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-1- 第10回 相関係数と回帰分析(実習) ・分析のために量的なデータを ...

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社 会 学 データ 実 習<br />

第 10 回 相 関 係 数 と 回 帰 分 析 ( 実 習 )<br />

・ 分 析 のために 量 的 なデータを 準 備 する。<br />

・ 相 関 係 数 を 計 算 する。<br />

・ 回 帰 式 を 求 める。<br />

1. 量 的 データを 準 備 する<br />

ここでは、クロス 表 分 析 で 用 いたのと 同 じデータを、 量 的 データに 見 立 てて、 分 析 をし<br />

てみます。 所 得 、 学 歴 、 年 齢 を 量 的 データとして、 以 下 のように 準 備 します。<br />

(1) 所 得 : 各 カテゴリーの 中 間 の 値 をとります。<br />

q52 仕 事 収 入<br />

新 変 数 income2<br />

1 0 ~ 100 万 50<br />

2 100 ~ 300 万 200<br />

3 300 ~ 500 万 400<br />

4 500 ~ 700 万 600<br />

5 700 ~ 900 万 800<br />

6 900 ~ 1100 万 1000<br />

7 1100~ 1300 万 1200<br />

8 1300 万 ~ 1400<br />

9 DK.NA ( 欠 損 値 )<br />

SPSS 上 では 次 のように 新 変 数 income2 を 用 意 します。<br />

1 最 終 行 につぎのように 入 力 する。<br />

compute income2=q52.<br />

recode income2 (1=50) (2=200) (3=400) (4=600) (5=800) (6=1000)<br />

(7=1200) (8=1400).<br />

missing values income2 (9).<br />

freq income2.<br />

2 compute 以 下 の 部 分 を 実 行 し、 変 数 変 換 がうまくいっているかどうか 確 認 します。<br />

実 行 の 仕 方 は、 最 終 行 においた 場 合 、カーソルを compute の 位 置 に 置 いて、「 実 行 」→<br />

「 最 後 まで」とするか、compute 行 から、freq までを 選 択 ( 輝 度 反 転 させ)て、「 実 行 」→<br />

「 選 択 部 分 」とする。(ただし、 立 ち 上 げてからまだ 一 度 も 実 行 していない 場 合 には、「 実 行 」<br />

→「すべて」とする)。<br />

-1-


社 会 学 データ 実 習<br />

(2) 学 歴 : 教 育 年 数 をしめす 新 変 数 edctn を 用 意 します。<br />

q43 学 歴<br />

新 変 数 edctn<br />

1 中 学 卒 9<br />

2 高 校 卒 12<br />

3 短 大 ・ 高 専 卒 14<br />

4 大 学 卒 16<br />

1 最 終 行 につぎのように 入 力 する。<br />

compute edctn=q43.<br />

recode edctn (1=9) (2=12) (3=14) (4=16).<br />

freq edctn.<br />

2 compute 以 下 を 実 行 し、 変 数 変 換 がうまくいっているかどうか 確 認 する。<br />

(3) 年 齢 age を、5 歳 刻 みの 素 データの 中 間 年 をとった 量 的 変 数 として 用 意 する。<br />

q42b 年 齢<br />

age<br />

1 20 ~ 24 22<br />

2 25 ~ 29 27<br />

3 30 ~ 34 32<br />

4 35 ~ 39 37<br />

5 40 ~ 44 42<br />

6 45 ~ 49 47<br />

7 50 ~ 54 52<br />

8 55 ~ 59 57<br />

9 60 ~ 64 62<br />

10 65 ~ 69 67<br />

11 70 ~ 70<br />

※ 本 来 、70 歳 以 上 はいないはずなのだが、なぜかサンプルに 紛 れ 込 んでいるので、70 歳<br />

とみなす。<br />

1 最 終 行 につぎのように 入 力 する。<br />

compute age=q42b.<br />

recode age(1=22) (2=27) (3=32) (4=37) (5=42) (6=47)<br />

(7=52) (8=57) (9=62) (10=67) (11=70).<br />

missing values age(99).<br />

freq age.<br />

-2-


社 会 学 データ 実 習<br />

2この 部 分 を 実 行 して、 変 数 変 換 がうまくいっているかどうかを 確 認 する。<br />

2. 相 関 係 数 を 計 算 する<br />

相 関 係 数 を 求 める spss のコマンドは、corr.<br />

corr 変 数 1with 変 数 2. 変 数 1と 変 数 2の 相 関 係 数 を 求 める。<br />

corr 変 数 1 変 数 2 with 変 数 3. 変 数 1 と 変 数 3、 変 数 2 と 変 数 3 の 相 関 係 数 を 求 める。<br />

corr 変 数 1 with 変 数 2 変 数 3. 変 数 1 と 変 数 2、 変 数 1 と 変 数 3 の 相 関 係 数 を 求 める。<br />

