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平成25年度シラバス(PDF形式) - 東北大学大学院薬学研究科・薬学部

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Syllabus 2013<br />

( 授 業 計 画 )<br />

東 北 大 学 薬 学 部


ヨウシュヤマゴボウ<br />

Phytolacca Americana L.(ヤマゴボウ 科 )<br />

北 アメリカ 原 産 の 多 年 草 で、 根 はゴボウ 状 に 肥 大 し、 草 丈 は1~2mにもなり、<br />

茎 は 直 立 、 葉 は 互 生 、 卵 状 長 楕 円 形 です。 花 期 は 夏 から 秋 にかけ 総 状 花 序 を 出 し、<br />

薄 紅 色 を 帯 びた 白 色 の 小 花 をつけます。 秋 には 熟 して 濃 紅 紫 色 の 果 実 となり 垂 れ<br />

下 がります。この 果 実 は 液 果 でつぶすと 紅 紫 色 の 果 汁 が 出 るので、インクベリー<br />

という 別 名 があります。<br />

成 分 はフェットラッカニンなどです。 有 毒 な 多 糖 類 の 配 糖 体 を 含 有 しているの<br />

で、 粘 膜 を 刺 激 し、 嘔 吐 を 引 き 起 こし、また 溶 血 作 用 もあります。 利 尿 薬 として<br />

水 腫 に 用 いられますが、 毒 性 が 強 いので 民 間 での 使 用 は 避 けた 方 がよいでしょう。<br />

表 紙 絵 は 昭 和 58 年 度 に 定 年 退 官 された 加 藤 鐡 三 名 誉 教 授 が 描 かれたものであり、 上 記 の 解 説<br />

文 は 加 藤 徳 子 夫 人 が「 宮 城 県 薬 用 植 物 園 の 草 花 」に 記 されたものの 一 部 です。


はじめに<br />

薬 はその 時 代 の 人 類 の 英 知 の 結 晶 です。これまで 新 しい 薬 の 開 発 によ<br />

って 様 々な 病 気 が 克 服 されてきました。しかし、がん、エイズ、 認 知 症 など<br />

を 根 治 する 薬 はなく、これらの 病 気 の 新 たな 治 療 薬 の 開 発 が 強 く 求 められ<br />

ています。<br />

東 北 大 学 薬 学 部 は、 薬 を 通 じて 人 類 の 福 祉 と 発 展 に 貢 献 できる 人 材 を<br />

育 成 することを 教 育 理 念 としています。この 理 念 を 達 成 するために、 薬 学<br />

部 では 種 々の 病 気 に 対 する 有 効 かつ 安 全 な 新 規 医 薬 品 の 創 製 とその 薬<br />

物 治 療 への 応 用 に 関 する 基 礎 教 育 を 推 進 して、 創 薬 科 学 の 発 展 に 寄 与<br />

し 得 る 人 材 と 薬 の 専 門 家 として 医 療 の 一 翼 を 担 い 得 る 人 材 を 養 成 します。<br />

創 薬 科 学 科 では、 大 学 院 でさらに 学 んで 創 薬 科 学 の 研 究 者 ・ 技 術 者 にな<br />

るための 基 礎 を 築 くことを 目 指 します。また、 薬 学 科 では、 研 究 心 あふれる<br />

高 度 薬 剤 師 としての 基 盤 形 成 を 行 います。<br />

皆 さんには 一 定 のカリキュラムに 従 った 全 学 教 育 科 目 と 専 門 教 育 科 目<br />

を 履 修 して 頂 きます。 本 シラバスには、 専 門 教 育 として 実 施 される 科 目 に<br />

関 して、その 目 的 と 概 要 、 学 習 の 到 達 目 標 、 授 業 内 容 などが 記 されていま<br />

す。 予 習 、 復 習 時 、あるいは 自 らの 学 習 目 標 ・ 計 画 を 立 てる 際 に 大 いに 活<br />

用 してください。<br />

大 学 は 自 ら 学 ぶところです。たゆまず 研 鑽 を 積 むことにより 皆 さんが 大<br />

きく 成 長 することを 期 待 します。<br />

薬 学 部 長 大 島 吉 輝


………………………………………<br />

目 次<br />

◆はじめに<br />

◆ 講 義 科 目<br />

1セメスター 薬 学 概 論 1 ……………………………………… 1<br />

機 能 形 態 学 1 ……………………………………… 2<br />

2セメスター 有 機 化 学 1 ……………………………………… 4<br />

有 機 化 学 2 ……………………………………… 6<br />

分 析 化 学 1 ……………………………………… 8<br />

物 理 化 学 1 ……………………………………… 10<br />

機 能 形 態 学 2 ……………………………………… 12<br />

生 化 学 1 ……………………………………… 14<br />

3セメスター 薬 学 概 論 2 ……………………………………… 16<br />

有 機 化 学 3 ……………………………………… 17<br />

生 薬 学 1 ……………………………………… 19<br />

物 理 化 学 2 ……………………………………… 21<br />

生 化 学 2 ……………………………………… 23<br />

生 化 学 3 ……………………………………… 25<br />

薬 理 学 1 ……………………………………… 27<br />

薬 理 学 2 ……………………………………… 29<br />

薬 剤 学 1 ……………………………………… 31<br />

4セメスター 有 機 化 学 4 ……………………………………… 33<br />

有 機 化 学 5EA<br />

35<br />

生 薬 学 2 ……………………………………… 37<br />

分 析 化 学 2 ……………………………………… 39<br />

放 射 化 学 ……………………………………… 41<br />

構 造 化 学 ……………………………………… 43<br />

生 化 学 4 ……………………………………… 45<br />

分 子 生 物 学 EA ………………………………………<br />

47<br />

薬 理 学 3 ……………………………………… 49<br />

薬 物 代 謝 学 ……………………………………… 51<br />

薬 剤 学 2 ……………………………………… 53<br />

5セメスター 医 薬 品 化 学 1 ……………………………………… 55<br />

有 機 反 応 化 学 ……………………………………… 57<br />

分 析 化 学 3 ……………………………………… 59<br />

物 理 化 学 3 ……………………………………… 61<br />

薬 理 学 4 ……………………………………… 63


公 衆 衛 生 学 1 ……………………………………… 65<br />

6セメスター 天 然 物 化 学 ……………………………………… 67<br />

有 機 合 成 化 学 ……………………………………… 79<br />

医 薬 品 化 学 2 ……………………………………… 71<br />

薬 品 構 造 解 析 学 ……………………………………… 73<br />

臨 床 医 学 概 論<br />

病 院 薬 学 概 論 1<br />

新 薬 開 発 論<br />

………………………………………<br />

………………………………………<br />

76<br />

79<br />

画 像 診 断 薬 物 学 ……………………………………… 81<br />

医 薬 統 計 学 ……………………………………… 82<br />

免 疫 学 ……………………………………… 84<br />

公 衆 衛 生 学 2 ……………………………………… 86<br />

感 染 症 学 ……………………………………… 88<br />

病 理 学 ……………………………………… 90<br />

遺 伝 分 子 生 物 学 ……………………………………… 92<br />

生 体 有 機 物 質 化 学 ……………………………………… 94<br />

7セメスター 毒 性 学 ……………………………………… 96<br />

病 院 薬 学 概 論 2 ……………………………………… 98<br />

薬 物 療 法 学 1 ……………………………………… 101<br />

医 療 情 報 学 ……………………………………… 103<br />

漢 方 治 療 学 ……………………………………… 105<br />

臨 床 薬 理 学 ……………………………………… 107<br />

臨 床 薬 剤 学 ……………………………………… 110<br />

処 方 箋 解 析 学 ……………………………………… 112<br />

8セメスター 薬 物 療 法 学 2 ……………………………………… 114<br />

薬 物 療 法 学 3 ……………………………………… 116<br />

臨 床 検 査 学 ……………………………………… 118<br />

薬 事 関 係 法 規 ……………………………………… 120<br />

薬 学 英 語 ……………………………………… 121


◆ 実 習<br />

4セメスター 構 造 薬 学 実 習<br />

分 析 化 学 実 習 …………………………………… 122<br />

物 理 化 学 実 習 …………………………………… 123<br />

創 薬 化 学 実 習 1 …………………………………… 124<br />

5セメスター 創 薬 化 学 実 習 2 …………………………………… 126<br />

生 命 薬 学 実 習 …………………………………… 128<br />

医 療 薬 学 実 習 …………………………………… 130<br />

6セメスター 専 門 薬 科 学 実 習 …………………………………… 131<br />

専 門 薬 学 実 習 1 …………………………………… 132<br />

7・8セメスター 専 門 薬 学 実 習 2 …………………………………… 133<br />

8セメスター 医 療 薬 学 基 礎 実 習 …………………………………… 134<br />

9セメスター 医 療 薬 学 病 院 実 習 …………………………………… 137<br />

9・10セメスター 医 療 薬 学 薬 局 実 習 …………………………………… 142<br />

◆ 演 習<br />

8セメスター 医 療 薬 学 演 習 1 …………………………………… 147<br />

医 療 薬 学 演 習 2 …………………………………… 148<br />

12セメスター 総 合 薬 学 演 習 …………………………………… 149<br />

◆ 課 題 研 究<br />

7・8セメスター 課 題 研 究 …………………………………… 151<br />

10・11・12セメスター 課 題 研 究 …………………………………… 152


講 義 科 目


授 業 科 目 名 薬 学 概 論 1 配 当 学 年 (セメスター) 1 年 (1)<br />

単 位 数 2( 必 修 )<br />

担 当 教 員 安 斉 順 一 、 岩 渕 好 治<br />

山 口 雅 彦 、 土 井 隆 行<br />

徳 山 英 利 、 大 島 吉 輝<br />

大 江 知 行 、 永 沼 章<br />

倉 田 祥 一 朗 、 稲 田 利 文<br />

青 木 淳 賢 、 福 永 浩 司<br />

眞 野 成 康 、 佐 藤 博<br />

平 澤 典 保 、 根 東 義 則<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 の 科 学 が 広 い 分 野 の 研 究 によって 成 り 立 っていることを 学 ぶ。さらに、 近 い 将 来 に 自 らが 学 ぶ 薬<br />

学 の 研 究 分 野 を 見 通 し、 今 後 大 学 で 学 ぶ 授 業 科 目 の 学 習 の 重 要 性 を 理 解 する。この 授 業 は 薬 学 導 入 教<br />

育 の 一 環 として 学 習 するものである。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

今 後 薬 学 部 で 学 ぶ 広 い 学 問 領 域 を 見 通 し、 広 範 な 専 門 科 目 を 学 ぶ 重 要 性 を 理 解 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 講 義 題 目<br />

1<br />

2<br />

3<br />

4<br />

5<br />

6<br />

7<br />

8<br />

9<br />

10<br />

11<br />

12<br />

13<br />

14<br />

15<br />

根 東<br />

山 口<br />

岩 渕<br />

土 井<br />

徳 山<br />

安 斉<br />

大 江<br />

永 沼<br />

倉 田<br />

稲 田<br />

青 木<br />

福 永<br />

佐 藤<br />

眞 野<br />

平 澤<br />

授 業 のガイダンスおよび 薬 とヘテロ 元 素<br />

大 きな 合 成 有 機 分 子 の 化 学 と 薬 学<br />

薬 の 発 見 と 発 明<br />

薬 のデザイン<br />

薬 と 分 子 構 造<br />

バイオセンサー<br />

薬 をはかる<br />

環 境 汚 染 物 質 と 薬 学<br />

薬 と 生 体 機 能<br />

薬 と 遺 伝 子<br />

脂 質 生 物 学 への 招 待<br />

薬 はなぜ 効 くのか<br />

薬 にまつわるよもやま 話<br />

病 院 薬 剤 部 におけるバイオメディカル 分 析 科 学<br />

薬 と 病 気<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 出 席 状 況 とレポート<br />

[ 教 科 書 及 び 参 考 書 ] 指 定 しない。


授 業 科 目 名 機 能 形 態 学 1 配 当 学 年 (セメスター)1 年 (1)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 平 澤 典 保 、 守 屋 孝 洋<br />

鈴 木 登 紀 子<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

機 能 形 態 学 では、 生 体 を 構 成 する 細 胞 ・ 組 織 ・ 臓 器 の 機 能 に 関 して、それらの 形 態 とのかかわりに<br />

ついて 学 ぶ。 関 連 する 組 織 学 や 生 理 学 的 内 容 をおりまぜながら、 生 体 が 恒 常 性 を 維 持 するために、そ<br />

れぞれの 組 織 、 臓 器 の 果 たしている 役 割 について 理 解 する。 機 能 形 態 学 1 では、 生 命 機 能 を 支 える 細<br />

胞 、 造 血 組 織 、 上 皮 ・ 結 合 組 織 の 微 細 な 構 造 と 機 能 について 学 び、さらに 人 体 の 内 部 の 概 観 と 呼 吸 器<br />

系 、 消 化 器 系 の 構 造 と 機 能 について 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

各 細 胞 ・ 組 織 ・ 臓 器 の 形 態 及 び 構 造 上 の 特 徴 とそれぞれの 機 能 について 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

守 屋<br />

細 胞 の 構 造 と 機 能<br />

(Ⅰ)<br />

人 体 を 構 成 する 細 胞 の 概 要 について 学 ぶ。また、 細 胞 を 外 界<br />

と 隔 てている 形 質 膜 の 構 造 と 働 きについて 理 解 する。<br />

2<br />

守 屋<br />

細 胞 の 構 造 と 機 能<br />

(Ⅱ)<br />

ミトコンドリア、 核 、 小 胞 体 、ゴルジ 体 、リソソーム、ペル<br />

オキシソーム、リボソーム、 細 胞 内 顆 粒 など 細 胞 内 小 器 官 の 構<br />

造 と 働 きについて 理 解 する。<br />

3<br />

鈴 木<br />

細 胞 の 構 造 と 機 能<br />

(Ⅲ)<br />

細 胞 増 殖 および 多 細 胞 生 物 の 形 成 と 情 報 伝 達 の 概 略 につい<br />

て 学 ぶ。<br />

4<br />

鈴 木<br />

血 液 ・ 造 血 ・リン<br />

パ 系 (Ⅰ)<br />

生 体 防 御 ・ 恒 常 性 維 持 の 観 点 から、 血 球 の 種 類 と 役 割 につい<br />

て 学 ぶ。また、 造 血 組 織 ・ 血 球 の 分 化 について 理 解 する。<br />

5<br />

鈴 木<br />

血 液 ・ 造 血 ・リン<br />

パ 系 (Ⅱ)<br />

血 管 系 とリンパ 管 系 及 び 血 管 の 構 造 、 微 小 循 環 、 胸 腺 、リ<br />

ンパ 節 、 消 化 管 リンパ 組 織 、 脾 臓 の 役 割 について 理 解 する。<br />

6<br />

鈴 木<br />

上 皮 組 織<br />

上 皮 の 分 類 とそれぞれの 組 織 ・ 臓 器 における 役 割 について<br />

理 解 する。<br />

7<br />

鈴 木<br />

結 合 組 織<br />

結 合 組 織 の 構 成 成 分 や 細 胞 外 マトリックス、 細 胞 接 着 につ<br />

いて 学 ぶ。<br />

8<br />

平 澤<br />

人 体 の 構 造<br />

人 体 を 構 成 する 臓 器 の 外 観 、 位 置 について 学 ぶ。<br />

9<br />

平 澤<br />

呼 吸 器 系<br />

呼 吸 器 系 の 構 造 と 機 能 について 理 解 する。<br />

10<br />

平 澤<br />

消 化 器 系 (Ⅰ)<br />

消 化 管 の 基 本 構 造 を 理 解 し、 最 終 的 な 消 化 にいたるまでの<br />

各 消 化 管 の 構 造 と 役 割 について 学 ぶ。 食 道 の 機 能 、 胃 の 構 造 と<br />

胃 酸 分 泌 、 自 己 消 化 からの 防 御 機 構 について 理 解 する。


11<br />

平 澤<br />

消 化 器 系 (Ⅱ)<br />

十 二 指 腸 、 小 腸 、 大 腸 の 構 造 と 機 能 について 学 ぶ。 消 化 管<br />

の 絨 毛 構 造 と 消 化 吸 収 について 理 解 する。<br />

12<br />

平 澤<br />

肝 臓 (Ⅰ)<br />

消 化 器 系 と 肝 臓 の 関 連 性 と 肝 臓 の 機 能 について 学 ぶ。<br />

13<br />

平 澤<br />

肝 臓 (Ⅱ)<br />

肝 小 葉 構 造 、 血 液 供 給 、 胆 汁 分 泌 など、 肝 の 微 細 構 造 と 肝 類<br />

洞 構 造 について 学 ぶ。<br />

14<br />

平 澤<br />

膵 臓<br />

膵 臓 の 構 造 、 消 化 器 系 ・ 肝 臓 との 関 連 、 外 分 泌 腺 としての 膵<br />

臓 について 理 解 する。<br />

15<br />

平 澤 、 守 屋<br />

総 括<br />

組 織 の 構 造 と 機 能 の 関 連 性 について 総 括 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

主 に 筆 記 試 験 を 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「 機 能 形 態 学 改 訂 第 3 版 」 重 信 弘 毅 編 、 南 江 堂 (2003)


授 業 科 目 名 有 機 化 学 1 配 当 学 年 (セメスター) 1 年 (2)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 根 東 義 則 、 田 中 好 幸<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

本 授 業 では 全 学 教 育 科 目 の 化 学 C で 修 得 する 原 子 軌 道 、 分 子 軌 道 、 化 学 結 合 論 に 引 き 続 き、 有 機 化<br />

学 の 基 礎 を 理 解 する。 有 機 化 学 1では、 原 子 の 空 間 配 置 を 理 解 するための 立 体 化 学 を 学 習 する。また<br />

化 学 反 応 の 基 本 理 論 をもとにハロゲン 化 アルキルの 置 換 反 応 (S N 1 および S N 2 反 応 )と 脱 離 反 応 (E1<br />

および E2 反 応 )を 学 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 立 体 化 学 の 基 本 的 な 用 語 の 意 味 を 具 体 例 とともに 説 明 できるようになる。<br />

・ 有 機 反 応 を 熱 力 学 および 速 度 論 の 観 点 で 説 明 できるようになる。<br />

・ ハロゲン 化 アルキルの 置 換 反 応 (S N 1 および S N 2 反 応 )の 特 徴 、 反 応 機 構 、 立 体 化 学 、および 反 応<br />

に 影 響 を 与 える 要 因 に 関 して 説 明 できるようになる。<br />

・ ハロゲン 化 アルキルの 脱 離 反 応 (E1 および E2 反 応 )の 特 徴 、 反 応 機 構 、 位 置 選 択 性 、 立 体 化 学 、<br />

置 換 反 応 との 競 合 、および 反 応 に 影 響 を 与 える 要 因 に 関 して 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

根 東<br />

立 体 化 学 (1)<br />

異 性 体 の 分 類 と 立 体 中 心 の 概 念 について 理 解 する。<br />

2<br />

根 東<br />

立 体 化 学 (2)<br />

環 状 化 合 物 の 立 体 中 心 、エナンチオマーの R、S 表 記 について 理<br />

解 する。<br />

3<br />

根 東<br />

立 体 化 学 (3)<br />

ジアステレオマー、メソ 化 合 物 について 理 解 する。<br />

4<br />

根 東<br />

立 体 化 学 (4)<br />

光 学 活 性 、 光 学 純 度 、エナンチオマー 過 剰 率 について 理 解 する。<br />

5<br />

根 東<br />

有 機 反 応 の 理<br />

解 (1)<br />

有 機 反 応 の 種 類 、 反 応 式 の 書 き 方 、 結 合 解 離 エネルギーについて<br />

理 解 する。<br />

6<br />

根 東<br />

有 機 反 応 の 理<br />

解 (2)<br />

有 機 反 応 を 熱 力 学 の 観 点 から 理 解 する。<br />

7<br />

根 東<br />

有 機 反 応 の 理<br />

解 (3)<br />

有 機 反 応 を 速 度 論 の 観 点 から 理 解 し、 触 媒 および 酵 素 について 理<br />

解 する。<br />

8<br />

根 東<br />

ハロゲン 化 ア<br />

ルキルの 置 換<br />

反 応 (1)<br />

ハロゲン 化 アルキルの 性 質 、 構 造 、 命 名 、および、 求 核 置 換 反 応<br />

の 概 念 について 理 解 する。


9<br />

田 中<br />

ハロゲン 化 ア<br />

ルキルの 置 換<br />

反 応 (2)<br />

求 核 置 換 反 応 の 種 類 (S N 2 反 応 と S N 1 反 応 )、S N 2 反 応 の 反 応 機 構<br />

について 理 解 する。<br />

10<br />

田 中<br />

ハロゲン 化 ア<br />

ルキルの 置 換<br />

反 応 (3)<br />

S N 1 反 応 の 反 応 機 構 について 理 解 する。<br />

11<br />

田 中<br />

ハロゲン 化 ア<br />

ルキルの 置 換<br />

反 応 (4)<br />

S N 1 反 応 および S N 2 反 応 に 影 響 を 与 える 要 因 について 理 解 する。<br />

12<br />

田 中<br />

ハロゲン 化 ア<br />

ルキルの 脱 離<br />

反 応 (1)<br />

脱 離 反 応 の 概 念 、 脱 離 反 応 生 成 物 としてのアルケンの 構 造 、 物 性<br />

について 理 解 する。<br />

13<br />

田 中<br />

ハロゲン 化 ア<br />

ルキルの 脱 離<br />

反 応 (2)<br />

脱 離 反 応 の E2 機 構 と E2 機 構 に 影 響 を 与 える 要 因 について 理 解 す<br />

る。<br />

14<br />

田 中<br />

ハロゲン 化 ア<br />

ルキルの 脱 離<br />

反 応 (3)<br />

脱 離 反 応 の E1 機 構 と E1 機 構 に 影 響 を 与 える 要 因 について 理 解 す<br />

る。<br />

15<br />

田 中<br />

ハロゲン 化 ア<br />

ルキルの 脱 離<br />

反 応 (4)<br />

E2 反 応 と 立 体 化 学 の 関 係 、S N 1、S N 2、E1、E2 反 応 を 決 める 因 子<br />

について 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 と 出 席 状 況 をもとに 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ]<br />

「スミス 基 礎 有 機 化 学 ( 上 ・ 下 ) 第 3 版 」 J. G. Smith 著 、 山 本 尚 ・ 大 嶌 幸 一 郎 監 訳 化 学 同 人 (2012)


授 業 科 目 名 有 機 化 学 2 配 当 学 年 (セメスター) 1 年 (2)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 土 井 隆 行 、 塚 本 裕 一<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

有 機 化 学 2では 化 学 反 応 の 理 解 を 深 めるために,まずアルコール,エーテル,エポキシドの 構 造 ,<br />

性 質 , 反 応 について 学 習 する。 次 にアルケンおよびアルキンの 構 造 , 性 質 , 反 応 について 学 び, 多 段<br />

階 合 成 の 基 礎 を 習 得 する。また,アルケンおよびアルキンの 水 素 化 ,およびアルケン,アルキン,ア<br />

ルコールの 酸 化 反 応 について 学 び,グリーンケミストリーの 概 念 を 習 得 する。さらに,ラジカルに 機<br />

構 よるアルカンおよびアリル 炭 素 上 のハロゲン 化 反 応 を 学 ぶことにより,ラジカルの 性 質 について 基<br />

本 的 知 識 を 習 得 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ アルコール,エーテル,エポキシドの 構 造 , 命 名 法 , 化 学 的 性 質 ,およびそれらの 反 応 について<br />

説 明 できるようになる。<br />

・ アルケンおよびアルキンの 構 造 , 命 名 法 , 性 質 について 説 明 できるようになる。<br />

・ アルケンおよびアルキンへの 付 加 反 応 の 機 構 , 位 置 選 択 性 , 立 体 化 学 について 説 明 できるように<br />

なる。<br />

・ アセチリドイオンを 用 いた 炭 素 — 炭 素 結 合 形 成 反 応 について 説 明 できるようになる。<br />

・ 還 元 反 応 および 酸 化 反 応 について 説 明 できるようになる。<br />

・ ラジカル 機 構 によるハロゲン 化 反 応 について 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 土 井 アルコール,<br />

エーテル,エ<br />

アルコール,エーテル,エポキシドの 構 造 , 性 質 , 命 名 について<br />

理 解 する。<br />

ポシキシド<br />

(1)<br />

2 土 井 アルコール,<br />

エーテル,エ<br />

アルコール,エーテル,エポキシドの 合 成 について 理 解 する。<br />

ポシキシド<br />

(2)<br />

3 土 井 アルコール,<br />

エーテル,エ<br />

アルコールの 反 応 について 理 解 する。<br />

ポシキシド<br />

(3)<br />

4 土 井 アルコール,<br />

エーテル,エ<br />

エーテル,エポキシドの 反 応 について 理 解 する。<br />

ポシキシド<br />

(4)<br />

5 土 井 アルケン(1) アルケンの 構 造 , 性 質 , 命 名 ,および 合 成 について 理 解 する。<br />

6<br />

土 井<br />

アルケン(2)<br />

ハロゲン 化 水 素 の 付 加 , 水 和 反 応 ,ハロゲン 化 反 応 の 機 構 および,<br />

その 立 体 化 学 について 理 解 する。


7<br />

土 井<br />

アルケン(3)<br />

ヒドロホウ 素 化 反 応 − 酸 化 反 応 ついて 理 解 する。<br />

8<br />

土 井<br />

アルキン(1)<br />

アルキンの 構 造 , 性 質 , 命 名 について 理 解 する。<br />

9<br />

土 井<br />

アルキン(2)<br />

アルキンへの 付 加 反 応 について 理 解 する。<br />

10<br />

土 井<br />

アルキン(3)<br />

アセチリドイオンを 用 いる 炭 素 — 炭 素 結 合 形 成 反 応 を 理 解 し,<br />

多 段 階 合 成 の 基 礎 を 理 解 する。<br />

11<br />

塚 本<br />

酸 化 と 還 元<br />

(1)<br />

アルケンおよびアルキンの 水 素 化 について 理 解 する。<br />

12<br />

塚 本<br />

酸 化 と 還 元<br />

(2)<br />

アルケン,アルキン,アルコールの 酸 化 について 理 解 し,グリー<br />

ンケミストリーの 概 念 を 理 解 する。<br />

13<br />

塚 本<br />

ラジカル 反 応<br />

(1)<br />

ラジカルの 構 造 と 特 徴 を 理 解 し,アルカンのハロゲン 化 反 応 の<br />

機 構 を 理 解 する。<br />

14<br />

塚 本<br />

ラジカル 反 応<br />

(2)<br />

ラジカルによるハロンゲン 化 反 応 の 立 体 化 学 について 理 解 する。<br />

15<br />

塚 本<br />

ラジカル 反 応<br />

(3)<br />

アリル 炭 素 上 でのラジカルによるハロゲン 化 反 応 を 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 により 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ]<br />

「スミス 基 礎 有 機 化 学 ( 上 ・ 下 ) 第 3 版 」 J. G. Smith 著 , 山 本 尚 ・ 大 嶌 幸 一 郎 監 訳 化 学 同 人<br />

(2012)


授 業 科 目 名 分 析 化 学 1 配 当 学 年 (セメスター) 1 年 (2)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 大 江 知 行 、 後 藤 貴 章<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

健 康 の 維 持 、 疾 病 の 治 療 を 目 的 として 用 いられる 医 薬 品 の 品 質 については、それぞれに 厳 格 な 規 格 が<br />

設 定 されている。このため、 医 薬 品 の 純 度 や 含 有 量 を 分 析 するうえで、 信 頼 度 の 高 い 測 定 法 が 不 可 欠 で<br />

ある。 今 日 、 種 々の 手 法 がこの 目 的 に 用 いられるが、 本 講 では、 日 本 薬 局 方 収 載 医 薬 品 の 定 量 法 を 中 心<br />

に 理 解 することを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

各 種 化 学 平 衡 に 関 する 基 本 的 知 識 を 身 につけ、それらを 説 明 できる。 溶 液 の pH を 計 算 でき、 緩 衝 作<br />

用 を 説 明 できる。このような 重 量 分 析 法 、 容 量 分 析 法 による 物 質 の 定 量 に 必 要 な 基 礎 的 知 識 を 修 得 する<br />

とともに、 水 溶 液 中 での 物 質 の 性 質 を 理 解 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

大 江<br />

分 析 化 学 概 論<br />

「なにが」、「どこに」、「どれだけ」あるかを 明 らかにする 分 析<br />

化 学 について、 薬 物 、 生 体 成 分 を 例 に 動 態 解 析 とも 重 ね 合 わせな<br />

がら 全 体 像 を 捉 える。<br />

2<br />

大 江<br />

定 量 薬 品 分 析 総 論<br />

分 析 化 学 における 定 量 薬 品 分 析 の 位 置 づけについて 考 え、 分 析<br />

のための 計 算 法 、 有 効 数 字 の 取 り 扱 い、 分 析 値 の 評 価 法 について<br />

理 解 する。<br />

3<br />

大 江<br />

天 秤 と 重 量 分 析 法<br />

定 量 分 析 化 学 の 基 本 である 化 学 天 秤 による 重 量 の 測 定 について<br />

考 え、 医 薬 品 の 重 量 分 析 法 について 理 解 する。<br />

4<br />

後 藤<br />

容 量 分 析 総 論<br />

標 準 液 による 滴 定 に 基 づく 容 量 分 析 について、 分 類 、 操 作 法 、<br />

標 準 液 の 調 製 と 標 定 などについて 理 解 する。<br />

5<br />

後 藤<br />

酸 塩 基 滴 定 I<br />

酸 、 塩 基 の 概 念 、 電 離 平 衡 など、 酸 塩 基 滴 定 の 基 礎 を 学 ぶ。<br />

6<br />

後 藤<br />

酸 塩 基 滴 定 Ⅱ<br />

酸 塩 基 平 衡 について 理 解 し、 各 種 酸 、 塩 基 及 びその 塩 の 水 溶 液<br />

の pH 計 算 法 を 修 得 する。<br />

7<br />

後 藤<br />

酸 塩 基 滴 定 Ⅲ<br />

多 塩 基 酸 、 多 酸 塩 基 、 及 びその 塩 や 緩 衝 液 の pH 計 算 法 を 修 得 し、<br />

酸 塩 基 滴 定 の 各 滴 定 点 の pH の 計 算 法 を 理 解 する。<br />

8<br />

後 藤<br />

酸 塩 基 滴 定 IV<br />

酸 塩 基 滴 定 における 終 点 の 判 定 法 を 理 解 し、 日 本 薬 局 方 記 載 医<br />

薬 品 の 定 量 について、 系 統 的 に 理 解 する。


9<br />

大 江<br />

キレート 滴 定 I<br />

キレート 滴 定 の 原 理 について 錯 生 成 反 応 との 関 連 や、それに<br />

基 づく 終 点 判 定 法 を 含 めて 理 解 する。<br />

10<br />

大 江<br />

キレート 滴 定 Ⅱ<br />

キレート 滴 定 による 日 本 薬 局 方 記 載 医 薬 品 の 定 量 について、<br />

系 統 的 に 理 解 する。<br />

11<br />

大 江<br />

沈 殿 滴 定<br />

沈 殿 生 成 反 応 と 溶 解 度 積 の 関 連 や 終 点 の 判 定 法 を 理 解 し、 沈<br />

殿 滴 定 による 日 本 薬 局 方 記 載 医 薬 品 の 定 量 について、 系 統 的 に<br />

理 解 する。<br />

12<br />

大 江<br />

酸 化 還 元 滴 定 I<br />

酸 化 還 元 反 応 の 概 念 について 考 え、これに 基 づく 滴 定 法 の 理<br />

論 を 酸 化 還 元 平 衡 との 関 連 を 含 めて 理 解 する。<br />

13<br />

大 江<br />

酸 化 還 元 滴 定 Ⅱ<br />

酸 化 還 元 滴 定 のうち、 過 マンガン 酸 塩 滴 定 法 、ヨウ 素 滴 定 法<br />

による 日 本 薬 局 方 記 載 医 薬 品 の 定 量 について、 系 統 的 に 理 解 す<br />

る。<br />

14<br />

大 江<br />

非 水 滴 定<br />

非 水 溶 媒 中 で 行 われる 滴 定 ( 主 に 酸 塩 基 滴 定 ) の 原 理 と 日 本<br />

薬 局 方 記 載 医 薬 品 の 定 量 について 理 解 する。<br />

15<br />

大 江 ・ 後 藤<br />

演 習<br />

日 本 薬 局 方 記 載 医 薬 品 の 定 量 について 系 統 的 に 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

主 に 筆 記 試 験 を 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「パートナー 分 析 化 学 Ⅰ 改 訂 第 2 版 」 萩 中 淳 ・ 山 口 政 俊 ・ 千 熊 正 彦 編 、 南 江 堂 (2012)<br />

[ 参 考 書 ] 「 図 解 とフローチャートによる 定 量 分 析 」 浅 田 誠 一 、 内 出 茂 、 小 林 基 宏 共 著 、 技 報 堂 出 版<br />

株 式 会 社 (1987)<br />

「 機 器 による 医 薬 品 分 析 」 山 川 浩 司 、 鈴 木 真 言 編 、 講 談 社 サイエンティフィック(1994)<br />

「 分 析 化 学 反 応 の 基 礎 」 日 本 分 析 化 学 会 北 海 道 支 部 ・ 東 北 支 部 共 編 、 培 風 館 (1994)<br />

「 定 量 薬 品 分 析 」 百 瀬 勉 著 、 廣 川 書 店 (1989)<br />

「 新 分 析 化 学 実 験 」 日 本 分 析 化 学 会 北 海 道 支 部 ・ 東 北 支 部 共 編 、 化 学 同 人 (1989)<br />

「 定 量 分 析 化 学 」 河 合 聡 、 木 下 俊 夫 、 辻 章 夫 、 渡 辺 光 男 著 、 丸 善 (1993)


授 業 科 目 名 物 理 化 学 1 配 当 学 年 (セメスター)1 年 (2)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 三 浦 隆 史<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

分 子 の 性 質 ・ 構 造 を 量 子 論 に 基 づいて 理 解 するための 基 礎 知 識 と 理 論 的 思 考 法 を 修 得 することが「 物<br />

理 化 学 1」の 目 標 である。 分 子 科 学 は、 医 薬 品 の 分 析 、 機 能 解 析 、 創 製 を 分 子 レベルで 考 える 上 でも 重<br />

要 であり、その 重 要 性 は 今 後 益 々 増 大 する。「 物 理 化 学 1」では、 分 子 の 電 子 状 態 を 中 心 テーマとして、<br />

分 子 軌 道 法 の 基 礎 、および 電 子 スペクトルの 分 子 構 造 解 析 への 応 用 を 修 得 する。 本 科 目 の 履 修 は、4 セ<br />

メスターの 授 業 科 目 である「 構 造 化 学 」の 履 修 に 不 可 欠 である。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 分 子 軌 道 法 の 概 要 を 理 解 し、 水 素 分 子 のσ 軌 道 、エチレンとブタジエンのπ 軌 道 の 波 動 関 数 とエネ<br />

ルギーを 計 算 できるようになる。<br />

・ 分 子 軌 道 計 算 の 結 果 をもとに、 結 合 性 軌 道 と 反 結 合 性 軌 道 に 関 する 理 解 を 深 める。<br />

・ 分 子 の 形 や 分 子 軌 道 の 対 称 性 をもとに、 電 子 遷 移 の 許 容 ・ 禁 制 を 判 定 できるようになる。<br />

・ π-π * 、n-π * 、d-d 遷 移 など 種 々の 電 子 遷 移 について、 例 を 挙 げて 説 明 できるようになる。<br />

・ 分 子 の 電 子 遷 移 に 基 づく 分 光 手 法 として 汎 用 される 紫 外 ・ 可 視 吸 収 、 蛍 光 、 円 二 色 性 の 原 理 、 測 定<br />

法 、および 分 子 構 造 解 析 への 応 用 を 習 得 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

三 浦<br />

分 子 軌 道 法 (1)<br />

電 子 状 態 の 量 子 力 学 的 計 算 における 一 電 子 近 似 、LCAO MO<br />

近 似 について 理 解 する。これらの 近 似 のもとに 水 素 分 子 の 分 子<br />

軌 道 を 作 り、 変 分 法 による 永 年 方 程 式 の 作 成 とその 解 法 を 理 解<br />

する。<br />

2<br />

三 浦<br />

分 子 軌 道 法 (2)<br />

単 純 ヒュッケル 近 似 でエチレンとブタジエンのπ 電 子 状 態<br />

のエネルギーと 波 動 関 数 を 求 め、 電 子 基 底 、 励 起 状 態 について<br />

基 礎 的 な 理 解 を 得 る。<br />

3<br />

三 浦<br />

分 子 軌 道 法 (3)<br />

分 子 軌 道 計 算 から 得 られた、エチレンとブタジエンのπ 軌 道<br />

のエネルギーをもとに、 結 合 の 形 成 による 安 定 化 、およびπ 電<br />

子 が 非 局 在 化 することによる 安 定 化 について 理 解 する。また、<br />

π 電 子 共 役 系 の 広 がりと 吸 収 する 光 の 波 長 の 関 係 を 理 解 する。<br />

4<br />

三 浦<br />

分 子 の 対 称 性 と 群<br />

論<br />

(1) 対 称 操 作<br />

分 子 の 対 称 性 に 関 する 基 礎 を 学 び、 分 子 にどのような 対 称 操<br />

作 があるか 見 つけられるようになる。 対 称 操 作 の 集 合 が 群 の 定<br />

義 を 充 たすこと、また 各 分 子 に 対 する 対 称 操 作 の 集 合 は 点 群 を<br />

形 成 することを 理 解 する。<br />

5<br />

三 浦<br />

分 子 の 対 称 性 と 群<br />

論<br />

(2) 表 現 と 指 標<br />

対 称 操 作 が 行 列 で 表 されること、および 行 列 の 対 角 要 素 の 和<br />

である 指 標 の 性 質 について 理 解 する。


6<br />

三 浦<br />

分 子 の 対 称 性 と 群<br />

論<br />

(3) 指 標 表<br />

指 標 表 の 各 項 目 の 意 味 および 既 約 表 現 の 種 類 ( 対 称 種 )につ<br />

いて 理 解 する。また、 指 標 表 を 用 いて、 可 約 表 現 を 既 約 表 現 の<br />

和 に 簡 約 する 方 法 を 理 解 する。<br />

7<br />

三 浦<br />

電 子 状 態 の 対 称 性<br />

エチレンとブタジエンについて、 一 電 子 準 位 の 対 称 性 を 波 動<br />

関 数 の 形 から 求 める。 多 電 子 配 置 の 対 称 性 を 各 一 電 子 準 位 の 対<br />

称 性 から 導 く 方 法 を 学 ぶ。<br />

8<br />

三 浦<br />

電 子 状 態 間 の 遷 移<br />

の 許 容 性<br />

電 子 状 態 間 の 遷 移 が 許 容 であるか、 禁 制 であるかを、 軌 道 の<br />

対 称 性 を 利 用 して 判 定 する 方 法 を 学 ぶ。<br />

9<br />

三 浦<br />

電 子 遷 移 の 種 類<br />

π-π * 、n-π * など 種 々の 電 子 遷 移 について 理 解 する。また、<br />

基 底 状 態 、 励 起 状 態 のエネルギーに 与 える 溶 媒 の 効 果 と 電 子 ス<br />

ペクトルの 関 係 について 理 解 する。<br />

10<br />

三 浦<br />

種 々の 分 子 の 電 子<br />

状 態 と 電 子 スペク<br />

トル<br />

ベンゼン、ホルムアミドなどの 具 体 的 な 分 子 について、ππ<br />

* 、n-π * 遷 移 の 許 容 性 を 電 子 状 態 の 対 称 性 から 求 め、 実 測 の<br />

スペクトルと 比 較 する。<br />

11<br />

三 浦<br />

金 属 錯 体 の 電 子 ス<br />

ペクトル<br />

配 位 子 場 による d 軌 道 のエネルギー 準 位 の 分 裂 と、d 軌 道 間<br />

の 電 子 遷 移 (d-d 遷 移 )について 理 解 し、 金 属 錯 体 が 色 を 呈 す<br />

る 理 由 を 説 明 できるようになる。<br />

12<br />

三 浦<br />

フランク・コンド<br />

ンの 原 理<br />

分 子 の 各 電 子 状 態 にはさらに 細 い 複 数 の 振 動 状 態 が 付 随 する<br />

ことを 基 礎 としてフランク・コンドンの 原 理 を 学 び、 電 子 状 態<br />

間 遷 移 と 吸 収 スペクトルの 形 状 に 関 する 理 解 を 深 める。<br />

13<br />

三 浦<br />

蛍 光 とりん 光<br />

電 子 状 態 間 の 遷 移 に 伴 ない 吸 収 された 光 エネルギーの 分 子 内<br />

の 変 換 と 放 出 の 過 程 について 理 解 する。<br />

14<br />

三 浦<br />

電 子 スペクトルの<br />

応 用<br />

(1) 吸 収 と 発 光<br />

紫 外 ・ 可 視 吸 収 や 蛍 光 スペクトルの 測 定 原 理 を 学 び、スペク<br />

トルからどのような 分 子 構 造 情 報 が 得 られるか 理 解 する。<br />

15<br />

三 浦<br />

電 子 スペクトルの<br />

応 用<br />

(2) 円 二 色 性<br />

光 学 活 性 分 子 が 示 す 性 質 である 旋 光 性 と 円 二 色 性 の 原 理 を 学<br />

び、これらからどのような 分 子 構 造 情 報 が 得 られるか 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

定 期 試 験 (80%)と 授 業 中 に 行 なう 小 テスト(20%)の 結 果 により 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] 「アトキンス 物 理 化 学 第 8 版 」P.W. Atkins 著 、 千 原 ・ 中 村 訳 、 東 京 化 学 同 人<br />

「 物 理 化 学 ( 上 )」 桐 野 豊 編 、 共 立 出 版<br />

「 分 子 の 対 称 と 群 論 」 中 崎 昌 雄 著 、 東 京 化 学 同 人


授 業 科 目 名 機 能 形 態 学 2 配 当 学 年 (セメスター) 1 年 (2)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 佐 藤 博 、 高 橋 信 行<br />

福 永 浩 司 、 塩 田 倫 史<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

心 臓 ・ 血 管 系 、 腎 ・ 泌 尿 器 系 、 内 分 泌 系 、および 中 枢 ・ 末 梢 神 経 系 をとりあげ、 形 態 と 役 割 ならび<br />

に 機 能 を 発 現 する 機 序 を 理 解 する。 各 機 能 の 連 携 をもとに、 生 体 の 恒 常 性 維 持 機 構 を 理 解 する。また、<br />

疾 病 との 関 係 や 薬 物 の 作 用 にも 触 れる。 機 能 形 態 学 1と 共 に、 本 講 義 は 病 態 生 理 と 薬 物 治 療 に 関 連 し<br />

た 科 目 を 学 ぶための 基 礎 となるものである。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

心 臓 血 管 、 腎 臓 、 内 分 泌 、および 神 経 における 疾 患 の 成 り 立 ちを 理 解 するために、 各 組 織 の 機 能 的 役<br />

割 と 構 造 を 理 解 する。さらに、 中 枢 ・ 末 梢 神 経 を 介 して 骨 格 筋 ・ 消 化 管 運 動 、 循 環 、 内 分 泌 における 生<br />

理 機 能 の 恒 常 性 がどのようにして 維 持 されているのか 理 解 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

高 橋<br />

心 臓 ・ 血 管 (1)<br />

血 液 循 環 は 生 体 維 持 機 構 の 根 源 である。 心 臓 、 動 脈 系 、 静 脈 系<br />

の 役 割 と 調 節 機 構 について 学 び、 疾 病 との 関 連 を 総 合 的 に 理 解 す<br />

る。<br />

2<br />

高 橋<br />

心 臓 ・ 血 管 (2)<br />

心 臓 及 び 栄 養 血 管 ( 冠 動 脈 など)の 解 剖 と 心 電 図 を 含 む 刺 激 伝<br />

導 について 理 解 する。 虚 血 性 心 疾 患 、 不 整 脈 についても 学 ぶ。<br />

また、 血 管 の 構 造 と 機 能 について 学 び、 血 圧 の 調 節 機 構 につい<br />

て 理 解 する。<br />

3<br />

高 橋<br />

腎 臓 (1)<br />

腎 臓 は 血 液 を 尿 に 変 える 過 程 で 体 液 量 、 電 解 質 、 酸 塩 基 平 衡 の<br />

調 節 を 行 う。 腎 臓 を 構 成 する 基 本 単 位 ネフロンの 構 造 、 生 理 機 能<br />

を 理 解 する。<br />

4<br />

高 橋<br />

腎 臓 (2)<br />

腎 尿 細 管 の 生 理 的 役 割 、 機 能 について 学 び、また 腎 機 能 の 調 節<br />

機 構 について 理 解 する。<br />

5<br />

佐 藤<br />

内 分 泌 (1)<br />

内 分 泌 系 は 全 身 の 生 体 機 能 維 持 ・ 制 御 に 関 わる 重 要 な 機 構 であ<br />

る。 視 床 下 部 ・ 下 垂 体 ・ 副 腎 系 について、 分 泌 されるホルモンと<br />

その 調 節 機 構 を 理 解 する。<br />

6<br />

佐 藤<br />

内 分 泌 (2)<br />

甲 状 腺 ・ 副 甲 状 腺 系 、 膵 ラ 氏 島 などについて、 分 泌 されるホル<br />

モンとその 調 節 機 構 を 理 解 する。<br />

7<br />

佐 藤<br />

内 分 泌 (3)<br />

副 腎 、 性 腺 、また 内 分 泌 腺 としての 腎 臓 について、 分 泌 される<br />

ホルモンとその 調 節 機 構 を 理 解 する。<br />

8<br />

中 間 試 験


9<br />

塩 田<br />

中 枢 神 経 (1)<br />

中 枢 神 経 系 における 脳 ・ 脊 髄 の 構 造 と、その 機 能 及 び 役 割 に<br />

ついて 理 解 する。<br />

10<br />

塩 田<br />

中 枢 神 経 (2)<br />

中 枢 神 経 系 における 血 管 の 種 類 及 びその 役 割 について 学 び、<br />

血 管 が 閉 塞 した 場 合 の 代 表 的 な 疾 患 について 理 解 する。また 中<br />

枢 神 経 系 の 形 態 や 機 能 の 測 定 評 価 方 法 を 理 解 する。<br />

11<br />

塩 田<br />

中 枢 神 経 (3)<br />

睡 眠 障 害 、 記 憶 障 害 、てんかん、 広 汎 性 発 達 障 害 などの 高 次<br />

脳 機 能 障 害 の 機 序 と 関 与 する 脳 部 位 について 理 解 する。<br />

12<br />

塩 田<br />

末 梢 神 経<br />

自 律 神 経 ・ 体 性 神 経 系 による 生 体 機 能 の 調 節 機 構 を、 神 経 伝<br />

達 物 質 、 受 容 体 や 細 胞 内 情 報 伝 達 系 など 分 子 レベルで 理 解 する。<br />

13<br />

福 永<br />

感 覚 器 (1)<br />

感 覚 器 系 のうち、 体 性 感 覚 、 内 臓 感 覚 、 視 覚 の 神 経 伝 達 路 と<br />

関 係 する 器 官 の 構 造 と 機 能 について 理 解 する。<br />

14<br />

福 永<br />

感 覚 器 (2)<br />

感 覚 器 系 のうち、 聴 覚 、 平 衡 感 覚 、 味 覚 、 嗅 覚 の 神 経 伝 達 路<br />

と 関 係 する 器 官 の 構 造 と 機 能 について 理 解 する。<br />

15<br />

福 永<br />

筋 組 織<br />

骨 格 筋 と 平 滑 筋 の 構 造 と 収 縮 制 御 機 構 について 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

レポート、 中 間 試 験 、 定 期 試 験 および 出 席 状 況 で 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「 機 能 形 態 学 改 訂 第 3 版 」 重 信 弘 毅 編 集 南 江 堂<br />

[ 参 考 書 ] 「 医 科 生 理 学 展 望 」 星 猛 他 共 訳 、 丸 善


授 業 科 目 名 生 化 学 1 配 当 学 年 (セメスター) 1 年 (2)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 倉 田 祥 一 朗<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

医 薬 品 の 対 象 である 生 体 の 機 能 を 理 解 し、 病 態 に 正 確 に 対 応 するためには、 生 体 を 構 成 している 各<br />

種 成 分 そのもの、そしてその 機 能 に 対 する 生 化 学 的 理 解 が 不 可 欠 と 言 える。 生 化 学 1では、 生 体 を 構<br />

成 する 糖 、アミノ 酸 、タンパク 質 、 脂 質 、 核 酸 等 の 生 体 成 分 とそれらの 関 連 成 分 の 構 造 と 機 能 につい<br />

て 学 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

生 体 構 成 成 分 の 基 本 的 構 造 、 性 質 、 役 割 を 説 明 できるようになると 共 に、 分 子 の 柔 軟 性 と 溶 解 性 、 分<br />

子 間 の 会 合 、タンパク 質 の 立 体 構 造 について 理 解 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

倉 田<br />

炭 水 化 物 の 分 類<br />

炭 水 化 物 はグルコースのような 小 分 子 からでんぷん、セルロー<br />

スのような 高 分 子 までを 含 み、スケールの 大 きな 化 合 物 群 であ<br />

る。その 分 類 と 命 名 法 を 理 解 する。<br />

2<br />

倉 田<br />

炭 水 化 物 の 立 体 化<br />

学 1<br />

代 表 的 な 単 糖 類 の 立 体 化 学 や 立 体 異 性 体 について、Fischer 投<br />

影 式 を 用 いる 標 準 的 な 表 し 方 や、D,L 表 示 法 と R,S 表 示 法 との<br />

関 連 を 理 解 する。<br />

3<br />

倉 田<br />

炭 水 化 物 の 立 体 化<br />

学 2<br />

Haworth 投 影 式 を 用 いる 単 塘 の 環 状 構 造 の 表 示 法 、 単 糖 の 立 体<br />

配 座 、 単 糖 に 特 有 な 反 応 について 理 解 する。<br />

4<br />

倉 田<br />

多 糖 類<br />

デンプンやセルロースなど、 多 糖 類 は 何 百 から 何 千 もの 単 塘 類<br />

が 連 結 した 高 分 子 化 合 物 である。 結 合 様 式 による 高 分 子 構 造 、あ<br />

るいは 化 学 的 性 質 の 相 違 を 理 解 する。<br />

5<br />

倉 田<br />

細 胞 表 面 上 の 炭 水<br />

化 物<br />

細 胞 表 面 上 の 炭 水 化 物 は 細 胞 の 認 識 機 構 に 重 要 な 働 きをして<br />

いることを 理 解 する。<br />

6<br />

倉 田<br />

アミノ 酸 1<br />

タンパク 質 を 構 成 するアミノ 酸 の 種 類 とアミノ 酸 特 有 の 性 質<br />

などについて、その 構 造 の 側 面 から 理 解 する。<br />

7<br />

倉 田<br />

アミノ 酸 2<br />

α‐アミノ 酸 の 合 成 および R,S アミノ 酸 の 光 学 分 割 法 につい<br />

て 理 解 する。<br />

8<br />

倉 田<br />

ペプチド<br />

ぺプチドに 含 まれる 複 数 のアミノ 酸 の 同 定 法 あるいは 結 合 順<br />

の 決 定 法 について 理 解 する。<br />

9<br />

倉 田<br />

タンパク 質 1<br />

すべての 生 体 組 織 を 構 成 するタンパク 質 はアミノ 酸 類 が 結 合<br />

した 高 分 子 化 合 物 である。タンパク 質 の 分 類 、 構 造 および 機 能 に<br />

ついて 理 解 する。


10<br />

倉 田<br />

タンパク 質 2<br />

すべての 生 体 組 織 を 構 成 するタンパク 質 はアミノ 酸 類 が 結 合 し<br />

た 高 分 子 化 合 物 である。タンパク 質 の 分 類 、 構 造 および 機 能 につ<br />

いて 理 解 する。<br />

11<br />

倉 田<br />

細 胞 膜 を 構 成 する<br />

脂 質<br />

細 胞 膜 の 主 要 な 脂 質 成 分 について、その 構 造 と 機 能 を 理 解 する。<br />

12<br />

倉 田<br />

核 酸 の 構 造<br />

核 酸 の 塩 基 部 分 が 主 として2 種 類 の 複 素 環 式 化 合 物 、ピリミジ<br />

ンおよびプリンから 成 ることを 理 解 し、ついで、 核 酸 の 構 造 につ<br />

いて 理 解 する。<br />

13<br />

倉 田<br />

DNA の 構 造 と 複 製<br />

DNA の 構 造 と 複 製 について 理 解 する。<br />

14<br />

倉 田<br />

転 写 と 翻 訳<br />

RNA の 合 成 ( 転 写 )とタンパク 質 の 生 合 成 ( 翻 訳 )について 理<br />

解 する。<br />

15<br />

倉 田<br />

遣 伝 子 とゲノム<br />

遺 伝 子 とゲノムについて 化 学 物 質 としての 側 面 から 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 を 基 礎 に 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「ヴォート 生 化 学 ( 上 ) 第 3 版 」Donald Voet, Judith G. Voet 著 、 田 宮 信 雄 ら 訳 、 東 京<br />

化 学 同 人 (2005)


授 業 科 目 名 薬 学 概 論 2 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (3)<br />

単 位 数 1<br />

担 当 教 員 村 井 ユリ 子 、 富 永 敦 子<br />

伹 野 恭 一 、 千 葉 健 治<br />

榊 潤 一 、 最 上 知 子<br />

菊 地 宏 明 、 間 宮 清<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 学 生 として 将 来 の 目 標 を 明 確 にするためには、 病 院 、 薬 局 、 製 薬 企 業 、 試 験 研 究 機 関 、 行 政 機 関<br />

など 薬 学 の 卒 業 生 が 活 躍 する 現 場 の 様 子 を 実 際 に 見 聞 することが 重 要 である。 本 授 業 では 早 期 体 験 学<br />

習 としてそれぞれの 現 場 で 活 躍 されている 専 門 家 の 話 を 聞 く。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 学 を 積 極 的 に 学 ぶ 志 を 高 め、 将 来 の 目 標 を 見 出 すために、 薬 学 部 卒 業 生 が 活 躍 する 病 院 、 薬 局 、 製<br />

薬 企 業 、 試 験 研 究 機 関 などの 現 場 の 仕 事 を 理 解 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 講 義 題 目<br />

1 村 井 医 療 人 としての 病 院 薬 剤 師 の 働 きと 使 命<br />

2 伹 野 医 薬 品 の Global 開 発 と PMDA の 役 割 について<br />

3 最 上 国 立 衛 研 での 化 学 物 質 安 定 性 研 究 と 代 謝 性 疾 患 治 療 薬 研 究<br />

4 榊 新 薬 への 挑 戦 : 製 薬 企 業 における 創 薬 研 究<br />

5 富 永 地 域 医 療 における 薬 剤 師 の 役 割<br />

6 菊 地 臨 床 試 験 におけるCRCの 役 割 と 使 命<br />

7 千 葉 製 薬 会 社 における 医 薬 品 の 研 究 開 発 プロセス: 新 規 免 疫 抑 制 薬 の<br />

8 間 宮<br />

研 究 開 発 を1 例 として<br />

市 販 薬 の 薬 害 /サリドマイド<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 出 席 状 況 とレポート<br />

[ 教 科 書 及 び 参 考 書 ] 指 定 しない。<br />

* 各 講 師 の 授 業 実 施 日 は 別 途 連 絡 する。


授 業 科 目 名 有 機 化 学 3 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (3)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 徳 山 英 利 、 岡 野 健 太 郎<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

有 機 化 学 3では、アルカンの 性 質 と 反 応 性 、それに 関 連 するラジカルの 性 質 と 反 応 について 学 習 する。<br />

さらに、 各 種 分 析 法 や 分 光 法 を 用 いた 有 機 化 合 物 の 構 造 決 定 法 、および 芳 香 族 化 合 物 の 性 質 、 反 応 性 、<br />

合 成 法 についても 学 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ アルカンの 反 応 性 とハロゲン 化 について 説 明 できるようになる。<br />

・ ラジカルの 安 定 性 と 反 応 性 について 説 明 できるようになる。<br />

・ ラジカル 置 換 反 応 とその 立 体 化 学 について 説 明 できるようになる。<br />

・ 機 器 分 析 ( 質 量 分 光 法 , 赤 外 分 光 法 , 核 磁 気 共 鳴 分 光 法 )による 簡 単 な 有 機 化 合 物 の 構 造 決 定 が<br />

できるようになる。<br />

・ 芳 香 族 化 合 物 の 化 学 的 性 質 と 反 応 性 について 説 明 できるようになる。<br />

・ 芳 香 族 求 電 子 置 換 反 応 の 機 構 とベンゼン 環 に 対 する 置 換 基 導 入 法 について 説 明 できるようになる。<br />

・ ベンゼン 環 上 の 置 換 基 効 果 を 理 解 し、 多 置 換 ベンゼンの 合 成 法 について 説 明 できるようになる。<br />

・ 芳 香 族 求 核 置 換 反 応 の 機 構 と 合 成 化 学 的 応 用 について 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

