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Auto Lab - Mits

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プリント 基 板 加 工 機<br />

<strong>Auto</strong> <strong>Lab</strong><br />

<strong>Auto</strong> <strong>Lab</strong>100<br />

<strong>Auto</strong> <strong>Lab</strong> W<br />

2012 年 8 月


目 次<br />

0. 安 全 上 のご 注 意 ・・・・・・・ P4<br />

1. 加 工 機 のセットアップ<br />

・・・・・・・ P6<br />

パソコン・ 吸 塵 機 との 接 続<br />

ソフトウェアのインストール<br />

USBドライバーのインストール<br />

加 工 機 とソフトの 起 動<br />

CAM-<strong>Auto</strong>の 起 動<br />

2. 加 工 機 の 基 本 的 な 知 識<br />

・・・・・・・ P11<br />

各 部 の 名 称 と 働 き<br />

準 備 するもの<br />

基 板 押 えの 役 割<br />

両 面 基 板 の 位 置 合 わせ<br />

【カメラで 位 置 合 わせ】<br />

【 基 準 ピンで 位 置 合 わせ】<br />

バキュームテーブルオプション<br />

粘 着 テーブルオプション<br />

追 加 追<br />

追 加 工 をしたい 場 合 は<br />

3. 工 具 の 基 本 的 な 知 識<br />

・・・・・・・ P21<br />

工 具 の 種 類<br />

リングの 取 り 付 け<br />

自 動 工 具 交 換 の 設 定<br />

4. 加 工 機 を 動 かしてみましょう<br />

・・・・・・・ P28<br />

マニュアル 運 転 画 面 の 使 い 方<br />

高 さ 調 整<br />

マニュアル 運 転 画 面 で 工 具 交 換<br />

5. 加 工 機 とカメラの 準 備 ・・・・・・・ P35<br />

6. 加 工 順 位 設 定 ・・・・・・・ P45<br />

7. 表 加 工 位 置 合 せ ・・・・・・・ P47<br />

8. 裏 加 工 位 置 合 せ ・・・・・・・ P55<br />

9. 基 準 ピンのセットアップ ・・・・・・・ P57<br />

10. 両 面 基 板 の 加 工<br />

・・・・・・・ P60<br />

作 業 の 流 れ<br />

加 工 データ 表 示<br />

2


工 具 の 準 備<br />

基 板 の 固 定<br />

P3 点 読 込 み<br />

基 板 厚 の 入 力<br />

加 工 順 位 の 設 定<br />

位 置 合 わせ<br />

P1 点 の 設 定 とP2 点 の 確 認<br />

切 削 溝 幅 の 調 整 と 設 定 方 法<br />

P1・P2の 穴 あけ<br />

表 の 加 工<br />

表 加 工 の 終 了<br />

ESCキーによる 中 断<br />

再 加 工<br />

【 任 意 位 置 再 加 工 】<br />

【 選 択 位 置 部 分 加 工 】<br />

【 中 断 位 置 からの 再 開 】<br />

裏 の 加 工<br />

カメラでの 裏 面 の 位 置 合 わせ<br />

外 形 加 工<br />

加 工 の 終 了<br />

11. 追 加 工<br />

・・・・・・・ P80<br />

加 工 データ 表 示<br />

原 点 設 定<br />

位 置 合 わせ<br />

【 教 示 原 点 位 置 合 わせ】<br />

12. 加 工 機 条 件 の 詳 細<br />

・・・・・・・ P83<br />

加 工 条 件<br />

輪 郭 加 工 ・ 穴 加 工 ・ 外 形 加 工 条 件<br />

加 工 機 条 件 読 込 みと 登 録<br />

P3 点 読 込 みと 登 録<br />

13.トラブルシューティング<br />

・・・・・・・ P89<br />

通 信 のトラブルシューティング<br />

14. 使 用 上 の 注 意 ・メンテナンス 方 法<br />

・・・・・・・ P92<br />

リードスクリューの 注 油<br />

スピンドルコレットのメンテナンス<br />

スピンドルモータの 取 外 し・ 取 付 け<br />

3


安 全 上 のご 注 意 ・・・ 必 ずお 守 りください。<br />

!! 警 告 !! !! 警 告 !!<br />

* 電 源 電 圧 について<br />

加 工 機 の 許 容 電 源 電 圧 は、90~240Vです。<br />

この 範 囲 を 逸 脱 する 電 源 の 地 域 でご 使 用 される 場 合 は、 必 ず 自 動 電 圧 調 整 器 を 通 してお 使 い 下 さい。<br />

* 加 工 の 準 備 中 、スピンドルが 加 工 ツール( 工 具 )を 掴 んでいる 場 合 は、たとえ 回 転 していなくても、 先<br />

端 は 鋭 利 な 刃 物 になっていますので、 絶 対 に 手 を 触 れないで 下 さい。 下 敷 きや、 基 板 のセットを 行 う 場<br />

合 は、 先 端 を 丸 くしたダミーツールがスピンドルに 付 いた 状 態 で 行 って 下 さい。<br />

インターロックの 付 いた 加 工 機 でも、 加 工 中 はなるべく、 加 工 機 に 近 づかないでください。<br />

また、 加 工 機 の 動 作 中 は 保 護 眼 鏡 を 着 用 して 下 さい。<br />

* 加 工 中 、 異 音 、 異 臭 等 がした 場 合 は、 直 ちに 電 源 を 切 り 弊 社 までご 連 絡 下 さい。<br />

* 本 機 に 水 、お 茶 、ジュース 等 の 液 体 を 絶 対 にこぼさないで 下 さい。<br />

液 体 をこぼした 場 合 、 電 源 を 切 り、コンセントを 接 続 しないで、 弊 社 にご 連 絡 下 さい。<br />

* 本 機 を 分 解 、 改 造 等 しないで 下 さい。 動 作 不 良 の 原 因 、また 火 災 、 感 電 の 原 因 となります。<br />

これらの 行 為 は 保 証 の 対 象 外 となります。<br />

* 加 工 中 は、 保 護 メガネを 使 用 して 下 さい。<br />

* 特 に 外 形 加 工 ツール( 工 具 )を 使 って 基 板 を 切 り 抜 く 時 、 基 板 が 飛 び 出 す 可 能 性 があります。<br />

ミシン 目 加 工 をするか、 外 形 加 工 ツール( 工 具 )が 基 板 を 突 き 抜 けて 加 工 しない<br />

( 完 全 に 下 まで 切 り 抜 かない)よう、 浅 く 加 工 する 等 を 行 って 下 さい。<br />

4


注 意<br />

* 輸 送 について<br />

精 密 機 械 ですので、 輸 送 を 行 う 場 合 は、 納 入 時 の 梱 包 箱 を 使 用 してください。<br />

また、 輸 送 を 外 部 業 者 に 委 託 する 場 合 は、 精 密 機 器 取 扱 い 業 者 をご 指 定 ください。<br />

加 工 機 を 持 ち 上 げるときには、 側 面 の [LIFT HERE ONLY] のラベルがあるところに 手 をかけて<br />

持 ちます。 各 軸 のシャフトやリードスクリュー、ヘッドには 力 をかけないでください。<br />

変 形 により 精 度 が 狂 う 恐 れがあります。<br />

* 設 置 する 場 所 は 加 工 機 の 重 量 に 耐 え、 動 作 に 影 響 を 与 えないような 頑 丈 な 台 に 設 置 して 下 さい。<br />

* 加 工 機 に 使 用 するツール( 工 具 )は、 当 社 規 定 のサイズの 物 を 使 用 して 下 さい。<br />

* 被 加 工 物 、 下 敷 き 等 は 動 かないようにテープでしっかりと 固 定 して 下 さい。 固 定 が 不 十 分 だと 加 工 精 度<br />

の 低 下 やツール( 工 具 )の 破 損 の 原 因 となります。<br />

* 加 工 後 の 切 断 面 で 手 を 切 らないように 充 分 に 注 意 して 下 さい。<br />

* 加 工 機 を 掃 除 する 場 合 、エアを 吹 き 付 けての 清 掃 は 行 わないで 下 さい。 削 りかすを 内 部 の 回 路 に 吹 き 込<br />

む 可 能 性 があります。 必 ず 掃 除 機 で 吸 い 取 る 方 法 で 掃 除 して 下 さい。<br />

* 吸 塵 機 の 使 用<br />

加 工 中 削 りかすがたまると、 溝 幅 が 不 安 定 になり 加 工 精 度 が 低 下 するばかりでなく、 加 工 機 のヘッド 周<br />

辺 の 故 障 の 原 因 にもなります。 加 工 時 には、 削 りかすを 吸 い 取 るために 必 ず 吸 塵 機 を 稼 働 させて 下 さい。<br />

