ESV国際学生安全技術デザインコンペティション 決勝大会 - 自動車技術会

ESV 国 際 学 生 安 全 技 術 デザインコンペティション
決 勝 大 会 (ワシントンDC) 報 告
[ 報 告 ]
昨 年 度 、 経 済 産 業 省 ・ 国 土 交 通 省 主 催 、 本 会 が 事 務 局 として 開 催 した 学 生 安 全 技 術
デザインコンペティション( 日 本 地 域 大 会 )の 最 優 秀 チーム(チーム ルシオール:
慶 応 義 塾 大 学 )が、6/6~6/10 にワシントン D.C.で 行 われた、 国 際 大 会 に 参 加 した。
国 際 大 会 では、 米 ・ 欧 ・アジア 太 平 洋 の 各 地 域 から7チームが 参 加 し 最 優 秀 賞 を 競 っ
た。
本 会 から 派 遣 したチームは 受 賞 こそできなかったが、 学 生 にとって、 国 際 舞 台 で 審
査 を 受 ける、 他 大 学 の 学 生 と 交 流 ・ 技 術 に 対 する 意 見 交 換 をするなど、 有 意 義 な 機 会
であった。
本 会 では、 学 生 が 事 故 分 析 ・アイデア 創 出 ・ 模 型 による 実 証 実 験 という 新 技 術 創 出
プロセスを 学 ぶ 良 い 機 会 と 捉 え、 今 年 度 も 継 続 して、 学 生 安 全 技 術 デザインコンペテ
ィション、 及 び、 自 動 車 事 故 実 態 講 習 会 を 実 施 していく。また、 国 際 大 会 は2 年 毎 に
開 催 される 予 定 で、 次 回 はリヨンとなる。
[ 要 旨 ]
参 加 7チームの 技 術 概 要
■ 慶 応 義 塾 大 学 チーム( 日 本 ): 前 方 視 界 を 遮 る 大 型 トラックのバックドアにモニタ
を 設 置 し、トラックの 前 方 の 映 像 を 映 し 出 すことによって、 追 突 事 故 などを 防 止 する。
■Technology of University, SidneyⅠ:GPS を 用 い、 制 限 速 度 を 超 えて 走 行 すると
アクセルペダルに 取 り 付 けたバイブレーションが 作 動 し、 速 度 の 抑 制 を 促 す。
■Technology of University, SidneyⅡ: 運 転 手 の 死 角 となる 場 所 にセンサを 配 置 し、
物 体 の 検 出 を 行 うと 同 時 に 運 転 手 に 注 意 を 行 うと 共 に 自 動 でブレーキを 作 動 させる。
■Loughborough 大 学 (イギリス):やや 低 速 の 状 況 において、 後 ろから 追 突 された
際 、ヘッドレストに 取 り 付 けられたセンサが 人 間 の 頭 の 動 きを 感 知 し、ヘッドレスト
を 動 かしてむちうちを 防 ぐ。
■Universidad de Valladolid(スペイン):チャイルドシートを 利 用 する 際 のラテラ
ル 方 向 の 負 傷 が 非 常 に 多 い 背 景 に 着 目 し、シミュレーションで 解 析 し、 横 方 向 エアバ
ッグにより HIC 値 を 59%の 改 善 を 行 うことを 可 能 としていた。 実 際 にチャイルドシ
ートを 作 成 し、ダミーを 利 用 して 実 験 も 行 っていた。 ⇒【 最 優 秀 賞 】
■Auburn 大 学 (アメリカ):ESC の 設 定 の 最 適 化 を 目 指 すシステム。 車 両 の 前 後 重
量 のバランスをラジコンカーで 変 化 させ、 設 定 値 の 自 動 調 整 を 行 う。
■University of Virginia(アメリカ):シートベルトのシステム( 内 容 不 明 )。
⇒【 特 別 賞 】
以 上

慶 應 義 塾 大 学 チーム @ESV 国 際 大 会 会 場 ( 本 田 技 研 工 業 秋 月 氏 撮 影 )
最 優 秀 賞 の Universidad de Valladolid(スペイン)チーム
慶 應 義 塾 チーム 撮 影