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White Paper - Ixia

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ホワイト ペーパー<br />

Internet Protocol version 6 (IPv6)<br />

こんコンフォーマンスおよび<br />

パフォーマンス テスト<br />

付 録 :サンプル テスト プラン


Copyright © 1998-2004 <strong>Ixia</strong>. All rights reserved.<br />

本 ペーパーに 記 載 されている 内 容 は、 情 報 の 提 供 のみを 目 的 としており、 予 告 なく 変 更 されることがあります。これは <strong>Ixia</strong> の 確 約 として<br />

解 釈 されるものではありません。 当 社 では、 本 ペーパーに 誤 りまたは 不 正 確 さが 記 載 されている 場 合 でも、 一 切 の 責 任 を 負 いません。<br />

<strong>Ixia</strong> および <strong>Ixia</strong> ロゴは、<strong>Ixia</strong> の 商 標 です。その 他 の 会 社 名 、 製 品 名 、ロゴは、 各 社 の 商 標 または 登 録 商 標 です。<br />

<strong>Ixia</strong><br />

26601 W. Agoura Road<br />

Calabasas, CA 91302<br />

電 話 番 号 : (818) 871-1800<br />

Fax 番 号 : (818) 871-1805<br />

電 子 メール:<br />

URL:<br />

info@ixiacom.com<br />

www.ixiacom.com


目 次<br />

要 約 .........................................................................................................................................5<br />

はじめに ...................................................................................................................................5<br />

IPv6 の 特 長 ............................................................................................................................6<br />

ルーティングとパケット 処 理 の 効 率 向 上 ..........................................................................6<br />

自 動 構 成 とプラグアンドプレイ 対 応 .................................................................................6<br />

組 み 込 み IPSec のサポート ............................................................................................6<br />

モバイル IP とモバイル コンピューティング デバイスのサポート 向 上 .........................6<br />

NAT (network address translation) の 不 必 要 性 .............................................................7<br />

広 範 に 使 用 されているルーティング プロトコルのサポート ............................................7<br />

マルチキャスト アドレスの 数 を 増 やし、サポート 向 上 .....................................................7<br />

IPv6 とは? ...............................................................................................................................7<br />

IPv6 ヘッダー フォーマット .............................................................................................7<br />

IPv6 拡 張 ヘッダー ..........................................................................................................8<br />

IPv6 アドレッシング ..........................................................................................................8<br />

IPv6 操 作 ..............................................................................................................................12<br />

ネイバー ディスカバリ ....................................................................................................12<br />

ルーター ディスカバリ ....................................................................................................12<br />

IPv6 ノードのステートレス 自 動 構 成 とリナンバリング ....................................................12<br />

パス MTU (Maximum Transfer Unit) ............................................................................13<br />

DHCPv6 と DNS (Domain Name Server) .....................................................................13<br />

IPv6 の 展 開 ..........................................................................................................................13<br />

デュアルスタック バックボーン .......................................................................................13<br />

IPv6 over IPv4 トンネリング ...........................................................................................13<br />

IPv6 の 課 題 ..........................................................................................................................15<br />

IPv6 テクノロジーをテストする 理 由 ........................................................................................16<br />

インターオペラビリティを 保 証 するためのテスト...............................................................16<br />

パフォーマンスの 障 害 を 理 解 するテスト ........................................................................16<br />

テスト ソリューションの 要 件 ..................................................................................................18<br />

最 適 化 されたハードウェア プラットフォーム .................................................................18<br />

デュアルスタック ルーティング プロトコルのエミュレーション ........................................18<br />

トンネル 化 されたトラフィック (デュアル スタックとデータ プレーン) を<br />

生 成 し 分 析 する 機 能 ......................................................................................................18<br />

IPv6 テストに 対 する <strong>Ixia</strong> のアプローチ .............................................................................19<br />

IPv6 コンフォーマンス テスト ........................................................................................ 19<br />

IPv6 スケーラビリティとパフォーマンス テスト ................................................................19<br />

結 論 .......................................................................................................................................20<br />

付 録 : IPv6 テスト プランの 例 ..............................................................................................21<br />

1. IPv6 コンフォーマンス テスト ....................................................................................21<br />

2. IPv6/IPv4 転 送 パフォーマンス テスト ......................................................................24<br />

3. トンネリング 機 能 テスト ...............................................................................................26<br />

4. トンネリング パフォーマンス テスト ..........................................................................28<br />

5. IPv6 ルーティング パフォーマンスとスケーラビリティ テスト ...................................31<br />

用 語 集 ...................................................................................................................................34<br />

謝 辞 .......................................................................................................................................36


Internet Protocol バージョン 6: コンフォーマンスおよび<br />

パフォーマンス テスト<br />

要 約<br />

新 しいインターネット プロトコルの 必 要 性 は、ネットワーク 業 界 で 十 分 に 理 解 され 誰 もが 認 めるところです。より 多 くの<br />

アドレス 空 間 、 簡 単 なアドレス 設 計 、IP 層 での 処 理 、QoS 対 応 の 改 善 、セキュリティの 強 化 、メディアの 種 類 とインタ<br />

ーネット 対 応 デバイスの 増 加 などに 対 するニーズが、Ipv 6 (インターネット プロトコル バージョン 6) 開 発 の 原 動 力<br />

となっています。このペーパーでは、IPv6 の 基 本 、 設 定 、IPv4 から IPv6 への 移 行 管 理 戦 略 を 検 討 します。さらに、<br />

最 も 重 要 なこととして、IPv6 テストの 主 要 な 部 分 を 確 認 し、それぞれの 点 について 適 切 なテスト 方 法 を 説 明 します。<br />

はじめに<br />

世 界 中 で 使 用 されているインターネット プロトコルの 現 在 のバージョン IPv4 は、 堅 牢 で、 実 装 しやすく、 幅 広 いプロ<br />

トコルやアプリケーションと 相 互 操 作 が 可 能 なことは 十 分 立 証 されています。1980 年 代 前 半 に 初 めて 設 計 されて 以<br />

来 ほとんど 変 更 されていませんが、 現 在 のグローバル 規 模 に 至 るインターネットの 成 長 を 支 えてきました。しかし、イン<br />

ターネットとそのサービスが 爆 発 的 に 成 長 したことに 伴 い、 現 在 のインターネットの 規 模 と 複 雑 さに 対 して IPv4では 不<br />

十 分 となりつつあります。IPv6 は 特 にこの 問 題 に 対 応 するために 開 発 され、さらなるインターネットの 成 長 と 開 発 を 可<br />

能 にします。<br />

IPv6 が 対 応 する 最 も 重 要 な 問 題 は、IP アドレスの 数 を 増 やすことです。IPv4 の 32 ビット アドレス 空 間 はほぼ 枯<br />

渇 している 状 態 であるにも 関 わらず、インターネット ユーザーは 飛 躍 的 に 増 え 続 けています。アドレスを 必 要 とするイ<br />

ンターネット サービスやアプリケーション (インターネット 対 応 PDA、ホームオフィスおよびスモールオフィス ネットワ<br />

ーク、インターネット 接 続 可 能 な 自 動 車 や 電 化 製 品 、IP テレフォニー、ワイヤレス サービスなど) が 続 々と 導 入 され<br />

るため、IPアドレスの 増 加 に 対 するニーズはますます 高 まっています。IPv4 アドレスの 枯 渇 は 早 くから 予 想 されてお<br />

り、 既 存 の IPv4 インフラストラクチャの 寿 命 を 延 ばすために、NAT (Network Address Translation)、DHCP (Dynamic<br />

Host Configuration Protocol)、CIDR (Classless Inter-Domain Routing) など、 様 々なテクニックが 開 発 されました。<br />

こういったテクニックが、アドレス 空 間 不 足 の 一 時 的 な 対 策 とはなっていますが、 実 際 にはインターネットのエンドツー<br />

エンド アーキテクチャおよびピアツーピア アプリケーションの 要 件 を 満 たしていません。それだけでなく、 一 般 家 庭<br />

のブロードバンド インターネットにも、 常 時 接 続 、 常 時 通 信 可 能 のグローバル アドレスが 必 要 とされ、これらは 現 在<br />

の IP アドレス 変 換 戦 略 、プール、その 他 の 割 り 当 て 方 法 ではサポートできない 状 態 です。<br />

IP アドレスに 対 する 世 界 的 なニーズは、 政 治 的 な 力 で IPv6の 実 装 を 進 めるという 動 きも 出 現 させました。 急 発 展 し<br />

たインターネットの 新 参 技 術 である IPv6 は、 莫 大 な 数 の 新 ユーザーに 対 応 する 唯 一 のソリューションです。 中 国 や<br />

日 本 などを 含 む 多 数 の 国 では、 緊 急 対 策 として IPv6 実 装 スケジュールを 法 案 化 しました。<br />

端 的 に 言 えば、IPv6 の 豊 富 なアドレス 空 間 (128 ビット) は、 今 後 予 想 されるインターネットの 成 長 と 開 発 をサポート<br />

するに 十 分 な 数 の 固 有 のグローバル アドレスを 提 供 できるということです。ただし、 次 のセクションで 説 明 するように、<br />

IPv6 は 単 により 多 くの IP アドレスを 提 供 するだけのソフトウェア フィックスではなく、それ 以 上 の 機 能 を 備 えていま<br />

す。


network prefix<br />

XXXX XXXX XXXX<br />

interface ID<br />

XXXX XXXX XXXX XXXX XXXX<br />

128 bits<br />

XXXX = 0000 through FFFF<br />

図 1.<br />

IPv6 アドレス フォーマット<br />

IPv6 の 特 長<br />

アドレス 空 間 の 増 加 以 外 に、IPv4 に 比 べて IPv6 の 主 要 な 設 計 には 多 くの 改 善 がなされました。<br />

ルーティングとパケット 処 理 の 効 率 向 上<br />

IPv6 の 大 規 模 なアドレス 空 間 とネットワーク プレフィックス ( 図 1) により、 大 規 模 なアドレス ブロックを ISP やその<br />

