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Environmental Product Declaration

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Registration<br />

Number S-P-00117-1~4971<br />

<strong>Environmental</strong> <strong>Product</strong> <strong>Declaration</strong><br />

環 境 製 品 宣 言<br />

For wire and cable World Wide Standard Cable ® ‘ ECO-FLEX series<br />

ワールドワイドスタンダードケーブル ® エコフレックスシリーズ<br />

<br />

-1- Revision ver.1.6 2009.12


Registration<br />

Number S-P-00117-1~4971<br />

ワールドワイドスタンダードケーブル®エコフレックス<br />

(World Wide Standard Cable® ECO-FLEX series)<br />

§1. 製 品 情 報<br />

1.1 製 品 紹 介<br />

日 合 通 信 電 線 のワールドワイドスタンダードケーブル®(W.W.S.C.®)エコフレックスシリーズは、 欧 州 (CE)、 北 米 (UL,<br />

CSA)の 認 証 を 取 得 した 輸 出 用 の 海 外 規 格 適 合 ケーブルです。 材 料 にはヨーロッパの『RoHS 指 令 』に 適 合 ( 鉛 ・カドミウ<br />

ム・ 水 銀 ・ 六 価 クロム・PBB・PBDEを 含 まない)し、ハロゲンを 含 まないTPE 素 材 を 使 用 しております。 構 造 は、 単 線 、シー<br />

ルド 有 りケーブル、シールド 無 しケーブル、ソーラーシリーズの4タイプあり 全 13 品 種 になります。( 図 1・ 表 1 参 照 )また、<br />

構 成 部 品 の 材 料 は 表 2のようになっています。<br />

絶 縁 体 :TPE<br />

導 体 : 銅<br />

単 線<br />

シース:TPE<br />

テープ: 紙 ・ 不 織 布<br />

ケーブル(シールド 無 )<br />

シールド: 錫 メッキ 銅<br />

ケーブル(シールド 有 )<br />

SOLARケーブル<br />

図 1 製 品 の 構 造 図 及 び 構 成 部 品 の 材 料<br />

種<br />

類<br />

単<br />

線<br />

(<br />

シー<br />

ケー<br />

ル<br />

ブ<br />

ド<br />

ル<br />

無<br />

)<br />

(<br />

シー<br />

ケー<br />

ル<br />

ブ<br />

ド<br />

ル<br />

有<br />

)<br />

表 1 エコフレックスシリーズの 品 種 と 製 品 数<br />

製 品 名<br />

05Z1-K<br />

(300/500V)<br />

1Z1-K+07Z1-K<br />

(450/750V)<br />

ECO-FLEX14000T<br />

(300/300V)<br />

ECO-FLEX14000T<br />

(300/500V)<br />

ECO-FLEX14000T<br />

(600/1000V)<br />

ECO-FLEX14000T<br />

(600V)<br />

ECO-FLEX14000T<br />

(600V)<br />

ECO-FLEX14000TS<br />

(300/300V)<br />

ECO-FLEX14000TS<br />

(300/500V)<br />

ECO-FLEX14000TS<br />

(600/1000V)<br />

ECO-FLEX14000TS<br />

(600V)<br />

ECO-FLEX14000TS<br />

(600V)<br />

ECO-FLEX-SOLAR<br />

*<br />

公 称 断 面 積<br />

芯 数<br />

( 導 体 サイズ) (コアの 本 数 )<br />

mm 2<br />

0.14-1.0 1c 6<br />

1.5-240 1c 15<br />

0.14-1.5 2-60c 413<br />

0.14-6.0<br />

1.5-6.0<br />

2-60c<br />

2-60c<br />

10-35<br />

10-35<br />

2-5c<br />

2-5c<br />

606<br />

252<br />

0.14-6.0 2-60c 590<br />

0.14-6.0 2-60c<br />

606<br />

10-35 2-5c<br />

0.14-1.5 2-60c 413<br />

0.14-6.0 2-60c<br />

10-35 2-5c<br />

1.5-6.0 2-60c<br />

10-35 2-5c<br />

0.14-6.0 2-60c 590<br />

0.14-6.0 2-60c<br />

10-35 2-5c<br />

606<br />

1.5-35 1c 16<br />

製 品 数<br />

4971<br />

※ 公 称 断 面 積 のバリエーションは 以 下 の 通 りとする。<br />

0.14,0.25,0.34,0.5,0.75,1.0,1.5,2.5,4.0,6.0,10,16,<br />

25,35,50,70,95,120,150,185,240mm 2<br />

製<br />

品<br />

数<br />

606<br />

252<br />

表 2 材 料 リスト<br />

部 品 名 材 料 含 有 量 (%)<br />

導 体 銅 4-65<br />

絶 縁 体 TPE(エラストマー) 9-17<br />

介 在 PP(ポリプロピレン) 0-5<br />

テープ 紙 ・ 不 織 布 1 以 下<br />

シールド 錫 メッキ 銅 3-26<br />

シース TPE(エラストマー) 13-60<br />

1.2 安 全 認 証<br />

日 合 通 信 電 線 のエコフレックスシリーズは 下 記 の 安<br />

全 認 証 を 取 得 しています。 認 証 番 号 は 表 3を 参 照 して<br />

下 さい。<br />

表 3 認 証 番 号<br />

a) 単 線 ・ECO-FLEX14000Tシリーズ<br />

VDE ※1 UL ※2 c-UL ※3<br />

40009840<br />

40009841<br />

40009842<br />

40009843<br />

40009844<br />

40013031<br />

E194236<br />

E194237<br />

E207230<br />

E209358<br />

E309493<br />

E314378<br />

b)ECO-FLEX-SOLARシリーズ<br />

TÜV ※4 UL ※2 c-UL ※3<br />

R50068388<br />

E308480<br />

※1 ドイツ 電 気 技 術 協 会 認 証 試 験 部<br />

※2 Underwriters Laboratories Inc<br />

※3 Canadian Standard Association (CSA) UL 認 証<br />

※4 TÜV Rheinland.Co.,Ltd.


