efficient economical engaged ecomagination

2009 エコマジネーション・レポート要約版 

effi cient 

economical 

engaged 

ecomagination 

効率性と経済性を追求した 

エコマジネーション 

GEの影響力を2倍に

Doubling Our Impact 

はじめに 

エコマジネーションは、エネルギー 

効率に優れた製品を求めるお客さま 

の需要に応えると同時に、GEを確かな 

成長に導くビジネス・イニシアチブ 

です。エコマジネーションには、 

お客さまに向けた価値ある製品や 

サービスの提供と、企業としての利益 

ある成長を両立させながら、環境問題 

に対する革新的なソリューションの 

開発に投資するというGEのコミット 

メントが反映されています。GEは、 

世界が直面している環境問題という 

最重要課題の解決に取り組む私たちを 

支援してくださるお客さまや政府、 

NGO(非政府組織)との協力関係を 

より一層強化するなど、エコマジネー 

ションの実現に向け、さまざまな取り 

組みを推進しています。このレポート 

では、こうした活動の進捗状況に 

ついてご報告します。 

GE 2009 ecomagination report 1

世界は今、重大な局面を迎えています。20世紀に世界を一変させたエ 

ネルギー・インフラが21世紀の今、再び変革を迫られているのです。 

前世紀には、電力供給の発達によって、多くの国々が工業化・近代化 

を成し遂げました。炭化水素燃料のおかげで、陸路や海路、空路を通 

じて人々が行き来し、世界中に物資が行き渡るようになりました。現 

在、豊かで、充実した生活を送る人たちが世界中でますます増えてい 

ます。この変革はまさに偉業と言えるものでした。しかし、私たちが 

創造し、構築した20世紀のインフラは20世紀のソリューションに過ぎ 

ず、すでに時代遅れとなっています。今の私たちに課せられた義務 

は、全世界のインフラをより環境にやさしく、より安全で、より効率 

のよいシステムに転換し、来るべき世代に、より持続可能な未来を残 

すことです。私たちはその役割を担える位置にいます。イノベーショ 

ンやテクノロジーに従事する企業の中でも、このチャンスを活かせる 

者がこの変革を先導し、勝者となるでしょう。GEはその条件を満たし 

ています。エコマジネーションがあるからです。 

GEがエコマジネーションに取り組み始めたのは2005年のことです。私 

たちは、世界が直面する環境問題を、大きなビジネス・チャンスと捉 

えることで、成功をおさめてきました。GEが打ち出したほかのあらゆ 

るイニチアチブと同様に、私たちはまずエコマジネーションを核とし 

て、強固な数値目標を設定しました。そして、この数値目標に基づい 

て業務を遂行することで、お客さまに多大なメリットを、株主の皆さ 

まには高い価値を提供してまいりました。具体的には、お客さまの事 

業における収益性の向上と競争力の強化、また株主の皆さまに、GE製 

品の競争力の向上、ひいては売り上げの増加という形で貢献いたしま 

した。 

GEはイノベーションを加速するため、クリーン技術(環境にやさしい 

技術)の研究開発(R&D)費を2010年までに当初の2倍となる15億ドル 

に増やすことを表明しました。景気後退の厳しさが増す中、私たちは 

予定よりも1年早く、2009年にこの目標を達成することができまし 

た。今ではR&Dへの投資が合計額で50億ドルに達し、エコマジネーシ 

ョン認定製品数は2005年と比べて5倍に増加しました。主なものに 

は、従来のエンジンよりも飛行中の燃料消費量を15%削減する航空機 

用エンジン「GEnx」、6%の燃料消費量削減を達成した機関車 

「Evolution」シリーズ、信頼性と性能を改良し、旧世代の製品を上 

回る高い経済価値を提供する2.5メガワット規模の風力タービンなどが 

あります。イノベーションと技術開発への投資額を倍増させた結 

果、GEの参入市場における競争力はこれまで以上に高まっています。 

これがエコマジネーションです。 

GEは2005年に掲げたコミットメントで、R&D費だけでなく、エコマジ 

ネーション関連製品の売上高を2010年には200億ドルに引き上げると 

いうストレッチゴールも設定しました。世界経済が低迷した2009年、 

エコマジネーション関連製品の売上高は前年比6%増の180億ドルに達 

し、2010年目標に向けて快調に増加を続けています。全体を振り返る 

と、エコマジネーションの立ち上げから最初の5年間で、クリーン技術 