他 の 組 織 に 割 り 当 てられるようになりました。これにより、ISP または 企 業 は、そのすべての 顧 客 (または 内 部 ユーザ<br />

ー) のプレフィックスを 1 つに 統 合 し、そのプレフィックスを IPv6 インターネットに 公 表 できます。<br />

IPv6 アドレス 空 間 でマルチレベルのアドレス 階 層 を 実 装 することにより、より 効 果 的 でスケーラブルなルーティングを<br />

提 供 します。この 階 層 アドレス 構 造 により、インターネット ルーターが 保 存 管 理 しなければならないルーティング テ<br />

ーブルのサイズを 減 少 できます。<br />

IPv6 ヘッダーのサイズは 大 きいですが、IPv4 ヘッダーよりもフォーマットが 簡 素 化 されました。IPv6 ヘッダーには、<br />

ヘッダーの 長 さ (IHL)、 識 別 、フラグ、フラグメント オフセット、ヘッダー チェックサム、 埋 め 込 みのフィールドがない<br />

ため、 基 本 的 な IPv6 ヘッダーの 処 理 速 度 を 高 めます。さらに、IPv6 ヘッダーのすべてのフィールドは 64 ビットに<br />

なっているため、 現 在 の 64 ビット プロセッサの 利 点 を 活 用 しています。<br />

自 動 構 成 とプラグアンドプレイ 対 応<br />

プラグアンドプレイの 自 動 構 成 およびアドレス リナンバに 対 する 必 要 性 は、モバイル サービス (データと 音 声 ) およ<br />

びインターネット 対 応 製 品 に 適 応 するために、 益 々 重 要 になってきています。IPv6 に 付 属 のアドレス 自 動 構 成 機 能<br />

では、 多 数 の IP ホストがネットワークを 検 出 し、 新 しい 固 有 のグローバル IPv6 アドレスを 取 得 することが 非 常 に 簡<br />

単 です。これにより、 携 帯 電 話 、ワイヤレス デバイス、 家 庭 の 電 気 製 品 など、インターネット 対 応 デバイスをプラグアン<br />

ドプレイで 展 開 できます。<br />

さらにこの 機 能 では、 既 存 のネットワークのリナンバも 簡 単 になりました。これにより、ネットワーク オペレータは、 別 の<br />

プロバイダに 変 わる 際 の 管 理 が 簡 単 にできます。<br />

組 み 込 み IPSec のサポート<br />

IPSec は IPv4 ではオプションでしたが、IPv6ではプロトコル スイートに 標 準 装 備 されています。IPv6 は、セキュリテ<br />

ィ 拡 張 ヘッダーを 提 供 し、 暗 号 化 、 認 証 、 仮 想 プライベート ネットワーク (VPN) の 実 装 をより 簡 単 にしました。グロー<br />

バルに 固 有 なアドレスと 組 み 込 みセキュリティを 提 供 することで、IPv6 は、ネットワーク パフォーマンスへの 影 響 を 抑<br />

えつつ、アクセス 制 御 、 機 密 性 、データの 保 全 性 など、エンドツーエンドのセキュリティ サービスを 提 供 します。<br />

モバイル IP とモバイル コンピューティング デバイスのサポート 向 上<br />

IETF 基 準 で 定 義 されたモバイル IP では、 既 存 の 接 続 を 切 断 せずにモバイル デバイスを 移 動 できます。これは<br />

益 々 重 要 になりつつあるネットワーク 機 能 です。IPv4 とは 異 なり、IPv6 のモビリティは、 付 属 の 自 動 構 成 機 能 を 使 っ


て、 気 付 きアドレスを 取 得 し、フォーリン エージェントの 必 要 性 をなくしました。さらに、バインディング プロセスによ<br />

り、 通 信 ノードが 直 接 モバイル ノードと 通 信 できるため、IPv4 で 必 要 とされるトライアングル ルーティングのオーバ<br />

ーヘッドを 避 けることができます。これにより、IPv6 ではより 効 率 的 なモバイル IP アーキテクチャを 構 築 できます。<br />

NAT (network address translation) の 不 必 要 性<br />

NAT は 異 なるネットワーク セグメント 間 で 同 じアドレス 空 間 を 共 有 して 再 利 用 する 方 法 として 導 入 されました。IPv4<br />

アドレス 不 足 の 問 題 を 一 時 的 に 解 消 しているものの、ネットワーク デバイスとアプリケーションにアドレス 変 換 という 負<br />

荷 を 与 えました。IPv6 でアドレス 空 間 が 増 加 したことにより、アドレス 変 換 の 必 要 性 がなくなり、それに 伴 う 問 題 とコス<br />

トの 面 も 解 消 されました。<br />

広 範 に 使 用 されているルーティング プロトコルのサポート<br />

IPv6 では、 既 存 の IGP (Interior Gateway Protocol) および EGP (Exterior Gateway Protocol) を 引 き 続 きサポートし<br />

ながら、さらに 拡 張 しています。たとえば、IPv6 をサポートするためのOSPFv3、IS-ISv6、RIPng、MBGP4+ などが 良<br />

定 義 されています。<br />

マルチキャスト アドレスの 数 を 増 やし、サポート 向 上<br />

IPv6 マルチキャストでは、ルーター ディスカバリやルーター 要 請 リクエストなどの IPv4 ブロードキャスト 機 能 を 処 理<br />

することにより、 完 全 に IPv4 ブロードキャスト 機 能 の 代 わりとなりました。マルチキャストでは、ネットワーク 帯 域 幅 を 節<br />

約 し、ネットワーク 効 率 を 向 上 します。<br />

IPv6 とは?<br />

IPv6 ヘッダー フォーマット<br />

IPv6 ヘッダーは 合 理 化 されて 効 率 を 上 げました ( 図 2)。 新 しいフォーマットでは、 拡 張 ヘッダーという 概 念 を 導 入<br />

し、オプション 機 能 を 柔 軟 にサポートします。<br />

IPv6 ヘッダーのフィールドは 次 のとおりです。<br />

• バージョン: 4 ビットのインターネット プロトコル バージョン 番 号 、 値 = 6。<br />

• トラフィック クラス: 8 ビットのトラフィック クラス フィールド、IPv4 のサービスと 同 様 。<br />

• フロー ラベル: 20ビットのフロー ラベル、QoS をさらに 管 理 するため、トラフィック フローを 識 別 するために 使<br />

用 。<br />

• ペイロード 長 : 16 ビットの 符 号 なし 整 数 。IPv6 ペイロードの 長 さ。<br />

• 次 ヘッダー: 8 ビットのセレクタ、IPv6 ヘッダーに 続 くヘッダー タイプを 即 座 に 識 別 するために 使 用 。<br />

• ホップ リミット: 8 ビットの 符 号 なし 整 数 、パケットを 転 送 するノードごとに1 ずつ 減 少 する。ホップ リミットがゼロ<br />

になるとパケットは 破 棄 される。<br />

• 送 信 元 アドレス: パケット 送 信 元 の 128 ビット アドレス。<br />

• 宛 先 アドレス: パケット 送 信 先 の 128 ビット アドレス。<br />

IPv6 拡 張 ヘッダー<br />

拡 張 ヘッダーは IPv6 のオプションです。 拡 張 ヘッダーがある 場 合 は、ヘッダー フィールドのすぐ 後 にあります。<br />

IPv6 拡 張 ヘッダーには、 次 の 特 徴 があります。<br />

• 64 ビットで 揃 っているため、IPv4 オプションよりもオーバーヘッドが 低 い。


• IPv4 のようにサイズ 制 限 がない。 唯 一 の 制 限 は IPv6 パケット サイズ。<br />

• 宛 先 ノードのみで 処 理 される。 唯 一 の 例 外 は、ホップバイホップ ヘッダー オプション。<br />

• 基 本 的 な IPv6 ヘッダーの 次 ヘッダー フィールドは、 拡 張 ヘッダーを 識 別 する。<br />

version IHL type of service<br />

identification<br />

IPv4 header<br />

total length<br />

fragment<br />

flags<br />

offset<br />

time to live protocol header checksum<br />

IPv6 header<br />

version traffic class flow label<br />

payload length next header hop limit<br />

source address<br />

destination address<br />

options<br />

padding<br />

source address<br />

destination address<br />

図 2.<br />

IPv4 および IPv6 のヘッダー フォーマット<br />

1 つの IPv6 パケットに 複 数 の 拡 張 ヘッダーがある 場 合 、 次 の 順 番 で 並 んでいます。<br />

• ホップバイホップ ヘッダーは、 配 信 パスにあるすべてのノードが 検 査 する 必 要 のある 情 報 を 送 信 します。ホップ<br />

バイホップ ヘッダーがある 場 合 は、IPv6 の 基 本 ヘッダーの 直 後 にあります。<br />

• 宛 先 ヘッダーは、 宛 先 ノードだけが 検 査 できる 追 加 情 報 を 送 信 します。<br />

• ルーティング ヘッダーは、 送 信 元 ノードによって 使 用 され、 宛 先 へのパス 上 でパケットが 行 き 来 する 必 要 のある<br />

すべてのノードをリストします。<br />

• フラグメント 化 ヘッダーは、 送 信 元 に 使 用 され、パケットが MTU (Maximum Transmission Unit: 最 大 データ サ<br />

イズ) に 収 まるように 分 割 されたことを 示 します。IPv6 では、IP4 と 異 なり、パケットのフラグメント 化 と 再 構 成 はル<br />

ーターではなく、エンド ノードで 行 われます。これにより、IPv6 ネットワークの 効 率 がさらに 向 上 します。<br />

• 認 証 ヘッダーと 暗 号 ペイロード ヘッダー (AH と ESP) は IPSec で 使 用 され、パケットの 認 証 、 保 全 性 、 機 密<br />

性 を 保 証 するセキュリティー サービスを 提 供 します。<br />

IPv6 アドレッシング<br />

128 ビットの IPv6 アドレスは、8 グループからなる 16 ビット 十 六 進 数 で 構 成 され、コロン(「 : 」)で 区 切 られていま<br />

す。 優 先 的 なフォーマットは、xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx です。<br />