Registration<br />

Number S-P-00117-1~4971<br />

1.3 環 境 側 面 ・ 製 品 特 徴 及 びその 他 の 情 報<br />

a) RoHS 指 令 適 合<br />

水 銀 、 六 価 クロム、 鉛 、カドミウム、<br />

臭 素 系 難 燃 剤 (PBDE,PBB) 規 定 値 以 下 。<br />

b) 火 災 リスク( 難 燃 性 )<br />

垂 直 難 燃 試 験 :EN 50265-2-1, UL1581 VW-1 適 合 。<br />

トレイ 試 験 :IEC 60332-3, UL1581 VW-1 for CT use<br />

適 合 。<br />

c) ケーブルの 燃 焼 時 の 発 煙 物 質<br />

低 発 煙 性 試 験 :EN 50268-1 適 合 。 毒 ガス 発 煙 性 試<br />

験 :HD 605 S1 適 合 。Toxicity Index 5 以 下 。<br />

d) ノンハロゲン 対 応<br />

EN 50267-1 適 合 。ハロゲンガス 濃 度 5mg/gもしくは<br />

0,5% 以 下 。<br />

e) 腐 食 性 試 験<br />

HD 602 S1 適 合 。 腐 食 性 :pH4,3 以 上 。<br />

導 電 性 :10μS/mm 以 下 。<br />

f) 製 品 用 途<br />

電 源 供 給 及 び 通 信 用 途 に 使 用 する 配 線 用 ワイヤ 及<br />

びケーブル。<br />

g) 製 品 寿 命<br />

許 容 電 流 内 の 使 用 において 最 大 20 年 。<br />

(IEC、JCS 規 格 による)<br />

§2. 環 境 パフォーマンス<br />

2.1 ライフサイクルアセスメントの 諸 条 件<br />

ライフサイクルアセスメントの 諸 条 件 は、 表 4を 参 照 く<br />

ださい。<br />

表 4 ライフサイクルアセスメントの 諸 条 件<br />

LCA 結 果 の 評 価 の 範 囲 と 内 容<br />

ライフサイクルフロー<br />

製 造 の 段 階<br />

使 用 の 段 階<br />

廃 棄 の 段 階<br />

機 能 単 位<br />

基 礎 データ<br />

法<br />

)<br />

図 2 参 照<br />

原 材 料 の 生 産 ・ 鉱 物 資 源 の 採 掘 ・ 材<br />

料 の 製 造 ・ 工 場 での 製 品 製 造<br />

原 材 料 の 採 掘 から 国 内 までの 輸 送<br />

( 国 内 から 材 料 製 造 場 所 までの 輸 送 は 考<br />

慮 していません。)<br />

範 囲 外<br />

使 用 排 出<br />

原 単 位<br />

原 材 料 の<br />

( デ<br />

ー 採 取 ・ 輸 送<br />

調<br />

タ 材 料 の<br />

査 品<br />

製 造 ・ 輸 送<br />

質<br />

方 自 社 工 場<br />

での 製 造<br />

カットオフ<br />

期 間<br />

場 所<br />

LCA 実 施 条 件<br />

製 品 100mあたり<br />

2008 年 7 月 ~2009 年 6 月<br />

PCR 2005.11 「 Electric wire and<br />

cables」による<br />

参 考 文 献 による 一 般 データ<br />

サイト 固 有 のデータ<br />

(ヒアリング 調 査 )<br />

サイト 固 有 のデータ<br />

(サンプリング 手 法 ※5 )<br />

絶 縁 紙 ・ 不 織 布<br />

サンプリング 実 施 条 件<br />

2003 年 9 月 ~2007 年 12 月<br />

伊 賀 上 野 第 1 工 場<br />

伊 賀 上 野 第 3 工 場<br />

(<br />

上<br />

流<br />

内<br />

部<br />

製<br />

造<br />

プ<br />

ロ<br />

セ<br />

ス<br />

シ<br />

ス<br />

下<br />

テ<br />

流<br />

ム<br />

外 )<br />

図 2 ライフサイクルフロー<br />

2.2 環 境 パフォーマンス 宣 言<br />

環 境 パフォーマンス 宣 言 は、ライフサイクルアセスメン<br />

ト(ISO 14040)の 結 果 に 基 づいています。<br />

下 記 の 表 5に 記 載 される 項 目 については、 詳 細 は<br />

データベース ※6 で 公 開 しています。データベースをご 利<br />

用 になるには、こちらのWEBサイトにアクセスしてくだ<br />

さい。(URL: www.environdec.com)<br />

化 学 物<br />

質 宣 言<br />

素 材 の 採<br />

取 ・ 加 工<br />

材 料 の 製 造<br />

材 料 の 輸 送<br />

製 造 3<br />

製 造 4<br />

製 造 5<br />

