DTL 変換の開発

DTL ドキュメント
このトピックでは、DTL データ 変 換 を 使 用 して、さまざまな 種 類 のメッセージ 本 文 オブジェクトのプロパティにアクセスし、
それらを 変 更 する 方 法 を 説 明 します。
3.2.5.1 オブジェクトのプロパティ
標 準 の Ensemble メッセージ 本 文 は、メッセージ・データを 含 むプロパティを 定 義 することで、 組 み 込 みメッセージ 本 文 ク
ラス (Ens.Request または Ens.Response) を 拡 張 します。これらのオブジェクトのプロパティを 参 照 するには、 通 常 のドッ
ト 構 文 を 使 用 します。 以 下 に 例 を 示 します。
Ensemble メッセージ 本 文 として 使 用 する 永 続 オブジェクトまたはシリアル・オブジェクトのプロパティを 参 照 するときも、 同
じドット 構 文 を 使 用 できます。
3.2.5.2 仮 想 ドキュメントのプロパティ
Ensemble には、 仮 想 ドキュメントと 呼 ばれる 別 の 種 類 のメッセージ 本 文 があります。 仮 想 ドキュメントは、HL7 や X12 な
どの Electronic Data Interchange (EDI) 形 式 で 使 用 するように 設 計 されています。 標 準 メッセージ 本 文 では、メッセージ
のコンテンツ 全 体 を 正 式 なプロパティ・セットとして 記 述 しなければなりませんが、 仮 想 ドキュメントを 使 用 すれば、サイズ
の 大 きい 複 雑 なドキュメントを Ensemble メッセージとして 記 述 できます。 代 わりに、メッセージ 本 文 内 の 単 一 のプロパティ
が、HL7 または X12 スキーマ 定 義 を 指 定 します。
HL7 または X12 スキーマ 定 義 は XML スキーマと 同 じではありませんが、XML 形 式 で 記 述 されるスキーマです。 仮 想
ドキュメントのスキーマ 定 義 は、 目 的 のデータ 項 目 が 含 まれているメッセージ 本 文 を 指 定 します。このデータ 項 目 を 仮 想
プロパティと 呼 びます。 背 景 情 報 は、ドキュメント "Ensemble 仮 想 ドキュメント" を 参 照 してください。
DTL データ 変 換 内 から 仮 想 プロパティの 値 を 参 照 するには 2 つの 方 法 があります。 以 下 の 方 法 が 使 用 できます。
• DTL 要 素 、、、および で、 中 かっこ {} 構 文 を 使 用 します。 構 文 は 以 下 のとおりです。
myHL7Message.{myVirtualPropertyPath}
以 下 に 例 を 示 します。
• 、 など、その 他 の DTL 要 素 からインスタンス・メソッド GetValueAt または SetValueAt を 呼 び 出 します。
これらのメソッドは、 上 記 の 要 素 から 呼 び 出 すこともできます。 以 下 に 例 を 示 します。
詳 細 は、ドキュメント Ensemble 仮 想 ドキュメント の “ 仮 想 プロパティの 構 文 ” の 節 を 参 照 してください。
3.2.5.3 永 続 オブジェクトまたはシリアル・オブジェクトのプロパティ
メッセージ 本 文 は、 標 準 のメッセージ 本 文 や 仮 想 ドキュメントだけに 限 定 されているわけではありません。 任 意 の 永 続 オ
ブジェクトまたはシリアル・オブジェクトを 使 用 できます。これらのオブジェクトのプロパティを 参 照 するには、 通 常 のドット
構 文 を 使 用 します。 以 下 に 例 を 示 します。
注 釈
追 加 の 構 文 情 報 および 例 は、"Caché オブジェクトの 使 用 法 " の “Caché オブジェクト・モデル” の 章 にある
“クラスのタイプ” を 参 照 してください。
24 DTL 変 換 の 開 発