5


1. 加 工 機 のセットアップ<br />

パソコン・ 吸 塵 機 との 接 続<br />

基 板 加 工 機 とパソコンは、RS-232Cケーブル(ストレート)、または、USBケーブルで<br />

接 続 します。<br />

吸 塵 機 ( 掃 除 機 )の 電 源 プラグは、 加 工 機 AC OUT に 接 続 してください。<br />

機 械 式 スイッチの 吸 塵 機 の 場 合 、スイッチを 常 時 オンにしておくと、 加 工 機 スピンドルモータの<br />

ON/OFF に 連 動 し、 加 工 中 に 発 生 する 削 りかすを 吸 い 取 ります。<br />

6


ソフトウェアのインストール<br />

CD-ROMの 中 の Designpro_setup.exe を 起 動 してください。<br />

インストールの 途 中 、インストールする 項 目 を 選 択 する 画 面 が 表 示 されます。<br />

共 通 コンポーネントは 必 ず 選 択 します。 Converter, EASYCAD(オプション)が 含 まれています。<br />

CAM-<strong>Auto</strong> 及 び Design View を 選 択 してください。<br />

*Design View はカメラの 画 像 を 表 示 するソフトで、コンポーネントリストの 一 番 最 後 にあります。<br />

7


USBドライバーのインストール<br />

Design Pro のインストールが 完 了 すると、 引 き 続 き 基 板 加 工 機 用 のUSBドライバーの<br />

インストールを 行 います。 以 下 の 画 面 で「 加 工 機 用 デバイスドライバーのインストールを<br />

今 すぐ 実 行 する」を 選 択 し、 完 了 をクリックしてください。<br />

デバイスドライバーのインストールが 始 まります。 以 降 、 画 面 の 指 示 に 従 って、インストールを<br />

行 ってください。<br />

-><br />

-> -><br />

8


加 工 機 とソフトの 起 動<br />

1. 最 初 にパソコンを 起 動 してください。<br />

2. 次 に、ソフトウェアを 起 動 します。<br />

[スタート] -> [プログラム] -> [<strong>Mits</strong> Design Pro] -> [Design Pro]<br />

MITS Design Pro を 起 動 してください。<br />

3. 加 工 機 の 電 源 スイッチをONにしてください。<br />

ヘッドが 自 動 的 に Z・Y・X 軸 の 順 番 で、<br />

それぞれの 原 点 方 向 に 移 動 し、 機 械 原 点 を<br />

感 知 して 停 止 します。<br />

(この 動 作 を 原 点 復 帰 といいます)<br />

機 械 原 点 の 位 置 は、 加 工 機 正 面 から 見 て<br />

左 奥 です。<br />

USBドライバ<br />

加 工 機 とパソコンを USB で 接 続 している 場 合 は、 初 めて 加 工 機 を 電 源 ONする 時 に、<br />

「 新 しいハードウェアが 見 つかりました」と 表 示 され、あらかじめパソコンにインストール<br />

されているドライバが 組 み 込 まれます。<br />

補 足<br />

加 工 機 を 起 動 した 後 に、パソコンを 起 動 すると、 通 信 がうまくいかないことがあります。<br />

その 場 合 は、 加 工 機 のみ 再 起 動 をしてから、 再 度 お 試 しください。<br />

それでも、 通 信 がうまくいかない 場 合 は、13.トラブルシューティングを 参 照 して 下 さい。<br />

9


CAM-<strong>Auto</strong> の 起 動<br />

CAM-<strong>Auto</strong> は、MITS Design Pro の 上 で 動 くアプリケーションの 一 つであり、 加 工 機 <strong>Auto</strong> <strong>Lab</strong> を 制 御 し<br />

ます。<br />

Converter や EASY CAD で 作 成 したデータを 実 際 に 加 工 機 で 加 工<br />

する 際 に 使 用 します。<br />

画 面 右 上 の アプリケーション(A) から CAM-<strong>Auto</strong> を 選 択 してくださ<br />

い。<br />

CAM-<strong>Auto</strong> に 切 り 替 わったら、[ 加 工 機 条 件 ]→[ 加 工 条 件 ]をクリックしてください。<br />