のR&Dに50億ドルを投じると同時に、エコマジネーションによる売上 

高として700億ドルを計上しました。この高い収益実績は、GEのエコ 

マジネーション製品とイノベーションが持つ競争力の証であり、R&D 

費に関するコミットメントの直接の成果と言えます。また、自社の事 

業活動については、エコロジカル・フットプリントを減らすというコ 

ミットメントを打ち出しましたが、2009年には、当初の予定をかなり 

前倒しする形で温室効果ガス排出量の22%削減(2004年比)を達成し 

ました。 

エコマジネーションは、設定した数値目標やストレッチゴールを1つ1 

つ達成することで実現してきました。GEは、お客さまには効率性と経 

済性に優れたソリューションを、株主の皆さまには競争力と利益を提 

供してまいりました。 

そして、私たちはさらに高い数値目標にコミットします。 

世界が直面している重大な局面をしっかり見据えて、これまでコミッ 

トしてきた数値目標を実質さらに2倍に引き上げます。つまり、開始か 

らこれまでの5年間で50億ドルを費やしたエコマジネーションのR&D 

に、今後5年間では100億ドルを投入します。また、最初の5年間で大 

幅な伸びを記録したエコマジネーション関連製品の売上高について 

も、今後は、GE全体の企業成長率の2倍の伸び率を目指します。自社 

の事業活動に起因する環境負荷の大幅な軽減には成功してきました 

が、2015年までに、GE全社のエネルギー効率を2倍に向上させること 

を目標とします。私たちはこの「倍増」を行うことで、GEの影響力を 

さらに早く浸透させ、21世紀におけるエネルギー変革に貢献します。 

これがエコマジネーションです。 

世界100ヶ国以上に事業拠点を持つグローバル企業として、私たちは 

エコマジネーション関連製品に対するニーズが世界中で高まりつつあ 

ることを実感しています。しかし、21世紀のインフラ変革を低コスト 

で実行するためには、大きなスケールで、より深い関与をしていくス 

テークホルダーも必要です。中国や韓国など、クリーン・エネルギー 

計画を大規模なスケールで、優先的に実行できる国々は、我々にとっ 

て追い風です。このチャンスを活かすことができる企業が変革を先導 

し、勝者となりますが、グローバル企業であるGEはこれらの国々と協 

力して勝利を狙える立場にあります。米国をはじめとする他の国々に 

も、確かに同様のビジネス・チャンスはありますが、クリーン・エネ 

ルギー計画の優先度を上げ、決断を下し、実行しなくてはなりませ 

ん。21世紀に向けた、環境にやさしいエネルギー・ソリューションへ 

の投資を優先し、イノベーションを発展させるために、私たちは今後 

も世界各国のリーダーやステークホルダーに対して、さらなる努力と 

意義ある行動を呼びかけてまいります。 

私たちは今、重大な局面を迎えています。低コストで、安全性に優 

れ、しかも世界中で利用できる、環境にやさしいエネルギー・インフ 

ラを構築するというビジョンは、私たち経営陣だけでなく、30万人を 

超えるGEの社員にとっても、日々の発奮材料であり、モチベーション 

です。だからこそ、私たちはGEの貢献度を高め、変革を先導するとい 

うコミットメントを「倍増」したのです。このエコマジネーション 

に、皆さまとともに取り組んでまいります。 

取締役会長兼最高経営責任者(CEO) 

ジェフリー・R・イメルト 

エコマジネーション担当副社長 

スティーブ・M・フラッダー 

投資家の皆さま、お客さま、そしてステークホルダーの皆さまへ 


エコマジネーション製品のポートフォリオ 

アプライアンス 

• ENERGY STAR ® 認証取得済み食洗器 

• ENERGY STAR ® 認証取得済み洗濯機(前面投入型) 

• ENERGY STAR ® 認証取得済み温冷水ディスペ 

ンサー 

• ENERGY STAR ® 認証取得済み洗濯機 (上面 

投入型) 

• GeoSpringハイブリッド給湯器搭載高効率 

給湯器 

• エコマジネーション・ホーム・プログラム 

アビエーション 

• CFM56 Tech Insertion 

• CFM56-3 アドバンスト・アップグレード 

• GE90-115B 航空機エンジン 

• GEnx 航空機エンジン 

• TrueCourse 飛行管理システム(FMS) 

法人向け金融サービス 

• テレマティックスによる環境性能向上サービス 

個人向け金融サービス 

• オーストラリア・エコ・マスターカード 

• 高エネルギー効率住宅向けローン商品 

デジタル・エネルギー 

• 750 kVA 無停電電源装置 (UPS) 