アルカン<br />

アルカンの 性 質 と 反 応 性 を 学 習 し、そのハロゲン 化 反 応 を 理 解<br />

する。<br />

2<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

ラジカルの 安 定<br />

性 と 反 応 性<br />

ラジカルの 安 定 性 と 反 応 性 について 学 習 し、 反 応 性 ― 選 択 性 の<br />

原 理 を 理 解 する。<br />

3<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

ラジカル 置 換 反<br />

応<br />

ラジカル 置 換 反 応 とその 立 体 化 学 について 学 ぶ。<br />

4<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

機 器 分 析 1( 質 量<br />

分 析 法 )<br />

分 子 量 、 分 子 式 、および 化 合 物 の 構 造 上 の 特 徴 を 決 定 するため<br />

に 用 いられる 質 量 分 析 法 について 学 ぶ。<br />

5<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

機 器 分 析 2( 赤 外<br />

分 光 法 )<br />

有 機 化 合 物 中 の 官 能 基 の 種 類 を 決 定 するために 用 いられる 赤<br />

外 分 光 法 について 学 習 する。<br />

6<br />

7<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

機 器 分 析 3( 核 磁<br />

気 共 鳴 分 光 法 1)<br />

機 器 分 析 4( 核 磁<br />

気 共 鳴 分 光 法 2)<br />

核 磁 気 共 鳴 (NMR) 分 光 法 におけるしゃへい、 化 学 シフト、お<br />

よびシグナルの 積 分 などのスペクトル 解 析 の 基 礎 を 学 ぶ。<br />

1 H NMR スペクトルにおけるシグナルの 分 裂 およびカップリン<br />

グ 定 数 について 学 び、スペクトル 解 析 の 方 法 を 理 解 する。


8<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

機 器 分 析 5( 核 磁<br />

気 共 鳴 分 光 法 3)<br />

13 C NMR スペクトルや 二 次 元 NMR スペクトルなど、より 高 度<br />

な NMR 分 光 法 について 学 習 する。<br />

9<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

芳 香 族 化 合 物<br />

芳 香 族 性 の 定 義 、 芳 香 族 炭 化 水 素 と 芳 香 族 ヘテロ 環 化 合 物 につ<br />

いて 学 び、 芳 香 族 性 が 化 学 的 性 質 と 反 応 性 に 与 える 影 響 を 学 習 す<br />

る。<br />

10<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

一 置 換 ベンゼン<br />

芳 香 族 求 電 子 置 換 反 応 の 機 構 について 理 解 し、ベンゼンのハロ<br />

ゲン 化 、ニトロ 化 、スルホン 化 反 応 による 一 置 換 ベンゼンの 合 成<br />

法 を 学 ぶ。<br />

11<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

ベンゼン 環 のア<br />

シル 化 およびア<br />

ルキル 化 反 応<br />

ベンゼンの Friedel-Crafts アシル 化 およびアルキル 化 反 応 による<br />

一 置 換 ベンゼンの 合 成 法 を 学 ぶ。<br />

12<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

ベンゼン 環 上 の<br />

置 換 基 効 果 1<br />

ベンゼン 環 上 の 置 換 基 の 反 応 および 置 換 基 が 芳 香 族 求 電 子 置<br />

換 反 応 に 及 ぼす 効 果 について 学 ぶ。<br />

13<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

ベンゼン 環 上 の<br />

置 換 基 効 果 2<br />

ベンゼン 環 上 の 置 換 基 が 配 向 性 に 及 ぼす 効 果 を 学 び、 二 置 換 お<br />

よび 三 置 換 ベンゼンの 合 成 法 について 学 ぶ。<br />

14<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

アレーンジアゾ<br />

ニウム 塩<br />

アレーンジアゾニウム 塩 の 製 法 と 反 応 性 について 学 び、 置 換 ベ<br />

ンゼンの 合 成 法 を 理 解 する。<br />

15<br />

徳 山 ・ 岡 野<br />

芳 香 族 求 核 置 換<br />

反 応<br />

芳 香 族 求 核 置 換 反 応 の 機 構 と 合 成 化 学 的 応 用 を 学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 と 出 席 状 況 により 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ]<br />

「ブルース 有 機 化 学 ( 上 ・ 下 ) 第 5 版 」 P. Y. Bruice 著 、 大 船 泰 史 ら 訳 化 学 同 人 (2009)


授 業 科 目 名 生 薬 学 1 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (3)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 大 島 吉 輝 、 菊 地 晴 久<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

生 薬 学 1では、 医 薬 品 として 重 要 な 生 薬 の 基 本 的 知 識 の 修 得 を 目 的 として、その 基 原 、 性 状 、 含 有 成<br />

分 、 生 合 成 、 薬 効 ・ 用 途 、 品 質 評 価 などを 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

重 要 な 生 薬 の 基 原 、 性 状 、 含 有 成 分 、 生 合 成 、 薬 効 ・ 用 途 、 品 質 評 価 などを 説 明 できる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

大 島<br />

序 論<br />

生 薬 の 歴 史 、 生 薬 の 生 産 や 流 通 を 学 ぶ。<br />

2<br />

菊 地<br />

生 薬 成 分 の 生 合 成<br />

生 薬 成 分 の 生 合 成 経 路 の 全 体 像 を 学 ぶ。<br />

3<br />

菊 地<br />

テルペノイドの 構 造<br />

と 生 合 成<br />

テルペノイドの 生 合 成 経 路 とともに、 薬 学 にとって 重 要 な 成<br />

分 の 化 学 構 造 、 化 学 的 性 質 を 学 ぶ。<br />

4<br />

菊 地<br />

ステロイドの 構 造 と<br />

生 合 成<br />

ステロイドの 生 合 成 経 路 とともに、 薬 学 にとって 重 要 な 成 分<br />

の 化 学 構 造 、 化 学 的 性 質 を 学 ぶ。<br />

5<br />

菊 地<br />

アルカロイドの 構 造<br />

と 生 合 成 1<br />

アルカロイドの 生 合 成 経 路 とともに、 薬 学 にとって 重 要 な 成<br />

分 の 化 学 構 造 、 化 学 的 性 質 を 学 ぶ。<br />

6<br />

菊 地<br />

アルカロイドの 構 造<br />

と 生 合 成 2<br />

同 上 。<br />

7<br />

菊 地<br />

フラボノイドの 構 造<br />

と 生 合 成<br />

フラボノイドの 生 合 成 経 路 とともに、 薬 学 にとって 重 要 な 成<br />

分 の 化 学 構 造 、 化 学 的 性 質 を 学 ぶ。<br />

8<br />

菊 地<br />

フェニルプロパノイ<br />

ドの 構 造 と 生 合 成<br />

フェニルプロパノイドの 生 合 成 経 路 とともに、 薬 学 にとって<br />

重 要 な 成 分 の 化 学 構 造 、 化 学 的 性 質 を 学 ぶ。<br />

9<br />

菊 地<br />

ポリケチドの 構 造 と<br />

生 合 成<br />

ポリケチドの 生 合 成 経 路 とともに、 薬 学 にとって 重 要 な 成 分<br />

の 化 学 構 造 、 化 学 的 性 質 を 学 ぶ。<br />

10<br />

大 島<br />

代 表 的 な 薬 用 植 物 1<br />

生 薬 の 原 料 となる 代 表 的 な 薬 用 植 物 の 含 有 成 分 、 薬 効 ・ 用 途<br />

を 学 ぶ。<br />

11<br />

大 島<br />

代 表 的 な 薬 用 植 物 2<br />

同 上 。<br />

12<br />

大 島<br />

代 表 的 な 薬 用 植 物 3<br />

同 上 。<br />

13<br />

大 島<br />

代 表 的 な 薬 用 植 物 4<br />

同 上 。


14<br />

大 島<br />

代 表 的 な 薬 用 植 物 5<br />

同 上 。<br />

15<br />

大 島<br />

植 物 以 外 の 医 薬 資 源<br />

生 薬 の 原 料 となる 動 物 、 鉱 物 の 含 有 成 分 、 薬 効 ・ 用 途 を 学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 状 況 と 定 期 試 験 により 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「ベーシック 薬 学 教 科 書 シリーズ7 生 薬 学 ・ 天 然 物 化 学 」 吉 川 雅 之 編 、 化 学 同 人 (2008)


授 業 科 目 名 物 理 化 学 2 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 ( 3)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 安 斉 順 一 、 佐 藤 勝 彦<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

本 授 業 科 目 では、2セメで 修 得 した 授 業 科 目 「 化 学 B」の 理 解 を 基 礎 として、 相 平 衡 、 界 面 、 電 解 質<br />

溶 液 などを 物 理 化 学 的 に 理 解 することを 目 的 とする。 本 科 目 は、 化 学 物 質 としてのくすりや 生 体 との 相<br />

互 作 用 および 種 々の 材 料 の 医 薬 への 応 用 を 理 解 するうえで 基 礎 となる 重 要 な 科 目 である。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

部 分 モルと 化 学 ポテンシャル、ラウールの 法 則 、ヘンリーの 法 則 などを 理 解 するとともに、 束 一 的 性<br />

質 の 扱 いを 把 握 する。また、 界 面 の 現 象 の 特 徴 を 理 解 する。さらに、 電 解 質 溶 液 の 性 質 と 電 極 系 の 理 解<br />

およびその 測 定 法 への 利 用 、などについて 把 握 することを 目 標 とする。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 安 斉 相 平 衡 1<br />

低 分 子 量 の 非 電 解 質 を 成 分 とする 溶 液 の 特 徴 を 理 解 し、 溶 液 の<br />

濃 度 の 記 述 の 方 法 について 認 識 を 深 める。<br />

2<br />

安 斉<br />

相 平 衡 2<br />

部 分 モルと 化 学 ポテンシャルの 概 念 について 理 解 する。<br />

3<br />

安 斉<br />

相 平 衡 3<br />

理 想 溶 液 とラウールの 法 則 、 非 理 想 溶 液 とヘンリーの 法 則 につ<br />

いて 学 ぶ。<br />

4<br />

安 斉<br />

相 平 衡 4<br />

溶 液 平 衡 と 束 一 的 性 質 について 理 解 し、 浸 透 圧 、 凝 固 点 降 下 、<br />

沸 点 上 昇 、および 蒸 気 圧 降 下 の 算 出 法 を 理 解 する。<br />

5<br />

安 斉<br />

界 面 1<br />

毛 管 現 象 、ねれ、 吸 着 、 表 面 張 力 などの2 相 の 界 面 に 特 徴 的 な<br />

現 象 を 学 ぶ。<br />

6<br />

安 斉<br />

界 面 2<br />

表 面 張 力 および 界 面 張 力 の 測 定 法 について、 測 定 装 置 の 構 造 と<br />

測 定 原 理 を 理 解 する。<br />

7<br />

安 斉<br />

界 面 3<br />

界 面 における 吸 着 と 吸 着 等 温 式 について 理 解 し、 物 質 の 吸 着 量<br />

を 計 算 する 方 法 を 学 ぶ。<br />

8<br />

佐 藤<br />

電 解 質 溶 液 1<br />

電 解 質 溶 液 の 電 気 伝 導 度 、イオンの 輸 率 と 移 動 度 について 理 解<br />

する。また、 強 電 解 質 と 弱 電 解 質 の 違 いを 理 解 する。<br />

9<br />

佐 藤<br />

電 解 質 溶 液 2<br />

イオンの 活 量 について 理 解 するとともに、イオン 強 度 の 概 念 お<br />

よび 計 算 方 法 を 学 ぶ。<br />

10<br />

佐 藤<br />

電 解 質 溶 液 3<br />

化 学 電 池 の 原 理 と 構 造 について 学 び、ファラデーの 法 則 から 関<br />

連 する 主 物 理 量 を 計 算 する 方 法 を 理 解 する。<br />

11<br />

佐 藤<br />

電 解 質 溶 液 4<br />

化 学 電 池 を 構 成 する 半 電 池 の 種 類 と 構 造 、およびその 作 動 原 理<br />

について 理 解 する。


12<br />

佐 藤<br />

電 解 質 溶 液 5<br />

2 種 類 の 異 なる 半 電 池 から 構 成 される 化 学 電 池 の 出 力 電 位 を<br />

計 算 する 方 法 を 理 解 する。<br />

13<br />

佐 藤<br />

電 解 質 溶 液 6<br />

典 型 的 な 化 学 電 池 であるガラス 膜 pH 電 極 の 構 造 、 原 理 、およ<br />

び 操 作 法 について 学 ぶ。<br />

14<br />

安 斉<br />

電 解 質 溶 液 7<br />

電 極 を 利 用 した 生 体 計 測 法 について 原 理 を 学 ぶ。<br />

15<br />

安 斉<br />

電 解 質 溶 液 8<br />

電 極 を 利 用 した 生 体 計 測 法 の 実 際 の 応 用 例 を 学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 定 期 試 験 と 小 試 験 。<br />

[ 教 科 書 ]「 物 性 物 理 化 学 」 大 島 ・ 半 田 編 , 南 江 堂 (1999)<br />

[その 他 ] 本 科 目 の 履 修 事 項 は 薬 剤 師 国 家 試 験 に 合 格 するために 必 須 の 内 容 である。


授 業 科 目 名 生 化 学 2 配 当 学 年 (セメスター)2 年 (3)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 青 木 淳 賢 、 巻 出 久 美 子<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

生 化 学 2では、 脂 質 およびタンパク 質 の 構 造 と 機 能 について 学 ぶ。 生 体 膜 を 構 成 する 脂 質 が 細 胞 機<br />

能 にどのように 関 与 しているか、また、タンパク 質 の 性 質 、 構 造 がタンパク 質 の 機 能 にどのように 関<br />

与 しているか、そして、 生 命 を 維 持 するための 様 々な 化 学 反 応 がタンパク 質 によりどのように 行 われ<br />

ているかについて 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

脂 質 およびタンパク 質 の 構 造 と 機 能 の 関 連 性 、 酵 素 反 応 の 種 類 、 特 性 、 反 応 速 度 論 について 説 明 でき<br />

るようになる。また、 生 体 内 の 代 表 的 な 酵 素 について、 具 体 的 な 機 能 と 調 節 機 構 を 説 明 できる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

青 木<br />

総 論<br />

生 化 学 2の 薬 学 領 域 における 意 義 について 理 解 すると 共 に、<br />

生 化 学 1との 連 携 を 理 解 する。<br />

2<br />

青 木<br />

タンパク 質 の 構 造<br />

(I)<br />

タンパク 質 分 子 のフォールデイングの 理 論 について 学 ぶ。<br />

3<br />

青 木<br />

タンパク 質 の 構 造<br />

(II)<br />

熱 ショックタンパク 質 の 機 能 及 びコンフォメーション 病 を<br />

理 解 する。<br />

4<br />

青 木<br />

タンパク 質 の 分 析 法<br />

様 々なタンパク 質 の 分 析 法 について 学 ぶ<br />

5<br />

青 木<br />

ヘモグロビン<br />

ヘモグロビンとミオグロビンの 構 造 と 機 能 ・ 調 節 、 異 常 ヘモ<br />

グロビンについて 学 ぶ。<br />

6<br />

青 木<br />

酵 素 (I)<br />

酵 素 の 性 質 について 学 ぶ。<br />

7<br />

青 木 ・ 巻 出<br />

中 間 試 験<br />

前 半 の 授 業 内 容 についての 理 解 度 を 知 ると 共 に、 理 解 度 をさ<br />

らに 深 める<br />

8<br />

巻 出<br />

脂 質 と 膜 (1)<br />

脂 質 の 構 造 と 生 体 膜 の 構 成 を 学 ぶ。<br />

9<br />

巻 出<br />

脂 質 と 膜 (2)<br />

膜 形 成 とタンパクの 標 的 への 移 行 機 構 について 学 ぶ。また、<br />

リポタンパクの 構 造 と 機 能 、 病 気 との 関 連 性 を 学 ぶ。<br />

10<br />

青 木<br />

酵 素 反 応 の 速 度 (1)<br />

酵 素 反 応 速 度 論 について 学 ぶ。<br />

11<br />

青 木<br />

酵 素 反 応 の 速 度 (2)<br />

酵 素 阻 害 形 式 について 学 ぶ。


12<br />

青 木<br />

酵 素 の 触 媒 機 構 (1)<br />

酵 素 の 触 媒 機 構 、 活 性 調 節 機 構 について 学 ぶ。 生 体 における<br />

酵 素 の 活 性 調 節 、および 医 薬 への 応 用 について 学 ぶ。<br />

13<br />

青 木<br />

抗 体 医 薬<br />

抗 体 とは 何 かを 理 解 し、さらに、 抗 体 を 医 薬 に 応 用 する 抗 体<br />

医 薬 について 学 ぶ。モノクローナル 抗 体 の 作 製 法 を 学 ぶ。<br />

14<br />

青 木 ・ 巻 出<br />

試 験<br />

後 半 の 授 業 部 分 についての 理 解 度 を 確 認 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

主 に 筆 記 試 験 を 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「ヴォート 生 化 学 ( 上 ) 第 3 版 」 田 宮 信 雄 他 訳 、 東 京 化 学 同 人<br />

[ 参 考 書 ] 「MOLECULAR BIOLOGY OF THE CELL 第 5 版 」<br />

Alexander Johnson, Julian Lewis 他 Bruce Alberts


授 業 科 目 名 生 化 学 3 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (3)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 倉 田 祥 一 朗 、 矢 野 環<br />

山 國 徹<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

生 化 学 3では、 生 体 反 応 や 細 胞 間 および 細 胞 内 情 報 伝 達 にかかわるタンパク 質 の 構 造 と 機 能 について<br />

学 ぶ。これらのタンパク 質 の 構 造 がタンパク 質 の 機 能 発 現 にどのように 関 与 しているか、また、 薬 物 の<br />

作 用 やがんなどの 病 気 を 理 解 する 上 に 重 要 な 情 報 伝 達 および 遺 伝 子 発 現 において 必 須 なタンパク 質 の<br />

分 子 の 特 性 について 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

生 体 反 応 や 情 報 伝 達 にかかわるタンパク 質 の 構 造 と 機 能 、およびがんや 中 枢 神 経 疾 患 などの 病 気 にお<br />

けるタンパク 質 の 機 能 異 常 について 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

倉 田<br />

序 論<br />

生 体 反 応 や 情 報 伝 達 に 関 する 生 化 学 の 薬 学 領 域 における 意 義<br />

について 理 解 する。<br />

2<br />

矢 野<br />

細 胞 間 情 報 伝 達 に<br />

関 わるタンパク 質<br />

ポリペプチドホルモン 分 子 の 構 造 と 機 能 について 学 ぶ。<br />

3<br />

矢 野<br />

細 胞 内 情 報 伝 達 に<br />

関 わるタンパク 質<br />

(Ⅰ)<br />

受 容 体 分 子 の 構 造 的 特 徴 および 機 能 制 御 機 構 について 学 ぶ。<br />

4<br />

矢 野<br />

細 胞 内 情 報 伝 達 に<br />

関 わるタンパク 質<br />

の 構 造 (Ⅱ)<br />

タンパク 質 キナーゼの 構 造 と 機 能 について 学 ぶ。<br />

5<br />

倉 田<br />

細 胞 内 情 報 伝 達 に<br />

関 わるタンパク 質<br />

(Ⅲ)<br />

遺 伝 子 発 現 を 司 る 転 写 調 節 因 子 の 構 造 的 特 徴 および 機 能 制 御<br />

機 構 について 学 ぶ。<br />

6<br />

倉 田<br />

がんに 関 わるタン<br />

パク 質 (Ⅰ)<br />

がんに 関 わる 代 表 的 なタンパク 質 の 本 来 の 生 理 的 機 能 につい<br />

て 学 ぶ。<br />

7<br />

倉 田<br />

がんに 関 わるタン<br />

パク 質 (Ⅱ)<br />

がんに 関 わる 代 表 的 なタンパク 質 の 変 異 と 機 能 異 常 について<br />

学 ぶ。<br />

8<br />

山 國<br />

神 経 伝 達 物 質 の 合<br />

成 に 関 わるタンパ<br />

ク 質<br />

神 経 伝 達 物 質 の 合 成 酵 素 の 構 造 とその 遺 伝 子 異 常 による 疾 患<br />

について 学 ぶ。<br />

9<br />

山 國<br />

収 縮 タンパク 質<br />

収 縮 タンパク 質 の 特 性 及 びその 活 性 制 御 機 構 について 学 ぶ。


10<br />

山 國<br />

イオンチャンネル<br />

タンパク 質 (Ⅰ)<br />

イオンチャンネルによる 細 胞 の 興 奮 とイオン 動 態 の 制 御 に<br />

ついて 学 ぶ。<br />

11<br />

山 國<br />

イオンチャンネル<br />

タンパク 質 (Ⅱ)<br />

イオンチャンネルの 構 造 と 機 能 について 学 ぶ。<br />

12<br />

山 國<br />

中 枢 神 経 変 性 疾 患<br />

に 関 わるタンパク<br />

質 (Ⅰ)<br />

代 表 的 な 中 枢 神 経 疾 患 の 発 症 に 関 わるタンパク 質 の 本 来 の 生<br />

理 的 機 能 について 学 ぶ。<br />

13<br />

山 國<br />

中 枢 神 経 変 性 疾 患<br />

に 関 わるタンパク<br />

質 (Ⅱ)<br />

代 表 的 な 中 枢 神 経 疾 患 の 発 症 に 関 わるタンパク 質 の 変 異 と 機<br />

能 異 常 について 学 ぶ。<br />

14<br />

山 國<br />

神 経 栄 養 因 子 タン<br />

パク 質<br />

神 経 栄 養 因 子 タンパク 質 分 子 の 構 造 と 機 能 について 学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 、 授 業 の 中 間 で 行 う 中 間 試 験 および 学 期 末 の 定 期 試 験 で 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「ヴォート 生 化 学 第 3 版 」 田 宮 信 雄 他 訳 、 東 京 化 学 同 人<br />

[ 参 考 書 ] 「 分 子 細 胞 生 物 学 第 5 版 」 野 田 春 彦 他 訳 、 東 京 化 学 同 人


授 業 科 目 名 薬 理 学 1 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (3)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 守 屋 孝 洋<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 理 学 は、 薬 物 と 生 体 の 相 互 作 用 を 探 求 する 学 問 であり、その 作 用 は 多 岐 に 渡 っている。 薬 の 作 用<br />

を 理 解 するためには、 生 体 のしくみや 病 気 のしくみを 知 ることが 必 要 であり、その 上 に 立 ってはじめ<br />

て 疾 病 の 治 療 における 薬 の 作 用 機 序 が 理 解 される。 薬 物 の 作 用 機 序 を 理 解 していくためには、 細 胞 外<br />

の 情 報 伝 達 物 質 の 理 解 と、 細 胞 内 の 情 報 伝 達 機 構 の 理 解 が 必 須 である。 本 講 義 では 薬 物 の 作 用 発 現 を<br />

理 解 する 上 での 基 礎 的 事 項 を 学 び、さらに 基 本 的 な 細 胞 外 情 報 伝 達 物 質 と 細 胞 内 情 報 伝 達 機 構 の 理 解<br />

を 通 して、 薬 物 の 臨 床 応 用 と 治 療 効 果 やその 問 題 点 を 理 解 することを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 物 療 法 の 基 礎 となる 知 識 およびその 考 え 方 について 理 解 する。また、 基 本 的 な 細 胞 外 情 報 伝 達 物 質<br />

と 細 胞 内 情 報 伝 達 機 構 を 理 解 することができ、 薬 物 作 用 機 構 を 考 えることができる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

守 屋<br />

薬 理 学 総 論 Ⅰ<br />

薬 理 学 の 歴 史 、 薬 の 作 用 様 式 、 用 量 依 存 性 など、 薬 の 作 用 を 理<br />

解 するための 基 礎 的 な 事 項 を 理 解 し、さらに 薬 効 に 影 響 を 与 える<br />

生 体 側 の 因 子 について 学 ぶ。<br />

2<br />

守 屋<br />

薬 理 学 総 論 Ⅱ<br />

薬 物 の 併 用 による 効 果 、 薬 物 の 連 用 による 薬 効 の 変 化 、 耐 性 な<br />

どを 主 作 用 のみならず 副 作 用 発 現 の 面 から 学 ぶ。また、 薬 物 の 標<br />

的 となる 生 体 機 能 の 調 節 系 ( 神 経 系 、 内 分 泌 系 など)を 理 解 する。<br />

3<br />

守 屋<br />

細 胞 情 報 伝 達 :7 回<br />

膜 貫 通 型 受 容 体<br />

多 くの 薬 物 の 標 的 となる7 回 膜 貫 通 型 受 容 体 とその 情 報 伝 達<br />

系 について 理 解 する。<br />

4<br />

守 屋<br />

細 胞 情 報 伝 達 : 三 量<br />

体 Gタンパク<br />

7 回 膜 貫 通 型 受 容 体 に 連 関 する 三 量 体 Gタンパク 質 の 種 類 、 機<br />

能 および 活 性 化 、 不 活 性 化 機 構 について 理 解 する。<br />

5<br />

守 屋<br />

細 胞 情 報 伝 達 : 低 分<br />

子 量 Gタンパク 質 /<br />

増 殖 因 子 型 受 容 体<br />

細 胞 内 情 報 伝 達 における 低 分 子 量 Gタンパク 質 の 種 類 、 機 能 お<br />

よび 活 性 制 御 機 構 や 増 殖 因 子 型 受 容 体 を 介 する 細 胞 の 活 性 化 に<br />

ついて 理 解 する。また、 細 胞 内 のシグナルカスケードについて 理<br />

解 する。<br />

6<br />

守 屋<br />

細 胞 情 報 伝 達 : 核 内<br />

受 容 体<br />

細 胞 内 情 報 伝 達 における 核 内 受 容 体 の 種 類 、 機 能 および 活 性 制<br />

御 機 構 について 理 解 し、 関 連 する 薬 物 について 学 ぶ。<br />

7<br />

守 屋<br />

細 胞 情 報 伝 達 :イオ<br />

ンチャネルおよび<br />

トランスポーター<br />

薬 物 の 作 用 点 としてのイオンチャネルおよびトランスポータ<br />

ーについて 理 解 する。<br />

8<br />

守 屋<br />

受 容 体 の 解 析 法<br />

薬 物 の 用 量 依 存 性 について 理 解 し、アゴニストとアンタゴニス<br />

トについてその 解 析 法 を 理 解 する。さらに 受 容 体 結 合 実 験 の 方 法<br />

を 理 解 し、それによって 得 られる 情 報 について 理 解 する。


9<br />

守 屋<br />

生 理 活 性 物 質 :<br />

アセチルコリン<br />

中 枢 、 末 梢 で 重 要 な 神 経 伝 達 物 質 として 知 られているアセチ<br />

ルコリンについて、その 性 質 と 関 連 薬 物 を 理 解 する。<br />

10<br />

守 屋<br />

生 理 活 性 物 質 :<br />

カテコラミン<br />

中 枢 、 末 梢 で 重 要 な 神 経 伝 達 物 質 として 知 られているカテコ<br />

ラミンについて、その 性 質 と 関 連 薬 物 を 理 解 する。<br />

11<br />

守 屋<br />

生 理 活 性 物 質 :<br />

生 理 活 性 ペプチド<br />

生 理 活 性 物 質 ペプチドの 概 要 について 理 解 し、オレキシンを<br />

例 にとり、その 機 能 や 創 薬 への 応 用 について 理 解 する。<br />

12<br />

守 屋<br />

生 理 活 性 物 質 :<br />

5HT/ヒスタミン<br />

/アミノ 酸<br />

重 要 な 生 理 物 質 として 知 られているセロトニン、ヒスタミン<br />

および 神 経 系 アミノ 酸 について、その 性 質 と 関 連 薬 物 を 理 解 す<br />

る。<br />

13<br />

守 屋<br />

生 理 活 性 物 質 :<br />

エイコサノイド<br />

プロスタグランジン、ロイコトリエンなどのアラキドン 酸 代<br />

謝 物 について、それらの 性 質 と 関 連 薬 物 を 理 解 する。<br />

14<br />

守 屋<br />

生 理 活 性 物 質 :<br />

ビタミン<br />

ビタミンについてその 種 類 と 作 用 を 理 解 し、 生 体 機 能 の 調 節<br />

における 意 義 について 理 解 する。<br />

15<br />

守 屋<br />

時 間 薬 理 学<br />

体 内 時 計 の 動 作 原 理 を 理 解 し、 薬 物 の 主 作 用 や 副 作 用 が 時 刻<br />

によって 変 化 する 機 構 や 時 間 薬 物 治 療 について 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

試 験 により 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「New 薬 理 学 」 田 中 千 賀 子 ・ 加 藤 隆 一 編 集 、 南 江 堂<br />

[ 参 考 書 ] 「 新 薬 理 学 テキスト」 佐 藤 進 編 、 廣 川 書 店<br />

「 新 薬 理 学 入 門 」 柳 澤 輝 行 他 編 著 、 南 山 堂<br />

「グッドマン・ギルマン 薬 理 書 」 藤 原 元 始 他 監 訳 、 廣 川 書 店


授 業 科 目 名 薬 理 学 2 配 当 学 年 (セメスター)2 年 (3)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 福 永 浩 司 、 森 口 茂 樹<br />

塩 田 倫 史<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 理 学 は、 薬 物 と 生 体 の 相 互 作 用 を 探 究 する 学 問 であり、その 領 域 は 非 常 に 広 く 多 岐 に 渡 っている。<br />

本 講 義 では、 薬 物 療 法 の 基 礎 という 観 点 から、 薬 物 が 生 体 の 機 能 に 及 ぼす 影 響 ( 薬 理 作 用 )とその 機<br />

序 を 中 心 に、 薬 物 の 臨 床 応 用 と 治 療 効 果 ・ 副 作 用 を 理 解 する。 薬 理 学 2では、 薬 理 作 用 の 基 本 を 理 解<br />

するために 末 梢 神 経 系 、 中 枢 神 経 系 、 呼 吸 器 系 、 消 化 器 系 に 作 用 する 薬 物 をとりあげる。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 物 療 法 の 基 礎 となる 知 識 およびその 考 え 方 について 理 解 し、さらに 薬 物 が 生 体 機 能 におよぼす 影<br />

響 を 理 解 する。 特 に、 薬 物 の 持 つ 主 作 用 、 副 作 用 を 発 現 するメカニズムについて 理 解 する。さらに、<br />

薬 理 作 用 に 基 づいて 臨 床 における 治 療 効 果 と 副 作 用 を 理 解 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

森 口<br />

末 梢 神 経 作 用 薬 総<br />

論<br />

自 律 神 経 系 と 体 性 神 経 系 の 役 割 および 神 経 伝 達 物 質 と 受 容 体<br />

について 学 び、これらの 神 経 系 の 機 能 を 変 化 させる 薬 物 にはど<br />

のようなものがあるのかを 理 解 する。<br />

2<br />

森 口<br />

自 律 神 経 作 用 薬<br />

(1)<br />

交 感 神 経 系 による 臓 器 機 能 の 調 節 と 薬 物 の 影 響 を 学 び、 薬 物<br />

の 臨 床 応 用 を 理 解 する。<br />

3<br />

森 口<br />

自 律 神 経 作 用 薬<br />

(2)<br />

副 交 感 神 経 系 による 臓 器 機 能 の 調 節 と 薬 物 の 影 響 を 学 び、 薬<br />

物 の 臨 床 応 用 を 理 解 する。<br />

4<br />

森 口<br />

体 性 神 経 作 用 薬<br />

体 性 知 覚 神 経 と 体 性 運 動 神 経 の 機 能 に 対 する 薬 物 の 影 響 をも<br />

とに、 局 所 麻 酔 薬 と 末 梢 性 筋 弛 緩 薬 について 理 解 する。<br />

5<br />

福 永<br />

中 枢 神 経 作 用 薬 総<br />

論<br />

生 体 の 恒 常 性 は 神 経 系 、 内 分 泌 系 、 免 疫 系 によって 調 節 され<br />

ている。 神 経 ・ 内 分 泌 系 は 中 枢 神 経 で 統 合 される。 薬 理 学 で 大<br />

切 な 神 経 ・ 内 分 泌 ・ 免 疫 相 関 について 理 解 する。<br />

6<br />

森 口<br />

中 枢 神 経 薬 効 評 価<br />

法<br />

中 枢 神 経 系 に 作 用 する 薬 は 複 雑 な 作 用 機 序 を 有 している。 代<br />

表 的 な 中 枢 神 経 作 用 薬 の 薬 効 を 評 価 する 方 法 を 理 解 する。<br />

7<br />

森 口<br />

中 枢 神 経 作 用 薬<br />

(1)<br />

中 枢 神 経 系 における 伝 達 物 質 ・ 受 容 体 ・イオンチャネルの 関<br />

係 をもとに、 中 枢 神 経 疾 患 治 療 薬 の 基 本 的 な 作 用 機 序 を 理 解 す<br />

る。<br />

8<br />

森 口<br />

中 枢 神 経 作 用 薬<br />

(2)<br />

全 身 麻 酔 薬 ・ 催 眠 薬 ・ 抗 不 安 薬 ・ 抗 うつ 薬 について 理 解 する。<br />

9<br />

森 口<br />

中 枢 神 経 作 用 薬<br />

(3)<br />

中 枢 性 筋 弛 緩 薬 ・ 抗 てんかん 薬 ・ 麻 薬 性 鎮 痛 薬 と 薬 物 依 存 に<br />

ついて 理 解 する。


10<br />

塩 田<br />

中 枢 神 経 作 用 薬<br />

(4)<br />

統 合 失 調 症 治 療 薬 ・ 錐 体 外 路 系 疾 患 治 療 薬 について 理 解 する。<br />

11<br />

塩 田<br />

神 経 変 性 疾 患 治 療<br />

薬<br />

脳 循 環 障 害 ・アルツハイマー 型 認 知 症 ・パーキンソン 病 ・ハ<br />

ンチントン 舞 踏 病 の 治 療 薬 について 理 解 する。<br />

12<br />

福 永<br />

呼 吸 器 作 用 薬<br />

気 管 支 平 滑 筋 の 収 縮 弛 緩 調 節 に 対 する 薬 物 の 影 響 をもとに、<br />

鎮 咳 薬 ・ 去 痰 薬 ・ 気 管 支 喘 息 治 療 薬 について 理 解 する。<br />

13<br />

14<br />

福 永<br />

福 永<br />

消 化 器 作 用 薬 (1)<br />

消 化 器 作 用 薬 (2)<br />

神 経 と 消 化 管 ホルモンによる 胃 酸 分 泌 の 調 節 機 構 をもとに、<br />

健 胃 消 化 薬 ・ 胃 炎 ・ 胃 十 二 指 腸 潰 瘍 および 腸 疾 患 治 療 薬 を 理 解<br />

する。<br />

消 化 管 ホルモンによる 消 化 管 機 能 の 調 節 機 構 をもとに、 肝<br />

臓 ・ 胆 道 ・ 膵 臓 疾 患 の 病 態 と 治 療 薬 について 理 解 する。<br />

15<br />

福 永<br />

消 化 器 作 用 薬 (3)<br />

腸 管 免 疫 の 役 割 と 腸 管 細 菌 叢 バランスに 影 響 を 与 える 薬 につ<br />

いて 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

レポート、 中 間 試 験 、 定 期 試 験 および 出 席 状 況 で 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「NEW 薬 理 学 」 田 中 千 賀 子 ・ 加 藤 隆 一 編 集 、 南 江 堂<br />

[ 参 考 書 ] 「 新 薬 理 学 テキスト」 佐 藤 進 編 集 、 廣 川 書 店<br />

「 新 薬 理 学 入 門 」 柳 澤 輝 行 他 編 著 、 南 山 堂<br />

「グッドマン・ギルマン 薬 理 書 」 藤 原 元 始 他 監 訳 、 廣 川 書 店


授 業 科 目 名 薬 剤 学 1 配 当 学 年 (セメスター)2 年 (3)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 寺 崎 哲 也 、 立 川 正 憲<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 剤 学 は 人 体 に 適 用 する 医 薬 品 の 投 与 形 態 並 びに 投 与 後 薬 物 の 体 内 動 態 に 関 することがらを 主 とし<br />

て 対 象 とする 学 問 である。 薬 剤 学 の 特 徴 は、 関 連 する 学 問 範 囲 が 広 い 一 方 、 薬 学 独 自 の 色 彩 も 極 めて 強<br />

い 学 問 分 野 であることである。 本 講 では、 薬 剤 学 を 大 きく 1) 剤 形 論 ( 物 理 薬 剤 学 )、2) 生 物 薬 剤 学 、<br />

および 3) 特 定 事 項 とに 分 類 し、 薬 剤 学 を 体 系 的 かつ 原 理 的 に 理 解 することを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 薬 剤 の 各 剤 形 に 関 して 特 徴 、 製 造 方 法 、 試 験 法 を 説 明 できるようになる。<br />

・ 薬 物 送 達 システムについて 説 明 できるようになる。<br />

・ 薬 物 の 体 内 動 態 と 影 響 を 与 える 要 因 について 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

立 川<br />

薬 剤 学 概 論 : 剤 形 と<br />

投 与 経 路<br />

薬 剤 学 の 目 標 および 範 囲 を 認 識 し、 医 薬 品 の 剤 形 の 開 発 と 発 展<br />

及 び 医 薬 品 の 製 剤 の 投 与 経 路 と 投 与 後 の 吸 収 経 路 について 理 解<br />

する。また、 医 薬 品 の 開 発 プロセスについて 理 解 する。<br />

2<br />

寺 崎<br />

固 形 製 剤 、 安 定 性<br />

固 形 製 剤 の 製 剤 方 法 、その 特 徴 及 び 利 点 等 について 理 解 する。<br />

また、 製 剤 の 安 定 性 について 理 解 する。<br />

3<br />

寺 崎<br />

半 固 形 製 剤<br />

半 固 形 製 剤 の 製 造 方 法 、その 製 造 方 法 と 製 剤 的 特 徴 について 理<br />

解 する。<br />

4<br />

寺 崎<br />

液 状 製 剤<br />

液 状 製 剤 の 製 造 方 法 、その 製 造 方 法 と 製 剤 的 特 徴 について 理 解<br />

する。<br />

5<br />

寺 崎<br />

無 菌 製 剤<br />

注 射 用 製 剤 の 製 剤 的 特 徴 、 投 与 方 法 及 び 製 造 方 法 について 理 解<br />

する。また、 点 眼 剤 、 眼 軟 膏 剤 の 製 剤 的 特 徴 、 投 与 方 法 、 利 点<br />

及 び 製 造 方 法 について 理 解 する。<br />

6<br />

立 川<br />

薬 物 送 達 システム<br />

新 しい 剤 形 である 薬 物 送 達 システム(DDS)について 理 解 す<br />

る。<br />

7<br />

立 川<br />

製 剤 の 品 質 管 理 と<br />

製 剤 試 験<br />

医 薬 品 の 有 効 性 及 び 安 全 性 をある 一 定 期 間 保 つことは 重 要 であ<br />

る。 品 質 保 証 上 重 要 な 局 方 に 定 められた 製 剤 試 験 法 を 中 心 に 理<br />

解 する。<br />

8<br />

立 川<br />

薬 物 の 生 体 膜 透 過<br />

薬 物 の 体 内 動 態 の 律 速 過 程 の 一 つとして 重 要 な 細 胞 膜 透 過 機 構<br />

について 理 解 する。


9<br />

立 川<br />

薬 物 の 消 化 管 吸 収<br />

経 口 投 与 で 効 果 を 発 現 する 薬 物 は、 消 化 管 から 吸 収 され 全 身 循<br />

環 血 液 中 へ 移 行 可 能 な 薬 物 である。 小 腸 上 皮 細 胞 を 中 心 に 薬 物<br />

吸 収 機 構 について 理 解 する。<br />

10<br />

立 川<br />

薬 物 の 組 織 分 布<br />

薬 物 が 効 果 を 発 現 するには 標 的 組 織 に 運 搬 される 必 要 がある。<br />

薬 物 の 組 織 分 布 過 程 を 制 御 する 因 子 を 理 解 する。<br />

11<br />

寺 崎<br />

薬 物 の 蛋 白 結 合<br />

薬 物 の 消 失 過 程 、 分 布 過 程 、 薬 効 発 現 過 程 の 全 てにおいて 重 要<br />

な 分 子 種 は 蛋 白 非 結 合 型 である。その 解 析 手 法 と 結 合 機 構 につ<br />

いて 理 解 する。<br />

12<br />

寺 崎<br />

腎 排 泄 と 胆 汁 排 泄<br />

薬 物 の 消 失 過 程 の 中 で 重 要 な 役 割 を 果 たしている 腎 排 泄 及 び 胆<br />

汁 排 泄 の 機 構 について 理 解 する。<br />

13<br />

寺 崎<br />

薬 物 の 肝 代 謝 と 初<br />

回 通 過 効 果<br />

体 内 の 見 かけの 薬 物 代 謝 速 度 は 細 胞 内 での 酵 素 反 応 以 外 に 種 々<br />

の 要 因 によって 影 響 される。 細 胞 膜 透 過 性 、 蛋 白 結 合 、 血 流 速<br />

度 及 び 投 与 経 路 などの 影 響 について 理 解 する。<br />

14<br />

寺 崎<br />

薬 物 の 溶 解 性 と 動<br />

態<br />

薬 物 の 溶 解 性 は 吸 収 も 含 めた 体 内 動 態 に 大 きく 影 響 を 与 える 要<br />

因 である。 薬 物 の 溶 解 性 に 関 わる 要 因 および 薬 物 動 態 への 影 響<br />

について 理 解 する。<br />

15<br />

立 川<br />

臨 床 投 与 設 計 と 個<br />

別 化<br />

薬 物 療 法 において、 個 別 化 の 必 要 性 と 臨 床 薬 物 投 与 設 計 理 論 の<br />

重 要 性 について 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 状 況 、 授 業 への 積 極 的 な 参 加 、 筆 記 試 験 の 成 績 により 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] エピソード 薬 物 動 態 学 ― 薬 物 動 態 学 の 解 明 、 京 都 廣 川 書 店 (2012)<br />

「わかりやすい 物 理 薬 剤 学 第 4 版 」 辻 彰 ・ 河 島 進 編 、 廣 川 書 店 (2007)<br />

[ 参 考 書 ] 「わかりやすい 生 物 薬 剤 学 第 4 版 」 辻 彰 編 、 廣 川 書 店 (2008)<br />

「Clinical Pharmacokinetics and Pharmacodynamics: concepts and applications<br />

Fourth Edition」 Malcolm Rowland and Thomas N. Tozer 著 、<br />

Lippincott Williams and Wilkins (2009)<br />

「 臨 床 薬 物 動 態 学 第 4 版 」 加 藤 隆 一 著 、 南 江 堂 (2009)


授 業 科 目 名 有 機 化 学 4 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (4)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 山 口 雅 彦 , 有 澤 美 枝 子<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

カルボニル 基 はその 遍 在 性 と 反 応 の 多 様 性 から、 有 機 化 学 を 体 系 的 に 理 解 するための 最 も 重 要 な 官 能<br />

基 として 位 置 付 けられる。その 原 理 は 数 種 の 基 本 反 応 によって 理 解 することができる。 有 機 化 学 4では<br />

カルボニル 基 の 化 学 を 学 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

カルボニル 化 合 物 、カルボン 酸 、およびカルボン 酸 誘 導 体 の 基 本 的 な 性 質 、 反 応 性 、および 合 成 方 法<br />

を 理 解 し、 基 礎 的 な 反 応 の 機 構 を 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

カルボン 酸 の 基 礎<br />

カルボン 酸 の 命 名 法 、 構 造 と 物 理 的 性 質 、 分 子 間 水 素 結 合 、カ<br />

ルボン 酸 の 解 離 、 酸 性 と 酸 性 度 (pK a 値 )について 学 ぶ。<br />

2<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

カルボン 酸 誘 導 体<br />

の 反 応 、 一 般 論<br />

カルボン 酸 とエステルなどの 誘 導 体 の 一 般 的 な 反 応 性 につい<br />

て、その 反 応 様 式 、 相 対 的 な 反 応 性 などについて 学 ぶ。<br />

3<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

カルボン 酸 誘 導 体<br />

の 反 応 (1)<br />

エステルの 酸 性 条 件 下 、 塩 基 性 条 件 下 での 加 水 分 解 のメカニズ<br />

ムについて 学 ぶ。<br />

4<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

カルボン 酸 誘 導 体<br />

の 反 応 (2)<br />

Fischer エステル 化 反 応 、アミド、イミド、ニトリルの 加 水 分<br />

解 、ヒドリドとの 反 応 など、カルボン 酸 誘 導 体 の 反 応 性 について<br />

学 ぶ。<br />

5<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

カルボン 酸 誘 導 体<br />

の 合 成 法<br />

ラクトン、 酸 ハライド、 酸 無 水 物 などの 基 本 的 合 成 法 について<br />

学 ぶ。<br />

6<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

アルデヒド、ケトン<br />

の 基 礎<br />

アルデヒド、ケトンの 命 名 法 、 構 造 と 物 理 的 性 質 、α- 位 の 酸<br />

性 度 (pK a 値 )、 置 換 基 の 酸 性 度 への 影 響 、 一 般 的 な 反 応 様 式 等<br />

について 解 説 する。<br />

7<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

アルデヒド、ケトン<br />

の 反 応 (1)<br />

Grignard 試 薬 等 の 炭 素 求 核 剤 との 反 応 、ヒドリドイオンとの 反<br />

応 などについて 学 ぶ。<br />

8<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

アルデヒド、ケトン<br />

の 反 応 (2)<br />

窒 素 求 核 剤 との 反 応 によるイミン、エナミン 等 の 合 成 とその 合<br />

成 的 な 利 用 、 酸 素 求 核 剤 との 反 応 によるアセタールの 形 成 と 保 護<br />

基 としての 利 用 などについて 解 説 する。<br />

9<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

アルデヒド、ケトン<br />

の 反 応 (3)<br />

硫 黄 求 核 剤 との 反 応 によるチオケタールの 形 成 とその 応 用 、<br />

Wittig 反 応 によるカルボニル 化 合 物 のアルケンへの 変 換 とその<br />

応 用 について 解 説 する。


10<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

α,β- 不 飽 和 カル<br />

ボニル 化 合 物 の 反<br />

応<br />

α,β- 不 飽 和 カルボニル 化 合 物 の 1,2- 付 加 、1,4- 付 加 (Michael<br />

反 応 )について, 反 応 例 を 挙 げそれらの 機 構 について 理 解 する。<br />

11<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

エノール・エノラ<br />

ートの 化 学 、 基 礎<br />

カルボニル 化 合 物 の α 位 水 素 の 酸 性 度 、エノールとエノラ<br />

ートの 生 成 法 や、ハロゲン 化 、アルキル 化 などの 基 本 的 な 反 応<br />

様 式 について 理 解 する。<br />

12<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

エノール・エノラ<br />

ートの 化 学 (1)<br />

LDA を 用 いるエノラート 生 成 とカルボニル α- 位 のアルキル<br />

化 、ヒドラゾンやエナミンを 経 るカルボニル α- 位 アルキル 化<br />

などについて 解 説 する。<br />

13<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

エノール・エノラ<br />

ートの 化 学 (2)<br />

カルボニル 化 合 物 を 用 いる 炭 素 - 炭 素 結 合 反 応 の 代 表 例 であ<br />

る aldol 反 応 に 関 して、 反 応 条 件 および 反 応 機 構 などを 学 ぶ。<br />

14<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

エノール・エノラ<br />

ートの 化 学 (3)<br />

Claisen 縮 合 反 応 と 反 応 機 構 、 交 差 Claisen 縮 合 反 応 、 分 子 内<br />

Claisen 縮 合 (Dieckmann 環 化 反 応 )について 学 ぶ。<br />

15<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

エノール・エノラ<br />

ートの 化 学 (4)<br />

エノラートを 用 いる 反 応 の 応 用 例 として、β-ケトエステルの<br />

アルキル 化 反 応 、 加 水 分 解 ・ 脱 二 酸 化 炭 素 反 応 、アセト 酢 酸 エ<br />

ステル 合 成 法 、マロン 酸 エステル 合 成 法 について 解 説 する<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 状 況 と 定 期 試 験 により 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ]<br />

「ブルース 有 機 化 学 ( 上 ・ 下 ) 第 5 版 」Paula Y. Bruice 著 、 大 船 泰 史 ら 訳 、 化 学 同 人 (2009)<br />

[ 参 考 書 ]<br />

「プログラム 学 習 シリーズ 有 機 合 成 反 応 」Stuart Warren 著 、 野 村 祐 次 郎 / 友 田 修 司 訳 、<br />

講 談 社 サイエンティフィク (1981)


授 業 科 目 名 有 機 化 学 5 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (4)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 岩 渕 好 治 、 叶 直 樹<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

有 機 化 学 5では 酸 化 還 元 反 応 、アミン、ヘテロ 環 化 合 物 、およびペリ 環 状 反 応 を 学 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

酸 化 還 元 反 応 、アミンの 基 本 的 な 性 質 、 反 応 性 、および 合 成 方 法 、さらにヘテロ 環 化 合 物 とペリ 環 状<br />

反 応 を 理 解 し、 基 礎 的 な 反 応 の 機 構 を 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

酸 化 還 元 反 応 1<br />

還 元 反 応 とアルコールの 酸 化 について 理 解 する。<br />

2<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

酸 化 還 元 反 応 2<br />

アルデヒドとケトンの 酸 化 について 理 解 する。<br />

3<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

酸 化 還 元 反 応 3<br />

アルケンとアルキンの 酸 化 について 理 解 する。<br />

4<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

アミン1<br />

アミンの 反 応 について 理 解 する。<br />

5<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

アミン2<br />

アミンの 合 成 について 理 解 する。<br />

6<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

ヘテロ 環 化 合 物 1<br />

ヘテロ5 員 環 化 合 物 について 理 解 する。<br />

7<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

ヘテロ 環 化 合 物 2<br />

ヘテロ6 員 環 化 合 物 について 理 解 する。<br />

8<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

触 媒 1<br />

触 媒 作 用 について 理 解 する。<br />

9<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

触 媒 2<br />

酸 塩 基 触 媒 について 理 解 する。<br />

10<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

触 媒 3<br />

分 子 内 触 媒 作 用 について 理 解 する。<br />

11<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

ペリ 環 状 反 応 1<br />

分 子 軌 道 と 軌 道 対 称 性 について 理 解 する。<br />

12<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

ペリ 環 状 反 応 2<br />

電 子 環 状 反 応 について 理 解 する。<br />

13<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

ペリ 環 状 反 応 3<br />

環 状 付 加 反 応 について 理 解 する。<br />

14<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

医 薬 品 化 学 1<br />

医 薬 品 の 化 学 について 理 解 する。<br />

15<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

医 薬 品 化 学 2<br />

医 薬 品 の 開 発 法 について 理 解 する。


[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 状 況 および 試 験 をもとに 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「ブルース 有 機 化 学 ( 上 ・ 下 ) 第 5 版 」P. Y. Bruice 著 、 大 船 泰 史 ら 訳 、 化 学 同 人<br />

(2004)<br />

[ 参 考 書 ] 「 芳 香 族 ヘテロ 環 化 合 物 の 化 学 」 坂 本 尚 夫 、 廣 谷 功 著 、 講 談 社 サイエンティフィク(2008)<br />

「ペリ 環 状 反 応 」I. Fleming 著 、 鈴 木 啓 介 、 千 田 憲 孝 訳 、 化 学 同 人 (2002)<br />

“Advanced Organic Chemistry,React1ons,Mechanisms,and Structure,Fourth Edition”<br />

Jerry March,John Wiley,1992


授 業 科 目 名 生 薬 学 2 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (4)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 山 國 徹<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

天 然 薬 物 は、 治 療 薬 の 開 発 などの 薬 学 研 究 の 飛 躍 的 な 進 歩 に 貢 献 してきた。 生 薬 学 は 天 然 薬 物 を 治 療<br />

に 用 いる 場 合 の 科 学 的 な 根 拠 を 与 えるものである。 局 方 および 重 要 生 薬 について、 基 原 植 物 、 有 効 成 分 、<br />

薬 効 、 遺 伝 子 発 現 への 影 響 などの 基 本 事 項 およびバイオテクノロジーの 応 用 の 重 要 性 を 理 解 し、さらに<br />

漢 方 治 療 および 生 命 科 学 領 域 への 応 用 に 必 要 な 基 礎 的 知 識 を 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

天 然 薬 物 の 医 療 および 創 薬 における 重 要 性 を 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

山 國<br />

総 論 -1: 生 薬 学<br />

序 論<br />

伝 統 のある 天 然 薬 物 は、 今 日 に 至 っても 漢 薬 ・ 民 間 薬 とし<br />

て 汎 用 されている。また、 現 在 臨 床 で 使 用 されている 薬 物 は<br />

生 薬 を 起 源 とするもの、あるいは 生 薬 成 分 をリード 化 合 物 と<br />

して 合 成 されたものが 多 い。 生 薬 学 の 医 療 における 重 要 性 を<br />

学 ぶ。<br />

2<br />

山 國<br />

総 論 -2: 天 然 薬 物<br />

(Ⅰ)- 漢 方 薬 1-<br />

漢 方 薬 は 生 薬 を 何 種 類 か 組 み 合 わせて 用 いる。 漢 方 医 学 と<br />

西 洋 医 学 の 理 論 の 共 通 点 および 相 違 点 について 理 解 する。<br />

3<br />

山 國<br />

総 論 -3: 天 然 薬 物<br />

(Ⅱ)- 漢 方 薬 2-<br />

漢 方 薬 を 構 成 する 生 薬 の 有 効 成 分 および 薬 効 について 理 解<br />

し、 漢 方 薬 の 使 用 における 理 論 を 学 ぶ。<br />

4<br />

山 國<br />

総 論 -4: 天 然 薬 物<br />

(Ⅲ)- 漢 方 薬 3-<br />

いくつかの 漢 方 薬 を 例 にとり、その 有 効 性 について 理 解 す<br />

るとともに、 使 用 にあたっての 注 意 事 項 などについて 学 ぶ。<br />

5<br />

山 國<br />

各 論 -1: 生 薬 成 分 の 確<br />

認 試 験<br />

生 薬 に 含 まれる 成 分 の 簡 易 な 定 性 反 応 を 用 いた 生 薬 の 鑑 別<br />

およびその 品 質 評 価 ( 確 認 試 験 )について 理 解 し、その 試 験<br />

の 生 薬 学 における 重 要 性 を 理 解 する。<br />

6<br />

山 國<br />

各 論 -2: 植 物 バイオテ<br />

クノロジーの 生 薬 成 分<br />

の 生 産 への 応 用<br />

遺 伝 子 工 学 的 技 術 を 含 む 植 物 バイオテクノロジーの 臨 床 で<br />

よく 用 いられる 生 薬 の 有 効 成 分 生 産 への 応 用 の 具 体 例 を 紹 介<br />

し、これらの 技 術 が 治 療 医 学 分 野 においても 重 要 であること<br />

を 理 解 する。<br />

7<br />

山 國<br />

各 論 -3: 天 然 薬 物 の 作<br />

用 と 病 態 時 の 細 胞 情 報<br />

伝 達<br />

疾 患 の 治 療 薬 として 使 用 されている 生 薬 およびその 有 効 成<br />

分 には 受 容 体 の 遮 断 薬 や 促 進 薬 、また 細 胞 情 報 伝 達 のキー 酵<br />

素 の 阻 害 剤 が 多 い。 病 態 時 の 細 胞 情 報 伝 達 の 概 要 と 生 薬 およ<br />

びその 成 分 の 薬 効 について 学 ぶ。


8<br />

山 國<br />

各 論 -4: 天 然 薬 物 の 作<br />

用 と 病 態 時 の 遺 伝 子 発<br />

現<br />

医 療 に 用 いられている 生 薬 やその 成 分 がどのようなメカニ<br />

ズムで 病 態 時 の 細 胞 や 組 織 における 遺 伝 子 発 現 に 影 響 を 及 ぼ<br />

すのかを 理 解 する。<br />

9<br />

山 國<br />

各 論 -5: 天 然 薬 物 の 薬<br />

効 評 価<br />

医 療 によく 用 いられる 漢 方 薬 および 生 薬 の 有 効 性 を 科 学 的<br />

に 立 証 することは、きわめて 重 要 であり、 具 体 的 な 薬 効 評 価<br />

の 方 法 を 学 ぶ。<br />

10<br />

山 國<br />

各 論 -6: 炎 症 ・アレル<br />

ギーの 治 療 に 用 いられ<br />

る 天 然 薬 物<br />

炎 症 ・アレルギーの 概 要 を 理 解 し、その 治 療 に 用 いる 生 薬<br />

と 天 然 物 質 の 有 用 性 と 創 薬 研 究 への 応 用 について 学 ぶ。<br />

11<br />

山 國<br />

各 論 -7: 中 枢 神 経 疾 患<br />

の 治 療 に 用 いられる 天<br />

然 薬 物<br />

中 枢 神 経 疾 患 の 概 要 を 理 解 し、その 治 療 に 用 いる 生 薬 と 天<br />

然 物 質 の 有 用 性 と 創 薬 研 究 への 応 用 について 学 ぶ。<br />

12<br />

山 國<br />

各 論 -8: 末 梢 神 経 疾 患<br />

の 治 療 に 用 いられる 天<br />

然 薬 物<br />

末 梢 神 経 疾 患 の 概 要 を 理 解 し、その 治 療 に 用 いる 生 薬 と 天<br />

然 物 質 の 有 用 性 と 創 薬 研 究 への 応 用 について 学 ぶ。<br />

13<br />

山 國<br />

各 論 -9: 循 環 器 系 に 作<br />

用 する 天 然 薬 物<br />

循 環 器 系 に 作 用 する 生 薬 の 有 効 成 分 の 単 離 ・ 精 製 の 経 緯 、<br />

作 用 機 構 、 臨 床 への 応 用 を 学 ぶ。<br />

14<br />

山 國<br />

各 論 -10: 消 化 器 系 に<br />

作 用 する 天 然 薬 物<br />

消 化 薬 、 健 胃 薬 、 消 化 性 潰 瘍 治 療 薬 、 瀉 下 ・ 止 瀉 薬 、 催 吐 ・<br />

制 吐 薬 として 使 用 される 生 薬 と 天 然 物 質 の 重 要 性 を 学 ぶ。<br />

15<br />

山 國<br />

各 論 -11: 創 薬 のリー<br />

ド 化 合 物 としての 天 然<br />

物 質<br />

ウワバイン( 強 心 配 糖 体 )、モルヒネ( 麻 薬 性 鎮 痛 薬 )、アス<br />

ピリン( 合 成 下 熱 性 鎮 痛 薬 )など 医 薬 品 の 多 くは、 天 然 薬 物<br />

そのものかその 誘 導 体 にヒントを 得 て 見 出 されたものであ<br />

る。 新 しい 創 薬 への 可 能 性 を 導 く 新 しいリード 化 合 物 を 天 然<br />

界 から 発 見 し、 新 薬 開 発 に 役 立 てる 研 究 の 重 要 性 を 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 、 授 業 の 中 間 で 行 う 中 間 試 験 と 学 期 末 の 定 期 試 験 およびレポートで 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「ベーシック 薬 学 教 科 書 シリーズ7 生 薬 学 ・ 天 然 物 化 学 」 吉 川 雅 之 編 、 化 学 同 人<br />

[ 参 考 書 ] 「 薬 用 資 源 学 」 山 崎 幹 夫 、 齋 藤 和 季 編 、 丸 善<br />

「 生 薬 学 」 北 川 勲 他 編 、 廣 川 書 店


授 業 科 目 名 分 析 化 学 2 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (4)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 大 江 知 行 、 後 藤 貴 章<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 学 における 分 析 化 学 は、 医 薬 の 創 製 と 薬 効 、 体 内 動 態 解 析 などの 創 薬 科 学 のみならず、 生 命 科 学 の<br />

基 礎 学 問 である。 本 講 では、 医 薬 品 の 分 析 に 不 可 欠 な、 分 光 分 析 法 、 各 種 クロマトグラフィー、 質 量 分<br />

析 法 の 基 本 的 知 識 とその 利 用 を 中 心 に 理 解 することを 目 的 とする。また、 日 本 薬 局 方 記 載 医 薬 品 の 確 認<br />