通 信 手 段 を、 加 工 機 が 接 続 されているポート 番 号 に 設 定 してください。<br />

設 定 後 、O K ボタンをクリックし 画 面 を 閉 じて、ソフトを 再 起 動 してください。<br />

設 定 は 次 回 から 有 効 になります。<br />

10


2. 基 板 加 工 機 の 基 本 的 な 知 識<br />

各 部 の 名 称 と 働 き<br />

11


1 電 源 スイッチ<br />

加 工 機 の 電 源 スイッチです。パソコンを 立 ち 上 げてから 入 れてください。<br />

2 ヘッド<br />

Z 軸 にスピンドル、カメラ、プレッシャーフット、 吸 塵 ホースが 取 り 付 けられています。<br />

3 加 工 テーブル<br />

このテーブルの 上 で 加 工 します。 加 工 テーブルの 上 にベーク 下 敷 きを 敷 いて 加 工 します。<br />

4 ツールポスト<br />

工 具 を 下 向 きにセットしておきます。 加 工 機 に 向 かって、 右 から1~10 番 ツールです。<br />

10 番 ツールポストはダミーツール 専 用 で 予 約 されています。<br />

注 : 出 荷 時 にスピンドルには、ダミーツール( 工 具 )が 装 着 されています。ツールポスト10 番 は、<br />

このダミーツール 専 用 です。 加 工 機 を 使 い 始 める 時 は、 絶 対 に10 番 ツールポストにツールを<br />

装 着 しないで 下 さい。<br />

10 番 にツールを 装 着 すると、ツールとダミーツールがぶつかり 破 損 します。<br />

12


5 プレッシャーフット( 基 板 押 え)<br />

これで 基 板 を 押 さえながら 加 工 します。<br />

プレッシャーフットのダクトの 先 に 吸 塵 ホースを 取 り 付 けてください。<br />

加 工 時 には 基 板 の 削 りかすが 出 ますので、 吸 塵 機 を 取 り 付 け、 削 りかすを 吸 い 取 ってください。<br />

吸 塵 機 をつけずに 加 工 すると、 基 板 上 に 削 りかすがたまり、 削 り 残 しができることがあります。<br />

6 深 さ 調 節 ネジ<br />

このネジを 回 すと、 工 具 の 深 さを 調 節 できます。<br />

上 から 見 て、 時 計 方 向 に 回 すと 工 具 が 深 く、 反 対 方 向 に 回 すと 浅 くなります。<br />

1 ノッチで 約 3ミクロン 上 下 します。<br />

(90°ツール( 工 具 )の 場 合 、 切 削 溝 幅 が6ミクロン 変 化 します。)<br />

深 さ 調 節 ネジを1 周 回 すと 0.5mm 深 さが 変 化 します。<br />

通 常 の 加 工 では、まずミリングカッタの 深 さを 調 節 し、0.3mm 幅 の 溝 を 切 ります。<br />

その 位 置 を 加 工 の 基 準 とします。<br />

7 USBカメラ<br />

8 吸 塵 ホース<br />

削 りかすを 吸 い 取 るためのホースです。この 先 に 吸 塵 機 を 取 り 付 けてください。<br />

加 工 時 には 基 板 の 削 りかすが 出 ますので、 吸 塵 機 で 削 りかすを 吸 い 取 ってください。<br />

9 カメラの 照 明 調 整 用 スィッチ<br />

10 AC IN<br />

電 源 コードを 接 続 してください。<br />

11 AC OUT<br />

吸 塵 機 のスイッチを 入 れた 状 態 で、 吸 塵 機 コンセントをここに 接 続 してください。<br />

12 ヒューズホルダ<br />

2Aヒューズをセットしてください。<br />

13 USB 接 続 ポート<br />

USBケーブル(A コネクタ-B コネクタ)でパソコンと 接 続 してください。<br />

14 RS-232C 接 続 ポート<br />

RS-232Cケーブル(9Pin メス-9Pin メス、ストレート 結 線 )でパソコンと 接 続 してください。<br />

13


準 備 するもの<br />

◇ 吸 塵 機<br />

スピンドルモータに 連 動 し 加 工 中 に 発 生 する 削 りかすを 吸 い 取 ります<br />

◇ 基 板<br />

一 般 的 な 基 板 は、 厚 さ 1.6mm 銅 はく 厚 は 35 ミクロンです。<br />

スルーホールメッキを 行 う 場 合 、 銅 はく 厚 18 ミクロンのものを 使 用 します。<br />

◇ 工 具<br />

工 具 は 大 きく 分 けてミリングカッタ・ドリル・フォーミングカッタ(ルータ)の 3 種 類 あります。<br />

工 具 にはリングを 取 り 付 けて 使 用 します。<br />

◇ルーペ<br />

切 削 りした 基 板 面 の 確 認 に 使 用 します。<br />

◇テープ<br />

基 板 を 固 定 するのに 使 用 します。<br />

◇ナイロンたわし<br />

切 削 した 基 板 面 をみがくのに 使 用 します。 小 さな 削 りかすやバリを 取 り 除 くのに 便 利 です。<br />

*エアーコンプレッサ ( <strong>Auto</strong> <strong>Lab</strong>100 )<br />

スピンドルモータのツール 着 脱 用 にエアーを 使 用 します。エアーレギュレータのエアー 圧 力 は<br />

0.45Mpa~0.5Mpaに 設 定 してください。<br />

14


基 板 押 えの 役 割<br />

加 工 中 に 基 板 を 押 える 部 分 のことを「 基 板 押 え」<br />

または、「プレッシャーフット」といいます。<br />

基 板 押 さえは、 基 板 を 上 から 押 さえながら、 工 具 が<br />

突 出 している 分 だけ 基 板 の 表 面 を 加 工 します。<br />

工 具 の 突 き 出 し 量 は、 深 さ 調 節 ねじで 調 節 します。<br />

このように 工 具 が 突 出 している 分 の 深 さで 均 一 に<br />

加 工 する 方 式 を「インクリメンタル 加 工 」といいます。<br />

加 工 機 にツールを 取 り 付 けたときに、<br />

ツールの 刃 先 から 加 工 機 のテーブル 面 までの 距 離 を<br />

Z 軸 のストロークとしてあらかじめソフトウェアに 記 憶 させています。<br />

そして、 設 定 画 面 で 入 力 された、 基 板 厚 さ・ 下 敷 き 厚 さ・ 加 工 深 さを 計<br />

算 して、 必 要 な 距 離 だけ Z 軸 が 下 がってきます。<br />

基 板 厚 さを 1.6mm と 入 力 すると 刃 先 が 基 板 面 ちょうどのところまで 下 がります。<br />

基 板 加 工 時 は、 均 一 の 深 さで 加 工 することが 大 切 なので、 基 板 にプレッシャーフットを 押 し 付 けて<br />

加 工 するために、 加 工 深 さを 設 定 します。<br />

加 工 深 さの 適 正 値 は、3mm です。<br />

加 工 深 さを 3mm と 設 定 すると、 仮 にプレッシャーフットがなかったら、 刃 先 は 基 板 面 から<br />

3mm の 深 さまで 下 りてきます。<br />

しかし、 加 工 する 時 はプレッシャーフットを 取 り 付 けていますので、プレッシャーフットが 基 板 面 に<br />

当 たって、それ 以 上 は 下 がりません。<br />

それでも、Z 軸 ( 刃 先 )は 基 板 面 よりさらに 3mm 分 下 がろうとしますので、その 動 作 が 基 板 を<br />

押 さえる 力 となって、プレッシャーフットから 突 出 した 刃 先 の 分 が 均 一 下 深 さで 加 工 できます。<br />

この 仕 組 みが、 基 板 のたわみを 取 り、 加 工 の 溝 幅 を 均 一 にすることに 役 立 っています。<br />

15


両 面 基 板 の 位 置 合 わせ<br />

両 面 基 板 の 位 置 合 わせをするには、カメラで 位 置 合 わせをする 方 法 と<br />

基 準 ピンにあわせて 基 板 を 裏 返 す 方 法 があります。<br />

カメラで 位 置 合 わせ<br />

加 工 する 基 板 のサイズにもよりますが、<br />

カメラを 使 用 すると 基 準 ピンを 使 わずに<br />

両 面 の 位 置 合 わせができます。<br />

( 注 ) 加 工 範 囲 の 右 側 約 42mm はカメラで 見 ることができないのでご 注 意<br />

ください。<br />

この 場 合 は、P1・P2 点 に 穴 をあけ、<br />

基 板 を 裏 返 した 時 にその 基 準 穴 をカメラで<br />

見 て、 位 置 合 わせをします。<br />

基 板 が 傾 いて 固 定 されていても、P1.P2の<br />

2 点 から 角 度 を 計 算 し、 両 面 が 合 うように 加 工 します。<br />

また、カメラ 画 像 の 上 にマーカーを 表 示 しますので<br />

加 工 の 仕 上 り 確 認 や 溝 幅 の 計 測 に 便 利 です。<br />

ただし、 加 工 機 の 有 効 範 囲 の 右 側 には、カメラで 見 ることができない 場 所 がありますので、<br />

サイズの 大 きな 基 板 を 加 工 する 際 は、 基 準 ピンを 使 用 します。<br />

16


基 準 ピンで 位 置 合 わせ<br />

加 工 機 のテーブル 上 に 穴 をあけて、 基 準 ピンをたてます。<br />

同 様 に、 加 工 する 基 板 にも 基 準 ピン 用 の 穴 をあけておきます。<br />

片 面 の 加 工 が 終 わって 基 板 を 裏 返 す 時 、 基 準 ピンにあわせて、<br />

裏 返 した 基 板 を 固 定 して 下 さい。<br />

基 準 ピンは、 加 工 機 のテーブルの 手 前 と 奥 に 2 ヶ 所 立 てます。( 直 径 3mm)<br />

手 前 の 基 準 ピンの 位 置 のことを、ソフトウェアでは、「P3 点 」と 呼 びます。<br />

奥 の 基 準 ピンについては、 特 に 名 前 はありません。<br />

加 工 機 のテーブルに 基 板 を 固 定 した 後 、データをどこで 加 工 したいかを 決 めます。<br />

加 工 データは、「P1」 点 と「P2」 点 という2つの<br />

基 準 点 をもっています。<br />

P1・P2 点 の 位 置 は、データの 最 小 と 最 大 座 標 から<br />

2mmずつ 離 れたところに 自 動 的 に 算 出 されます。<br />

ユーザーは、 基 板 上 の 任 意 の 場 所 に P1 点 を 設 定 する<br />

ことにより、データをどこで 加 工 したいかを 決 めることが<br />

できます。<br />

17


P1・P2 点 の 位 置 は、 表 から 見 るとそれぞれ<br />

左 手 前 と 右 奥 に 設 定 され、 裏 から 見 たときは、<br />

右 手 前 と 左 奥 に 逆 転 します。<br />

片 面 の 加 工 が 終 わって、 基 板 を 裏 返 したとき、<br />

ソフトウェアは、P3 点 ( 手 前 の 基 準 ピン)<br />

の 位 置 より 裏 の 加 工 すべき 位 置 をもとめ、<br />

表 と 裏 が 合 うように 加 工 を 行 います。<br />

応 用 として、P2 点 の 位 置 を 調 整 して、 基 板 の 傾 きを 補 正 することもできます。<br />

このように、P1・P2・P3 の3つの 基 準 点 から<br />

加 工 の 位 置 合 わせを 行 う 方 式 をP1・P2 Revised 方 式 とよびます。<br />

ソフトウェアでは、 複 数 の 位 置 合 わせ 方 式 を 用 意 していますが、この P1・P2 Revised 方 式 が<br />

基 本 です。<br />

出 荷 時 のデフォルト 設 定 であり、 加 工 機 条 件 → 加 工 条 件 画 面 で 確 認 することができます。<br />

18


バキュームテーブル(オプション)<br />

通 常 は、 加 工 機 のテーブルの 上 に 下 敷 きを 敷 き、その 上 に 加 工 したい 基 板 を 固 定 します。<br />

下 敷 きの 代 わりに、バキュームテーブルを 使 用 する 方 式 も<br />

あります。 特 に 薄 い 基 板 の 固 定 に 効 果 があります。<br />

基 板 を 置 くところに、 多 孔 質 の 樹 脂 が 敷 いてあります。<br />

下 図 の 原 理 で、 基 板 を 下 方 から 吸 い 付 けます。<br />

粘 着 テーブル(オプション)<br />

粘 着 面 上 に 基 板 を 載 せるだけでしっかり 固 定 でき、 簡 単 に 取 り 外 せます。<br />

汚 れて 粘 着 力 が 低 下 した 場 合 、 洗 浄 を 行 うと 粘 着 力 は 回 復 します。 約 1,000 回 の 繰 り 返 し 使 用 が 可 能 です。<br />