製 造 6<br />

製 造 7<br />

製 造 8<br />

出 荷<br />

使 用<br />

輸 送<br />

廃 棄<br />

資 源 の<br />

利 用 状 況<br />

資 源 の<br />

使 用 宣 言<br />

LCA<br />

評 価 結 果<br />

銅 ・ PE ・ MgoH ・ PP<br />

裸 軟 銅 線 ・ 錫 めっき 軟 銅 線 ・TPE・ 介 在<br />

完 成 品<br />

材 料 の 輸 送<br />

導 体 撚 線<br />

絶 縁 押 出 加 工<br />

撚 線<br />

巻 替<br />

シールド<br />

加 工<br />

シース 押 出 加 工<br />

ケーブル(シールド 無 し)<br />

単 線<br />

ケーブルタイプ(シールド 有 り)<br />

ECO-FLEX-SOLAR<br />

表 5 環 境 パフォーマンス 宣 言 の 内 容<br />

法 規 制 で 指 定 された 化 学 物 質 リスト。<br />

PRTR 法 及 び 労 働 安 全 衛 生 法 (OHS)の<br />

対 象 物 質 の 含 有 があります。<br />

再 生 可 能 資 源 ・ 非 再 生 可 能 資 源<br />

A 重 油 ・ 軽 油 ・LNG・ 原 油 ・ 石 炭 ・ 銅 ・コー<br />

クス・ドロマイト・マグネシウム<br />

地 球 温 暖 化 ・オゾン 層 の 破 壊 ・ 酸 性 雨 ・ 対<br />

流 圏 オゾン 形 成 ・ 富 栄 養 化 ・ 一 般 廃 棄 物<br />

または 産 業 廃 棄 物<br />

※5 日 合 通 信 電 線 株 式 会 社 LCAレポート( 改 定 日 2009.12)<br />

付 属 書 A『LCAサンプリングメソッドの 概 要 』<br />

※6 ご 利 用 になる 前 には 必 ず『 取 り 扱 い 説 明 書 』をご 参 照 くださ<br />

い。


Registration<br />

Number S-P-00117-1~4971<br />

2.3 EPDに 関 する 環 境 関 連 法 規<br />

1 RoHS:Restriction of the USE of certain hazardous<br />

Substances in Electrical and Electronic Equipment<br />

2 PRTR:Pollutant Release and Transfer Register<br />

3 廃 掃 法 : 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関 する 法 律<br />

4 労 働 安 全 衛 生 法<br />

2.4 リサイクル 宣 言<br />

エコフレックスシリーズは 絶 縁 やシースがTPEの 為 、<br />

燃 焼 時 には 低 発 煙 性 を 実 現 し、 有 毒 ガス、ハロゲンガ<br />

ス 濃 度 が 基 準 値 内 になります(1.3 項 参 照 )。 銅 、 絶 縁<br />

材 、シース 材 等 は、 分 別 によりマテリアルリサイクルが<br />

可 能 です。<br />

§3 認 証 情 報<br />

認 証 機 関<br />

JIA 財 団 法 人 日 本 ガス 機 器 検 査 協 会<br />

SWEDAC 認 定 審 査 登 録 機 関 ( 認 定 番 号 1813)<br />

〒107-0052 東 京 都 港 区 赤 坂 1 丁 目 4 番 10 号 JIAビル<br />

Tel :03-3586-1686<br />

Fax:03-5570-5981<br />

認 定 有 効 期 限<br />

登 録 日 :2006.11.10 有 効 期 限 :2009.11.09<br />

情 報 の 開 示<br />

各 製 品 のこれらの 情 報 は、スウェーデン 環 境 管 理 協<br />

議 会 のWEBページをご 覧 下 さい。<br />

URL: www.environdec.com<br />

§4 企 業 及 び 組 織 紹 介<br />

商 号 : 日 合 通 信 電 線 株 式 会 社<br />

代 表 者 : 代 表 取 締 役 社 長 細 川 周 作<br />

設 立 年 月 日 : 昭 和 47 年 7 月<br />

資 本 金 : 2000 万 円<br />

本 社 所 在 地 : 〒581-0027<br />

大 阪 府 八 尾 市 八 尾 木 1-234<br />

事 業 所<br />

本 社 工 場 : 〒581-0027<br />

大 阪 府 八 尾 市 八 尾 木 1-234<br />

伊 賀 上 野 第 3 工 場<br />

: 〒518-0855<br />

三 重 県 伊 賀 市 上 野 万 町 2175-1<br />

事 業 内 容 : 電 線 の 製 造 及 び 販 売<br />

連 絡 先<br />

住 所 : 〒581-0027<br />

大 阪 府 八 尾 市 八 尾 木 1-234<br />

T e l : 072-923-5104<br />

F a x : 072-992-3422<br />