例 : 2031:0000:1F1F:0000:0000:0100:11A0:ADDF..<br />

IPv6アドレッシングには 次 のような 規 則 も 使 用 され、アドレスを 短 くし 表 記 しやすくします。<br />

• 先 行 するゼロを 削 除 する。<br />

• 0000 = 0 ( 圧 縮 形 式 )。<br />

• 「::」により、 複 数 グループの 16 ビット ゼロを 表 し、アドレスの 中 で 1 度 だけ 表 示 されます。たとえば、<br />

2001:0:13FF:09FF:0:0:0:0001 は 2001:0:13FF:09FF::1 のようになります。<br />

• 下 位 4 ブロックの 8 ビットは、IPv4 アドレスの 小 数 点 表 記 が 可 能 です。たとえば、IPv4 対 応 の IPv6 アドレ<br />

スは、0:0:0:0:0:0.192.168.0.1 のようになります。


IPv4 ノードとは 異 なり、IPv6 ノードでは、ユニキャスト、エニーキャスト、マルチキャストなど、 複 数 の 種 類 の IP アドレ<br />

スを 使 用 できます。<br />

ユニキャスト<br />

特 定 のある 一 つのインターフェイスを 識 別 するために 使 用 されるアドレスを 指 します。ユニキャスト アドレスに 宛 てられ<br />

たパケットは、そのアドレスで 指 定 されたインターフェイスに 配 信 されます。パケットの 到 達 性 に 基 づき、ユニキャストは<br />

次 のアドレス 種 類 をサポートします。<br />

グローバル ユニキャスト アドレス。グローバルに 到 達 し 識 別 されるアドレスを 指 します。グローバル ユニキャスト アド<br />

レスは、グローバル ルーティング プレフィックス、サブネット ID、インターフェイス ID で 構 成 されます ( 図 3)。 現 在<br />

のグローバル ユニキャスト アドレスの 割 り 当 てには、バイナリー 値 001 (2000::/3) で 開 始 するアドレス 範 囲 が 使 用 さ<br />

れ、アドレス 空 間 の 8 分 の 1 の 範 囲 です。<br />

サイトローカル ユニキャスト アドレス。 顧 客 のサイト 内 でのみ 到 達 し 識 別 されるアドレスを 指 します。IPv4 プライベー<br />

ト アドレス 10.0.0.0/8 と 192.168.0.0/16 に 似 ています。サイトローカル ユニキャスト アドレスには、FEC0::/10 プレ<br />

フィックス、サブネット ID、インターフェイス ID ( 図 4) が 含 まれます。<br />

リンクローカル ユニキャスト アドレス。 同 じローカル リンクに 接 続 されているノードによってのみ 到 達 し 識 別 されるア<br />

ドレスを 指 します。リンクローカル ユニキャスト アドレスでは、FE80::/ 10 プレフィックスとインターフェイス ID ( 図 5)<br />

が 使 用 されます。<br />

128 bits<br />

provider<br />

site<br />

host<br />

3<br />

bits<br />

45 bits<br />

16 bits<br />

64 bits<br />

global routing prefix<br />

subnet ID<br />

interface ID<br />

001<br />

図 3.<br />

グローバル ユニキャスト アドレス フォーマット<br />

128 bits<br />

64 bits<br />

0 interface ID<br />

1111111011<br />

FECO::/ 10<br />

subnet ID<br />

16 bits<br />

10 bits<br />

図 4.<br />

サイトローカル ユニキャスト アドレス フォーマット


128 bits<br />

64 bits<br />

0 interface ID<br />

1111111010<br />

FE8O::/ 10<br />

10 bits<br />

図 5.<br />

リンクローカル ユニキャスト アドレス フォーマット<br />

エニーキャスト<br />

エニーキャスト アドレスは、 様 々なノードに 属 する 複 数 のインターフェイスに 割 り 当 てられたグローバル アドレスを 指<br />

します ( 図 6)。エニーキャスト アドレスに 送 られるパケットは、 最 も 近 いインターフェイスにルーティングされます。エ<br />

ニーキャスト アドレスには、 次 の 制 限 があります。<br />

• IPv6 パケットの 送 信 元 アドレスとしては 使 用 できない。<br />

• IPv6 ホストに 割 り 当 てられない。IPv6 ルーターには 割 り 当 てられる。<br />

マルチキャスト<br />

IPv4 のように、マルチキャスト アドレスは、 様 々なノードに 属 する 複 数 のインターフェイスに 割 り 当 てられます。マル<br />

チキャスト アドレスに 送 られるパケットは、そのアドレスで 識 別 されるすべてのインターフェイスにルーティングされま<br />

す。IPv6 マルチキャスト アドレスでは、FF00::/8 プレフィックスを 使 用 し、IPv6 の 総 合 計 アドレス 空 間 の 256 分 の<br />

1 です ( 図 7)。<br />

128 bits<br />

n bits<br />

128 – n bits<br />

subnet ID 00000000000000000000<br />

図 6.<br />

エニーキャスト アドレス フォーマット<br />

128 bits<br />

112 bits<br />

group ID<br />

1111 1111<br />

flag<br />

0 if permanent<br />

1 if temporary<br />

FECO::/ F 10F<br />

flag scope<br />

8 bits 8 bits<br />

scope<br />

図 7. マルチキャスト アドレス フォーマット<br />

1 = interface —local<br />

2 = link —local<br />

3 = subnet —local<br />

4 = admin —local<br />

5 = site —local<br />

8 = organization —local<br />

E = global


IPv6 操 作<br />

ネイバー ディスカバリ<br />

ネイバー ディスカバリ プロトコルにより、IPv6 ノードとルーターは、ネットワーク 上 の 近 接 のデータ リンク 層 のアドレ<br />

スを 判 断 し、 近 接 を 検 出 してトラックできるようにします。IPv6 ネイバー ディスカバリ プロセスでは、IPv6 ICMP<br />

(ICMPv6) メッセージと 要 請 ノード マルチキャスト アドレスを 使 って、ネットワーク 上 の 近 接 のデータリンク 層 アドレス<br />

を 判 断 し、 近 接 の 到 達 性 を 確 認 し、 近 接 ルーターをトラックします。<br />

ノードがローカル リンクにある 別 ノードのデータリンク 層 アドレスを 判 断 する 場 合 、 送 信 者 のデータリンク 層 アドレスを<br />

保 持 したまま、ローカル リンクでネイバー 要 請 メッセージが 送 信 されます。 宛 先 ノードがネイバー 要 請 メッセージを 受<br />

け 取 ったら、ローカル リンクでデータリンク 層 アドレスを 持 つ 通 知 メッセージを 返 します。ネイバー 通 知 を 受 信 すると、<br />

送 信 元 と 宛 先 ノードは 通 信 できるようになります。ネイバー 通 知 メッセージは、ローカル リンクのノードのデータリンク<br />

層 アドレスに 変 更 があった 時 にも 送 信 されます。<br />

ルーター ディスカバリ<br />

ローカル リンクでルーターを 検 出 するには、IPv6 ルーター ディスカバリ プロセスで、ルーター 通 知 とルーター 要 請<br />

メッセージが 使 用 されます。 任 意 のIPv6 ルーターで 設 定 されたインターフェイスからルーター 通 知 メッセージが 定 期<br />

的 に 送 信 され、さらにリンクの IPv6 ノードからルーター 要 請 メッセージに 応 答 するために 送 信 されます。ホストにユニ<br />

キャスト アドレスが 設 定 されていない 場 合 、ホストはルーター 要 請 メッセージを 送 信 して、 次 に 予 定 されたルーター 通<br />

知 メッセージを 待 つことなく、 迅 速 にホスト 自 身 を 自 動 構 成 できるようにします。<br />

ルーター 通 知 には、 以 下 の 内 容 が 含 まれているか、または 以 下 の 内 容 を 判 断 します。<br />

• ノードで 使 用 する 必 要 のある 自 動 構 成 の 種 類 – ステートレスまたはステートフル<br />

• ノードで IPv6 ヘッダーに 挿 入 する 必 要 のあるホップ リミット 値<br />

• ユニキャスト アドレスを 生 成 するためにノードで 使 用 する 必 要 のあるネットワーク プレフィックス<br />

• 含 まれているネットワーク プレフィックスの 有 効 期 間 情 報<br />

• 送 信 パケットに 使 用 する MTU (maximum transmission unit) サイズ<br />

• 送 信 元 のルーターをデフォルト ルーターとして 使 用 すべきかどうか<br />

IPv6 ノードのステートレス 自 動 構 成 とリナンバリング<br />

ステートレス 自 動 構 成 では、サーバーを 使 わない IPv6 ノードの 基 本 設 定 と 簡 単 なリナンバリングを 可 能 にします。ス<br />

テートレス 自 動 構 成 は、ルーター 通 知 メッセージ 内 のネットワーク プレフィックス 情 報 を、ノード アドレスの /64 プレ<br />

フィックスとして 使 用 します。 残 りの 64 ビット アドレスはMAC アドレスによって 取 得 されます。MAC アドレスは、<br />

EUI-64 フォーマットの 追 加 ビットと 組 み 合 わされて、イーサネット インターフェイスに 割 り 当 てられています。たとえ<br />

ば、0003B61A2061 というイーサネット インターフェイス アドレスを 持 つノードは、ルーター 通 知 メッセージが 提 供 す<br />

るネットワーク プレフィックス 2001:0001:1EEF:0000/64 と 組 み 合 わされて、<br />

2001:0001:1EEF:0000:0003:B6FF:FE1A: 2061 という IPv6 アドレスになります。<br />

IPv6 ノードのリナンバリングは、 古 いプレフィックスと 新 しいプレフィックス 情 報 の 両 方 を 持 つルーター 通 知 メッセージ<br />

から 行 えます。 古 いプレフィックス 値 の 有 効 期 間 が 短 くなると、ノードに 新 しいプレフィックスを 使 用 するよう 警 告 する 一<br />