エナジー 

• 7FA ガスタービン 

• AF-6 シリーズドライブ 

• アモルファス変圧器 

• 協調電圧-無効電力 (VAR) 制御技術 

• エコマジネーション・DCデータセンター・ 

プログラム 

• DLN 1+ 燃焼システム 

• DLN 2.6+ 燃焼システム 

• フィールド・フォース・オートメーション・ 

ソフトウェア・システム 

• 配電システム 

• H-Turbine コンバインド・サイクル・システム 

• Jenbacher 石油随伴ガス・エンジン 

• Jenbacher バイオガス・エンジン 

• Jenbacher 炭鉱ガス・エンジン 

• Jenbacher コンバインド・ヒート・アンド・ 

パワー 

• Jenbacher 埋立処分場ガス・エンジン 

• Kn 3 発電所向け最適化ソフトウェア 

• LM6000 PF 航空機転用型ガスタービン 

• LMS100 シンプル・サイクル・ガスタービ 

ン・システム 

• 原子力発電 

• OpFlex ターンダウン・テクノロジー 

• Powerwave+ クリーニング・システム 

• PulsePleat フィルタ・エレメント 

• QL 超高効率変圧 

• Quadramatic モーター 

• 太陽光発電システム 

• 風力発電システム 

• Zonal 石炭焚ボイラー向け燃焼調整 

エナジー・ファイナンシャル・サービス 

• GEとAESの合弁ベンチャー企業 

グリーンハウス・ガス・サービス社 

ヘルスケア 

• +PLUSPAK ポリマー・ボトル 

• Centricity 院内電子医療記録システム 

• デジタル・マンモグラフィー (乳房X線撮影 

装置) 

• デジタルX線撮影検査装置 

• 高効率CT(コンピューター断層撮影装置) 

• 高効率MRI(磁気共鳴断層撮影装置) 

• エコマジネーション・ホスピタル・プログラム 

• 超音波診断装置 Voluson E シリーズ 

• 生物製剤/バイオ医薬品向け細胞培養装置 

Wave Bioreactor 

ライティング 

• ENERGY STAR ® 認証取得済みコンパクト蛍光灯 

• 全般照明向け高効率Evolve LED照明器具 

• 高効率ハロゲンランプ 

• 高効率直管蛍光灯とバラスト 

• LED 光源 

オイル&ガス 

• 酸性ガス・リインジェクション用遠心コンプ 

レッサーBCL 300シリーズ 

• GE Frame5-2 ガスタービン用 DLN-1 IBH 燃 

焼システム 

• 動力回収システム用エキスパンダー 

• 電動機一体型コンプレッサー (ICL) 

• ORegen 廃熱回収システム 

• PGT25 DLE (乾式低排出型)製品 

• UltraScan デュオ・パイプライン・インス 

ペクション・ツール 

トランスポーテーション 

• 1033 機関車向けエミッション・キット 

• China Mainline Evolution 中国幹線鉄道 

向け機関車 

• Evolution ハイブリッド機関車 

• Evolution シリーズ機関車 

• Kazakhstan Evolution ES44ACi 機関車 

• PowerHal エンジン 

• ロシア製機関車向けモダニゼーション・スキッド 

• SmartBurn テクノロジー 

• Trip Optimizer ソフトウェア 

ウォーター 

• ABMet (先端バイオ技術による金属除去) 

システム 

• 最先端水処理膜技術 

• 海水淡水化や井戸水・河川水等の純水化など 

の高度水処理技術 

• DusTreat 制御処理プログラム(粉塵防止 

ケミカル・プログラム) 

• E-Cell ® MK-3 E電気再生式脱イオン(EDI) システム 

• Electrodialysis Reversal (EDR) 極性転換型 

電気透析装置 

• 加圧浮上装置 (EAF) 

• GenGard 冷却水処理プログラム 

• MetClear 金属除去ケミカル・プログラム 

• PRO/Titan 逆浸透膜水処理システム 

• SAGD 産出エバポレーター 

• Waste-to-Value ソリューション(廃水のリサイクル・ 

システム) 

• ZeeWeed ® 膜技術(MBR排水処理・水処理技術) 


GEのビジネス戦略「エコマジネーション」の詳しい情報のほか、 

関連する製品やサービス、エコマジネーションに対する 

GEのコミットメント全般に関する最新情報は、 

www.ge.com/jp/ecomagination/(日本語)および 

www.ecomagination.com(英語)をご覧ください。

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