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OPC-UA-Interoperability-For-Industrie4-and-IoT-JP-v3
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14 OPC UAの 概 要<br />
OPC UAの 概 要 – セキュアで 信 頼 性 の 高 いプラット<br />
フォーム 独 立 の 情 報 交 換<br />
セキュアで 信 頼 性 の 高 いプラットフォーム 独 立 の 情<br />
報 交 換<br />
OPC UAは、センサーや 現 場 レベルからコントロールシス<br />
テムや 生 産 計 画 システムへ、セキュアで 信 頼 性 の 高 い<br />
ベンダー 非 依 存 の 生 データおよび 事 前 処 理 情 報 を 伝 送<br />
するために、OPC Foundationが 生 み 出 した 最 新 技 術<br />
です 。<br />
OPC UAでは、 権 限 を 持 つ 人 が 許 可 されたすべての 用<br />
途 のために、あらゆる 種 類 の 情 報 をいつでもどこでも 入<br />
手 することができます。<br />
プラットフォームおよびベンダー 独 立<br />
OPC UAは、アプリケーションを 作 成 または 提 供 するベ<br />
ンダーやシステムサプライヤーから 独 立 しています。 通 信<br />
はソフトウェアのプログラミングに 使 用 されたプログラミン<br />
グ 言 語 や、アプリケーションが 動 作 するオペレーティング<br />
システムからも 独 立 して 行 われます。 専 有 技 術 や 個 別 の<br />
ベンダーに 一 切 依 存 せず、 拘 束 を 受 けないオープン 標 準<br />
です。<br />
サービス 指 向 アーキテクチャ<br />
OPC UAは 汎 用 サービスを 定 義 し、それを 実 行 する 際 に、<br />
「サービスプロバイダーがリクエストを 受 け 取 り、 処 理 し、<br />
結 果 を 応 答 に 添 えて 返 送 する」というサービス 指 向 アー<br />
キテクチャ(SOA)の 設 計 パラダイムに 従 います。<br />
WSDLでサービスを 記 述 する 従 来 のWebサービスでは、<br />
サービスプロバイダ 間 で 相 違 が 起 こる 可 能 性 がありまし<br />
たが、OPC UAでは、 汎 用 的 なサービスが 事 前 に 定 義 さ<br />
れております。サービスが 標 準 化 されているため、WSDL<br />
は 必 要 ありません。その 結 果 、 呼 び 出 し 元 が 特 別 サービ<br />
スの 構 造 や 挙 動 に 関 する 特 殊 知 識 を 持 たなくても、 互<br />
換 性 と 相 互 運 用 性 が 得 られます。<br />
OPC UAは、 異 なる 機 能 に 対 し 様 々なサービスセットを<br />
定 義 しています( 読 み 込 み/ 書 き 込 み/シグナル/ 実 行 、ナ<br />
ビゲーション/ 検 索 、 接 続 /セッション/セキュリティ)。<br />
OPC UA 情 報 モデルからは 柔 軟 性 が 生 まれます。 基 本<br />
モデルに 基 づいて、どんな 複 雑 なオブジェクト 指 向 の 拡<br />
張 でも、プロセスの 相 互 運 用 性 を 損 なうことなく 行 うこと<br />
ができます。<br />
インターネットとファイヤーウォールを 介 した 標 準 化<br />
された 通 信<br />
OPC UAは、 以 前 のOPC 業 界 標 準 を、プラットフォーム<br />
独 立 、 拡 張 性 、 高 可 用 性 、インターネット 能 力 といった 複<br />
数 の 重 要 な 機 能 で 拡 張 しています。OPC UAは、もはや<br />
マイクロソフトのDCOM 技 術 をベースとせず、サービス<br />
指 向 アーキテクチャ(SOA)に 基 づいて 再 考 されました。<br />
そのためOPC UAは 適 用 が 非 常 に 容 易 です。<br />
現 在 、OPC UAはすでにマイクロソフト、UNIXなどのオ<br />
ペレーティングシステムから 独 立 して、エンタープライズレ<br />
ベルからオートメーションコンポーネントの 組 み 込 みシス<br />
テムまでを 直 接 つないでいます。OPC UAは、IANA 登<br />
録 ポート4840を 介 してデータ 交 換 するために、TCPベー<br />
スの 最 適 化 されたバイナリプロトコルを 使 用 します。<br />
WebサービスとHTTPもオプションでサポートされていま<br />
す。 既 存 の 通 信 コンセプトを 壊 すことなく、マルチキャスト<br />
やメッセージキューイングのような 追 加 的 プロトコルバイ<br />
ンディングを 容 易 に 統 合 することができます。 統 合 暗 号<br />
機 構 により、インターネットを 介 したセキュア 通 信 を 確 保 し<br />
ています。<br />
不 正 アクセスに 対 する 保 護<br />
OPC UAの 技 術 は、 不 正 アクセス、 妨 害 行 為 、 処 理 デー<br />
タの 変 更 、 操 作 ミスから 保 護 する 実 証 済 みのセキュリテ<br />
ィコンセプトを 採 用 しています。OPC UAのセキュリティ<br />
コンセプトには、ユーザーとアプリケーションの 認 証 、メッ<br />
セージの 署 名 、 送 信 データの 暗 号 化 が 含 まれま<br />
す。OPC UAのセキュリティは、SSL、TLS、AESなど、イ<br />
ンターネットのセキュア 通 信 にも 使 用 されている 広 く 認 め<br />
られた 規 格 に 基 づいています。 安 全 機 構 は 規 格 の 一 部<br />
を 構 成 し、ベンダーの 義 務 となっています。ユーザーは、<br />
用 途 に 応 じて 様 々なセキュリティ 機 能 を 組 み 合 わせるこ<br />
とができるため、 固 有 のアプリケーションに 関 連 した 拡 張<br />
可 能 なセキュリティがもたらされます。