方 、 古 いプレフィックスとの 現 在 の 接 続 をそのまま 維 持 します。この 期 間 中 、ノードでは 2 つのユニキャスト アドレス<br />

を 使 用 します。 古 いプレフィックスの 有 効 期 間 が 切 れれば、ルーター 通 知 には 新 しいプレフィックスのみが 含 まれま<br />

す。


パス MTU (Maximum Transfer Unit)<br />

IPv6 ルーターはパケットのフラグメント 化 を 処 理 しません。パケットの 送 信 元 ノードによって、 必 要 に 応 じて 処 理 されま<br />

す。IPv6 では ICMP エラー レポートを 使 って、パケット サイズが 配 信 パスの MTU サイズに 一 致 するかどうかを<br />

判 断 します。ノードが ICMP エラー レポートで「パケットが 大 きすぎる」という 報 告 をすると、 送 信 元 ノードは 伝 送 パケ<br />

ットのサイズを 減 少 します。 配 信 パスで「パケットが 大 きすぎる」というエラー メッセージがなくなるまでこの 処 理 が 繰 り<br />

返 されます。これにより、ノードは 所 定 のデータ パスの 各 リンクの MTU サイズの 差 異 を 検 出 して 調 整 することができ<br />

ます。<br />

DHCPv6 と DNS (Domain Name Server)<br />

ステートレス 自 動 構 成 以 外 に、IPv6 では DHCPv6 とのステートフル 構 成 もサポートしています。ルーターが 見 つか<br />

らない 場 合 、IPv6 ノードには DHCP サーバーを 介 してアドレスを 要 請 するオプションがあります。DHCPv6 の 操 作<br />

は DHCPv4 とほとんど 同 じですが、DHCPv6 では、 多 くのメッセージにマルチキャストが 使 用 されます。<br />

さらに、IPv6 では DNS で IPv6 アドレスに 対 応 する 新 しいレコード タイプを 導 入 しました。この AAAA レコード<br />

は「クワッド A」とも 呼 ばれ、ホスト 名 を IPv6 アドレスにマップする 方 法 として IETF が 推 奨 しています。<br />

IPv6 の 展 開<br />

IPv6 は IPv4 というレガシー テクノロジー 以 上 に 多 数 の 利 点 をもたらします。ただし、IPv6 の 適 切 な 展 開 には、 過<br />

渡 的 に 一 定 期 間 IPv4 との 共 存 が 必 要 なことは 周 知 のことです。IPv4 から IPv6 への 複 雑 で 長 期 にわたる 移 行 を<br />

管 理 するために、 多 数 の 戦 略 が 開 発 されました。 次 のセクションでは、こういった 戦 略 のいくつかをご 紹 介 します。<br />

デュアルスタック バックボーン<br />

デュアルスタック バックボーンでは、ネットワークのすべてのルーターに IPv4 と IPv6 の 両 方 のプロトコルが 維 持 さ<br />

れます。アプリケーションは IP トラフィックの 種 類 と 特 定 の 通 信 条 件 に 基 づいて 正 しいアドレスを 選 択 し、IPv4 と<br />

IPv6 のどちらを 使 用 するかを 決 定 します。<br />

両 方 のプロトコルを 必 要 とする IPv4 と IPv6 アプリケーションが 混 在 するネットワーク インフラストラクチャでは、 現<br />

在 デュアルスタック ルーティングが 好 まれていますが、この 戦 略 にはいくつかの 制 限 があります。ネットワークのすべ<br />

てのルーターを IPv6 にアップグレードし、ルーターはデュアル アドレッシング スキームが 必 要 です。その 上 、IPv4<br />

と IPv6 ルーティング プロトコルのデュアル 管 理 、IPv4 と IPv6 の 両 方 のルーティング テーブルを 維 持 するための<br />

十 分 なメモリーなどが 必 要 とされます。<br />

IPv6 over IPv4 トンネリング<br />

IPv6 over IPv4 トンネリングでは IPv6 トラフィックを IPv4 パケット 内 でカプセル 化 して、IPv4 バックボーンに 送 信 し<br />

ます ( 図 8)。これにより、IPv6 エンド システムとルーターを 孤 立 させて、 既 存 の IPv4 インフラストラクチャでの 通 信<br />

を 可 能 にします。<br />

次 のセクションでご 説 明 するように、IPv6 の 展 開 にはさまざまなトンネリング 方 法 があります ( 図 9)。


手 動 で 構 成 するトンネル<br />

RFC 2893 で 定 義 されるように、トンネルの 両 方 のエンド ポイントは、 適 切 な IPv6 および IPv4 アドレスで 設 定 する<br />

必 要 があります。エンド ポイントの 終 端 ルーターは、 通 常 デュアルスタック ルーターで、 構 成 に 基 づいて、トンネル 化<br />

されたトラフィックを 転 送 します。<br />

GRE (Generic Routing Encapsulation) トンネル<br />

IPv4 ネットワーク 上 でデータを 伝 送 するように 定 義 された GRE では、GRE パケット 内 で 伝 送 されるパケットをカプ<br />

セル 化 して、あるネットワーク プロトコルが 別 のネットワーク プロトコルを 超 えて 伝 送 されるようにします。GRE はIPv6<br />

トラフィックのトンネリングに 最 適 の 方 法 です。<br />

図 8.<br />

IPv6 over IPv4 トンネリング<br />

図 9.<br />

IPv6 トンネリング メカニズム


IPv4 対 応 トンネルまたは 6over4 トンネル<br />

RFC 2893 で 定 義 されるように、これらのトンネリング メカニズムは、IPv4 対 応 IPv6 アドレスを 基 にして、 自 動 的 にト<br />

ンネルを 設 定 します。IPv4 対 応 IPv6 アドレスは、 左 の 96 ビットをゼロとして 定 義 し、 最 後 の 32 ビットに IPv4 ア<br />

ドレスが 組 み 込 まれます。たとえば、0:0:0:0:0:0.64.23.45.21 は IPv4 対 応 アドレスです。<br />

6to4 トンネル<br />

RFC 3056 で 定 義 されるように、6to4 トンネリングでは、IPv6 アドレスに 組 み 込 まれた IPv4 アドレスを 使 って、トンネ<br />

ルのエンド ポイントを 検 出 し、トンネルを 自 動 的 に 設 定 します ( 図 10)。<br />

ISATAP (Intra-Site Automatic Tunnel Addressing Protocol) トンネル<br />

draft-ietf- ngtrans-isatap-16 で 定 義 されるように、ISATAP トンネリングは 6to4 トンネリングに 非 常 に 似 ています。た<br />

だし、ISATAP トンネリングはローカル サイトや 学 校 内 のネットワークでの 使 用 を 目 的 として 設 計 されています。<br />

ISATAP アドレスには、64 ビットのネットワーク プレフィックス 0000:5EFE とトンネル エンド ポイントのアドレスを 識<br />

別 する IPv4 アドレスが 含 まれます ( 図 11)。<br />

16<br />

bits<br />

32 bits<br />

16<br />

bits<br />

64 bits<br />

2002<br />

IPv4 address<br />

subnet<br />

interface ID<br />

図 10. 6to4 トンネリング アドレス フォーマット<br />

64 bits<br />

subnet prefix<br />

32 bits<br />

00005EFE<br />

32 bits<br />

IPv4 address<br />

図 11. ISATAP トンネリング アドレス フォーマット<br />

MPLS (Multi-Protocol Label Switching) トンネル<br />

MPLS テクノロジーを 使 うと、 孤 立 した IPv6 ドメインは 別 の IPv6 ドメインと MPLS IPv4 コア ネットワーク 上 で 通 信<br />

できます。MPLS の 転 送 は、IP ヘッダーではなく、ラベルを 基 にしているため、この 実 装 にはバックボーン インフラ<br />

ストラクチャのアップグレードをほとんど 必 要 とせず、コア ルーターの 再 構 成 もあまり 必 要 ないため、IPv6 の 展 開 とし<br />

ては 大 変 コスト 効 率 のいい 方 法 です。さらに、MPLS が 継 承 する VPN とトラフィック エンジニアリング サービスによ<br />

り、IPv4 VPN と MPLS-TE をサポートするインフラストラクチャで IPv6 ネットワークを VPN やエクストラネットに 組<br />

み 合 わせることができます。<br />

IPv6 の 課 題<br />

IPv6 への 期 待 は 非 常 に 高 まっています。IPv6は 次 世 代 インターネット プロトコルと 認 識 され、 現 在 の IPv4 ベース<br />

のレガシー ネットワークに 取 って 代 わりつつあります。これまでにご 説 明 したように、IPv6 は、IPv4 のアドレスや 効 率<br />

に 関 わる 様 々な 問 題 を 解 消 する 新 たなデータ プレーンと、 新 規 アドレスを 効 率 的 に 使 用 できる 新 たなルーティング<br />

コントロール プレーンを 展 開 します。 今 日 のネットワークにおけるこの 新 たなデータ プレーンとコントロール プレー<br />

ンの 影 響 は 重 大 です。ミッション クリティカルなネットワーク 環 境 においては、 失 敗 も 中 断 も 許 されないからです。<br />

ネットワーク オペレータとサービス プロバイダは、IPv6 にいつどのように 移 行 するかという 困 難 な 問 題 に 直 面 してい<br />

ます。この 問 題 に 答 えるには、それぞれのネットワークにおいて 問 題 がないという 確 証 が 必 要 です。IPv6 では 以 下 の<br />

提 供 が 可 能 です。


• ユーザーやデバイスの 増 加 に 対 応 する 迅 速 な 拡 張<br />

• 問 題 のない 移 行 と IPv4 との 共 存<br />

• 堅 牢 なネットワーク 障 害 リカバリ<br />

• 成 果 としての QoS<br />

• 強 化 されたネットワーク セキュリティ<br />

ネットワーク 機 器 メーカーは、コントロール プレーンとデータ プレーンの 両 方 を 2 セットずつ 持 つ、IPv6 と IPv4 ネ<br />

ットワークの 両 方 をサポートするルーターを 製 造 するという 難 問 を 抱 えています。さらに、デュアルスタックをサポートす<br />

るルーターに 多 大 なリソース 要 件 も 追 加 され、ルーターのパフォーマンスとスケーラビリティに 影 響 を 与 えます。また、<br />

トンネリングやアプリケーション/アドレス 変 換 といった 移 行 メカニズムも、ルーター 設 計 をさらに 複 雑 にします。<br />

エンド ユーザーにとっては、IPv6 は 幅 広 いメディアと 配 信 メカニズムを 介 して、ネットワーク 接 続 が 可 能 になるため、<br />

生 産 性 が 向 上 します。けれども、 一 般 に 受 け 入 れられるためには、 新 規 IPv6 ネットワークは、 最 低 でも IPv4 と 同 等<br />