仕 様<br />

外 形 330 mm × 250 mm<br />

粘 着 範 囲 326 mm × 246 mm<br />

厚 み 1.6 mm<br />

ベース 材 料 黒 ガラスエポキシ<br />

ピール 強 度 強 粘 着 タイプ 0.25N/2.5cm ( 白 色 ロゴ 印 刷 )<br />

弱 粘 着 タイプ 0.025N/2.5cm ( 黄 色 ロゴ 印 刷 )<br />

脱 着 回 数<br />

洗 浄 液<br />

約 1,000 回<br />

水 ・ 中 性 洗 剤 ・IPA(イソプロピルアルコール)<br />

19


追 加 工 をしたい 場 合 は<br />

通 常 は、 無 地 の 基 板 の 上 にパターンを 加 工 しますが、 場 合 によって、 完 成 した 基 板 に<br />

追 加 工 したいこともあると 思 います。<br />

• 基 板 上 のあるマークを 基 準 にして、 穴 あけをしたい。<br />

• 基 板 上 のあるマークを 基 準 にして、 基 板 を 外 形 加 工 したい。<br />

このような 作 業 は、P1・P2 Revised 方 式 では 不 便 ですので、<br />

かわりに、 教 示 原 点 方 式 という 位 置 合 わせの 方 法 が 用 意 されています。<br />

CADデータの 原 点 を 利 用 して 位 置 合 わせを 行 う 方 式 で、 追 加 工 に 適 しています。<br />

教 示 原 点 方 式 への 切 換 えは、 加 工 機 条 件 → 加 工 条 件 → 基 準 穴 加 工 法 を 変 更 します。<br />

原 点 マーク<br />

20


3. 工 具 の 基 本 的 な 知 識<br />

工 具 の 種 類<br />

種 類 サイズ 用 途<br />

ミリングカッタ<br />

90°( 幅 0.2-0.4mm)<br />

片 面 基 板 ・ 両 面 ガラエポ 基 板 ( 厚 さ 1.6mm)の 加 工<br />

60°( 幅 0.1-0.2mm)<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

基 板 の 表 面 を 加 工 する 工 具 です。<br />

輪 郭 加 工 ・ハッチング 加 工 用<br />

先 端 に 角 度 がついており、 加 工 時 に 深 さを 調 節<br />

することで 切 削 幅 を 変 えることができます。<br />

工 具 の 全 長 36mm<br />

意 図 的 に ドリルやルーターより 2mm 短 く<br />

作 られています。<br />

ミリングカッタで 深 さを 調 整 した 後 、ドリルを<br />

付 ければ 1.6mm 厚 の 基 板 に 穴 があけられるよ<br />

うに 考 えられています<br />

ハッチングカッタ 1.0mm 片 面 基 板 ・ 両 面 ガラエポ 基 板 ( 厚 さ 1.6mm)の 加 工<br />

<br />

<br />

<br />

太 径 でのハッチング 加 工 用<br />

先 端 は 平 たい 形 状 をしています。<br />

工 具 の 全 長 36mm<br />

高 周 波 ミリングカッタ<br />

0.2mm<br />

テフロン 加 工 や 薄 い 基 板 の 加 工<br />

0.3mm<br />

0.5mm<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

輪 郭 加 工 ・ハッチング 加 工 用<br />

先 端 は 平 たい 形 状 をしています。<br />

工 具 の 全 長 38.1mm<br />

エア 浮 上 のプレッシャーフットが 付 いた<br />

加 工 機 で 使 用 することをお 勧 めします。<br />

ドリル<br />

いろいろな 径 が<br />

あります<br />

<br />

<br />

穴 あけ 用<br />

工 具 の 全 長 38.1mm<br />

フォーミングカッタ<br />

(ルーター)<br />

1.0mm<br />

1.5mm<br />

<br />

<br />

外 形 加 工 用<br />

工 具 の 全 長 38.1mm<br />

21


リングの 取 り 付 け<br />

自 動 工 具 交 換 の 加 工 機 では、 工 具 にリングを 取 り 付 けて 使 用 します。<br />

付 属 のリング 取 り 付 け 治 具 で、ドリルにリングを 取 り 付 けてください。<br />

治 具 の 穴 に、1リング→2 筒 →3ドリル( 刃 を 下 に 向 けて)の 順 で 入 れます。<br />

木 槌 などで 上 から 押 してください。<br />

筒 は 長 さの 違 うものが2 種 類 あります。<br />

通 常 は、 短 い 筒 ( 長 さ 18mm)を 使 用 します。<br />

長 い 筒 ( 長 さ 20mm)は、 高 周 波 ミリングカッタ( 長 さ 38.1mm) にリングを 取 り 付 けるときのみ 使 用 し<br />

ます。<br />

短 い 筒 (18mm) 使 用<br />

ドリル、フォーミングカッタ<br />

36mm ミリングカッタ<br />

長 い 筒 (20mm) 使 用<br />

38.1mm の 高 周 波 ミリングカッタ<br />

22


フォーミングカッタにリングを 取 り 付 ける 際 、<br />

下 敷 きを 深 く 傷 つけないよう 意 図 的 に 浅 く 加 工 したい 場 合 は、 筒 の 上 に 付 属 のワッシャーを<br />

のせて、 木 槌 などで 上 から 押 してください。<br />

*オプションの 精 密 型 リングセッターをお 持 ちの 方 は<br />

精 密 型 リングセッターの 取 扱 説 明 書 をご 覧 下 さい。<br />

23


長 さの 比 較<br />

24


自 動 工 具 交 換 の 設 定<br />

加 工 機 を 使 用 する 前 に、ツールポストに 工 具 をセットし、<br />

何 番 のツールポストにどの 工 具 が 入 っているかを、 加 工 条 件 画 面 で 登 録 します。<br />

工 具 は 大 きく 分 けて3 種 類 あり、それぞれ 登 録 する 画 面 が 異 なります。<br />

1 ミリングカッタの 登 録<br />

加 工 機 条 件 → 輪 郭 加 工 条 件 画 面 を 開 いてください。<br />

例 えば、ミリングカッタ 90 度 を 1 番 のツールポストにセットしたとします。<br />

ミリングカッタ 90 度 は、 深 さ 調 節 ネジを 回 して 深 さを 調 節 することで、0.2~0.5mm の 溝 幅 を 加 工 す<br />

ることができます。<br />

画 面 の 工 具 径 0.2 - 0.5 mm の 行 の ATC 番 号 に「1」と 入 力 します。<br />

加 工 時 に 使 用 する 工 具 No.は Converter または EASYCAD で 輪 郭 線 を 抽 出 する 際 に 選 択 した<br />

輪 郭 線 No.と 対 応 しています。<br />

回 転 数 の 推 奨 値 は 30 です 単 位 は X1000rpm です。<br />

25


2ドリルの 登 録<br />

加 工 機 条 件 → 穴 加 工 条 件 画 面 を 開 いてください。<br />

例 えば、 次 の4 種 類 のドリルを、ツールポストにセットしたとします。<br />

ドリル 0.6 : ツールポスト 3 番<br />

ドリル 0.8 : ツールポスト 4 番<br />

ドリル 1.0 : ツールポスト 5 番<br />

ドリル 3.0 : ツールポスト 6 番<br />

画 面 の 工 具 径 0.6、0.8、1.0、3.0 の 行 の ATC 番 号 に それぞれ 「3」,「4」,「5」,「6」<br />

と 入 力 します。 回 転 数 は 40 に 設 定 。<br />

回 転 数 の 推 奨 値 は 40 です。 単 位 は X1000rpm です<br />

26


3フォーミングカッタの 登 録<br />

加 工 機 条 件 → 外 形 加 工 条 件 画 面 を 開 いてください。<br />

例 えば、 次 の2 種 類 のフォーミングカッタを、ツールポストにセットするとします。<br />

フォーミングカッタ 1.0mm : ツールポスト 8 番<br />

フォーミングカッタ 1.5mm : ツールポスト 9 番<br />

画 面 の 工 具 径 1.0000、1.5000 の 行 の ATC 番 号 に それぞれ 「8」,「9」 と 入 力 します。<br />

回 転 数 の 推 奨 値 は 40 です。 単 位 は X1000rpm です。<br />

27


4. 加 工 機 を 動 かしてみましょう<br />

マニュアル 運 転 の 使 い 方<br />

通 常 の 加 工 は、 加 工 データに 従 って 自 動 的 に 行 われますが、マニュアル 運 転<br />

( 手 操 作 で 加 工 機 を 動 作 させる)も 頻 繁 に 使 用 する 機 会 があります。<br />

ここでは、マニュアル 運 転 の 使 い 方 をご 説 明 します。<br />

注 意 : 通 常 加 工 機 は 出 荷 時 にスピンドルモータにダミーツールが 装 着 されています。<br />

ダミーツールは 通 常 10 番 ポストを 使 用 するように 設 定 されています。<br />

工 具 の 装 着 は 1 番 から 9 番 のポストを 使 用 して 下 さい<br />

10 番 には 工 具 を 入 れないで 下 さい。<br />

加 工 機 とパソコンを 接 続 し、<strong>Mits</strong> Design Pro CAM-<strong>Auto</strong> を 起 動 してください。<br />

