る。136 は 最 下 層 から 出 土 した。 中 空 の 筒 状 の 脚 部 から 裾 部 は 短 くひらき, 端 部 は 丸 くおさめる。 断面 楕 円 形 の 指 二 本 が 両 手 をひろげたようにやや 上 方 にのびると 推 測 されるが,1 本 は 付 け 根 から 剥離 し,もう 1 本 は 先 端 部 が 欠 損 する。 付 け 根 から 剥 離 している 破 断 面 は 擬 口 縁 であり, 体 部 に 指 を 貼付 け 成 形 していることがわかる。 背 部 にはつまみを 付 す。 指 の 他 に 裾 部 と 体 部 の 一 部 が 欠 損 する。 内外 面 ともナデ 調 整 であり, 指 頭 圧 痕 , 強 いナデ 調 整 の 痕 跡 が 認 められる。 全 体 的 に 被 熱 により 変 色 している。137は 最 下 層 から 出 土 した。 中 空 の 筒 状 の 脚 部 から 裾 部 は 短 くひらき, 端 部 は 丸 くおさめる。背 部 につまみを 付 す。 両 指 , 脚 部 から 裾 部 の 一 部 が 欠 損 する。 内 外 面 ともナデ 調 整 であり, 指 頭 圧 痕 ,強 いナデ 調 整 の 痕 跡 が 認 められる。 腹 部 の 脚 裾 部 , 指 の 下 側 面 に 煤 が 付 着 している。また, 内 面 体 部上 端 付 近 は 被 熱 により 変 色 している。 背 部 には 帯 状 に 黒 斑 が 認 められる。138 は 中 空 の 筒 状 の 脚 部 から 裾 部 は 短 くひらき, 端 部 は 丸 くおさめる。 上 部 は 欠 損 している。 内 外 面 ともナデ 調 整 であり, 指 頭圧 痕 , 強 いナデ 調 整 の 痕 跡 が 認 められる。 腹 部 を 中 心 に 煤 けている。139 は 断 面 楕 円 形 の 脚 部 であり中 空 である。 上 端 を 左 右 にひらくことで 受 け 部 を 形 成 する。 内 外 面 ともナデ 調 整 であり, 指 頭 圧 痕 ,強 いナデ 調 整 の 痕 跡 が 認 められる。140 は 最 下 層 から 出 土 した。 中 空 の 筒 状 の 脚 部 から 裾 部 は 短 くひらき, 端 部 は 丸 くおさめる。 内 外 面 ともナデ 調 整 であり, 指 頭 圧 痕 , 強 いナデ 調 整 の 痕 跡 が 認 められる。 全 体 的 に 煤 ける。141 は 最 下 層 から 出 土 した。 接 地 部 分 は 面 をなす。 内 外 面 ともナデ 調 整 であり,指 頭 圧 痕 , 強 いナデ 調 整 の 痕 跡 が 認 められる。 全 体 的 に 被 熱 により 変 色 する。142 は 中 空 の 筒 状 の 脚部 から 裾 部 は 短 くひらき, 端 部 は 丸 くおさめる。 内 外 面 ともナデ 調 整 であり, 指 頭 圧 痕 , 強 いナデ 調整 の 痕 跡 が 認 められる。 全 体 的 に 被 熱 により 変 色 する。143 は 最 下 層 から 出 土 した。 中 空 であり, 上下 ともひらく。 上 面 はやや 傾 斜 を 持 たせる。 一 部 欠 損 するが,ほぼ 完 形 である。 内 外 面 ともナデ 調 整である。 側 面 が 煤 ける。 脚 部 しか 残 存 していないものの 中 には,このタイプのものも 含 まれていると考 えられる。144 は 最 下 層 から 出 土 した。 半 分 以 上 が 欠 損 しているが, 器 高 の 低 い 円 柱 状 を 呈 する。上 面 はわずかに 凹 み, 若 干 , 傾 斜 する。 内 外 面 ともナデ 調 整 である。 全 体 的 に 被 熱 痕 跡 が 認 められる。145 は 144 と 同 タイプの 支 脚 と 推 測 される。146 〜 151 は 打 製 石 包 丁 である。146 は 最 下 層 から 出 土 した。 頁 岩 製 で 半 分 程 度 が 欠 損 する。 表 面 は 自 然 面 を 残 し, 裏 面 は 剥 離 面 を 残 す。 片 刃 である。 短 辺 に抉 りを 入 れる。147 は 砂 岩 製 で 表 面 は 自 然 面 を 残 し, 裏 面 は 剥 離 面 を 残 す。 片 刃 である。 短 辺 に 抉 りを 入 れる。 完 形 である。148 は 砂 岩 製 である。 表 面 は 自 然 面 を 残 し, 磨 いたかのように 平 滑 である。 裏面 は 剥 離 による 凹 凸 を 若 干 整 えている 可 能 性 がある。 片 刃 である。 両 端 に 紐 掛 け 用 の 抉 りを 入 れる。このタイプの 打 製 石 包 丁 では 若 干 丁 寧 に 作 っている 印 象 を 受 ける。 完 形 である。149 は 最 下 層 から 出土 した。 頁 岩 製 で 両 面 とも 剥 離 面 を 残 す。 片 刃 である。 背 部 は 刃 潰 し 加 工 を 施 す。 両 端 に 紐 掛 け 用 の抉 りを 入 れる。 完 形 である。150 は 表 面 は 自 然 面 を 残 し, 磨 いたかのように 平 滑 である。 裏 面 は 剥 離面 を 残 す。 片 刃 である。 両 端 には 浅 めの 紐 掛 け 用 の 抉 りが 認 められる。151は 砂 岩 製 の 大 型 品 である。表 面 は 自 然 面 を 残 し, 平 滑 である。 裏 面 は 剥 離 面 を 残 す。 表 面 の 剥 離 部 分 に 親 指 をあてがい 持 つと 安定 する。152・153は 叩 石 である。152は 楕 円 形 の 砂 岩 を 使 用 する。 両 面 中 央 部 , 側 縁 , 特 に 両 短 辺 は 敲打 により 激 しく 欠 損 する。153 は 扁 平 な 砂 岩 で 両 面 中 央 部 , 側 縁 を 使 用 する。いずれも 使 用 痕 跡 は 少ない。 全 体 的 に 平 滑 である。 被 熱 している。154 は 最 下 層 から 出 土 した 柳 葉 式 の 鉄 鏃 である。155 は 須恵 器 の 杯 身 である。 立 ち 上 がりは 短 く, 内 傾 する。 外 底 面 は 回 転 ヘラケズリ 調 整 ,その 他 の 部 分 は 回転 ナデ 調 整 である。 混 入 品 である。156 は 土 師 器 の 椀 である。 外 底 面 には 高 台 を 貼 付 ける。 全 体 的 に摩 耗 している。 混 入 品 である。32
第 Ⅲ 章 調 査 成 果133134135136139137138144140 141 142 1431450 5 10 20cm図 24 SD2 出 土 遺 物 実 測 図 6(S=1/4)33