試 験 、 純 度 試 験 として 用 いられる 有 機 物 、 無 機 イオンの 定 性 分 析 法 も 理 解 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

紫 外 可 視 吸 光 度 測 定 法 、 蛍 光 光 度 法 の 原 理 を 説 明 し、 生 体 分 子 の 解 析 への 応 用 例 について 説 明 できる。<br />

各 種 クロマトグラフィーの 種 類 、それぞれの 特 徴 と 分 離 機 構 、 用 いられる 代 表 的 な 検 出 法 を 説 明 できる<br />

とともに、クロマトグラフィーを 用 いて 代 表 的 な 化 学 物 質 を 分 離 ・ 分 析 できる。また、 日 本 薬 局 方 記 載<br />

医 薬 品 の 確 認 試 験 、 純 度 試 験 として 用 いられる 各 種 有 機 定 性 反 応 、 無 機 定 性 反 応 を 列 挙 し、その 内 容 を<br />

説 明 できる。さらに、 質 量 分 析 法 の 概 要 、イオン 化 、ピークの 種 類 、スペクトルの 特 徴 を 説 明 でき、ス<br />

ペクトルを 解 析 できる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

大 江<br />

定 性 薬 品 分 析 概 論<br />

医 薬 品 の 定 性 分 析 について 全 体 像 を 理 解 する。<br />

2<br />

後 藤<br />

紫 外 可 視 吸 光 度 測<br />

定 法<br />

分 光 分 析 法 の 原 理 を 理 解 し、 紫 外 可 視 吸 光 度 測 定 法 の 装 置 、<br />

Lambert-Beer の 法 則 、 生 体 分 子 の 解 析 への 応 用 例 について 理 解<br />

する。<br />

3<br />

後 藤<br />

蛍 光 光 度 法<br />

蛍 光 光 度 法 の 原 理 を 説 明 し、 生 体 分 子 の 解 析 への 応 用 例 につい<br />

て 理 解 する。また、 化 学 発 光 についても 理 解 する。<br />

4<br />

大 江<br />

クロマトグラフィ<br />

ーの 基 礎 Ⅰ<br />

クロマトグラフィーに 関 するビデオを 視 聴 した 後 、 クロマト<br />

グラフィーにおける、 移 動 相 と 固 定 相 の 役 割 、 分 離 原 理 のうち、<br />

吸 着 作 用 及 び 分 配 作 用 を 利 用 する 方 法 について 理 解 する。<br />

5<br />

大 江<br />

クロマトグラフィ<br />

ーの 基 礎 Ⅱ<br />

クロマトグラフィーにおける 分 離 原 理 のうち、イオン 交 換 作<br />

用 、 分 子 ふるい 作 用 及 び 生 物 学 的 親 和 性 を 利 用 する 方 法 について<br />

理 解 する。<br />

6<br />

大 江<br />

クロマトグラフィ<br />

ーの 基 礎 Ⅲ<br />

クロマトグラムの 解 析 法 を 修 得 し、 本 法 による 化 合 物 の 定 性 に<br />

ついて 理 解 する。<br />

7<br />

大 江<br />

クロマトグラフィ<br />

ーの 基 礎 Ⅳ<br />

クロマトグラフィーによる 化 合 物 の 定 量 について、 絶 対 検 量 線<br />

法 、 内 標 準 法 を 含 めて 理 解 する。


8<br />

大 江<br />

クロマトグラフィー<br />

の 基 礎 Ⅴ<br />

クロマトグラフィーにおける 誘 導 体 化 法 の 概 念 と 誘 導 体 化<br />

剤 のデザインについて 考 え、 高 感 度 化 との 関 連 について 理 解 す<br />

る。<br />

9<br />

大 江<br />

有 機 物 確 認 試 験 Ⅰ<br />

アルコール 性 水 酸 基 、フェノール、アルデヒドおよびケトン<br />

の 特 異 的 な 検 出 法 ( 定 性 反 応 )と 誘 導 体 化 による 高 感 度 定 量 法<br />

を 理 解 する。<br />

10<br />

大 江<br />

有 機 物 確 認 試 験 Ⅱ<br />

カルボン 酸 、アミン、チオール 類 などの 特 異 的 な 検 出 法 ( 定<br />

性 反 応 )と 誘 導 体 化 による 高 感 度 定 量 法 を 理 解 する。<br />

11<br />

大 江<br />

有 機 物 確 認 試 験 Ⅲ<br />

ステロイド、 糖 などの 構 造 特 異 的 な 検 出 法 ( 定 性 反 応 )と 誘<br />

導 体 化 による 高 感 度 定 量 法 を 理 解 する。<br />

12<br />

大 江<br />

無 機 イオンの 定 性 試<br />

験<br />

無 機 イオンの 系 統 分 離 および 日 本 薬 局 方 記 載 医 薬 品 の 無 機<br />

性 不 純 物 の 純 度 ( 限 度 ) 試 験 法 を 理 解 する。<br />

13<br />

大 江<br />

質 量 分 析 法 Ⅰ<br />

質 量 分 析 法 のビデオを 視 聴 し、その 全 体 像 を 理 解 する。 質 量<br />

分 析 法 で 用 いる「 質 量 」、「 分 子 量 」の 意 味 を 理 解 する。<br />

14<br />

大 江<br />

質 量 分 析 法 Ⅱ<br />

質 量 分 析 装 置 を 概 観 し、 各 種 イオン 化 法 のメカニズムと 特 徴<br />

を 理 解 する。<br />

15<br />

大 江<br />

質 量 分 析 法 Ⅲ<br />

磁 場 や 電 場 中 の 荷 電 粒 子 の 運 動 特 性 と、 磁 場 型 質 量 分 析 計 の<br />

特 徴 を 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

主 に 筆 記 試 験 を 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「パートナー 分 析 化 学 Ⅰ 改 訂 第 2 版 」 萩 中 淳 ・ 山 口 政 俊 ・ 千 熊 正 彦 編 、 南 江 堂 (2012)<br />

「パートナー 分 析 化 学 Ⅱ 改 訂 第 2 版 」 山 口 政 俊 ・ 升 島 努 ・ 能 田 均 編 、 南 江 堂 (2012)<br />

[ 参 考 書 ] 「 機 器 による 医 薬 品 分 析 」 山 川 浩 司 、 鈴 木 真 言 編 、 講 談 社 サイエンティフィック(1994)<br />

[ 読 み 物 ] 「 分 離 の 科 学 ハイテクを 支 えるセパレーション・サイエンス」 上 野 景 平 著 、 講 談 社 ブルー<br />

バックス(1988)<br />

「 物 質 の 質 量 から 何 がわかるか」 田 島 進 、 飛 田 成 史 共 著 、 裳 華 房 (1991)<br />

「ノーベル 賞 の 質 量 分 析 法 で 病 気 を 診 る」 清 水 章 著 、 岩 波 化 学 ライブラリー94(2003)


授 業 科 目 名 放 射 化 学 配 当 学 年 (セメスター)2 年 (4)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 岩 田 錬 、 吉 田 浩 子<br />

船 木 善 仁<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

ラジオアイソトープは 生 命 科 学 研 究 や 医 学 診 断 においては 必 須 のツールである。 本 講 義 において、 放<br />

射 線 とラジオアイソトープに 関 連 した 基 礎 知 識 を 正 確 に 理 解 しその 取 扱 に 関 する 技 術 をしっかりと 身<br />

につける。また、 核 医 学 診 断 に 使 用 する 放 射 性 医 薬 品 の 特 質 、 製 造 法 、 管 理 法 、 利 用 法 について 学 習 す<br />

る。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

放 射 能 の 本 質 を 理 解 し、 生 命 科 学 の 研 究 における 有 用 なラジオアイソトープの 利 用 に 関 して 知 識 を 深<br />

めることで 放 射 性 トレーサーを 研 究 に 利 用 できるようになる。また、 放 射 性 医 薬 品 の 臨 床 応 用 の 実 態 を<br />

習 得 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 岩 田 放 射 能 発 見 の 歴 史 、<br />

原 子 核 と 放 射 能 (I)<br />

放 射 能 発 見 の 歴 史 を 概 観 してラジオアイソトープの 有 用 性 を<br />

理 解 し、 学 習 の 意 義 を 知 る。その 第 一 歩 として 放 射 能 の 概 念 を 学<br />

ぶ。<br />

2 岩 田 原 子 核 と 放 射 能 (II) 原 子 核 の 構 造 、 放 射 線 の 種 類 と 特 性 、 原 子 核 壌 変 、 半 減 期 など<br />

放 射 化 学 の 基 礎 的 な 知 識 を 学 ぶ。<br />

3 岩 田 放 射 線 と 物 質 との 相<br />

互 作 用 (I)<br />

4 岩 田 放 射 線 と 物 質 との 相<br />

互 作 用 (II)<br />

放 射 線 が 物 質 に 及 ぼす 影 響 に 関 して、 放 射 線 の 種 類 とエネルギ<br />

ーとの 関 係 を 学 習 する。<br />

放 射 線 が 物 質 に 及 ぼす 影 響 に 関 して、その 物 理 的 変 化 と 放 射 線<br />

のエネルギー 吸 収 の 過 程 を 学 習 する。<br />

5 岩 田 放 射 線 測 定 法 (I) 放 射 線 の 相 互 作 用 を 応 用 していかに 放 射 線 を 測 定 するかを 各<br />

種 放 射 線 測 定 器 の 原 理 と 核 種 に 応 じた 測 定 法 およびその 同 定 法<br />

を 学 ぶ。<br />

6 吉 田 放 射 線 測 定 法 (II) 放 射 線 の 測 定 法 の 中 でイフサイエンス 研 究 に 必 須 な 液 体 シン<br />

チレーションカウンターとイメージングプレートの 利 用 法 につ<br />

いて 学 習 する。<br />

7 岩 田 放 射 性 核 種 の 製 造 と<br />

標 識 化 合 物<br />

原 子 炉 や 加 速 器 の 原 理 を 理 解 し、これらを 利 用 するラジオアイ<br />

ソトープの 製 造 法 、またトレーサーとして 利 用 される 標 識 化 合 物<br />

の 合 成 法 の 原 理 と 特 徴 、 高 い 比 放 射 能 をもつ 標 識 化 合 物 の 合 成 法<br />

の 基 礎 を 学 ぶ。


8 船 木 放 射 性 物 質 の 薬 学 領<br />

域 への 応 用 (I)<br />

9 船 木 放 射 性 物 質 の 薬 学 領<br />

域 への 応 用 (II)<br />

放 射 性 トレーサーを 利 用 した 分 析 法 として、 同 位 体 希 釈 法 とラ<br />

ジオアッセイの 原 理 および 生 命 科 学 領 域 での 実 際 例 について 学<br />

習 する。<br />

その 他 の 応 用 例 としてオートラジオグラフィなどを 学 ぶ<br />

10 岩 田 放 射 性 医 薬 品 (I) 放 射 性 医 薬 品 を 用 いる 画 像 診 断 法 について、その 特 性 と 測 定<br />

原 理 、 測 定 装 置 について 学 習 する。<br />

11 船 木 放 射 性 医 薬 品 (II) 放 射 性 医 薬 品 に 用 いられるラジオアイソトープの 特 徴 を 知<br />

り、 99m Tc, 123 I および PET 用 ラジオアイソトープの 標 識 合 成 法<br />

について 学 ぶ。<br />

12 船 木 放 射 性 医 薬 品 (III) 放 射 性 医 薬 品 の 人 体 各 臓 器 とその 機 能 に 対 する 診 断 原 理 につ<br />

いて 学 習 する。また、 治 療 用 の 放 射 性 医 薬 品 についても 学 ぶ。<br />

13 吉 田 放 射 線 の 生 体 への 影<br />

響<br />

14 吉 田 放 射 線 の 防 護 と 管<br />

理<br />

放 射 線 の 種 類 によって 生 じる 生 物 学 的 影 響 の 把 握 、 人 体 に 起<br />

こる 急 性 障 害 、 慢 性 障 害 について 学 習 するとともに、 内 部 被 曝 、<br />

外 部 被 曝 によって 起 こる 臨 床 的 影 響 について 放 射 線 量 と 相 関 さ<br />

せて 理 解 する。<br />

トレーサー 実 験 の 際 の 非 密 封 放 射 性 同 位 元 素 の 安 全 取 扱 法 の<br />

原 則 と 実 際 、および、 放 射 線 障 害 防 止 法 に 基 づく 安 全 管 理 法 を<br />

学 習 し、 放 射 線 障 害 の 防 護 に 使 われる 薬 品 について 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

授 業 への 出 席 率 と 筆 記 試 験 の 成 績 により 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「 新 放 射 化 学 ・ 放 射 性 医 薬 品 学 改 訂 第 3 版 」 佐 治 英 郎 、 前 田 稔 、 小 島 周 二 、 南 江 堂


授 業 科 目 名 構 造 化 学 配 当 学 年 (セメスター)2 年 (4)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 三 浦 隆 史 、 平 松 弘 嗣<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

分 子 構 造 解 析 のための 主 要 な 手 法 である 分 子 振 動 ( 赤 外 吸 収 、ラマン 散 乱 )、 電 子 遷 移 ( 吸 収 、 蛍 光 、<br />

円 二 色 性 )、 核 磁 気 共 鳴 、 電 子 スピン 共 鳴 の 各 種 分 光 法 と X 線 回 折 法 について、それらの 原 理 と 応 用 を<br />

学 び、タンパク 質 等 の 巨 大 分 子 を 含 む 種 々の 分 子 の 構 造 を 解 析 する 方 法 について 理 解 を 深 める。 本 科 目<br />

の 履 修 には1 年 次 に 開 講 される「 物 理 化 学 1」 及 び 全 学 教 育 科 目 「 化 学 A」を 履 修 していることが 必 要<br />

である。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 分 子 構 造 解 析 のための 種 々の 分 光 法 や 回 折 法 の 原 理 を 理 解 し、 説 明 できる。<br />

・ 各 種 解 析 法 の 特 徴 を 述 べ、 分 子 構 造 に 関 してどのような 情 報 が 得 られるかを 説 明 できる。<br />

・ 各 種 解 析 法 をタンパク 質 や 核 酸 の 構 造 解 析 に 応 用 する 方 法 を 具 体 的 に 説 明 できる。<br />

・タンパク 質 や 核 酸 の 立 体 構 造 に 関 する 基 本 的 な 事 項 を 説 明 できる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

分 子 の 電 気 的 性 質<br />

1. 電 気 双 極 子 モーメ<br />

ントと 分 極 率<br />

分 子 の 基 本 的 性 質 の 一 つである 電 気 双 極 子 モーメント( 永 久 お<br />

よび 誘 起 )と 分 極 率 について、それらの 定 義 と 物 理 的 意 味 を 理 解<br />

する。また、これらの 物 理 量 を 実 験 的 に 求 める 方 法 についても 学<br />

ぶ。<br />

2<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

分 子 の 電 気 的 性 質<br />

2. 分 子 構 造 および 光<br />

学 的 性 質 との 関 連<br />

分 子 の 電 気 双 極 子 モーメント・ 分 極 率 と 分 子 構 造 との 関 連 およ<br />

び 分 子 集 合 体 としての 性 質 である 誘 電 率 や 屈 折 率 との 関 連 を 理<br />

解 する。<br />

3<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

振 動 スペクトル<br />

1. 分 子 振 動<br />

調 和 振 動 子 と 二 原 子 分 子 を 用 いて、 分 子 振 動 のエネルギー 準 位<br />

と 波 動 関 数 に 関 する 基 本 的 な 概 念 を 学 び、また、 多 原 子 分 子 の 振<br />

動 ( 基 準 振 動 の 数 と 振 動 形 )についても 理 解 する。<br />

4<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

振 動 スペクトル<br />

2. 赤 外 吸 収 とラマン<br />

散 乱<br />

分 子 振 動 を 調 べるための 代 表 的 な 手 法 である 赤 外 吸 収 の 原 理<br />

と 赤 外 スペクトルの 測 定 法 、ラマン 散 乱 の 原 理 とラマンスペクト<br />

ルの 測 定 法 を 理 解 する。<br />

5<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

振 動 スペクトル<br />

3. 分 子 構 造 と 振 動 ス<br />

ペクトル<br />

分 子 の 対 称 性 と 分 子 振 動 、 特 性 振 動 を 用 いた 官 能 基 の 同 定 、 水<br />

素 結 合 による 振 動 数 の 変 化 など、 振 動 スペクトルを 用 いて 分 子 構<br />

造 解 析 を 行 う 上 で 必 要 な 基 礎 知 識 を 習 得 する。<br />

6<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

振 動 スペクトル<br />

4. 振 動 スペクトルの<br />

応 用<br />

タンパク 質 の 立 体 構 造 に 関 する 基 礎 知 識 を 深 め、2 次 構 造 やア<br />

ミノ 酸 側 鎖 の 構 造 を 振 動 スペクトルを 用 いて 調 べる 方 法 を 習 得<br />

する。


7<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

紫 外 ・ 可 視 吸 収<br />

紫 外 ・ 可 視 吸 収 スペクトルの 測 定 原 理 に 関 する 理 解 を 深 める。<br />

また、タンパク 質 や 核 酸 の 電 子 状 態 と 紫 外 吸 収 との 関 連 を 理 解<br />

し、 構 造 解 析 への 応 用 法 を 習 得 する。<br />

8<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

円 偏 光 二 色 性 スペク<br />

トルと 蛍 光 スペクト<br />

ル<br />

円 偏 光 二 色 性 および 蛍 光 スペクトルの 測 定 原 理 と 各 種 応 用 に<br />

関 する 理 解 を 深 め、タンパク 質 や 核 酸 の 構 造 を 円 偏 光 二 色 性 や 蛍<br />

光 スペクトルを 用 いて 調 べる 方 法 を 習 得 する。<br />

9<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

分 子 の 磁 気 的 性 質<br />

電 子 の 軌 道 角 運 動 量 、スピン 運 動 、および 核 のスピン 運 動 に 起<br />

因 する 磁 気 双 極 子 モーメントについて 学 び、 角 運 動 量 と 磁 気 双 極<br />

子 モーメントの 関 連 を 理 解 する。<br />

10<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

核 磁 気 共 鳴<br />

1.ラーモア 周 波 数 と<br />

化 学 シフト<br />

磁 場 中 に 置 かれた 核 スピンのエネルギー 準 位 と 共 鳴 周 波 数<br />

(ラーモア 周 波 数 )および 共 鳴 周 波 数 の 環 境 による 変 化 ( 化 学<br />

シフト)について 学 び、 化 学 シフトと 分 子 構 造 の 関 連 を 理 解 す<br />

る。<br />

11<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

核 磁 気 共 鳴<br />

2.スピン-スピン 結<br />

合<br />

核 スピン 間 の 相 互 作 用 (スピン-スピン 結 合 )の 起 源 とそれ<br />

によるシグナル 分 裂 のメカニズムについて 学 び、 核 磁 気 共 鳴 法<br />

による 分 子 構 造 解 析 について 理 解 を 深 める。<br />

12<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

核 磁 気 共 鳴<br />

3. 核 オーバーハウザ<br />

ー 効 果<br />

核 オーバーハウザー 効 果 の 原 理 を 学 び、タンパク 質 や 核 酸 の<br />

構 造 解 析 に 核 オーバーハウザー 効 果 を 利 用 する 方 法 について 理<br />

解 を 深 める。<br />

13<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

電 子 スピン 共 鳴<br />

磁 場 中 に 置 かれた 電 子 スピンのエネルギー 準 位 と 共 鳴 周 波<br />

数 、および 核 スピンとの 相 互 作 用 による 分 裂 ( 超 微 細 構 造 )に<br />

ついて 理 解 し、スピンラベルを 用 いた 構 造 解 析 について 学 ぶ。<br />

14<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

X 線 回 折<br />

1. 回 折 法 の 原 理<br />

電 子 による X 線 の 散 乱 、 散 乱 X 線 の 干 渉 、 結 晶 による X 線 の<br />

ブラッグ 反 射 など、 回 折 法 による 結 晶 構 造 解 析 の 原 理 を 理 解 す<br />

る。<br />

15<br />

三 浦 ・ 平 松<br />

X 線 回 折<br />

2. 結 晶 構 造 解 析<br />

結 晶 内 の 原 子 配 列 の 対 称 性 と X 線 回 折 の 消 滅 則 との 関 連 を 理<br />

解 し、 粉 未 X 線 回 折 写 真 から 格 子 定 数 を 求 める 方 法 、および 単<br />

結 晶 X 線 回 折 からタンパク 質 などの 分 子 構 造 を 決 定 する 方 法 を<br />

学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

授 業 への 出 席 ( 小 テスト 等 、20%)と 定 期 試 験 の 成 績 (80%)で 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] 「アトキンス 物 理 化 学 第 8 版 ( 上 )、( 下 )」 P. W.Atkins 著 、 千 原 ・ 中 村 訳 、 東 京 化 学 同 人 (2009)<br />

Physical Chemistry,6th Edition,P. W.Atkins,Oxford,1998.<br />

「 物 理 化 学 ( 上 )、( 下 )」 桐 野 豊 編 、 共 立 出 版 (1999)<br />

「 最 新 機 器 分 析 学 」 中 澤 裕 之 監 修 、 南 山 堂 (2000)<br />

Principles of Physical Biochemistry, K. E. van Holde, W. C. Johnson & P. S. Ho, Prentice Hall, 1998.


授 業 科 目 名 生 化 学 4 配 当 学 年 (セメスター)2 年 (4)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 青 木 淳 賢 、 巻 出 久 美 子<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

生 化 学 4では、 高 等 動 物 細 胞 における 糖 質 、 脂 質 、アミノ 酸 などの 生 体 成 分 が 細 胞 内 のどのような 小<br />

器 官 でどのようにして 生 合 成 され、またどのようにして 代 謝 されるのかを 学 ぶ。また、これらの 物 質 の<br />

代 謝 が 互 いにどのようにかかわっているのか、さらにこれらの 物 質 の 生 体 における 役 割 について 学 ぶ。<br />

また、これまで 学 習 してきた 生 化 学 の 知 識 が 医 学 ・ 薬 学 にどのように 還 元 されるか、 具 体 的 な 例 を 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

高 等 動 物 における 中 間 代 謝 の 仕 組 みについて 理 解 し、 物 質 代 謝 によるエネルギー 獲 得 の 機 序 について<br />

説 明 できるようになる。また、この 代 謝 の 異 常 と 病 気 との 関 連 性 についても 理 解 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

青 木<br />

代 謝 とは<br />

エネルギー 代 謝 の 概 要 、 生 体 内 での 酸 化 還 元 反 応 の 重 要 性 を<br />

学 ぶ。<br />

2<br />

巻 出<br />

解 糖<br />

嫌 気 的 解 糖 系 および 好 気 的 解 糖 系 のちがい、 解 糖 系 に 関 与 す<br />

る 酵 素 、ATP 産 生 、および 乳 酸 産 生 との 関 連 について 理 解 する<br />

3<br />

巻 出<br />

クエン 酸 サイクル<br />

クエン 酸 サイクルの ATP 産 生 における 役 割 、クエン 酸 サイ<br />

クル 構 成 成 分 のアミノ 酸 等 への 変 換 、およびオキザロ 酢 酸 供 給<br />

のためのアナプレロティック 反 応 について 理 解 する。<br />

4<br />

青 木<br />

電 子 伝 達 系 と 酸 化 的<br />

リン 酸 化<br />

電 子 伝 達 系 、 酸 化 的 リン 酸 化 および ATP 産 生 機 序 について<br />

理 解 する。<br />

5<br />

青 木<br />

グリコーゲン 代 謝 と<br />

糖 代 謝 の 別 経 路<br />

グリコーゲンの 構 造 とその 合 成 、 分 解 に 関 与 する 酵 素 の 活 性<br />

調 節 機 序 について cAMP との 関 連 において 解 説 する。また 血 糖<br />

値 維 持 の 機 序 についても 理 解 する。また、ペントースリン 酸 経<br />

路 とその 重 要 性 について 学 ぶ。<br />

6<br />

青 木<br />

脂 質 代 謝<br />

脂 肪 酸 が 多 酵 素 複 合 体 によって 合 成 されること、および 脂 肪<br />

酸 のβ 酸 化 の 機 序 と ATP 産 生 とのかかわりについて 理 解 する。<br />

脂 肪 酸 の 合 成 と 分 解 がどのように 制 御 されているか、また、ケ<br />

トン 体 生 成 の 意 義 について 学 ぶ。<br />

7<br />

青 木<br />

アミノ 酸 代 謝<br />

アミノ 酸 の 代 謝 、 糖 原 性 アミノ 酸 、ケト 原 性 アミノ 酸 、およ<br />

び 両 性 代 謝 中 間 体 を 形 成 するアミノ 酸 について 学 ぶ。また、 生<br />

体 内 におけるアンモニア 生 成 と 尿 素 サイクルについて 学 ぶ。<br />

8<br />

青 木<br />

エネルギー 代 謝 の 統<br />

合<br />

糖 代 謝 , 脂 質 代 謝 ,アミノ 酸 代 謝 がどのように 相 互 に 関 連 し<br />

ているかを 学 ぶ。


9<br />

青 木<br />

ヌクレオチドの 代<br />

謝<br />

ヌクレオチドの 合 成 、 分 解 及 びヌクレオチド 補 酵 素 について<br />

学 ぶ。<br />

10<br />

青 木<br />

生 化 学 的 研 究 手 法<br />

1<br />

種 々の 生 化 学 手 法 を 用 いた 基 本 的 研 究 手 法 の 原 理 について<br />

学 ぶ。<br />

11<br />

青 木<br />

生 化 学 的 研 究 手 法<br />

2<br />

種 々の 生 化 学 手 法 を 用 いた 研 究 手 法 の 具 体 的 な 応 用 につい<br />

て 学 ぶ。<br />

12<br />

青 木<br />

バイオインフォー<br />

マティクス<br />

バイオインフォーマティクスの 概 念 を 理 解 するとともに、デ<br />

ータベースから 遺 伝 子 情 報 を 得 る 手 法 について 学 ぶ。<br />

13<br />

青 木<br />

最 近 のトピックス<br />

生 化 学 関 連 の 最 近 のトピックスについて 学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

主 に 筆 記 試 験 を 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ]「ヴォート 生 化 学 ( 上 )( 下 ) 第 3 版 」 田 宮 信 雄 他 訳 、 東 京 化 学 同 人<br />

[ 参 考 書 ] 「MOLECULAR BIOLOGY OF THE CELL 第 5 版 」<br />

Alexander Johnson, Julian Lewis 他 Bruce Alberts


授 業 科 目 名 分 子 生 物 学 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (4)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 稲 田 利 文<br />

「 目 的 と 概 要 」<br />

様 々な 段 階 での 遺 伝 子 の 発 現 制 御 機 構 を 知 る。さらに、 分 子 生 物 学 を 基 礎 として 生 まれた 遺 伝 子<br />

工 学 の 基 礎 知 識 を 習 得 し、その 応 用 としての 遺 伝 子 治 療 、 遺 伝 子 導 入 動 物 作 製 、ゲノム 創 薬 など<br />

の 基 本 原 理 を 理 解 することを 目 的 とする。<br />

「 学 習 の 達 成 目 標 」<br />

真 核 細 胞 の DNA の 複 製 ・ 修 復 と 転 写 の 分 子 機 構 を 理 解 する。<br />

真 核 細 胞 の 遺 伝 子 発 現 機 構 について 理 解 する。<br />

低 分 子 RNA による 遺 伝 子 発 現 制 御 機 構 について 理 解 する。<br />

病 気 と 遺 伝 子 の 関 係 について 理 解 する。<br />

ゲノム 創 薬 の 基 本 原 理 を 理 解 する。<br />

「 授 業 の 内 容 」<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 稲 田 遺 伝 子 工 学 の 応 用 DNA 塩 基 配 列 決 定 法 、PCR 法 、サザン・ノザンブロティング 法<br />

などの 遺 伝 子 解 析 法 の 基 本 を 理 解 する。 多 数 の 遺 伝 子 を 網 羅 的<br />

に 解 析 する 手 法 等 の 基 本 原 理 を 理 解 する。<br />

2 稲 田 DNA と 細 胞 の 複 製 DNA と 細 胞 の 複 製 機 構 について 理 解 する。<br />

3 稲 田 転 写 反 応 転 写 の 分 子 機 構 について 理 解 する。<br />

4 稲 田 転 写 制 御 転 写 の 制 御 機 構 について 理 解 する。<br />

5 稲 田 RNA プロセシング RNA プロセシングの 分 子 機 構 について 理 解 する。<br />

6 稲 田 翻 訳 開 始 翻 訳 開 始 の 分 子 機 構 について 理 解 する。<br />

7 稲 田 翻 訳 伸 長 翻 訳 伸 長 の 分 子 機 構 について 理 解 する。<br />

8 稲 田 mRNA 局 在 化 と 分 解 mRNA 局 在 化 と 分 解 の 分 子 機 構 について 理 解 する。<br />

9 稲 田 低 分 子 RNA の 機 能 低 分 子 RNA による 様 々な 遺 伝 子 発 現 制 御 機 構 について 理 解 する。<br />

10 稲 田 ストレス 応 答 様 々なストレスに 応 答 した 遺 伝 子 発 現 制 御 機 構 について 理 解 する。


11 稲 田 遺 伝 子 発 現 の 品 質 管 理 不 良 品 を 認 識 し 除 去 することで 遺 伝 子 発 現 の 正 確 性 を 保 証 する<br />

品 質 管 理 機 構 について 理 解 する。<br />

またその 知 見 に 基 づいた 治 療 法 について 理 解 する。<br />

12 稲 田 遺 伝 子 治 療 遺 伝 子 治 療 の 利 点 や 問 題 点 などを、 具 体 例 をもとに 理 解 する。<br />

と 遺 伝 子 導 入 動 物<br />

遺 伝 子 操 作 された 動 物 を 用 いた 研 究 およびその 応 用 例 を 理 解 する。<br />

13 稲 田 ゲノム 創 薬 ゲノム 創 薬 の 理 念 を 理 解 する。<br />

14 稲 田 核 酸 医 薬 の 現 状 アンチセンス RNA,RNA アプタマーなどの 核 酸 医 薬 による 治 療 法<br />

の 原 理 と 現 状 について 理 解 する。<br />

「 成 績 評 価 方 法 」<br />

1) 出 席 点 (1 点 /1 回 の 講 義 、 約 15%)。<br />

2) 講 義 後 の 定 期 試 験 における 筆 記 試 験 の 成 績 ( 約 85%)。<br />

以 上 の 成 績 から 総 合 評 価 する。<br />

「 教 科 書 」ワトソン 遺 伝 子 の 分 子 生 物 学 第 6 版 中 村 桂 子 監 訳 、 東 京 電 機 大 学 出 版 局<br />

ヴォート 生 化 学 第 3 版 村 松 正 実 ら 訳 、 東 京 化 学 同 人


授 業 科 目 名 薬 理 学 3 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (4)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 福 永 浩 司 、 森 口 茂 樹<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

本 講 義 では、 薬 理 学 1、2と 同 様 に、 薬 物 療 法 を 考 える 上 で 不 可 欠 な 薬 理 作 用 と 生 体 機 能 の 関 連 を 理<br />

解 することを 目 的 とする。 循 環 器 系 、 腎 臓 ・ 泌 尿 器 系 、 代 謝 系 および 悪 性 腫 瘍 に 作 用 する 薬 物 およびそ<br />

れらの 臨 床 応 用 をとりあげる。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 物 療 法 の 基 礎 となる 知 識 およびその 考 え 方 について 理 解 し、さらに 薬 物 が 生 体 機 能 に 及 ぼす 影 響 を<br />

理 解 する。それらをもとに、 薬 物 による 疾 病 の 治 療 効 果 が 現 れる 仕 組 みを 理 解 する。 副 作 用 や 遺 伝 的 な<br />

疾 患 、 臨 床 における 薬 物 療 法 の 問 題 点 などの 理 解 を 通 して、 薬 物 作 用 機 構 を 考 えることができる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

福 永<br />

循 環 器 作 用 薬 総 論<br />

心 臓 ・ 血 管 ・ 腎 臓 の 機 能 を 学 び、それらに 影 響 を 与 える 薬 物 の<br />

作 用 機 序 を 理 解 する。 循 環 器 系 疾 患 の 病 態 生 理 の 概 略 を 学 び、 主<br />

な 治 療 薬 の 薬 理 作 用 と 病 態 の 改 善 効 果 との 関 係 を 理 解 する。<br />

2<br />

福 永<br />

循 環 器 作 用 薬 (1)<br />

心 不 全 治 療 薬 : 心 臓 の 機 械 的 活 動 とその 異 常 を 学 び、 強 心 配 糖<br />

体 、アドレナリンβ 受 容 体 刺 激 薬 および cAMP 関 連 薬 物 、ならび<br />

に、ACE 阻 害 薬 と 利 尿 薬 による 治 療 効 果 を 理 解 する。<br />

3<br />

福 永<br />

循 環 器 作 用 薬 (2)<br />

狭 心 症 治 療 薬 : 心 臓 の 酸 素 需 給 バランス 調 節 とその 異 常 を 学<br />

び、 硝 酸 薬 、カルシウムチャネル 阻 害 薬 その 他 冠 血 管 拡 張 薬 、お<br />

よびアドレナリンβ 受 容 体 遮 断 薬 による 治 療 効 果 を 理 解 する。<br />

4<br />

福 永<br />

循 環 器 作 用 薬 (3)<br />

抗 不 整 脈 薬 : 心 臓 の 電 気 的 活 動 とその 異 常 を 学 び、ナトリウム<br />

チャネル 阻 害 薬 をはじめ 各 種 抗 不 整 脈 薬 の 分 類 と 作 用 機 序 およ<br />

び 治 療 効 果 を 理 解 する。<br />

5<br />

福 永<br />

循 環 器 作 用 薬 (4)<br />

高 血 圧 症 治 療 薬 : 血 圧 の 調 節 機 序 および 高 血 圧 症 と 他 の 疾 患 と<br />

の 関 係 を 学 び、 交 感 神 経 系 ・レニンーアンジオテンシン 系 抑 制 薬 、<br />

カルシウムチャネル 阻 害 薬 、および 利 尿 薬 による 治 療 効 果 を 理 解<br />

する。<br />

6<br />

福 永<br />

腎 臓 作 用 薬<br />

腎 臓 の 尿 生 成 調 節 に 対 する 薬 物 の 影 響 に 基 づき、 高 血 圧 ・うっ<br />

血 性 心 不 全 に 対 する 利 尿 薬 の 改 善 効 果 を 理 解 する。<br />

7<br />

福 永<br />

泌 尿 器 作 用 薬<br />

神 経 による 排 尿 の 調 節 機 構 を 学 び、 排 尿 障 害 ・ 前 立 腺 肥 大 症 治<br />

療 薬 を 理 解 する。<br />

8<br />

福 永<br />

生 殖 器 作 用 薬<br />

子 宮 収 縮 薬 ・ 子 宮 弛 緩 薬 ・ 生 活 改 善 薬 について 理 解 する。<br />

脂 質 の 代 謝 およびプリン 代 謝 機 構 を 学 び、 高 脂 血 症 ・ 痛 風 治 療<br />

薬 について 理 解 する。


9<br />

森 口<br />

代 謝 性 疾 患 治 療 薬<br />

(1)<br />

自 己 免 疫 疾 患 と 骨 代 謝 調 節 機 構 を 学 び、 関 節 リウマチ・ 膠 原<br />

病 ・ 骨 粗 鬆 症 治 療 薬 を 理 解 する。<br />

10<br />

森 口<br />

代 謝 性 疾 患 治 療 薬<br />

(2)<br />

皮 膚 および 眼 に 適 用 する 薬 物 の 特 徴 を 学 び、 皮 膚 ・ 眼 疾 患 治 療<br />

薬 について 理 解 する。<br />

11<br />

森 口<br />

皮 膚 ・ 眼 科 治 療 薬<br />

抗 がん 薬 を 分 類 して、 治 療 対 象 にするがんの 種 類 およびそれら<br />

の 作 用 機 序 について 理 解 する。<br />

12<br />

森 口<br />

抗 がん 薬 (1)<br />

主 な 抗 がん 薬 に 対 する 耐 性 獲 得 機 構 および 副 作 用 ・ 併 用 療 法 に<br />

ついて 理 解 する。<br />

13<br />

森 口<br />

抗 がん 薬 (2)<br />

代 表 的 な 薬 害 について、その 原 因 と 社 会 的 背 景 について 学 び、<br />

薬 害 を 防 止 する 方 法 を 理 解 する。<br />

14<br />

福 永<br />

薬 害<br />

医 療 用 医 薬 品 と 一 般 用 医 薬 品 を 使 用 する 場 合 に 起 こる 重 篤 な<br />

副 作 用 と 注 意 すべき 薬 物 相 互 作 用 について 理 解 する。<br />

15<br />

福 永<br />

医 薬 品 の 副 作 用 ・ 相<br />

互 作 用<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

レポート、 中 間 試 験 、 定 期 試 験 および 出 席 状 況 で 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「NEW 薬 理 学 」 田 中 千 賀 子 ・ 加 藤 隆 一 編 集 、 南 江 堂<br />

[ 参 考 書 ] 「 新 薬 理 学 テキスト」 佐 藤 進 編 集 、 廣 川 書 店<br />

「 新 薬 理 学 入 門 」 柳 澤 輝 行 他 編 著 、 南 山 堂<br />

「グッドマン・ギルマン 薬 理 書 」 藤 原 元 始 他 監 訳 、 廣 川 書 店


授 業 科 目 名 薬 物 代 謝 学 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (4)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 吉 成 浩 一 、 宮 田 昌 明 、<br />

児 玉 進<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

医 薬 品 や 環 境 化 学 物 質 の 体 内 動 態 ( 生 体 内 運 命 )の 機 構 について、 薬 物 代 謝 を 中 心 に 学 び、 薬 効 ・ 毒<br />

牲 発 現 との 関 連 を 化 学 的 および 生 化 学 的 観 点 より 理 解 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 物 の 生 体 内 運 命 を 理 解 するための 薬 物 代 謝 に 関 する 基 礎 的 知 識 を 修 得 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

l<br />

吉 成<br />

薬 物 代 謝 ( 総 論 )<br />

医 薬 品 や 環 境 化 学 物 質 の 吸 収 ・ 分 布 ・ 代 謝 ・ 排 泄 のしくみの 概<br />

略 を 理 解 する。<br />

2<br />

吉 成<br />

第 I 相 薬 物 代 謝<br />

酵 素 (1)<br />

酸 化 、 還 元 および 加 水 分 解 反 応 を 触 媒 する 第 I 相 薬 物 代 謝 酵 素<br />

の 種 類 ・ 性 質 を 学 習 する。<br />

3<br />

吉 成<br />

第 I 相 薬 物 代 謝<br />

酵 素 (2)<br />

主 要 な 第 I 相 薬 物 代 謝 酵 素 であるチトクロム P450 について、<br />

その 酵 素 学 的 性 質 や 臓 器 分 布 などを 学 習 する。<br />

4<br />

宮 田<br />

第 II 相 薬 物 代 謝<br />

酵 素 (1)<br />

薬 物 の 抱 合 反 応 とそれを 触 媒 する 薬 物 代 謝 酵 素 の 種 類 と 性 質<br />

について 学 習 する。<br />

5<br />

宮 田<br />

第 II 相 薬 物 代 謝<br />

酵 素 (2)<br />

薬 物 の 抱 合 反 応 とそれを 触 媒 する 薬 物 代 謝 酵 素 の 種 類 と 性 質<br />

について 学 習 する。<br />

6<br />

吉 成<br />

薬 物 代 謝<br />

第 I 相 および 第 II 相 薬 物 代 謝 のそれぞれの 特 徴 を 理 解 し、 両<br />

者 を 体 系 的 に 理 解 する。<br />

7<br />

宮 田<br />

吸 収 ・ 分 布 ・ 排 泄<br />

薬 物 代 謝 を 踏 まえて 薬 物 の 吸 収 ・ 分 布 ・ 排 泄 過 程 のしくみを 理<br />

解 する。<br />

8<br />

吉 成<br />

薬 物 相 互 作 用<br />

(1)<br />

薬 物 動 態 学 的 な 薬 物 相 互 作 用 の 発 現 機 序 とその 薬 効 ・ 毒 性 への<br />

影 響 を 理 解 する。<br />

9<br />

吉 成<br />

薬 物 相 互 作 用<br />

(2)<br />

薬 物 相 互 作 用 の 主 要 な 原 因 である 代 謝 阻 害 と 酵 素 誘 導 の 機 序<br />

を 理 解 する。<br />

10<br />

宮 田<br />

代 謝 酵 素 による<br />

薬 物 の 解 毒 と 代<br />

謝 活 性 化<br />

薬 物 代 謝 酵 素 は、 化 学 物 質 の 解 毒 反 応 だけではなく、 化 学 発 が<br />

ん 物 質 や 医 薬 品 の 反 応 活 性 体 ( 毒 性 代 謝 物 )への 変 換 にも 関 与 し<br />

ていることを 理 解 する。<br />

11<br />

吉 成<br />

薬 物 代 謝 に 影 響<br />

を 与 える 因 子<br />

年 齢 、 性 、 疾 病 、 食 事 など、 薬 物 の 体 内 動 態 に 影 響 を 与 える 因<br />

子 について 学 び、その 機 序 を 理 解 する。


12<br />

児 玉<br />

薬 理 遺 伝 学 と 薬<br />

物 代 謝 (1)<br />

薬 理 遺 伝 学 の 概 念 および 遺 伝 子 多 型 の 基 礎 について 学 び、 薬 物<br />

代 謝 における 薬 理 遺 伝 学 の 重 要 性 を 理 解 する。<br />

13<br />

児 玉<br />

薬 理 遺 伝 学 と 薬<br />

物 代 謝 (2)<br />

薬 物 代 謝 酵 素 の 遺 伝 子 多 型 が 医 薬 品 の 体 内 動 態 や 薬 効 に 与 え<br />

る 影 響 について 具 体 例 を 挙 げてそのしくみを 理 解 する。<br />

14<br />

吉 成<br />

薬 物 療 法 と 薬 物<br />

代 謝<br />

抗 がん 薬 等 を 例 として、 薬 物 療 法 における 薬 物 代 謝 の 重 要 性 に<br />

ついて 理 解 する。<br />

15<br />

吉 成<br />

医 薬 品 開 発 と 薬<br />

物 代 謝<br />

医 薬 品 開 発 における 薬 物 代 謝 研 究 の 重 要 性 について 学 習 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 を 基 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ]<br />

「 薬 物 代 謝 学 」 第 3 版 加 藤 隆 一 、 山 添 康 、 横 井 毅 編 東 京 化 学 同 人<br />

[ 参 考 書 ]<br />

「 臨 床 薬 物 動 態 学 」 改 訂 第 4 版 加 藤 隆 一 著 南 江 堂


授 業 科 目 名 薬 剤 学 2 配 当 学 年 (セメスター)2 年 (4)<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 寺 崎 哲 也 、 立 川 正 憲<br />

薬 物 が 治 療 効 果 を 発 揮 するには 標 的 組 織 に 到 達 する 必 要 がある。 新 薬 の 分 子 設 計 のみならず、 臨 床 薬<br />

物 療 法 における 投 与 設 計 においても 薬 物 の 体 内 動 態 を 理 解 し、 適 切 な 投 与 量 と 投 与 間 隔 を 知 ることは 非<br />

常 に 重 要 である。 薬 剤 学 2では、 薬 剤 学 1で 講 義 した 基 礎 的 内 容 を 踏 まえて、 特 に、ヒトにおける 薬 物<br />

の 体 内 動 態 の 変 動 因 子 を 理 解 すると 共 に、 投 与 設 計 理 論 を 理 解 することを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ コンパートメント 理 論 を 理 解 し、 説 明 できるようになる。<br />

・ 薬 物 速 度 論 を 基 礎 とした 体 内 動 態 を 理 解 し、 薬 物 相 互 作 用 等 を 説 明 できるようになる。<br />

・ 投 与 設 計 の 原 理 を 理 解 し、 投 与 設 計 の 基 礎 を 行 えるようになる。<br />

・ TDM 及 びモーメント 解 析 について 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

立 川<br />

コンパートメント<br />

理 論 の 応 用 1<br />

薬 物 の 体 内 における 動 態 を 最 も 簡 単 に 示 す1-コンパートメン<br />

トモデルの 概 念 と 基 礎 を 理 解 し、 最 も 単 純 な 単 回 静 脈 投 与 の 投<br />

与 設 計 について 理 解 する。<br />

2<br />

立 川<br />

コンパートメント<br />

理 論 の 応 用 2<br />

薬 物 の 体 内 における 動 態 を 最 も 簡 単 に 示 す1-コンパートメン<br />

トモデルを 応 用 することによって、 点 滴 投 与 および 繰 り 返 し 投<br />

与 をモデルとして 構 築 し、 投 与 設 計 の 基 礎 について 理 解 する。<br />

3<br />

立 川<br />

コンパートメント<br />

理 論 の 演 習<br />

コンパートメント 理 論 を 実 際 の 事 例 を 元 に 演 習 を 行 い 理 解 す<br />

る。<br />

4<br />

寺 崎<br />

生 理 学 的 薬 物 速 度<br />

論<br />

ヒトでの 体 内 動 態 をコンピュータで 詳 細 に 予 測 することは、 薬<br />

効 毒 性 の 面 からも 非 常 に 重 要 である。 特 に、この 課 題 は 新 薬 開<br />

発 において 安 全 性 と 有 効 性 の 評 価 に 多 大 の 威 力 を 発 揮 する。そ<br />

こで、 各 組 織 での 分 布 過 程 を 組 み 込 んだモデルをもとに 数 値 積<br />

分 法 を 用 いて、 体 内 動 態 を 予 測 する 理 論 について 理 解 する。<br />

5<br />

寺 崎<br />

クリアランス 理 論<br />

薬 物 の 消 失 過 程 を 速 度 論 的 に 理 解 するにはクリアランス 理 論 が<br />

必 須 である。 全 身 クリアランス、 臓 器 クリアランス、 固 有 クリ<br />

アランスの 定 義 と 相 互 関 係 を 理 解 する。<br />

6<br />

立 川<br />

臨 床 薬 物 速 度 論<br />

薬 物 療 法 において、 臨 床 薬 物 投 与 設 計 理 論 がいかに 重 要 である<br />

か 理 解 する。<br />

7<br />

立 川<br />

臨 床 薬 物 投 与 設 計<br />

理 論 (1)<br />

点 滴 投 与 の 際 の 負 荷 投 与 量 、 維 持 投 与 速 度 の 設 定 方 法 について<br />

理 解 する。<br />

8<br />

立 川<br />

臨 床 薬 物 投 与 設 計<br />

理 論 (2)<br />

治 療 域 に 薬 物 濃 度 を 維 持 させる 為 に 必 要 な 投 与 設 計 法 につい<br />

て、 繰 り 返 し 投 与 理 論 を 理 解 する。


9<br />

寺 崎<br />

非 線 形 速 度 論<br />

薬 物 の 消 失 、 分 布 過 程 には、1 次 過 程 に 従 わない 場 合 も 多 い。<br />

その 原 因 として、 蛋 白 結 合 、 代 謝 、 細 胞 膜 輸 送 の 飽 和 効 果 があ<br />

る。 非 線 形 速 度 論 について 理 解 する。<br />

10<br />

11<br />

寺 崎<br />

寺 崎<br />

薬 物 相 互 作 用 の 速<br />

度 論 と 機 構 論 (1)<br />

薬 物 相 互 作 用 の 速<br />

度 論 と 機 構 論 (2)<br />

臨 床 上 、 薬 物 は 併 用 されることが 多 いが、 併 用 薬 物 によって 見<br />

かけ 上 薬 効 が 変 動 することがしばしば 見 られる。そこで、 薬 物<br />

相 互 作 用 を 速 度 論 的 に 理 解 する。<br />

薬 物 相 互 作 用 を 速 度 論 的 に 解 析 する 手 法 とその 機 構 を 理 解 す<br />

る。<br />

12<br />

寺 崎<br />

病 態 時 の 体 内 動 態<br />

と 個 人 差 の 変 動 要<br />

因<br />

臨 床 上 、 薬 物 によって 体 内 動 態 に 大 きな 変 動 が 生 じることがあ<br />

る。 体 内 動 態 の 律 速 過 程 を 変 動 させる 要 因 は 薬 物 によって 異 な<br />

るが、 病 態 時 の 動 態 と 個 人 差 の 原 因 について 理 解 する。<br />

13<br />

寺 崎<br />

TDMと 高 分 子 薬<br />

Therapeutic Drug Monitoring(TDM)が 必 要 な 薬 物 について 理 解<br />

する。また、 近 年 注 目 されている 高 分 子 薬 について 理 解 する。<br />

14<br />

立 川<br />

ポピュレーショ<br />

ン・ファーマコキネ<br />

ティックス<br />

ポピュレーション・ファ 一 マコキネティックス 理 論 について 理<br />

解 する。<br />

15<br />

立 川<br />

モーメント 解 析<br />

モデル 非 依 存 性 の 方 法 としてモーメント 解 析 法 は 計 算 が 容 易<br />

で、モデル 化 の 困 難 なDDS 製 剤 からの 放 出 、 吸 収 の 解 析 に 有<br />

用 であり、その 解 析 理 論 を 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 状 況 、 授 業 への 積 極 的 な 参 加 、レポート、 筆 記 試 験 の 成 績 により 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] エピソード 薬 物 動 態 学 ― 薬 物 動 態 学 の 解 明 、 京 都 廣 川 書 店 (2012)<br />

[ 参 考 書 ] 「わかりやすい 生 物 薬 剤 学 第 4 版 」 辻 彰 編 、 廣 川 書 店 (2008)<br />

「Clinical Pharmacokinetics and Pharmacodynamics: concepts and applications<br />

Fourth Edition」 Malcolm Rowland and Thomas N. Tozer 著 、<br />

Lippincott Williams and Wilkins (2009)<br />

「 臨 床 薬 物 動 態 学 第 4 版 」 加 藤 隆 一 著 、 南 江 堂 (2009)


授 業 科 目 名 医 薬 品 化 学 1 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (5)<br />

単 位 数 1<br />

担 当 教 員 徳 山 英 利<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

標 的 とする 有 機 分 子 の 合 成 経 路 をデザインするには、 結 合 の 切 断 を 適 切 に 行 って、 一 段 階 前 の 合 成 中<br />

間 体 を 考 案 する 思 考 操 作 を、 出 発 原 料 に 到 るまでくり 返 す 必 要 がある。 理 論 的 に 正 しい 切 断 を 行 うには、<br />

反 応 機 構 の 正 しい 理 解 が 大 切 であり、 医 薬 品 化 学 1では 逆 合 成 解 析 の 基 礎 を 学 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

標 的 分 子 を 合 成 するための 合 理 的 な 逆 合 成 解 析 が 出 来 るようになり、 素 反 応 を 組 み 合 わせた 実 践 的 な<br />

合 成 を 通 して、 有 機 化 学 の 本 当 の 面 白 さを 味 わうことができる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

徳 山<br />

合 成 デザインとして<br />

の 逆 合 成 解 析 の 基 礎<br />

逆 合 成 解 析 を 行 うための 基 本 的 な 概 念 、 適 切 な 結 合 の 切 断 、 官<br />

能 基 変 換 (FGI)、 合 成 等 価 体 、シントン、 標 的 分 子 などについて<br />

医 薬 の 合 成 を 例 にして 解 説 する。<br />

2<br />

徳 山<br />

二 官 能 基 結 合 切 断<br />

医 薬 に 多 く 含 まれるヘテロ 原 子 の 隣 での 切 断 の 有 用 性 を、いく<br />

つかの 医 薬 の 合 成 を 例 にして 解 説 する。<br />

3<br />

徳 山<br />

C-C 結 合 切 断<br />

アルキン 部 分 での 切 断 の 有 用 性 、カルボニル 基 の 反 応 性 を 用 い<br />

た 合 成 設 計 について 理 解 する。<br />

4<br />

徳 山<br />

アルコールの 切 断<br />

アルコール 部 位 での 切 断 によるカルボニル 化 合 物 への 逆 合 成<br />

の 考 え 方 、また、ケトンをアルコールへと 官 能 基 変 換 した 後 に 切<br />

断 する 手 法 について 具 体 例 を 挙 げて 説 明 する。<br />

5<br />

徳 山<br />

1,3-ジカルボニル 化<br />

合 物 の 切 断<br />

Retro-aldol 型 反 応 を 用 いたβ-ヒドロキシカルボニル 化 合 物<br />

の 切 断 、α,β- 不 飽 和 カルボニル 化 合 物 の 切 断 、retro-Claisen<br />

型 反 応 を 用 いた 1,3-ジカルボニル 化 合 物 の 切 断 、エノラートの<br />

活 性 化 に 必 要 な 官 能 基 の 除 去 について 解 説 する。<br />

6<br />

徳 山<br />

1,5-ジカルボニル 化<br />

合 物 の 切 断<br />

Retro-Michael 型 反 応 を 用 いた 1,5-ジカルボニル 化 合 物 の 切<br />

断 、Robinson annulation、Mannich 反 応 を 利 用 した 合 成 への 展<br />

開 について、 生 理 活 性 天 然 物 合 成 を 例 にして 解 説 する。<br />

7<br />

徳 山<br />

極 性 転 換<br />

非 論 理 的 切 断 を 行 うための 極 性 転 換 (Umpolung)の 考 え 方 につ<br />

いて 説 明 し、α-ヒドロキシカルボニル 化 合 物 の 切 断 、シアノヒ<br />

ドリン 合 成 、Strecker のアミノ 酸 合 成 、ベンゾイン 縮 合 などの<br />

具 体 的 について 解 説 する。


[ 成 績 評 価 方 法 ] 出 席 状 況 と 筆 記 試 験 により 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] 「 有 機 合 成 の 戦 略 」Christine L. Willis, Martin Willis 著 、 富 岡 清 訳 、 化 学 同 人 (1998)<br />

「ウォーレン 有 機 化 学 ( 下 ) 第 2 版 」Clayden, Greeves, Warren, Wothers 著 、 野 依 ら 訳 、<br />

東 京 化 学 同 人 (2005)<br />

演 習 問 題 を 用 いて 自 習 することに 適 した 参 考 書<br />

「プログラム 学 習 有 機 合 成 化 学 」Stuart Warren 著 、 野 村 裕 次 郎 / 友 田 修 司 訳 、 講 談 社 サイ<br />

エンティフィク(1979)<br />

官 能 基 の 変 換 や 保 護 を 説 明 した 参 考 書<br />

「 官 能 基 の 化 学 」James R. Hanson 著 、 豊 田 真 弘 訳 、 化 学 同 人 (2003)


授 業 科 目 名 有 機 反 応 化 学 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (5)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 山 口 雅 彦 、 根 東 義 則 、<br />

田 中 好 幸 、 有 澤 美 枝 子<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

生 理 活 性 を 示 す 化 合 物 には、 窒 素 、 酸 素 、イオウ、およびリン 原 子 を 構 成 原 子 として 含 む 化 合 物 が 数<br />

多 く 存 在 する。 本 講 義 では、これらの 化 合 物 の 化 学 的 性 質 や 合 成 方 法 など、 基 本 的 性 質 を 解 説 すると 共<br />

に、 医 薬 品 としての 応 用 に 関 する 基 礎 的 知 識 を 学 ぶ。あわせて、これらを 合 成 するのに 必 要 な 有 機 金 属<br />

化 学 について 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

窒 素 、 酸 素 、イオウ、およびリン 原 子 を 構 成 原 子 として 含 む 化 合 物 の 化 学 的 性 質 と 合 成 方 法 および 有<br />

機 金 属 化 学 を 理 解 し、 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

有 機 金 属 化 学 概 論<br />

有 機 金 属 化 学 の 歴 史 について 理 解 する。<br />

2<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

金 属 炭 素 結 合 1<br />

金 属 炭 素 結 合 2<br />

18 電 子 則 、HSAB 則 を 理 解 する。<br />

3<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

有 機 金 属 化 合 物 の<br />

合 成 1<br />

典 型 金 属 炭 素 結 合 の 性 質 を 理 解 する。<br />

4<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

有 機 金 属 化 合 物 の<br />

合 成 2<br />

典 型 有 機 金 属 化 合 物 の 合 成 について 理 解 する。<br />

5<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

有 機 金 属 化 合 物 の<br />

反 応 1<br />

遷 移 有 機 金 属 化 合 物 の 合 成 について 理 解 する。<br />

6<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

有 機 金 属 化 合 物 の<br />

反 応<br />

典 型 有 機 金 属 化 合 物 の 反 応 について 理 解 する。<br />

7<br />

山 口 ・ 有 澤<br />

ヘテロ 元 素 化 学 概<br />

論<br />

遷 移 有 機 金 属 化 合 物 の 反 応 について 理 解 する。<br />

8<br />

根 東 ・ 田 中<br />

有 機 イオウ 化 合 物<br />

の 性 質<br />

非 金 属 へテロ 原 子 を 含 む 化 合 物 の 特 性 を 理 解 する。<br />

9<br />

根 東 ・ 田 中<br />

有 機 イオウ 化 合 物<br />

の 合 成<br />

有 機 イオウ 化 合 物 の 特 性 を 理 解 する。<br />

10<br />

根 東 ・ 田 中<br />

有 機 イオウ 化 合 物<br />

を 用 いる 合 成<br />

有 機 イオウ 化 合 物 の 合 成 法 を 理 解 する。


11<br />

根 東 ・ 田 中<br />

有 機 イオウ 化 合 物<br />

を 用 いる 不 斉 合 成<br />

有 機 イオウ 化 合 物 を 用 いる 合 成 反 応 について 理 解 する。<br />

12<br />

根 東 ・ 田 中<br />

反 応 機 構 解 析 と 活<br />

性 種<br />

キラルな 有 機 イオウ 試 薬 を 用 いる 不 斉 合 成 を 理 解 する。<br />

13<br />

根 東 ・ 田 中<br />

反 応 機 構 解 析 と 化<br />

学 平 衡<br />

反 応 機 構 解 析 における 反 応 活 性 種 の 役 割 を 理 解 する。<br />

14<br />

根 東 ・ 田 中<br />

反 応 機 構 解 析 と 熱<br />

力 学<br />

反 応 機 構 解 析 における 化 学 平 衡 の 影 響 を 理 解 する。<br />

15<br />

根 東 ・ 田 中<br />

反 応 機 構 解 析 における 熱 力 学 の 影 響 を 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 と 出 席 状 況 により 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 および 参 考 書 ]<br />

指 定 無 し


授 業 科 目 名 分 析 化 学 3 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (5)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 大 江 知 行 、 後 藤 貴 章<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