*(インターロック 機 能 付 き 防 塵 カバーの 場 合 は 全 面 開 閉 カバーを 閉 じてください。)<br />

次 に、 加 工 機 の 電 源 を 投 入 して 下 さい。<br />

自 動 的 に 原 点 復 帰 (ヘッドが 奥 の 機 械 原 点 まで 移 動 する)します。<br />

※ 原 点 復 帰 を 行 わない 時 はインターロック 動 作 、または、 機 械 的 なトラブルが 考 えられますのでご 連 絡 ください。<br />

マニュアル 操 作 のアイコンをクリックしてください<br />

ヘッドが 手 前 (P1 点 )に 移 動 し、マニュアル 運 転 のダイアログが 表 示 されます。<br />

加 工 機 の 電 源 を 投 入 せずにマニュアル 運 転 のアイコンをクリックすると<br />

マークが 表 示 されます。<br />

SHIFT+ESC キーを 押 すと<br />

は 解 除 できます。<br />

ソフトウェア は、 一 旦 終 了 して、 再 度 起 動 してください。 加 工 機 の 電 源 を 投 入 してからマニュアル 運 転 を<br />

行 ってください。<br />

28


マニュアル 運 転 中 に 単 位 移 動 距 離 の 有 効 範 囲 ( 加 工 範 囲 )を 越 える 数 値 を 入 力 した 場 合 、ヘッドの 移 動 ボ<br />

タン 手 前 奥 左 右 LL LR UL UR をクリックしたときにソフトリミットエラー「Warning<br />

移 動 できません 有 効 範 囲 からはずれてしまいます(XX)」 表 示 になります。<br />

有 効 範 囲 ( 加 工 範 囲 )を 超 えない 数 値 を 再 入 力 することで 加 工 動 作 を 再 開 できる 状 態 になります。<br />

( 注 ) 原 点 基 準 加 工 範 囲 (<strong>Auto</strong> <strong>Lab</strong> , <strong>Auto</strong> <strong>Lab</strong>100) ⇒ X:229mm ,Y:300mm<br />

