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10<br />

システム初期化および初期診断<br />

XSCFは、入力電源投入時または、XSCFのリセット時に、XSCF自身を初期診断し、<br />

異常があれば、ユーザーに通知します。また、XSCFのハードウェア初期設定や、<br />

Oracle Solarisの起動に必要なハードウェアの初期化も行います。<br />

システム構成認識と物理パーティション構成管理<br />

XSCFは、システム構成の状態表示、物理パーティションの構成の定義作成および変<br />

更を行います。また、XSCFが主体となった論理ドメインの起動および停止機能を提<br />

供します。<br />

本システムでは、ユーザーは、CPU、メモリ、およびI/Oデバイスで構成される1つ<br />

のシステムボード(PSB)で物理パーティションを構成できます。<br />

ユーザーは、このPSBに、物理パーティションおよび物理パーティションから参照で<br />

きる論理的なシステムボード(論理システムボード(LSB))の番号を割り当てるこ<br />

とにより、物理パーティション構成を管理できます。<br />

1つの物理パーティションには、Oracle VM Server for SPARCの管理の下、1つまた<br />

は複数の論理ドメインが割り当てられます。<br />

注-SPARC M10-1/M10-4のシステムでは、物理パーティション構成管理機能を利用できま<br />

せん。SPARC M10-1/M10-4のシステムでは、1 CPUを搭載するただ1つのPSBで構成され、1<br />

つだけの物理パーティションで動作します。<br />

故障を最小限にとどめるための監視およびRAS機能<br />

XSCFは、システムが安定して動作するために、サーバを一括して制御/監視します。<br />

システムの異常を検出した場合、ただちに、ハードウェアログを採取し、解析を行い、<br />

故障箇所を特定し、故障状態を判断します。XSCFは状態を表示し、必要ならば、部<br />

品の縮退、物理パーティションの縮退、システムのリセットを行い、新たな故障発生<br />

を防止します。XSCFは、システム全体の高信頼性、高可用性、高保守性(RAS)を<br />

実現しています。<br />

監視の対象には、次があります。<br />

■ ハードウェアの構成管理および監視<br />

■ ネットワーク構成の監視<br />

■ ファンユニットなどの冷却部および環境温度の監視<br />

■ 物理パーティション、論理ドメイン状態監視<br />

■ 周辺装置の電源投入/切断、異常監視<br />

故障情報をシステム管理者に通報する機能<br />

XSCFは、システムの動作状態を常に監視します。XSCFは、筐体内のネットワーク機<br />

能を使ってサーバへアクセスし、次のサービスを提供します。<br />

■ Oracle Solarisが動作していない状態でのサーバモニタ機能のサービスを提供する。<br />

■ 遠隔地からサーバへのリモート操作を可能にする。<br />

SPARC M10 システム システム運用・管理ガイド・2<strong>01</strong>2年12月

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