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BTMU FX Weekly a

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2.来週の相場見通し<br />

て大きな問題を抱えることになる」と発言した。一連の発言は、石破自<br />

民党幹事長の発言「円安になって困る産業も出てくる」(1/16、経団連と<br />

の懇談)や甘利経済相の当初の発言「円安は国民生活にマイナスの影響<br />

もある」(1/15、閣議後の会見)などと符合するものだ。即ち、急激な円<br />

安には、当然、コストも生じるということだ。「円高や金融緩和不足だ<br />

けが諸悪の根源」と考える向きを除けば、今後、円安を意図したかの誤<br />

解を国際社会に与えかねない要人発言は慎まれよう。安倍首相も、19日<br />

の参議院予算委員会で、「為替についてコメントするのは適切でない」<br />

としている。昨年以降、何度もドル円を押し上げた要人発言だが、当面、<br />

影を潜めそうだ。加えて、為替市場にて、円安と併走してきたユーロ高<br />

や世界的な株高も、やや一服している。円安だけが、このまま持続する<br />

とも考えにくい。<br />

こうしたなか、来週は米国に強い関心が必要だ。バーナンキ議長の議<br />

会証言にて、当面の金融政策姿勢を確認する必要があるほか、ISM製造業<br />

景況指数の発表を控える。また、政府の強制歳出削減の開始予定日も3月<br />

1日に迫るためだ。米経済に関しては、住宅市況の改善など、明るい話題<br />

も少なくない。ただ、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は<br />

「▲12.5」と前月から大幅に悪化。ISM指数が「50」を割っても不思議で<br />

はない水準だ(第1図)。また、歳出削減を巡っては、その軽減や回避策<br />

を巡り、与野党協議に進展はみられていない。「財政の崖」が回避された<br />

とはいうが、給与所得税減税や高額所得者向けのブッシュ減税が打ち切<br />

られており、既に約1,500億ドルの増税が始まっている。これに政府の強<br />

制歳出削減が加わると、緊縮財政の規模は、軽く2,000億ドルを超える計<br />

算だ。米経済の先行きに対する楽観的な見方を後退させる結果となる場<br />

合、ドル円にとっても下押し圧力となりそうだ。<br />

第 1 図:米 ISM 製造業景況指数とフィラデルフィア連銀指数<br />

70<br />

65<br />

60<br />

55<br />

50<br />

45<br />

40<br />

35<br />

30<br />

25<br />

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年<br />

6<br />

ISM(左)<br />

フィラデルフィア(右)<br />

(資料)米供給管理協会、フィラデルフィア連銀より<br />

三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成<br />

40<br />

30<br />

20<br />

10<br />

0<br />

-10<br />

-20<br />

-30<br />

-40<br />

-50

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