生 体 内 の 薬 物 の 質 的 、 量 的 変 動 を 的 確 に 把 握 することは、 医 薬 品 の 有 効 性 と 安 全 性 の 確 保 や 体 内 動 態<br />

解 析 を 含 めた 創 薬 研 究 並 びに 薬 物 の 適 性 使 用 においてきわめて 重 要 である。 一 方 、 病 態 時 に 挙 動 の 変 化<br />

するタンパク 質 やペプチドなどの 生 体 分 子 の 解 析 は、 創 薬 研 究 のみならず 生 命 科 学 研 究 においても 不 可<br />

欠 となる。 本 講 では、こうした 目 的 に 用 いられる 各 種 高 分 離 並 びに 高 感 度 分 析 法 の 原 理 と 実 際 を 理 解 す<br />

ることを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

創 薬 科 学 研 究 や 生 命 科 学 研 究 並 びに 臨 床 研 究 で 用 いられる 代 表 的 な 分 析 技 術 の 原 理 を 説 明 でき、 目 的<br />

に 即 した 生 体 試 料 の 前 処 理 並 びに 取 り 扱 いができる。また、 質 量 分 析 法 を 用 いる 生 体 分 子 の 定 量 と 定 性<br />

の 基 礎 を 理 解 し、 生 体 分 子 解 析 への 応 用 例 について 説 明 できる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

大 江<br />

臨 床 分 析 化 学 概 論<br />

生 体 内 微 量 生 理 活 性 物 質 、 薬 物 測 定 の 意 義 とその 方 法 論 につい<br />

て 理 解 する。<br />

2<br />

大 江<br />

生 体 試 料 の 取 り 扱 い<br />

生 体 試 料 の 種 類 、サンプリング 法 、 取 り 扱 い 上 の 注 意 、および<br />

保 存 法 について 理 解 する。<br />

3<br />

大 江<br />

分 析 データの 信 頼 性<br />

分 析 データの 信 頼 性 を 確 保 するための 分 析 法 の validation、<br />

標 準 化 について 理 解 する。<br />

4<br />

大 江<br />

試 料 の 前 処 理<br />

生 体 成 分 の 分 析 に 用 いられる 各 種 前 処 理 法 の 原 理 と 特 徴 を 理<br />

解 する。<br />

5<br />

大 江<br />

高 速 液 体 クロマトグ<br />

ラフィーⅠ<br />

生 体 成 分 の 分 析 に 汎 用 される 高 速 液 体 クロマトグラフィーに<br />

おける 溶 質 の 保 持 挙 動 に 関 わる 因 子 を 考 え、 理 解 する。<br />

6<br />

大 江<br />

高 速 液 体 クロマトグ<br />

ラフィーⅡ<br />

高 速 液 体 クロマトグラフィーにおける 溶 質 の 立 体 構 造 と 分 離<br />

挙 動 の 関 係 を 考 え、 理 解 する。<br />

7<br />

後 藤<br />

アフィニティークロ<br />

マトグラフィー<br />

生 物 学 的 親 和 性 を 利 用 するアフィニティークロマトグラフィ<br />

ーの 特 徴 を 理 解 する。<br />

8<br />

大 江<br />

電 気 泳 動 法 Ⅰ<br />

生 体 高 分 子 の 解 析 に 汎 用 されるゲル 電 気 泳 動 法 の 原 理 と 特 徴<br />

を 理 解 する。


9 大 江 電 気 泳 動 法 Ⅱ 超 高 分 離 能 を 有 するキャピラリー 電 気 泳 動 法 の 原 理 と 特 徴 を<br />

理 解 する。<br />

10<br />

大 江<br />

質 量 分 折 法 Ⅰ<br />

高 速 液 体 クロマトグラフィー/マススペクトロメトリーによ<br />

る 低 分 子 の 高 感 度 分 析 の 基 礎 を 理 解 する。<br />

11<br />

大 江<br />

質 量 分 析 法 Ⅱ<br />

安 定 同 位 元 素 標 識 体 を 利 用 する 生 理 活 性 物 質 の 体 内 動 態 解 析<br />

法 について 理 解 する。<br />

12<br />

大 江<br />

タンパク 質 解 析 法 Ⅰ<br />

質 量 分 析 法 におけるタンパク 質 ・ペプチドのイオン 化 、その<br />

マススペクトルの 解 析 法 を 理 解 する。<br />

13<br />

大 江<br />

タンパク 質 解 析 法 Ⅱ<br />

質 量 分 析 法 を 用 いるタンパク 質 同 定 法 について 理 解 する。<br />

14<br />

後 藤<br />

免 疫 測 定 法 Ⅰ<br />

免 疫 原 のデザインと 得 られる 抗 体 の 特 異 性 の 関 係 を 考 え、 抗<br />

原 ・ 抗 体 反 応 を 活 用 する 免 疫 測 定 法 の 測 定 原 理 とその 特 徴 を 理<br />

解 する。<br />

15<br />

後 藤<br />

免 疫 測 定 法 Ⅱ<br />

低 分 子 化 合 物 に 用 いられる 競 合 型 測 定 系 と 高 分 子 に 対 して 利<br />

用 可 能 な 非 競 合 型 測 定 系 の 原 理 と 特 徴 について 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

主 に 筆 記 試 験 を 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] 「 薬 学 生 のための 臨 床 化 学 」 改 訂 第 2 版 後 藤 順 一 、 片 山 善 章 編 、 南 江 堂 (2005)<br />

「パートナー 分 析 化 学 Ⅰ」 斎 藤 寛 、 千 熊 正 彦 、 山 口 政 俊 、 萩 中 淳 編 、 南 江 堂 (2007)<br />

「パートナー 分 析 化 学 Ⅱ」 山 口 政 俊 、 升 島 努 、 斎 藤 寛 、 能 田 均 編 、 南 江 堂 (2007)<br />

「パートナー 分 析 化 学 Ⅰ 改 訂 第 2 版 」 萩 中 淳 ・ 山 口 政 俊 ・ 千 熊 正 彦 編 、 南 江 堂 (2012)<br />

「パートナー 分 析 化 学 Ⅱ 改 訂 第 2 版 」 山 口 政 俊 ・ 升 島 努 ・ 能 田 均 編 、 南 江 堂 (2012)<br />

「 機 器 による 医 薬 品 分 析 」 山 川 浩 司 、 鈴 木 真 言 編 、 講 談 社 サイエンティフィック(1994)


授 業 科 目 名 物 理 化 学 3 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (5)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 安 斉 順 一<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

本 授 業 科 目 では、2セメおよび3セメで 修 得 した 授 業 科 目 「 化 学 B」および「 物 理 化 学 2」の 理 解 を<br />

基 礎 として、 生 体 における 物 理 化 学 現 象 や 医 薬 関 連 材 料 などを 理 解 することを 目 的 とする。 本 科 目 では、<br />

当 該 領 域 における 最 先 端 の 研 究 動 向 を 随 時 紹 介 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

コロイドや 高 分 子 化 合 物 ( 特 に 高 分 子 電 解 質 )の 特 徴 とそれを 用 いたゲルの 利 用 、 各 種 の 分 子 膜 の 調<br />

製 方 法 と 特 徴 、およびそれらの 医 薬 ・ 製 剤 学 への 応 用 などについて 基 本 原 理 とともに 最 新 の 研 究 動 向 を<br />

理 解 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 安 斉 分 散 系 とコロイド 分 散 系 としてのコロイドの 具 体 例 とその 特 徴 、サイズの 評 価<br />

法 、および 製 剤 における 重 要 性 について 理 解 する。<br />

2<br />

安 斉<br />

高 分 子 とゲル1<br />

各 種 高 分 子 材 料 およびそれを 用 いた 高 分 子 ゲルの 特 徴 につい<br />

て 認 識 を 深 める。<br />

3<br />

安 斉<br />

高 分 子 とゲル2<br />

高 分 子 電 解 質 の 特 徴 とpH に 依 存 したゲルの 性 質 について 理<br />

解 する。<br />

4<br />

安 斉<br />

高 分 子 とゲル3<br />

ソフトマテリアルとしての 高 分 子 ゲルの 応 用 の 実 例 について<br />

学 ぶ。<br />

5<br />

安 斉<br />

高 分 子 とゲル4<br />

高 分 子 ゲルの 医 薬 への 応 用 の 実 例 を 学 ぶ。<br />

6<br />

安 斉<br />

界 面 活 性 剤 1<br />

イオン 性 および 非 イオン 性 界 面 活 性 剤 の 化 学 構 造 の 特 徴 と 溶<br />

液 の 物 理 化 学 的 性 質 について 理 解 する。<br />

7<br />

安 斉<br />

界 面 活 性 剤 2<br />

界 面 活 性 剤 のミセル 形 成 とその 熱 力 学 、ミセルの 利 用 、などに<br />

ついて 学 ぶ。<br />

8<br />

安 斉<br />

分 子 薄 膜 1<br />

単 分 子 膜 や2 分 子 膜 の 作 製 法 、 構 造 的 および 物 理 化 学 的 特 徴 、<br />

またその 利 用 について 理 解 する。<br />

9<br />

安 斉<br />

分 子 薄 膜 2<br />

ラングミュアーブロジェット 膜 や 交 互 累 積 膜 の 作 製 法 、 構 造 的<br />

および 物 理 化 学 的 特 徴 、またその 利 用 について 理 解 する。<br />

10<br />

安 斉<br />

分 子 薄 膜 3<br />

各 種 の 分 子 薄 膜 を 用 いた 分 離 と 精 製 、 選 択 透 過 膜 、 膜 電 位 、 信<br />

号 変 換 、センシング、などの 応 用 例 を 学 ぶ。<br />

11<br />

安 斉<br />

リポソーム<br />

リポソームの 作 製 方 法 、 特 徴 、 種 類 、 製 剤 への 応 用 などについ<br />

て 理 解 する。


12<br />

安 斉<br />

エマルション<br />

エマルションの 作 製 方 法 、 特 徴 、 種 類 、 製 剤 への 応 用 などにつ<br />

いて 理 解 する。<br />

13<br />

安 斉<br />

ミクロカプセル・ミ<br />

クロスフェア<br />

ミクロカプセル・ミクロスフェアの 作 製 方 法 、 特 徴 、 種 類 、 製<br />

剤 への 応 用 などについて 理 解 する。<br />

14<br />

安 斉<br />

レオロジー<br />

物 質 の 弾 性 、 粘 性 、 粘 弾 性 、などの 概 念 を 理 解 し、 製 剤 への 利<br />

用 について 学 ぶ。<br />

15<br />

安 斉<br />

粉 体<br />

粉 体 の 形 状 や 粒 度 分 布 とその 評 価 方 法 、および 製 剤 における 重<br />

要 性 について 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 定 期 試 験 と 小 試 験 。<br />

[ 教 科 書 ]「 物 性 物 理 化 学 」 大 島 ・ 半 田 編 , 南 江 堂 (1999)<br />

[その 他 ] 本 科 目 の 履 修 事 項 は 薬 剤 師 国 家 試 験 に 合 格 するために 必 須 の 内 容 である。


授 業 科 目 名 薬 理 学 4 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 ( 5)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 守 屋 孝 洋<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 理 学 は 生 体 におよぼす 薬 物 の 影 響 、すなわち 薬 理 作 用 を 研 究 し、 薬 がなぜ 効 くのかを 探 究 する 学 問<br />

である。また、 薬 理 作 用 を 基 に 生 体 の 機 能 を 研 究 する 学 問 でもある。 本 講 義 では、 薬 物 治 療 を 考 える 上<br />

で 不 可 欠 な 薬 理 作 用 と 生 体 機 能 との 関 連 を 理 解 することを 目 的 とする。 薬 理 学 1、 薬 理 学 2および 薬 理<br />

学 3の 内 容 に 続 けて、 薬 理 学 4では、 血 液 ・ 造 血 器 系 、 内 分 泌 系 、 炎 症 ・ 免 疫 系 に 作 用 する 薬 物 につい<br />

て 理 解 する。また、 感 染 症 の 治 療 に 用 いられる 薬 物 ( 消 毒 薬 、 化 学 療 法 薬 、 抗 生 物 質 、 抗 ウイルス 薬 )<br />

について 理 解 することを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 物 療 法 の 基 礎 となる 知 識 およびその 考 え 方 について 理 解 する。また、 血 液 ・ 造 血 器 系 、 内 分 泌 系 、<br />

炎 症 ・ 免 疫 系 に 作 用 する 薬 物 について 理 解 し、 薬 物 による 疾 病 の 治 療 効 果 が 現 れる 仕 組 みを 理 解 する。<br />

さらに、 病 原 体 と 感 染 症 について 理 解 し、それらに 対 する 治 療 薬 について 説 明 でき、その 薬 物 作 用 機 構<br />

を 考 えることができる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

守 屋<br />

ホルモンⅠ<br />

視 床 下 部 および 下 垂 体 ホルモンの 薬 物 としての 応 用 について 理<br />

解 する。<br />

2<br />

守 屋<br />

ホルモンⅡ<br />

性 ホルモン・ 副 甲 状 腺 ホルモンなどの 臨 床 応 用 について 理 解 す<br />

る。<br />

3<br />

守 屋<br />

ホルモンⅢ<br />

インスリンおよび 糖 尿 病 治 療 薬 について 理 解 する。<br />

4<br />

守 屋<br />

血 液 および<br />

造 血 器 作 用 薬 Ⅰ<br />

貧 血 治 療 薬 ・ 造 血 薬 ・ 輸 液 について 理 解 する。<br />

5<br />

守 屋<br />

血 液 および<br />

造 血 器 作 用 薬 Ⅱ<br />

抗 凝 血 薬 ・ 止 血 薬 について 理 解 する。<br />

6<br />

守 屋<br />

抗 炎 症 薬 Ⅰ<br />

炎 症 を 抑 える 薬 物 について、ステロイド 剤 を 中 心 に 理 解 する。<br />

7<br />

守 屋<br />

抗 炎 症 薬 Ⅱ<br />

非 ステロイド 性 抗 炎 症 薬 について 理 解 する。<br />

8<br />

守 屋<br />

免 疫 抑 制 薬 と<br />

免 疫 刺 激 薬<br />

免 疫 を 調 節 する 薬 物 およびアレルギー 疾 患 に 用 いる 薬 物 につい<br />

て 理 解 する。<br />

9<br />

守 屋<br />

感 染 症 と<br />

その 予 防 ・ 治 療 Ⅰ<br />

感 染 症 とその 原 因 となる 病 原 微 生 物 について 理 解 し、その 予 防 法<br />

および 治 療 法 を 理 解 する。<br />

10<br />

守 屋<br />

感 染 症 と<br />

その 予 防 ・ 治 療 Ⅱ<br />

病 原 微 生 物 による 感 染 症 を 予 防 あるいは 治 療 するための 化 学 療<br />

法 の 重 要 性 について 理 解 する。


11<br />

守 屋<br />

抗 感 染 症 薬 Ⅰ:<br />

化 学 療 法 薬<br />

病 原 微 生 物 のうち、 細 菌 による 疾 病 およびそれらに 作 用 する 薬 物<br />

について 理 解 する。<br />

12<br />

守 屋<br />

抗 感 染 症 薬 Ⅱ:<br />

化 学 療 法 薬<br />

細 菌 に 作 用 する 抗 生 物 質 や 化 学 療 法 薬 の 作 用 機 構 について 理 解<br />

する。<br />

13<br />

守 屋<br />

抗 感 染 症 薬 Ⅲ:<br />

消 毒 薬<br />

感 染 症 を 予 防 するために 用 いられる 消 毒 薬 について 理 解 し、その<br />

作 用 機 構 および 応 用 について 理 解 する。<br />

14<br />

守 屋<br />

抗 感 染 症 薬 Ⅳ:<br />

抗 ウイルス 薬<br />

病 原 微 生 物 のうち、ウイルスによる 疾 病 およびそれらに 作 用 する<br />

薬 物 について 理 解 する。<br />

15<br />

守 屋<br />

抗 感 染 症 薬 Ⅴ:<br />

抗 真 菌 薬<br />

病 原 微 生 物 のうち、 真 菌 による 疾 病 およびそれらに 作 用 する 薬 物<br />

について 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

試 験 により 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「New 薬 理 学 」 田 中 千 賀 子 ・ 加 藤 隆 一 編 集 、 南 江 堂<br />

[ 参 考 書 ] 「シンプル 微 生 物 学 」 東 匡 伸 ・ 小 熊 惠 二 編 集 、 南 江 堂<br />

「 新 薬 理 学 テキスト」 佐 藤 進 編 、 廣 川 書 店<br />

「 新 薬 理 学 入 門 」 柳 澤 輝 行 他 編 著 、 南 山 堂<br />

「グッドマン・ギルマン 薬 理 書 」 藤 原 元 始 他 監 訳 、 廣 川 書 店


授 業 科 目 名 公 衆 衛 生 学 1 配 当 学 年 (セメスター)3 年 (5)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 永 沼 章 、 黄 基 旭<br />

高 橋 勉<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

公 衆 街 生 学 は 人 間 の 健 康 の 保 持 ・ 増 進 と 疾 病 予 防 のための 方 策 を 検 討 する 学 問 である。 本 講 義 では、<br />

人 間 集 団 の 健 康 状 態 および 疾 病 の 実 態 の 把 握 方 法 、 疾 病 の 一 次 的 原 因 ( 食 習 慣 や 生 活 環 境 など)の 究<br />

明 方 法 、 疾 病 予 防 の 実 際 などを 理 解 し、さらに、 健 康 を 維 持 する 上 で 最 も 重 要 な 水 と 空 気 の 衛 生 、そ<br />

して 近 年 大 きな 社 会 問 題 となっている 有 害 物 質 による 環 境 汚 染 などについての 知 識 を 得 る。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

1. 統 計 データなどを 基 にして、 特 定 集 団 の 健 康 状 態 を 評 価 する 方 法 を 理 解 する。<br />

2. 水 や 空 気 などの 安 全 性 と 汚 染 対 策 法 を 理 解 する。<br />

3. 環 境 要 因 による 健 康 被 害 を 防 ぐ 方 法 を 理 解 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

永 沼<br />

公 衆 街 生 学 概 論<br />

公 衆 衛 生 学 の 歴 史 と 社 会 的 意 義<br />

2<br />

永 沼<br />

環 境 因 子 と 健 康<br />

人 間 の 健 康 に 影 響 を 及 ぼす 環 境 因 子 として 物 理 的 因 子 ( 温 度 、<br />

湿 度 、 気 圧 、 騒 音 、 紫 外 線 、 放 射 線 など)、 化 学 的 因 子 ( 農 薬 、 食<br />

品 添 加 物 、 重 金 属 など)および 生 物 学 的 因 子 ( 動 植 物 、 病 原 体 微<br />

生 物 など)がある。これら 環 境 因 子 と 生 体 との 関 わりについて 理<br />

解 する。<br />

3<br />

永 沼<br />

保 健 統 計<br />

人 間 集 団 の 健 康 や 疾 病 の 実 態 を 把 握 する 方 法 のひとつである 保<br />

健 統 計 の 意 義 とその 評 価 の 仕 方 について 理 解 する。<br />

4<br />

永 沼<br />

疫 学<br />

疾 病 を 予 防 するためには、 病 因 を 明 らかにする 必 要 がある。こ<br />

の 病 因 を 探 究 することを 目 的 とする 学 問 である「 疫 学 」の 法 方 と<br />

意 義 について 過 去 の 実 例 を 示 しながら 理 解 する。<br />

5<br />

黄<br />

疾 病 予 防 と 健 康 管<br />

理<br />

一 部 の 成 人 病 や 感 染 症 の 病 因 が 疫 学 的 研 究 などによって 明 らか<br />

にされており、 現 在 はこれらについて 有 効 な 予 防 対 策 がとられて<br />

いる。この 疾 病 予 防 対 策 の 意 義 と 効 果 について 歴 史 的 経 過 を 含 め<br />

て 理 解 する。<br />

6<br />

黄<br />

有 害 物 質 の 環 境 中<br />

動 態<br />

有 害 物 質 による 環 境 汚 染 の 進 行 は 人 類 の 存 亡 の 関 わる 重 大 課 題<br />

といっても 過 言 ではない。この 有 害 物 質 が 環 境 中 に 放 出 されてか<br />

ら 人 間 の 体 内 に 取 り 込 まれるまでの 経 路 、および 環 境 中 濃 縮 につ<br />

いて 理 解 する。<br />

7<br />

高 橋<br />

無 機 有 害 物 質 と 健<br />

康<br />

無 機 有 害 物 ( 有 機 重 金 属 を 含 む)による 健 康 影 響 をイタイイタ<br />

イ 病 や 水 俣 病 などの 実 例 をあげながら 理 解 する。


8<br />

永 沼<br />

有 機 有 害 物 質 と 健<br />

康<br />

人 間 の 建 康 に 影 響 を 与 える 有 機 物 質 が 環 境 中 に 多 く 存 在 し、<br />

我 々はこれら 有 機 有 害 物 質 の 脅 威 に 曝 されながら 生 活 をしてい<br />

る。 農 薬 やダイオキシン 類 などをはじめとするこれら 有 機 有 害<br />

物 質 の 毒 性 に 関 する 最 新 の 知 見 を 得 る。<br />

9<br />

永 沼<br />

化 学 物 質 の 安 全 性<br />

評 価<br />

化 学 物 質 の 毒 性 および 安 全 性 評 価 法 について 理 解 する。<br />

10<br />

永 沼<br />

水 の 衛 生<br />

人 間 の 健 康 を 維 持 する 上 で 清 浄 な 生 活 水 の 供 給 は 不 可 欠 であ<br />

る。 我 々が 通 常 飲 用 している 水 がどの 様 に 処 埋 されたものなの<br />

か、また、どの 程 度 清 浄 であるかを 理 解 する。<br />

11<br />

永 沼<br />

水 質 汚 濁<br />

産 業 排 水 などによって 環 境 水 ( 河 川 水 、 湖 沼 水 、 海 水 、 地 下<br />

水 など)の 汚 濁 が 進 行 しつつある。この 水 質 汚 濁 とその 試 験 法<br />

について 理 解 する。<br />

12<br />

永 沼<br />

空 気 環 境 の 衛 生<br />

室 内 空 気 および 大 気 と 健 康 との 関 わりについて 理 解 する。<br />

13<br />

永 沼<br />

大 気 汚 染<br />

我 々は 大 気 の 吸 引 を 避 けて 生 活 することはできない。したが<br />

って 大 気 汚 染 は 生 物 にとって 深 刻 な 問 題 である。この 大 気 汚 染<br />

の 現 状 とその 影 響 および 対 策 、 試 験 法 などについて 理 解 する。<br />

14<br />

永 沼<br />

産 業 衛 生<br />

働 く 人 々の 健 康 を 保 持 し、 職 業 性 疾 病 を 予 防 するための 保 健<br />

衛 生 活 動 を 産 業 衛 生 (または 産 業 保 健 )という。この 産 業 衛 生<br />

上 問 題 となる 職 業 性 疾 病 の 種 類 と 原 因 、およびその 予 防 対 策 に<br />

ついて 理 解 する。<br />

15<br />

永 沼<br />

環 境 間 題 とその 対<br />

策<br />

環 境 に 関 する 法 律 、 衛 生 行 政 、 地 球 規 模 環 境 間 題 などについ<br />

て 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

中 間 試 験 ( 講 義 中 に 実 施 )および 定 期 試 験 により 評 価 する。<br />

[その 他 ]<br />

講 義 内 容 のほとんどが 薬 剤 師 国 家 試 験 出 題 基 準 に 含 まれる。<br />

[ 教 科 書 ] 「 衛 生 薬 学 - 健 康 と 環 境 -」 永 沼 章 、 姫 野 誠 一 郎 、 平 塚 明 編 集 、 丸 善<br />

[ 参 考 書 ] 「 必 携 ・ 衛 生 試 験 法 」 日 本 薬 学 会 編 集 、 金 原 出 版<br />

「 環 境 白 書 」 環 境 省 編 集 、 財 務 省 印 刷 局<br />

「 厚 生 白 書 」 厚 生 労 働 省 編 集 、 厚 生 統 計 協 会


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 天 然 物 化 学 ( 創 薬 科 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 ( 6 )<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 大 島 吉 輝<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

天 然 物 化 学 の 歴 史 は、 医 薬 品 として 古 くから 用 いられてきた 天 然 資 源 に 源 を 求 めることができる。 天<br />

然 物 化 学 では、 天 然 資 源 が 作 り 出 す 天 然 物 の 化 学 構 造 ・ 化 学 的 性 質 ・ 生 物 活 性 を 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

天 然 物 化 学 の 歴 史 、その 薬 学 における 役 割 を 学 ぶことにより、 天 然 資 源 や 天 然 物 の 重 要 性 を 理 解 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

l<br />

大 島<br />

天 然 医 薬 品 とリー<br />

ド 化 合 物<br />

医 薬 品 に 実 用 化 されている 天 然 物 や 医 薬 品 開 発 のリード 化 合<br />

物 となった 天 然 物 を 学 ぶ。<br />

2<br />

大 島<br />

同 上<br />

同 上<br />

3<br />

大 島<br />

同 上<br />

同 上<br />

4<br />

大 島<br />

シーズの 開 拓<br />

天 然 資 源 の 創 薬 シーズとしての 重 要 性 を 学 ぶ。<br />

5<br />

大 島<br />

天 然 物 の 単 離<br />

天 然 物 の 代 表 的 な 抽 出 法 、 分 離 精 製 法 を 学 ぶ。<br />

6<br />

大 島<br />

同 上<br />

同 上<br />

7<br />

大 島<br />

抗 生 物 質<br />

抗 菌 物 質 、 抗 がん 物 質 などとして 医 薬 品 のなかで 重 要 な 位 置<br />

を 占 める 抗 生 物 質 を 学 ぶ。<br />

8<br />

大 島<br />

同 上<br />

同 上<br />

9<br />

大 島<br />

同 上<br />

同 上<br />

10<br />

大 島<br />

同 上<br />

同 上<br />

11<br />

大 島<br />

同 上<br />

同 上<br />

12<br />

大 島<br />

抗 生 物 質 の 生 産<br />

抗 生 物 質 の 生 産 方 法 を 学 ぶ。<br />

13<br />

大 島<br />

同 上<br />

同 上<br />

14<br />

大 島<br />

海 洋 生 物 成 分<br />

医 薬 品 開 発 のリード 化 合 物 探 索 の 有 望 な 資 源 である 海 洋 生 物<br />

の 生 物 活 性 物 質 を 学 ぶ。<br />

15<br />

大 島<br />

同 上<br />

同 上


[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 と 定 期 試 験 により 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ]「ベーシック 薬 学 教 科 書 シリーズ7 生 薬 学 ・ 天 然 物 化 学 」 吉 川 雅 之 編 、 化 学 同 人 (2008)<br />

[ 参 考 書 ]「 天 然 生 理 活 性 物 質 の 化 学 」 多 田 全 宏 編 、 宣 協 社 (2000)<br />

「 天 然 物 化 学 改 訂 第 5 版 」 田 中 治 、 野 副 重 男 、 相 見 則 郎 、 永 井 正 博 編 、 南 江 堂 (1998)<br />

「 薬 用 資 源 学 」 山 崎 幹 夫 、 斉 藤 和 季 編 、 丸 善 (1997)


授 業 科 目 名 有 機 合 成 化 学 ( 創 薬 科 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (6)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 岩 渕 好 治 、 徳 山 英 利<br />

叶 直 樹<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

医 薬 を 代 表 例 とする 多 官 能 基 性 有 機 分 子 の 合 成 設 計 においては、 化 合 物 の 特 徴 に 適 した 合 成 戦 略 、 適<br />

切 なタイミングでの 官 能 基 の 導 入 や 変 換 と、それを 行 うための 保 護 基 の 有 効 利 用 、 試 薬 や 化 合 物 の 立 体<br />

的 環 境 を 利 用 した 立 体 選 択 的 反 応 など、これまでに 学 んだ 有 機 化 学 の 総 合 的 な 応 用 力 が 試 される。「 有<br />

機 合 成 化 学 」では、 過 去 に 達 成 された 全 合 成 を 解 析 することを 通 じて 合 成 設 計 の 立 て 方 について 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 効 率 的 な 合 成 経 路 、 立 体 および 官 能 基 選 択 的 反 応 、 保 護 基 、 出 発 原 料 の 入 手 など 合 成 設 計 に 必 要 な<br />

基 本 的 かつ 一 般 的 な 事 項 を 学 ぶ。<br />

・ 様 々な 天 然 物 の 全 合 成 スキームから、 反 応 機 構 、 立 体 および 官 能 基 選 択 性 や 合 成 戦 略 などを 解 析 で<br />

きるようになる。<br />

・ 論 理 的 な 合 成 設 計 、 独 創 的 な 合 成 デザイン 等 を 通 して 有 機 化 学 を 駆 使 した 合 成 の 面 白 さを 味 わう。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

徳 山<br />

全 合 成 概 説<br />

収 束 的 な 合 成 設 計 等 、 合 成 経 路 の 設 計 に 必 要 な 概 念 について 学<br />

ぶ。<br />

2<br />

徳 山<br />

官 能 基 変 換 概 説<br />

酸 化 、 還 元 反 応 を 中 心 に 代 表 的 な 官 能 基 変 換 反 応 について 学 ぶ<br />

3<br />

徳 山<br />

官 能 基 選 択 的 変 換<br />

保 護 基 とその 利 用 法<br />

多 官 能 基 性 化 合 物 の 官 能 基 選 択 的 変 換 に 関 して、 代 表 的 な 保 護<br />

基 とその 利 用 法 について 学 ぶ。<br />

4<br />

徳 山<br />

位 置 選 択 的 変 換<br />

アルケンやベンゼン 環 の 変 換 、 非 対 称 ケトンのアルキル 化 等 、<br />

位 置 選 択 性 が 問 題 となる 変 換 について 学 ぶ。<br />

5<br />

徳 山<br />

立 体 選 択 的 変 換<br />

ケトンに 対 する 求 核 付 加 反 応 等 、 様 々な 立 体 選 択 的 反 応 に 関 し<br />

て、 立 体 選 択 性 の 発 現 する 機 構 等 について 学 ぶ。<br />

6<br />

徳 山<br />

不 斉 合 成<br />

光 学 活 性 化 合 物 を 合 成 するための 手 法 ( 光 学 分 割 、 不 斉 反 応 、<br />

キラルプール 法 、 酵 素 法 など)について 学 ぶ。<br />

7<br />

徳 山<br />

実 践 的 な 有 機 合 成<br />

ピロリジンアルカロイドの 全 合 成 を 採 り 上 げ、 実 践 的 な 合 成 に<br />

関 して 解 説 する。<br />

8<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

テルペン 類 の 全 合 成<br />

代 表 的 なテルペン 類 の 全 合 成 について 学 ぶ。<br />

9<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

ステロイド 類 の 全 合<br />

成<br />

代 表 的 なステロイド 類 の 全 合 成 について 学 ぶ。<br />

10<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

プロスタグランジン<br />

類 の 全 合 成<br />

代 表 的 なプロスタグランジン 類 の 合 成 法 について 学 ぶ。


11<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

マクロライド 類 の 全<br />

合 成<br />

代 表 的 なマクロライド 類 の 全 合 成 について 学 ぶ。<br />

12<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

アルカロイド 類 の 全<br />

合 成<br />

代 表 的 なアルカロイド 類 の 全 合 成 について 学 ぶ。<br />

13<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

アルカロイド 類 の 全<br />

合 成<br />

代 表 的 なアルカロイド 類 の 全 合 成 について 学 ぶ。<br />

14<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

アルカロイド 類 の 全<br />

合 成<br />

代 表 的 なアルカロイド 類 の 全 合 成 について 学 ぶ。<br />

15<br />

岩 渕 ・ 叶<br />

アルカロイド 類 の 全<br />

合 成<br />

代 表 的 なアルカロイド 類 の 全 合 成 について 学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 出 席 状 況 、 発 表 内 容 、 講 義 中 の 議 論 への 寄 与 度 、 筆 記 試 験 /レポート 等 を 総 合 評 価 。<br />

[ 参 考 書 ] 「 逆 合 成 のノウハウ 有 機 合 成 の 戦 略 」C. L. Willis, M. Wills 著 、 富 岡 清 訳 、 化 学 同 人 (1998)<br />

「Art in Organic Synthesis, 2nd Ed.」by N. Anand, J. S. Bindra, S. Ranganathan, John<br />

Wiley & Sons (1988)<br />

「プログラム 学 習 有 機 合 成 化 学 」S. Warren 著 、 野 村 祐 次 郎 、 友 田 修 司 訳<br />

講 談 社 サイエンティフィク(1979)<br />

人 名 反 応 を 基 にした 合 成 戦 略 に 関 する 参 考 書<br />

「 人 名 反 応 に 学 ぶ 有 機 合 成 戦 略 」L. Kürti, B. Czakao 著 、 富 岡 清 監 訳 、 化 学 同 人 (2006)<br />

代 表 的 な 天 然 物 の 全 合 成 に 詳 説 した 参 考 書<br />

「Classics in Total Synthesis」by K. C. Nicolaou, E. J. Sorensen, VCH (1996)<br />

「Classics in Total Synthesis II」by K. C. Nicolaou, S. A. Snyder, Wiley-VCH (2003)<br />

官 能 基 の 変 換 や 保 護 を 説 明 した 参 考 書<br />

「 官 能 基 の 化 学 」James R. Hanson 著 、 豊 田 真 弘 訳 、 化 学 同 人 (2003)


授 業 科 目 名 医 薬 品 化 学 2( 創 薬 科 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)3 年 (6)<br />

単 位 数 1<br />

担 当 教 員 土 井 隆 行<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

医 薬 品 創 製 の 歴 史 からゲノム 創 薬 に 代 表 される 現 在 の 高 度 な 創 薬 研 究 について, 特 許 取 得 や 医 薬 品 と<br />

して 上 市 されるまでに 守 るべき 規 範 とともに 学 習 する. 医 薬 品 の 標 的 分 子 の 機 能 , 構 造 的 特 徴 を 学 び,<br />

医 薬 品 が 認 識 し, 結 合 ・ 機 能 するために 重 要 となるファーマコフォア 等 の 概 念 について 学 ぶ. 代 表 的 な<br />

医 薬 品 の 開 発 事 例 をもとに, 創 薬 に 必 要 となる 基 本 的 知 識 を 学 ぶ.<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

医 薬 品 開 発 の 流 れ,これまでに 用 いられている 研 究 手 法 について 説 明 できるようなる.<br />

特 許 の 意 義 , 新 薬 開 発 研 究 にかかる 規 範 について 説 明 できるようになる.<br />

ファルマコフォア, 生 物 学 的 等 価 体 , 構 造 活 性 相 関 について 理 解 し, 説 明 できるようになる.<br />

ヘテロ 環 化 合 物 の 構 造 と 名 称 の 対 応 がつき,その 化 学 的 性 質 を 理 解 できるようになる.<br />

代 表 的 な 医 薬 品 の 標 的 分 子 に 対 する 作 用 機 構 について 化 学 構 造 をもとに 説 明 できるようになる.<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

土 井<br />

創 薬 の 流 れ<br />

医 薬 品 の 歴 史 , 創 薬 の 現 状 ,および 医 薬 品 における 探 索 初 期<br />

から 開 発 化 合 物 決 定 までの 創 薬 の 流 れについて 学 習 する.<br />

2<br />

土 井<br />

最 近 の 創 薬 研 究<br />

ゲノム 創 薬 ,バイオ 医 薬 品 , 自 動 薬 効 評 価 系 と 合 成 装 置 ,コ<br />

ンピュータを 活 用 したドラッグデザインについて 学 習 する.<br />

3<br />

土 井<br />

医 薬 品 開 発 の 基 礎<br />

特 許 ,ジェネリック 医 薬 品 , 新 薬 の 研 究 開 発 にかかる 規 範 に<br />

ついて 学 習 する.<br />

4<br />

土 井<br />

標 的 となる 生 体 分<br />

子<br />

薬 物 のおもな 標 的 分 子 の 機 能 と 構 造 上 の 特 徴 ,および 薬 物 と<br />

生 体 分 子 との 相 互 作 用 の 様 式 ,ならびに 薬 物 の 基 本 的 な 作 用 発<br />

現 の 様 式 を 学 習 する.<br />

5<br />

土 井<br />

医 薬 品 の 構 造<br />

ファーマコフォア, 生 物 学 的 等 価 体 , 構 造 活 性 相 関 の 概 念 に<br />

ついて 学 ぶ.<br />

6<br />

土 井<br />

代 表 的 な 医 薬 品 1<br />

代 表 的 な 医 薬 品 の 開 発 事 例 をもとに 創 薬 研 究 について 学 習 す<br />

る.また, 医 薬 品 に 多 くみられるヘテロ 環 化 合 物 について 学 習<br />

する.<br />

7<br />

土 井<br />

代 表 的 な 医 薬 品 2<br />

代 表 的 な 医 薬 品 の 開 発 事 例 をもとに 創 薬 研 究 について 学 習 す<br />

る.また, 医 薬 品 に 多 くみられるヘテロ 環 化 合 物 について 学 習<br />

する.


[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 と 出 席 状 況 により 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ]<br />

ベーシック 薬 学 教 科 書 シリーズ6 創 薬 科 学 ・ 医 薬 化 学 , 橘 高 敦 史 編 化 学 同 人 (2011)<br />

[ 参 考 書 ]<br />

創 薬 科 学 医 薬 品 のdiscoveryとdevelopment 長 秀 連 著 南 山 堂 (2012)<br />

創 薬 20の 事 例 にみるその 科 学 と 研 究 開 発 戦 略 山 崎 恒 義 ・ 堀 江 透 編 丸 善 (2009)<br />

芳 香 族 ヘテロ 環 化 合 物 の 化 学 反 応 性 と 環 合 成 坂 本 尚 夫 , 廣 谷 功 著 講 談 社 (2008)<br />

最 新 創 薬 化 学 上 下 巻 探 索 研 究 から 開 発 まで 改 訂 第 2 版 C. G. Wermuth 編 著 長 瀬 博 監 訳 (2011)


授 業 科 目 名 薬 品 構 造 解 析 学 ( 創 薬 科 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (6)<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 大 島 吉 輝 、 山 口 雅 彦<br />

根 東 義 則 、 岩 渕 好 治<br />

土 井 隆 行 、 徳 山 英 利<br />

田 中 好 幸 、 叶<br />

直 樹<br />

菊 地 晴 久 、 有 澤 美 枝 子<br />

稲 本 浄 文 、 吉 田 将 人<br />

増 田 裕 一<br />

医 薬 品 のほとんどは 有 機 化 合 物 である。 従 って、 創 薬 における 有 機 合 成 化 学 の 役 割 は 極 めて 大 きい。<br />

更 に、 将 来 、 薬 学 に 携 わる 研 究 者 には 合 成 系 、 生 物 系 を 問 わず 低 分 子 有 機 化 合 物 の 構 造 ならびにそれか<br />

ら 由 来 する 物 性 についての 知 識 が 必 須 となる。 本 授 業 では 20 人 程 度 の 小 グループに 分 け、 演 習 形 式 で<br />

各 種 スペクトル(MS,UV,IR,NMR)による 有 機 化 合 物 の 構 造 決 定 について 講 義 を 行 い、 機 器 スペクト<br />

ルによる 有 機 化 合 物 の 同 定 ・ 確 認 のための 能 力 を 養 うことを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

MS,UV,IR,NMR の 基 本 原 理 を 理 解 し、これらのデータに 基 づいて 低 分 子 有 機 化 合 物 の 分 子 構 造 を 推<br />

定 することができるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

2<br />

大 島 (グループ A)<br />

山 口 (グループ B)<br />

根 東 (グループ A)<br />

岩 渕 (グループ B)<br />

総 論 -1: 質 量 分 析<br />

法 (MS スペクトル)<br />

総 論 -2: 赤 外 分 光<br />

法 (IR スペクトル)<br />

紫 外 ・ 可 視 分 光 法<br />

Mass スペクトルは 化 合 物 の 分 子 量 はもとより、その 構<br />

造 に 関 する 有 用 な 情 報 を 提 供 する。MS スペクトルおよび<br />

高 分 解 能 MS スペクトルの 原 理 を 学 ぶとともに、 分 子 構 造<br />

に 特 異 的 なフラグメンテーション 反 応 の 有 機 電 子 論 を 理<br />

解 する。<br />

IR スペクトルは 化 合 物 中 の 官 能 基 の 検 出 に 有 効 であ<br />

る。スペクトルの 原 理 を 物 理 化 学 の 面 から 捉 え、 官 能 基<br />

と 特 性 吸 収 帯 との 関 係 を 理 解 する。<br />

紫 外 ・ 可 視 吸 収 スペクトルは 化 合 物 に 特 有 のものであ<br />

る。 電 子 遷 移 を 引 き 起 こす 構 造 単 位 の 種 類 と 吸 収 スペク<br />

トルとの 関 係 を 理 解 する。<br />

3<br />

4<br />

土 井 (グループ A)<br />

徳 山 (グループ B)<br />

田 中 (グループ A)<br />

叶 (グループ B)<br />

総 論 -3:プロトン<br />

核 磁 気 分 光 法 ( 1 H‐<br />

NMR スペクトル)<br />

各 論 -1: 脂 肪 族 化<br />

合 物 の 構 造 解 析<br />

その 1<br />

1<br />

H-NMR スペクトルは 化 合 物 を 構 成 する 水 素 の 数 ならび<br />

にそれらの 水 素 がどのような 環 境 におかれているかを 教<br />

えてくれる。 講 義 ではスペクトルの 原 理 、 特 に 化 学 シフ<br />

トや 結 合 定 数 がどのようにして 生 ずるかを 理 解 する。<br />

比 較 的 簡 単 な 脂 肪 族 飽 和 化 合 物 の 構 造 解 析 演 習 を 行 な<br />

う。 特 に 1 H-NMR スペクトルにおいてメチル 基 の 化 学 シフ<br />

ト、 結 合 定 数 に 着 目 し 構 造 決 定 を 行 なう。Geminal ならび<br />

に vicinal プロトン 間 の 結 合 定 数 の 違 い 等 、 微 細 な 構 造<br />

とスペクトル 情 報 との 相 関 を 理 解 する。


5<br />

6<br />

7<br />

8<br />

9<br />

10<br />

11<br />

12<br />

13<br />

菊 地 (グループ A)<br />

有 澤 (グループ B)<br />

大 島 (グループ A)<br />

山 口 (グループ B)<br />

根 東 (グループ A)<br />

岩 渕 (グループ B)<br />

土 井 (グループ A)<br />

徳 山 (グループ B)<br />

田 中 (グループ A)<br />

叶 (グループ B)<br />

菊 地 (グループ A)<br />

有 澤 (グループ B)<br />

大 島 (グループ A)<br />

山 口 (グループ B)<br />

根 東 (グループ A)<br />

岩 渕 (グループ B)<br />

土 井 (グループ A)<br />

徳 山 (グループ B)<br />

各 論 -2: 脂 肪 族 化<br />

合 物 の 構 造 解 析<br />

その 2<br />

各 論 -3: 芳 香 族 化<br />

合 物 の 構 造 解 析<br />

その 1<br />

各 論 -4: 芳 香 族 化<br />

合 物 の 構 造 解 析<br />

各 論 -5:アルコー<br />

ル 類 の 構 造 解 析<br />

その 1<br />

各 論 -6:アルコー<br />

ル 類 の 構 造 解 析<br />

その 2<br />

各 論 -7:アルデヒ<br />

ド 類 の 構 造 解 析<br />

各 論 -8:ケトン 類<br />

の 構 造 解 析<br />

各 論 -9:カルボン<br />

酸 類 の 構 造 解 析<br />

その 1<br />

各 論 -10:カルボ<br />

ン 酸 類 の 構 造 解 析<br />

その 2<br />

脂 肪 族 不 飽 和 化 合 物 の 構 造 解 析 を 行 なう。オレフイン<br />

の 幾 何 異 性 体 を 結 合 定 数 より 判 断 する。また、Mass スペ<br />

クトルにおけるフラグメンテーションを 解 析 し、 二 重 結<br />

合 の 位 置 を 推 定 する。UV スペクトルによって 共 役 系 の 存<br />

在 を 予 測 する。<br />

モノ 置 換 ベンゼンの 1 H-NMR スペクトルにおける 結 合 定<br />

数 に 対 する 置 換 基 の 効 果 を 理 解 する。また、IR スペクト<br />

ルにおける 面 外 変 角 振 動 ならびに 二 重 結 合 の 吸 収 よりモ<br />

ノ 置 換 ベンゼン 構 造 を 推 定 する。<br />

多 置 換 ベンゼンの 置 換 基 の 位 置 を 1 H-HMR スペクトルに<br />

おける 化 学 シフトならびに 結 合 定 数 より 推 定 する 方 法 を<br />

学 ぶ。また、UV スペクトルと 置 換 基 の 性 質 ( 電 子 供 与 性<br />

あるいは 電 子 求 引 性 )、 構 造 との 相 関 について 学 ぶ。<br />

簡 単 な 第 一 級 、 第 二 級 、 第 三 級 アルコールの 構 造 を<br />

Mass、NMR スペクトルから 決 定 する 方 法 を 学 ぶ。Mass ス<br />

ペクトルにおける M + -17、M + -18 フラグメントの 意 味 、お<br />

よび IR スペクトルでの 水 酸 基 の 分 子 内 および 分 子 間 水 素<br />

結 合 による 波 数 変 化 の 理 由 を 理 解 する。<br />

より 複 雑 なアルコールとして 2 価 のアルコールあるい<br />

は 水 酸 基 に 隣 接 した 官 能 基 を 持 つアルコールの 構 造 解 析<br />

を 行 なう。 1 H-NMR,IR スペクトルより 分 子 内 あるいは 分<br />

子 間 における 水 素 結 合 の 存 在 を 明 らかにする。Mass スペ<br />

クトルにおいては β- 開 裂 に 着 目 し 構 造 解 析 を 行 なう。<br />

1<br />

H-NMR スペクトルにおいて 特 徴 的 に 観 察 されるアルデ<br />

ヒドプロトンの 化 学 シフトについて 説 明 する。また IR ス<br />

ペクトルにおけるカルボニル 基 の 吸 収 が 置 換 基 によって<br />

どのように 変 化 するかを 理 解 し、アルデヒドの 構 造 解 析<br />

に 応 用 する。<br />

アルデヒドと 同 様 にケトンのカルボニル 基 は 置 換 基 に<br />

よって 広 範 囲 の 波 数 領 域 に 観 察 される。 従 って、IR スペ<br />

クトルはケトン 類 の 構 造 解 析 に 極 めて 有 用 な 情 報 を 提 供<br />

する。いくつかの 問 題 例 を 解 きながらその 理 由 について<br />

理 解 を 深 める。<br />

カルボン 酸 に 特 徴 的 な IR スペクトルならびに 1 H-NMR<br />

スペクトルについて 学 ぶ。 更 にその 誘 導 体 である 酸 ハラ<br />

イド、 無 水 物 やアミド、エステルの 特 性 吸 収 帯 について<br />

問 題 例 を 参 考 にしながら 理 解 を 深 める。<br />

カルボン 酸 誘 導 体 の Mass スペクトルは β- 開 裂 、<br />

McLafferty 転 位 等 特 徴 的 なフラグメンテーションを 示 す<br />

ため、 構 造 解 析 に 極 めて 有 効 である。それらのメカニズ<br />

ムを 有 機 電 子 論 的 観 点 から 考 察 する。


14<br />

15<br />

有 澤 (グループ A)<br />

稲 本 (グループ B)<br />

吉 田 (グループ A)<br />

増 田 (グループ B)<br />

各 論 -11:アミン 類<br />

の 構 造 解 析<br />

各 論 -12:フェノー<br />

ル 類 の 構 造 解 析<br />

IR スペクトルにおけるアミンの 特 性 吸 収 ならびに Mass<br />

スペクトルにおける 開 裂 様 式 について 理 解 する。これら<br />

スペクトルがアミン 類 の 構 造 解 析 に 有 効 であることを 学<br />

ぶ。<br />

フェノール 類 の 水 酸 基 は、IR および NMR スペクトルに<br />

おいて 分 子 内 あるいは 分 子 間 水 素 結 合 によって 特 徴 的 に<br />

吸 収 を 示 す。これらの 現 象 を 構 造 有 機 化 学 の 面 から 理 解<br />

する。また Mass スペクトルに 見 られる 特 徴 的 なピークを<br />

もとにフェノール 類 の 構 造 解 析 を 行 なう。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 、 演 習 発 表 、 中 間 試 験 、および 定 期 試 験 の 結 果 を 総 合 して 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ]<br />

「 有 機 化 合 物 のスペクトルによる 同 定 法 -MS,IR,NMR の 併 用 -( 第 7 版 )」<br />

R. M. Silverstein・F. X. Webster 著 、 荒 木 峻 ・ 益 子 洋 一 郎 ・ 山 本 修 ・ 鎌 田 利 紘 訳<br />

東 京 化 学 同 人 (2006)


授 業 科 目 名 臨 床 医 学 概 論 ( 創 薬 科 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (6)<br />

病 院 薬 学 概 論 1( 薬 学 科 ) 単 位 数 2<br />

担 当 教 員 佐 藤 博 、 高 橋 信 行<br />

片 桐 秀 樹 、 山 谷 睦 雄<br />

松 岡 洋 夫 、 亀 岡 淳 一<br />

有 馬 隆 博 、 石 井 智 徳<br />

内 藤 剛 、 黒 澤 一<br />

阿 部 俊 明 、 服 部 俊 夫<br />

中 保 利 通 、 飯 島 克 則<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

医 学 の 概 念 を 知 り、 医 学 と 薬 学 の 境 界 領 域 を 学 ぶ。 糖 尿 病 、 血 液 疾 患 、 免 疫 疾 患 、 消 化 器 疾 患 、 高 血<br />

圧 、 腎 臓 病 、 呼 吸 器 疾 患 、 感 覚 器 疾 患 、 精 神 神 経 疾 患 、 外 科 疾 患 など 各 種 の 疾 患 について、それぞれの<br />

専 門 医 による 解 説 を 通 して 病 気 の 診 断 、 発 症 機 序 、 病 態 、および 薬 物 治 療 について 理 解 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

疾 病 ・ 病 態 を 理 解 し、 病 態 の 理 解 に 基 づく 医 療 薬 学 の 在 り 方 を 考 察 する。 更 に 最 新 の 疾 病 診 断 を 学 び、<br />

今 後 自 らが 目 指 す 指 導 的 立 場 の 薬 剤 師 、あるいは 創 薬 に 関 わる 研 究 者 としての 役 割 を 自 覚 し、 将 来 の 臨<br />

床 薬 学 の 担 い 手 としての 基 本 を 学 ぶ。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

佐 藤<br />

内 科 学 概 論<br />

内 科 学 は、 疾 病 の 原 因 ・ 病 態 を 明 らかにし、 早 期 診 断 、 適 切<br />

な 治 療 を 通 じて 患 者 を 社 会 復 帰 させる 臨 床 科 学 である。 代 表 例<br />

として 腎 臓 病 の 診 断 と 治 療 を 取 り 上 げながら、 内 科 学 の 果 たす<br />

役 割 を 理 解 し、さらにその 中 で 臨 床 薬 学 的 な 立 場 と 考 え 方 を 構<br />

築 していく。<br />

2<br />

高 橋<br />

腎 臓 と 高 血 圧 ・ 概 論<br />

高 血 圧 は 非 常 にありふれた 疾 患 であり、メタボリックシンド<br />

ロームの 一 部 としても 重 要 である。しかしながらその 原 因 が 不<br />

明 なことが 多 い。 高 血 圧 の 成 因 として 腎 臓 やホルモンの 異 常 の<br />

果 たす 役 割 について 理 解 し、その 診 断 ・ 治 療 法 を 学 ぶ。<br />

3<br />

片 桐<br />

代 謝 病 学 概 論<br />

糖 尿 病 、 脂 質 異 常 症 、 高 尿 酸 血 症 などに 代 表 される 代 謝 疾 患<br />

は、 近 年 のライフスタイルの 変 化 によって、 以 前 にも 増 して 重<br />

要 な 疾 患 となってきている。 代 謝 疾 患 の 成 因 と 病 態 、 薬 剤 を 含<br />

めた 治 療 について 理 解 する。


4<br />

山 谷<br />

老 年 病 学 概 論<br />

老 年 医 療 は 高 齢 者 人 口 の 増 加 によりわが 国 の 45%の 医 療 費 に<br />

達 している。 老 年 症 候 群 と 総 称 される 疾 患 のうち、 死 亡 率 の 増<br />

加 している 高 齢 者 肺 炎 および 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 の 診 断 法 ・ 治 療<br />

法 、 予 防 方 法 を 学 びながら、 高 齢 者 疾 患 の 特 徴 と 予 防 法 、 治 療<br />

法 と、 高 齢 者 の QOL 改 善 策 について 理 解 する。<br />

5<br />

松<br />

岡<br />

精 神 疾 患 の 病 態 と 治<br />

療 概 論<br />

内 因 性 疾 患 ( 統 合 失 調 症 、 躁 うつ 病 など)、 心 因 性 疾 患 ( 神 経<br />

症 など)、 外 因 性 疾 患 ( 中 毒 性 疾 患 など)の 成 因 と 病 態 を 学 びな<br />

がら、 心 の 病 のとらえ 方 と 治 療 の 仕 方 について 理 解 する。<br />

6<br />

亀 岡<br />

血 液 学 概 論<br />

貧 血 、 白 血 病 、 悪 性 リンパ 腫 、 血 小 板 減 少 症 などの 血 液 疾 患<br />

の 診 断 と 治 療 は、ここ 10 数 年 間 に 飛 躍 的 な 進 歩 を 遂 げている。<br />

遺 伝 子 診 断 、 分 子 標 的 療 法 、 造 血 幹 細 胞 移 植 などを 含 めて 概 説<br />

する。<br />

7<br />

有 馬<br />

生 殖 医 学 概 論<br />

生 殖 現 象 とは 生 命 を 定 義 する 上 で 必 要 不 可 欠 な 現 象 である。<br />

その 本 質 は 多 様 性 を 生 み 出 すころであり、 命 はそのために 複<br />

雑 精 緻 な 配 偶 子 形 成 や 受 精 という 営 みを 繰 り 返 している。 本 講<br />

義 ではヒト 生 殖 現 象 の 概 観 を 捉 え、 薬 学 とも 密 接 に 関 連 してい<br />

る 生 殖 医 療 について 概 説 する。さらに 妊 婦 への 投 薬 に 関 して 必<br />

要 な 事 項 を 学 び 理 解 する。<br />

8<br />

佐 藤<br />

CKD( 慢 性 腎 臓 病 ) 治<br />

療 の 最 近 の 考 え 方<br />

近 年 、CKD( 慢 性 腎 臓 病 )の 概 念 が 整 理 され、それに 伴 ってス<br />

テージごとの 管 理 目 標 や 治 療 ガイドラインが 確 立 しつつある。<br />

腎 臓 病 のみならず 心 血 管 ・ 脳 血 管 疾 患 や 各 種 動 脈 硬 化 性 疾 患 の<br />

管 理 ・ 治 療 においても 重 要 なこれらの 事 項 を 学 び、 理 解 を 深 め<br />

る。また、 腎 機 能 が 低 下 した 患 者 に 対 する 薬 剤 の 使 い 方 につい<br />

て、 臨 床 の 現 場 の 状 況 をふまえながら、その 実 情 を 学 んでいく。<br />

9<br />

石 井<br />

リウマチ・ 膠 原 病 学 概<br />

論<br />

関 節 リウマチに 対 する 加 療 は、 生 物 学 的 製 剤 はじめとした 新<br />

しい 薬 剤 の 臨 床 応 用 が 進 み 急 速 な 進 歩 を 遂 げている。 関 節 リウ<br />

マチを 中 心 に 膠 原 病 の 病 態 についての 解 説 と 最 近 の 膠 原 病 治 療<br />

の 進 歩 を 中 心 に 概 説 する。<br />

10<br />

内 藤<br />

外 科 学 概 論<br />

近 代 外 科 学 の 歴 史 と 現 在 の 外 科 的 疾 患 の 概 要 について 学 び、<br />

創 傷 治 療 と 外 科 療 法 における 薬 物 療 法 の 意 義 についても 理 解 す<br />

る。<br />

また、 医 学 ・ 医 療 全 般 における 外 科 学 の 役 割 と 近 未 来 に 外 科<br />

学 が 目 指 すものについて 理 解 する。<br />

11<br />

黒 澤<br />

呼 吸 器 病 学 概 論<br />

肺 は 酸 素 を 取 り 入 れ 炭 酸 ガスを 排 出 し、 生 体 の 内 部 環 境 を 一<br />

定 に 保 持 するためのガス 交 換 機 能 を 営 んでいる 重 要 な 臓 器 であ<br />

ることを 理 解 する。このガス 交 換 機 能 の 破 綻 を 呼 吸 不 全 という<br />

が、 本 講 義 では 呼 吸 不 全 を 来 す 主 な 呼 吸 器 疾 患 について 理 解 す<br />

る。<br />

12<br />

阿 部<br />

眼 科 学 概 論 ・ 各 論<br />

外 界 の 情 報 の 80%は 眼 からの 入 力 であると 考 えられており、<br />

他 の 臓 器 にはみられないしくみがいろいろ 存 在 する。 我 々の 眼<br />

はどのようにして 外 界 からの 情 報 を 処 理 するのかを、 解 剖 学 的<br />

な 面 から 理 解 する。また、これまで 治 療 法 がないとされた 難 治<br />

性 網 膜 疾 患 治 療 のために、 特 殊 な 薬 剤 徐 放 システム、 遺 伝 子 治<br />

療 、 再 生 医 療 など 最 近 の 治 療 法 も 学 ぶ。


13 服 部 感 染 症 総 論 世 界 最 大 の 保 健 問 題 である、サハラ 以 南 のエイズ・ 結 核 問 題 、<br />

また 毎 年 1 億 人 が 感 染 するデングウイルス 感 染 症 など、 国 際 的<br />

に 重 要 な 感 染 症 についてもふれながら、これらの 感 染 症 に 対 す<br />

る 宿 主 反 応 についても 概 説 する。<br />

14<br />

中 保<br />

緩 和 医 療 学 概 論 ・<br />

各 論<br />

がん 患 者 の 痛 みの 治 療 におけるオピオイドの 効 果 的 な 使 い 方 と<br />

副 作 用 対 策 、およびオピオイド 抵 抗 性 の 痛 みの 鑑 別 法 など、 臨 床 現<br />

場 での 服 薬 指 導 上 必 要 な 事 項 を 中 心 とし、 緩 和 医 療 を 取 り 巻 く 現 状<br />

などに 関 しても 理 解 する。<br />

15<br />

飯 島<br />

消 化 器 病 学 概 論<br />

消 化 器 分 野 全 体 の 新 しい 診 断 ・ 治 療 法 について 理 解 するととも<br />

に、 特 に、 近 年 、その 進 歩 が 著 しい H.pylori 感 染 と 胃 ・ 十 二 指<br />

腸 疾 患 の 関 連 について 理 解 を 深 める。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

