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BTMU FX Weekly a

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2.来週の相場見通し<br />

今週のレビューと<br />

来週の見通し<br />

予想レンジ<br />

(3) 豪ドル ドル ドル:利下<br />

ドル 利下 利下げ期待後退<br />

利下 期待後退 期待後退もドル<br />

期待後退 ドル ドル高で上値重<br />

ドル 上値重 上値重い 上値重<br />

今週の豪ドル相場は、対ドルで 1.03、対円で 96 円を挟んでの推移となっ<br />

た。今週は今月の RBA 理事会議事録、スティーブンス RBA 総裁の議会<br />

証言と、金融政策の先行きを占う重要な情報発信が相次いだ。どちらも金<br />

融緩和スタンスの維持を明らかにしたものの、近い将来に利下げが実施さ<br />

れるとの一部期待に沿うような示唆はなかったことから、豪ドル買いの材<br />

料となった。一方、米 FOMC を受けてドルがほぼ全面高の状況となり、<br />

豪ドルの上値を抑えている。<br />

2 月の RBA 理事会は政策金利を 3.00%に据え置いたが、19 日に公表さ<br />

れた議事録では、物価が抑制気味であり必要ならば利下げの余地はあると<br />

した。しかし、これまでの 175bp に及ぶ利下げが景気を刺激している兆候<br />

があり、据え置きが妥当と判断したとの記述がみられた。すでに政策金利<br />

が史上最低水準まで引き下げられていることもあり、市場の期待とは裏腹<br />

に追加利下げに慎重な姿勢を示した。22 日にはスティーブンス総裁が議<br />

会証言に立ったが、「緩和の可能性がより高いというのが妥当」と緩和ス<br />

タンス維持を明言する一方で、「現在の金利水準は適切」、「多くの金融<br />

刺激策が進行中」、「低金利は預金者を苛立たせる」、「中国経済の減速<br />

は終わった」など、議事録同様に当面は様子見姿勢としたいとの思惑を滲<br />

ませている。<br />

利下げ期待を後退させるようなコミュニケーションが図られたものの、<br />

豪ドル相場の上値は重い。これはこれまで豪ドル高の要因のひとつとなっ<br />

てきた、米量的緩和拡大ペースの調整が議論の的となったことによるドル<br />

高の影響と言えよう。20 日に公表された 1 月の FOMC 議事録では資産買<br />

取政策のリスクや出口政策の難しさを指摘する声があり、これまで以上に<br />

「タカ派」的と受け止められたようだ。その結果ドルは今週、円以外の主<br />

要通貨に対して上昇している。こうしたドル回帰ともとれる動きが豪ドル<br />

の上値を抑える状況は目先継続しそうだ。FOMC の総意として資産買取<br />

ペースの議論は決着をみていないが、来週 26 日には今後の議論をリード<br />

する立場にあるバーナンキ FRB 議長半期議会証言が予定されており、注<br />

目される。<br />

対ドル:1.0150~1.0400 対円:94.00~97.00<br />

9<br />

アナリスト 井野 鉄兵

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