のスピードが 必 要 とされます。また、Windows XP、Linux、sendmail などのいくつかのエンド ユーザー 環 境 とアプリケ<br />

ーションでは 現 在 IPv6 がサポートされていますが、さらに 受 け 入 れられるためにはもっと 多 くのアプリケーションが 必<br />

要 とされています。<br />

IPv6 テクノロジーをテストする 理 由<br />

インターオペラビリティを 保 証 するためのテスト<br />

ネットワーク オペレータとサービス プロバイダは、IPv6 機 器 がマルチベンダー 環 境 でいかに 動 作 するかを 理 解 する<br />

必 要 があります。 初 期 の IPv6 の 展 開 にあたって、その 障 害 のほとんどは、 様 々なベンダーの 機 器 や IPv6 システム<br />

と IPv4 システム 間 でのインターオペラビリティに 関 することです。IPv6 展 開 の 前 に 問 題 を 特 定 するためのテスト ツ<br />

ールの 必 要 性 は、オペレータにとって 無 視 できないものとなっています。ネットワーク 機 器 メーカーにとって、インター<br />

オペラビリティのある 製 品 を 提 供 することが、 新 しいテクノロジー 導 入 での 成 功 の 鍵 となっています。IPv4 のレガシー<br />

インフラストラクチャとマルチベンダーの IPv6 システムの 間 のインターオペラビリティの 問 題 は、 互 換 性 のあることを<br />

保 証 する 徹 底 的 なテストを 使 ってのみ 対 処 できます。<br />

IPv6 は 60 種 類 を 超 える IETF RFC で 定 義 されています。 大 規 模 で 複 雑 な RFC の 実 装 には、 誤 解 を 伴 いがち<br />

です。そのため、 総 括 的 で 厳 密 なテスト 方 法 論 に 基 づくコンフォーマンス テストは、 製 品 の 品 質 と 顧 客 の 信 頼 を 向 上<br />

させます。コンフォーマンス テストでは、ベンダーが 製 品 サイクル 全 体 で 設 計 を 検 証 することにより、 時 間 とコストも 節<br />

約 できます。 製 品 開 発 の 早 期 に 問 題 発 見 できるため、 最 後 になってコスト 高 の 変 更 を 加 えることがなく、 展 開 後 の 問<br />

題 も 減 少 します。<br />

パフォーマンスの 障 害 を 理 解 するテスト<br />

IPv6 ネットワークが 稼 動 したら、 次 にそのネットワークがどの 程 度 うまく 動 作 するかということが 問 題 になります。IPv6<br />

では、トンネリングやデュアルスタックのサポートといった 移 行 テクノロジーに 加 えて、 新 しいコントロール プレーンとデ<br />

ータ プレーンが 導 入 されました。ネットワークを 設 計 する 上 で、ネットワーク 設 計 者 とオペレータにとって、パフォーマ<br />

ンスの 非 効 率 な 部 分 とその 限 界 を 正 確 に 理 解 することが 大 変 重 要 です。ネットワーク 機 器 メーカーはさらに 優 れた 低<br />

コストでのパフォーマンスやスケーラビリティの 提 供 というプレッシャーに 常 にさらされています。 以 下 の 測 定 値 を 含<br />

む、データ プレーンのパフォーマンスを 確 認 できるテスト 方 法 は、ネットワーク 機 器 メーカー とネットワーク オペレー<br />

タにとって 役 立 ちます。<br />

• スループット


• パケットのロス<br />

• レイテンシ<br />

• ジッター<br />

さらに、 以 下 のようなコントロール プレーン パフォーマンスの 計 測<br />

• 転 送 情 報 ベースのサイズ<br />

• ルーティング スケーラビリティ<br />

• ルート 収 束<br />

• ルーティングの 安 定 性<br />

初 期 の IPv6 展 開 では、 主 にソフトウェア レベルに 集 中 し、 機 能 性 を 検 証 します。テクノロジーが 成 長 して 主 流 の 展<br />

開 になると、 最 高 レベルのパフォーマンスを 得 られるように、ハードウェア レベルに 移 行 します。OSPFv3、RIPng、<br />

ISISv6、MBGP+ などの 新 しい IPv6 ルーティング プロトコルは、 既 存 の IPv4 ネットワークと 同 様 のスケーラビリテ<br />

ィを 達 成 するためには、 大 規 模 なアドレスとルートを 処 理 する 必 要 があります。ネットワーク 機 器 メーカー、サービス プ<br />

ロバイダ、ネットワーク オペレータは、 新 しい IPv6 設 計 の 影 響 を 理 解 し、 障 害 を 防 ぐためにスケーラビリティを 適 切<br />

に 理 解 する 必 要 があります。トンネリングは、IPv6 展 開 の 初 期 段 階 では、 孤 立 状 の IPv6 と 相 互 接 続 するための 重<br />

要 なテクノロジーとなります。トンネリングのスケーラビリティとパフォーマンスは、1 つのデバイスが 処 理 できるトンネル<br />

の 数 によって 異 なり、この 数 値 は 監 視 して 計 測 する 必 要 があります。<br />

新 しい IPv6 設 計 のパフォーマンス 障 害 を 適 切 に 理 解 するには、テストするデバイスまたはシステムのパフォーマン<br />

スとスケーラビリティの 限 界 を 超 えるテスト 環 境 が 必 要 です。 何 百 台 というルーターやスイッチからそういったテスト 環<br />

境 を 作 るのは、 法 外 なコストがかかり 管 理 するのが 困 難 です。ネットワーク 機 器 メーカーとサービス プロバイダは、 実<br />

世 界 のネットワーク 状 態 をシミュレートする、 適 正 価 格 の 管 理 しやすいテスト ツールが 必 要 となります。コントロール<br />

プレーンとデータ プレーンのストレス テストを 適 切 に 行 うには、 何 百 台 というルーターをエミュレートし、ワイヤスピー<br />

ドのトラフィックを 生 成 するテスト ツールが 必 要 です。


テスト ソリューションの 要 件<br />

IPv6 テスト ツールは、 幅 広 い 機 能 を 実 行 して、IPv6 デバイスとシステムを 適 切 にテストし 検 証 する 必 要 があります。<br />

コンフォーマンス テストでは、テスト ソリューションは、テスト 中 のデバイスやシステムのコントロール プレーンを 完 全<br />

に 実 行 できなければなりません。パフォーマンスとスケーラビリティ テストでは、テスト ソリューションは、コントロール<br />

プレーン レベルで IPv6 対 応 ルーターをエミュレートし、 大 規 模 のキャパシティ テストに 対 して 拡 張 できなければな<br />

りません。このソリューションは、データ プレーン レベルでワイヤスピード トラフィックをシミュレートし、テスト 中 のデ<br />

バイスに 完 全 にストレスをかけなければなりません。<br />

最 適 化 されたハードウェア プラットフォーム<br />

PC またはワークステーションでも 簡 単 なルーター エミュレーションが 実 行 できますが、 完 全 なテスト 機 能 と 高 レベル<br />

のスケーラビリティを 確 保 するためには、 最 適 化 されたテスト システムが 必 要 とされます。たとえば、 大 規 模 ネットワー<br />

クをエミュレートするには、テスト ツールのネットワーク インターフェイスで、 何 百 件 または 何 千 件 という IP インター<br />

フェイスと MAC アドレスのサポートが 必 要 になります。この 要 件 は 規 格 品 のハードウェアではサポートできません。<br />

IPv6 システムを 適 切 にテストするためには、 柔 軟 性 やスケーラビリティを 提 供 する、 専 用 のテスト ハードウェアが 必<br />

要 です。<br />

デュアルスタック ルーティング プロトコルのエミュレーション<br />

IPv6 テスト ツールは、 現 在 の IPv4 と 移 行 中 の IPv6 ネットワークで 使 用 されるすべてのルーティング プロトコルを<br />

エミュレートする 必 要 があります。これには、OSPFv2、OSPFv3、IS- IS、IS-ISv6、RIP、RIPng、BGP、MBGP+ などが<br />

あります。これらのルーティング プロトコルは、IPv6 ネットワークの 確 立 基 盤 であるネットワーク トポロジーを 要 請 する<br />

ために 使 用 されます。<br />

トンネル 化 されたトラフィック (デュアル スタックとデータ プレーン) を 生 成 し 分 析 する 機 能<br />

IPv6 テスト ツールは、IPv6-only のシナリオに 加 えて、デュアルスタック ルーターのデュアルスタック データ プレ<br />

ーンに 完 全 にストレスをかけなければなりません。テスト ツールには 以 下 の 機 能 が 必 要 です。<br />

• IPv4 と IPv6 パケットをワイヤスピードで 生 成 し 分 析 する。<br />

• IPv6 と IPv6 over IPv4 トンネル パケットを 作 成 し 編 集 できる。<br />

• すべてのパケット タイプで、データ スループット、データの 保 全 性 、パケットのレイテンシ、ジッターを 測 定 す<br />

る。<br />

• パケットのカプセル 化 とカプセル 化 解 除 で 柔 軟 性 が 高 く、GRE、MPLS、6to4、6over4、ISATAP など 様 々なトン<br />

ネリング 方 法 をサポートする。<br />

• テスト ツールのコントロール プレーン エミュレーションを 統 合 し、ルーティング エミュレーションが 要 請 した<br />

IPv4 と IPv6 ルートへのトラフィックをターゲットにできる。


IPv6 テストに 対 する <strong>Ixia</strong> のアプローチ<br />

IPv6 コンフォーマンス テスト<br />

<strong>Ixia</strong> では、 業 界 標 準 のコンフォーマンス テスト スイートである IxANVL (<strong>Ixia</strong> Automated Network Validation<br />