レポートや、 出 席 状 況 などで 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ]<br />

「 新 臨 床 内 科 学 ・ 第 9 版 」 高 久 史 麿 監 修 , 医 学 書 院 (2009 年 )<br />

「 今 日 の 治 療 指 針 2013 私 はこう 治 療 している」 山 口 徹 ・ 北 原 光 夫 ・ 福 井 次 矢 編 , 医 学 書 院


授 業 科 目 名 新 薬 開 発 論 ( 創 薬 科 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)3 年 (6)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 吉 成 浩 一 、 宮 田 昌 明<br />

松 本 茂 樹 、 三 浦 慎 一<br />

寺 村 俊 夫 、 山 田 久 陽<br />

斎 藤 嘉 朗 、 菊 地 克 史<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 効 スクリーニングや 実 験 動 物 を 用 いた 非 臨 床 試 験 により 選 択 された 医 薬 品 候 補 化 合 物 が、ヒトにお<br />

いて 安 全 かつ 有 効 な 医 薬 品 として 使 用 されるために、その 候 補 化 合 物 の 薬 物 動 態 や 毒 性 の 把 握 が 重 要 で<br />

ある。また、 上 市 後 も、 市 販 後 調 査 などを 通 じて 副 作 用 情 報 に 注 意 する 必 要 がある。 本 授 業 では、 医 薬<br />

品 開 発 にかかわる 薬 物 動 態 ・ 毒 性 の 基 礎 を 学 習 するとともに、 製 薬 関 連 企 業 研 究 者 による 講 義 を 通 して、<br />

実 際 の 企 業 における 新 薬 開 発 の 概 略 を 学 習 する。さらに、レギュラトリーサイエンスを 含 めた 医 薬 品 の<br />

承 認 ・ 申 請 、 市 販 後 調 査 に 関 するシステムなどについても 学 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 物 の 体 内 動 態 や 副 作 用 ( 毒 性 ) 発 現 機 構 を 理 解 し、 有 効 かつ 安 全 な 新 薬 を 開 発 するための 薬 物 動 態<br />

学 ・ 安 全 性 学 的 研 究 の 重 要 性 を 説 明 できる。また、 医 薬 品 の 開 発 から 市 販 後 調 査 までのしくみを 理 解 し、<br />

新 薬 開 発 の 概 略 を 説 明 できる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

l<br />

吉 成<br />

概 論<br />

医 薬 品 開 発 における 薬 物 動 態 学 、 毒 性 学 ( 安 全 性 学 )の 意 義 を<br />

理 解 する。<br />

2<br />

吉 成<br />

薬 物 動 態<br />

創 薬 における 薬 物 動 態 研 究 の 重 要 性 について 学 ぶ。<br />

3<br />

松 本<br />

企 業 における 創<br />

薬 研 究 (1)<br />

製 薬 企 業 における 医 薬 品 開 発 研 究 の 進 め 方 を 理 解 する。<br />

4<br />

三 浦<br />

企 業 における 創<br />

薬 研 究 (2)<br />

製 薬 企 業 での 医 薬 品 開 発 研 究 における 国 際 化 やトランスレー<br />

ショナルリサーチについて 理 解 する。<br />

5<br />

寺 村<br />

企 業 における 創<br />

薬 研 究 (3)<br />

製 薬 企 業 での 医 薬 品 開 発 における 薬 物 動 態 研 究 の 進 め 方 やそ<br />

の 意 義 を 理 解 する。<br />

6<br />

山 田<br />

企 業 における 創<br />

薬 研 究 (4))<br />

製 薬 企 業 での 医 薬 品 開 発 における 安 全 性 研 究 の 進 め 方 やその<br />

意 義 を 理 解 する。<br />

7<br />

宮 田<br />

安 全 性 (1)<br />

医 薬 品 による 遺 伝 毒 性 、 発 がん 性 の 発 現 機 序 と 評 価 方 法 につい<br />

て 学 ぶ。<br />

8<br />

宮 田<br />

安 全 性 (2)<br />

医 薬 品 による 器 官 毒 性 ( 肝 、 腎 )について 学 ぶ。<br />

9<br />

吉 成<br />

安 全 性 (3)<br />

医 薬 品 による 免 疫 毒 性 とアレルギーについて 学 ぶ。<br />

10<br />

吉 成<br />

安 全 性 (4)<br />

医 薬 品 による 器 官 毒 性 ( 血 液 ・ 造 血 器 )について 学 ぶ。


11<br />

吉 成<br />

安 全 性 (5)<br />

医 薬 品 による 器 官 毒 性 ( 循 環 器 、 呼 吸 器 )について 学 ぶ。<br />

12<br />

吉 成<br />

安 全 性 (6)<br />

医 薬 品 による 器 官 毒 性 ( 神 経 ・ 感 覚 器 )について 学 ぶ。<br />

13<br />

吉 成<br />

レギュラトリー<br />

サイエンス(1)<br />

医 薬 品 の 重 篤 な 副 作 用 ならびにその 対 応 ・ 防 御 方 法 ( 遺 伝 子 多<br />

型 の 利 用 など)に 関 して 学 ぶ。<br />

14<br />

斎 藤<br />

レギュラトリー<br />

サイエンス(2)<br />

医 薬 品 の 製 造 販 売 後 の 安 全 性 に 関 する 行 政 施 策 、 関 連 した 医 療<br />

情 報 を 用 いた 研 究 の 現 状 について 学 ぶ。<br />

15<br />

菊 地<br />

レギュラトリー<br />

サイエンス(3)<br />

再 生 医 療 を 中 心 とした 臨 床 研 究 開 発 について、その 方 法 や 仕 組<br />

みを 学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 とレポートおよび 出 席 状 況 を 基 に 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ]<br />

「 薬 物 代 謝 学 」 第 3 版 加 藤 隆 一 、 山 添 康 、 横 井 毅 編 東 京 化 学 同 人<br />

「 臨 床 薬 物 動 態 学 」 改 訂 第 4 版 加 藤 隆 一 著 南 江 堂<br />

「 医 薬 品 トキシコロジー」 改 訂 第 3 版 : 佐 藤 哲 男 、 仮 家 公 夫 、 北 田 光 一 編 南 江 堂


授 業 科 目 名 画 像 診 断 薬 物 学 ( 創 薬 科 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)3 年 (6)<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

単 位 数 1<br />

担 当 教 員 岩 田 錬 、 張 明 栄<br />

古 本 祥 三<br />

医 学 画 像 診 断 に 使 用 される 放 射 性 医 薬 品 、 特 にポジトロン 放 出 放 射 性 薬 剤 (PET 薬 剤 )について、そ<br />

の 調 製 法 から 生 体 内 動 態 を 利 用 した 画 像 診 断 原 理 に 関 して 講 義 する。また、 新 薬 開 発 や 最 近 の 分 子 イメ<br />

ージング 研 究 においても PET 薬 剤 は 重 要 な 役 割 を 担 っており、 本 講 義 において、その 現 状 と 展 望 につい<br />

ても 紹 介 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

核 医 学 における 画 像 診 断 法 について 学 習 し、 生 体 機 能 と 各 種 のイメージング 剤 の 挙 動 との 関 係 につい<br />

て 学 び、その 原 理 を 理 解 するとともに 診 断 薬 の 作 用 機 序 について 習 熟 する。また、 創 薬 研 究 との 係 わり<br />

に 関 しても 知 見 を 得 る。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 岩 田 概 要 ・ 基 礎 放 射 性 核 種 の 一 般 的 標 識 合 成 法 とイメージング 装 置 (SPECT と<br />

PET 装 置 )による 画 像 化 の 原 理 について 学 ぶ。<br />

2 岩 田 腫 瘍 イメージング 剤<br />

(I)<br />

3 古 本 腫 瘍 イメージング 剤<br />

(II)<br />

4 張 神 経 伝 達 機 能 イメー<br />

ジング 剤 (I)<br />

5 古 本 神 経 伝 達 機 能 イメー<br />

ジング 剤 (II)<br />

6 張 PET 薬 剤 の 製 造 ・ 品<br />

質 管 理<br />

7 張 分 子 イメージングプ<br />

ローブ・マイクロド<br />

ージング<br />

現 在 までに 知 られているブドウ 糖 、アミノ 酸 代 謝 に 基 づく 腫 瘍<br />

イメージング 剤 に 学 び、その 集 積 原 理 と 診 断 薬 としての 有 効 性 に<br />

ついて 考 える。<br />

腫 瘍 に 発 現 するレセプターを 標 的 とする 診 断 薬 や 放 射 線 療 法<br />

の 有 効 性 評 価 などに 使 用 する 診 断 薬 など、 最 新 の 腫 瘍 イメージン<br />

グ 剤 について 学 ぶ。<br />

脳 内 の 神 経 伝 達 関 連 酵 素 、 受 容 体 、トランスポータ 等 を 標 的 と<br />

するイメージング 剤 について 学 ぶ。<br />

アルツハイマー 病 、 統 合 失 調 症 等 に 関 わる 脳 内 受 容 体 等 のイメ<br />

ージング 剤 の 開 発 及 び 応 用 について 学 ぶ。<br />

PET 薬 剤 の 製 造 ・ 品 質 管 理 と 臨 床 利 用 にあたって 必 要 な 安 全 性<br />

評 価 について 学 ぶ。<br />

マイクロドース 臨 床 試 験 や 早 期 探 索 臨 床 試 験 において、PET は<br />

どのように 利 用 されるか、また PET は 医 薬 品 開 発 にどのような 情<br />

報 を 与 えられるかについて 学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

授 業 への 出 席 とレポートにより 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ・ 参 考 書 ]<br />

特 定 のものを 指 定 しない。 授 業 のごとに 学 習 資 料 を 配 布 する。


授 業 科 目 名 医 薬 統 計 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)3 年 (6)<br />

単 位 数 1<br />

担 当 教 員 松 浦 正 樹 、 中 村 浩 規<br />

黒 川 修 行 、 山 口 拓 洋<br />

柿 崎 真 沙 子 、 辻 一 郎<br />

佐 藤 博<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

統 計 学 は、 様 々な 領 域 で 客 観 的 で 正 確 な 判 断 を 行 うために 活 用 されており、 医 療 の 現 場 において<br />

も、 医 薬 品 ・ 治 療 法 の 開 発 ・ 評 価 など 多 くの 領 域 で 用 いられている。しかしながら、その 内 容 が 十<br />

分 に 理 解 され 適 切 に 活 用 されているとは 言 えない 例 が 多 く 見 受 けられる。 統 計 学 = 数 学 と 受 け 止 め<br />

て、 拒 否 反 応 を 示 す 者 も 多 い。 本 講 義 は、 医 薬 品 研 究 開 発 ・ 臨 床 開 発 ・ 薬 剤 業 務 における 統 計 学 ・<br />

研 究 手 法 を 中 心 に、 実 際 に 役 立 つ 手 法 を 身 につけてもらうことを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 統 計 学 が、 何 のために、どのように 使 われているか、 理 解 できる。<br />

・どのような 統 計 手 法 を、どのような 場 合 に 用 いたらよいか、 理 解 できる。<br />

・ 臨 床 研 究 をどのように 評 価 するか、 理 解 できる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 松 浦 薬 剤 業 務 の 統 計 学<br />

統 計 学 が 薬 剤 業 務 においてどのように 用 いられているか、<br />

実 例 を 中 心 に 理 解 する。<br />

2<br />

中 村<br />

統 計 学 の 医 薬 保 健 学 への<br />

応 用<br />

統 計 学 が 医 療 系 分 野 でどのように 応 用 されているか 疫 学<br />

研 究 の 考 え 方 を 例 に 理 解 する。<br />

3<br />

黒 川<br />

メタ・アナリシスの 統 計 学<br />

メタ・アナリシスの 概 念 と 統 計 手 法 について 理 解 する。<br />

4<br />

山 口<br />

医 薬 品 開 発 と 統 計 学 (1)<br />

医 学 研 究 において 統 計 学 がなぜ 必 要 かを 理 解 する。<br />

5<br />

山 口<br />

医 薬 品 開 発 と 統 計 学 (2)<br />

医 薬 品 開 発 における 統 計 学 の 役 割 について 具 体 例 を 体 験<br />

しながら 理 解 する。<br />

6<br />

柿 崎<br />

基 礎 統 計 学<br />

医 薬 統 計 に 用 いる 統 計 手 法 について 理 解 する。<br />

7<br />

辻<br />

EBMの 統 計 学<br />

EBMの 概 念 と 統 計 手 法 について 理 解 する。<br />

8<br />

佐 藤<br />

医 薬 統 計 学 のまとめ<br />

これまで 学 んだ 統 計 学 の 内 容 についてミニワークショップ<br />

形 式 で 意 見 交 換 ・ 討 論 を 行 う。


[ 成 績 評 価 方 法 ] レポートや 出 席 状 況 などを 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ]「バイオサイエンスの 統 計 学 」 市 原 清 志 著 南 江 堂<br />

「 一 目 でわかる 医 科 統 計 学 」 吉 田 勝 美 監 訳 メディカル・サイエンス・インターナショナル<br />

「 道 具 としての 統 計 学 」 奥 田 千 恵 子 著 金 芳 堂<br />

「 医 学 的 研 究 のデザイン( 第 3 版 )」 木 原 雅 子 、 木 原 正 博 訳 メディカル・サイエンス・インタ<br />

ーナショナル<br />

「 医 学 研 究 における 実 用 統 計 学 」 木 船 義 久 、 佐 久 間 昭 訳 サイエンティスト 社<br />

「 臨 床 試 験 の 進 め 方 」 大 橋 靖 雄 、 荒 川 義 弘 編 南 江 堂<br />

「 看 護 学 生 のための 疫 学 ・ 保 健 統 計 」 浅 野 嘉 延 著 南 山 堂<br />

「 薬 剤 疫 学 の 基 礎 と 実 践 」 景 山 茂 、 久 保 田 潔 編<br />

「はじめてのメタアナリシス」 野 口 善 令 著 NPO 法 人 健 康 医 療 評 価 研 究 機 構


授 業 科 目 名 免 疫 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 ( 6 )<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 矢 野 環<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

免 疫 反 応 は 病 原 微 生 物 に 対 する 防 御 機 構 として 不 可 欠 であるが、その 本 質 は、 自 己 、 非 自 己 の 認 識 に<br />

ある。 現 代 免 疫 学 は、 無 数 の 外 来 異 物 ( 非 自 己 )と 自 己 を 識 別 する 機 構 や、 抗 体 の 多 様 化 の 機 構 を 解 明<br />

し、 現 代 の 基 礎 生 物 学 に 大 きな 影 響 を 与 えた。 本 講 義 では、 免 疫 担 当 細 胞 、 抗 体 、 補 体 など、 免 疫 に 関<br />

連 する 基 本 事 項 とともに、 現 代 の 免 疫 学 が 達 成 した 成 果 を 学 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 免 疫 応 答 の 本 質 である 自 己 と 非 自 己 の 認 識 機 構 を 説 明 できる。<br />

・ 抗 体 分 子 およびT 細 胞 受 容 体 の 多 様 性 を 生 み 出 す 機 構 を 説 明 できる。<br />

・ 抗 体 、 補 体 、 免 疫 細 胞 による 生 体 防 御 機 構 を 説 明 できる。<br />

・ 免 疫 応 答 における 細 胞 間 ネットワークを 説 明 できる。<br />

・ 代 表 的 な 免 疫 疾 患 に 関 する 基 本 的 知 識 を 習 得 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 矢 野 免 疫 学 の 歴 史<br />

免 疫 学 上 の 重 要 な 発 見 を 中 心 にその 歴 史 を 知 り、 免 疫 学 が 生 命 科<br />

学 の 発 展 に 与 えた 影 響 を 理 解 する。<br />

2<br />

矢 野<br />

自 然 免 疫 および 適 応 免 疫 の<br />

原 理<br />

自 然 免 疫 と 適 応 免 疫 がいかに 機 能 しているかの 概 略 を 理 解 し、 免<br />

疫 系 の 全 体 像 を 得 る。<br />

3<br />

矢 野<br />

抗 体 分 子 の 構 造 と 抗 体 遺 伝<br />

子 の 再 編<br />

抗 体 の 構 造 と 機 能 、 抗 体 遺 伝 子 の 再 構 成 を 中 心 に、 抗 体 が 無 数 の<br />

抗 原 に 対 応 可 能 なメカニズムを 理 解 する。<br />

4<br />

矢 野<br />

Tリンパ 球 に 対 する 抗 原 提<br />

示<br />

T 細 胞 受 容 体 の 形 成 機 構 とT 細 胞 の 抗 原 認 識 における 主 要 組 織<br />

適 合 抗 原 の 役 割 を 理 解 する。<br />

5<br />

矢 野<br />

リンパ 球 の 分 化 と 選 択<br />

B 細 胞 、T 細 胞 の 骨 髄 幹 細 胞 から 成 熟 リンパ 球 までの 分 化 と 末 梢<br />

リンパ 組 織 における 成 熟 について 理 解 する。<br />

6<br />

矢 野<br />

免 疫 受 容 体 を 介 するシグナ<br />

ル 伝 達<br />

抗 原 受 容 体 の 構 造 とシグナル 伝 達 、およびサイトカインとそのシ<br />

グナル 伝 達 を 理 解 する。<br />

7<br />

矢 野<br />

細 胞 性 免 疫<br />

T 細 胞 による 抗 原 認 識 、およびエフェクターT 細 胞 による 細 胞 障<br />

害 とマクロファージ 活 性 化 を 理 解 する<br />

8<br />

矢 野<br />

体 液 性 免 疫 応 答<br />

抗 体 の 機 能 的 多 様 化 のためのクラススイッチ、 記 憶 B 細 胞 の 生 成<br />

に 必 要 なB 細 胞 とヘルパーT 細 胞 との 相 互 作 用 を 理 解 する。<br />

9<br />

矢 野<br />

自 然 免 疫<br />

自 然 免 疫 の 免 疫 系 における 重 要 性 を 理 解 し、 病 原 体 認 識 と 病 原 体<br />

排 除 、さらに 適 応 免 疫 の 始 動 における 仕 組 みを 理 解 する。<br />

10<br />

矢 野<br />

補 体 系 とその 活 性 化 機 構<br />

異 物 排 除 における 抗 体 と 補 体 の 役 割 について 理 解 し、 補 体 系 が 生<br />

物 進 化 上 では、 抗 体 系 より 古 い 免 疫 系 であることを 理 解 する。


11<br />

矢 野<br />

粘 膜 免 疫 系<br />

生 体 の「 内 なる 外 」を 防 御 する 粘 膜 免 疫 系 の 特 徴 と 機 能 について<br />

理 解 する。<br />

12<br />

矢 野<br />

宿 主 防 御 機 構 の 破 綻<br />

病 原 体 による 宿 主 の 免 疫 回 避 と 免 疫 不 全 症 について 理 解 する。<br />

13<br />

矢 野<br />

免 疫 系 が 関 与 する 疾 患<br />

アレルギー 等 の 疾 患 について、 免 疫 系 がどのように 関 与 している<br />

のかを 理 解 する。<br />

14<br />

矢 野<br />

自 己 免 疫<br />

自 己 に 対 する 免 疫 寛 容 とその 破 綻 である 自 己 免 疫 疾 患 について<br />

理 解 する。<br />

15<br />

矢 野<br />

免 疫 学 的 手 法<br />

抗 原 抗 体 反 応 、 抗 体 を 用 いた 様 々な 測 定 法 、エフェクター 細 胞 分<br />

離 法 等 、 免 疫 学 に 関 連 する 手 法 を 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 および 出 席 状 況 により 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ]<br />

「 免 疫 生 物 学 — 免 疫 系 の 正 常 と 病 理 —」 Charles A. Janeway 他 著 笹 月 健 彦 監 訳 南 江 堂<br />

[その 他 ]<br />

必 要 に 応 じ、 資 料 を 配 布 する。


授 業 科 目 名 公 衆 衛 生 学 2( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)3 年 (6)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 永 沼 章 、 黄 基 旭<br />

高 橋 勉<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

我 々が 日 常 的 に 摂 取 する 食 品 中 に 含 まれる 添 加 物 、 微 生 物 、 化 学 物 質 の 種 類 、 性 質 などを 学 ぶと 共 に、<br />

これらが 人 間 の 健 康 に 与 える 影 響 を 理 解 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

1. 食 と 健 康 について 理 解 を 深 める。<br />

2. 感 染 症 法 と 感 染 症 体 策 について 理 解 する。<br />

3. 食 品 の 摂 取 を 介 した 微 生 物 や 化 学 物 質 などによる 健 康 障 害 の 種 類 と 原 因 、 対 策 について<br />

理 解 する。<br />

4. 健 康 に 影 響 を 与 える 食 品 中 因 子 の 種 類 、 性 質 、 作 用 機 構 、 摂 取 経 路 などを 理 解 する。<br />

5. 化 学 物 質 の 安 全 性 評 価 の 方 法 を 理 解 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

黄<br />

食 品 衛 生 序 論<br />

食 品 衛 生 行 政 の 仕 組 みと 法 律 、 食 中 毒 発 生 状 況 、 食 品 中 の 危 害 因<br />

子 などについて 理 解 する。<br />

2<br />

黄<br />

食 と 健 康<br />

医 療 費 抑 制 など、 食 から 健 康 を 考 える 社 会 的 な 意 義 および 保 健 機<br />

能 を 持 たせた 新 しい 食 品 の 形 態 などについて 理 解 する。<br />

3<br />

黄<br />

食 品 の 安 全 性<br />

多 様 化 する 食 品 汚 染 とこの 現 状 に 対 応 して 食 の 安 全 性 を 確 保 する<br />

ための 基 本 となる 対 策 と 一 般 的 な 各 種 安 全 性 評 価 法 の 概 念 につい<br />

て 理 解 する。<br />

4<br />

黄<br />

経 口 感 染 症 と 食 中<br />

毒<br />

食 中 毒 と 経 口 感 染 症 の 違 いおよびそれらの 病 原 体 の 特 性 について<br />

理 解 する。<br />

5<br />

黄<br />

微 生 物 による 食 中<br />

毒<br />

食 中 毒 原 因 菌 ・ウィルスについて、 原 因 生 物 の 特 性 、 分 布 、 食 中<br />

毒 発 生 状 況 および 中 毒 症 状 、 毒 素 の 性 状 と 作 用 、 食 品 衛 生 上 の 問<br />

題 点 および 予 防 対 策 について 理 解 する。<br />

6<br />

黄<br />

自 然 毒 による 食 中<br />

毒<br />

植 物 性 および 動 物 性 自 然 毒 と 潜 在 的 な 危 害 因 子 であるカビ 毒 につ<br />

いて 理 解 する。<br />

7<br />

黄<br />

変 異 源 ・ 発 がん 物<br />

質<br />

発 がんのイニシエーションとプロモーション、がん 遺 伝 子 とがん<br />

抑 制 遺 伝 子 、 発 がん 物 質 の 代 謝 活 性 化 と 活 性 本 体 について 理 解 す<br />

る。


8<br />

黄<br />

食 品 の 変 質 と 保 存<br />

食 品 の 安 全 性 や 栄 養 価 を 確 保 するために、 食 品 変 質 の 機 構 およ<br />

びその 予 防 法 について 理 解 する。<br />

9<br />

黄<br />

食 品 汚 染 物 質 :<br />

無 機 物 質<br />

金 属 類 など、 食 品 中 に 残 留 する 無 機 汚 染 物 質 の 種 類 とその 毒 性<br />

について 理 解 する。<br />

10<br />

黄<br />

食 品 汚 染 物 質 :<br />

有 機 物 質<br />

農 薬 や 難 分 解 性 物 質 など、 食 品 中 に 残 留 する 有 機 汚 染 物 質 の 種<br />

類 とその 毒 性 について 理 解 する。<br />

11<br />

黄<br />

残 留 農 薬 ・ 飼 料 添<br />

加 物<br />

残 留 農 薬 ( 飼 料 添 加 物 および 動 物 用 医 薬 品 を 含 む)の 種 類 、 使<br />

用 目 的 およびその 安 全 性 について 理 解 する。<br />

12<br />

高 橋<br />

食 品 添 加 物<br />

食 品 添 加 物 の 意 義 、 種 類 、 使 用 目 的 およびその 安 全 性 について<br />

理 解 する。<br />

13<br />

黄<br />

遺 伝 子 組 み 換 え 作<br />

物 の 安 全 性 評 価<br />

遺 伝 子 組 み 換 え 作 物 の 使 用 実 態 とその 安 全 性 を 確 保 するための<br />

方 法 について 理 解 する。<br />

14<br />

永 沼<br />

化 学 物 質 の 安 全 性<br />

評 価<br />

化 学 物 質 の 安 全 性 確 保 に 関 する 法 律 、 毒 性 試 験 法 、 人 間 に 対 す<br />

る 安 全 性 評 価 法 などについて 理 解 する。<br />

15<br />

黄<br />

総 合 討 論<br />

講 義 全 体 についてグルーフ 討 論 を 行 い、 理 解 を 深 める。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 主 に 講 義 出 席 ・ 参 加 態 度 、 筆 記 試 験 を 基 盤 に 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[その 他 ] 講 義 内 容 のほとんどが 薬 剤 師 国 家 試 験 出 題 基 準 に 含 まれる。<br />

[ 教 科 書 ] 「 食 品 衛 生 学 」 那 須 正 夫 、 和 田 啓 爾 編 集 、 南 江 堂<br />

[ 参 考 書 ] 「 衛 生 薬 学 - 健 康 と 環 境 -」 永 沼 章 、 姫 野 誠 一 郎 、 平 塚 明 編 集 、 丸 善<br />

「 必 携 ・ 衛 生 試 験 法 」 日 本 薬 学 会 編 集 、 金 原 出 版<br />

「 国 民 衛 生 の 動 向 」( 財 ) 厚 生 統 計 協 会<br />

「シンプル 微 生 物 学 」 東 匡 伸 、 小 熊 恵 二 、 堀 田 博 編 集 、 南 江 堂


授 業 科 目 名 感 染 症 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)3 年 (6)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 青 木 淳 賢 、 富 岡 佳 久<br />

鈴 木 直 人<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

感 染 症 学 では、ウイルスなどの 病 原 微 生 物 の 分 類 や、 構 造 、 増 殖 機 構 などの 基 本 的 知 識 を 学 ぶとと<br />

もに、 感 染 症 の 成 因 および 病 態 を 理 解 する。さらに、 代 表 的 な 感 染 症 の 感 染 経 路 、 治 療 法 、 薬 物 療 法 、<br />

予 防 法 について 理 解 し、その 利 点 、 問 題 点 を 把 握 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

病 原 微 生 物 に 関 する 基 本 的 知 識 を 修 得 するとともに、 主 な 感 染 症 を 列 挙 し、その 病 態 と 原 因 、 感 染<br />

経 路 、 治 療 法 、 薬 物 療 法 、 予 防 法 を 説 明 できる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 青 木 病 原 微 生 物 概 論 (I)<br />

2 青 木 病 原 微 生 物 概 論 (II)<br />

3 青 木 ウイルス 感 染 症 (I)<br />

4 青 木 ウイルス 感 染 症 (II)<br />

5 青 木 微 生 物 感 染 症 (I)<br />

6 青 木 微 生 物 感 染 症 (II)<br />

7 富 岡 感 染 症 と 予 防<br />

8 富 岡 感 染 症 と 闘 う(Ⅰ)<br />

9 富 岡 感 染 症 と 闘 う(Ⅱ)<br />

ウイルス、 微 生 物 による 感 染 症 の 歴 史 、 人 類 との 交 わりを 理<br />

解 する。ウイルス 粒 子 の 基 本 構 造 とウイルスゲノムの 種 類 につ<br />

いて 分 類 を 理 解 する。<br />

ウイルスの 細 胞 への 吸 着 ・ 侵 入 から 増 殖 、 粒 子 形 成 ・ 放 出 ま<br />

でを 理 解 する。ウイルスゲノムの 複 製 と 遺 伝 子 発 現 の 機 序 を 理<br />

解 する。 感 染 の 成 立 、 感 染 様 式 、 干 渉 現 象 、 病 原 性 、ウイルス<br />

受 容 体 、ウイルスのトロピズムについて 理 解 する。<br />

様 々なウイルスが 引 き 起 こす 病 態 、 感 染 様 式 、 治 療 法 などを<br />

理 解 する<br />

様 々なウイルスが 引 き 起 こす 病 態 、 感 染 様 式 、 治 療 法 などを<br />

理 解 する<br />

様 々な 微 生 物 が 引 き 起 こす 病 態 、 感 染 様 式 、 治 療 法 などを 理<br />

解 する<br />

様 々な 微 生 物 が 引 き 起 こす 病 態 、 感 染 様 式 、 治 療 法 などを 理<br />

解 する<br />

院 内 感 染 について、 発 生 要 因 、 感 染 経 路 、 原 因 微 生 物 、およ<br />

びその 防 止 対 策 を 概 説 できる。<br />

抗 菌 薬 、 抗 原 虫 ・ 寄 生 虫 薬 、 抗 真 菌 薬 、 抗 ウイルス 薬 を 分 類<br />

し、 代 表 的 な 医 薬 品 について 作 用 機 序 および 臨 床 応 用 を 説 明 で<br />

きる。<br />

抗 菌 薬 、 抗 原 虫 ・ 寄 生 虫 薬 、 抗 真 菌 薬 、 抗 ウイルス 薬 を 分 類<br />

し、 代 表 的 な 医 薬 品 について 作 用 機 序 および 臨 床 応 用 を 説 明 で<br />

きる。


10 富 岡<br />

11 鈴 木 直<br />

抗 菌 薬 の 耐 性 と 副 作<br />

用<br />

感 染 症 の<br />

Pharmaceutical<br />

Care(Ⅰ)<br />

主 要 な 化 学 療 法 薬 の 耐 性 獲 得 機 構 を 説 明 できる。 主 要 な 化 学<br />

療 法 薬 の 主 な 副 作 用 を 列 挙 し、その 症 状 を 説 明 できる。<br />

感 染 症 に 対 するスタンダードプレコーションを 理 解 する。 消<br />

毒 法 と 滅 菌 法 の 実 際 を 理 解 する。<br />

12 鈴 木 直<br />

感 染 症 の<br />

Pharmaceutical<br />

Care(Ⅱ)<br />

感 染 症 の 薬 物 療 法 の 実 際 を 理 解 する。<br />

13 鈴 木 直<br />

14 富 岡<br />

15 富 岡<br />

感 染 症 の<br />

Pharmaceutical<br />

Care(Ⅲ)<br />

感 染 症 の 新 規 薬 物 療<br />

法 の 開 発 (Ⅰ)<br />

感 染 症 の 新 規 薬 物 療<br />

法 の 開 発 (Ⅱ)<br />

感 染 症 対 策 と 薬 物 治 療 の 問 題 点 を 理 解 する。<br />

感 染 症 治 療 薬 の 開 発 について 理 解 する。<br />

感 染 症 治 療 薬 の 開 発 について 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

主 に 筆 記 試 験 を 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ]<br />

わかる! 身 につく 病 原 体 ・ 感 染 ・ 免 疫 藤 本 秀 士 編 南 山 堂


授 業 科 目 名 病 理 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (6)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 笹 野 公 伸 、 三 木 康 宏<br />

中 村 保 宏 、 遠 藤 希 之<br />

髙 木 清 司 、 武 山 淳 二<br />

佐 々 木 優 、 柴 原 裕 紀 子<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 剤 治 療 の 対 象 となるさまざまな 人 体 疾 患 の 病 態 、 治 療 を 理 解 するうえで 病 理 学 の 知 識 は 欠 かせない<br />

ものである。 又 種 々の 薬 剤 の 毒 性 あるいは 安 全 性 を 考 えるうえにおいても 病 理 学 、 特 に 病 理 形 態 学 の 知<br />

識 は 必 須 である。 本 講 義 ではヒト 疾 患 の 基 本 的 な 概 念 を 病 理 学 的 立 場 から 理 解 する 事 とあわせて、 上 述<br />

のような 薬 学 と 関 連 する 視 点 からも 種 々の 薬 剤 の 治 療 対 象 の 選 択 、 効 果 、 副 作 用 、 毒 性 、 安 全 性 などと<br />

の 関 連 からも 基 礎 、 臨 床 双 方 の 病 理 学 を 各 々の 専 門 家 から 講 義 を 受 ける。 又 希 望 者 は 冬 期 休 暇 中 に 長 期<br />

で 大 学 病 院 での 実 際 の 病 理 組 織 診 断 、 病 理 解 剖 の 見 学 を 行 う 事 が 出 来 る。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 学 に 必 要 な 病 理 学 の 基 本 を 修 得 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1-2<br />

笹 野<br />

総 論 (1)<br />

薬 剤 の 効 果 判 定 にお<br />

ける 病 理 学<br />

乳 癌 他 を 例 にとり 個 々の 患 者 における 抗 がん 剤 、ホルモン 剤 な<br />

どを 含 めた 薬 剤 の 適 応 の 決 定 にあたり 病 理 学 の 果 たす 役 割 を 理<br />

解 し、tailored medicine の 基 盤 となる 病 理 組 織 診 断 学 を 理 解 す<br />

る。<br />

3-4<br />

笹 野<br />

総 論 (2)<br />

腫 瘍 の 病 理 学<br />

日 本 人 の 死 因 の 第 1 位 は 悪 性 腫 瘍 になってきており、 薬 学 部 学<br />

生 にとっても 癌 / 悪 性 腫 瘍 の 基 本 的 概 念 を 知 っておく 事 が 極 め<br />

て 重 要 になってきている。そこで 本 講 義 では 悪 性 腫 瘍 / 癌 とは 何<br />

であるのか?というところから 始 まり、 種 々の 臓 器 に 発 生 する 実<br />

際 の 癌 の 例 を 出 して“ 悪 性 ”という 概 念 の 基 本 となっている 癌 の<br />

病 理 学 について 解 説 する。<br />

5-6<br />

三 木<br />

各 論 (1)<br />

毒 性 学 と 病 理 学<br />

化 学 物 質 の 毒 性 評 価 における 病 理 学 的 研 究 の 重 要 性 が 認 めら<br />

れるにつれ、 毒 性 学 と 病 理 学 の 両 方 の 特 徴 を 重 視 した 学 問 体 系 が<br />

構 築 されてきた。 本 講 義 では 研 究 レベルでのデータを 含 めた 毒 性<br />

学 と 病 理 学 について 解 説 する。<br />

7-8<br />

三 木<br />

各 論 (2)<br />

呼 吸 器<br />

喫 煙 の 直 接 作 用 など、 呼 吸 器 は 常 に 外 界 からの 刺 激 にさらされ<br />

る。また、 薬 剤 の 副 作 用 として 呼 吸 器 障 害 は 致 命 的 となることが<br />

ある。 肺 の 組 織 とその 変 化 ( 癌 、 毒 性 )について 解 説 する。<br />

9<br />

中 村<br />

各 論 (3)<br />

内 分 泌 代 謝 、 生 殖 の<br />

病 理<br />

薬 物 代 謝 動 態 などと 密 接 に 関 連 する 内 分 泌 - 代 謝 、 生 殖 の 基 礎<br />

的 な 病 理 を 個 々の 臓 器 の 実 際 の 疾 患 を 含 めて 理 解 する。あわせて<br />

内 分 泌 学 の 概 念 他 も 理 解 する。<br />

10<br />

遠 藤<br />

各 論 (4)<br />

肝 臓 、 消 化 管 、 腎<br />

薬 物 の 副 作 用 として 非 常 に 重 要 な 変 化 が 生 じる 事 がある 肝 臓<br />

及 び 腎 臓 の 疾 患 の 病 理 を 具 体 的 な 症 例 を 基 に 理 解 する。


11-12 髙 木 各 論 (5)<br />

内 分 泌 関 連 疾 患 に 対<br />

する 病 理 学 的 検 索<br />

内 分 泌 関 連 疾 患 の 診 断 および 治 療 における 病 理 学 的 検 索 方 法<br />

について 解 説 する。また、ホルモン 作 用 の 多 彩 性 に 関 する 分 子 メ<br />

カニズムについて、 研 究 データを 用 いて 解 説 する。<br />

13<br />

武 山<br />

各 論 (6)<br />

周 産 期 の 病 理<br />

胎 盤 について、その 働 きと 主 な 疾 患 について 解 説 する。また 胎<br />

盤 の 異 常 が 胎 児 に 与 える 影 響 について 最 近 の 知 見 を 含 め 解 説 す<br />

る。<br />

14<br />

佐 々 木<br />

各 論 (7)<br />

口 腔 ・ 唾 液 腺 の 病 理<br />

学<br />

口 腔 粘 膜 は、 生 体 の 防 御 バリアーとして、 重 要 な 役 割 をはたす<br />

とともに、 多 くの 薬 剤 が、 経 口 で 投 与 される。 口 腔 と 唾 液 腺 の 病<br />

理 学 を、 薬 物 治 療 の 観 点 から 解 説 する。<br />

15<br />

柴 原<br />

各 論 (8)<br />

皮 膚 の 病 理<br />

薬 物 代 謝 動 態 やその 副 作 用 と 密 接 に 関 連 する 皮 膚 の、 基 礎 的 な<br />

病 理 を、 基 本 的 な 皮 膚 の 構 造 等 に 関 する 理 解 を 深 め、 種 々の 疾 患<br />

についての 解 説 を 行 う。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 筆 記 試 験 及 び 場 合 によってはレポート。<br />

[ 教 科 書 ] 「シンプル 病 理 学 ( 改 訂 第 4 版 )」 笹 野 公 伸 ・ 岡 田 保 典 ・ 石 倉 浩 編 集 南 江 堂


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 遺 伝 分 子 生 物 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)3 年 (6)<br />

単 位 数 1<br />

担 当 教 員 稲 田 利 文<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

遺 伝 子 が 収 納 されている 染 色 体 の 構 造 と 機 能 、 染 色 体 異 常 など、マクロなレベルで 遺 伝 や 遺 伝 病<br />

を 理 解 するとともに、 遺 伝 子 をコードする 領 域 や、 反 復 配 列 、 偽 遺 伝 子 などが 存 在 するヒトゲノ<br />

ムの 構 成 を 理 解 する。また、 遺 伝 子 の 変 異 や 修 復 機 構 を 知 るとともに 遺 伝 子 の 変 異 をともなわな<br />

い 遺 伝 (エピジェネティクス)について 学 ぶ。さらに、 疾 患 に 関 与 する 遺 伝 子 を 見 つけ 出 す 方 法<br />

を 知 り、いくつかの 代 表 的 な 遺 伝 性 疾 患 について、 遺 伝 子 の 変 異 とその 病 態 、 治 療 法 を 学 ぶ。ま<br />

た、 様 々な 遺 伝 子 発 現 の 制 御 機 構 や、 低 分 子 RNA による 発 現 抑 制 御 機 構 を 理 解 し、その 疾 患 との<br />

関 連 と 治 療 への 応 用 について 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 達 成 目 標 ]<br />

ヒトの 染 色 体 の 構 造 と 機 能 を 理 解 する。<br />

遺 伝 子 の 変 異 や 修 復 機 構 を 理 解 する。<br />

疾 患 遺 伝 子 の 同 定 法 を 理 解 する。<br />

遺 伝 子 の 発 現 制 御 機 構 を 理 解 する。<br />

遺 伝 子 の 変 異 とその 病 態 について 知 る。<br />

[ 授 業 の 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 稲 田 ゲノムと 染 色 体 ヒトゲノムの 構 成 、 偽 遺 伝 子 、 反 復 配 列 、SNP などを 理 解 する。<br />

ヒト 染 色 体 の 構 造 と 機 能 および、 染 色 体 異 常 などの 染 色 体 に<br />

関 連 する 基 本 を 理 解 する。<br />

2 稲 田 遺 伝 子 の 変 異 / ヒトの 突 然 変 異 の 種 類 、 病 気 を 引 き 起 こす 突 然 変 異 を 理 解 する。<br />

遺 伝 子 の 修 復 突 然 変 異 を 誘 発 する 原 因 および 遺 伝 子 の 傷 害 を 修 復 する 機 構 に<br />

ついて 理 解 する。<br />

3 稲 田 エピジェネティクス DNA に 突 然 変 異 がなくても、DNA のメチル 化 やクロマチンを 構 成<br />

するヒストンの 化 学 修 飾 の 状 態 が 娘 細 胞 に、さらには 次 世 代 に<br />

遺 伝 しうる 機 構 (エピジェネティクス)を 理 解 し、その 異 常 に 起 因<br />

する 疾 病 について 理 解 する。<br />

5 稲 田 遺 伝 子 の 発 現 制 御 細 胞 の 多 様 性 と 非 対 称 性 を 獲 得 する RNA 段 階 での 遺 伝 子 発 現 機 構<br />

について 理 解 する。<br />

6 稲 田 低 分 子 RNA の 機 能 miRNA 等 の 低 分 子 RNA による 発 現 制 御 機 構 と 生 体 内 での 機 能 を 理 解<br />

し、 疾 病 との 関 連 や 治 療 への 応 用 について 理 解 する。<br />

4 稲 田 RNA 病 とその 治 療 法 RNA 段 階 での 遺 伝 性 疾 患 について、 遺 伝 子 の 変 異 とその 変 異 に 由 来<br />

する 病 態 、さらにはその 治 療 法 を 分 子 レベルで 理 解 する。<br />

7 稲 田 遺 伝 子 発 現 の 遺 伝 子 発 現 の 正 確 性 を 保 証 する 品 質 管 理 機 構 を 理 解 する。 品 質 管<br />

品 質 管 理 機 構 理 機 構 の 知 見 に 基 づいた 疾 病 の 治 療 法 を 分 子 レベルで 理 解 する。


「 成 績 評 価 方 法 」<br />

1) 出 席 点 ( 約 15 %)、2) 講 義 後 の 筆 記 試 験 の 成 績 ( 約 85%)<br />

以 上 の 成 績 から 総 合 評 価 する。 特 に 教 科 書 は 指 定 しない。 講 義 の 理 解 に 必 要 なプリントを 配 布 するとともに、<br />

適 宜 参 考 書 などを 紹 介 する。


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 生 体 有 機 物 質 化 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)3 年 (6)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 大 島 吉 輝 、 田 中 好 幸<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

我 々の 生 体 を 構 成 している 糖 ・ 脂 質 ・ 蛋 白 質 (アミノ 酸 )・ 核 酸 (ヌクレオシド・ヌクレオチド)に<br />

ついて 学 び、 生 命 現 象 の 化 学 的 駆 動 原 理 について 理 解 するとともに、その 化 学 構 造 解 析 の 手 法 について<br />

学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

1. 糖 類 ・ 脂 質 の 化 学 構 造 と 生 理 機 能 について 理 解 する。<br />

2. 蛋 白 質 (アミノ 酸 )および 核 酸 (ヌクレオシド・ヌクレオチド)の 化 学 構 造 と 生 理 機 能 について<br />

理 解 する。<br />

3.NMR 分 光 法 、 赤 外 分 光 法 、 質 量 分 析 法 を 用 いた 生 体 機 能 分 子 の 構 造 解 析 手 法 について 学 ぶ。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

大 島<br />

糖 質 の 化 学 (1)<br />

単 糖 ・ 多 糖 類 ・ 配 糖 体 について 理 解 する。<br />

2<br />

大 島<br />

糖 質 の 化 学 (2)<br />

構 造 多 糖 類 の 生 理 機 能 について 理 解 する。<br />

3<br />

大 島<br />

脂 質 の 化 学 (1)<br />

脂 質 の 化 学 構 造 について 理 解 する。<br />

4<br />

大 島<br />

脂 質 の 化 学 (2)<br />

脂 質 誘 導 体 等 の 化 学 構 造 ・ 生 理 機 能 について 理 解 する。<br />

5<br />

田 中<br />

アミノ 酸 ・ペプチ<br />

ドの 化 学<br />

アミノ 酸 の 物 性 、ペプチドの 化 学 構 造 および 生 理 機 能 について 理<br />

解 する。<br />

6<br />

田 中<br />

蛋 白 質 の 化 学<br />

蛋 白 質 の 二 次 構 造 ・ 立 体 構 造 および 生 理 機 能 発 現 機 構 について 理<br />

解 する。<br />

7<br />

田 中<br />

核 酸 の 化 学 (1)<br />

核 酸 の 化 学 構 造 および DNA・RNA 分 子 の 基 本 的 生 理 機 能 について<br />

理 解 する。<br />

8<br />

田 中<br />

核 酸 の 化 学 (2)<br />

新 規 に 発 見 された RNA の 生 理 機 能 について 理 解 する。<br />

9<br />

大 島<br />

構 造 解 析 (1)<br />

NMR 分 光 法 、 赤 外 分 光 法 、 質 量 分 析 法 の 原 理 について 学 び、 構 造<br />

解 析 での 利 用 法 について 理 解 する。<br />

10<br />

大 島<br />

構 造 解 析 (2)<br />

同 上<br />

11<br />

大 島<br />

構 造 解 析 (3)<br />

同 上<br />

12<br />

田 中<br />

構 造 解 析 (4)<br />

同 上


13<br />

田 中<br />

構 造 解 析 (5)<br />

同 上<br />

14<br />

田 中<br />

構 造 解 析 (6)<br />

同 上<br />

15<br />

田 中<br />

構 造 解 析 (7)<br />

同 上<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 講 義 出 席 ・ 態 度 、レポート、 筆 記 試 験 に 基 づき 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「 生 体 分 子 の 化 学 」 相 本 三 郎 、 赤 路 健 一 著 、 化 学 同 人<br />

[ 参 考 書 ] 「 有 機 化 合 物 のスペクトルによる 同 定 法 -MS, IR, NMR の 併 用 第 7 版 」R .M . Silverstein,<br />

F. X. Webster, D. J. Kiemle 著 荒 木 峻 ら 訳 、 東 京 化 学 同 人 (2006);「ヴォート 生 化 学 第 3 版 ( 上 )」;<br />

D. Voet、J. G. Voet 著 、 田 宮 信 雄 ら 訳 、 東 京 化 学 同 人 (2005);「ブルース 有 機 化 学 第 5 版 ( 下 )」 P.<br />

Y. Bruice 著 、 大 船 泰 史 ら 訳 、 化 学 同 人 (2009);「ジョーンズ 有 機 化 学 第 3 版 ( 下 )」 M. Jones, Jr.<br />

著 、 奈 良 坂 紘 一 ら 監 訳 、 東 京 化 学 同 人 (2006)


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 毒 性 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 4 年 (7)<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 吉 成 浩 一 、 宮 田 昌 明<br />

毒 性 学 は、 化 学 物 質 の 生 体 に 対 する 反 応 のうち、 生 命 の 維 持 にとって 好 ましくない 反 応 に 関 する 科 学<br />

であり、 医 薬 品 の 安 全 性 の 確 保 に 直 結 する 重 要 な 学 間 である。 本 授 業 では、 毒 性 学 の 意 義 とその 関 連 分<br />

野 について 体 系 的 に 理 解 する。また 各 論 として、 薬 物 の 使 用 によって 起 こる 重 要 な 副 作 用 ・ 毒 性 を 臓 器<br />

別 に 理 解 し、その 組 織 の 障 害 がどのような 機 構 で 起 こるか、またその 回 避 方 法 について 具 体 的 な 薬 毒 物<br />

を 例 として 学 習 する。 以 上 の 理 解 をもとに、 薬 物 療 法 における 安 全 面 からの 薬 物 選 択 について 習 得 する。<br />

児 玉<br />

進<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 物 の 使 用 によって 起 こる 副 作 用 ・ 毒 性 の 特 徴 と、その 発 症 機 構 と 回 避 方 法 についての 基 礎 知 識 を 修<br />

得 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

吉 成<br />

毒 性 学 の 意 義 、 毒<br />

性 物 質 の 分 類<br />

あらゆる 化 学 物 質 は 生 体 にとって 有 害 な 作 用 を 持 つことを 認<br />

識 し、 基 礎 毒 性 学 、 反 応 毒 性 学 及 び 規 制 毒 性 学 の 相 互 関 係 を 理 解<br />

し、その 関 連 する 学 問 領 域 を 学 ぶ。また 毒 性 及 び 毒 性 物 質 の 分 類<br />

法 とそれぞれの 特 徴 を 理 解 する。<br />

2<br />

吉 成<br />

毒 性 を 左 右 する<br />

因 子<br />

毒 性 を 左 右 する 因 子 は、 薬 効 を 左 右 する 因 子 でもあり、これら<br />

の 因 子 の 理 解 は 医 薬 品 の 臨 床 使 用 の 際 の 基 礎 となることを 知 る。<br />

3<br />

宮 田<br />

遺 伝 毒 性 ・ 変 異 原<br />

性 、 催 奇 形 性 ・ 次<br />

世 代 毒 性<br />

変 異 原 性 は 遺 伝 子 の 損 傷 によって 起 こり、 遺 伝 子 毒 性 のよい 指<br />

標 となっている。 検 出 とリスク 評 価 について 学 ぶ。また、 新 生 児<br />

の 先 天 異 常 を 引 き 起 こす 原 因 の1つとしての 化 学 物 質 ・ 医 薬 品 の<br />

毒 性 を 理 解 する。<br />

4<br />

宮 田<br />

化 学 発 がんと 標<br />

的 臓 器<br />

化 学 発 がんの 分 子 機 構 ( 発 がん 物 質 の 代 謝 活 性 化 、DNA 結 合 、<br />

がん 遺 伝 子 活 性 化 など)を 学 ぶ。またがん 原 性 物 質 の 検 索 法 の 意<br />

義 などを 理 解 し、 臓 器 特 異 性 が 現 れる 理 由 を 考 察 する。<br />

5<br />

吉 成<br />

免 疫 毒 性 ・ 免 疫 機<br />

序 によって 起 こ<br />

る 副 作 用<br />

多 くの 薬 物 は 免 疫 系 を 介 して 副 作 用 や 毒 性 を 示 すことを 学 び、<br />

アナフィラキシーや 自 己 免 疫 疾 患 などと 薬 物 療 法 との 関 連 を 理<br />

解 する。<br />

6<br />

吉 成<br />

血 液 毒 性<br />

造 血 器 は 薬 物 によって 障 害 を 受 けやすい 臓 器 の1つであるこ<br />

とを 理 解 し、その 毒 性 発 現 の 特 性 を 学 ぶ。<br />

7<br />

吉 成<br />

皮 膚 、 粘 膜 毒 性<br />

皮 膚 、 消 化 管 への 毒 性 について、 薬 物 使 用 との 関 連 やこれら 毒<br />

性 の 発 生 機 序 を 理 解 する。<br />

8<br />

宮 田<br />

肝 障 害<br />

薬 物 の 体 内 動 態 と 肝 障 害 についての 関 連 を 知 り、 肝 細 胞 壊 死 、<br />

胆 汁 うっ 滞 及 び 代 謝 障 害 など、 具 体 的 な 肝 障 害 の 発 症 機 序 、 特 性<br />

を 理 解 する。


9<br />

宮 田<br />

腎 障 害<br />

腎 臓 の 構 造 と 機 能 を 理 解 し、それぞれの 機 能 が 障 害 を 受 けた 場<br />

合 の 症 状 、 腎 機 能 検 査 法 などを 学 ぶ。さらに、 糸 球 体 、 尿 細 管 な<br />

どの 障 害 がどのような 薬 物 で 起 こり 得 るかを 考 察 する。<br />

10<br />

吉 成<br />

心 毒 性<br />

心 不 全 、 不 整 脈 、 心 筋 梗 塞 などの 薬 物 による 心 毒 性 の 特 徴 と 誘<br />

発 薬 物 の 種 類 について 学 習 する。<br />

11<br />

吉 成<br />

神 経 ・ 感 覚 器 毒 性<br />

神 経 系 、 眼 、 聴 覚 器 、 味 覚 への 毒 性 について、 薬 物 使 用 との 関<br />

連 やこれら 毒 性 の 発 生 機 序 を 理 解 する。<br />

12<br />

吉 成<br />

副 作 用 防 止 と 薬<br />

物 相 互 作 用<br />

薬 物 併 用 による 薬 物 相 互 作 用 の 発 生 を 防 ぐために、 薬 物 動 態 を<br />

考 慮 した 薬 物 選 択 と 用 量 設 定 の 重 要 性 を 理 解 する。<br />

13<br />

児 玉<br />

薬 理 遺 伝 学<br />

毒 性 発 現 における 遺 伝 的 要 因 ( 遺 伝 子 多 型 )の 役 割 について 学<br />

ぶ。<br />

14,<br />

15<br />

吉 成 ・ 宮<br />

田 ・ 児 玉<br />

毒 性 学 研 究<br />

毒 性 学 に 関 する 最 新 の 研 究 論 文 を 読 み、 毒 性 学 研 究 の 目 的 とそ<br />

れを 達 成 するための 方 法 論 を、プレゼンテーションと 質 疑 応 答 を<br />

通 して 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 、 出 席 状 況 、レポート、プレゼンテーションを 基 にして 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ] 「 医 薬 品 トキシコロジー」 改 訂 第 3 版 佐 藤 哲 男 、 仮 家 公 夫 、 北 田 光 一 編 南 江 堂<br />

[ 参 考 書 ] 「 毒 性 学 」 藤 田 正 一 編 朝 倉 書 店<br />

「 今 日 の 治 療 薬 」 水 島 裕 編 南 江 堂<br />

「New 薬 理 学 」 田 中 千 賀 子 、 加 藤 隆 一 編 南 江 堂


授 業 科 目 名 病 院 薬 学 概 論 2( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 4 年 (7)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 外 山 聡 、 豊 口 禎 子<br />

早 狩 誠 、 佐 藤 博<br />

富 岡 佳 久 、 直 江 清 隆<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

昨 今 の 医 療 を 取 り 巻 く 環 境 は、 少 子 高 齢 化 時 代 を 迎 えて、 急 速 な 医 療 資 源 の 減 少 に 直 面 している。 医<br />

療 資 源 である 医 療 費 、 特 にその 大 きな 比 率 を 占 める 医 薬 品 費 の 効 率 的 運 用 は、 国 是 とまでなっており、<br />

急 性 期 医 療 の 入 院 を 対 象 に 平 成 15 年 から 診 断 群 別 包 括 払 い 制 度 (DPC:Diagnosis Procedure<br />

Combination)が 大 学 病 院 などの 特 定 機 能 病 院 に 導 入 され、2011 年 3 月 17 日 現 在 では、 約 1449 病 院 が<br />

対 象 であり、 高 度 な 薬 物 治 療 を 行 う 急 性 期 病 床 の 半 分 以 上 を 占 めるまでになっている。しかし、 患 者 取<br />

り 違 えの 医 療 事 故 に 端 を 発 した 医 療 安 全 を 含 めた 医 療 の 質 の 向 上 もまた 同 時 に、 医 療 現 場 は 求 められて<br />

いる。 医 薬 品 においても 例 外 ではなく、 医 薬 品 適 正 使 用 は 勿 論 、 医 療 安 全 、 感 染 対 策 、 抗 がん 剤 プロト<br />

コールチェックを 含 めたハイリスク 薬 対 策 、 治 験 、 医 療 経 営 まで、 幅 広 い 対 応 が 必 要 不 可 欠 となる。<br />

現 在 、 病 院 薬 剤 師 が 行 っている 基 本 的 な 業 務 である 調 剤 、 薬 品 管 理 等 を 紹 介 するとともに、 薬 剤 管 理<br />

指 導 業 務 ( 服 薬 指 導 を 含 む)などのファーマシューティカルケアに 基 づいた 業 務 、また、2012 年 診 療 報 酬<br />

改 定 により 導 入 された「 病 棟 薬 剤 業 務 実 施 加 算 」とその 業 務 の 概 要 、さらには 発 展 的 な 臨 床 研 究 業 務 や<br />

病 院 経 営 を 含 む 病 院 管 理 業 務 まで、 大 学 病 院 薬 剤 部 等 の 実 例 を 挙 げながら 学 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 医 薬 品 を 取 り 巻 く 環 境 変 化 と 薬 剤 師 の 役 割 の 変 遷 を 説 明 できる<br />

・ 医 薬 品 の 適 正 使 用 に 基 づいた 薬 剤 師 の 基 本 的 な 業 務 を 理 解 できる<br />

・チーム 医 療 の 変 遷 と 薬 剤 師 が 求 められる 資 質 、 技 術 および 知 識 について 理 解 できる<br />

・ 病 院 における 薬 剤 師 の 新 しい 役 割 について 理 解 できる<br />

・ 医 薬 を 使 用 する 上 での 医 療 倫 理 、 医 療 保 障 制 度 、 診 療 報 酬 体 系 を 理 解 できる<br />

・ 病 院 経 営 を 含 む 病 院 管 理 業 務 における 薬 剤 師 の 役 割 を 理 解 できる<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 外 山<br />