U R L : http://www.nichigoh.co.jp<br />

担 当 部 署 : 環 境 担 当 技 術 部<br />

企 業 紹 介<br />

日 合 通 信 電 線 は 主 にファクトリーオートメーション 用 の<br />

電 線 製 造 メーカです。 昨 今 のグローバリゼーションの 波<br />

と 御 客 様 のニーズを 満 たすべく、 欧 州 (CE)、 北 米<br />

(UL,CSA)の 認 証 を 取 得 した 輸 出 用 のワールドワイドス<br />

タンダードケーブル( 海 外 規 格 適 合 ケーブル)を 主 力 製<br />

品 として 製 造 ・ 販 売 しています。<br />

ISO 9001:2000、ISO 14001:2004を 取 得 しております。<br />

ISO 9001:2000<br />

認 証 番 号 :TÜV Rheinland No. 01 100 039357<br />

『 本 社 管 理 部 門 及 び 伊 賀 上 野 第 3 工 場 』<br />

ISO 14001:2004<br />

認 証 番 号 :JIA No.JE0821A<br />

『 電 線 の 設 計 ・ 開 発 及 び 製 造 』<br />

環 境 への 取 り 組 み<br />

弊 社 は 環 境 への 取 り 組 みの 一 環 としてライフサイク<br />

ルアセスメント(LCA)を 実 施 し、その 結 果 を 基 に 環 境 適<br />

合 設 計 (DfE)を 行 っています。またISO14001を 認 証 取<br />

得 し 環 境 に 配 慮 した 生 産 活 動 を 行 っております。<br />

参 考 文 献<br />

・ 日 合 通 信 電 線 ㈱LCAレポート( 改 定 2009.12)<br />

・ 日 合 通 信 電 線 ㈱ECO-FLEX-SOLAR<br />

LCAレポート( 改 定 2009.12)<br />

・ PCR 2005:11 Electric wire and cables<br />

・ ISO 14025:2006<br />

・ ISO 14020:2000<br />

・ ISO 14040:2006<br />

上 記 の 文 献 は 日 合 通 信 電 線 にて 利 用 可 能 です。<br />

『 電 線 電 纜 の 製 品 固 有 要 求 事 項 :2005 年 11 月 』<br />

(Electric wire and cables PCR. <strong>Product</strong> Category<br />

Rule:2005.11)は、Sven-Olof Ryding 氏 を 議 長 とするス<br />

ウェーデン 環 境 評 議 会 (SEMCO)のLCA 専 門 家 パネル<br />

(www.environdec.com/tc 参 照 ) によってレビューがな<br />

された。<br />

ISO 14025に 基 づく 宣 言 の 独 立 した 査 証 方 法<br />

組 織 内 部 による 査 証 第 三 者 による 査 証<br />

第 三 者 認 証 機 関 :<br />

JIA(Japan Gas Inspection Association 日 本 ガス 検 査<br />

協 会 )はSWEDAC(Swedish Authority for Conformity<br />

Assessment and Control)の 認 定 を 受 けている 第 三 者<br />

認 証 機 関 である。<br />

EPDは、 異 なるタイプⅢ 環 境 ラベルプログラムの 環 境<br />

宣 言 と 比 較 することはできない 場 合 がある。


Registration<br />

Number S-P-00117-1~4971<br />

付 属 書 A<br />

LCAサンプリングメソッドの 概 要<br />

概 要<br />

日 合 通 信 電 線 ( 以 下 弊 社 )では4971 品 目 のLCAを、サンプリングメソッドを 用 いて 実 施 した。LCA( 環 境 影 響 評 価 )では 通 常 固<br />

有 のデータを 必 要 とする 場 合 、1 製 品 ずつに 対 して 実 測 データを 収 集 し、 評 価 を 行 なうことが 一 般 的 である。しかしLCA 対 象 と<br />

なる 製 品 が 産 業 用 部 品 の 場 合 、1 製 品 毎 のデータ 収 集 を 行 なうのは 不 可 能 である。 何 故 ならこれらの 部 品 は、 最 終 製 品 の 構<br />

造 及 び 電 気 的 要 求 を 満 たす 為 にひとつの 製 品 群 において 複 数 のバリエーションが 設 けられ、 製 品 数 が 指 数 的 に 多 くなるから<br />

である。<br />

サンプリングメソッドとはあらかじめ 各 プロセス( 工 程 )の 特 徴 を 考 察 した 上 で 数 点 のサンプリング 実 施 し 測 定 後 のデータから<br />

傾 向 分 析 を 行 い 全 製 品 のLCAを 算 出 する 弊 社 の 開 発 した 手 法 である。 前 提 条 件 は、 同 一 材 料 ・ 同 一 の 構 造 規 則 、 同 一 の 製<br />

