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ムウェアやソフトウェアが動作しています。ハイパーバイザファームウェアは、<br />
XSCFファームウェア、Oracle Solarisの中間に位置するファームウェアで、XSCFか<br />
らの設定情報を論理ドメインに伝達したり、論理ドメインの状態をXSCFに通知した<br />
りする、インターフェースの役割を担っています。<br />
ハイパーバイザファームウェアの主な機能は、次のとおりです。<br />
■ XSCFで管理される物理パーティションとOracle VM Server for SPARCで管理され<br />
る論理ドメイン間の情報の伝達<br />
XSCFから制御ドメインに伝達されたPPAR構成情報(PCL)を元に、Oracle VM<br />
Server for SPARCで論理ドメインが構成されます。また、論理ドメインの構成情<br />
報やハードウェアリソースを再構成した情報は、ハイパーバイザを経由して、<br />
XSCFファームウェアに伝達されます。<br />
■ 論理ドメインのハングアップ、故障に関する情報の伝達<br />
論理ドメインがハングアップしたり、故障したりした場合、ハイパーバイザが論<br />
理ドメインの状態をXSCFへ通知します。<br />
■ XSCFと論理ドメインの日付や時刻に関する情報の伝達<br />
論理ドメインに設定されている時刻はハイパーバイザによってXSCFへ通知されま<br />
す。XSCFでは、システム全体に設定された時刻との差分として論理ドメインの時<br />
刻を保存します。<br />
1.4 Oracle VM Server for SPARCとは<br />
16<br />
ここでは、Oracle VM Server for SPARCソフトウェアの概要を説明します。<br />
Oracle VM Server for SPARCは、論理ドメイン環境を構築するためのソフトウェア<br />
です。Oracle Solaris環境にインストールして使用します。<br />
論理ドメインは、XSCFファームウェアで構築された物理パーティションにある、<br />
CPUやメモリ、I/Oデバイスなどのハードウェアリソースを柔軟に配分し、仮想ハー<br />
ドウェア環境として割り当てることで構築されます。構築された論理ドメインでは、<br />
それぞれ独立してOracle Solarisをインストールして、業務アプリケーションを運用<br />
できます。1台のSPARC M10 システム上に複数の仮想ハードウェア環境を構築する<br />
ことにより、サーバの使用率向上を実現するとともに、サーバ統合等による低コスト<br />
化を実現できます。<br />
論理ドメインには他の論理ドメインの制御に特化した制御ドメイン、業務の運用に使<br />
用されるゲストドメインなどがあります。SPARC M10 システムでは、物理パーティ<br />
ションごとに1つの制御ドメインを作成して、物理パーティション内に構築された他<br />
の論理ドメインを管理します。Oracle VM Server for SPARCは、制御ドメイン上で<br />
動作させることで、ゲストドメインを構築したり管理したりするために利用されます。<br />
また、制御ドメインには、ファームウェアとして搭載されているハイパーバイザを介<br />
して、論理ドメインの情報をXSCFファームウェアに通知する役割があります。XSCF<br />
からの設定情報もハイパーバイザファームウェアを経由して制御ドメインに伝達され<br />
ます。<br />
論理ドメインが構築され、すでに業務を運用している場合でも、各論理ドメインの稼<br />
SPARC M10 システム システム運用・管理ガイド・2<strong>01</strong>2年12月