4/9<br />

病 院 における 薬 剤 業 務<br />

(1)- 調 剤<br />

薬 剤 師 の 基 本 的 かつ 重 要 業 務 である 調 剤 について, 医 療<br />

環 境 の 変 化 に 伴 う 業 務 内 容 の 変 遷 ,IT 化 による 変 化 と 高<br />

度 医 療 への 対 応 について 理 解 する。<br />

2 外 山<br />

4/16<br />

病 院 における 薬 剤 業 務<br />

(2)- 医 薬 品 管 理<br />

麻 薬 ・ 向 精 神 薬 ,および 血 液 製 剤 を 含 めた 医 薬 品 の 供 給<br />

管 理 の 重 要 性 と, 医 薬 品 管 理 を 薬 剤 師 が 行 う 意 義 について<br />

理 解 する。


3<br />

豊 口<br />

薬 物 血 中 モニタリング<br />

TDM は、 薬 物 療 法 の 有 効 性 および 安 全 性 を 向 上 させる 手 段<br />

4/23<br />

(TDM)<br />

となる。 薬 物 体 内 動 態 に 影 響 を 与 える 要 因 、 患 者 情 報 の 収<br />

集 、 臨 床 的 背 景 を 検 討 し、 薬 物 動 態 解 析 、 薬 物 相 互 作 用 お<br />

よび 投 与 設 計 について 理 解 する。<br />

4<br />

佐 藤<br />

病 院 ( 薬 局 ) 経 営 学<br />

急 性 期 型 病 院 は、DPC 導 入 後 、 劇 的 に 診 療 体 制 が 変 化 し、<br />

4/30<br />

それに 伴 い、 医 薬 品 費 抑 制 が 薬 剤 部 に 求 められた。クリニ<br />

カルパスの 運 用 、ジェネリック 医 薬 品 対 策 、 医 薬 品 フォー<br />

ミュラリー 管 理 など、 包 括 医 療 制 度 において 必 要 な 薬 剤 師<br />

の 役 割 を 理 解 する。<br />

5<br />

豊 口<br />

感 染 制 御<br />

院 内 感 染 は、 病 院 にとって 重 大 な 問 題 であり、 基 礎 疾 患<br />

5/7<br />

の 重 篤 な 患 者 においては、 感 染 症 治 療 が 生 命 に 直 結 する。<br />

院 内 感 染 防 止 対 策 の 実 践 および 抗 菌 療 法 における PK/PD 理<br />

論 に 基 づいた 投 与 方 法 について 理 解 する。<br />

6<br />

早 狩<br />

医 療 リスクマネジメン<br />

昨 今 、 数 多 くの 医 療 事 故 が 報 道 されている。また、 病 院<br />

5/14<br />

トにおける 薬 剤 部 の 役<br />

内 ではさらに 数 多 くのインシデント( 医 療 事 故 ではない 有<br />

割<br />

害 事 象 )が 発 生 している。それらの 中 でも、 薬 に 関 わる 有<br />

害 事 象 の 占 める 割 合 は 多 い。これらの 事 象 の 改 善 に、 薬 剤<br />

師 / 薬 剤 部 がどのように 関 与 して 行 くかを 理 解 する。また、<br />

病 院 内 に 設 定 された 医 薬 品 安 全 管 理 責 任 者 の 役 割 も 理 解 す<br />

る。<br />

7<br />

外 山<br />

病 院 における 薬 剤 業 務<br />

より 良 い 薬 物 治 療 を 行 うためには 医 薬 品 の 適 正 使 用 に<br />

5/21<br />

(3)- 医 薬 品 情 報 管<br />

必 要 な 情 報 が 不 可 欠 である。この 医 薬 品 情 報 (Drug<br />

理 業 務<br />

Information)を 広 範 囲 に 取 り 扱 うのが、 医 薬 品 情 報 管 理 業<br />

務 ( 以 下 DI 業 務 )である。DI 業 務 における 情 報 の 収 集 、 整<br />

理 、 評 価 、 保 管 、 加 工 、 提 供 等 の 内 容 およびそれらの 業 務<br />

遂 行 に 必 要 な 知 識 ・ 技 術 的 能 力 について 理 解 する。<br />

8<br />

豊 口<br />

救 急 医 療 と 薬 物 乱 用<br />

薬 物 中 毒 等 の 救 急 医 療 においては、 医 薬 品 および 乱 用 薬<br />

5/28<br />

物 の 情 報 提 供 、 薬 物 の 分 析 、 血 中 濃 度 測 定 、 解 毒 剤 等 の 投<br />

与 が 必 要 とされる。また、 薬 物 乱 用 防 止 に 関 しては、 薬 剤<br />

師 による 学 校 での 児 童 、 生 徒 への 啓 蒙 活 動 が 求 められてい<br />

る。これら 中 毒 医 療 に 関 する 薬 剤 師 の 役 割 を 理 解 する。<br />

9<br />

外 山<br />

病 院 における 薬 剤 業 務<br />

高 度 医 療 , 希 少 疾 患 において 患 者 に 恩 恵 を 与 えてきた 院<br />

6/4<br />

(4)- 院 内 製 剤<br />

内 製 剤 , 特 殊 院 内 製 剤 について, 医 療 制 度 的 , 経 済 的 , 倫<br />

理 的 な 問 題 点 が 存 在 することも 含 め 理 解 する。


10<br />

早 狩<br />

医 療 現 場 におけるサイ<br />

医 療 の 現 場 で 感 じた 小 さな 疑 問 がやがて 創 薬 に 創 薬 に 繋<br />

がるケースや、 服 薬 指 導 における TDM 解 析 結 果 から 処 方 内<br />

容 の 変 更 を 論 理 的 に 説 明 したケースなどの 事 例 を 紹 介 し、<br />

薬 剤 師 がサイエンティストでもある 必 要 性 を 理 解 する。<br />

6/11<br />

エンスの 心<br />

11<br />

外 山<br />

臨 床 試 験 と 薬 剤 師<br />

治 験 コーディネーター(CRC) 等 として 薬 剤 師 が 臨 床 試 験<br />

に 如 何 に 関 わっているかについて,ドラッグラグの 解 消 ,<br />

国 際 共 同 治 験 への 対 応 等 の 問 題 点 とともに 理 解 する。<br />

6/18<br />

12<br />

豊 口<br />

チーム 医 療 と 薬 剤 師<br />

各 医 療 分 野 は、 高 度 に 発 展 し、 薬 剤 師 においても 専 門 性<br />

を 高 めるため、 専 門 ・ 認 定 薬 剤 師 制 度 が 開 始 された。 薬 剤<br />

管 理 指 導 業 務 および 病 棟 業 務 、ICT、NST、がん 化 学 療 法 チ<br />

ーム、 緩 和 医 療 チーム 等 の 一 員 としての 薬 剤 師 の 関 わりを<br />

理 解 する。<br />

6/25<br />

13<br />

外 山<br />

機 械 化 や 情 報 技 術 ・ 分<br />

医 療 安 全 対 策 や 業 務 の 効 率 化 のために、 調 剤 監 査 システ<br />

ム、 処 方 オーダシステムの 導 入 や、 治 験 の 電 子 化 等 が 進 め<br />

られている。 部 署 横 断 的 に 活 動 する 薬 剤 師 が、 薬 剤 関 連 業<br />

務 の 機 械 化 や 情 報 技 術 ・ 分 析 技 術 の 導 入 に 積 極 的 に 関 与 す<br />

ることで、 医 療 の 安 全 化 、 効 率 化 に 広 く 貢 献 できることを<br />

理 解 する。<br />

7/2<br />

析 技 術 の 導 入 による 薬<br />

剤 関 連 業 務 の 効 率 化 ・<br />

高 度 化<br />

14 富 岡<br />

7/9<br />

薬 剤 経 済 学 とアウトカ<br />

ム 研 究<br />

薬 剤 経 済 学 的 手 法 の 適 用 方 法 とアウトカム 研 究 のデザイ<br />

ンと 実 施 方 法 の 基 礎 を 理 解 する。 機 会 費 用 の 考 え 方 、 限 界<br />

分 析 、 費 用 - 便 益 分 析 、 費 用 - 効 果 分 析 、 費 用 最 小 化 分 析 、<br />

判 別 分 析 を 理 解 する。<br />

15 直 江<br />

7/16<br />

臨 床 倫 理 と 薬 剤 業 務<br />

医 療 を 進 めていく 際 に, 身 につけておかなければならな<br />

い 倫 理 的 視 点 について 概 観 し, 薬 剤 業 務 における 留 意 点 を<br />

理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 により 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] ・ 中 島 編 , 臨 床 調 剤 学 改 訂 第 3 版 ,エルゼビアジャパン, 東 京 (2005)<br />

・ 日 本 病 院 薬 剤 師 会 監 修 , 病 院 薬 剤 師 業 務 マニュアル,エルゼビアジャパン, 東 京 (2004)<br />

・ 日 本 病 院 薬 剤 師 会 編 , 薬 剤 師 のための 感 染 制 御 マニュアル, 薬 事 日 報 社 , 東 京 (2005)<br />

・ 北 田 , 森 川 , 加 藤 , 中 山 編 , 抗 悪 性 腫 瘍 剤 の 院 内 取 り 扱 い 指 針 改 訂 版 , 抗 がん 剤 調 製 マ<br />

ニュアル,じほう, 東 京 (2005)<br />

・ 調 剤 指 針 , 日 本 薬 剤 師 会 編 , 薬 事 日 報 社


授 業 科 目 名 薬 物 療 法 学 1( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (7)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 富 岡 佳 久 、 鈴 木 直 人<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 物 療 法 学 では、 代 表 的 な 疾 患 の 病 態 や 症 状 の 理 解 のもと、 個 々の 患 者 情 報 と 医 薬 品 情 報 に 基 づい<br />

た 薬 の 使 い 方 と 選 び 方 に 関 する 基 本 的 知 識 を 学 び、 患 者 QOL と 医 薬 品 の 適 正 使 用 の 観 点 から 薬 物 治 療<br />

に 貢 献 することを 理 解 する。<br />

薬 物 療 法 学 1では、 血 液 ・ 造 血 器 の 疾 患 、 神 経 ・ 筋 の 疾 患 、 精 神 疾 患 、 耳 鼻 咽 喉 の 疾 患 、 眼 の 疾 患 、<br />

感 染 症 、 悪 性 腫 瘍 について、 各 疾 患 の 概 要 を 学 ぶとともに、 患 者 の 症 状 、 検 査 所 見 から 病 因 ・ 病 名 を<br />

推 定 し、 治 療 方 針 および 処 方 を 決 定 する 方 法 を 理 解 する。さらに 個 々の 薬 物 を 使 用 する 上 での 注 意 点<br />

について 学 ぶ。 授 業 は, 講 義 とともに 少 人 数 グループによる 調 査 、 発 表 、 討 論 を 行 う。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

各 患 者 の 症 状 、 検 査 所 見 から、 治 療 方 針 を 立 案 し、 具 体 的 な 処 方 例 を 提 示 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 富 岡 薬 物 療 法 学 総 論<br />

治 療 とは 何 か、 薬 物 治 療 と 非 薬 物 治 療 の 位 置 づけ、 薬 剤 師 の 役<br />

割 を 説 明 できる。 適 切 な 治 療 薬 の 選 択 について、 薬 効 薬 理 、 薬 物<br />

動 態 、 薬 物 相 互 作 用 に 基 づいて 説 明 できる。<br />

2 富 岡<br />

3 富 岡<br />

4 富 岡<br />

5 鈴 木<br />

6 鈴 木<br />

7 鈴 木<br />

血 液 ・ 造 血 器<br />

の 疾 患 (Ⅰ)<br />

血 液 ・ 造 血 器<br />

の 疾 患 (Ⅱ)<br />

血 液 ・ 造 血 器<br />

の 疾 患 (Ⅲ)<br />

神 経 ・ 筋 の 疾 患<br />

(Ⅰ)<br />

神 経 ・ 筋 の 疾 患<br />

(Ⅱ)<br />

神 経 ・ 筋 の 疾 患<br />

(Ⅲ)<br />

血 液 ・ 造 血 器 における 代 表 的 な 疾 患 を 挙 げることができる。<br />

貧 血 に 対 する 治 療 薬 、およびその 使 用 上 の 注 意 について 説 明 でき<br />

る。<br />

白 血 病 に 対 する 治 療 薬 、およびその 使 用 上 の 注 意 について 説 明<br />

できる。<br />

播 種 性 血 管 内 凝 固 症 候 群 (DIC)に 対 する 治 療 薬 、およびその<br />

使 用 上 の 注 意 について 説 明 できる。 血 友 病 、 悪 性 リンパ 腫 に 対 す<br />

る 治 療 薬 、およびその 使 用 上 の 注 意 について 説 明 できる。 紫 斑 病 、<br />

白 血 球 減 少 症 、 血 栓 ・ 塞 栓 について 薬 物 療 法 を 概 説 できる。<br />

神 経 ・ 筋 に 関 する 代 表 的 な 疾 患 を 挙 げることができる。 脳 血 管<br />

疾 患 に 対 する 治 療 薬 、およびその 使 用 上 の 注 意 について 説 明 でき<br />

る。<br />

てんかんに 対 する 治 療 薬 、およびその 使 用 上 の 注 意 について 説<br />

明 できる。パーキンソン 病 に 対 する 治 療 薬 、およびその 使 用 上 の<br />

注 意 について 説 明 できる。<br />

アルツハイマー 病 、 脳 血 管 性 痴 呆 に 対 する 治 療 薬 、およびその<br />

使 用 上 の 注 意 について 説 明 できる。 頭 痛 ( 偏 頭 痛 、 緊 張 性 頭 痛 、<br />

群 発 頭 痛 )に 対 する 治 療 薬 、およびその 使 用 上 の 注 意 について 説<br />

明 できる。 重 症 筋 無 力 症 、 脳 炎 ・ 髄 膜 炎 、 熱 性 けいれん、 脳 腫 瘍 、<br />

一 過 性 脳 虚 血 発 作 、Guillain-Barre 症 候 群 について 薬 物 療 法 を<br />

概 説 できる。


8 鈴 木 精 神 疾 患 (Ⅰ)<br />

9 鈴 木 精 神 疾 患 (Ⅱ)<br />

10 富 岡 耳 鼻 咽 喉 の 疾 患<br />

11 富 岡 眼 の 疾 患<br />

12 富 岡 感 染 症<br />

13 富 岡 悪 性 腫 瘍 (Ⅰ)<br />

代 表 的 な 精 神 疾 患 を 挙 げることができる。 統 合 失 調 症 に 対 する<br />

治 療 薬 、およびその 使 用 上 の 注 意 について 説 明 できる。<br />

気 分 障 害 (うつ 病 、 躁 うつ 病 )に 対 する 治 療 薬 、およびその 使<br />

用 上 の 注 意 について 説 明 できる。 神 経 症 、 心 身 症 、 薬 物 依 存 症 、<br />

アルコール 依 存 症 について 薬 物 療 法 を 概 説 できる。<br />

耳 鼻 咽 喉 に 関 する 代 表 的 な 疾 患 を 挙 げることができる。めまい<br />

に 対 する 治 療 薬 、およびその 使 用 上 の 注 意 について 説 明 できる。<br />

メニエール 病 、アレルギー 性 鼻 炎 、 花 粉 症 、 副 鼻 腔 炎 、 中 耳 炎 に<br />

ついて 薬 物 療 法 を 概 説 できる。<br />

眼 に 関 する 代 表 的 な 疾 患 を 挙 げることができる。 緑 内 障 に 対 す<br />

る 治 療 薬 、およびその 使 用 上 の 注 意 について 説 明 できる。 白 内 障<br />

に 対 する 治 療 薬 、およびその 使 用 上 の 注 意 について 説 明 できる。<br />

結 膜 炎 、 網 膜 症 について 薬 物 療 法 を 概 説 できる。<br />

主 な 感 染 症 を 列 挙 し、その 病 態 と 原 因 を 説 明 できる。 抗 菌 薬 、<br />

抗 原 虫 ・ 寄 生 虫 薬 、 抗 真 菌 薬 、 抗 ウイルス 薬 、およびその 使 用 上<br />

の 注 意 について 説 明 できる。<br />

肺 がん、 胃 がん、 大 腸 がん、 乳 がん、 卵 巣 がんに 対 する 治 療 薬 、<br />

およびその 使 用 上 の 注 意 について 説 明 できる。<br />

14 富 岡 悪 性 腫 瘍 (Ⅱ) 抗 悪 性 腫 瘍 薬 による 副 作 用 への 対 策 を 説 明 できる。<br />

15 富 岡 悪 性 腫 瘍 (Ⅲ) がん 化 学 薬 物 療 法 中 の 支 持 療 法 を 説 明 できる。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

講 義 への 出 席 状 況 、 筆 記 試 験 を 基 礎 に 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] 「ファーマコセラピー 病 態 生 理 からのアプローチ( 上 ・ 下 )」J.T. Dipiro 他 編 、<br />

百 瀬 弥 寿 徳 訳 (ブレーン 出 版 )<br />

「 今 日 の 治 療 薬 2013」 浦 部 昌 夫 / 島 田 和 幸 / 川 合 眞 一 編 ( 南 江 堂 )<br />

「 薬 物 療 法 学 」 石 崎 高 志 、 鎌 滝 哲 也 、 望 月 真 弓 編 ( 南 江 堂 )<br />

「 薬 学 生 のための 病 態 生 理 と 薬 物 治 療 」、 厚 味 ・ 小 佐 野 ・ 富 岡 ・ 平 野 著 (ティ・エム・エス)<br />

「 薬 物 治 療 モニタリング ケースで 学 ぶ 臨 床 思 考 プロセス」、 岩 澤 真 紀 子 編 ( 南 山 堂 )


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 医 療 情 報 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (7)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 眞 野 成 康 、 島 田 美 樹<br />

平 塚 真 弘 、 松 浦 正 樹<br />

藤 本 容 子 、 田 坂 英 久<br />

佐 藤 真 由 美 、 赤 坂 和 俊<br />

木 皿 重 樹 、 鈴 木 裕 之<br />

前 川 正 充<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

医 療 情 報 には、1) 疾 病 に 関 する 医 学 的 な 知 識 や 医 薬 品 に 関 する 情 報 、2) 診 療 に 関 する 患 者 個 人 の 情 報 、<br />

3) 診 療 所 、 病 院 などの 医 療 施 設 固 有 の 情 報 がある。 情 報 化 社 会 である 現 在 では、 医 療 情 報 の 果 たす 役 割 は<br />

きわめて 重 要 であり、 患 者 、 医 療 スタッフ 双 方 が 適 切 に 活 用 することにより、 医 療 の 質 向 上 が 期 待 できる。<br />

薬 剤 師 が、それぞれの 情 報 源 から 適 切 な 形 で 情 報 を 取 り 出 し、 加 工 して 必 要 な 受 け 手 に 提 供 することで 患 者<br />

毎 に 最 適 な 薬 物 療 法 を 実 施 し、 患 者 のQOLを 向 上 することができる。 本 講 義 では、 様 々な 場 面 における 薬<br />

剤 業 務 を 通 して、 医 療 情 報 に 関 する 基 本 的 知 識 を 習 得 し、それらを 活 用 するための 方 法 や、 院 内 のみならず<br />

地 域 の 医 療 スタッフへの 情 報 提 供 の 仕 組 みについても 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 医 薬 品 の 開 発 から 臨 床 使 用 までの 過 程 で 収 集 される 医 療 情 報 について 理 解 する。<br />

・ 医 療 スタッフや 患 者 への 情 報 提 供 のために 必 要 な 医 療 情 報 の 収 集 ・ 加 工 ・ 提 供 の 方 法 を 学 び、 薬 物 療 法 の<br />

最 適 化 に 向 けた 情 報 の 活 用 法 について 理 解 する。<br />

・ 医 療 施 設 固 有 の 情 報 の 見 方 と 活 用 法 について 理 解 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 日 付 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1 4/9 眞 野 総 論<br />

医 療 の 流 れを 理 解 し、その 過 程 で 発 生 する 様 々な 医 療 情 報<br />

の 位 置 づけを 学 ぶ。<br />

2<br />

4/16<br />

平 塚<br />

医 薬 品 情 報 とは<br />

医 療 における 医 薬 品 情 報 業 務 の 位 置 づけと、その 必 要 性 を<br />

学 ぶ。<br />

3<br />

4/23<br />

平 塚<br />

医 薬 品 情 報 の 発 生 と 伝<br />

達<br />

医 薬 品 の 開 発 から 市 販 後 調 査 までの 過 程 で 収 集 される 情 報<br />

とその 伝 達 のされ 方 、これらに 関 連 する 薬 事 制 度 を 学 ぶ。<br />

4<br />

4/30<br />

平 塚<br />

医 薬 品 情 報 源 の 種 類 と<br />

特 徴 (1)<br />

医 薬 品 添 付 文 書 の 法 的 な 根 拠 を 理 解 し、 記 載 項 目 を 確 認 す<br />

るとともにそれらの 見 方 、 読 み 方 を 学 ぶ。また、 添 付 文 書<br />

に 使 われる 用 語 の 意 味 を 理 解 しながら、 医 薬 品 情 報 源 の 加<br />

工 度 とその 使 い 方 を 学 ぶ。<br />

5<br />

5/7<br />

平 塚<br />

医 薬 品 情 報 源 の 種 類 と<br />

特 徴 (2)<br />

インタビューフォームの 見 方 、 読 み 方 および 利 用 法 を 理 解<br />

する。また、その 医 薬 品 情 報 源 における 位 置 づけを 理 解 し<br />

ながら、 医 薬 品 情 報 源 の 加 工 度 とその 使 い 方 を 学 ぶ。<br />

6<br />

5/14<br />

平 塚<br />

医 薬 品 の 有 効 性 に 関 す<br />

る 研 究 デザイン<br />

臨 床 研 究 や 疫 学 研 究 によって 生 み 出 される 医 薬 品 の 有 効 性<br />

に 関 するデータを 評 価 するための 研 究 デザインを 学 ぶ。


7<br />

5/21<br />

松 浦<br />

医 薬 品 の 適 正 使 用 に 関<br />

わる 情 報 提 供<br />

患 者 、 医 療 従 事 者 などに 提 供 すべき 情 報 の 違 いを 理 解 する。<br />

また、 病 院 における 主 な 能 動 的 情 報 提 供 における 医 薬 品 情<br />

報 管 理 や 医 薬 品 安 全 性 情 報 等 の 管 理 について 学 ぶ。<br />

8<br />

5/28<br />

松 浦<br />

医 療 施 設 固 有 の 情 報 と<br />

地 域 連 携<br />

医 療 施 設 固 有 の 情 報 には、 施 設 毎 に 発 信 している 情 報 と<br />

診 断 群 分 類 包 括 評 価 ( DPC; Diagnosis Procedure<br />

Combination)データがある。DPCデータから 読 み 取 れる 医<br />

療 機 関 の 情 報 とその 活 用 事 例 について 学 ぶ。また、 地 域 に<br />

おける 情 報 の 連 携 例 を 学 ぶ。<br />

9<br />

6/4<br />

藤 本<br />

診 療 録 の 書 き 方 と 読 み<br />

方<br />

診 療 録 には、 治 療 方 針 を 決 めるうえで 重 要 になってくる 患<br />

者 の 病 歴 に 関 する 情 報 が 記 載 される。ここでは、 診 療 録 の<br />

記 載 のルールについて 学 ぶとともに、その 読 み 方 を 理 解 す<br />

る。また、 院 内 がん 登 録 についても 学 ぶ。<br />

10<br />

6/11<br />

佐 藤<br />

処 方 箋 鑑 査 における 医<br />

療 情 報 の 活 用<br />

薬 剤 師 は、 処 方 箋 鑑 査 において、 薬 歴 情 報 や 検 査 値 データ<br />

などとの 照 合 により 生 じた 疑 義 を 解 決 しなければ 調 剤 を 行<br />

ってはならない。 処 方 箋 鑑 査 において 活 用 すべき 患 者 情 報 、<br />

ならびに 様 々な 医 療 情 報 を 理 解 する。<br />

11<br />

6/18<br />

田 坂<br />

病 棟 業 務 における 医 療<br />

情 報 の 活 用<br />

入 院 時 の 持 参 薬 情 報 や、 病 棟 業 務 における 処 方 箋 、 薬 歴 、<br />

検 査 値 データ、 電 子 カルテおよび 病 態 などの 情 報 の 活 用 に<br />

ついて、 実 例 を 通 して 学 ぶ。<br />

12<br />

6/25<br />

赤 坂<br />

高 度 救 命 救 急 センター<br />

やICUにおける 医 療 情<br />

報 の 活 用<br />

高 度 救 命 救 急 センターやICUにおける 薬 剤 業 務 で 必 要 な 情<br />

報 の 収 集 と、 医 療 スタッフへの 提 供 について、 実 例 を 通 し<br />

て 学 ぶ。また、 一 般 病 棟 との 情 報 源 の 違 いについても 合 わ<br />

せて 理 解 する。<br />

13<br />

7/2<br />

木 皿<br />

がん 化 学 療 法 と 地 域 連<br />

携<br />

がん 化 学 療 法 の 外 来 への 移 行 に 伴 い、 病 院 外 における 治 療<br />

の 適 切 な 管 理 が 求 められている。 地 域 連 携 による 安 全 で 有<br />

効 ながん 化 学 療 法 を 実 施 するうえでかかりつけ 薬 局 等 に 提<br />

供 すべき 治 療 内 容 や 処 方 薬 、 検 査 値 ならびに 副 作 用 などの<br />

情 報 について 学 ぶ。<br />

14<br />

7/9<br />

島 田<br />

個 別 化 医 療 の 推 進 にお<br />

ける 医 療 情 報 の 活 用<br />

電 子 カルテ、 診 療 録 、 患 者 からの 聞 き 取 り 等 の 情 報 と、 薬<br />

物 の 血 中 濃 度 や 遺 伝 子 解 析 結 果 を 合 わせた 医 療 情 報 を 活 用<br />

した 処 方 設 計 の 実 例 を 学 ぶ。<br />

15<br />

7/16<br />

眞 野 /<br />

島 田 /<br />

平 塚 /<br />

村 井 /<br />

鈴 木 直<br />

鈴 木 裕<br />

前 川<br />

演 習<br />

臨 床 における 実 処 方 例 を 基 に 薬 物 療 法 学 、ならびに 処 方 箋<br />

解 析 学 とジョイントで、スモールグループディスカッショ<br />

ンを 行 う。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 筆 記 試 験 および 出 席 状 況 により 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] プリント 等 を 配 布 予 定 。


授 業 科 目 名 漢 方 治 療 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (7)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 新 井 信 、 武 田 卓<br />

佐 橋 佳 郎<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

漢 方 は 西 洋 医 学 とは 異 なる 体 系 を 持 つもう 一 つの 医 学 であり、 日 本 の 伝 統 医 学 である。 漢 方 の 基 礎 理<br />

論 と 特 性 および 副 作 用 などを 理 解 し、 薬 剤 師 として 臨 床 現 場 で 適 切 に 応 用 できる 能 力 を 身 につけること<br />

を 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

1. 東 洋 医 学 と 西 洋 医 学 の 基 本 的 概 念 の 違 いを 説 明 できる。<br />

2. 漢 方 と 東 洋 医 学 ( 中 医 学 も 含 む)、 相 補 代 替 医 療 (CAM)、 民 間 療 法 の 違 いを 説 明 できる。<br />

3. 漢 方 の 基 本 的 概 念 ( 陰 陽 、 虚 実 、 寒 熱 、 表 裏 、 気 血 水 、 六 病 位 、 五 臓 )を 概 説 できる。<br />

4.「 証 」の 概 念 を 理 解 し、 随 証 治 療 の 基 本 を 実 践 できる。<br />

5. 漢 方 の 診 断 方 法 ( 望 診 、 聞 診 、 問 診 、 切 診 )を 知 る。<br />

6. 代 表 的 な 疾 患 について、 使 用 する 主 な 漢 方 薬 とその 鑑 別 処 方 を 列 挙 することができる。<br />

7. 漢 方 方 剤 の 主 な 副 作 用 および 禁 忌 事 項 について 説 明 できる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

新 井<br />

漢 方 概 論<br />

漢 方 の 成 り 立 ち、 歴 史 を 知 り、 基 本 的 概 念 や 薬 物 の 特 性 など、<br />

西 洋 医 学 との 違 いを 理 解 する。さらに、 漢 方 治 療 の 適 応 と 不 適 応 、<br />

現 代 医 学 における 漢 方 の 位 置 づけと 役 割 などについて 学 ぶ。<br />

2<br />

新 井<br />

漢 方 基 礎 理 論 Ⅰ<br />

漢 方 の 重 要 な 基 礎 理 論 である 陰 陽 、 虚 実 について 理 解 し、 臨 床<br />

的 に 説 明 できるようにする。<br />

3<br />

新 井<br />

漢 方 基 礎 理 論 Ⅱ<br />

寒 熱 、 表 裏 、 気 血 水 、 六 病 位 、 五 臓 について 理 解 し、 臨 床 的 に<br />

説 明 できるようにする。<br />

4<br />

新 井<br />

漢 方 臨 床 総 論<br />

随 証 治 療 などの 臨 床 における 漢 方 薬 のさまざまな 運 用 方 法 を<br />

知 る。さらに 臨 床 症 例 に 対 する 漢 方 的 な problem list の 作 り 方<br />

を 学 ぶ。<br />

5<br />

新 井<br />

武 田<br />

体 験 型 実 習<br />

臨 床 で 用 いられる 煎 じ 薬 、エキス 剤 、 散 剤 などを 調 製 し 味 わう<br />

ことで 漢 方 薬 に 親 しむ。さらに 気 血 水 スコアを 用 いて 自 分 自 身 を<br />

自 己 診 断 して 理 論 から 臨 床 への 理 解 を 深 める。<br />

6<br />

新 井<br />

漢 方 臨 床 各 論 Ⅰ/<br />

呼 吸 器 疾 患<br />

呼 吸 器 疾 患 の 漢 方 治 療 について 理 解 し、 演 習 を 通 して 適 切 な 処<br />

方 を 理 解 できるようにする。<br />

7<br />

新 井<br />

漢 方 臨 床 各 論 Ⅱ/<br />

上 部 消 化 管 疾 患<br />

上 部 消 化 管 疾 患 の 漢 方 治 療 について 理 解 し、 演 習 を 通 して 適 切<br />

な 処 方 を 理 解 できるようにする。


8<br />

新 井<br />

漢 方 臨 床 各 論 Ⅲ/<br />

下 部 消 化 管 疾 患<br />

下 部 消 化 管 疾 患 の 漢 方 治 療 について 理 解 し、 演 習 を 通 して 適<br />

切 な 処 方 を 理 解 できるようにする。<br />

9<br />

新 井<br />

漢 方 臨 床 各 論 Ⅳ/<br />

婦 人 科 疾 患<br />

婦 人 科 疾 患 の 漢 方 治 療 について 理 解 し、 演 習 を 通 して 適 切 な<br />

処 方 を 理 解 できるようにする。<br />

10<br />

新 井<br />

漢 方 臨 床 各 論 Ⅴ/<br />

高 齢 者 疾 患 ・ 疼 痛<br />

性 疾 患<br />

高 齢 者 疾 患 、 疼 痛 性 疾 患 の 漢 方 治 療 について 理 解 し、 演 習 を<br />

通 して 適 切 な 処 方 を 理 解 できるようにする。<br />

11<br />

新 井<br />

漢 方 臨 床 各 論 Ⅵ/<br />

不 定 愁 訴 ・ 生 活 習<br />

慣 病<br />

不 定 愁 訴 、 生 活 習 慣 病 の 漢 方 治 療 について 理 解 し、 演 習 を 通<br />

して 適 切 な 処 方 を 理 解 できるようにする。<br />

12<br />

新 井<br />

副 作 用 ・ 服 薬 指 導<br />

漢 方 薬 の 副 作 用 を 理 解 習 得 し、 臨 床 で 適 切 な 服 薬 指 導 ができ<br />

るようにする。<br />

13<br />

新 井<br />

漢 方 処 方 演 習<br />

患 者 に 対 する 適 切 な 処 方 についての 演 習 を 小 グループにて 行<br />

い、 実 践 的 な 能 力 を 身 につける。<br />

14<br />

新 井<br />

臨 床 漢 方 薬 理 学<br />

漢 方 薬 が 効 くメカニズムを 血 清 薬 理 学 の 立 場 から 学 び、 説 明<br />

できるようにする。<br />

15<br />

佐 橋<br />

特 別 講 演 / 漢 方 の<br />

生 薬 学 ~ 大 黄 を<br />

例 にあげて~<br />

現 代 の 漢 方 処 方 の 薬 効 をより 効 果 的 にするために「 神 農 本 草<br />

経 」「 名 医 別 録 」をはじめ 歴 代 の 本 草 書 の 記 載 を 利 用 して 生 薬 を<br />

把 握 する 事 が 必 要 と 考 える。そのうえで 生 薬 の 品 質 を 漢 方 的 に<br />

どうとらえたらいいのか 大 黄 を 例 にあげて 理 解 できるようにす<br />

る。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

主 に 講 義 出 席 ・ 参 加 態 度 、レポートを 基 盤 に 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[テキスト] 講 義 時 に 配 布 する。<br />

[ 参 考 書 ] 「 症 例 でわかる 漢 方 薬 入 門 」 新 井 信 、 日 中 出 版<br />

「 学 生 のための 漢 方 医 学 テキスト」( 社 ) 日 本 東 洋 医 学 会 学 術 教 育 委 員 会 編 集 、 南 江 堂<br />

「 専 門 医 のための 漢 方 医 学 テキスト」( 社 ) 日 本 東 洋 医 学 会 学 術 教 育 委 員 会 編 集 、 南 江 堂<br />

「 漢 方 診 療 医 典 」 大 塚 敬 節 、 南 山 堂<br />

「 症 候 による 漢 方 治 療 の 実 際 」 大 塚 敬 節 、 南 山 堂<br />

「 臨 床 応 用 漢 方 處 方 解 説 」 矢 数 道 明 、 創 元 社


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 臨 床 薬 理 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (7)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 佐 藤 博 、 高 橋 信 行<br />

柳 澤 輝 行 、 菅 原 明<br />

北 本 哲 之 、 藤 原 一 男<br />

谷 内 一 彦 、 相 場 節 也<br />

下 平 秀 樹 、 藤 原 幾 磨<br />

下 川 宏 明 、 山 岸 俊 夫<br />

金 澤 素<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

近 年 医 薬 品 の 種 類 はバイオ 医 薬 品 の 開 発 をはじめとして 多 様 化 している。 本 講 義 においては、 創 薬 への 応 用<br />

を 目 的 として 薬 学 的 立 場 からの 概 説 に 加 え、 医 学 的 立 場 からの 薬 物 療 法 につき 各 専 門 家 が 概 説 する。 以 下 の 項<br />

目 について 学 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

病 態 を 理 解 し、 病 態 の 理 解 に 基 づく 薬 物 療 法 の 在 り 方 を 考 察 する。 更 に 最 新 の 疾 病 診 断 、 分 析 法 を 学 び、 今<br />

後 自 らが 目 指 す 指 導 的 立 場 の 薬 剤 師 としての 役 割 を 自 覚 し、 将 来 の 臨 床 薬 学 の 担 い 手 としての 基 本 を 学 ぶ。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

佐 藤<br />

薬 物 療 法 学 概 論 ・<br />

腎 不 全 の 病 態 と<br />

治 療<br />

高 齢 化 社 会 の 到 来 とともに 潜 在 的 な 腎 機 能 障 害 患 者 が 増 加 し<br />

ており、 薬 剤 の 使 い 方 にも 注 意 が 必 要 になっている。 症 例 を 呈<br />

示 しながら、 腎 不 全 の 原 因 ・ 病 態 と、その 薬 物 療 法 を 学 ぶ。<br />

2<br />

佐 藤<br />

腎 炎 ・ネフローゼ<br />

症 候 群 の 治 療<br />

腎 疾 患 の 中 で 頻 度 の 高 い 腎 炎 ・ネフローゼ 症 候 群 ・ 糖 尿 病 性<br />

腎 症 について、その 薬 物 療 法 の 実 際 を 学 ぶ。<br />

3<br />

4<br />

柳 澤<br />

柳 澤<br />

循 環 器 系 治 療 薬<br />

( 虚 血 性 心 疾 患<br />

を 中 心 に)<br />

創 薬 科 学 ( 分 子 標<br />

的 薬 をめざして)<br />

血 液 循 環 は 巧 妙 な 仕 組 みによって 維 持 されている。 循 環 器 病<br />

には、 狭 心 症 、 心 筋 梗 塞 、ショック、 高 血 圧 、 心 不 全 、 不 整 脈<br />

などが 含 まれる。これらの 疾 患 はきわめて 頻 度 が 高 く、 適 切 な<br />

治 療 をしないと 患 者 の 生 命 および 予 後 は 重 大 な 結 末 を 迎 える。<br />

そこで、どの 分 野 であれ 医 療 人 は 循 環 器 系 治 療 薬 を 習 得 する<br />

ことが 必 要 となる。 特 に 虚 血 性 心 疾 患 の 薬 物 治 療 を 説 明 し、さ<br />

らに 循 環 器 病 治 療 薬 などの 新 薬 開 発 の 過 程 も 理 解 する。<br />

5<br />

菅 原<br />

内 分 泌 学 概 論 ・ 各<br />

論<br />

内 分 泌 学 は、 生 体 のホメオスタシス 維 持 の 理 解 に 重 要 な 分 野<br />

である。 本 講 義 では、 視 床 下 部 ・ 下 垂 体 、 甲 状 腺 ・ 副 甲 状 腺 、<br />

副 腎 ・ 性 腺 、 膵 といった 従 来 の 内 分 泌 臓 器 に 加 えて、 脂 肪 組 織<br />

や 心 ・ 血 管 系 といった 新 しい 内 分 泌 臓 器 も 含 めて、 病 態 生 理 ・<br />

疾 患 ・ 治 療 に 関 して 概 説 する。<br />

6<br />

北 本<br />

プリオン 病 の 概<br />

念 と 治 療<br />

医 薬 品 創 薬 にあたり、 感 染 因 子 プリオンの 除 外 は 最 も 大 切 な<br />

問 題 になりつつある。どのようにすればプリオン 感 染 の 危 険 性<br />

を 払 拭 できるのか、プリオン 病 を 学 びながら 考 える。


7<br />

藤 原 ( 一 )<br />

神 経 疾 患 の 病 態 と<br />

治 療<br />

脳 神 経 系 は 人 間 存 在 の 本 質 に 関 与 する 重 要 臓 器 であり、その<br />

機 能 は 実 に 多 彩 である。しかし、その 生 理 および 病 理 は 依 然 と<br />

して 多 くの 謎 に 包 まれている。 本 講 義 では、 神 経 内 科 で 取 り 扱<br />

う 神 経 疾 患 の 概 要 を 紹 介 し、その 診 断 過 程 、 病 態 解 析 や、 治 療<br />

の 現 状 と 今 後 の 展 望 を 概 説 する。<br />

8<br />

谷 内<br />

臨 床 薬 理 学 概 論<br />

今 日 の 医 療 において 薬 物 治 療 の 進 歩 はめざましく 薬 物 治 療 は<br />

社 会 に 多 大 な 貢 献 をしている。しかし、いかなる 医 薬 品 もヒト<br />

の 臨 床 試 験 を 実 施 することなく 開 発 されたものではない。ヒト<br />

の 臨 床 試 験 を 行 ううえで「 倫 理 性 」は 欠 くことのできないもの<br />

である。<br />

医 薬 品 の 開 発 における 臨 床 試 験 に 関 する 基 本 的 事 項 である 1)<br />

ヘルシンキ 宣 言 と 厚 労 省 倫 理 指 針 、2)GCP、3)IRB、4)インフ<br />

ォームド・コンセント、5) 治 験 管 理 センター、6)CRC、7) 治 験<br />

と 臨 床 研 究 の 違 い、について 理 解 する。<br />

9<br />

相 場<br />

皮 膚 疾 患 の 臨 床 と<br />

外 用 治 療<br />

皮 膚 の 構 造 と 機 能 、また、その 異 常 で 起 きる 皮 膚 疾 患 の 臨 床<br />

的 な 特 徴 、 病 因 について 学 ぶ。ついで、それらに 対 する 治 療 法<br />

について、 外 用 剤 を 中 心 に 理 解 する。<br />

10<br />

下 平<br />

癌 化 学 療 法 概 論 ・ 各<br />

論<br />

1. がん 細 胞 の 特 性<br />

2. 発 がんと 転 移<br />

3. がん 化 学 療 法 と 最 近 の 進 歩<br />

4. がんの 遺 伝 子 診 断 と 治 療<br />

につき 理 解 する。<br />

11<br />

高 橋<br />

高 血 圧 ・メタボリッ<br />

クシンドロームの<br />

病 態 と 治 療<br />

高 血 圧 関 連 遺 伝 子 のメタボリックシンドロームの 病 態 におけ<br />

る 役 割 を 理 解 し、メタボリックシンドロームの 治 療 について 学<br />

習 する。<br />

12<br />

藤 原 ( 幾 )<br />

骨 代 謝 と 薬 物 療 法<br />

小 児 の 身 体 の 成 長 には、 骨 代 謝 は 非 常 に 重 要 である。 本 講 義<br />

では、 骨 代 謝 と 骨 系 統 疾 患 について 理 解 し、 骨 粗 鬆 症 の 薬 物 療<br />

法 について 学 ぶ。<br />

13<br />

下 川<br />

循 環 器 病 概 論 ・ 各 論<br />

心 血 管 系 は 血 液 を 運 ぶ 臓 器 として 生 命 の 根 幹 を 支 えている。<br />

超 高 齢 化 社 会 に 突 入 したわが 国 においては、 今 後 、 循 環 器 疾 患<br />

の 重 要 性 がますます 高 まる。 循 環 器 疾 患 の 概 要 について 理 解 し<br />

た 後 、 特 に 今 後 重 要 になる 虚 血 性 心 疾 患 や 心 不 全 について 理 解<br />

する。<br />

14<br />

山 岸<br />

電 解 質 異 常 と 薬 物<br />

療 法<br />

電 解 質 異 常 の 病 態 と 薬 物 療 法 、あるいは 薬 物 療 法 による 電 解<br />

質 異 常 について、 実 際 の 症 例 を 通 して 実 践 的 に 理 解 する。<br />

15<br />

金 澤<br />

心 身 医 学<br />

心 身 症 の 概 念 とその 代 表 的 なストレス 関 連 疾 患 の 病 態 を 学<br />

び、 心 身 医 学 的 治 療 における 薬 物 療 法 の 役 割 について 理 解 する。


[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

レポートを 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 ・ 参 考 書 ]<br />

柳 澤 :「 新 薬 理 学 入 門 ( 第 3 版 )」 柳 澤 輝 行 編 著 , 谷 内 一 彦 / 布 木 和 夫 / 著 , 南 山 堂 (2008)<br />

「Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics, 12thEd.」 Laurence L.Brunton,<br />

McGraw-Hill (2011)<br />

「Basic and Clinical Pharmacology, 11thEd.」Bertram G.Katzung, McGraw-Hill (2009)<br />

東 北 大 学 機 関 リポジトリ TOUR, 検 索 「 柳 澤 輝 行 」<br />

谷 内 :「 臨 床 薬 理 学 」 日 本 臨 床 薬 理 学 会 編 , 医 学 書 院<br />

「 臨 床 薬 理 学 テキスト」 植 松 俊 彦 / 岩 本 喜 久 生 / 編 , 南 江 堂<br />

「 米 国 最 新 治 験 情 報 : 臨 床 研 究 者 の 成 功 までの 道 のり」David Ginsberg / Robert Whitaker 著 ,<br />

中 野 重 行 監 訳 , ライフサイエンス 出 版


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 臨 床 薬 剤 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (7)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 寺 崎 哲 也 、 立 川 正 憲<br />

上 塚 朋 子<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

臨 床 薬 物 療 法 における 投 与 設 計 において 薬 物 の 体 内 動 態 や 薬 物 相 互 作 用 を 理 解 し、 理 論 的 な 理 解 の 元<br />

に 適 切 な 投 与 量 と 投 与 間 隔 を 設 定 することは 非 常 に 重 要 である。 臨 床 薬 剤 学 では、 薬 剤 学 1と 薬 剤 学 2<br />

で 講 義 した 基 礎 的 内 容 を 踏 まえて、 特 に、 臨 床 における 薬 剤 学 の 応 用 について 理 解 するとともに、 演 習<br />

によって、 臨 床 の 現 場 において 重 要 なプレゼンテーションとコミュニケーション 能 力 を 身 につけること<br />

を 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 2-コンパートメント 理 論 を 理 解 し、 臨 床 における 応 用 を 説 明 できるようになる。<br />

・ 薬 力 動 学 を 理 解 し、 臨 床 における 応 用 を 説 明 できるようになる。<br />

・ 臨 床 薬 物 設 計 理 論 の 臨 床 における 応 用 を 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

立 川<br />

コンパートメント<br />

理 論 の 臨 床 への 応<br />

用<br />

臨 床 におけるコンパートメント 理 論 として 重 要 な2-コンパー<br />

トメント 理 論 について 臨 床 における 応 用 も 含 めて 理 解 する。<br />

2<br />

立 川<br />

薬 動 力 学 の 基 礎<br />

薬 物 の 血 中 濃 度 と 効 果 の 関 係 を 定 量 的 に 解 析 する 薬 動 力 学 (フ<br />

ァーマコダイナミックス/PD)の 基 礎 を 理 解 する。<br />

3<br />

立 川<br />

薬 動 力 学 の 応 用<br />

薬 動 力 学 の 臨 床 への 応 用 について 理 解 する。<br />

4<br />

寺 崎<br />

臨 床 薬 物 設 計 理 論<br />

の 応 用 1<br />

臨 床 における 薬 物 相 互 作 用 の 機 構 と 速 度 論 的 解 析 について 理 解<br />

する。<br />

5<br />

寺 崎<br />

臨 床 薬 物 設 計 理 論<br />

の 応 用 2<br />

臨 床 における 個 人 差 や 病 態 における 変 動 についてその 機 構 と 速<br />

度 論 的 解 析 について 理 解 する。<br />

6<br />

寺 崎<br />

臨 床 薬 物 設 計 理 論<br />

の 応 用 3<br />

臨 床 における 薬 物 投 与 設 計 とその 分 子 基 盤 について 理 解 する。<br />

7<br />

立 川<br />

PK 演 習 1<br />

コンピュータを 用 いて 薬 物 速 度 論 解 析 の 演 習 を 行 い、 基 礎 的 な<br />

パラメータ 解 析 法 を 理 解 する。<br />

8<br />

立 川<br />

PK 演 習 2<br />

コンピュータを 用 いて 薬 物 速 度 論 解 析 の 演 習 を 行 い、AUC 算 出<br />

や 投 与 経 路 依 存 性 について 理 解 する<br />

9<br />

立 川<br />

PK 演 習 3<br />

コンピュータを 用 いて 薬 物 速 度 論 解 析 の 演 習 を 行 い、パラメー<br />

タ 変 動 の 影 響 や 経 口 投 与 の 解 析 について 理 解 する<br />

10<br />

立 川<br />

速 度 論 演 習 1<br />

薬 物 速 度 論 を 中 心 として 計 算 課 題 の 演 習 を 行 い、 臨 床 における<br />

利 用 法 を 理 解 する。


11<br />

立 川<br />

速 度 論 演 習 2<br />

薬 物 速 度 論 を 中 心 として 計 算 課 題 の 演 習 を 行 い、 臨 床 における<br />

利 用 法 を 理 解 する。<br />

12<br />

寺 崎 、 上 塚<br />

臨 床 薬 剤 学 演 習 1<br />

臨 床 における 薬 物 投 与 の 実 例 に 基 づいた 課 題 の 演 習 を 行 い、 臨<br />

床 薬 剤 学 の 理 解 を 深 める。<br />

13<br />

寺 崎 、 上 塚<br />

臨 床 薬 剤 学 演 習 2<br />

臨 床 における 投 与 設 計 の 実 例 に 基 づいた 課 題 の 演 習 を 行 い、 臨<br />

床 薬 剤 学 の 理 解 を 深 める。<br />

14<br />

寺 崎 、 上 塚<br />

臨 床 薬 剤 学 演 習 3<br />

臨 床 における 実 例 に 基 づいた 課 題 の 演 習 を 行 い、プレゼンテー<br />

ションを 行 うことによってコミュニケーション 能 力 を 上 達 させ<br />

る。<br />

15<br />

寺 崎 、 立 川<br />

発 展 課 題 演 習<br />

小 グループによる 臨 床 薬 剤 学 に 関 わる 課 題 を 設 定 し、プレゼン<br />

テーションを 行 い、コミュニケーション 能 力 を 上 達 させる。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 状 況 、 授 業 への 積 極 的 な 参 加 、レポート、 筆 記 試 験 の 成 績 により 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] エピソード 薬 物 動 態 学 ― 薬 物 動 態 学 の 解 明 、 京 都 廣 川 書 店 (2012)<br />

「わかりやすい 生 物 薬 剤 学 第 4 版 」 辻 彰 編 、 廣 川 書 店 (2008)<br />

「Clinical Pharmacokinetics and Pharmacodynamics: concepts and applications<br />

Fourth Edition」 Malcolm Rowland and Thomas N. Tozer 著 、<br />

Lippincott Williams and Wilkins (2009)<br />

「 臨 床 薬 物 動 態 学 第 4 版 」 加 藤 隆 一 著 、 南 江 堂 (2009)


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 処 方 箋 解 析 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 4 年 (7)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 村 井 ユリ 子<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

処 方 箋 解 析 は、 処 方 箋 鑑 査 や 疑 義 照 会 、 患 者 への 服 薬 説 明 を 初 めとして、 個 々の 患 者 の 薬 物 療 法 への<br />

薬 学 的 アプローチには 必 須 の 過 程 である。より 適 正 な 薬 物 療 法 を 構 築 していくことができるように、 処<br />

方 事 例 をもとに 処 方 箋 の 読 み 方 や 考 え 方 を 理 解 する。また Problem Based Learning (PBL) 方 式 により、<br />

処 方 箋 解 析 を 通 じて 自 らの 課 題 を 見 いだし、それを 解 決 する 力 を 身 につける。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

1. 医 療 および 薬 剤 師 の 業 務 における 処 方 箋 解 析 の 位 置 付 けや 意 義 を 説 明 できる。<br />

2. 処 方 および 処 方 箋 の 構 成 要 素 について 説 明 できる。<br />

3. 代 表 的 な 処 方 事 例 について、 種 々の 情 報 をもとに 医 師 の 処 方 意 図 を 推 察 できる。<br />

4. 代 表 的 な 処 方 事 例 について、より 適 正 な 処 方 を、 根 拠 と 共 に 提 示 できる。<br />

5. 代 表 的 な 処 方 事 例 について、 服 薬 後 に 観 察 すべき 主 な 項 目 を 想 起 できる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

2<br />

村 井<br />

(5/29)<br />

処 方 箋 概 論<br />

処 方 事 例 解 析 入 門<br />

処 方 箋 に 関 連 する 法 や 規 則 、 処 方 の 成 り 立 ち、 薬 剤 師 にとって<br />

の 処 方 箋 解 析 の 位 置 付 けや 意 義 について 理 解 する。<br />

処 方 事 例 に 合 った 医 薬 品 情 報 および 患 者 情 報 の 利 用 法 を 学 ぶ。<br />

また、 自 己 学 習 ならびにグループワークの 進 め 方 、ポートフォリ<br />

オについて 理 解 する。<br />

3<br />

4<br />

5<br />

6<br />

7<br />

8<br />

9<br />

10<br />

11<br />

12<br />

村 井<br />

(6/5)<br />

村 井<br />

(6/12)<br />

村 井<br />

(6/19)<br />

村 井<br />

(6/26)<br />

村 井<br />

(7/3)<br />

基 本 事 例 解 析 (1)<br />

基 本 事 例 解 析 (2)<br />

基 本 事 例 解 析 (3)<br />

基 本 事 例 解 析 (4)<br />

基 本 事 例 解 析 (5)<br />

授 業 2 回 ずつを 単 位 として、 代 表 的 な 疾 患 に 対 する 処 方 事 例 を<br />

取 り 上 げ、 以 下 の 過 程 を 通 じて 処 方 箋 解 析 を 学 ぶ:<br />

1 処 方 薬 に 関 わる 情 報 を 収 集 し、 処 方 の 成 り 立 ちを 考 える。<br />

2 医 師 の 処 方 意 図 を 推 察 し、 副 作 用 や 相 互 作 用 等 の 観 点 から、<br />

薬 剤 の 選 択 、 投 与 量 の 設 定 等 について 疑 義 事 項 を 明 らかに<br />

する。<br />

3 処 方 上 の 問 題 点 と 考 え 得 る 解 決 法 を 列 挙 し、その 中 からより<br />

適 正 な 処 方 を、 根 拠 と 共 に 提 示 する。<br />

4 服 薬 後 の 主 なモニター 項 目 を 考 察 する。<br />

以 上 をグループ 毎 に 検 討 して 発 表 し、 全 体 で 討 論 する。<br />

13<br />

14<br />

村 井<br />

(7/10)<br />

基 本 事 例 解 析 (6)<br />

15<br />

村 井<br />

(7/17)<br />

応 用 事 例 解 析<br />

薬 物 療 法 学 1・ 医 療 情 報 学 と 連 携 して、がんの 症 例 を 取 り 上 げ、<br />

処 方 箋 解 析 を 行 う。


[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 ( 小 テスト:70 %)、 参 加 態 度 (5 %)、ポートフォリオ(25 %)をもとに 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ]<br />

・『 第 十 三 改 訂 調 剤 指 針 』 日 本 薬 剤 師 会 編 、 薬 事 日 報 社 (2011)<br />

・スタンダード 薬 学 シリーズ 10『 実 務 実 習 事 前 学 習 』 日 本 薬 学 会 編 、 東 京 化 学 同 人 (2006)<br />

・スタンダード 薬 学 シリーズ6『 薬 と 疾 病 I~III 第 2 版 』 日 本 薬 学 会 編 、 東 京 化 学 同 人 (2012)<br />

・ “AHFS Drug Information 2013”, American Society of Health-System Pharmacists (2013)<br />

・ 『 今 日 の 治 療 指 針 2013』 医 学 書 院 (2013)<br />

・ 『 治 療 薬 ハンドブック 2013』じほう(2013)、『 病 気 と 薬 パーフェクト BOOK 2012』 南 山 堂 (2012)、『 今<br />

日 の 治 療 薬 2013』 南 江 堂 (2013)<br />

[ 備 考 ]<br />

・この 授 業 は、 実 務 実 習 モデル・コアカリキュラムの D-I 実 務 実 習 事 前 学 習 、 薬 学 教 育 コアカリキュ<br />

ラムのC13: 薬 の 効 くプロセス、C14: 薬 物 治 療 、C15: 薬 物 治 療 に 役 立 つ 情 報 などに 関 わる 内 容 で<br />

ある。<br />

・ 適 宜 、C102 教 室 ( 情 報 教 育 室 )でインターネット 上 の 各 種 情 報 源 も 利 用 しながら 授 業 を 進 める。


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 薬 物 療 法 学 2( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (8)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 平 澤 典 保<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 物 療 法 学 2では 骨 ・ 関 節 疾 患 、 皮 膚 疾 患 、アレルギー・ 免 疫 疾 患 、 呼 吸 器 疾 患 について、 各 疾 患<br />

の 概 要 を 学 ぶとともに、 患 者 の 症 状 、 検 査 所 見 から 病 因 ・ 病 名 を 推 定 し、 治 療 方 針 および 処 方 を 決 定<br />

する 方 法 を 理 解 する。さらに 個 々の 薬 物 を 使 用 する 上 での 注 意 点 について 学 ぶ。 授 業 は, 講 義 ととも<br />

に 少 人 数 グループによる 調 査 、 発 表 、 討 論 を 行 う。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

各 患 者 の 症 状 、 検 査 所 見 から、 治 療 方 針 を 立 案 し、 具 体 的 な 処 方 例 を 提 示 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

平 澤<br />

骨 ・ 関 節 疾 患 (I)<br />

骨 粗 鬆 症 、 慢 性 関 節 リウマチなどの 病 態 について 学 ぶ。<br />

2<br />

平 澤<br />

骨 ・ 関 節 疾 患 (Ⅱ)<br />

骨 粗 鬆 症 、 慢 性 関 節 リウマチ 患 者 の 症 例 をもとに、 治 療 方 針 の<br />

立 案 、 処 方 設 計 、 使 用 する 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。<br />

3<br />

平 澤<br />

皮 膚 疾 患 (Ⅰ)<br />

アトピー 性 皮 膚 炎 、 皮 膚 真 菌 症 などの 病 態 について 学 ぶ。<br />

4<br />

平 澤<br />

皮 膚 疾 患 (Ⅱ)<br />

アトピー 性 皮 膚 炎 、 皮 膚 真 菌 症 の 症 例 をもとに、 治 療 方 針 の 立<br />

案 、 処 方 設 計 、 使 用 する 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。<br />

5<br />

平 澤<br />

アレルギー 疾 患<br />

(Ⅰ)<br />

アナフィラキシーショック、アレルギー 性 結 膜 炎 、アレルギー<br />

性 鼻 炎 などの 病 態 について 学 ぶ。<br />

6<br />

平 澤<br />

アレルギー 疾 患<br />

(Ⅱ)<br />

アナフィラキシーショック、アレルギー 性 結 膜 炎 、アレルギー<br />

性 鼻 炎 の 症 例 をもとに、 治 療 方 針 の 立 案 、 処 方 設 計 、 使 用 する<br />

薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。<br />

7<br />

平 澤<br />

免 疫 疾 患 (Ⅰ)<br />

全 身 性 エリテマトーデスなどの 病 態 について 学 ぶ。<br />

8<br />

平 澤<br />

免 疫 疾 患 (Ⅱ)<br />

全 身 性 エリテマトーデスの 症 例 をもとに、 治 療 方 針 の 立 案 、 処<br />

方 設 計 、 使 用 する 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。<br />

9<br />

平 澤<br />

臓 器 移 植 (I)<br />

臓 器 移 植 の 病 態 ・ 問 題 点 について 学 ぶ。<br />

10<br />

平 澤<br />

臓 器 移 植 (Ⅱ)<br />

臓 器 移 植 の 症 例 をもとに、 治 療 方 針 の 立 案 、 処 方 設 計 、 使 用 す<br />

る 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。<br />

11<br />

平 澤<br />

呼 吸 器 疾 患 (I)<br />

気 管 支 喘 息 、 肺 気 腫 などの 病 態 について 学 ぶ。<br />

12<br />

平 澤<br />

呼 吸 器 疾 患 (Ⅱ)<br />

気 管 支 喘 息 、 肺 気 腫 の 症 例 をもとに、 治 療 方 針 の 立 案 、 処 方 設<br />

計 、 使 用 する 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。


13<br />

平 澤<br />

呼 吸 器 疾 患 (Ⅲ)<br />

上 気 道 炎 、 肺 炎 、 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 などの 病 態 について 学 ぶ。<br />

14<br />

平 澤<br />

呼 吸 器 疾 患 (Ⅳ)<br />

上 気 道 炎 、 肺 炎 、 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 の 症 例 をもとに、 治 療 方 針<br />

の 立 案 、 処 方 設 計 、 使 用 する 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 状 況 と 筆 記 試 験 を 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] 「ファーマコセラピー 病 態 生 理 からのアプローチ( 上 ・ 下 )」J.T. Dipiro 他 編 、<br />

百 瀬 弥 寿 徳 訳 (ブレーン 出 版 )<br />

「 今 日 の 治 療 薬 2013」 水 島 裕 編 ( 南 江 堂 )<br />

「 薬 物 療 法 学 」 石 崎 高 志 、 鎌 滝 哲 也 、 望 月 真 弓 編 ( 南 江 堂 )


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 薬 物 療 法 学 3( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (8)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 佐 藤 博 、 高 橋 信 行<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 物 療 法 学 3では 心 臓 ・ 血 管 系 疾 患 、 腎 ・ 泌 尿 器 系 疾 患 、 消 化 器 系 疾 患 、 内 分 泌 ・ 代 謝 疾 患 につい<br />

て、 各 疾 患 の 概 要 を 学 ぶとともに、 患 者 の 症 状 、 検 査 所 見 から 病 因 ・ 病 名 を 推 定 し、 治 療 方 針 および<br />

処 方 を 決 定 する 方 法 を 理 解 する。また、 使 用 される 個 々の 薬 物 の 目 的 、 根 拠 、 方 法 、 使 用 量 、 期 待 さ<br />