造 プロセスを 持 つシリーズ 製 品 である 事 とする。<br />

A.1. 序 文<br />

サンプリングメソッドとはあらかじめ 各 プロセス( 工 程 )<br />

の 特 徴 を 考 察 した 上 で 数 点 のサンプリング 実 施 し 測 定 後<br />

のデータから 傾 向 分 析 を 行 い 全 製 品 のLCAを 算 出 する 弊<br />

社 の 開 発 した 手 法 である。<br />

このサンプリングメソッドを 開 発 した 経 緯 は、LCA 対 象<br />

品 目 数 がこれほど 多 数 になると、 通 常 のLCA 手 法 のよう<br />

に 個 々のサイト 固 有 のデータを 調 査 することは、 時 間 的 作<br />

業 的 に 実 施 不 可 能 であったからだ。<br />

また 調 査 品 目 が 多 数 になった 背 景 には、 産 業 用 部 品 の<br />

場 合 、 最 終 製 品 の 構 造 及 び 電 気 的 要 求 などの 様 々な 顧<br />

客 要 求 を 満 たす 為 にひとつの 製 品 群 において 複 数 のバリ<br />

エーションが 存 在 し、4971 品 目 もの 製 品 数 となる。 弊 社 の<br />

ような 部 品 製 造 企 業 としては 一 製 品 のLCAをおこなっても<br />

あまり 意 味 を 持 たない。<br />

このような 背 景 から 弊 社 は、 多 数 の 製 品 に 対 応 できる<br />

サンプリングメソッドを 利 用 してLCA 調 査 をおこなった。<br />

次 章 からは、 弊 社 のケーススタディをもとに 具 体 的 にサ<br />

ンプリングメソッドを 説 明 する。<br />

A.2.サンプリング 方 法<br />

A.2.1 適 用 範 囲<br />

LCAの 対 象 物 は 弊 社 で 製 造 されるECO-FLEXシリーズ<br />

の4971 製 品 である。 製 品 一 覧 を 表 A.1に、 構 造 図 を 図 A.1<br />

に 示 す。<br />

これらの 製 品 は、 同 じ 材 料 、 構 造 規 則 及 び 同 じ 製 造 プロ<br />

セスを 持 つ 事 とする。<br />

また、 弊 社 の 内 部 製 造 プロセスでは、 電 力 以 外 のエネル<br />

ギー 消 費 は 無 い 為 、 電 力 消 費 量 のみを 調 査 の 対 象 とした。<br />

製 品 名<br />

表 A.1 製 品 一 覧<br />

製 品 構 造<br />

公 称 断 面 積<br />

mm 2 芯 数 製 品 数<br />

05Z1-K 単 線 0.14-1.0 1c 6<br />

1Z1-K+07Z1-K 単 線 1.5-240 1c 15<br />

ECO-FLEX14000T ケーブル 0.14-35 2-60c 2467<br />

ECO-FLEX14000TS シールド 付 ケー<br />

ブル<br />

0.14-35 2-60c 2467<br />

ECO-FLEX-SOLAR ケーブル 1.5-35 1c 16<br />

絶 縁 体<br />

(TPE)<br />

導 体<br />

( 軟 銅 線 )<br />

コア<br />

シールド<br />

( 錫 めっき 軟 銅 線 )<br />

介 在<br />

(PP)<br />

シース<br />

(TPE)<br />

図 A.1 ケーブル 構 造 図


Registration<br />

Number S-P-00117-1~4971<br />

表 A.2 サンプリング 実 施 条 件<br />

サンプリング 実 施 条 件<br />

期 間<br />

場 所<br />

機 能 単 位<br />

2003 年 9 月 ~2007 年 12 月<br />

伊 賀 上 野 第 1 工 場<br />

伊 賀 上 野 第 3 工 場<br />

製 品 1kmあたり<br />

A.2.2.1 製 造 設 備 の 選 定 基 準<br />

本 項 に 出 てくる 設 備 内 容 は2007 年 12 月 時 点 のものであ<br />

る。<br />

LCA 条 件 ( 表 A.2 参 照 )によると、 内 部 製 造 工 程 はサンプ<br />

リングメソッドを 用 いて 調 査 される。<br />

本 書 では、ケーブルの 電 力 量 測 定 の 例 としてシース 押<br />

出 加 工 ( 図 A.2 “ 製 造 8” 参 照 )を 用 いて 説 明 する。<br />

製 造 3から 製 造 8までの 内 部 製 造 工 程 は 全 て 同 様 の 概<br />

念 を 用 いて 評 価 する。<br />

上<br />

流<br />

素 材 の 採<br />

取 ・ 加 工<br />

材 料 の 製 造<br />

銅 ・ PE ・ MgoH ・ PP<br />

裸 軟 銅 線 ・ 錫 めっき 軟 銅 線 ・TPE・ 介 在<br />

【 調 査 項 目 】<br />

工 程 : シース 押 出 加 工<br />

製 造 番 号 : 8 ( 図 A.2 参 照 )<br />

設 備 数 : 7<br />

測 定 機 器 台 数 : 2 台 ( 電 力 計 )<br />