(<strong>Auto</strong> <strong>Lab</strong> W) ⇒ X:400mm ,Y:365mm<br />

CAMERA<br />

加 工 工 具 先 端 の 座 標 にカメラ 中 心 を 移 動 します。<br />

カメラ 調 整<br />

カメラオフセット 調 整 、および、カメラ 座 標 修 正 を 行 うとき 使 用 します。<br />

TOP BOTTOM<br />

TOP( 部 品 面 ) 表 示 か、BOTTOM( 半 田 面 ) 表 示 かを 切 り 替 えます。<br />

これにより、 基 板 データの P1・P2 点 の 位 置 が 左 右 反 転 します。<br />

TOP( 部 品 面 ) 表 示 では、データの 左 下 が P1 点 、データ 右 上 が P2 点 になります。<br />

BOTTOM( 半 田 面 ) 表 示 では、データの 右 下 が P1 点 、データ 左 上 が P2 点 になります。<br />

スピンドル ON<br />

スピンドル OFF<br />

スピンドルモータを 回 転 ・ 停 止 させます。<br />

Up Middle Down<br />

ヘッドの 上 げ 下 ろしを 行 います。<br />

原 点<br />

ヘッドの 原 点 復 帰 を 行 います。<br />

手 前 奥 左 右<br />

ヘッドを 前 後 左 右 に 移 動 します。<br />

LL LR UL UR<br />

ヘッドを 斜 め 45 度 の 角 度 で 前 左 ・ 前 右 ・ 後 左 ・ 後 右 に 移 動 します。<br />

P1 P2 P3<br />

ヘッドをそれぞれ、P1・P2・P3 点 に 移 動 します。<br />

29


ヘッド 待 避<br />

ヘッド 待 避 点 に 移 動 します。<br />

工 具 交 換<br />

工 具 交 換 を 行 います。<br />

単 位 移 動 距 離<br />

1クリック(ヘッドの 移 動 ボタン 手 前 奥 左 右 LL LR UL UR を 1 回 クリック<br />

したとき)の 移 動 距 離 を 入 力 します。<br />

待 避 位 置 設 定<br />

ヘッド 待 避 点 を 設 定 します。<br />

ヘッド 待 避 点 ・・・・ 加 工 した 基 板 全 面 を 確 認 するときや、 基 板 を 裏 返 したり 工 具 を 交 換 したりする<br />

ときなどのために、ヘッドを 端 の 方 へ 移 動 させる 位 置 のことです。<br />

ヘッド 待 避 点 は 任 意 の 位 置 に 設 定 することができます。<br />

設 定 方 法 ・・・・・・ 待 避 点 にしたい 位 置 までヘッドを 移 動 し、 待 避 位 置 設 定 をクリックして 下 さい。<br />

その 位 置 がヘッド 待 避 点 となります。<br />

一 度 設 定 した 待 避 点 は、 加 工 機 、パソコンの 電 源 を 切 っても 記 憶 しています。<br />

ヘッド 待 避 点 を 変 更 する 場 合 は、 新 たな 位 置 までヘッドを 動 かし、<br />

改 めて 待 避 位 置 設 定 をクリックして 下 さい。<br />

ドリルウェイト<br />

穴 あけ 加 工 時 の 待 ち 時 間 (ヘッドがDOWNしている 時 間 )を 入 力 します。<br />

空 送 速 度<br />

ヘッドがUPしているときのX・Y 軸 の 移 動 速 度 を 入 力 します。<br />

加 工 速 度<br />

ヘッドがDOWNしているときのX・Y 軸 の 移 動 速 度 を 入 力 します。<br />

基 板 厚 さ<br />

加 工 する 基 板 の 厚 さを 入 力 します。<br />

下 敷 き 厚 さ<br />

ベーク 下 敷 きの 厚 さを 入 力 します。 付 属 のベーク 下 敷 きの 厚 さは 1.6mm です。<br />

加 工 深 さ<br />

加 工 するときの 基 板 を 押 さえ 込 む 強 圧 を 表 示 しています。 初 期 設 定 (3mm)のまま 加 工 してください。<br />

下 降 速 度 1<br />

ヘッドが 基 板 上 空 5mm の 位 置 までDOWNするときの 下 降 速 度 を 入 力 します。<br />

下 降 速 度 2<br />

ヘッドが 基 板 上 空 5mm から 基 板 面 までDOWNするときの 下 降 速 度 を 入 力 します。<br />

30


スピンドル 回 転 数<br />

スピンドルモータの 回 転 数 を 設 定 します。 単 位 はX1000rpm です。<br />

工 具 毎 の 推 奨 回 転 数 は(P69)を 参 照 下 さい。<br />

ATC 番 号<br />

現 在 ホールドしている 工 具 のツールポスト 番 号 を 表 示 しています。<br />

X 座 標<br />

Y 座 標<br />

ヘッドの 位 置 (X 座 標 ・Y 座 標 )を 表 示 します。<br />

画 像 の 更 新<br />

オーバーレイのキャプチャー 画 像 を 更 新 します。<br />

設 定 (カメラモード)<br />

カメラ 画 面 内 (Design View)にある 穴 位 置 自 動 検 出 時 の 検 出 穴 サイズリミットを 設 定 します。<br />

円 検 出 (カメラモード)<br />

カメラ 画 面 内 (Design View)にある 穴 位 置 を 自 動 検 出 します。<br />

クリックした 点 に 移 動<br />

キャプチャー 画 像 のマウスクリック 位 置 にカメラを 移 動 します。<br />

キャプチャー 画 像 表 示 ・ 非 表 示 切 り 替 えボタン<br />

外 形 加 工 レイヤ 表 示 ・ 非 表 示<br />

加 工 レイヤ 表 示 ・ 非 表 示<br />

パターンレイヤ 表 示 ・ 非 表 示<br />

ドリルレイヤ 表 示 ・ 非 表 示<br />

溝 幅 調 整 (カメラモード)<br />

溝 幅 測 定 、および、テストカットを 行 います。<br />

高 さ 調 節<br />

次 頁 を 参 照 下 さい。<br />

31


高 さ 調 整 ボタン<br />

この 機 能 はアブソリュート 加 工 を 行 う 時 に 使 います。<br />

( 通 常 の 基 板 加 工 ではインクリメンタル 加 工 方 式 を 使 います。)<br />

インクリメンタル 加 工 とは、 基 板 を 押 えながら、 刃 が 突 出 している 量 だけ 基 板 面 を 加 工 する 方 法 で、<br />

アブソリュート 加 工 とは、 基 板 を 押 えずに、Z 軸 を 数 値 制 御 して 高 さを 指 定 する 加 工 方 法 です<br />

手 操 作 画 面 で 高 さ 調 整 ボタンを<br />

クリックするとスピンドルが 回 転 し 右 図 の<br />

高 さ 調 整 画 面 が 開 きます。<br />

通 常 、ヘッドを 下 に 降 ろす 場 合 は、<br />

手 操 作 画 面 の Down ボタンを<br />

クリックしますが、この 時 、ヘッドは<br />

基 板 面 まで 一 気 に 降 りてしまいます。<br />

一 方 、 高 さ 調 整 画 面 で、Z+, Z- をクリックすると、<br />

ヘッドを 少 しずつ 降 ろしたり 上 げたりすることができます。<br />

( 移 動 量 は Step 距 離 で 設 定 します)<br />

補 正 量 欄 には 基 板 面 までの 距 離 が 表 示 されています。<br />

Z+ ボタンをクリックして、 少 しずつヘッドを 降 ろしていくと、 補 正 値 の 値 も 少 しずつ<br />

少 なくなります。<br />

ついにドリルの 先 端 が 基 板 面 すれすれのところまで 来 たとき、 理 論 上 は、 補 正 値 =0 に<br />

なります。<br />

ただし、 実 際 は、 少 し 誤 差 があります。<br />

この 誤 差 は、いろいろな 誤 差 の 累 積 で、たとえば、 基 板 厚 や 下 敷 厚 、 工 具 の 長 さ、<br />

テーブルの 平 面 度 、 加 工 機 調 整 の 誤 差 などが 含 まれます。<br />

この 誤 差 を 基 板 厚 または 下 敷 厚 のどちらかに 足 すことができます。( 補 正 )<br />

ソフトの 加 工 深 さの 基 準 は、 基 板 面 ですので、 基 板 厚 と 下 敷 厚 の 値 の 精 度 が 高 いと、<br />

深 さ 精 度 も 高 くなります。<br />

32


インクリメンタル 加 工 での 加 工 深 さは 基 板 押 さえからの 刃 だし 量 で 決 まります。アブソリュー<br />

ト 加 工 では、 三 次 元 加 工 に 近 い 加 工 ができますが、その 場 合 はプレッシャーフットを 取 り 外 す<br />

必 要 があります。<br />

注 意 : 本 加 工 機 では、 三 次 元 加 工 に 近 い 加 工 が 出 来 ますが、Z 軸 方 向 の 押 さえ 機 構 にスプリング<br />

を 使 っている 関 係 で、Z 方 向 に 強 い 力 がかかる 加 工 を 行 った 場 合 、スプリングの 力 が 負 けて、 希<br />

望 の 深 さまで 加 工 できないことがあります。その 場 合 、Z 軸 方 向 は 切 り 込 み 量 を 少 なくして<br />

(0.1mm~0.2mm) 加 工 する 必 要 があります。<br />

33


手 操 作 画 面 で 工 具 交 換<br />

モータが 回 転 していないことを 確 認 してください。<br />

工 具 交 換 をクリックしてください。<br />

新 ATC 番 号 に、 交 換 する(ホールドしたい)ツール( 工 具 )のツールポスト 番 号 を 入 力 してください。<br />

返 却 ATC 番 号 には、 現 在 ホールドしているツール( 工 具 )のツールポスト 番 号 が 表 示 されています。<br />

表 示 されている 番 号 のツールポストに 工 具 がセットされていないことを 確 認 してください。<br />

OKをクリックすると 工 具 交 換 を 行 います。<br />

注 意 : ATC 番 号 の 値 が-1となっている 場 合 。<br />

前 回 工 具 交 換 が 正 常 に 終 了 していない 時 に 起 こります。<br />

この 場 合 、 現 在 何 番 のツール( 工 具 )を 掴 んでいるのか 不 明 な 状 態 になっているため、―1と 表 示 され<br />

ます。 正 しい 新 ATC の 番 号 と 返 却 ATC の 番 号 を 入 力 して 下 さい。<br />

特 に 返 却 ATC の 番 号 を 入 力 する 時 、その 番 号 のツールポストにツール( 工 具 )が 無 い 事 を 確 認 して 下 さい。<br />

補 足<br />

ここでは、 手 操 作 画 面 で 工 具 を 交 換 する 場 合 の 操 作 をご 説 明 していますが、<br />

実 際 にデータを 加 工 する 時 は、 加 工 機 条 件 の 設 定 に 従 って、 自 動 で 工 具 交 換 します。<br />

34


5. 加 工 機 とカメラの 準 備<br />

加 工 機 を 初 めて 動 作 させるときは、この 項 目 の 手 順 に 従 って、<br />

1 加 工 機 の 個 別 情 報 の 読 み 込 み<br />

2 カメラモニタの 設 定<br />

3 カメラの 位 置 合 わせ(カメラオフセット)を 行 います。<br />

次 回 から、この 項 目 の 操 作 はとばして 構 いません。<br />

カメラモニタを 使 用 しますので、まず Design View を 起 動 します。<br />

Design View で 接 続 した USB カメラが 映 らない 場 合 は、 画 面 下 にあるカメラボタンをクリックし、USB カ<br />

メラを 選 択 してください。<br />

Design Pro と Design View 両 方 を 起 動 し 画 面 に 表 示 します。<br />

35


1.マニュアル 運 転 のアイコンをクリックします。<br />

2.「 CAM <strong>Auto</strong> 」で 初 めて 加 工 機 を 動 作 させるときには、 下 記 のウィンドウが 表 示 されるますので、<br />

はい(Y) をクリックします。<br />

はい(Y) をクリックすると 加 工 機 のヘッドが 手 前 に 移 動 します。<br />

次 回 からこのメッセージは 表 示 されません。<br />

3. 工 具 をミリングカッタに 交 換 します。<br />

工 具 交 換 ボタンをクリックします。<br />

ATC 番 号 入 力 ウィンドウが 表 示 されるので、 新 ATC 番 号 を 1 と 入 力 し、ツールポスト 10 番 が 空 いて<br />

いるのを 確 認 し、OK をクリックします。<br />

36


加 工 機 が 自 動 的 に 工 具 を 交 換 します。 返 却 ATC 番 号 に 現 在 の 工 具 を 戻 し、 新 ATC 番 号 から 工 具 を<br />