れる 効 果 、 副 作 用 等 を 学 ぶ。 授 業 は, 講 義 とともに 少 人 数 グループによる 調 査 、 発 表 、 討 論 を 行 う。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

各 患 者 の 症 状 、 検 査 所 見 から、 治 療 方 針 を 立 案 し、 具 体 的 な 処 方 例 を 提 示 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

・<br />

2<br />

高 橋<br />

心 ・ 血 管 系 疾 患 (I)<br />

虚 血 性 心 疾 患 、 不 整 脈 などの 病 態 について 学 ぶ。<br />

虚 血 性 心 疾 患 、 不 整 脈 患 者 の 症 例 をもとに、 治 療 方 針 の 立 案 、<br />

処 方 設 計 、 使 用 する 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。<br />

3<br />

・<br />

4<br />

高 橋<br />

心 ・ 血 管 系 疾 患 (Ⅱ)<br />

高 血 圧 症 、 心 不 全 などの 病 態 について 学 ぶ。<br />

高 血 圧 症 、 心 不 全 などの 症 例 をもとに、 治 療 方 針 の 立 案 、 処 方<br />

設 計 、 使 用 する 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。<br />

5<br />

・<br />

6<br />

高 橋<br />

腎 ・ 泌 尿 器 系 疾 患<br />

腎 炎 、ネフローゼ 症 候 群 、 前 立 腺 肥 大 などの 病 態 について 学 ぶ。<br />

腎 炎 、ネフローゼ 症 候 群 、 前 立 腺 肥 大 などの 症 例 をもとに、 治<br />

療 方 針 の 立 案 、 処 方 設 計 、 使 用 する 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。<br />

7<br />

・<br />

8<br />

高 橋<br />

内 分 泌 ・ 代 謝 疾 患<br />

内 分 泌 疾 患 、 糖 尿 病 などの 病 態 について 学 ぶ。<br />

内 分 泌 疾 患 、 糖 尿 病 などの 症 例 をもとに、 治 療 方 針 の 立 案 、 処<br />

方 設 計 、 使 用 する 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。<br />

9<br />

・<br />

10<br />

佐 藤<br />

消 化 器 系 疾 患 (I)<br />

胃 炎 、 消 化 性 潰 瘍 、 肝 炎 、 肝 硬 変 などの 病 態 について 学 ぶ。<br />

胃 炎 、 消 化 性 潰 瘍 、 肝 炎 、 肝 硬 変 などの 症 例 をもとに、 治 療 方<br />

針 の 立 案 、 処 方 設 計 、 使 用 する 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。<br />

11<br />

・<br />

12<br />

佐 藤<br />

消 化 器 系 疾 患 (Ⅱ)<br />

胆 嚢 ・ 胆 管 疾 患 、 膵 臓 疾 患 、 腸 疾 患 などの 病 態 ・ 問 題 点 につい<br />

て 学 ぶ。<br />

胆 嚢 ・ 胆 管 疾 患 、 膵 臓 疾 患 、 腸 疾 患 などの 症 例 をもとに、 治 療<br />

方 針 の 立 案 、 処 方 設 計 、 使 用 する 薬 物 の 注 意 点 を 学 ぶ。


[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

筆 記 試 験 を 基 礎 に 評 価 するが、 出 席 、 授 業 時 間 中 のミニ 試 験 、レポート、 授 業 参 加 態 度 等 を 加 味<br />

して、 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] 「 薬 剤 師 ・ 薬 学 生 のための 臨 床 医 学 」 矢 崎 義 雄 、 乾 賢 一 編 ( 文 光 堂 )<br />

「 今 日 の 治 療 薬 2013」 浦 部 晶 夫 / 島 田 和 幸 / 川 合 眞 一 / 編 集 ( 南 江 堂 )<br />

「わかりやすい 疾 患 と 処 方 薬 の 解 説 2008」 佐 藤 哲 男 監 修 (アークメディア)


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 臨 床 検 査 学 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 4 年 (8)<br />

単 位 数 2<br />

担 当 教 員 富 岡 佳 久 、 鈴 木 直 人<br />

丹 羽 俊 文 、 森 建 文<br />

林 慎 一 、 八 田 益 充<br />

齋 藤 芳 彦<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

診 療 における 臨 床 検 査 の 役 割 は、 各 種 疾 患 が 示 す 病 態 の 結 果 として 起 こる 生 体 の 変 化 を 客 観 的 に 捉<br />

え、 疾 患 の 診 断 、あるいは 治 療 の 指 標 とすることである。したがって、 臨 床 検 査 を 理 解 する 事 は 疾 患 の<br />

病 態 を 理 解 する 上 においても 重 要 である。 講 義 ではこのような 視 点 から、 臨 床 検 査 の 役 割 を 踏 まえて 各<br />

種 疾 患 の 病 態 を 理 解 するとともに、 薬 剤 師 としての 臨 床 検 査 データの 読 み 方 、 遺 伝 的 、 年 齢 的 、 生 理 的<br />

要 因 や 合 併 症 などの 背 景 を 踏 まえたテーラーメード 薬 物 治 療 との 関 連 も 考 える。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

身 体 の 病 的 変 化 を 病 態 生 理 学 的 に 理 解 するために、 代 表 的 な 症 候 と 臨 床 検 査 値 に 関 する 基 本 的 知 識 を<br />

習 得 する。 更 に、 個 々の 患 者 に 応 じた 投 与 計 画 を 立 案 できるようになるために、 薬 物 治 療 の 個 別 化 に 関<br />

する 基 本 的 知 識 と 技 能 を 習 得 する。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

1<br />

富 岡<br />

臨 床 検 査 学 概 論<br />

臨 床 検 査 データから 体 の 変 化 を 知 る 意 義 、テーラーメイド 薬 物<br />

治 療 に 関 する 全 体 像 を 理 解 する。<br />

2<br />

鈴 木 ( 直 )<br />

テーラーメイド 薬 物<br />

治 療 I<br />

薬 物 の 作 用 発 現 ・ 動 態 ・ 治 療 と 遺 伝 的 素 因 の 関 係 について 理 解<br />

する。<br />

3<br />

鈴 木 ( 直 )<br />

テーラーメイド 薬 物<br />

治 療 II<br />

新 生 児 、 乳 児 、 幼 児 、 小 児 、 高 齢 者 、それぞれに 対 する 薬 物 治<br />

療 で 注 意 すべき 点 を 理 解 する。<br />

4<br />

鈴 木 ( 直 )<br />

テーラーメイド 薬 物<br />

治 療 III<br />

生 殖 、 妊 娠 時 、 授 乳 婦 、 肥 満 患 者 、それぞれに 対 する 薬 物 治 療<br />

で 注 意 すべき 点 を 理 解 する。<br />

5<br />

富 岡<br />

テーラーメイド 薬 物<br />

治 療 IV<br />

腎 臓 、 肝 臓 、 心 臓 それぞれの 疾 患 を 伴 った 患 者 における 薬 物 治<br />

療 で 注 意 すべき 点 を 理 解 する。<br />

6<br />

富 岡<br />

テーラーメイド 薬 物<br />

治 療 V<br />

患 者 固 有 の 薬 動 学 的 パラメーター、 薬 動 力 学 的 パラメーターを<br />

用 いた 投 与 設 計 を 理 解 する。ポピュレーションファーマコカイネ<br />

ティクスの 概 念 と 応 用 、 薬 物 作 用 の 日 内 変 動 を 考 慮 した 用 法 につ<br />

いて 理 解 する。<br />

7<br />

丹 羽<br />

症 候<br />

発 熱 、 頭 痛 、 発 疹 、 黄 疸 、チアノーゼなどの 代 表 的 各 種 症 候 に<br />

ついて、 生 じる 原 因 とそれらを 伴 う 代 表 的 疾 患 を 理 解 する。


8 丹 羽 生 体 成 分 の 分 析 尿 および 糞 便 を 用 いた 代 表 的 な 臨 床 検 査 を 列 挙 し、その 検 査 値<br />

の 異 常 から 推 測 される 主 な 疾 病 を 理 解 する。<br />

9<br />

森<br />

内 分 泌 関 連 の 検 査 I<br />

代 表 的 な 内 分 泌 ・ 代 謝 疾 患 に 関 連 する 検 査 を 列 挙 し、その 検<br />

査 値 の 異 常 から 推 測 される 主 な 疾 病 を 理 解 する。<br />

10<br />

森<br />

内 分 泌 関 連 の 検 査<br />

II<br />

代 表 的 な 内 分 泌 ・ 代 謝 疾 患 に 関 連 する 検 査 を 列 挙 し、その 検<br />

査 値 の 異 常 から 推 測 される 主 な 疾 病 を 理 解 する<br />

11<br />

林<br />

遺 伝 子 検 査 Ⅰ<br />

遺 伝 子 検 査 を 用 いて、その 検 査 値 の 異 常 から 推 測 される 主 な<br />

代 表 的 疾 患 を 理 解 する。<br />

12<br />

林<br />

遺 伝 子 検 査 Ⅱ<br />

遺 伝 子 検 査 を 用 いて、その 検 査 値 の 異 常 から 推 測 される 主 な<br />

代 表 的 疾 患 を 理 解 する。<br />

13<br />

八 田<br />

微 生 物 検 査<br />

微 生 物 検 査 を 用 いて、その 検 査 値 の 異 常 から 推 測 される 主 な<br />

代 表 的 疾 患 を 理 解 する。<br />

14<br />

齋 藤<br />

血 液 ・ 生 理 検 査 など<br />

実 際 の 業 務<br />

臨 床 検 査 の 場 での 血 液 ・ 生 理 検 査 など 実 際 の 業 務 に 関 して、<br />

その 意 義 を 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

小 テスト・レポート、 講 義 への 出 席 状 況 を 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] 「 薬 学 生 のための 臨 床 化 学 」 改 訂 第 2 版 後 藤 順 一 、 片 山 善 章 編 、 南 江 堂 (2005)<br />

「NEW 臨 床 検 査 診 断 学 」 宮 井 潔 編 、 南 江 堂 (2007)


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 薬 事 関 係 法 規 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 4 年 (8)<br />

単 位 数 1<br />

担 当 教 員 氏 家 國 夫<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 学 生 が 医 療 の 担 い 手 としての 薬 剤 師 が 将 来 社 会 において 活 動 を 行 う 際 に 必 須 となる 薬 剤 師<br />

法 、 薬 事 法 その 他 薬 事 関 係 法 規 、 医 療 関 係 法 規 , 衛 生 関 係 法 規 等 について 理 解 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 剤 師 国 家 試 験 を 見 据 え, 医 療 の 担 い 手 としての 薬 剤 師 が 将 来 社 会 において 活 動 を 行 う 際 に 必 要 とな<br />

る 薬 事 法 をはじめ, 医 療 , 環 境 , 薬 事 等 関 連 法 規 等 を 修 得 し 医 療 現 場 等 で 活 用 できるようにする。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 項 目 授 業 内 容<br />

法 律 概 論 ・ 倫 理 ・ 責 任 薬 事 関 係 法 規 の 理 解 のために、 法 律 の 仕 組 み 等 、 法 律 全 般<br />

と 医 療 の 担 い 手 としての 薬 剤 師 の 責 任 について 理 解 する。<br />

薬 剤 師 法<br />

薬 剤 師 の 責 務 と 役 割 について 理 解 する。<br />

全<br />

薬 事 法<br />

医 薬 品 等 の 製 造 から 販 売 ・ 服 用 までの 許 可 ・ 承 認 等 の 仕 組 み<br />

を 理 解 し, 製 造 販 売 承 認 、 製 造 販 売 許 可 、 販 売 、 管 理 ・ 監<br />

督 などの 基 本 と 品 質 確 保 ・ 製 造 管 理 承 認 審 査 システム、 市 販<br />

氏 家<br />

後 調 査 制 度 について 理 解 する。<br />

8<br />

回<br />

麻 薬 及 び 向 精 神 薬 取<br />

締 法 ・ 覚 せい 剤 取 締<br />

法 ・あへん 法 ・ 大 麻<br />

取 締 法<br />

薬 事 法 の 特 別 法 として 位 置 付 けられるこれら 四 法 につい<br />

て、その 目 的 および 規 制 内 容 等 について 理 解 する。 特 に, 違<br />

法 使 用 される 麻 薬 ・ 向 精 神 薬 の 規 制 及 び 末 期 医 療 における 疼<br />

痛 緩 和 医 薬 品 の 適 正 使 用 の 法 的 システムについて 理 解 する。<br />

毒 物 及 び 劇 物 取 締 法<br />

本 法 の 目 的 、 規 制 内 容 等 について 理 解 する。<br />

その 他 の 関 係 法 規<br />

医 療 法 、 健 康 保 険 法 , 介 護 保 険 法 、 食 品 衛 生 法 、 環 境 基 本<br />

法 等 医 療 分 野 , 環 境 , 衛 生 等 関 係 する 制 度 や 法 規 の 目 的 、 内<br />

容 について 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 出 席 を 重 視 する。 講 義 ごとの 小 テストを 含 めた 筆 記 試 験 による。<br />

[その 他 ]<br />

講 義 内 容 のほとんどが 薬 剤 師 国 家 試 験 出 題 基 準 (http://www.jshp.or.jp/cont/10/1015-1.pdf')<br />

に 含 まれる。<br />

[ 教 科 書 ] 薬 学 必 修 講 座 「 薬 学 と 社 会 (2014 年 版 )」 薬 学 教 育 センター 編 、( 株 ) 評 言 社<br />

[ 参 考 書 ] 「 薬 事 衛 生 六 法 (2013)」 薬 事 日 報 社<br />

「 保 健 薬 局 業 務 指 針 〈2012 年 版 〉」 薬 事 日 報 社 ; 第 22 版 (2012/07)<br />

薬 事 法 規 ・ 制 度 及 び 倫 理 解 説 2013ー14 年 版 薬 事 日 報 社


授 業 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 薬 学 英 語 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (8)<br />

単 位 数 1( 必 修 )<br />

担 当 教 員 大 江 知 行 、 山 口 雅 彦<br />

寺 崎 哲 也 、 吉 成 浩 一<br />

高 橋 信 行 、 富 岡 佳 久<br />

根 東 義 則<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 学 英 語 は、 国 際 的 な 視 野 で 高 度 な 薬 学 領 域 の 知 識 や 情 報 を 獲 得 し、また 専 門 的 な 立 場 からグロー<br />

バルに 情 報 交 換 をはかるために 重 要 であり、 専 門 領 域 で 用 いられる 用 語 や 表 現 を 学 ぶとともに 国 際 的<br />

なコミュニケーションの 感 覚 を 磨 くことを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 学 英 語 に 必 要 と 考 えられる 化 学 系 、 生 物 系 、 医 療 系 の 専 門 的 な 英 語 の 用 語 、 用 法 を 理 解 し、 実 際<br />

に 情 報 の 収 集 、 交 換 、 発 信 に 用 いることができるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 講 義 題 目<br />

1<br />

2<br />

3<br />

4<br />

5<br />

6<br />

7<br />

8<br />

根 東<br />

大 江<br />

山 口<br />

寺 崎<br />

吉 成<br />

高 橋<br />

冨 岡<br />

根 東<br />

ガイダンス<br />

内 容 :スケジュール、 講 義 概 要 説 明<br />

化 学 系 薬 学 英 語 コミュニケーション<br />

内 容 : 研 究 室 ( 留 学 先 、 訪 問 先 )での 英 会 話<br />

化 学 系 薬 学 英 語 リーディング・ライティング<br />

内 容 : 英 語 で 書 くことの 考 え 方 と 書 き 方 について、 論 文 執 筆 法 を 含 めて 理 解<br />

生 物 系 薬 学 英 語 コミュニケーション<br />

内 容 : 講 演 資 料 の 作 成 と 講 演 と 質 疑 応 答 などについて<br />

生 物 系 薬 学 英 語 リーディング・ライティング<br />

内 容 : 英 語 学 術 論 文 の 構 成 と 読 み 方 ・ 書 き 方 を 実 際 の 作 業 を 通 して 学 ぶ<br />

医 療 系 薬 学 英 語 コミュニケーション<br />

内 容 : 英 語 を 母 国 語 とする 研 究 者 の 講 演 をもとに 英 語 でのコミュニケーションを 学 習<br />

医 療 系 薬 学 英 語 リーディング・ライティング<br />

内 容 : 医 療 系 文 書 の 理 解 、さまざまな 場 面 を 設 定 した 英 文 の 組 み 立 て<br />

総 合 演 習<br />

内 容 : 海 外 の 研 究 者 による 英 語 講 演 & 質 疑 応 答<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 出 席 、レポート 等 により 評 価 する。<br />

[ 教 科 書 及 び 参 考 書 ] 指 定 しない。<br />

* 各 講 師 の 授 業 実 施 日 は 別 途 連 絡 する。


実 習 科 目


構 造 薬 学 実 習 ( 必 修 ) 分 析 化 学 実 習 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (4)<br />

単 位 数 2( 物 理 化 学 実 習 を 含 む)<br />

担 当 分 野 臨 床 分 析 化 学<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

医 薬 品 の 純 度 は、 薬 理 作 用 のみならず、 副 作 用 発 現 にも 直 接 関 与 することから、それを 正 確 に 測<br />

定 することは、 患 者 の QOL の 観 点 からもきわめて 重 要 となる。 本 分 析 化 学 実 習 では、 医 薬 品 の 品 質<br />

管 理 上 不 可 欠 な、 化 学 平 衡 反 応 を 活 用 する 定 量 法 を 体 験 し、その 原 理 を 理 解 するとともに、 薬 物 お<br />

よび 生 体 成 分 の 体 内 動 態 など 生 命 科 学 の 各 分 野 で 求 められる 定 量 分 析 の 基 礎 理 論 と 技 術 の 修 得 を 目<br />

的 とする。 本 実 習 の 遂 行 には、 物 理 化 学 の 基 礎 の 上 に、 無 機 化 学 、 有 機 化 学 に 関 する 総 合 的 な 知 識<br />

が 必 要 であり、 実 習 を 通 じて 体 系 化 された 化 学 分 析 の 方 法 、 原 理 を 学 び、ものの 見 方 、 考 え 方 を 修<br />

得 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

日 本 薬 局 方 収 載 の 容 量 分 析 法 について 原 理 及 び 操 作 法 を 理 解 し、 実 施 できる。<br />

[ 実 習 内 容 ]<br />

濃 度 既 知 の 標 準 液 を 反 応 させ、 反 応 系 内 に 添 加 した 指 示 薬 の 変 色 から 化 学 反 応 の 終 点 を 判 定 し、<br />

反 応 に 要 した 標 準 液 の 量 と 濃 度 から 当 量 関 係 によって 目 的 成 分 の 含 量 、あるいは 濃 度 を 求 める。ま<br />

た、 標 準 液 の 濃 度 を 当 量 関 係 の 明 らかな 標 準 試 薬 を 用 いて 正 確 に 求 める、いわゆる 標 定 を 通 して 化<br />

学 反 応 量 論 を 学 ぶ。<br />

(1) 酸 塩 基 滴 定<br />

水 を 溶 媒 とする 酸 塩 基 反 応 、 当 量 点 における pH と 指 示 薬 の 変 色 関 係 を 理 解 するとともに、<br />

鎮 痛 剤 アスピリンの 定 量 法 について 実 習 する。<br />

1)0.1 mol/L 水 酸 化 ナトリウム 標 準 液 の 調 製 と 標 定<br />

0.1 mol/L 水 酸 化 ナトリウム 標 準 液 を 調 製 し、アミド 硫 酸 ( 標 準 試 薬 ) 並 びに 塩 酸 標 準 液 を<br />

用 いて 標 定 することにより、 標 定 の 直 接 法 と 間 接 法 について 理 解 する。<br />

2)アスピリンの 定 量<br />

鎮 痛 剤 であるアスピリンの 定 量 を 行 い、 逆 滴 定 について 理 解 する。<br />

(2)キレート 滴 定<br />

金 属 イオンと 多 座 配 位 子 とのキレート 生 成 反 応 、 当 量 点 における 金 属 指 示 薬 の 変 色 メカニズ<br />

ムを 理 解 するとともに、パントテン 酸 カルシウム(B 群 ビタミン)に 含 まれるカルシウムイオ<br />

ンの 定 量 法 を 通 し、 測 定 原 理 を 理 解 する。<br />

1)0.01 mol/L エチレンジアミン 四 酢 酸 二 水 素 二 ナトリウム 標 準 液 の 調 製 と 標 定<br />

0.01 mol/L エチレンジアミン 四 酢 酸 二 水 素 二 ナトリウム 標 準 液 を 調 製 し、 亜 鉛 ( 標 準 試 薬 )<br />

を 用 いて 標 定 する。<br />

2)0.01 mol/L 塩 化 マグネシウム 標 準 液 の 調 製 と 標 定<br />

0.01 mol/L 塩 化 マグネシウム 標 準 液 を 調 製 し、エチレンジアミン 四 酢 酸 二 水 素 二 ナトリウ<br />

ム 標 準 液 を 用 いて 標 定 する。<br />

3)パントテン 酸 カルシウムの 定 量<br />

パントテン 酸 カルシウム 中 のカルシウムイオンを 定 量 し、キレート 滴 定 法 について 理 解 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 状 況 、 実 習 態 度 とレポートにより 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ] 「 第 16 改 正 日 本 薬 局 方 解 説 書 」、 日 本 薬 局 方 解 説 書 編 集 委 員 会 編 、 廣 川 書 店<br />

「 新 分 析 化 学 実 験 」、 日 本 分 析 化 学 会 北 海 道 支 部 ・ 東 北 支 部 編 、 化 学 同 人<br />

「パートナー 分 析 化 学 Ⅰ 改 訂 第 2 版 」 萩 中 淳 ・ 山 口 政 俊 ・ 千 熊 正 彦 編 、 南 江 堂 (2012)<br />

「 定 量 薬 品 分 析 」、 百 瀬 勉 著 、 廣 川 書 店<br />

「 図 解 とフローチャートによる 定 量 分 析 」 浅 田 誠 一 、 内 出 茂 、 小 林 基 宏 共 著 、 技 報 堂<br />

出 版 株 式 会 社 (1987)


構 造 薬 学 実 習 ( 必 修 ) 物 理 化 学 実 習 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (4)<br />

単 位 数 2( 分 析 化 学 実 習 含 む)<br />

担 当 分 野 物 性 解 析 化 学<br />

生 物 構 造 化 学<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 学 の 分 野 では 種 々の 物 理 化 学 的 方 法 が 研 究 に 応 用 されているが、 本 実 習 ではその 中 から 各 種 分 光 法<br />

や 電 気 化 学 法 などの 基 本 的 な 方 法 について、その 原 理 を 理 解 し 実 験 方 法 を 修 得 する。 実 習 を 通 して 反 応<br />

速 度 、 化 学 平 衡 に 関 する 諸 量 を 求 める 方 法 を 学 び、かつ 分 子 構 造 の 解 析 方 法 を 修 得 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 各 種 機 器 分 析 法 の 測 定 原 理 を 理 解 し、 基 本 的 な 操 作 法 を 行 えるようになる。<br />

・ 知 りたい 情 報 を 得 るための 最 適 な 機 器 分 析 法 と 操 作 法 を 見 つけられるようになる。<br />

[ 実 習 内 容 ]<br />

小 グループに 分 かれ、 以 下 の 項 目 の 実 習 を 行 なう。さらに、これらの 実 習 を 踏 まえて、より 発 展<br />

的 なテーマを 企 画 ・ 実 施 し、 得 られた 結 果 について 発 表 会 を 行 なう。<br />

・イオン 選 択 性 電 極<br />

イオン 選 択 性 電 極 について、 構 造 と 原 理 を 学 ぶ。 実 際 に 濃 度 不 明 な 試 料 を 測 定 し、 電 極 の 特 性 や 操<br />

作 方 法 についての 理 解 を 深 める。<br />

・ 緩 衝 液<br />

緩 衝 液 の 理 論 と 調 製 法 について 学 ぶ。 実 際 に 酸 をアルカリで 中 和 滴 定 し、その 中 和 滴 定 曲 線 から 緩<br />

衝 液 の 緩 衝 能 や 適 用 範 囲 について 理 解 を 深 める。<br />

・ 酸 解 離 定 数<br />

紫 外 ・ 可 視 分 光 光 度 計 の 原 理 と 使 い 方 を 学 ぶ。その 応 用 として、 色 素 分 子 の 吸 収 スペクトルの 変 化<br />

から、 酸 解 離 定 数 を 求 める 方 法 を 学 ぶ。<br />

・ 蛍 光 の 応 用<br />

蛍 光 分 光 光 度 計 の 原 理 と 使 い 方 を 学 ぶ。また、 蛍 光 を 利 用 して、 分 子 が 置 かれている 環 境 を 調 べる<br />

方 法 を 学 ぶ。<br />

・タンパク 質 の 分 析 入 門 - SDS-PAGE と 吸 光 度 測 定<br />

電 気 泳 動 を 用 いてタンパク 質 の 分 子 量 を 推 定 する 方 法 、および 紫 外 吸 収 の 吸 光 度 を 利 用 するタンパ<br />

ク 質 の 定 量 法 を 習 得 する。<br />

・ 赤 外 吸 収 スペクトル 法 の 応 用<br />

赤 外 分 光 光 度 計 の 操 作 法 と 試 料 調 製 法 を 習 得 する。また、 同 位 元 素 置 換 や 水 素 結 合 による 振 動 数 の<br />

変 化 について 理 解 し、 赤 外 スペクトルによる 分 子 構 造 解 析 法 について 学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 とレポートの 提 出 ( 必 須 )に 加 えて、 実 習 への 取 り 組 み 方 も 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ]<br />

「 第 4 版 実 験 化 学 講 座 6, 分 光 I、7. 分 光 Ⅱ」 日 本 化 学 会 編 、 丸 善 (1992)<br />

「アトキンス 物 理 化 学 第 8 版 ( 上 ),( 下 )」 P. W. Atkins 著 , 千 原 ・ 中 村 訳 , 東 京 化 学 同 人 (2009)<br />

「 分 析 化 学 Ⅰ、Ⅱ 改 訂 第 3 版 」 田 中 ・ 大 倉 編 、 南 江 堂 (1992)


創 薬 科 学 実 習 創 薬 化 学 実 習 1 配 当 学 年 (セメスター) 2 年 (4)<br />

単 位 数 2( 必 修 )<br />

担 当 分 野 分 子 設 計 化 学 、 医 薬 製 造 化 学<br />

合 成 制 御 化 学 、 反 制 御 化 学<br />

分 子 変 換 化 学<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

有 機 化 学 の 目 的 は 有 機 化 合 物 の 特 性 を 理 解 することである。 創 薬 化 学 実 習 1においては、 有 機 化 合 物<br />

を 多 面 的 に 捉 えその 合 成 を 行 うとともに、 反 応 の 理 解 を 深 める。また 合 成 化 学 に 不 可 欠 な 有 機 化 学 の 基<br />

礎 的 実 験 操 作 を 学 習 するとともに 試 薬 、 器 具 の 安 全 な 取 り 扱 い 方 も 修 得 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

実 習 を 通 じ、 抽 出 、 乾 燥 、 蒸 留 、 再 結 晶 、 融 点 測 定 の 基 本 操 作 およびスペクトルデータの 解 析 (IR,<br />

NMR)を 修 得 する。<br />

[ 実 習 内 容 ]<br />

講 義 : 有 機 化 学 総 論 および 各 論<br />

実 習 :<br />

1. 有 機 化 学 実 験 の 基 礎<br />

(1) 抽 出 、 乾 燥 (2) 常 圧 ならびに 減 圧 蒸 留 、 再 結 晶 (3) 融 点 測 定 (4) 有 機 分 析 (5)ガラス 細 工<br />

2. 有 機 化 合 物 の 合 成<br />

(1) 複 素 環 化 合 物 の 合 成<br />

クマリン、ピリジン、インドールなど 医 薬 品 の 母 核 として 重 要 な 複 素 環 化 合 物 の 合 成 を 行 う。<br />

3. 有 機 化 合 物 の 反 応 と 構 造 決 定<br />

(1) 官 能 基 の 変 換 反 応<br />

合 成 化 学 でよく 用 いられる 変 換 反 応 を 比 較 的 単 純 な 化 合 物 を 用 いて 行 う。<br />

(2) 有 機 金 属 試 薬 の 反 応 性<br />

最 も 代 表 的 な Grignard 反 応 を 用 いて、 炭 素 - 炭 素 結 合 形 成 反 応 を 行 う。<br />

(3) 有 機 化 合 物 の 構 造 決 定<br />

有 機 化 合 物 の 混 合 物 を 抽 出 により 単 離 し、 構 造 決 定 ( 化 合 物 同 定 )を 行 う。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 、 実 習 態 度 、レポート、 実 験 ノート、 筆 記 試 験 を 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ]<br />

「 有 機 化 学 実 験 のてびき 1- 物 質 取 扱 法 と 分 離 精 製 法 -」 後 藤 俊 夫 他 監 修 、 化 学 同 人 (1988)<br />

「 有 機 化 学 実 験 のてびき 3- 合 成 反 応 [1]-」 後 藤 俊 夫 他 監 修 、 化 学 同 人 (1990)<br />

「 新 編 ヘテロ 環 化 合 物 基 礎 編 」 山 中 宏 、 日 野 亨 、 中 川 昌 子 、 坂 本 尚 夫 著 講 談 社 (2004)<br />

「 新 編 ヘテロ 環 化 合 物 応 用 編 」 山 中 宏 、 日 野 亨 、 中 川 昌 子 、 坂 本 尚 夫 著 講 談 社 (2004)<br />

「 研 究 室 で 役 立 つ 有 機 実 験 のナビゲーター 第 2 版 」 J. W. Zubrick 著 、 上 村 明 男 訳 、 丸 善 (2011)


「 取 扱 い 注 意 試 薬 ラボガイド」 東 京 化 成 工 業 ( 株 ) 編 、 講 談 社 (1988)<br />

「 精 密 有 機 合 成 ( 改 訂 第 2 版 )」 L. F.Tietze、T. Eicher 著 、 高 野 誠 一 、 小 笠 原 國 郎 訳 、 南 江 堂 (1995)<br />

「 有 機 化 合 物 のスペクトルによる 同 定 法 -MS, IR, NMR の 併 用 -( 第 7 版 )」<br />

R. M. Silverstein、F. X. Webster 著 、 荒 木 峻 、 益 子 洋 一 郎 、 山 本 修 、 鎌 田 利 紘 訳<br />

東 京 化 学 同 人 (2006)


創 薬 科 学 実 習 創 薬 化 学 実 習 2 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (5)<br />

単 位 数 1( 必 修 )<br />

担 当 分 野 分 子 設 計 化 学 、 医 薬 製 造 化 学<br />

合 成 制 御 化 学 、 反 応 制 御 化 学<br />

分 子 変 換 化 学 、 医 薬 資 源 化 学<br />

薬 用 植 物 園<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

有 機 化 学 の 目 的 は 有 機 物 質 の 特 性 を 理 解 することである。 創 薬 化 学 実 習 2の 前 半 部 分 では、 創 薬 化 学<br />

実 習 1に 引 き 続 き、 有 機 化 合 物 の 合 成 を 行 う 過 程 で 反 応 の 理 解 を 深 め、 基 礎 的 実 験 操 作 を 学 習 するとと<br />

もに 試 薬 、 器 具 の 安 全 な 取 り 扱 い 方 を 修 得 する。<br />

後 半 部 分 は Part 1 と Part 2 の2つの 部 分 から 構 成 される。Part 1 では 生 薬 ・ 天 然 物 化 学 に 関 する 実 習 を<br />

行 う。 動 植 物 や 微 生 物 の 代 謝 によってつくり 出 される 天 然 物 は、 古 代 より 様 々な 形 で 利 用 されてきてお<br />

り、なかでも 医 療 分 野 における 重 要 性 が 高 い。 本 実 習 では、 生 薬 ・ 槐 花 に 含 まれるフラボノール 配 糖 体<br />

ルチンに 関 する 実 習 を 行 い、 天 然 物 の 単 離 、 誘 導 体 の 合 成 、スペクトルデータ 解 析 による 化 学 構 造 の 決<br />

定 法 などの 基 本 操 作 を 学 ぶ。 一 方 、Part 2 では、 医 薬 品 の 原 料 として 重 要 な 薬 用 植 物 に 関 する 実 習 を 行<br />

う。 本 実 習 では、 日 本 薬 局 方 に 収 載 されている 生 薬 の 基 原 植 物 を 中 心 に、 附 属 薬 用 植 物 園 で 栽 培 されて<br />

いる 重 要 な 薬 用 植 物 の 形 態 を 観 察 し、 味 やにおいを 確 かめるとともに、 利 用 部 位 、 含 有 成 分 、 用 途 につ<br />

いて 学 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

抽 出 、 乾 燥 、 蒸 留 、 再 結 晶 、 融 点 測 定 、 旋 光 度 測 定 の 基 本 操 作 及 びスペクトルデータの 解 析 (IR, NMR)<br />

を 修 得 する。さらに、 天 然 物 化 学 の 基 本 操 作 を 修 得 するとともに、 実 験 結 果 に 対 する 観 察 力 や 考 察 力 を<br />

養 う。また、 野 外 観 察 の 基 礎 的 手 法 を 身 につけるとともに、 重 要 な 薬 用 植 物 の 特 徴 を 説 明 できるように<br />

なることを 目 標 とする。<br />

[ 実 習 内 容 ]<br />

講 義 : 有 機 化 学 および 天 然 物 化 学 実 験 に 関 する 総 論 および 各 論<br />

実 習 :<br />

1. 有 機 化 学 実 験 の 基 礎<br />

(1) 抽 出 、 乾 燥 (2) 常 圧 ならびに 減 圧 蒸 留 、 再 結 晶 (3) 融 点 測 定 (4) 有 機 分 析<br />

2. 有 機 化 合 物 の 反 応<br />

(1) 芳 香 族 求 電 子 置 換 反 応<br />

芳 香 族 (フェノール)の 反 応 性 と 反 応 の 位 置 選 択 牲 について 学 ぶ。<br />

(2)ペリ 環 状 反 応 の 特 異 性 と 理 論<br />

Diels−Alder 反 応 を 行 い、エンドならびにエキソ 選 択 牲 について 学 ぶ。<br />

3.プロトベルベリン 型 化 合 物 の 全 合 成<br />

ホモベラトルム 酸 を 出 発 原 料 として、フェネチルアミンとのアミド 化 の 後 、Bischler−Napieralski<br />

反 応 によるイソキノリンの 構 築 を 行 う。イミン 部 の 還 元 と Pictet−Spengler 反 応 によりプロトベ<br />

ルベリン 骨 格 を 構 築 し、キシロピニンを 合 成 する。これら 一 連 の 反 応 操 作 により、アミド 化 、


還 元 反 応 、イソキノリン 環 構 築 反 応 等 の 反 応 条 件 設 定 、 反 応 操 作 、 成 績 体 の 分 離 精 製 について<br />

修 得 する。さらに、 保 護 基 の 役 割 及 び 含 窒 素 化 合 物 のコンホメーションを 理 解 する。<br />

4. 天 然 物 の 単 離 、 誘 導 体 の 合 成 および 構 造 解 析<br />

(1) 天 然 物 の 単 離<br />

槐 花 からルチンを 抽 出 するとともに、フラボノイドに 特 有 な 定 性 反 応 を 行 う。<br />

(2) 誘 導 体 の 合 成<br />

酸 加 水 分 解 、アルカリ 分 解 、メチル 化 を 行 うことにより、ルチン 誘 導 体 を 合 成 する。<br />

(3) 構 造 解 析<br />

ルチンおよびその 誘 導 体 のスペクトルデータと 化 学 反 応 結 果 を 解 析 して、ルチンの 構 造 を 導 き<br />

出 す。<br />

5. 薬 用 植 物 に 関 する 実 習<br />

(1) 外 部 形 態 の 観 察<br />

薬 用 植 物 をスケッチし、 味 やにおいを 確 かめる。 近 縁 植 物 があるものについては、 形 態 上 の 類<br />

似 点 と 相 違 点 を 観 察 する。<br />

(2) 含 有 成 分<br />

味 やにおいのもととなる 成 分 を 学 ぶ。<br />

(3) 使 用 目 的 、 使 用 部 位 、 薬 理 作 用<br />

薬 用 植 物 の 使 用 目 的 と 使 用 部 位 を 学 ぶとともに、 使 用 目 的 と 薬 理 作 用 ならびに 含 有 成 分 と 薬 理<br />

作 用 の 関 連 性 を 学 ぶ。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 、 実 習 態 度 、レポート、 実 験 ノート、 筆 記 試 験 を 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ]<br />

「 有 機 化 学 実 験 のてびき 1- 物 質 取 扱 法 と 分 離 精 製 法 -」 後 藤 俊 夫 他 監 修 、 化 学 同 人 (1988)<br />

「 有 機 化 学 実 験 のてびき 3- 合 成 反 応 [1]-」 後 藤 俊 夫 他 監 修 、 化 学 同 人 (1990)<br />

「 新 編 ヘテロ 環 化 合 物 基 礎 編 」 山 中 宏 、 日 野 亨 、 中 川 昌 子 、 坂 本 尚 夫 著 講 談 社 (2004)<br />

「 新 編 ヘテロ 環 化 合 物 応 用 編 」 山 中 宏 、 日 野 亨 、 中 川 昌 子 、 坂 本 尚 夫 著 講 談 社 (2004)<br />

「 研 究 室 で 役 立 つ 有 機 実 験 のナビゲーター 第 2 版 」 J. W. Zubrick 著 、 上 村 明 男 訳 、 丸 善 (2011)<br />

「 取 扱 い 注 意 試 薬 ラボガイド」 東 京 化 成 工 業 ( 株 ) 編 、 講 談 社 (1988)<br />

「 精 密 有 機 合 成 ( 改 訂 第 2 版 )」 L. F.Tietze、T. Eicher 著 、 高 野 誠 一 、 小 笠 原 國 郎 訳 、 南 江 堂 (1995)<br />

「 有 機 化 合 物 のスペクトルによる 同 定 法 -MS, IR, NMR の 併 用 -( 第 7 版 )」<br />

R. M. Silverstein、F. X. Webster 著 、 荒 木 峻 、 益 子 洋 一 郎 、 山 本 修 、 鎌 田 利 紘 訳<br />

東 京 化 学 同 人 (2006)


実 習 科 目 名 生 命 薬 学 実 習 配 当 学 年 (セメスター)3 年 (5)<br />

単 位 数 3( 必 修 )<br />

担 当 分 野 分 子 細 胞 生 化 学<br />

細 胞 情 報 薬 学<br />

生 命 機 能 解 析 学<br />

生 体 防 御 薬 学<br />

遺 伝 子 薬 学<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

生 命 現 象 を 分 子 レベルで 捉 え、 薬 物 の 作 用 を 生 化 学 的 に 理 解 するための 方 法 論 を 学 ぶことを 目 的 とし、 生<br />

体 試 料 、 細 胞 及 び 微 生 物 の 取 り 扱 い 方 法 、ならびに 生 化 学 的 、 分 子 生 物 学 的 基 本 操 作 を 修 得 する。<br />

具 体 的 には、 臓 器 ・ 組 織 の 構 造 の 観 察 、タンパク 質 ・ 酵 素 活 性 の 測 定 、 細 胞 ・ 組 織 を 用 いた 生 理 機 能 の 生<br />

化 学 的 解 析 、 遺 伝 子 発 現 の 解 析 、 微 生 物 の 分 離 や 形 質 発 現 の 観 察 、DNA の 増 幅 や 制 限 酵 素 地 図 作 成 など 分 子<br />

生 物 学 的 な 基 本 操 作 について 学 ぶ。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 生 体 を 構 成 する 臓 器 ・ 組 織 の 構 造 を 理 解 する。<br />

・ タンパク 質 ・ 酵 素 を 用 いた 実 験 から 生 化 学 的 な 基 本 操 作 を 修 得 する。<br />

・ 細 胞 培 養 の 基 本 技 術 を 修 得 するとともに、 細 胞 ・ 組 織 を 用 いた 実 験 の 基 本 操 作 を 修 得 する。<br />

・ 遺 伝 子 発 現 の 原 理 を 理 解 しその 検 出 法 を 修 得 する。<br />

・ 器 具 の 減 菌 法 ・ 無 菌 操 作 ・ 菌 の 安 全 な 取 り 扱 いなどの 実 験 技 術 を 修 得 するとともに、 微 生 物 に 対 する 基<br />

礎 的 理 解 を 深 める。<br />

[ 実 習 内 容 ]<br />

【 臓 器 ・ 組 織 の 観 察 及 び 生 化 学 の 基 本 操 作 】<br />

1) 臓 器 ・ 組 織 の 観 察<br />

ラットの 解 剖 、 及 び 組 織 標 本 の 顕 微 鏡 観 察 を 行 う。<br />

2) タンパク 質 ・ 酵 素 の 定 量 ・ 精 製<br />

タンパク 質 の 分 離 、タンパク 質 濃 度 の 測 定 、 酵 素 活 性 の 測 定 を 行 う。<br />

3) 細 胞 の 取 り 扱 い<br />

マスト 細 胞 の 分 離 、マスト 細 胞 の 活 性 化 、ヒスタミンの 定 量 を 行 う。<br />

【 細 胞 と 情 報 伝 達 】<br />

1) 細 胞 の 培 養<br />

細 胞 培 養 の 基 本 技 術 を 修 得 し、ラット 副 腎 髄 質 由 来 細 胞 を 用 い、 増 殖 および 分 化 を 解 析 する。<br />

2) 細 胞 の 機 能 解 析<br />

血 小 板 の 凝 集 をアグリゴメーターで 解 析 し、 受 容 体 刺 激 による 血 小 板 機 能 変 化 を 解 析 する。<br />

3) 細 胞 内 タンパク 質 の 解 析<br />

細 胞 内 タンパク 質 のウエスタンブロット 法 による 解 析 を 行 う。


【 遺 伝 子 発 現 と 酵 素 反 応 】<br />

1) 遺 伝 子 発 現 の 原 理<br />

大 腸 菌 を 用 いて lacZ 遺 伝 子 の 誘 導 発 現 を 酵 素 活 性 を 測 定 することにより 調 べる。また、ショウジ<br />

ョウバエ 個 体 を 用 い、 酵 素 基 質 の 発 色 を 染 色 することにより 組 織 特 異 的 発 現 を 観 察 する。<br />

2) 酵 素 反 応 の 原 理<br />

lacZ 遺 伝 子 産 物 であるβ‐ガラクトシダーゼのアフィニティークロマトグラフィーによる 精 製 、<br />

SDS-PAGE および 活 性 測 定 による 分 析 を 行 う。<br />

3) レポーター 遺 伝 子 を 利 用 した 発 現 解 析<br />

レポーター 遺 伝 子 を 利 用 して、 自 然 免 疫 応 答 を 検 出 する。<br />

【 微 生 物 と 化 学 療 法 薬 】<br />

1) 微 生 物 の 取 り 扱 い 方 法<br />

減 菌 、 消 毒 、 無 菌 手 技 、ピペット 操 作 および 培 地 の 調 製 法 を 実 習 する。<br />

2) 微 生 物 の 培 養 ・ 同 定<br />

培 地 に 細 菌 を 接 種 した 後 に 培 養 を 行 い、 固 形 培 地 上 での 細 菌 のコロニー 形 成 や 液 体 培 地 中 での 繁<br />

殖 の 様 子 を 観 察 する。また、PCR 法 による 細 菌 の 同 定 を 行 う。<br />

3) 抗 菌 スペクトラム<br />

種 々の 抗 生 物 質 の 抗 菌 スペクトラムならびに 抗 生 物 質 の 生 物 学 的 検 定 法 を 実 習 する。<br />

4) 遺 伝 子 の 移 動 ・ 導 入<br />

新 たに 獲 得 した 形 質 を 観 察 することで、 大 腸 菌 間 で 遺 伝 子 が 移 動 する 現 象 ( 接 合 )を 観 察 する。ま<br />

た、 大 腸 菌 内 への 人 工 的 な 遺 伝 子 導 入 法 ( 形 質 転 換 )を 実 習 する。<br />

【 基 礎 分 子 生 物 学 】<br />

1)mRNA の 検 出 ・ 定 量 (1)<br />

Reverse Transcription-Polymerase Chain Reaction(RT-PCR) 法 により、mRNA 由 来 の cDNA を 合 成<br />

した 後 に、PCR によって 何 百 万 倍 にも 増 幅 する。<br />

2)mRNA の 検 出 ・ 定 量 (2)<br />

生 体 内 における mRNA の 発 現 量 をノーザン 法 によって 解 析 する。RT-PCR 法 との 違 いについて<br />

理 解 する。<br />

3) エピトープタグを 利 用 した 巨 大 タンパク 質 :RNA 複 合 体 の 精 製<br />

エピトープタグを 人 工 的 に 付 加 したリボソーム 構 成 タンパク 質 を 用 いて 生 体 内 のタンパク 質 合 成 装<br />

置 であるリボソーム(タンパク 質 :RNA 複 合 体 )の 精 製 を 実 習 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 ・ 実 習 態 度 およびレポートで 評 価 する。


実 習 科 目 名 医 療 薬 学 実 習 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (5)<br />

単 位 数 2( 必 修 )<br />

担 当 分 野 薬 物 療 法 学 分 野<br />

薬 理 学 分 野<br />

薬 物 動 態 学 分 野<br />

薬 物 送 達 学 分 野<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

医 療 薬 学 実 習 では、 医 療 薬 学 関 連 領 域 の 理 解 を 深 めるとともに 基 礎 的 手 法 を 修 得 する。まず 薬 物 の 薬<br />

理 効 果 を 理 解 するために、 中 枢 ・ 末 梢 神 経 系 と 循 環 器 系 に 作 用 する 代 表 的 なものについてその 薬 効 評 価<br />

に 関 する 原 理 と 手 法 を 学 ぶ。さらに 中 枢 神 経 系 に 作 用 する 医 薬 品 の 開 発 研 究 における 生 物 学 的 検 定 法 を<br />

理 解 すると 共 に、マウス 脳 の 解 剖 を 行 い 作 用 発 現 に 重 要 な 脳 の 部 位 について 学 ぶ。 次 に 薬 理 効 果 に 大 き<br />

く 影 響 を 与 える 薬 物 動 態 の 理 論 およびその 解 析 手 法 を 学 び、 臨 床 薬 物 投 与 設 計 理 論 を 理 解 する。また、<br />

さらに、 患 者 間 の 個 人 差 の 原 因 や 併 用 薬 物 による 相 互 作 用 の 主 要 な 変 動 要 因 の 一 つである 薬 物 代 謝 酵 素<br />

の 遺 伝 子 配 列 を 解 析 し、 遺 伝 要 因 が 酵 素 活 性 に 及 ぼす 影 響 を 理 解 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

医 療 現 場 で 用 いられている 医 薬 品 の 作 用 機 序 とその 薬 効 評 価 方 法 、 体 内 動 態 に 関 連 した 薬 物 代 謝 と 相<br />

互 作 用 の 分 子 機 序 、 医 薬 品 の 投 与 設 計 および 解 析 方 法 について 理 解 し、 技 能 を 修 得 する。<br />

[ 実 習 内 容 ]<br />

1. 薬 物 の 中 枢 神 経 系 に 対 する 作 用 の 評 価 方 法<br />

(1) 神 経 様 細 胞 における 解 析<br />

(2)カフェイン 類 によるマウスの 中 枢 興 奮 作 用<br />

(3) 記 憶 障 害 モデルマウスの 作 製 および 脳 の 解 剖<br />

2. 薬 物 の 作 用 機 序<br />

(1) 実 験 動 物 の 構 造 (ラット 脳 ・ 消 化 管 ・ 心 臓 ・ 血 管 の 解 剖 と 観 察 )<br />

(2) 末 梢 神 経 ・ 循 環 器 薬 理 ( 消 化 管 : 摘 出 回 腸 、 心 臓 : 摘 出 心 臓 、 循 環 器 : 麻 酔 下 ラット 血 圧 )<br />

(3) 中 枢 神 経 薬 理 ( 抗 けいれん 薬 の 薬 効 検 定 )<br />

3. 薬 物 代 謝 の 個 人 差 と 薬 物 相 互 作 用<br />

(1) 薬 物 代 謝 酵 素 の 阻 害 と 誘 導<br />

(2) 薬 物 代 謝 酵 素 の 遺 伝 子 多 型<br />

4. 薬 物 動 態 解 析 と 投 与 設 計 、 一 般 試 験 法<br />

(1) 速 度 論 によるパラメーターの 算 出 、 点 滴 と 繰 り 返 し 投 与 の 投 与 設 計<br />

(2)TDMとモーメント 解 析<br />

(3) 溶 出 試 験 法<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 および 参 加 状 況 とレポートを 基 礎 に 評 価 する。<br />

[ 参 考 書 ]<br />

「 生 物 薬 科 学 実 験 講 座 ‐ 薬 物 代 謝 酵 素 ‐」 鎌 滝 哲 也 監 修 廣 川 書 店 (2001)


実 習 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 専 門 薬 科 学 実 習 ( 創 薬 科 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (6)<br />

単 位 数 6( 必 修 )<br />

担 当 教 員 各 分 野 教 授<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

基 礎 薬 学 実 習 で 学 んだ 実 践 的 知 識 や 基 礎 実 験 技 術 を 有 機 的 に 関 連 づけることにより、 研 究 課 題 を 達 成<br />

する 能 力 を 修 得 する。 本 実 習 は、4 年 次 で 実 施 される 課 題 研 究 で 必 要 とされる 能 力 を 身 に 付 けるための<br />

ものとして 位 置 づけられる。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

研 究 課 題 を 理 解 したうえで、 課 題 を 達 成 するための 方 法 を 論 理 的 に 考 え、 実 験 を 実 行 できる。<br />

[ 実 習 内 容 ]<br />

配 属 された 分 野 の 教 員 から、テーマが 与 えられて 実 習 を 行 う。さらに、 分 野 で 行 われるセミナーに 参<br />

加 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

配 属 された 分 野 の 教 員 が 行 う。


実 習 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 専 門 薬 学 実 習 1( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター) 3 年 (6)<br />

単 位 数 6( 必 修 )<br />

担 当 教 員 各 分 野 教 授<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

基 礎 薬 学 実 習 で 学 んだ 実 践 的 知 識 や 基 礎 実 験 技 術 を 有 機 的 に 関 連 づけることにより、 研 究 課 題 を 達 成<br />

する 能 力 を 修 得 する。 本 実 習 は、5 年 次 以 降 に 実 施 される 課 題 研 究 で 必 要 とされる 能 力 を 身 に 付 けるた<br />

めのものとして 位 置 づけられる。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

研 究 課 題 を 理 解 したうえで、 課 題 を 達 成 するための 方 法 を 論 理 的 に 考 え、 実 験 を 実 行 できる。<br />

[ 実 習 内 容 ]<br />

配 属 された 分 野 の 指 導 者 から、テーマが 与 えられて 実 習 を 行 う。さらに、 分 野 で 行 われるセミナーに<br />

参 加 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

配 属 された 分 野 の 指 導 教 員 が 行 う。


実 習 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 専 門 薬 学 実 習 2( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (7・8)<br />

単 位 数 12( 必 修 )<br />

担 当 教 員 各 分 野 教 授<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

基 礎 薬 学 実 習 で 学 んだ 実 践 的 知 識 や 基 礎 実 験 技 術 を 有 機 的 に 関 連 づけることにより、 研 究 課 題 を 達 成<br />

する 能 力 を 修 得 する。 本 実 習 は、 薬 学 専 門 科 目 内 容 を 体 得 し、5 年 次 以 降 に 実 施 される 課 題 研 究 で 必 要<br />

とされる 能 力 を 身 に 付 けるためのものとして 位 置 づけられる。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

研 究 課 題 を 理 解 したうえで、 課 題 を 達 成 するための 方 法 を 論 理 的 に 考 え、 実 験 を 実 行 できる。<br />

[ 実 習 内 容 ]<br />

配 属 された 分 野 の 指 導 者 から、テーマが 与 えられて 実 習 を 行 う。さらに、 分 野 で 行 われるセミナーに<br />

参 加 する。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

配 属 された 分 野 の 指 導 教 員 が 行 う。


実 習 科 目 名 医 療 薬 学 基 礎 実 習 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (8)<br />

単 位 数 4( 必 修 )<br />

担 当 分 野 : 臨 床 薬 学<br />

がん 化 学 療 法 薬 学<br />

生 活 習 慣 病 治 療 薬 学<br />

医 療 薬 学 教 育 研 究 センター<br />

医 薬 開 発 構 想 寄 附 講 座<br />

地 域 薬 局 学 寄 附 講 座<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

医 療 や 健 康 保 険 事 業 に 参 画 し 次 世 代 を 切 り 開 いていけるようになるために、 医 療 薬 学 病 院 実 習 ・<br />

医 療 薬 学 薬 局 実 習 に 先 立 って、 大 学 内 で、 調 剤 および 製 剤 、 服 薬 指 導 など 薬 剤 師 職 務 の 基 礎 となる<br />

知 識 ・ 技 能 ・ 態 度 を 修 得 する。<br />

医 療 薬 学 演 習 2(OSCE 演 習 )と OSCE を 挟 んで、 前 半 を 基 本 実 習 、 後 半 を 発 展 実 習 とする。 主 に 薬<br />

学 教 育 モデル・コアカリキュラム * に 準 じて 行 い、 発 展 実 習 では 本 学 独 自 の 内 容 を 加 えて 行 なう。<br />

* URL: http://www.pharm.or.jp/kyoiku/mdl.html<br />

[ 学 習 の 一 般 目 標 ・ 到 達 目 標 ]<br />

基 本 実 習 :<br />

《 事 前 学 習 を 始 めるにあたって》 事 前 学 習 に 積 極 的 に 取 り 組 むために、 病 院 と 薬 局 での 薬 剤 師 業 務<br />

の 概 要 と 社 会 的 使 命 を 理 解 する。<br />

◎ 薬 剤 師 が 行 う 業 務 が 患 者 本 位 のファーマシューティカルケアの 概 念 にそったものであること<br />

について 討 議 する。◎チーム 医 療 における 薬 剤 師 の 役 割 を 説 明 できる。<br />

《 処 方 箋 と 調 剤 》 医 療 チームの 一 員 として 調 剤 を 正 確 に 実 施 できるようになるために、 処 方 せん 授<br />

受 から 服 薬 指 導 までの 流 れに 関 連 する 基 本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

◎ 患 者 に 適 した 剤 形 を 選 択 できる。◎ 患 者 の 特 性 ( 新 生 児 、 小 児 、 高 齢 者 、 妊 婦 など)に 適 し<br />

た 用 法 ・ 用 量 について 説 明 できる。◎ 患 者 の 特 性 に 適 した 用 量 を 計 算 できる。◎ 病 態 ( 腎 、 肝<br />

疾 患 など)に 適 した 用 量 設 定 について 説 明 できる。◎ 代 表 的 な 処 方 せん 例 の 鑑 査 をシミュレー<br />

トできる。◎ 処 方 せん 例 に 従 って、 計 数 調 剤 をシミュレートできる。◎ 処 方 せん 例 に 従 って、<br />

計 量 調 剤 をシミュレートできる。◎ 調 剤 された 医 薬 品 の 鑑 査 をシミュレートできる。<br />

《 疑 義 照 会 》 処 方 せん 上 の 問 題 点 が 指 摘 できるようになるために、 用 法 ・ 用 量 、 禁 忌 、 相 互 作 用 な<br />

どを 含 む 調 剤 上 注 意 すべき 事 項 に 関 する 基 本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

◎ 代 表 的 な 配 合 変 化 の 組 合 せとその 理 由 を 説 明 できる。◎ 特 定 の 配 合 によって 生 じる 医 薬 品 の<br />

性 状 、 外 観 の 変 化 を 観 察 する。◎ 代 表 的 な 医 薬 品 について 効 能 ・ 効 果 、 用 法 ・ 用 量 を 列 挙 でき


る。◎ 代 表 的 な 医 薬 品 について 警 告 、 禁 忌 、 副 作 用 を 列 挙 できる。◎ 代 表 的 な 医 薬 品 について<br />

相 互 作 用 を 列 挙 できる。◎ 疑 義 照 会 をシミュレートする。<br />

《 医 薬 品 の 管 理 と 供 給 》 病 院 ・ 薬 局 における 医 薬 品 の 管 理 と 供 給 を 正 しく 行 うために、 内 服 薬 、 注<br />

射 剤 などの 取 扱 い、および 院 内 製 剤 ・ 薬 局 製 剤 に 関 する 基 本 的 知 識 と 技 能 を 修 得 する。<br />

◎ 医 薬 品 管 理 の 意 義 と 必 要 性 について 説 明 できる。◎ 代 表 的 な 剤 形 の 安 定 性 、 保 存 性 について<br />

説 明 できる。◎ 毒 薬 ・ 劇 薬 の 管 理 および 取 扱 いについて 説 明 できる。◎ 麻 薬 、 向 精 神 薬 などの<br />

管 理 と 取 扱 い( 投 薬 、 廃 棄 など)について 説 明 できる。◎ 血 漿 分 画 製 剤 の 管 理 および 取 扱 いに<br />

ついて 説 明 できる。◎ 輸 血 用 血 液 製 剤 の 管 理 および 取 扱 いについて 説 明 できる。◎ 代 表 的 な 生<br />

物 製 剤 の 種 類 と 適 応 を 説 明 できる。◎ 生 物 製 剤 の 管 理 と 取 扱 い( 投 薬 、 廃 棄 など)について 説<br />

明 できる。◎ 麻 薬 の 取 扱 いをシミュレートできる。 代 表 的 な 放 射 性 医 薬 品 の 種 類 と 用 途 を 説 明<br />

できる。 放 射 性 医 薬 品 の 管 理 と 取 扱 い( 投 薬 、 廃 棄 など)について 説 明 できる。◎ 薬 局 製 剤 の<br />

意 義 、 調 製 上 の 手 続 き、 品 質 管 理 などについて 説 明 できる。◎ 代 表 的 な 院 内 製 剤 を 調 製 できる。<br />

◎ 無 菌 操 作 の 原 理 を 説 明 し、 基 本 的 な 無 菌 操 作 を 実 施 できる。◎ 抗 悪 性 腫 瘍 剤 などの 取 扱 いに<br />

おけるケミカルハザード 回 避 の 基 本 的 手 技 を 実 施 できる。◎ 注 射 剤 の 代 表 的 な 配 合 変 化 を 列 挙<br />

し、その 原 因 を 説 明 できる。◎ 代 表 的 な 配 合 変 化 を 検 出 できる。◎ 代 表 的 な 輸 液 と 経 管 栄 養 剤<br />

の 種 類 と 適 応 を 説 明 できる。◎ 体 内 電 解 質 の 過 不 足 を 判 断 して 補 正 できる。◎ 代 表 的 な 消 毒 薬<br />

の 用 途 、 使 用 濃 度 を 説 明 できる。◎ 消 毒 薬 調 製 時 の 注 意 点 を 説 明 できる。<br />

《リスクマネージメント》 薬 剤 師 業 務 が 人 命 にかかわる 仕 事 であることを 認 識 し、 患 者 が 被 る 危 険<br />

を 回 避 できるようになるために、 医 薬 品 の 副 作 用 、 調 剤 上 の 危 険 因 子 とその 対 策 、 院 内 感 染 などに<br />

関 する 基 本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

◎ 代 表 的 な 医 薬 品 の 副 作 用 の 初 期 症 状 と 検 査 所 見 を 具 体 的 に 説 明 できる。◎ 基 本 的 なバイタル<br />

サインを 評 価 できる。◎ 誤 りを 生 じやすい 調 剤 例 を 列 挙 できる。◎リスクを 回 避 するための 具<br />

体 策 を 提 案 する。◎ 事 故 が 起 こった 場 合 の 対 処 方 法 について 提 案 する。◎ 心 肺 蘇 生 の 手 順 を 具<br />

体 的 に 説 明 できる。◎ 心 肺 蘇 生 に 用 いる 薬 剤 と 使 用 方 法 について 説 明 できる。◎AED を 用 いて 心<br />

肺 蘇 生 ができる。<br />

《 服 薬 指 導 と 患 者 情 報 》 患 者 の 安 全 確 保 と QOL 向 上 に 貢 献 できるようになるために、 服 薬 指 導 など<br />

に 関 する 基 本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

◎インフォームド・コンセント、 守 秘 義 務 などに 配 慮 する。◎ 適 切 な 言 葉 を 選 び、 適 切 な 手 順<br />

を 経 て 服 薬 指 導 する。◎ 医 薬 品 に 不 安 、 抵 抗 感 を 持 つ 理 由 を 理 解 し、それを 除 く 努 力 をする。<br />

◎ 患 者 接 遇 に 際 し、 配 慮 しなければならない 注 意 点 を 列 挙 できる。◎ 代 表 的 な 医 薬 品 について、<br />

適 切 な 服 薬 指 導 ができる。◎ 共 感 的 態 度 で 患 者 インタビューを 行 う。◎ 患 者 背 景 に 配 慮 した 服<br />

薬 指 導 ができる。◎ 代 表 的 な 症 例 についての 服 薬 指 導 の 内 容 を 適 切 に 記 録 できる。◎ 症 例 の 概<br />

要 を 端 的 に 書 く。◎ 症 例 の 概 要 を 端 的 に 発 表 できる。<br />

《 事 前 学 習 のまとめ》 病 院 実 務 実 習 、 薬 局 実 務 実 習 に 先 立 って 大 学 内 で 行 った 事 前 学 習 の 効 果 を 高<br />

めるために、 調 剤 および 服 薬 指 導 などの 薬 剤 師 職 務 を 総 合 的 に 実 習 する。


◎ 代 表 的 な 処 方 せん 例 の 鑑 査 を 行 うことができる。◎ 疑 義 照 会 をシミュレートする。◎ 処 方 せ<br />

ん 例 に 従 って、 計 数 調 剤 をシミュレートできる。◎ 処 方 せん 例 に 従 って、 計 量 調 剤 をシミュレ<br />

ートできる。◎ 調 剤 された 医 薬 品 の 鑑 査 をシミュレートできる。◎ 患 者 背 景 に 配 慮 した 服 薬 指<br />

導 ができる。<br />

発 展 実 習 :<br />

新 しい 薬 剤 師 業 務 をシミュレーションしながら、 将 来 の 医 療 薬 学 や 薬 剤 師 の 業 務 を 考 え、それを<br />

築 いて 行 くための 基 礎 を 形 成 する。<br />

( 主 な 内 容 :《バイタルサイン》《 副 作 用 とフィジカルアセスメント》《インフォームドコンセン<br />

ト》《 病 態 解 析 と 症 例 提 示 》《 抗 がん 薬 の 無 菌 調 製 》《 放 射 性 医 薬 品 》《 医 薬 品 管 理 》《 危 険 予 知<br />

トレーニング》《 薬 剤 師 業 務 SGD》)<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 点 を 全 体 の6 割 とする。<br />

その 他 に 実 習 態 度 、レポート 等 の 結 果 を 加 味 し、 総 合 的 に 評 価 する。<br />

[ 補 助 教 材 ]<br />

薬 学 教 育 センター 編 、 病 院 ・ 薬 局 実 務 実 習 事 前 学 習 テキスト— 実 務 実 習 モデル・コアカリキュラム<br />

対 応 第 2 版 、 評 言 社 (2010).<br />

薬 学 共 用 試 験 研 究 会 監 修 、OSCE ビジュアルガイド、 薬 ゼミ 情 報 教 育 センター (2009).<br />

[ 参 考 書 ]<br />

日 本 薬 剤 師 会 編 、 第 十 三 改 訂 調 剤 指 針 、 薬 事 日 報 社 (2011).<br />

日 本 薬 学 会 編 、スタンダード 薬 学 シリーズ 10 実 務 実 習 事 前 学 習 、 東 京 化 学 同 人 (2006).<br />

第 十 六 改 正 日 本 薬 局 方 解 説 書 、 廣 川 書 店 (2011).