(<br />

内<br />

部<br />

製<br />

造<br />

プ<br />

ロ<br />

セ<br />

ス<br />

シ<br />

ス<br />

下<br />

テ<br />

流<br />

ム<br />

外 )<br />

材 料 の 輸 送<br />

製 造 3<br />

製 造 4<br />

製 造 5<br />

製 造 6<br />

製 造 7<br />

製 造 8<br />

出 荷<br />

使 用<br />

輸 送<br />

廃 棄<br />

完 成 品<br />

材 料 の 輸 送<br />

導 体 撚 線<br />

絶 縁 押 出 加 工<br />

撚 線<br />

巻 替<br />

シールド<br />

加 工<br />

シース 押 出 加 工<br />

単 線<br />

ケーブル(シールド 無 し)<br />

ケーブルタイプ(シールド 有 り)<br />

ECO-FLEX-SOLAR<br />

図 A.2 ライフサイクルフロー 図<br />

A.2.2 製 造 段 階 におけるLCAサンプリングメソッドの 適 用<br />

範 囲<br />

サンプリングメソッドは“ 製 造 3. 導 体 撚 線 ”から“ 製 造 8.<br />

シース 押 出 加 工 ”からなる 内 部 製 造 工 程 に 対 して 規 定 す<br />

る( 図 A.2 参 照 )。<br />

“ 製 造 8.シース 押 出 加 工 ”は、ケーブルを 製 造 するに 当<br />

たり、 最 も 重 要 となるプロセスである。その 為 、 内 部 製 造<br />

段 階 の 代 表 例 として 紹 介 する。<br />

シース 押 出 加 工 は、 粒 状 もしくは 粉 状 の 材 料 を 練 り 合<br />

わせ、 導 体 もしくは 撚 線 状 態 のものに 被 覆 させる 工 程 で<br />

ある。<br />

押 出 機 の 製 造 能 力 の 変 動 要 素 と 客 観 的 な 設 備 の 評 価<br />

基 準 は1スクリュー 径 に 基 づき 設 備 の 大 きさによって 判 別<br />

する 事 とする。また、 同 じ 大 きさの 設 備 においてはより<br />

2 稼 働 率 が 高 いものを 選 定 する 事 とする。<br />

設 備 の 規 模 が 大 きいものと 小 さいもの 及 び 中 程 度 のも<br />

のが 評 価 設 備 選 択 の 基 準 となる。<br />

また、 上 記 で 選 択 できない 場 合 は 吐 出 量 、 製 造 外 径 を<br />

参 考 に 設 備 選 択 を 行 なう 事 とする。<br />

設 備 の 選 択 方 法 を 以 下 に 示 す。<br />

1 スクリュー 径 :35、50、65、70、90mmの 種 類 がある。<br />

そ こ で 35mm と 50mm を 小 型 、 65mm を 中 型 および<br />

70mmと90mmを 大 型 の 設 備 として 分 類 する。それら<br />

から 選 択 した 設 備 の 測 定 結 果 から 傾 向 分 析 すること<br />

で、 全 ての 必 要 なデータを 調 べる 事 が 出 来 る。<br />

2 稼 働 率 : 稼 働 率 は 製 造 8の 製 造 ラインの 生 産 性 を 表<br />

す。 稼 働 率 が 高 いものはデータの 信 頼 性 の 上 で 重 要<br />

なポイントとなる。1において 分 類 した 小 型 、 中 型 お<br />

よび 大 型 の 各 分 類 において 高 稼 働 率 のものを 最 終<br />

的 な 測 定 対 象 設 備 とする。<br />

最 終 的 に 上 記 の 事 柄 から、また、これにより10 号 機 を 小<br />

型 設 備 から、4 号 機 を 中 型 設 備 から、5 号 機 を 大 型 設 備 か<br />

ら 選 出 した。<br />

1スクリュー 径 → 2 稼 働 率<br />

[mm] [%]<br />

1 号 機 (90) 3 号 機 (99)<br />

↓<br />

↓<br />

3 号 機 (90) 2 号 機 (89)<br />

↓<br />

↓<br />

5 号 機 (90) 3 号 機 (86)<br />

↓<br />

↓<br />

2 号 機 (90) 7 号 機 (86)<br />

↓<br />

↓<br />

7 号 機 (70) 1 号 機 (77)<br />

大 型<br />

4 号 機 (65) 4 号 機 (98)<br />

↓<br />

↓<br />

6 号 機 (65) 11 号 機 (89)<br />

↓<br />

↓<br />

11 号 機 (65) 6 号 機 (85)<br />

↓<br />

↓<br />

12 号 機 (65) 12 号 機 (81)<br />

9 号 機 (50) 10 号 機 (96)<br />

↓<br />

↓<br />

10 号 機 (50) 9 号 機 (87)<br />

↓<br />

↓<br />

8 号 機 (35) 8 号 機 (74)<br />

図 A.3 押 出 機 選 定 表<br />

中 型<br />