Library) を 開 発 して、プロトコル コンフォーマンス テストの 課 題 に 対 応 しています。プロトコル コンフォーマンス テ<br />

ストにおいて、IxANVL は 30 以 上 のプロトコルをサポートし、500 件 以 上 のテストケースを 含 み、ルーターとホスト<br />

の 検 証 が 可 能 です。IxANVL は、 基 準 を 定 義 している RFC に 対 し 適 合 および 非 適 合 の 両 方 のテスト ケースを 提<br />

供 します。 非 適 合 テストでは、「キラー パケット」に 応 答 するデバイスを 検 証 することができます。<br />

IxANVL はダイアログでテストを 実 行 します。テストするルーターにパケットを 送 信 し、それに 応 じて 送 信 されたパケッ<br />

トを 受 信 し、その 応 答 を 分 析 して 次 に 必 要 なアクションを 判 断 します。これにより、IxANVL は、 簡 単 なパケット 生 成 お<br />

よびデバイスのキャプチャによる 方 法 よりも、さらにインテリジェントで 柔 軟 な 方 法 で、 複 雑 な 状 況 や 反 応 をテストするこ<br />

とが 可 能 です。<br />

IxANVL はスタンドアロンのワークステーションまたは <strong>Ixia</strong> の 最 適 化 されたテスト プラットフォームで 実 行 できます。<br />

スクリプト インターフェイスを 使 って、IxANVL を 完 全 に 自 動 化 することができます。IxANVL のソース コードはユ<br />

ーザーに 公 開 されているため、カスタマイズすることによってテストをさらに 柔 軟 にすることができます。<br />

IPv6 スケーラビリティとパフォーマンス テスト<br />

<strong>Ixia</strong> のIPv6 ルーターのスケーラビリティとパフォーマンスの 一 般 的 なテスト 方 法 として、まず、テスト 中 のデバイスまた<br />

はシステム (DUT/SUT) を <strong>Ixia</strong> のハードウェア テスト インターフェイスで 囲 みます。 次 に、<strong>Ixia</strong> システムが、 他 の<br />

IPv6/IPv4 デュアル スタック ルーター、IP ルート インジェクション、IPv6 ルーティング プロトコル、トラフィック 伝 送<br />

などデバイスのテストに 必 要 なその 他 すべてをエミュレートします。この 方 法 で、 大 規 模 で 複 雑 なトポロジーをシミュレ<br />

ートして、 最 小 限 のハードウェア 要 件 で、 現 実 に 近 いシステム 環 境 で DUT/SUT をテストします。たとえば、 図 12 で<br />

は、4 つの <strong>Ixia</strong> テスト インターフェイスが DUT に 接 続 され、 多 数 のルーターがインターフェイスごとにエミュレート<br />

されています。<br />

<strong>Ixia</strong> は IPv6 パフォーマンス テストに IxExplorer と IxScriptMate という、それぞれに 明 確 なテスト 目 的 を 持 つ<br />

2 つのアプリケーションを 開 発 しました。<br />

IxExplorer.<br />

IxExplorer は、プロトコル エミュレーション、トラフィック 生 成 、 分 析 において 高 い 柔 軟 性 と 機 能 性 を 提 供 します。<br />

IxExplorer は 主 に <strong>Ixia</strong> の 専 用 ハードウェア テスト プラットフォームでアプリケーションを 管 理 し、プロトコルの 詳 細<br />

設 定 とテスト 結 果 の 分 析 を 可 能 にします。<br />

IxExplorer では、IPv6 ルーティング プロトコルのセットが 包 括 的 にサポートされています。これには、OSPFv3、IS-<br />

ISv6、RIPng、MBGP+ およびマルチキャスト プロトコルの MLD などがあります。<strong>Ixia</strong> のテスト ハードウェア アー<br />

キテクチャでは、 各 テスト ポートで Linux を 実 行 している CPU をサポートしますが、IxExplorer はこのアーキテク<br />

チャでプロトコル 操 作 をコントロールします。この 専 用 エミュレーション 環 境 により、 各 ネットワーク インターフェイスで<br />

多 数 のデュアル スタック ルーターがエミュレートされます。 各 インターフェイスからは 膨 大 な 数 のルートを 要 請 でき、<br />

確 立 された 接 続 上 で、ライン レート トラフィックを 生 成 できます。または、<strong>Ixia</strong> の IxChariot 製 品 を 使 うと、エミュレー<br />

トされたエンタープライズ アプリケーションのトラフィックを、テスト 中 の IPv6 ルーターまたはネットワークを 介 して 送<br />

信 し、エンドツーエンド アプリケーション 応 答 時 間 を 測 定 することができます。


<strong>Ixia</strong> port<br />

<strong>Ixia</strong> port<br />

IXIA<br />

IXIA IXIA IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA IXIA IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA IXIA IXIA<br />

DUT<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IxScriptMate<br />

<strong>Ixia</strong> port <strong>Ixia</strong> port = emulated router<br />

図 12. <strong>Ixia</strong> ルーター シミュレーション<br />

IXIA<br />

IxScriptMate は、 自 動 化 されたテスト シナリオの 実 行 にフレームワークを 提 供 します。IPv6 と IPv4 トラフィック ス<br />

ループット、パフォーマンス、レイテンシ、トンネリング、ルーティング パフォーマンス、スケーラビリティのテストのため<br />

に、IxScriptMate 環 境 で 多 数 のテスト スイートが 開 発 されています。IxScriptMate では、テストの 構 成 を 定 義 し、ユ<br />

ーザーが 入 力 する 関 連 パラメータを 表 示 することで、 構 成 プロセスを 簡 単 にします。テストは 自 動 的 に 実 行 され、テス<br />

ト 結 果 がユーザーに 提 供 されます。<br />

結 論<br />

IPv6 の 特 長 は 十 分 に 理 解 されているものの、 既 存 の IPv4 インフラストラクチャを 徹 底 的 に 整 備 するコストは、 多 数<br />

のネットワーク オペレータとサービス プロバイダにとって 法 外 なものです。 米 国 市 場 での IPv6 に 対 する 現 在 の 考<br />

えは、IPv4 が 機 能 しているのに、なぜ 変 更 しなくてはいけないかというものです。 今 後 の 10 年 間 でグローバル 競 争<br />

に 打 ち 勝 つには、 大 規 模 なアドレス 空 間 に 変 更 するしかないという 地 域 や 国 が、IPv6 の 推 進 力 となっています。グロ<br />

ーバル IPv6 接 続 を 完 了 するまでの 道 のりは 長 く 多 くの 課 題 を 抱 えていますが、 多 くの 移 行 方 法 と 戦 略 が 使 用 され、<br />

IPv6 展 開 に 伴 う 手 間 や 投 資 を 抑 えています。<br />

より 優 れたテスト ツールとそのテスト 方 法 の 必 要 性 は、IPv6 の 成 功 に 欠 かすことのできないものです。ネットワーク 機<br />

器 メーカーとネットワーク オペレータは、テスト ツールによって、 設 計 上 の 不 具 合 やインターオペラビリティの 問 題 を<br />

特 定 します。<strong>Ixia</strong> はテストにおけるノウハウをもって、IPv4 インターネットの 成 功 に 多 大 な 貢 献 をしてきました。<strong>Ixia</strong><br />

の 提 供 する 包 括 的 なテスト ツールは、IPv6 への 移 行 を 管 理 するためのパワーと 柔 軟 性 を 提 供 しています。


付 録 : IPv6 テスト プランの 例<br />

この 付 録 にはいくつかのテスト プラン 例 が 記 載 され、<strong>Ixia</strong> のソリューションがいかに IPv6 テストの 課 題 に 対 応 してい<br />

るかを 示 します。<br />

1. IPv6 コンフォーマンス テスト<br />

目 的 :<br />

様 々な RFC で 定 義 された 次 の 機 能 への DUT の 適 合 性 を 検 証 すること。<br />

• IPv6 (RFC 2460)<br />

• IPv6 パケットのイーサネット ネットワークを 介 した 伝 送 (RFC 2464)<br />

• IPv6 over PPP (RFC 2474)<br />

• ICMPv6 (RFC 2463)<br />

• ステートレス アドレス 自 動 構 成 (RFC 2462)<br />

• パス MTU ディスカバリ (RFC 1981)<br />

• ネイバー ディスカバリー プロトコル (RFC 2461)<br />

• マルチキャスト リスナ ディスカバリ (RFC 2710)<br />

• トンネリング (RFC 2529、RFC 2893、RFC 3056)<br />

レガシー IPv4 と IPv6 ルーティングに 対 する 別 のテスト スィートもあります。IPv6 と IPv4 はデュアルスタック 実 装<br />

でテストする 必 要 があります。<br />

テスト 設 定 :<br />

IxANVL Linux ワークステーションは、 直 接 DUT に 接 続 するか、いくつかのテスト インターフェイスを 持 つ <strong>Ixia</strong> テ<br />

スト ハードウェアを 介 して 接 続 します ( 図 13 を 参 照 )。<strong>Ixia</strong> テスト プラットフォームは、テスト ケースの 構 成 によっ<br />

