 われ 避 難 を 強 いられていた<br />
大 熊 工 場 の 従 業 員 を、 茨 城 の 地 で<br />
引 き 続 き 雇 用 できたこと。そして、<br />
社 内 の 結 束 が 一 段 と 強 まったこと<br />
日 立 産 機 システム 製 品 関 係 者 から 一 言<br />
( 株 ) 東 北 日 立 福 島 支 店 支 店 長<br />
な が は し<br />
永<br />
よ し ひ ろ<br />
橋 義 裕<br />
鹿 島 新 工 場 の 稼 働 を 心 からお 祝 い 申 し 上 げます。 福 島 工 場 を 離<br />
れることになり、 困 難 を 乗 り 越 え 素 早 い 判 断 と 行 動 力 で 工 場 を<br />
建 設 し 稼 働 された 事 を 自 分 の 事 のように 嬉 しく 思 います。これ<br />
からも 皆 さまの 発 展 に 少 しでもお 役 に 立 てますようご 協 力 させ<br />
ていただきたく 日 立 産 機 システム 共 々 宜 しくお 願 いたします。<br />
( 株 ) 日 立 産 機 システム 東 北 支 社<br />
福 島 支 店 営 業 グループ 課 長 代 理<br />
はたけやま ひとし<br />
畠 山 仁<br />
は、 富 山 薬 品 工 業 ( 株 )にとってか<br />
けがえのない 財 産 となったに 違 い<br />
ありません。<br />
◆<br />
日 本 のサプライチェーンの 根 底<br />
を 支 えている、 富 山 薬 品 工 業 ( 株 )<br />
の 高 純 度 化 学 薬 品 。 日 立 産 機 シス<br />
テムは、さまざまな 省 エネ 製 品 の<br />
提 案 活 動 とサービスを 通 じて、こ<br />
れからも 富 山 薬 品 工 業 ( 株 )ととも<br />
に、 日 本 のモノづくりと 震 災 から<br />
の 復 興 に 貢 献 して 参 ります。<br />
鹿 島 新 工 場 の 事 業 開 始 につきまして 心 よりお 祝 い 申 し 上 げます。<br />
また、 新 工 場 の 稼 動 に 向 け 当 社 の 省 エネ 製 品 を 多 数 ご 採 用 いた<br />
だきお 礼 申 し 上 げます。 新 天 地 での 事 業 発 展 に 向 け『 福 島 の 絆 』<br />
を 胸 に 刻 み、 今 後 も 精 一 杯 ご 協 力 させていただきますので 宜 し<br />
くお 願 いいたします。<br />
11