小 型


Registration<br />

Number S-P-00117-1~4971<br />

A.2.2.2 測 定<br />

制 御 盤 を 通 って 配 電 される 全 ての 機 械 を 測 定 する 為 に、<br />

制 御 盤 の 入 力 部 分 で 電 力 計 を 設 置 し、 電 力 量 を 測 定 する。<br />

測 定 期 間 は、 表 A.2 LCA 実 施 条 件 に 記 載 されている。 参<br />

照 製 品 は 全 て1kmの 製 造 単 位 にて 測 定 される。<br />

A.2.2.3.2 予 熱 消 費 電 力 量 の 測 定 結 果 ( 図 A.5 参 照 )<br />

予 熱 消 費 電 力 量 は、 測 定 工 場 周 辺 の 年 間 平 均 気 温 より<br />

算 出 する 事 とする。<br />

A.2.2.3 調 査 結 果<br />

対 象 物 : 製 造 8の 消 費 電 力 量 ( 以 下 W 801 とする)<br />

製 造 8のシース 押 出 加 工 で 考 えられる 消 費 電 力 量 への 影<br />

響 項 目 :<br />

1. 押 出 重 量 [kg]<br />

2. メルトフローレート(MFR)[g/min]<br />

3. 加 工 温 度 [℃]<br />

4. 周 囲 温 度 [℃]<br />

シース 押 出 加 工 では、 工 程 内 でふたつの 消 費 電 力 量<br />

の 測 定 項 目 に 分 けられる。<br />

A. シース 押 出 加 工 消 費 電 力 量<br />

B. 予 熱 時 消 費 電 力 量<br />

注 意 :<br />

項 目 2、3は 同 じ 材 料 を 使 用 する 場 合 変 化 しない 為 、 本 書 では 考<br />

慮 しない。 季 節 的 要 因 を 考 慮 し、 年 間 通 じた 平 均 気 温 を 算 出 方<br />

法 に 取 り 入 れる。<br />

A.2.2.3.1 シース 押 出 加 工 消 費 電 力 量 の 測 定 結 果<br />

( 図 A.4 参 照 )<br />

Y: 消 費 電 力 量 [kW/km]<br />

200<br />

180<br />

160<br />

140<br />

120<br />

100<br />

80<br />

60<br />

40<br />

20<br />

0<br />

Y = 0.27*X + 28.5<br />

0 100 200 300 400 500<br />

X: 押 出 重 量 [kg/km]<br />

図 A.4 シース 押 出 加 工 消 費 電 力 量<br />

Y = 0.27*X + 4.3<br />

Y = 0.27*X - 19.9<br />

実 測 値<br />

近 似 線<br />

範 囲 (96%)<br />

公 式 A (シース 押 出 加 工 消 費 電 力 量 ):<br />

W 801A [kWh/km] = 0.27[kWh/kg] × WE [kg/km] + 4.3 [kWh/km]<br />

図 A.5 予 熱 消 費 電 力 量<br />

予 熱 は、1 日 の 工 程 で 早 朝 の1 度 だけである。その 為 、<br />

予 熱 消 費 電 力 量 は、1 日 の 平 均 製 造 条 長 で 割 ることで 単<br />

位 長 さあたりの 予 熱 電 力 量 とする。<br />

1 日 あたりのシース 押 出 加 工 の 平 均 製 造 条 長 は、<br />

6.787kmである。<br />

予 熱 消 費 電 力 量 :2.12[kWh/km]<br />

公 式 B ( 予 熱 消 費 電 力 量 ):<br />

W 801B [kWh/km] = (-0.58 [kWh] × 15.0[℃] + 23.1) ÷ 6.787[km]<br />

2008 年 7 月 ~2009 年 6 月 工 場 周 辺 の 平 均 気 温 :15.0[℃]<br />

A.2.2.3.3 シース 押 出 加 工 全 体 での 消 費 電 力 量 測 定 結 果<br />

シース 押 出 加 工 全 消 費 電 力 量 :<br />

W 801 [kWh/km] = W 801A [kWh/km] + W 801B [kWh/km]<br />

W 801A :シース 押 出 加 工 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

W 801B : 予 熱 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

WE : 押 出 重 量 [kg/km]<br />

W 801 : 製 造 8での 総 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

A.2.2.4 信 頼 性<br />

サンプル 数 (N) = 255<br />

標 準 偏 差 = 12.12<br />

最 大 消 費 電 力 量 :131.37 [kWh/km]<br />

最 小 消 費 電 力 量 :2.08 [kWh/km]<br />

差 分 最 大 :36.67 [kWh/km]<br />

相 関 係 数 :0.85( 強 い 相 関 がある)