掴 みます。<br />

→<br />

→<br />

→<br />

→<br />

以 上 で 工 具 交 換 は 完 了 です。<br />

4. 試 し 切 りを 行 います。<br />

まず、プレッシャーフットを 回 しミリングカッタの 先 端 をプレッシャーフットと 同 じ 高 さへ 設 定<br />

します。プレッシャーフットは 時 計 回 りに 回 すと 工 具 が 下 がり、 反 時 計 回 りに 回 すと 工 具 が 上 が<br />

ります。<br />

注 意 :プレッシャーフットは 1 クリックで 工 具 が 3μm 上 下 し、1 回 転 で 0.5mm 上 下 します。<br />

37


手 操 作 画 面 のスピンドルを ON にします。<br />

Down ボタンをクリックし、すぐに Upボタンをクリックします。<br />

スピンドル OFF にして、 刃 先 の 跡 が 付 いていることを 確 認 します。<br />

刃 先 の 跡 が 付 いていなければ、 深 さ 調 節 ネジを 上 から 見 て 時 計 方 向 に 回 します。<br />

刃 先 の 跡 が 穴 のように 深 くついているときは、 深 さ 調 節 ネジを 上 から 見 て 反 時 計 方 向 に 回 します。<br />

→<br />

単 位 移 動 距 離 を 5mm または 10mm に 設 定 します。<br />

もう 一 度 スピンドルを ON にし、Down ボタンをクリックします。<br />

奥 ボタンをクリックし、 奥 へ 移 動 します。<br />

38


Up ボタンをクリックし、スピンドルを OFF にします。<br />

→<br />

切 削 溝 幅 を 確 認 します。<br />

単 位 移 動 距 離 を 150 に 設 定 し、 奥 をクリックし、150mm 奥 へ 移 動 します。<br />

付 属 のルーペを 使 い、 溝 幅 を 確 認 します。<br />

溝 幅 が 狭 い 場 合 ( 浅 い)はプレッシャーフットを 時 計 方 向 に 回 し、 工 具 を 下 げます。<br />

溝 幅 が 広 い 場 合 ( 深 い)はプレッシャーフットを 反 時 計 方 向 に 回 し、 工 具 を 上 げます<br />

。<br />

試 し 切 りを 繰 り 返 し、 溝 幅 が 0.3mm になるようにします。<br />

以 上 で 溝 幅 設 定 完 了 です。<br />

39


5. 次 に、カメラ 位 置 (カメラオフセット)を 設 定 するために 穴 あけを 行 います。<br />

工 具 をドリル 0.8mm に 交 換 します。<br />

工 具 交 換 ボタンをクリックし、ATC 番 号 入 力 ウィンドウの 新 ATC 番 号 に 4 と 入 力 し、OK をクリック<br />

します。<br />

手 操 作 画 面 のスピンドルを ON にし、Down ボタンをクリック→すぐに Upボタンをクリックします。<br />

この 操 作 で 穴 があけられます。<br />

6. 次 にカメラ 調 整 を 行 います。<br />

手 操 作 画 面 の CAMERA ボタンをクリックします。 加 工 機 がカメラポジションへと 移 動 します。<br />

40


→<br />

カメラの 照 明 は 接 続 ケーブルラインにあるスイッチで 調 節 できます。<br />

→<br />

マーカー ボタンをクリックし、 ON と 全 面 のチェックボックスをオンにします。<br />

41


画 面 上 にマーカーが 表 示 され、マーカーのセッティングが 下 に 表 示 されます。<br />

色 のボックスをクリックします。<br />

マーカーが 見 やすいように 色 の 設 定 を 行 います。 赤 色 をクリックし、OK をクリックします。<br />

7.カメラの 位 置 を 合 わせます。(カメラオフセット 設 定 )<br />

カメラ 調 整 ボタンをクリックします。<br />

42


カメラ 調 整 画 面 が 表 示 されるので、Step 距 離 に 移 動 する 距 離 を 入 力 し、<br />

移 動 ボタン 使 って Design View 画 面 上 に 先 程 開 けた 穴 を 探 します。<br />

Step 距 離 を 細 かくし、 穴 とマーカーを 合 わせます。<br />

また、 穴 の 大 きさにぴったり 合 うように 円 の 直 径 を 調 節 します。<br />

穴 とマーカーの 円 の 大 きさが 合 ったら、 換 算 値 に 穴 の 大 きさとピクセル 数 を 入 力 して 設 定 ボタンを<br />

押 します。<br />

43


8. 円 に 穴 を 合 わせてたら、 更 新 ボタン をクリックします。<br />

手 操 作 画 面 の CAMERA ボタンをクリックし、カメラモードを 解 除 します。<br />

以 上 で、カメラの 設 定 とカメラオフセットの 設 定 は 完 了 です。<br />

手 操 作 画 面 で Ok をクリックします。<br />

44


6. 加 工 順 位 設 定<br />

1. 加 工 アイコン をクリックします。<br />

2. 加 工 順 位 の 設 定 ウィンドウが 表 示 されます。<br />

X 方 向 枚 数 と Y 方 向 枚 数 が 1 になっているのを 確 認 して 下 さい。<br />

同 じ 基 板 を 多 面 取 り 加 工 する 時 はこの 欄 に 数 値 を 入 力 します。<br />

3. 次 に 加 工 順 序 に 加 工 対 象 リストから 加 工 順 位 リストへ 移 動 させます。<br />

加 工 対 象 リスト 上 のドリル 加 工 ( 表 ) をダブルクリックし、<br />

加 工 順 位 リストへ 移 動 させます。<br />

→<br />

45


4. 様 に 以 下 の 順 序 で 加 工 順 位 リストに 移 動 させます。<br />

- 輪 郭 加 工 ( 表 )<br />

- 輪 郭 加 工 ( 裏 )<br />

- 外 形 加 工 ( 裏 )<br />

5.OK をクリックします。 加 工 機 が 手 前 方 向 に 移 動 します。<br />

46


7. 表 加 工 位 置 合 せ<br />

位 置 合 わせでは 4 つの 作 業 を 行 います。<br />

P1 P2: 加 工 範 囲 の 設 定 に 使 用 する 点 です。P1 は 加 工 データの 左 と 手 前 から 2mm 延 長 にある 点 、P2 は 加 工<br />

データの 右 と 奥 から 2mm 延 長 にある 点 です。P1 点 を 設 定 すると 自 動 的 に P2 点 が 計 算 され 設 定 されます。<br />

1. 基 板 の 表 / 裏 変 更 メッセージが 表 示 されるので、 位 置 合 せ をクリックします。<br />

手 操 作 画 面 が 表 示 されます。<br />

2. この 画 面 ではまず、P1 点 の 設 定 と P2 の 位 置 確 認 を 行 います。<br />

単 位 移 動 距 離 に 移 動 距 離 を 入 力 し、 移 動 ボタン ( 手 前 、 奥 、 右 、 左 )を 使 い、<br />

基 板 の 左 手 前 へ 移 動 させます。<br />

47


3. P1 点 に 設 定 したい 位 置 までヘッドを 移 動 します。<br />

プレッシャーフットの 基 板 場 外 に 出 たり、 基 板 固 定 用 のテープの 上 に 乗 ったりないよう 位 置 を 設 定<br />

します。<br />

Middle ボタンをクリックするとヘッドが 基 板 面 近 くまで 下 降 しますので、 位 置 が 確 認 しやすいです。<br />

4. 移 動 後 に HOME ボタンをクリックし、P1 を 設 定 します。<br />

5. P2 点 設 定 の 確 認 ウィンドウが 表 示 されるので、いいえ(N) をクリックします。<br />

6. P1 ボタンと P2 ボタンをクリックし、 位 置 を 確 認 します。<br />

注 意 :P1 点 が 左 へ 寄 り 過 ぎていると、 裏 面 位 置 合 わせ 時 にカメラで 読 み 込 むことが 出 来 ないので、 左 へ<br />

寄 せ 過 ぎないで 下 さい。<br />

48


P1 点<br />

P2 点<br />

以 上 で P1・P2 設 定 完 了 です。 次 に 溝 幅 設 定 を 行 います。<br />

7. P2 ボタンをクリックします。<br />

8. 単 位 移 動 距 離 を 5 に 設 定 し、 右 ボタンを 1 クリックし、5mm 右 へ 移 動 します。<br />

9. 工 具 をミリングカッタに 交 換 します。 工 具 交 換 ボタンをクリックします。<br />

49


ATC 番 号 入 力 ウィンドウが 表 示 されるので、 新 ATC 番 号 を 1 と 入 力 し、ツールポスト 10 番 が 空 いて<br />

いるのを 確 認 し、OK をクリックします。<br />

加 工 機 が 自 動 的 に 工 具 を 交 換 します。 返 却 ATC 番 号 に 現 在 の 工 具 を 戻 し、 新 ATC 番 号 から 工 具 を 掴<br />