実 習 科 目 名 ( 対 象 学 科 ) 医 療 薬 学 病 院 実 習 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)5 年 (9)<br />

単 位 数 10( 必 修 )<br />

担 当 教 員 薬 学 科 教 員<br />

[ 概 要 ]<br />

病 院 薬 剤 師 の 業 務 と 責 任 を 理 解 し、チーム 医 療 に 参 画 できるようになるために、 調 剤 および 製 剤 、 服<br />

薬 指 導 などの 薬 剤 師 業 務 に 関 する 基 本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

[ 一 般 目 標 ]<br />

(1) 病 院 調 剤 を 実 践 する<br />

病 院 において 調 剤 を 通 じて 患 者 に 最 善 の 医 療 を 提 供 するために、 調 剤 、 医 薬 品 の 適 正 な 使 用 ならびに<br />

リスクマネージメントに 関 連 する 基 本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

(2) 医 薬 品 を 動 かす・ 確 保 する<br />

医 薬 品 を 正 確 かつ 円 滑 に 供 給 し、その 品 質 を 確 保 するために、 医 薬 品 の 管 理 、 供 給 、 保 存 に 必 要 な 基<br />

本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

(3) 情 報 を 正 しく 使 う<br />

医 薬 品 の 適 正 使 用 に 必 要 な 情 報 を 提 供 できるようになるために、 薬 剤 部 門 における 医 薬 品 情 報 管 理 (D<br />

I) 業 務 に 必 要 な 基 本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

(4)ベットサイドで 学 ぶ<br />

入 院 患 者 に 有 効 性 と 安 全 性 の 高 い 薬 物 治 療 を 提 供 するために、 薬 剤 師 病 棟 業 務 の 基 本 的 知 識 、 技 能 、<br />

態 度 を 修 得 する。<br />

(5) 薬 剤 を 造 る・ 調 べる<br />

患 者 個 々の 状 況 に 応 じた 適 切 な 剤 形 の 医 薬 品 を 提 供 するため、 院 内 製 剤 の 必 要 性 を 認 識 し、 院 内 製 剤<br />

の 調 製 ならびにそれらの 試 験 に 必 要 とされる 基 本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

(6) 医 療 人 としての 薬 剤 師<br />

常 に 患 者 の 存 在 を 念 頭 におき、 倫 理 感 を 持 ち、かつ 責 任 感 のある 薬 剤 師 となるために、 医 療 の 担 い 手<br />

としてふさわしい 態 度 を 修 得 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

(1) 病 院 調 剤 を 実 践 する<br />

《 病 院 調 剤 業 務 の 全 体 の 流 れ》<br />

・ 患 者 の 診 療 過 程 に 同 行 し、その 体 験 を 通 して 診 療 システムを 概 説 できる。/ 病 院 内 での 患 者 情 報 の 流<br />

れを 図 式 化 できる。/ 病 院 に 所 属 する 医 療 スタッフの 職 種 名 を 列 挙 し、その 業 務 内 容 を 相 互 に 関 連 づけ<br />

て 説 明 できる。/ 薬 剤 部 門 を 構 成 する 各 セクションの 業 務 を 体 験 し、その 内 容 を 相 互 に 関 連 づけて 説 明<br />

できる。/ 処 方 せん( 外 来 、 入 院 患 者 を 含 む)の 受 付 から 患 者 への 医 薬 品 交 付 、 服 薬 指 導 に 至 るまでの<br />

流 れを 概 説 できる。/ 病 院 薬 剤 師 と 薬 局 薬 剤 師 の 連 携 の 重 要 性 を 説 明 できる。<br />

《 計 数 ・ 計 量 調 剤 》


・ 処 方 せん( 麻 薬 、 注 射 剤 を 含 む)の 形 式 、 種 類 および 記 載 事 項 について 説 明 できる。/ 処 方 せんの 記<br />

載 事 項 ( 医 薬 品 名 、 分 量 、 用 法 ・ 用 量 など)が 整 っているか 確 認 できる。/ 代 表 的 な 処 方 せんについて、<br />

処 方 内 容 が 適 正 であるか 判 断 できる。/ 薬 歴 に 基 づき、 処 方 内 容 が 適 正 であるか 判 断 できる。/ 適 切 な<br />

疑 義 照 会 の 実 務 を 体 験 する。/ 薬 袋 , 薬 札 に 記 載 すべき 事 項 を 列 挙 し、 記 入 できる。/ 処 方 せんの 記 載<br />

に 従 って 正 しく 医 薬 品 の 取 りそろえができる。( 技 能 )/ 錠 剤 、カプセル 剤 の 計 数 調 剤 ができる。( 技 能 )<br />

/ 代 表 的 な 医 薬 品 の 剤 形 を 列 挙 できる。/ 代 表 的 な 医 薬 品 を 色 ・ 形 、 識 別 コードから 識 別 できる。( 技 能 )<br />

/ 医 薬 品 の 識 別 に 色 、 形 などの 外 観 が 重 要 であることを、 具 体 例 を 挙 げて 説 明 できる。/ 代 表 的 な 医 薬<br />

品 の 商 品 名 と 一 般 名 を 対 比 できる。/ 異 なる 商 品 名 で、 同 一 有 効 成 分 を 含 む 代 表 的 な 医 薬 品 を 列 挙 でき<br />

る。/ 毒 薬 ・ 劇 薬 、 麻 薬 、 向 精 神 薬 などの 調 剤 ができる。( 技 能 )/ 一 回 量 ( 一 包 化 ) 調 剤 の 必 要 性 を 判<br />

断 し、 実 施 できる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 散 剤 、 液 剤 などの 計 量 調 剤 ができる。( 技 能 )/ 調 剤 機 器 ( 秤 量 器 、<br />

分 包 機 など)の 基 本 的 な 取 扱 いができる。( 技 能 )/ 細 胞 毒 性 のある 医 薬 品 の 調 剤 について 説 明 できる。<br />

/ 特 別 な 注 意 を 要 する 医 薬 品 ( 抗 悪 性 腫 瘍 薬 など)の 取 扱 いを 体 験 する。( 技 能 )/ 錠 剤 の 粉 砕 、および<br />

カプセル 剤 の 開 封 の 可 否 を 判 断 し、 実 施 できる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 調 剤 された 医 薬 品 に 対 して、 鑑 査 の 実<br />

務 を 体 験 する。( 技 能 )<br />

《 服 薬 指 導 》<br />

・ 患 者 向 けの 説 明 文 書 の 必 要 性 を 理 解 して、 作 成 、 交 付 できる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 患 者 に 使 用 上 の 説 明 が<br />

必 要 な 眼 軟 膏 、 坐 剤 、 吸 入 剤 などの 取 扱 い 方 を 説 明 できる。/ 自 己 注 射 が 承 認 されている 代 表 的 な 医 薬<br />

品 を 調 剤 し、その 取 扱 い 方 を 説 明 できる。/お 薬 受 け 渡 し 窓 口 において、 薬 剤 の 服 用 方 法 、 保 管 方 法 お<br />

よび 使 用 上 の 注 意 について 適 切 に 説 明 できる。/ 期 待 する 効 果 が 充 分 に 現 れていないか、あるいは 副 作<br />

用 が 疑 われる 場 合 のお 薬 受 け 渡 し 窓 口 における 対 処 法 について 提 案 する。( 知 識 ・ 態 度 )<br />

《 注 射 剤 調 剤 》<br />

・ 注 射 剤 調 剤 の 流 れを 概 説 できる。/ 注 射 処 方 せんの 記 載 事 項 ( 医 薬 品 名 、 分 量 、 用 法 ・ 用 量 など)が<br />

整 っているか 確 認 できる。( 技 能 )/ 代 表 的 な 注 射 剤 処 方 せんについて、 処 方 内 容 が 適 正 であるか 判 断 で<br />

きる。( 技 能 )/ 処 方 せんの 記 載 に 従 って 正 しく 注 射 剤 の 取 りそろえができる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 注 射 剤<br />

( 高 カロリー 栄 養 輸 液 など)の 混 合 操 作 を 実 施 できる。( 技 能 )/ 注 射 剤 の 配 合 変 化 に 関 して 実 施 されて<br />

いる 回 避 方 法 を 列 挙 できる。/ 毒 薬 ・ 劇 薬 、 麻 薬 、 向 精 神 薬 などの 注 射 剤 の 調 剤 と 適 切 な 取 扱 いができ<br />

る。( 技 能 )/ 細 胞 毒 性 のある 注 射 剤 の 調 剤 について 説 明 できる。/ 特 別 な 注 意 を 要 する 注 射 剤 ( 抗 悪 性<br />

腫 瘍 薬 など)の 取 扱 いを 体 験 する。( 技 能 )/ 調 剤 された 注 射 剤 に 対 して、 正 しい 鑑 査 の 実 務 を 体 験 する。<br />

( 技 能 )<br />

《 安 全 対 策 》<br />

・リスクマネージメントにおいて 薬 剤 師 が 果 たしている 役 割 を 説 明 できる。/ 調 剤 過 誤 を 防 止 するため<br />

に、 実 際 に 工 夫 されている 事 項 を 列 挙 できる。/ 商 品 名 の 綴 り、 発 音 あるいは 外 観 が 類 似 した 代 表 的 な<br />

医 薬 品 を 列 挙 できる。/ 医 薬 品 に 関 わる 過 失 あるいは 過 誤 について、 適 切 な 対 処 法 を 討 議 する。( 態 度 )<br />

/インシデント、アクシデント 報 告 の 実 例 や、 現 場 での 体 験 をもとに、リスクマネージメントについて<br />

討 議 する。( 態 度 )/ 職 務 上 の 過 失 、 過 誤 を 未 然 に 防 ぐための 方 策 を 提 案 できる。( 態 度 )/ 実 習 中 に 生<br />

じた 諸 問 題 ( 調 剤 ミス、 過 誤 、 事 故 、クレームなど)を、 当 該 機 関 で 用 いられるフォーマットに 正 しく<br />

記 入 できる。( 技 能 )


(2) 医 薬 品 を 動 かす・ 確 保 する<br />

《 医 薬 品 の 管 理 ・ 供 給 ・ 保 存 》<br />

・ 医 薬 品 管 理 の 流 れを 概 説 できる。/ 医 薬 品 の 適 正 在 庫 の 意 義 を 説 明 できる。/ 納 品 から 使 用 までの 医<br />

薬 品 の 動 きに 係 わる 人 達 の 仕 事 を 見 学 し、 薬 剤 師 業 務 と 関 連 づけて 説 明 できる。/ 医 薬 品 の 品 質 に 影 響<br />

を 与 える 因 子 と 保 存 条 件 を 説 明 できる。/ 納 入 医 薬 品 の 検 収 を 体 験 し、そのチェック 項 目 を 列 挙 できる。<br />

/ 同 一 商 品 名 の 医 薬 品 に 異 なった 規 格 があるものについて 具 体 例 を 列 挙 できる。/ 院 内 における 医 薬 品<br />

の 供 給 方 法 について 説 明 できる。/ 請 求 のあった 医 薬 品 を 取 り 揃 えることができる。( 技 能 )<br />

《 特 別 な 配 慮 を 要 する 医 薬 品 》<br />

・ 麻 薬 ・ 向 精 神 薬 および 覚 せい 剤 原 料 の 取 扱 いを 体 験 する。( 技 能 )/ 毒 薬 、 劇 薬 を 適 切 に 取 り 扱 うこと<br />

ができる。( 技 能 )/ 血 漿 分 画 製 剤 の 取 扱 いを 体 験 する。( 技 能 )/ 法 的 な 管 理 が 義 務 付 けられている 医<br />

薬 品 ( 麻 薬 、 向 精 神 薬 、 劇 薬 、 毒 薬 、 特 定 生 物 由 来 製 剤 など)を 挙 げ、その 保 管 方 法 を 見 学 し、その 意<br />

義 について 考 察 する。( 態 度 )<br />

《 医 薬 品 の 採 用 ・ 使 用 中 止 》<br />

・ 医 薬 品 の 採 用 と 使 用 中 止 の 手 続 きを 説 明 できる。/ 代 表 的 な 同 種 ・ 同 効 薬 を 列 挙 できる。<br />

(3) 情 報 を 正 しく 使 う<br />

《 病 院 での 医 薬 品 情 報 》<br />

・ 医 薬 品 情 報 源 のなかで、 当 該 病 院 で 使 用 しているものの 種 類 と 特 徴 を 説 明 できる。/ 院 内 への 医 薬 品<br />

情 報 提 供 の 手 段 、 方 法 を 概 説 できる。/ 緊 急 安 全 性 情 報 、 不 良 品 回 収 、 製 造 中 止 などの 緊 急 情 報 の 取 扱<br />

い 方 法 について 説 明 できる。/ 患 者 、 医 療 スタッフへの 情 報 提 供 における 留 意 点 を 列 挙 できる。<br />

《 情 報 の 入 手 ・ 評 価 ・ 加 工 》<br />

・ 医 薬 品 の 基 本 的 な 情 報 を、 文 献 、MR( 医 薬 情 報 担 当 者 )などの 様 々な 情 報 源 から 収 集 できる。( 技 能 )<br />

/DI ニュースなどを 作 成 するために、 医 薬 品 情 報 の 評 価 、 加 工 を 体 験 する。( 技 能 )/ 医 薬 品 ・ 医 療 用 具<br />

等 安 全 性 情 報 報 告 用 紙 に、 必 要 事 項 を 記 載 できる。( 知 識 ・ 技 能 )<br />

《 情 報 提 供 》<br />

・ 医 療 スタッフからの 質 問 に 対 する 適 切 な 報 告 書 の 作 成 を 体 験 する。( 知 識 ・ 技 能 )/ 医 療 スタッフのニ<br />

ーズに 合 った 情 報 提 供 を 体 験 する。( 技 能 ・ 態 度 )/ 患 者 のニーズに 合 った 情 報 の 収 集 、 加 工 および 提 供<br />

を 体 験 する。( 技 能 ・ 態 度 )/ 情 報 提 供 内 容 が 適 切 か 否 かを 追 跡 できる。( 技 能 )<br />

(4)ベッドサイドで 学 ぶ<br />

《 病 棟 業 務 の 概 説 》<br />

・ 病 棟 業 務 における 薬 剤 師 の 業 務 ( 薬 剤 管 理 、 与 薬 、リスクマネージメント、 供 給 管 理 など)を 概 説 で<br />

きる。/ 薬 剤 師 の 業 務 内 容 について、 正 確 に 記 録 をとり、 報 告 することの 目 的 を 説 明 できる。/ 病 棟 に<br />

おける 薬 剤 の 管 理 と 取 扱 いを 体 験 する。( 知 識 ・ 技 能 ・ 態 度 )<br />

《 医 療 チームへの 参 加 》<br />

・ 医 療 スタッフが 日 常 使 っている 専 門 用 語 を 適 切 に 使 用 できる。( 技 能 )/ 病 棟 において 医 療 チームの 一<br />

員 として 他 の 医 療 スタッフとコミュニケートする。( 技 能 ・ 態 度 )<br />

《 薬 剤 管 理 指 導 業 務 》


・ 診 療 録 、 看 護 記 録 、 重 要 な 検 査 所 見 など、 種 々の 情 報 源 から 必 要 な 情 報 を 収 集 できる。( 技 能 )/ 報 告<br />

に 必 要 な 要 素 (5W1H)に 留 意 して、 収 集 した 情 報 を 正 確 に 記 載 できる( 薬 歴 、 服 薬 指 導 歴 など)。( 技 能 )<br />

/ 収 集 した 情 報 ごとに 誰 に 報 告 すべきか 判 断 できる。( 技 能 )/ 患 者 の 診 断 名 、 病 態 から 薬 物 治 療 方 針 を<br />

把 握 できる。( 技 能 )/ 使 用 医 薬 品 の 使 用 上 の 注 意 と 副 作 用 を 説 明 できる。/ 臨 床 検 査 値 の 変 化 と 使 用 医<br />

薬 品 の 関 連 性 を 説 明 できる。/ 医 師 の 治 療 方 針 を 理 解 したうえで、 患 者 への 適 切 な 服 薬 指 導 を 体 験 する。<br />

( 技 能 ・ 態 度 )/ 患 者 の 薬 に 対 する 理 解 を 確 かめるための 開 放 型 質 問 方 法 を 実 施 する。( 技 能 ・ 態 度 )/<br />

薬 に 関 する 患 者 の 質 問 に 分 かり 易 く 答 える。( 技 能 ・ 態 度 )/ 患 者 との 会 話 を 通 して、 服 薬 状 況 を 把 握 す<br />

ることができる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 代 表 的 な 医 薬 品 の 効 き 目 を、 患 者 との 会 話 や 患 者 の 様 子 から 確 かめる<br />

ことができる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 代 表 的 な 医 薬 品 の 副 作 用 を、 患 者 との 会 話 や 患 者 の 様 子 から 気 づくこと<br />

ができる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 患 者 がリラックスし 自 らすすんで 話 ができるようなコミュニーケションを 実<br />

施 できる。( 技 能 ・ 態 度 )/ 患 者 に 共 感 的 態 度 で 接 する。( 態 度 )/ 患 者 の 薬 物 治 療 上 の 問 題 点 をリスト<br />

アップし、SOAP を 作 成 できる。( 技 能 )/ 期 待 する 効 果 が 現 れていないか、あるいは 不 十 分 と 思 われる 場<br />

合 の 対 処 法 について 提 案 する。( 知 識 ・ 技 能 )/ 副 作 用 が 疑 われる 場 合 の 適 切 な 対 処 法 について 提 案 する。<br />

( 知 識 ・ 態 度 )<br />

《 処 方 支 援 への 関 与 》<br />

・ 治 療 方 針 決 定 のプロセスおよびその 実 施 における 薬 剤 師 の 関 わりを 見 学 し、 他 の 医 療 スタッフ、 医 療<br />

機 関 との 連 携 の 重 要 性 を 感 じとる。( 態 度 )/ 適 正 な 薬 物 治 療 の 実 施 について、 他 の 医 療 スタッフと 必 要<br />

な 意 見 を 交 換 する。( 態 度 )<br />

(5) 薬 剤 を 造 る・ 調 べる<br />

《 院 内 で 調 製 する 製 剤 》<br />

・ 院 内 製 剤 の 必 要 性 を 理 解 し、 以 下 に 例 示 する 製 剤 のいずれかを 調 製 できる。( 軟 膏 、 坐 剤 、 散 剤 、 液 状<br />

製 剤 ( 消 毒 薬 を 含 む)など)( 技 能 )/ 無 菌 製 剤 の 必 要 性 を 理 解 し、 以 下 に 例 示 する 製 剤 のいずれかを 調<br />

製 できる。( 点 眼 液 、 注 射 液 など)( 技 能 )<br />

《 薬 物 モニタリング》<br />

・ 実 際 の 患 者 例 に 基 づき TDM のデータを 解 析 し、 薬 物 治 療 の 適 正 化 について 討 議 する。( 技 能 ・ 態 度 )<br />

《 中 毒 医 療 への 貢 献 》<br />

・ 薬 物 中 毒 患 者 の 中 毒 原 因 物 質 の 検 出 方 法 と 解 毒 方 法 について 討 議 する。( 知 識 、 態 度 )<br />

(6) 医 療 人 としての 薬 剤 師<br />

・ 患 者 および 医 薬 品 に 関 連 する 情 報 の 授 受 と 共 有 の 重 要 性 を 感 じとる。( 態 度 )/ 患 者 にとって 薬 に 関 す<br />

る 窓 口 である 薬 剤 師 の 果 たすべき 役 割 を 討 議 し、その 重 要 性 を 感 じとる。( 態 度 )/ 患 者 の 健 康 の 回 復 と<br />

維 持 に 薬 剤 師 が 積 極 的 に 貢 献 することの 重 要 性 を 討 議 する。( 態 度 )/ 生 命 に 関 わる 職 種 であることを 自<br />

覚 し、ふさわしい 態 度 で 行 動 する。( 態 度 )/ 医 療 の 担 い 手 が 守 るべき 倫 理 規 範 を 遵 守 する。( 態 度 )/<br />

職 務 上 知 り 得 た 情 報 について 守 秘 義 務 を 守 る。( 態 度 )<br />

[ 授 業 形 式 および 授 業 計 画 ]<br />

実 習 施 設 に 約 11 週 間 派 遣 され、 実 務 実 習 モデル・コアカリキュラムおよび 病 院 実 習 方 略 の 内 容 に 準 じ


て、 指 導 薬 剤 師 監 督 下 に 参 加 型 実 習 として 行 う。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 、 実 習 ノート(ポートフォリオ)、 学 生 担 当 教 員 の 評 点 、 指 導 薬 剤 師 の 評 点 をもとに 総 合 的 に 評 価<br />

する。<br />

[ 教 材 ( 教 科 書 、 参 考 書 )]<br />

特 に 指 定 しない。


実 習 科 目 名 医 療 薬 学 薬 局 実 習 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)5 年 (9・10)<br />

単 位 数 10( 必 修 )<br />

担 当 教 員 薬 学 科 教 員<br />

[ 概 要 ]<br />

薬 局 の 社 会 的 役 割 と 責 任 を 理 解 し、 地 域 医 療 に 参 画 できるようになるために、 保 険 調 剤 、 医 薬 品 など<br />

の 供 給 ・ 管 理 、 情 報 提 供 、 健 康 相 談 、 医 療 機 関 や 地 域 との 関 わりについての 基 本 的 な 知 識 、 技 能 、 態 度<br />

を 修 得 する。<br />

[ 一 般 目 標 ]<br />

(1) 薬 局 アイテムと 管 理<br />

薬 局 で 取 り 扱 うアイテム( 品 目 )の 医 療 、 保 健 ・ 衛 生 における 役 割 を 理 解 し、それらの 管 理 と 保 存 に<br />

関 する 基 本 的 知 識 と 技 能 を 修 得 する。<br />

(2) 情 報 のアクセスと 活 用<br />

医 薬 品 の 適 正 使 用 に 必 要 な 情 報 を 提 供 できるようになるために、 薬 局 における 医 薬 品 情 報 管 理 業 務 に<br />

関 する 基 本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

(3) 薬 局 調 剤 を 実 践 する<br />

薬 局 調 剤 を 適 切 に 行 うために、 調 剤 、 医 薬 品 の 適 正 な 使 用 、リスクマネージメントに 関 連 する 基 本 的<br />

知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

(4) 薬 局 カウンターで 学 ぶ<br />

地 域 社 会 での 健 康 管 理 における 薬 局 と 薬 剤 師 の 役 割 を 理 解 するために、 薬 局 カウンターでの 患 者 、 顧<br />

客 の 接 遇 に 関 する 基 本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

(5) 地 域 で 活 躍 する 薬 剤 師<br />

地 域 に 密 着 した 薬 剤 師 として 活 躍 できるようになるために、 在 宅 医 療 、 地 域 医 療 、 地 域 福 祉 、 災 害 時<br />

医 療 、 地 域 保 健 などに 関 する 基 本 的 知 識 、 技 能 、 態 度 を 修 得 する。<br />

(6) 薬 局 業 務 を 総 合 的 に 学 ぶ<br />

調 剤 、 服 薬 指 導 、 患 者 ・ 顧 客 接 遇 などの 薬 局 薬 剤 師 の 職 務 を 総 合 的 に 実 習 する。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

(1) 薬 局 アイテムと 管 理<br />

《 薬 局 アイテムの 流 れ》<br />

・ 薬 局 で 取 り 扱 うアイテムが 医 療 の 中 で 果 たす 役 割 について 説 明 できる。/ 薬 局 で 取 り 扱 うアイテムの<br />

保 健 ・ 衛 生 、 生 活 の 質 の 向 上 に 果 たす 役 割 を 説 明 できる。/ 薬 局 アイテムの 流 通 機 構 に 係 わる 人 達 の 仕<br />

事 を 見 学 し、 薬 剤 師 業 務 と 関 連 づけて 説 明 できる。/<br />

《 薬 局 製 剤 》<br />

・ 代 表 的 な 薬 局 製 剤 ・ 漢 方 製 剤 について 概 説 できる。/ 代 表 的 な 薬 局 製 剤 ・ 漢 方 製 剤 を 調 製 できる。<br />

《 薬 局 アイテムの 管 理 と 保 存 》<br />

・ 医 薬 品 の 適 正 在 庫 とその 意 義 を 説 明 できる。/ 納 入 医 薬 品 の 検 収 を 体 験 し、そのチェック 項 目 ( 使 用


期 限 、ロットなど)を 列 挙 できる。/ 薬 局 におけるアイテムの 管 理 、 配 列 の 概 要 を 把 握 し、 実 務 を 体 験<br />

する。( 知 識 ・ 技 能 )<br />

《 特 別 な 配 慮 を 要 する 医 薬 品 》<br />

・ 麻 薬 、 向 精 神 薬 などの 規 制 医 薬 品 の 取 扱 いについて 説 明 できる。/ 毒 物 、 劇 物 の 取 扱 いについて 説 明<br />

できる。/ 法 的 な 管 理 が 義 務 付 けられている 医 薬 品 ( 麻 薬 、 向 精 神 薬 、 劇 薬 、 毒 薬 , 特 定 生 物 由 来 製 剤<br />

など)を 挙 げ、その 保 管 方 法 を 見 学 し、その 意 義 について 考 察 する。( 態 度 )<br />

(2) 情 報 のアクセスと 活 用<br />

《 薬 剤 師 の 心 構 え》<br />

・ 医 療 の 担 い 手 が 守 るべき 倫 理 規 範 を 遵 守 する。( 態 度 )/ 職 務 上 知 り 得 た 情 報 について 守 秘 義 務 を 守 る。<br />

( 態 度 )<br />

《 情 報 の 入 手 と 加 工 》<br />

・ 医 薬 品 の 基 本 的 な 情 報 源 ( 厚 生 労 働 省 、 日 本 製 薬 工 業 協 会 、 製 薬 企 業 、 日 本 薬 剤 師 会 、 卸 など)の 種<br />

類 と 特 徴 を 正 しく 理 解 し、 適 切 に 選 択 できる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 基 本 的 な 医 薬 品 情 報 ( 警 告 、 禁 忌 、 効 能 、<br />

副 作 用 、 相 互 作 用 など)を 収 集 できる。( 技 能 )/ 処 方 内 容 から 得 られる 患 者 情 報 を 的 確 に 把 握 できる。<br />

( 技 能 )/ 薬 歴 簿 から 得 られる 患 者 情 報 を 的 確 に 把 握 できる。( 技 能 )/ 緊 急 安 全 性 情 報 、 不 良 品 回 収 、<br />

製 造 中 止 などの 緊 急 情 報 の 取 扱 い 方 法 を 説 明 できる。/ 問 い 合 わせに 対 し、 根 拠 に 基 づいた 論 理 的 な 報<br />

告 書 を 作 成 できる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 医 薬 品 ・ 医 療 用 具 等 安 全 性 情 報 報 告 用 紙 に 必 要 事 項 を 記 載 できる。<br />

( 知 識 ・ 技 能 )<br />

《 情 報 の 提 供 》<br />

・ 入 手 した 情 報 を 評 価 し、 患 者 に 対 してわかりやすい 言 葉 、 表 現 で 適 切 に 説 明 できる。( 技 能 ・ 態 度 )/<br />

入 手 した 患 者 情 報 を、 必 要 に 応 じ、 適 正 な 手 続 きを 経 て 他 の 医 療 従 事 者 に 提 供 できる。( 技 能 ・ 態 度 )/<br />

患 者 および 医 薬 品 に 関 連 する 情 報 の 授 受 と 共 有 の 重 要 性 を 感 じとる。( 態 度 )<br />

(3) 薬 局 調 剤 を 実 践 する<br />

《 保 険 調 剤 業 務 の 全 体 の 流 れ》<br />

・ 保 険 調 剤 業 務 の 全 体 の 流 れを 理 解 し、 処 方 せんの 受 付 から 調 剤 報 酬 の 請 求 までの 概 要 を 説 明 できる。<br />

/ 保 険 薬 局 として 認 定 される 条 件 を、 薬 局 の 設 備 と 関 連 づけて 具 体 的 に 説 明 できる。<br />

《 処 方 せんの 受 付 》<br />

・ 処 方 せん( 麻 薬 を 含 む)の 形 式 および 記 載 事 項 について 説 明 できる。/ 処 方 せん 受 付 時 の 対 応 および<br />

注 意 事 項 ( 患 者 名 の 確 認 、 患 者 の 様 子 、 処 方 せんの 使 用 期 限 、 記 載 不 備 、 偽 造 処 方 せんへの 注 意 など)<br />

について 説 明 できる。/ 初 来 局 患 者 への 対 応 と 初 回 質 問 表 の 利 用 について 説 明 できる。/ 初 来 局 および<br />

再 来 局 患 者 から 収 集 すべき 情 報 の 内 容 について 説 明 できる。/ 処 方 せん 受 付 時 の 対 応 ができる。( 技 能 ・<br />

態 度 )/ 生 命 に 関 わる 職 種 であることを 自 覚 し、ふさわしい 態 度 で 行 動 する。( 態 度 )/ 患 者 が 自 らすす<br />

んで 話 ができるように 工 夫 する。( 技 能 ・ 態 度 )/ 患 者 との 会 話 などを 通 じて、 服 薬 上 の 問 題 点 ( 服 薬 状<br />

況 、 副 作 用 の 発 現 など)を 把 握 できる。( 技 能 )<br />

《 処 方 せんの 鑑 査 と 疑 義 照 会 》<br />

・ 処 方 せんが 正 しく 記 載 されていることを 確 認 できる。( 技 能 )/ 処 方 せんに 記 載 された 処 方 薬 の 妥 当 性


を、 医 薬 品 名 、 分 量 、 用 法 、 用 量 、 薬 物 相 互 作 用 などの 知 識 に 基 づいて 判 断 できる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 薬<br />

歴 簿 を 参 照 して 処 方 内 容 の 妥 当 性 を 判 断 できる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 疑 義 照 会 の 行 い 方 を 身 につける。( 知<br />

識 ・ 態 度 )/ 疑 義 照 会 事 例 を 通 して、 医 療 機 関 との 連 携 、 患 者 への 対 応 をシミュレートする。( 技 能 ・ 態<br />

度 )<br />

《 計 数 ・ 計 量 調 剤 》<br />

・ 薬 袋 、 薬 札 に 記 載 すべき 事 項 を 列 挙 できる。/ 処 方 せんの 記 載 に 従 って 正 しく 医 薬 品 の 取 りそろえが<br />

できる。( 技 能 )/ 錠 剤 、カプセル 剤 などの 計 数 調 剤 ができる。( 技 能 )/ 代 表 的 な 医 薬 品 の 剤 形 を 列 挙<br />

できる。/ 医 薬 品 の 識 別 に 色 、 形 などの 外 観 が 重 要 であることを、 具 体 例 を 挙 げて 説 明 できる。/ 代 表<br />

的 な 医 薬 品 の 商 品 名 と 一 般 名 を 対 比 できる。/ 同 一 商 品 名 の 医 薬 品 に 異 なった 規 格 があるものについて<br />

具 体 例 を 列 挙 できる。/ 異 なる 商 品 名 で、 同 一 有 効 成 分 を 含 む 代 表 的 な 医 薬 品 を 列 挙 できる。/ 代 表 的<br />

な 同 種 ・ 同 効 薬 を 列 挙 できる。/ 代 表 的 な 医 薬 品 を 色 ・ 形 、 識 別 コードから 識 別 できる。( 技 能 )/ 一 回<br />

量 ( 一 包 化 ) 調 剤 を 必 要 とするケースについて 説 明 できる。/ 一 回 量 ( 一 包 化 ) 調 剤 を 実 施 できる。( 技<br />

能 )/ 錠 剤 の 粉 砕 、およびカプセル 剤 の 開 封 の 可 否 を 判 断 し、 実 施 できる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 散 剤 、 液 剤<br />

などの 計 量 調 剤 ができる。( 技 能 )/ 調 剤 機 器 ( 秤 量 器 、 分 包 機 など)の 基 本 的 取 扱 いができる。( 技 能 )<br />

/ 毒 薬 ・ 劇 薬 、 麻 薬 、 向 精 神 薬 などの 調 剤 と 取 扱 いができる。( 技 能 )/ 特 別 な 注 意 を 要 する 医 薬 品 ( 抗<br />

悪 性 腫 瘍 薬 など)の 取 扱 いを 体 験 する。( 技 能 )<br />

《 計 数 ・ 計 量 調 剤 の 鑑 査 》<br />

・ 調 剤 された 医 薬 品 に 対 して、 鑑 査 の 実 務 を 体 験 する。( 技 能 )<br />

《 服 薬 指 導 の 基 礎 》<br />

・ 適 切 な 服 薬 指 導 を 行 うために、 患 者 から 集 める 情 報 と 伝 える 情 報 を 予 め 把 握 できる。( 知 識 ・ 技 能 )/<br />

薬 歴 管 理 の 意 義 と 重 要 性 を 説 明 できる。/ 薬 歴 簿 の 記 載 事 項 を 列 挙 し、 記 入 できる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 薬<br />

歴 簿 の 保 管 、 管 理 の 方 法 、 期 間 などについて 説 明 できる。/ 妊 婦 、 小 児 、 高 齢 者 などへの 服 薬 指 導 にお<br />

いて、 配 慮 すべき 事 項 を 列 挙 できる。/ 患 者 に 使 用 上 の 説 明 が 必 要 な 眼 軟 膏 、 坐 剤 、 吸 入 剤 などの 取 扱<br />

い 方 を 説 明 できる。( 技 能 )/ 自 己 注 射 が 承 認 されている 代 表 的 な 医 薬 品 を 調 剤 し、その 取 扱 い 方 を 説 明<br />

できる。<br />

《 服 薬 指 導 入 門 実 習 》<br />

・ 指 示 通 りに 医 薬 品 を 使 用 するように 適 切 な 指 導 ができる。( 技 能 )/ 薬 歴 簿 を 活 用 した 服 薬 指 導 ができ<br />

る。( 技 能 )/ 患 者 向 けの 説 明 文 書 を 使 用 した 服 薬 指 導 ができる。( 技 能 )/お 薬 手 帳 、 健 康 手 帳 を 使 用<br />

した 服 薬 指 導 ができる。( 技 能 )<br />

《 服 薬 指 導 実 践 実 習 》<br />

・ 患 者 に 共 感 的 態 度 で 接 する。( 態 度 )/ 患 者 との 会 話 を 通 じて 病 態 、 服 薬 状 況 (コンプライアンス)、<br />

服 薬 上 の 問 題 点 などを 把 握 できる。( 技 能 )/ 患 者 が 必 要 とする 情 報 を 的 確 に 把 握 し、 適 切 に 回 答 できる。<br />

( 技 能 ・ 態 度 )/ 患 者 との 会 話 を 通 じて 使 用 薬 の 効 き 目 、 副 作 用 に 関 する 情 報 を 収 集 し、 必 要 に 応 じて<br />

対 処 法 を 提 案 する。( 技 能 ・ 態 度 )/ 入 手 した 情 報 を 評 価 し、 患 者 に 対 してわかりやすい 言 葉 、 表 現 で 適<br />

切 に 説 明 できる。( 技 能 ・ 態 度 )<br />

《 調 剤 録 と 処 方 せんの 保 管 ・ 管 理 》<br />

・ 調 剤 録 の 法 的 規 制 について 説 明 できる。/ 調 剤 録 への 記 入 事 項 について 説 明 できる。/ 調 剤 録 の 保 管 、<br />

管 理 の 方 法 、 期 間 などについて 説 明 できる。/ 調 剤 後 の 処 方 せんへの 記 入 事 項 について 説 明 できる。/


処 方 せんの 保 管 、 管 理 の 方 法 、 期 間 などについて 説 明 できる。<br />

《 調 剤 報 酬 》<br />

・ 調 剤 報 酬 を 算 定 し、 調 剤 報 酬 明 細 書 (レセプト)を 作 成 できる。( 技 能 )/ 薬 剤 師 の 技 術 評 価 の 対 象 に<br />

ついて 説 明 できる。<br />

《 安 全 対 策 》<br />

・ 代 表 的 な 医 療 事 故 訴 訟 あるいは 調 剤 過 誤 事 例 について 調 査 し、その 原 因 について 指 導 薬 剤 師 と 話 し 合<br />

う。( 知 識 ・ 態 度 )/ 名 称 あるいは 外 観 が 類 似 した 代 表 的 な 医 薬 品 を 列 挙 できる。/ 特 にリスクの 高 い 代<br />

表 的 な 医 薬 品 ( 抗 悪 性 腫 瘍 薬 、 抗 糖 尿 病 薬 など)を 列 挙 できる。<br />

/ 調 剤 過 誤 を 防 止 するために、 実 際 に 工 夫 されている 事 項 を 列 挙 できる。/ 調 剤 中 に 過 誤 が 起 こりやす<br />

いポイントについて 討 議 する。( 態 度 )/ 過 誤 が 生 じたときの 対 応 策 を 討 議 する。( 態 度 )/インシデン<br />

ト、アクシデント 報 告 の 記 載 方 法 を 説 明 できる。<br />

(4) 薬 局 カウンターで 学 ぶ<br />

《 患 者 ・ 顧 客 との 接 遇 》<br />

・かかりつけ 薬 局 ・ 薬 剤 師 の 役 割 について 指 導 薬 剤 師 と 話 し 合 う。( 態 度 )/ 患 者 、 顧 客 に 対 して 適 切 な<br />

態 度 で 接 する。( 態 度 )/ 疾 病 の 予 防 および 健 康 管 理 についてアドバイスできる。( 技 能 ・ 態 度 )/ 医 師<br />

への 受 診 勧 告 を 適 切 に 行 うことができる。( 技 能 ・ 態 度 )<br />

《 一 般 用 医 薬 品 ・ 医 療 用 具 ・ 健 康 食 品 》<br />

・セルフメディケーションのための 一 般 用 医 薬 品 、 医 療 用 具 、 健 康 食 品 などを 適 切 に 選 択 ・ 供 給 できる。<br />

( 技 能 )/ 顧 客 からモニタリングによって 得 た 副 作 用 および 相 互 作 用 情 報 への 対 応 策 について 説 明 でき<br />

る。<br />

《カウンター 実 習 》<br />

・ 顧 客 が 自 らすすんで 話 ができるように 工 夫 する。( 技 能 ・ 態 度 )/ 顧 客 が 必 要 とする 情 報 を 的 確 に 把 握<br />

する。( 技 能 ・ 態 度 )/ 顧 客 との 会 話 を 通 じて 使 用 薬 の 効 き 目 、 副 作 用 に 関 する 情 報 を 収 集 できる。( 技<br />

能 ・ 態 度 )/ 入 手 した 情 報 を 評 価 し、 顧 客 に 対 してわかりやすい 言 葉 、 表 現 で 適 切 に 説 明 できる。( 技 能 ・<br />

態 度 )<br />

(5) 地 域 で 活 躍 する 薬 剤 師<br />

《 在 宅 医 療 》<br />

・ 訪 問 薬 剤 管 理 指 導 業 務 について 説 明 できる。/ 在 宅 医 療 における 医 療 廃 棄 物 の 取 り 扱 いについて 説 明<br />

できる。/ 薬 剤 師 が 在 宅 医 療 に 関 わることの 意 義 を 指 導 薬 剤 師 と 話 し 合 う。( 態 度 )<br />

《 地 域 医 療 ・ 地 域 福 祉 》<br />

・ 病 院 薬 剤 師 と 薬 局 薬 剤 師 の 連 携 の 重 要 性 を 説 明 できる。/ 当 該 地 域 における 休 日 、 夜 間 診 療 と 薬 剤 師<br />

の 役 割 を 説 明 できる。/ 当 該 地 域 での 居 宅 介 護 、 介 護 支 援 専 門 員 などの 医 療 福 祉 活 動 の 状 況 を 把 握 でき<br />

る。( 知 識 ・ 技 能 )<br />

《 災 害 時 医 療 と 薬 剤 師 》<br />

・ 緊 急 災 害 時 における、 当 該 薬 局 および 薬 剤 師 の 役 割 について 説 明 できる。


《 地 域 保 健 》<br />

・ 学 校 薬 剤 師 の 職 務 を 見 聞 し、その 役 割 を 説 明 できる。/ 地 域 住 民 に 対 する 医 薬 品 の 適 正 使 用 の 啓 発 活<br />

動 における 薬 剤 師 の 役 割 を 説 明 できる。/ 麻 薬 ・ 覚 せい 剤 等 薬 物 乱 用 防 止 運 動 における 薬 剤 師 の 役 割 に<br />

ついて 説 明 できる。/ 日 用 品 に 係 る 薬 剤 師 の 役 割 について 説 明 できる。/ 日 用 品 に 含 まれる 化 学 物 質 の<br />

危 険 性 を 列 挙 し、わかりやすく 説 明 できる。/ 誤 飲 、 誤 食 による 中 毒 および 食 中 毒 に 対 して 適 切 にアド<br />

バイスできる。( 知 識 ・ 技 能 )/ 生 活 環 境 における 消 毒 の 概 念 について 説 明 できる。/ 話 題 性 のある 薬 物<br />

および 健 康 問 題 について、 科 学 的 にわかりやすく 説 明 できる。<br />

(6) 薬 局 業 務 を 総 合 的 に 学 ぶ<br />

《 総 合 実 習 》<br />

・ 薬 局 業 務 を 総 合 的 に 実 践 する。/ 患 者 の 健 康 の 回 復 と 維 持 に 薬 剤 師 が 積 極 的 に 貢 献 することの 重 要 性<br />

を 感 じとる。( 態 度 )/ 薬 が 病 気 の 治 癒 、 進 行 防 止 を 通 して、 病 気 の 予 後 と QOL の 改 善 に 貢 献 しているこ<br />

とを 感 じとる。( 態 度 )<br />

[ 授 業 形 式 および 授 業 計 画 ]<br />

実 習 施 設 に 約 11 週 間 派 遣 され、 実 務 実 習 モデル・コアカリキュラムおよび 薬 局 実 習 方 略 の 内 容 に 準 じ<br />

て、 指 導 薬 剤 師 監 督 下 に 参 加 型 実 習 として 行 う。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 、 実 習 ノート(ポートフォリオ)、 学 生 担 当 教 員 の 評 点 、 指 導 薬 剤 師 の 評 点 をもとに 総 合 的 に 評 価<br />

する。<br />

[ 教 材 ( 教 科 書 、 参 考 書 )]<br />

特 に 指 定 しない。


演 習 科 目


演 習 科 目 名 医 療 薬 学 演 習 1 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (8)<br />

単 位 数 2( 必 修 )<br />

担 当 教 員 富 岡 佳 久 、 他<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

病 院 および 薬 局 における 医 療 薬 学 実 務 実 習 に 先 立 ち、これまで 学 んできた 薬 学 の 基 礎 的 知 識 につい<br />

て、 総 合 的 に 理 解 することを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 剤 師 の 職 務 に 必 要 な 基 礎 的 事 項 を 理 解 し、 説 明 することができる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 講 義 題 目<br />

1<br />

2<br />

3<br />

4<br />

5<br />

6<br />

7<br />

8<br />

9<br />

10<br />

11<br />

12<br />

13<br />

14<br />

15<br />

ヒューマニズム・ 薬 学 入 門<br />

物 理 系 薬 学 (1) 物 質 の 物 理 的 性 質<br />

物 理 系 薬 学 (2) 化 学 物 質 の 分 析 、 生 体 分 子 ・ 化 学 物 質 の 構 造 決 定<br />

化 学 系 薬 学 (1) 化 学 物 質 の 性 質 と 反 応<br />

化 学 系 薬 学 (2)ターゲット 分 子 の 合 成 と 生 体 分 子 ・ 医 薬 品 の 化 学<br />

化 学 系 薬 学 (3) 自 然 が 生 み 出 す 薬 物<br />

生 物 系 薬 学 (1) 生 命 体 の 成 り 立 ち<br />

生 物 系 薬 学 (2) 生 命 をミクロに 理 解 する、 生 体 防 御<br />

健 康 と 環 境<br />

薬 と 疾 病 (1) 薬 の 効 くプロセス<br />

薬 と 疾 病 (2) 薬 物 治 療 および 薬 物 治 療 に 役 立 つ 情 報<br />

製 剤 化 のサイエンス<br />

医 萎 品 の 開 発 と 生 産<br />

薬 学 と 社 会<br />

実 務 実 習 事 前 学 習 - 病 院 ・ 薬 局 実 習 に 行 く 前 に<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 出 席 、CBT 模 擬 試 験 等 により 評 価 する。


演 習 科 目 名 医 療 薬 学 演 習 2 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (8)<br />

単 位 数 1( 必 修 )<br />

担 当 教 員 富 岡 佳 久 、 他<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

病 院 および 薬 局 における 医 療 薬 学 実 務 実 習 に 先 立 ち、 薬 剤 師 の 職 務 に 必 要 な 基 本 的 技 能 ・ 態 度 を 総<br />

合 的 に 体 得 し、 実 践 できるようになることを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 剤 師 の 職 務 に 必 要 な 基 本 的 技 能 ・ 態 度 をもって、 調 剤 や 服 薬 指 導 などを 実 践 することができる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 講 義 題 目<br />

1<br />

2<br />

3<br />

4<br />

5<br />

6<br />

7<br />

8<br />

9<br />

10<br />

11<br />

12<br />

13<br />

14<br />

15<br />

患 者 ・ 来 局 者 応 対 (1) 薬 局 での 患 者 応 対<br />

患 者 ・ 来 局 者 応 対 (2) 病 棟 での 初 回 面 談<br />

患 者 ・ 来 局 者 応 対 (3) 来 局 者 応 対<br />

薬 剤 の 調 製 (1) 散 剤<br />

薬 剤 の 調 製 (2) 水 剤<br />

薬 剤 の 調 製 (3) 軟 膏 剤<br />

薬 剤 の 調 製 (4) 計 数 調 剤<br />

調 剤 鑑 査 (1) 計 数 調 剤<br />

調 剤 鑑 査 (2) 計 量 調 剤<br />

無 菌 操 作 の 実 践 (1) 衛 生 的 手 洗 いと 手 袋 着 脱<br />

無 菌 操 作 の 実 践 (2) 注 射 剤 混 合<br />

情 報 の 提 供 (1) 薬 局 での 薬 剤 交 付<br />

情 報 の 提 供 (2) 病 棟 での 服 薬 指 導<br />

情 報 の 提 供 (3) 一 般 用 医 薬 品 の 情 報 提 供<br />

情 報 の 提 供 (4) 疑 義 照 会<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ] 出 席 、ミニ OSCE 等 により 評 価 する。<br />

[ 補 助 教 材 ・ 参 考 書 ] 医 療 薬 学 基 礎 実 習 に 同 じ。


演 習 科 目 名 総 合 薬 学 演 習 配 当 学 年 (セメスター) 6 年 (12)<br />

単 位 数 2( 必 修 )<br />

担 当 教 員 各 担 当 分 野<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

薬 学 で 学 んだ 基 礎 的 及 び 応 用 的 な 知 識 について、 総 合 的 にまた 体 系 的 に 理 解 することを 目 的 とする。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

薬 学 に 関 連 する 諸 事 項 をさまざまな 観 点 から 総 合 的 に 理 解 し、 説 明 できるようになる。<br />

[ 授 業 内 容 ]<br />

回 担 当 者 授 業 内 容<br />

1<br />

2<br />

3<br />

4<br />

5<br />

6<br />

7<br />

8<br />

9<br />

物 理 ・ 化 学 ・ 生 物 (1)<br />

物 質 の 物 理 的 性 質<br />

化 学 物 質 の 分 析<br />

物 理 ・ 化 学 ・ 生 物 (2)<br />

化 学 物 質 の 性 質 と 反 応<br />

ターゲット 分 子 の 合 成<br />

生 体 分 子 ・ 医 薬 品 の 化 学<br />

天 然 物 由 来 薬 物<br />

物 理 ・ 化 学 ・ 生 物 (3)<br />

生 命 体 の 成 り 立 ち<br />

分 子 レベルの 生 命 理 解<br />

感 染 症 と 生 体 防 御<br />

衛 生<br />

健 康<br />

環 境<br />

薬 理<br />

薬 の 効 くプロセス<br />

薬 剤 (1)<br />

薬 物 の 体 内 動 態<br />

薬 剤 (2)<br />

製 剤 化 のサイエンス<br />

病 態 ・ 薬 物 治 療 (1)<br />

体 の 変 化<br />

疾 患 各 論<br />

病 態 ・ 薬 物 治 療 (2)<br />

医 薬 品 情 報<br />

患 者 情 報


10<br />

11<br />

12<br />

13<br />

14<br />

15<br />

法 規 ・ 制 度 ・ 倫 理<br />

薬 学 と 社 会<br />

医 薬 品 の 開 発 と 生 産<br />

ヒューマニズム<br />

実 務 (1)<br />

薬 剤 師 業 務<br />

実 務 (2)<br />

病 院 業 務<br />

薬 局 業 務<br />

最 終 試 験 Ⅰ<br />

最 終 試 験 Ⅱ<br />

最 終 試 験 Ⅲ<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

出 席 、レポート、 最 終 試 験 結 果 等 により 評 価 する。


課 題 研 究


実 習 科 目 名 課 題 研 究 ( 創 薬 科 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)4 年 (7・8)<br />

単 位 数 20( 必 修 )<br />

担 当 教 員 各 分 野 教 授<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

課 題 研 究 は、 学 部 教 育 の 総 決 算 として 最 終 学 年 に 計 画 された 最 も 重 要 な 科 目 である。 各 分 野 に 配 属 さ<br />

れた 学 生 は、 分 野 の 教 員 から 研 究 テーマが 与 えられ、 学 生 各 自 の 主 体 的 な 計 画 によって 研 究 を 行 う。ま<br />

た 研 究 結 果 を 卒 業 論 文 としてまとめ、その 成 果 を 教 職 員 、 学 部 学 生 、 大 学 院 生 の 前 で 発 表 し、 質 疑 応 答<br />

が 行 われる。したがって 本 科 目 は 学 生 が 研 究 者 となるための 基 礎 的 な 準 備 教 育 であるとともに、 将 来 の<br />

進 路 を 選 択 するために 役 立 つものと 期 待 している。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 課 題 に 関 連 するこれまでの 研 究 成 果 を 調 査 し、 評 価 できる。<br />

・ 課 題 達 成 のために 解 決 すべき 問 題 点 を 抽 出 できる。<br />

・ 研 究 計 画 を 立 案 できる。<br />

・ 研 究 課 題 を 通 して、 現 象 を 的 確 に 捉 える 観 察 眼 を 養 う。<br />

・ 研 究 の 結 果 をまとめることができる。<br />

・ 研 究 の 結 果 を 考 察 し、 評 価 できる。<br />

・ 研 究 の 成 果 を 発 表 し、 適 切 に 質 疑 応 答 ができる。<br />

[ 実 習 内 容 ]<br />

配 属 された 分 野 の 教 員 から、それぞれの 専 門 分 野 にしたがってテーマが 与 えられて 研 究 を 行 う。また、<br />

分 野 内 のセミナーヘの 参 加 、 講 演 の 聴 講 など、 各 分 野 のプログラムにしたがって 研 究 が 行 われる。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

配 属 された 分 野 の 教 員 が 行 う。


実 習 科 目 名 課 題 研 究 ( 薬 学 科 ) 配 当 学 年 (セメスター)<br />

5・6 年 (10・11・12)<br />

単 位 数 20( 必 修 )<br />

担 当 教 員 各 分 野 教 授<br />

[ 目 的 と 概 要 ]<br />

課 題 研 究 は、 学 部 教 育 の 総 決 算 として 最 終 学 年 に 計 画 された 最 も 重 要 な 科 目 である。 学 部 を 構 成 する<br />

分 野 にほぼ 均 等 となるように 配 属 された 学 生 は、 各 分 野 の 指 導 教 員 から 研 究 テーマが 与 えられ、 学 生 各<br />

自 の 主 体 的 な 計 画 によって 研 究 を 行 う。また 研 究 結 果 を 卒 業 論 文 としてまとめ、その 成 果 を 教 職 員 、 学<br />

部 学 生 、 大 学 院 生 の 前 で 発 表 し、 質 疑 応 答 が 行 われる。したがって 本 科 目 は 学 生 が 研 究 者 となるための<br />

基 礎 的 な 準 備 教 育 であるとともに、 将 来 の 進 路 を 選 択 するために 役 立 つものと 期 待 している。<br />

[ 学 習 の 到 達 目 標 ]<br />

・ 課 題 に 関 連 するこれまでの 研 究 成 果 を 調 査 し、 評 価 できる。<br />

・ 課 題 達 成 のために 解 決 すべき 問 題 点 を 抽 出 できる。<br />

・ 研 究 計 画 を 立 案 できる。<br />

・ 研 究 課 題 を 通 して、 現 象 を 的 確 に 捉 える 観 察 眼 を 養 う。<br />

・ 研 究 の 結 果 をまとめることができる。<br />

・ 研 究 の 結 果 を 考 察 し、 評 価 できる。<br />

・ 研 究 の 成 果 を 発 表 し、 適 切 に 質 疑 応 答 ができる。<br />

[ 実 習 内 容 ]<br />

配 属 された 分 野 の 指 導 教 員 から、それぞれの 専 門 分 野 にしたがってテーマが 与 えられて 研 究 を 行 う。<br />

また、 分 野 内 のセミナーヘの 参 加 、 講 演 の 聴 講 など、 各 分 野 のプログラムにしたがって 研 究 が 行 われる。<br />

[ 成 績 評 価 方 法 ]<br />

配 属 された 分 野 の 指 導 教 員 が 行 う。

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