JAEA-Review-2012-038.pdf:23.37MB - 日本原子力研究開発機構
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2.1 工事目的<br />
<strong>JAEA</strong>-<strong>Review</strong> <strong>2012</strong>-038<br />
2. 工事概要<br />
独立行政法人<strong>日本原子力研究開発機構</strong>が建設を進めている瑞浪超深地層研究所は、原子力<br />
政策大網に示された深地層の研究施設のひとつであり、結晶質岩(花崗岩)を主な調査研究<br />
対象としている。瑞浪超深地層研究所は、地表から地下 1,000m に及ぶ立坑や水平坑道群か<br />
ら構成され、大深度に研究坑道を掘削するための工学技術の適用性を評価すること、深部地<br />
質環境の総合的な地層科学研究および調査技術の開発の場としての役割を担うとともに、深<br />
地層に対する国民との相互理解促進の場としてもその役割は大きい。ここで実施される地層<br />
科学研究は、研究坑道の掘削中も並行して行われることとなる。また、地層科学研究は、地<br />
層処分研究開発の基盤となるだけでなく、地震研究や地下空間を利用する研究等、深地層の<br />
特性を生かす学術的な研究に幅広く門戸を開き、国際協力を含め関係する研究機関や大学等<br />
との協力を進めながら研究を実施していくこととしている。<br />
一方で、瑞浪超深地層研究所が設置される場所は、東濃研究学園都市構想のインターガー<br />
デン用地内であり、サイエンスワールドや瑞浪化石博物館等、広く一般市民に開かれた施設<br />
も多い。このような環境の中で、瑞浪超深地層研究所も開かれた安全な施設であることが求<br />
められている。<br />
今回の研究坑道工事においては、上記のような施設の位置づけに鑑み、大深度に研究坑道<br />
を掘削するための工学技術の適用性を評価すること、および深部地質環境の総合的な調査技<br />
術を開発するとともに、深地層に対する国民との相互理解促進のために活用していくことを<br />
目的とする。<br />
2.2 全体工事概要<br />
瑞浪超深地層研究所の研究坑道建設は、最終到達深度 1,000m を予定している。このため、<br />
研究坑道建設に必要な設備は、深度 1,000m の掘削に対応可能なものとする。その主な工種<br />
は、以下の通りである。<br />
・ 仮設備および坑内外設備 一式<br />
・ 主立坑 L=1,025 m(仕上り内径φ6.5 m)<br />
・ 換気立坑 L=1,010 m(仕上り内径φ4.5 m)<br />
・ 扇風機坑道 一式(立坑 L=29.0 m, 横坑 L=4.8 m)<br />
・ 予備ステージ 8 箇所<br />
(深度 100m,200m,300m,400m,600m,700m,800m,900m 地点)<br />
・ 中間ステージ 一式(深度 500m 付近)<br />
・ 最深ステージ 一式(深度 1,000m 付近)<br />
・ 計測工 一式<br />
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