Meet the HP Superdome servers - 日本HP (ヒューレット・パッカード) - HP

はじめに
HP Itanium ベースのオプティマイザは、コードを変換し、Itanium TM ベースの HP-UX システム上でのコードの実行効率を
高めます。オプティマイザは、アプリケーションのパフォーマンスを大幅に改善します。最適化のレベルが上がるほど実
行される解析の複雑さが増すため、コンパイル時間とメモリ消費量は増大します。
このドキュメントで取り扱う内容は、次のとおりです。
• 最適化の 6 つのレベル
• プロシージャ間の最適化
• 高度な最適化オプションとプラグマ
• プロファイル ベースの最適化
最適化の 6 つのレベル
最適化には、6 つのレベルがあります。各レベルは、下位レベルの上位集合となっています。追加のパラメータを使用し
て、最適化の程度、コンパイル時間、生成される実行可能プログラムのサイズを制御できます。
レベル ゼロ
+O0
説明:
• 単純なレジスタ割り当て
• 単純なスケジューリング(1 命令/サイクル、1 バンドル/サイクル)
• ほとんどの場合、使用しないこと
利点:
コンパイル時間は最速。ただし、生成コードの質の点から、この最適化レベルを使用しないことを強く推奨します。
レベル1
+O1(デフォルト)
説明:
• 共通の部分式の削除、定数の畳み込み、ロード/ストアの削除など、単一基本ブロックを対象とするローカルな最適
化
• レベル ゼロより高度な命令スケジューリング
• ローカル スカラー、C/C++ のフォーマル スカラーに対するレジスタ プロモーション
• C++で、変換ユニット内の逆方向(backward) 呼び出しのインライン化
利点:
• +O0 より格段に高速なコードを生成、かつ、+O2 よりコンパイル時間が高速
• コードのデバッグ性を維持
レベル2
+O2 または–O
説明:
• レベル 1 の最適化に加えて、関数全体を対象とする最適化を実行
• 高速なコンパイル時間とパフォーマンス向上を保証するため、調整した経験則に基づいて、モジュール内インライン化
を実行
• グルーバル最適化、コード モーション(移動)、レジスタ プロモーションを実行
• データ プリフェッチ、合計の削減(sum reduction)、スカラー置換、強度の低減(strength reduction)、アンローリング、イ
ンクリメント後統合(post-increment synthesis)など、ループ最適化を実行
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