SAINT-ETIENNE - Maison de la France

ディジョン DIJON
ディジョン ― 芸術と歴史の町
中世の時代にヴァロア家ブルゴーニュ公の支配のもと、ヨーロッパ規模の領土を持っていた公国の都であり、
次いでブルゴーニュ高等法院の所在地となったディジョンには、97 ヘクタールもの広さのフランスで有数の
広さを持つ歴史地区があり、素晴らしい建築遺産が保存されている。
過去にはブルゴーニュ公国の首都であったディジョンは、現在ではブルゴーニュ地方の現代的な中心都市と
して、パリ・リヨン間で最大の産業中心地となっている。
主要な史跡・文化施設
ブルゴーニュ公宮殿
11 世紀までは普通の要塞でしたが、ブルゴーニュ公によって豪華な宮殿に造り変えられた。宮殿の右翼(か
つての大公の館の素晴らしい広間や台所)は今日、国内第 3 規模の美術館になっており、左翼(かつてブル
ゴーニュ公国の議事堂)はディジョン市役所となっている。宮殿正面にある自由広場は、フランスで最も美
しい広場の一つであり、町のランドマークとなっている。
議員礼拝堂
1738 年から 1739 年にかけて建設。ルイ 15 世下で最も興味深い建物の一つとして知られる。豪華な彫刻装飾
はヴェルサイユ宮殿の礼拝堂を思わせるもの。
フィリップ善良王の塔
高さ 46mの市内を見下ろす塔。15 世紀中頃に建設。ブルゴーニュ大公の権力と権威の象徴。
個人邸宅
豊かに装飾を施したファサードや、堂々たるポルタイユ、美しい中庭、釉薬瓦の屋根を持つブルゴーニュの
家々は、ディジョンの町に独特の景観を与えており、一つ一つがディジョンの町の歴史を担っている。フォ
ルジュ通りのシャンベラン館はゴシック・フランボワイヤン様式の建築の傑作として有名、その他にも素晴
らしい建築が沢山残る。
モーゼの井戸
クラウス・スリューテルとその甥が作った傑作。中世におけるブルゴーニュ派の彫刻の素晴らしさを物語る。
キリスト受難劇を表す高さ7mの 8 角形の井戸は池の中にあり、小円柱で囲まれ天使を飾ったニッチからな
る彫刻。各ニッチの前には、旧約聖書の 6 人の預言者、モーゼ、イザヤ、ダニエル、ゼカリヤ、エレミヤ、
ダヴィドの像が置かれている。
ディジョンのシンボル、フクロウ
ディジョンの住民に愛されている町のシンボル、小さなフクロウの彫刻は、ノートル・ダム教会の北口の角
にある。願い事をしながら左手で撫でると、幸せになれるという言い伝えが残る。
フクロウ・コース
フクロウを辿って進む市内観光。“フクロウ・コース”は、歴史地区 22 カ所を回るコースで、地面に描かれ
た矢印に従って歩いていけば、市内の主な見どころを一回りできるようになっている。日本語や韓国語を含
む 12 ヶ国語で書かれたガイド・ブックを観光局で用意。所要約 1 時間半。ディジョンと幸せのお守りフクロ
ウを知るためのコース。
700ha の公園と庭園
ディジョン市内には石の建物だけでなく、合わせて 700ha もの公共や民間の庭園がある。建築と自然の調和
こそ、何世紀にもわたって培われてきたディジョンならではの暮らし方を表している。
ディジョンの 7 つの美術館
公国の都の歴史とディジョンのあらゆる文化を映し出す 7 つの美術館と博物館。絵画、彫刻、伝統、歴史、
自然科学など、あらゆるテーマや趣味を網羅。市立美術館や博物館は入場無料。