4.0
OPC-UA-Interoperability-For-Industrie4-and-IoT-JP-v3
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OPC UAソリューション<br />
31<br />
エンジニアリング:AutomationMLとOPC UAの 融 合 による 相 互 運 用 性<br />
未 来 の 工 場 の 要 求 事 項<br />
Fraunhofer Institute for Optronics, System Technology and Image Exploitation (IOSB)<br />
共 通 作 業 部 会 「AutomationML and OPC UA」イニシエーター<br />
Olaf Sauer 博 士<br />
未 来 の 工 場 は、 顧 客 固 有 の 製 品 をかつてない 新 しい 種<br />
類 で 生 産 できるようになります。エンジニアリングと 生 産<br />
の 関 係 者 は、たとえ 受 注 後 でも、 急 な 顧 客 の 変 更 要 望<br />
に 対 応 しなければなりません。 市 場 の 不 確 実 性 が、 多 目<br />
的 工 場 と 製 造 設 備 を 生 み 出 します。<br />
Industrie <strong>4.0</strong>は、 設 計 事 務 所 と 生 産 フロアのデジタル<br />
化 を 益 々 定 着 しつつあるドイツ 産 業 界 にとって、 戦 略 的<br />
なフレームワークです。 現 在 、 産 業 に 適 した 広 範 な 個 別<br />
規 格 がありますが、 今 後 は 意 図 的 に 統 合 しなければなら<br />
ないでしょう。<br />
また、Industrie <strong>4.0</strong> ICTアーキテクチャは、 変 更 への 適<br />
応 能 力 を 必 要 とします。 例 えば、 製 品 種 類 を 新 たに 追 加<br />
して 製 造 しなければならない 場 合 には、 新 しい 装 置 や 生<br />
産 プロセスをシステムに 追 加 するか、または 既 存 の 生 産<br />
システムを 変 更 することで、 適 応 する 必 要 があります。<br />
将 来 、ワークピース、 機 械 、 物 資 フローシステムが 互 いに<br />
通 信 するとしたら、 共 通 の 言 語 と 伝 送 チャネルが 必 要 に<br />
なります。 両 方 の 要 素 が 揃 って 初 めて 相 互 運 用 性 ソリュ<br />
ーションがもたらされます。Industrie <strong>4.0</strong>の 中 心 には、 生<br />
産 に 関 与 するオブジェクトがそれぞれのIDと 能 力 をわかり<br />
やすく 記 述 するという 考 え 方 があります。<br />
そして、 新 しいコンポーネント、 機 械 、 装 置 が 生 産 システ<br />
ムに 持 ち 込 まれた 場 合 、または 生 産 に 変 化 が 生 じた 場<br />
合 に は 、 適 切 なソフトウェア モジュー ル が 迅<br />
速 かつ 効 率 的 にICTシステムの 設 定<br />
を 調 整 できるようにします。<br />
INDUSTRIE <strong>4.0</strong>に 対 応 するAUTOMATION<br />
ML TM とOPC UA<br />
AutomationMLを 使 ってコンポーネントと 機 械 の 能 力 を<br />
記 述 し、OPC UAを 使 ってこれらが 互 いに 通 信 できるよ<br />
うにすることで、 自 動 設 定 は 実 現 できます。<br />
OPC Foundationと AutomationML e. Vの 間 で 相 互<br />
的 に 開 発 されたコンパニオン 規 格 は、2つの 技 術 を 融 合<br />
することで、 工 場 に 変 更 がある 場 合 にデータが 容 易 に 一<br />
貫 性 と 信 頼 性 を 持 って 通 信 されるようにすることを 目 指 し<br />
ています。この 目 標 に 向 けて、 機 能 と 能 力 は<br />
AutomationMLオブジェクトとしてそのコンポーネント 内<br />
に 保 存 されます。その 結 果 、これらはOPC UA 情 報 モデ<br />
ルとして、 物 理 的 統 合 時 にすぐにコントロールシステムに<br />
利 用 可 能 となります。<br />
コンポーネントのサプライヤーは、この 目 的 のために 必 要<br />
な 情 報 を 事 前 に 特 定 し、コンポーネント 自 体 に 含 めます。<br />
それによって 機 械 メーカーやシステムインテグレーター<br />
は、コンポーネントの 物 理 的 および 情 報 的 統 合 を「プラ<br />
グ・アンド・プレイ」の 原 理 に 基 づいて 行 えるため、 機 械 や<br />
生 産 システムの 新 規 立 ち 上 げ 時 や 変 更 時 に 約 20%の<br />
時 間 を 節 約 できます。データの 流 れが 自 動 化 されるの<br />
で、 設 定 ミスも 減 少 するでしょう。<br />
HMIや 多 層 MESの 設 定 用 に 必 要 なデータをエンジニア<br />
リングシステムから 取 得 する 場 合 、これらはOPC UA 情<br />
報 モデルに 基 づき、AutomationMLオブジェクトとして 直<br />
接 保 管 されているので、さらに 大 きな 可 能 性 が 広 がるで<br />
しょう。