て、IPv6 と IPv4 モードでホストまたはルーターをエミュレートします。<br />

方 法 :<br />

IxANVL では、 様 々な IPv6 RFC の 直 接 解 釈 に 基 づき、 多 数 の DUT テスト ケースを 実 行 します。<br />

1. IP アドレス、MAC アドレス、ゲートウェイなど DUT のパラメータを 含 む、 適 切 なネットワーク パラメータで、<br />

IxANVL ネットワーク インターフェイスをそれぞれ 構 成 します。<br />

2. DUT の 構 成 を 指 定 します。 一 般 的 には、Expect スクリプトなど、コマンド スクリプトから 行 います。IxANVL で<br />

は 自 動 的 にスクリプトが 実 行 され、テスト 前 、 最 中 、 後 に DUT を 構 成 します。<br />

3. テスト ケース セットを 選 択 して、IxANVL で 実 行 します ( 図 14)。<br />

4. バッチ モードでコマンドスクリプトを 使 って IxANVL を 実 行 し、1 つのテストが 終 わったら 必 要 に 応 じて、DUT<br />

を 再 構 成 し IxANVL テスト 設 定 に 一 致 させます。<br />

結 果 :<br />

合 格 / 不 合 格 の 数 、 不 合 格 になった 理 由 ( 図 15 を 参 照 )。


Linux<br />

workstation<br />

DUT<br />

図 13. IPv6 コンフォーマンス テスト 設 定<br />

図 14. IxANVL コンフォーマンス テスト ケース


図 15. IxANVL テスト 結 果


2. IPv6/IPv4 転 送 パフォーマンス テスト<br />

目 的 :<br />

IPv6 と IPv4 転 送 トラフィックにおいて、データ プレーンのパフォーマンスの 特 徴 を 理 解 すること。IETF RFC2544<br />

では、データ プレーンのパフォーマンスの 特 徴 を 明 確 にする 方 法 が 定 義 されています。<strong>Ixia</strong> は IxScriptMate で<br />

RFC2544 テストを 実 装 します。RFC2544 をサポートするために、4 種 類 のテストが 開 発 されています。<br />

• 連 続 的 にテストを 行 い、プロトコル 仕 様 で 許 容 された 最 小 限 のギャップで DUT がいかに 様 々なフレーム 数 に<br />

応 答 するかを 判 断 します。<br />

• フレーム ロス テストを 行 い、 異 なる 負 荷 を 持 つストリームに DUT がいかに 応 答 するかを 判 断 します。<br />

• スループット テストでは、DUT の 最 高 のフレーム 転 送 率 を 検 出 します。<br />

• レイテンシ テストでは、DUT がフレームを 転 送 するために 必 要 なオーバーヘッド 処 理 能 力 を 検 出 します。<br />

テスト 設 定 :<br />

このテストには、 最 低 でも 2 つの <strong>Ixia</strong> ポートが 必 要 で、IxScriptMate RFC2544 テストとともに 使 用 します ( 図 16<br />

を 参 照 )。<br />

方 法 :<br />

このテストでは、DUT のポート 密 度 に 一 致 するいくつかのテスト ポートが 必 要 になります。 理 想 としては、テストで<br />

DUT のすべての 入 力 ポートへのトラフィックを 一 杯 にすることです。 多 数 の <strong>Ixia</strong> ロード モジュールが DUT に 接 続<br />

されます。<strong>Ixia</strong> の IxScriptMate を 使 って、RFC 2544 ベンチマーク テストを 行 います。<br />

1. 適 切 な <strong>Ixia</strong> ロード モジュールと DUT を 接 続 します。DUT のポート 密 度 に 一 致 させます。<br />

2. クライアント コンソールで IxScriptMate を 実 行 します。RFC2544 テストを 選 択 します。<br />

3. RFC2544 テストごとに、 適 切 なポートとトラフィック パラメータを 構 成 します。Traffic Setup メニューでプロトコル<br />

の 種 類 を 設 定 します( 図 17)。<br />

4. IPv6 のパフォーマンスの 特 徴 を 理 解 するために 4 種 類 すべてのテストを 実 行 します。<br />

IPv4 が 混 在 するトラフィック<br />

テスターは、 同 じコンソールで IxScriptMate の 別 のインスタンスを 実 行 できます。2 つめの IxScriptMate では、<br />

IPv4 パフォーマンスを 生 成 し 測 定 するために 割 り 当 てられた 別 のポートで、 同 じ RFC2544 テストを 実 行 します。ユ<br />

ーザーは、IPv6 トラフィックを 実 行 しているポート (IxScriptMate の 最 初 のインスタンス) の 数 と IPv4 トラフィックを<br />

実 行 しているポート (IxScriptMate の 2 番 目 のインスタンス) の 数 を 調 整 することができます。IPv6 と IPv4 が 混 在<br />

するトラフィックを 生 成 して、デュアルスタック DUT にストレスを 加 えることが 目 的 です。<br />

テスト 入 力 :<br />

• パケット 長<br />

• 提 供 された 負 荷<br />

• IPv6 と IPv4 混 在 率


結 果 :<br />

• スループット<br />

• レイテンシ<br />

• パケット ロス<br />

IPv4 packets<br />

IPv4 packets<br />

IPv6 packets<br />

DUT<br />

dual stack router<br />

IPv6 packets<br />

図 16. パケットの 転 送 パフォーマンス テスト 設 定<br />

図 17. ポートとトラフィック パラメータの 構 成


3. トンネリング 機 能 テスト<br />

目 的 :<br />

IPv6 と IPv4 の 間 で 正 しいカプセル 化 とカプセル 化 解 除 を 検 証 すること。<br />

テスト 設 定 :<br />

このテストには 2 つの <strong>Ixia</strong> ポートを DUT に 接 続 します。1 つは IPv6 トラフィックを 生 成 し、もう 1 つは IPv6<br />

over IPv4 トンネルを 監 視 します ( 図 18 を 参 照 )。IxExplorer アプリケーションを 使 って、IP パケットを 生 成 し 分 析 し<br />

ます。 様 々なトンネリング 方 法 を 実 行 します。<br />

方 法 :<br />

1. テストするトンネリング 方 法 をサポートするように DUT を 構 成 します。<br />

2. DUT がサポートするトンネリング 方 法 に 一 致 するように 正 しく 構 成 された IPv6 アドレスで 1 つの <strong>Ixia</strong> ポートを<br />

設 定 して IPv6 トラフィックを 生 成 します。<br />

3. 適 切 なデータ 保 全 性 署 名 を 使 って、IPv6 トラフィック ストリームを 設 定 します。<br />

4. トンネル トラフィックを 測 定 するために 受 信 ポートを 設 定 します。トンネル 化 されたパケットを 分 析 するためにキャ<br />

プチャ バッファを 設 定 します。<br />

テスト 入 力 :<br />

• 提 供 された 負 荷<br />

• パケット 長<br />

• パケット ヘッダーとペイロード<br />

• アドレス 範 囲<br />

結 果 ( 図 19 を 参 照 ):<br />

• ヘッダーとペイロードの 保 全 性 チェック<br />

• パケット ロス<br />

• アドレス 変 換 – IPv4 アドレスの 検 証<br />

IPv6<br />

packets<br />

dual stack router<br />

IPv6 / IPv4<br />

packets<br />

DUT<br />

IPv6<br />

header<br />

transport<br />

header<br />

data<br />

IPv4<br />

header<br />

IPv6<br />

header<br />

transport<br />

header<br />

data<br />

図 18. トンネリング 機 能 テスト 設 定


図 19. トンネリング 機 能 テスト 結 果


4. トンネリング パフォーマンス テスト<br />

目 的 :<br />

カプセル 化 およびカプセル 化 解 除 された IPv6 トンネル トラフィックで、DUT のパフォーマンスの 特 徴 を 理 解 するこ<br />

と。IxScriptMate では、 以 下 の 3 種 類 のトンネリング パフォーマンス テストをサポートします。<br />

• トンネル キャパシティ テストは、 様 々な 数 のトンネルで DUT が 喪 失 したフレーム 数 を 検 出 します。<br />

• トンネル フレーム ロス テストは、 様 々なフレーム 率 で DUT が 喪 失 したフレーム 数 を 検 出 します。<br />

• トンネル スループット テストは、DUT がフレーム ロスなしでフレームを 受 信 し 転 送 する 最 高 率 を 検 出 します。<br />

テスト 設 定 :<br />

このテストでは、 最 低 でも 2 つの <strong>Ixia</strong> ポートが 必 要 で、IxScriptMate IPv6 トンネリング テストとともに 使 用 します。<br />

一 対 一 のトラフィック マッピングを 使 って、ペアのポートで IPv6 トンネルを 使 用 します。1 つのポートは 受 信 ポートに<br />

伝 送 します。ユーザーはテスト ポートのペアを 複 数 指 定 して、 負 荷 を 高 めることができます。 伝 送 ポートでは IPv6<br />

パケットが 生 成 され、 受 信 ポートは トンネル IPv6 over IPv4 トラフィックを 予 想 します。 図 20 を 参 照 。<br />

方 法 :<br />

1. DUT を 構 成 して、テストするトンネリング 方 法 をサポートします。 現 在 IxScriptMate では、 手 動 で 構 成 されたトン<br />

ネル、IPv4 対 応 トンネル、6to4 トンネル、ISATAP トンネルをサポートします。<br />

2. IxScriptMate で 適 切 なパラメータを 設 定 します。<br />

3. DUT がサポートする 別 のトンネリング 手 法 に、 手 順 1 と 2 を 繰 り 返 します。<br />

4. 3 種 類 すべてのテストを 実 行 して、パフォーマンスの 特 徴 を 理 解 します。<br />

テスト 入 力 ( 図 21 を 参 照 ):<br />

• トンネル エンド ポイント — IPv6 と IPv4 アドレス<br />

• トンネリング 方 法 — 手 動 構 成 、IPv4 対 応 、6to4、ISATAP<br />

• トンネル 数 (トンネル キャパシティ テストに 必 要 )<br />

• 最 大 伝 送 率<br />

• ロス 許 容 量<br />

• フレーム サイズ<br />

結 果 ( 図 22 を 参 照 ):<br />

• フレーム ロス<br />

• トンネル スループット<br />

• レイテンシ<br />

• パケットの 保 全 性 エラー<br />

• パケットのシーケンス エラー


図 20. トンネリング パフォーマンス テスト 設 定<br />

図 21. トンネリング パフォーマンス テスト パラメータ


図 22. トンネリング パフォーマンス テスト 結 果


5. IPv6 ルーティング パフォーマンスとスケーラビリティ テスト<br />

目 的 :<br />

IPv6 コントロール プレーンのパフォーマンスとスケーラビリティの 特 徴 を 理 解 すること。MBGP4+ などの IPv6 ルー<br />

ティング プロトコルをテストし、 特 徴 をまとめます。<strong>Ixia</strong> テスト ツールは、 各 テスト ポートの 背 後 にある 多 数 のピア/ 近<br />