Registration<br />

Number S-P-00117-1~4971<br />

A.2.2.5 内 部 工 程 の 消 費 電 力 量 の 計 算 式<br />

A.2.2.5.1 公 式<br />

各 工 程 での 消 費 電 力 量 を 算 出 する 公 式 は 下 記 に 記 載<br />

する。<br />

A.2.2.5.2 公 式 一 覧<br />

製 造 3. 導 体 撚 線<br />

銅 線 を 撚 り 合 わせる 工 程 。<br />

W 301 [kWh/km] = 160 × 10 -6 [kWh/ 回 ]<br />

W 301<br />

÷ ピッチ [mm/ 回 ] + 0.6 [kWh/km]<br />

: 製 造 3の 総 消 費 電 力 量 [kg/km]<br />

製 造 4. 絶 縁 押 出 加 工<br />

絶 縁 押 出 加 工 は、 粒 状 もしくは 粉 状 の 材 料 を 練 り 合<br />

わせ、 導 体 に 被 覆 させる 工 程 。<br />

(1 日 当 たり)<br />

W 401A [kWh/km] = 0.38 [kWh/kg] × WE [kg/km]<br />

W 401B [kWh/km] = 5.02 [kWh] ÷ 23.842 [km]<br />

W 401 = W 401A + W 401B × 芯 数<br />

W 401A : 絶 縁 押 出 加 工 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

W 401B : 予 熱 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

WE : 押 出 重 量 [kg/km]<br />

W 401 : 製 造 4における 総 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

製 造 5. 巻 替<br />

絶 縁 された 線 芯 を 一 定 の 長 さに 切 断 、 巻 替 る 工 程 。<br />

W 501 [kWh/km] = 1.56 [kWh/km]<br />

W 501<br />

: 製 造 5における 総 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

製 造 6. 撚 線<br />

絶 縁 された 線 芯 を 複 数 撚 り 合 わせる 工 程 。<br />

W 601 [kWh/km] = 160 × 10 -6 [kWh/ 回 ]<br />

÷ ピッチ [mm/ 回 ]+ 0.6 [kWh/km]<br />

W 601<br />

: 製 造 6における 総 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

製 造 7.シールド 加 工<br />

製 造 6にて 撚 り 合 わされたものに 導 体 を 編 み 込 む<br />

工 程 。<br />

W 701 [kWh/km] = 0.003[kWh・km/kg 2 ]×(WEs[kg/km]) 2<br />

+ 0.143[kWh/kg]×WEs[kg/km]+ 0.024[kWh/km]×WEs[kg/km]<br />

÷(WEc[kg/km]×NC[ 本 ])<br />

WEs:シールド 重 量 [kg/km]<br />

WEc:シールド 素 線 重 量 [kg/km]<br />

NC: 持 数 [ 本 ]<br />

W 701 : 製 造 7における 総 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

製 造 8.シース 押 出 加 工<br />

粒 状 もしくは 粉 状 の 材 料 を 練 り 合 わせ、 導 体 もしくは 撚<br />

線 状 態 のものに 被 覆 させる 工 程 である。<br />

(1 日 当 たり)<br />

W 801A [kWh/km] = 0.27[kWh/kg] × WE [kg/km] + 4.3[kWh/km]<br />

W 801B [kWh/km] = (-0.58 [kWh] × 15.0℃) + 23.1[kWh]) ÷<br />

6.787 [km]<br />

W 801 = W 801A + W 801B<br />

A.2.2.5.3 公 式 を 用 いた 計 算 例<br />

ECO-FLEX 14000T(300/500V) 1.5mm 2 ×8cの 計 算 を 一<br />

例 として 記 載 する。( 表 A.4 製 品 の 構 造 例 参 照 )<br />

公 式 W 301 からW 801 をそれぞれ 計 算 した 結 果<br />

製 造 3: 適 用 せず<br />

製 造 4:W 401 =26.80 [kWh/km]<br />

製 造 5:W 501 =12.48 [kWh/km]<br />

製 造 6:W 601 =1.67 [kWh/km]<br />

製 造 7: 工 程 無 し<br />

製 造 8:W 801 =37.20 [kWh/km]<br />

Wi = W 401 + W 501 + W 601 + W 801 = 78.15 [kWh/km]<br />

Wi: 内 部 製 造 工 程 の 総 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

製 品 名<br />

表 A.4 製 品 構 造<br />

公 称 断 面 積 1.5mm 2<br />

芯 数<br />

ECO-FLEX14000T (300/500V)<br />

8c<br />

導 体 撚 りピッチ ---<br />

絶 縁 重 量<br />

66.1kg/km<br />

コア 撚 りピッチ 150mm<br />

シース 重 量<br />

114.0kg/km<br />

A.3.サンプリングメソッドの 考 察<br />

A.3.1 範 囲<br />

LCAサンプリングメソッドの 前 提 条 件 は、シリーズ 製 品<br />

であり、 同 一 材 料 同 一 構 造 を 持 つ 事 とする。<br />

A.3.2 信 頼 性 と 今 後 の 課 題<br />

傾 向 分 析 を 行 なうにあたり、 変 動 要 素 全 てを 考 慮 でき<br />

たわけではない。 実 測 していないデータを 利 用 する 為 、 結<br />

果 の 信 頼 性 と 妥 当 性 について 慎 重 に 議 論 しなければなら<br />

ない。 弊 社 では、 十 分 に 考 慮 出 来 なかった 項 目 など、 次<br />

の5 点 を 次 回 への 課 題 とする。<br />

1. 全 体 的 なサンプル 数 不 足<br />

2. 製 造 8.シース 押 出 加 工 の 周 囲 温 度<br />

3. 製 造 8.シース 押 出 加 工 の 保 熱 電 力 の 影 響<br />

4. 製 造 6.コア 撚 線 のケーブル 重 量 と 硬 度<br />

5. 製 造 5. 巻 替 のケーブル 硬 度<br />

A4 まとめ<br />

今 までのサンプリングの 結 果 から 電 力 消 費 量 は 予 測 値<br />

に 集 約 されており、 各 工 程 での 電 力 消 費 量 は 傾 向 分 析 に<br />

よる 関 数 で 表 せるという 考 え 方 が 間 違 っていなかった 事<br />

が 証 明 された。<br />

しかしながら、 感 度 分 析 によりバラツキが 出 ている 部 分<br />

は 見 られる。<br />

今 後 以 上 の 課 題 点 に 留 意 し、 更 に 信 頼 度 を 高 め、より<br />

確 かな 電 力 消 費 量 の 算 出 が 求 められる。<br />

W 801A :シース 押 出 加 工 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

W 801B : 予 熱 消 費 電 力 量 [kWh/km]<br />

WE : 押 出 重 量 [kg/km]<br />

W 801 : 製 造 8における 総 消 費 電 力 量 [kWh/km]


参 考 文 献<br />

(1) [ 著 ] 柳 澤 衛 氏 :LCA(ライフサイクルアセスメント)を 用 いた<br />

環 境 情 報 開 示 の 新 戦 略<br />

(2) PCR 2005:11 Electric wire and cables<br />

(3) MSR 1999:2 Requirements for environmental for product<br />

<strong>Declaration</strong>s, EPD, The Swedish <strong>Environmental</strong><br />

Management Council<br />

(4) ISO 14025:2006<br />

(5) ISO 14020:2000<br />

(6) ISO 14040:2006<br />

■ 改 訂 履 歴<br />

Version 日 付 内 容<br />

1.0 2004.08 初 回 版<br />

1.1 2005.08 廃 棄 物 量 の 変 更<br />

1.2 2005.12 ECO-FLEX-SOLARの 追 加<br />

1.3 2006.12<br />

1.4 2008.01<br />

1.5 2008 10<br />

1.6 2009.12<br />

押 出 工 程 、 撚 り 工 程 のサンプリング<br />

追 加 によるLCIデータの 変 更<br />

押 出 し 工 程 のサンプリング 追 加 によ<br />

るLCIデータの 変 更<br />

伊 賀 上 野 第 三 工 場 におけるLCI 基 礎<br />

データの 更 新<br />

伊 賀 上 野 第 三 工 場 におけるLCI 基 礎<br />

データの 更 新<br />

設 備 の 選 定 基 準 の 変 更<br />

NICHIGOH COMMUNICATION<br />

ELECTRIC WIRE CO.,LTD<br />

<br />

住 所 :〒581-0027 大 阪 府 八 尾 市 八 尾 木 1-234<br />

Tel :072-923-5104<br />

Fax :072-992-3422<br />

URL :http://www.nichigoh.co.jp

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