corr 変 数 1 変 数 2 変 数 3. 変 数 1 と 変 数 2、 変 数 1 と 変 数 3、 変 数 2 と 変 数 3 の 相<br />

関 係 数 を 求 める(すべての 組 み 合 わせについての 相 関 係 数 のマトリックスが 出 力 される)。<br />

【1】 年 齢 と 所 得 、 学 歴 と 所 得 の 相 関 係 数 をそれぞれ 求 めよ。<br />

1ここでは、つぎのように 入 力 する。<br />

corr age edctn with income2.<br />

2カーソルをこの 行 において「 実 行 」→「 現 在 の 位 置 」<br />

3 結 果 表 を 読 みましょう。 相 関 係 数 がどこに 出 力 されているか、 分 かりますね。<br />

4 結 果 表 を、MS ワードにコピーし、「【1】 年 齢 と 所 得 、 学 歴 と 所 得 の 相 関 係 数 」という<br />

見 出 しをつけておいてください。<br />

【2】 性 別 q42a と 所 得 income2 との 相 関 係 数 を 求 めよ。<br />

性 別 は 厳 密 には、 量 的 変 数 ではありません。しかし、2 つの 値 しかない 2 値 変 数 (バイ<br />

ナリー 変 数 )ですので、ダミー 変 数 として、 量 的 分 析 の 対 象 とすることがあります。ダミ<br />

ー 変 数 は、コード(0, 1)の 変 数 のことです。<br />

性 別 q42a をもとに 新 変 数 gender ( 男 性 0 女 性 1)をつくり、 所 得 income2 との 相 関<br />

係 数 を 求 め、【1】の 結 果 と 比 較 してみましょう。<br />

( 新 変 数 gender は、これまでの 変 数 変 換 の 例 を 参 考 に 自 分 でつくってみましょう)。<br />

結 果 は、 同 じワード 文 書 に 貼 り 込 み、【2】 性 別 (ダミー)と 所 得 の 相 関 係 数 という 見<br />

出 しをつけてください。<br />

【1】【2】ができたら、「 相 関 係 数 」という 文 書 名 をつけて、 自 分 のフォルダに 保 存 したうえで、V-<br />

Campus CHORUSの「 社 会 学 データ 実 習 」→「レポート 課 題 」→「 相 関 係 数 」をひらき、ファイルを<br />

転 送 してください。<br />

3. 回 帰 式 を 求 める<br />

【 例 題 】 所 得 ( 単 位 : 万 円 )を 従 属 変 数 として、 年 齢 ( 単 位 : 歳 )、 学 歴 ( 単 位 : 年 )を<br />

-3-


社 会 学 データ 実 習<br />

それぞれ 独 立 変 数 とする 2 つの 単 回 帰 式 を 求 めなさい。<br />

INCOME2=a+bAGE<br />

INCOME2=a+bEDCTN<br />

SPSS のコマンドは、regression<br />

regression /dependent 従 属 変 数 名 /method=enter 独 立 変 数 名 .<br />

所 得 を 年 齢 に 回 帰 させるには、<br />

regression /dependent income2 /method=enter age.<br />

所 得 を 学 歴 に 回 帰 させるには、<br />

regression /dependent income2 /method=enter edctn.<br />

結 果 の 表 から 定 数 と B の 値 を 読 み 取 ると、<br />

INCOME2 = 251.9 + 3.78AGE<br />

この 式 の 解 釈 : 年 齢 が 1 歳 上 がるごとに 所 得 が 約 3.8 万 円 増 加 する。<br />

INCOME2 =- 212.6 + 46.7EDCTN<br />

この 式 の 解 釈 : 教 育 年 数 が 1 年 上 がるごとに、 所 得 が 46.7 万 円 増 加 する。<br />

【3】 年 齢 10 歳 刻 みの age10 を 使 って、 年 齢 から 所 得 を 予 測 する 回 帰 式 を 求 め、その 結<br />

果 を 解 釈 しなさい。<br />

結 果 は、「 係 数 」の 表 を 貼 り 付 け、 例 題 を 参 考 に、 回 帰 式 を 完 成 させ、 解 釈 を 1 行 で 述<br />

べること。また、「【3】 年 齢 age10 から 所 得 を 予 測 する 回 帰 式 」という 見 出 しをつけるこ<br />

と。<br />

【4】 学 歴 q43 は、1= 中 学 卒 2= 高 校 卒 3= 短 大 ・ 高 専 卒 4= 大 学 卒 というコー<br />

ドが 与 えられている。この 変 数 を 使 って、 所 得 を 予 測 する 回 帰 式 を 求 め、その 結 果 を 解 釈<br />

しなさい。<br />

結 果 は、「 係 数 」の 表 を 貼 り 付 け、 例 題 を 参 考 に、 回 帰 式 を 完 成 させ、 解 釈 を 1 行 で 述<br />

べること。また、「【3】 学 歴 q43 から 所 得 を 予 測 する 回 帰 式 」という 見 出 しをつけること。<br />

※このふたつの 課 題 について、 分 からなければ、 助 教 の 先 生 や T.A.に 質 問 してかまわな<br />

い。<br />

【3】【4】ができたら、「 回 帰 式 」という 文 書 名 をつけて、 自 分 のフォルダに 保 存 したうえで、V-Ca<br />

mpus CHORUSの「 社 会 学 データ 実 習 」→「レポート 課 題 」→「 回 帰 式 」をひらき、ファイルを 転 送 し<br />

てください。<br />

-4-

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