接 、ルートをエミュレートするため、わずかなテスト ポートで 多 くの 複 雑 なテスト シナリオを 完 了 できます。このカテゴ<br />

リの 一 般 的 なテストには、 以 下 のものがあります。<br />

• 転 送 情 報 ベース<br />

• ルーティングのスケーラビリティ<br />

• ルート 収 束<br />

• ルーティングの 安 定 性<br />

テスト 設 定 :<br />

IxExplorer を 使 って、 各 物 理 ポートの 背 後 にある 複 数 の BGP ピアとルートをエミュレートします。このテストでは、 最<br />

低 2 つの <strong>Ixia</strong> テスト ポートを DUT に 接 続 します。DUT のキャパシティに 合 わせて さらに <strong>Ixia</strong> ポートを 追 加 す<br />

ることができます。 図 23 を 参 照 。<br />

方 法 :<br />

1. Protocol Interfaces フォルダの 下 で <strong>Ixia</strong> ポートがエミュレートする IPv6 アドレスを 構 成 します。<br />

2. BGP プロトコル フォルダの 下 で BGP ピアを 構 成 します。ユーザーは 表 計 算 設 定 でピアの 数 を 簡 単 に 増 やす<br />

ことができます。<br />

3. 各 BGP ピアに 合 わせてルーターを 構 成 します ( 図 24 を 参 照 )。ここでもユーザーは、 各 ルートの 必 須 および<br />

オプション BGP 属 性 を 含 み、 完 全 にルーターの 設 定 をコントロールできます。<br />

4. BGP エミュレーションを 起 動 し、DUT に 登 録 され 伝 搬 されるすべてのルートを 観 察 します。<br />

5. 自 動 トラフィック ストリームを 設 定 して、すべての 要 請 ルートをターゲットにします。エミュレートされたトポロジーに<br />

基 づいて、DUT が 正 しい 宛 先 にトラフィックを 配 信 できることを 検 証 します。<br />

6. エミュレートされたルートをフラップして、インターネットの 不 安 定 さをシミュレートします ( 図 25 を 参 照 )。<br />

7. OSPFv3、IS-ISv6、RIPng にテスト 手 順 を 繰 り 返 します。<br />

テスト 入 力 :<br />

エミュレートされたトポロジーのサイズは、 以 下 の 変 更 を 行 うことによって、 様 々なテスト シナリオに 合 わせて 調 整 でき<br />

ます。<br />

• エミュレートされたルーターの 数<br />

• ピア/ 近 接 の 数<br />

• ルートまたは LSA/LSP の 数<br />

• ルートまたはリンクの 属 性<br />

• ルート フラッピングの 長 さと 頻 度


結 果 :<br />

主 な 測 定 目 的 は、 負 荷 が 高 く 大 幅 な 変 動 があるトラフィックをコントロール プレーンで 正 しく 転 送 できるかどうか、<br />

DUT の 能 力 を 判 定 することです。 一 般 的 に 測 定 するものは、 以 下 のとおりです。<br />

• パケット ロス<br />

• パケット シーケンス エラー<br />

• 誤 配 信 されるパケット<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

DUT<br />

dual stack<br />

router<br />

IXIA<br />

IXIA<br />

図 23. ルーティング パフォーマンスとスケーラビリティ テスト<br />

図 24. 要 請 ルートで 複 数 の BGP ピアをエミュレートする <strong>Ixia</strong>


図 25. エミュレートされたルートはフラップして、インターネットの 不 安 定 さをシミュレート


用 語 集<br />

COA (Care-Of-Address:<br />

気 付 けアドレス) モバイル デバイスのための 一 時 的 な IP アドレス。COA<br />

により、デバイスがホーム ネットワーク 外 から 接 続 されてい<br />

てもメッセージの 配 信 を 可 能 にします。 気 付 けアドレスは、<br />

デバイスの 現 在 のインターネットへの 接 続 点 を 特 定 して、<br />

デバイスの 永 久 的 IP アドレスを 変 えることなく 別 の 場 所<br />

から 接 続 できるようにします。 受 信 者 が 気 付 けアドレスで<br />

受 信 できるときは、 既 知 の 永 久 アドレスに 送 信 されたメッセ<br />

ージは、 気 付 けアドレスにルーティングされます。<br />

CIDR (Classless Inter-Domain<br />

Routing) CIDR は、IPv4 アドレス クラスの 元 のシステムで 行 われ<br />

たときよりもさらに 柔 軟 に、 内 部 ドメイン ルーティングで 使<br />

用 されるインターネット アドレスを 割 り 当 てて 指 定 します。<br />

その 結 果 、 利 用 可 能 なインターネット アドレスの 数 が 大 幅<br />

に 増 えました。<br />

通 信 ノード<br />

モバイル ノードが 通 信 するピア ノード。 通 信 ノードは、モ<br />

バイルまたは 静 止 のいずれかです。<br />

DHCP (Dynamic Host<br />

Configuration Protocol) 通 信 プロトコル。DHCP は 組 織 のネットワークで IP アドレ<br />

スの 割 り 当 てを 自 動 化 します。DHCP では、コンピュータ<br />

がネットワークの 別 の 場 所 に 接 続 されているとき、ネットワ<br />

ーク 管 理 者 は、 中 央 サーバーからの IP アドレスの 管 理 と<br />

配 信 を 可 能 にし、 自 動 的 に 新 しい IP アドレスを 送 信 でき<br />

ます。<br />

EGP (Exterior<br />

Gateway Protocol) ネットワークに 接 続 するルーターにルーティング 情 報 を 配<br />

信 するプロトコル。<br />

フォーリン エージェント (FA)<br />

(モバイル IP) モバイル ノードにモビリティ エージェント<br />

として 動 作 するルーター。フォーリン エージェントは、ホー<br />

ム エージェントと 呼 ばれる 別 のタイプのモビリティ エージ<br />

ェントとともに 動 作 し、ホーム ネットワーク 外 からインターネ<br />

ットに 接 続 しているデバイスのインターネット トラフィックの<br />

転 送 をサポートします。<br />

GRE (Generic Routing<br />

Encapsulation) パケットをカプセル 化 して GRE パケット 内 で 伝 送 すること<br />

により、あるネットワーク プロトコルが 別 のネットワーク プ<br />

ロトコルに 伝 送 されるのを 許 可 するプロトコル。<br />

IS-ISv6 (Intermediate System<br />

to Intermediate System) OSI/IP ルーティング プロトコル。IS-ISv6 は IPv6 アドレ<br />

ッシングをサポートする 新 バージョン。MPLS トラフィック<br />

エンジニアリング パラメータは、プロトコルに 拡 張 子 を 付<br />

けて IS-IS (IS-IS-TE) を 使 って 配 信 できます。


ICMPv6 (Internet Control<br />

Message Protocol v6) エラー メッセージ、テスト パケット、IP 関 連 の 情 報 メッセ<br />

ージを 生 成 できる、IP の 拡 張 機 能 。<br />

IGP (Internet Gateway<br />

Protocol) ネットワーク 内 で、ルーターにルーティング 情 報 を 配 信 す<br />

るプロトコル。「ゲートウェイ」という 言 葉 は 古 い 言 葉 で、 現<br />

在 は「ルーター」が 使 われる。IGP には、OSPF、IS-IS、<br />

RIP などがあります。<br />

ISATAP (Intra-Site Automatic<br />

Tunnel Addressing Protocol) IPv6 移 行 メカニズム。ISATAP では、IPv6-in- IPv4 トン<br />

ネルが 自 動 的 にサイトに 生 成 されるようにします。アドレス<br />

とルーティング 情 報 を 得 るには、 各 ホストは、サイト 内 で<br />

ISATAP ルーターに 照 会 します。<br />

MTU (Maximum<br />

Transfer Unit) インターネットなどのパケットまたはフレーム ベースのネッ<br />

トワークで 送 信 可 能 な 最 大 サイズのパケットまたはフレー<br />

ム。MTU サイズが 大 きすぎると、そのパケットを 処 理 でき<br />

ないルーターに 遭 遇 した 場 合 、 再 伝 送 されます。MTU サ<br />

イズが 小 さすぎると、 送 信 され 処 理 されるヘッダー オーバ<br />

ーヘッドと 肯 定 応 答 が 比 較 的 増 えます。<br />

モバイル ノード<br />

ホーム アドレスを 介 して 到 達 するけれど、あるリンクから 別<br />

のリンクへと 接 続 点 を 変 えられるノード。<br />

MBGP+ (Multi-Protocol<br />

Border Gateway Protocol Plus) MBGP+ は BGP の 機 能 を 拡 張 して、IPv6 ルートを 含<br />

む、さらに 多 くの 要 請 ルート 種 類 をサポートできるようにし<br />

たもの。<br />

NAT (Network Address<br />

Translation) あるネットワーク 内 で 使 用 されるインターネット プロトコル<br />

アドレスを 別 のネットワーク 内 で 知 られる 別 の IP アドレス<br />

に 変 換 すること。これにより、 組 織 内 で 重 複 する IP アドレ<br />

スを 使 用 し、 外 部 では 固 有 のアドレスを 使 用 できるようにし<br />

ます。<br />

OSPF (Open Shortest<br />

Path First)v3 1 つの 自 律 システム (AS) 内 で IP ルーターがルーティ<br />

ング パスを 判 断 するために 使 用 するリンクステート ルー<br />

ティング プロトコル。OSPFv3 は、IPv6 アドレスをサポー<br />

トするバージョン。<br />

RIPng (Routing Information<br />

Protocol next generation) ホップ カウントをルーティング 測 定 法 として 使 用 するイン<br />

ターネット ルーティング プロトコル。RIP はインターネット<br />

で 使 用 される 最 も 一 般 的 な IGP。RIPng は IPv6 アドレ<br />

スをサポートする 新 しいバージョン。


謝 辞<br />

著 者 :<br />

Dean Lee、Elliott Stewart

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