みます。<br />

→<br />

→<br />

→<br />

→<br />

以 上 で 工 具 交 換 は 完 了 です<br />

50


10.プレッシャーフットを 回 しミリングカッタの 先 端 をプレッシャーフットと 同 じ 高 さに 設 定 します。<br />

プレッシャーフットは 時 計 回 りに 回 すと 工 具 が 下 がり、 反 時 計 回 りに 回 すと 工 具 が 上 がります。<br />

注 意 :プレッシャーフットは 1 クリックで 工 具 が 3μm 上 下 し、1 回 転 で 0.5mm 上 下 します。<br />

11. 溝 幅 の 測 定<br />

溝 幅 調 整 ボタンをクリックします。<br />

51


溝 幅 チェックボタンをクリックすると、 自 動 的 に 加 工 して 溝 幅 を 測 定 した 結 果 を<br />

表 示 します。<br />

溝 幅 が 狭 い 場 合 ( 浅 い)はプレッシャーフットを 時 計 方 向 に 回 し、 工 具 を 下 げます。<br />

溝 幅 が 広 い 場 合 ( 深 い)はプレッシャーフットを 反 時 計 方 向 に 回 し、 工 具 を 上 げます。<br />

溝 幅 チェックを 繰 り 返 し、 溝 幅 が 0.3mm になるようにします。<br />

12. 溝 幅 を 測 定 する 方 法 2<br />

テストカットのボタンをクリックすると、 自 動 的 にテストカット( 試 し 切 り)を<br />

行 い、 切 削 溝 にカメラのピントが 合 います。<br />

52


このとき、マーカーのゲージの 間 隔 を 変 えて 溝 幅 を 測 定 します。<br />

13. 溝 幅 を 測 定 する 方 法 3<br />

単 位 移 動 距 離 を 0.05mm または 0.1mm に 変 更 します。<br />

左 右 ボタンを 操 作 し、 溝 のエッジにマーカーを 合 わせます。<br />

また 左 右 ボタンを 操 作 し、 溝 の 反 対 側 のエッジにマーカーを 合 わせます。<br />

この 操 作 で 溝 幅 が 測 定 できます。<br />

53


14. 基 準 穴 あけ<br />

両 面 の 位 置 合 わせのために、P1、P2 点 に 穴 を 開 けます。<br />

工 具 をドリル 0.8mm に 交 換 します。<br />

工 具 交 換 ボタンをクリックし、ATC 番 号 入 力 ウィンドウの 新 ATC 番 号 を 4 と<br />

入 力 し、OK をクリックします。<br />

基 準 穴 作 成 ボタンをクリックします。<br />

基 準 穴 作 成 確 認 ウィンドウが 表 示 さるので、はい(Y) をクリックします。<br />

加 工 機 が P2 点 、P1 点 と 順 に 穴 を 開 けます。<br />

54


8. 裏 加 工 位 置 合 せ<br />

基 板 を 裏 返 したら、 位 置 合 わせを 行 います。<br />

1.CAMERA ボタンをクリックします。<br />

2.カメラの 画 面 内 に 穴 が 映 っていない 場 合 は、カメラの 画 面 内 に 穴 が 映 る 場 所 までは<br />

手 前 奥 左 右 キーを 操 作 してヘッドを 移 動 します。<br />

円 検 出 をクリックすると、 自 動 的 に 穴 位 置 を 検 出 します。<br />

3.P2 点 の 位 置 調 整 を 行 いますか? のメッセージでは、はいをクリックします。<br />

55


4.ヘッドは P2 点 付 近 に 移 動 します。<br />

円 検 出 をクリックします。<br />

カメラの 画 面 内 に 穴 が 映 っていない 場 合 は、カメラの 画 面 内 に 穴 が 映 る 場 所 までは<br />

手 前 奥 左 右 キーを 操 作 してヘッドを 移 動 します。<br />

円 検 出 をクリックすると、 自 動 的 に 穴 位 置 を 検 出 します。<br />

5. 穴 位 置 が 検 出 できたら、HOME をクリックします。<br />

補 正 角 度 が 設 定 されましたとメッセージが 表 示 されます。<br />

以 上 で 位 置 合 わせは 完 了 です。<br />

56


9. 基 準 ピンのセットアップ<br />

カメラを 使 用 せずに 両 面 加 工 をするには、 基 準 ピンを 立 てる 必 要 があります。<br />

この 後 の 説 明 に 従 って、 基 準 ピン 立 てコマに 基 準 ピンを 立 てる 穴 (3mm)を 作 成 して 下 さい。<br />

また、 加 工 する 基 板 にもピン 立 て 用 の 下 穴 をあけてください。<br />

このとき、 基 準 ピン2 穴 間 の 距 離 と 基 板 の2 穴 間 の 距 離 は、 同 じでなければなりません。<br />

* 付 属 の 基 板 で 縦 置 き 使 用 の 場 合 、ピンとピンの 間 隔 は230~245mmが 適 当 です。<br />

以 下 の 説 明 では、ピンとピンとの 間 隔 を240mm としています。<br />

基 準 ピン<br />

1.[ 加 工 機 条 件 ]-[ 加 工 条 件 ]で 基 準 穴 加 工 法 が P1P2 Revised になっているか 確 認 して 下 さい。<br />

2.ベーク 下 敷 を 敷 いて、4 辺 をテープで 固 定 します。<br />

3.マニュアル 運 転 のアイコンをクリックします。<br />

この 画 面 でピン 立 て 用 樹 脂 棒 (3mm) 穴 あけとP3 点 の 設 定 を 行 います。<br />

4.P3 点 として 基 準 ピンを 立 てる 位 置 までヘッドを 移 動 して 下 さい。<br />

目 安 は 白 い 樹 脂 のテーブルの 手 前 から 約 25mmの 位 置 です。<br />

左 右 方 向 はほぼ 中 央 に 来 るように 微 調 整 して 下 さい。<br />

ヘッドをDOWN して、 間 近 で 位 置 を 確 認 するとわかりやすいと 思 います。<br />

位 置 確 認 を 行 う 際 は、ダミーツールを 付 けた 状 態 でヘッドをDOWNしてください。<br />

P3 点 設 定 をクリックして、 仮 に、P3 点 として 登 録 しておきます。<br />

この 点 が P3 点 として 良 いかを 確 認 するために、ヘッドを UP して 奥 の 基 準 ピンの 位 置 まで<br />

移 動 してみましょう。( 単 位 移 動 距 離 に、 例 えば 「240」mmと 入 力 して 奥 をクリック )<br />

57


前 後 の 基 準 ピンの 間 をヘッドが 移 動 して、「 移 動 できません」のエラーが 表 示 されなければ<br />

OKです。<br />

P3 点 の 位 置 をもう 少 し 調 整 したほうがよければ、P3 点 にふさわしい 位 置 までヘッドを 移 動 し<br />

P3 点 設 定 をクリックして 登 録 してください。<br />

5.P3 点 を 設 定 したら、いよいよ 穴 をあけます。<br />

“ 基 準 ピン 穴 用 のリング 付 き 3mm ドリル”に 工 具 交 換 してください。<br />

P3 をクリックすると、ヘッドが、さきほど 設 定 したP3 点 に 移 動 します。<br />

6. 深 さ 調 節 ねじを 工 具 が 深 くなる 方 向 ( 時 計 回 り)に 回 し、<br />

ドリルが 十 分 突 出 するようにしてください。<br />

7. 高 さ 調 整 をクリックしてください。<br />

スピンドルが 回 転 します。<br />

8.ステップ 距 離 に 5mm と 入 力 し、Z+ を<br />

クリックすると、ヘッドが 少 しずつ 下 がります。<br />

下 敷 の 表 面 に 近 づいてきたら、ステップ 距 離 を<br />

さらに 細 かくし、ドリルの 先 端 が 下 敷 の 表 面<br />

すれすれにくるところまで 下 げてください。<br />

9.この 下 敷 表 面 すれすれのところから、7mmの 深 さになるまで、 少 しずつ 穴 あけをします。<br />

ステップ 距 離 を 1mm に 設 定 し、Z+ を7 回 クリックしてください。<br />

急 いで7 回 クリックするのではなく、ヘッドが1mmずつ 下 がるのを 確 認 しながら、<br />

回 数 をまちがえないように 作 業 してください。<br />

穴 があきましたら、キャンセルをクリックしてください。ヘッドがUPします。<br />

10.ヘッドをまっすぐ 奥 に 移 動 してもうひとつピン 穴 をあけます。 要 領 は 同 じです。<br />

このとき2つのピン 穴 間 の 距 離 を 記 憶 しておいてください。<br />

( 今 回 の 例 では、240mm です。)<br />

11. 穴 あけが 終 わったら、OKをクリックして 手 操 作 画 面 を 閉 じてください。<br />

画 面 を 閉 じる 時 、 加 工 機 は、ダミーツールに 工 具 交 換 します。<br />

12.[ 加 工 機 条 件 ]―[P3 点 登 録 ]で、 今 設 定 したP3 点 の 位 置 を 登 録 できます。<br />

ファイル 名 は 任 意 の 名 前 でかまいません。<br />

58


基 板 の 穴 あけ<br />

次 に 基 板 にも 基 準 ピン 用 の 穴 3mm をあけます。<br />

この 穴 開 けには、3mm のドリルに 18mm の 筒 を 使 ってリングを 付 けた 物 を 使 用 します。<br />

注 : 基 準 ピン 穴 用 のドリルは 使 用 しないで 下 さい。<br />

1.ベーク 下 敷 と 基 板 を 取 り 付 け4 辺 をテープで 固 定 します。<br />

2.マニュアル 運 転 手 操 作 画 面 でミリングカッタを 使 用 し 試 し 切 りを 行 い 適 度 な 切 削 幅<br />

(0.2mm~0.3mm 程 度 )になる 様 にプレッシャーフットの 深 さ 調 整 ネジを 調 節 します。<br />

3. 深 さ 調 整 ネジの 調 節 完 了 後 、3mm ドリルに 交 換 し、 基 板 の 穴 あけ 適 正 位 置 にヘッドを 移 動 します。<br />

4.スピンドルモータONをクリックし、ヘッドをDOWNすると 穴 があけられます。<br />

穴 があきましら、UPをクリックしてください。<br />

注 : 基 板 は 基 準 ピン2 穴 間 の 距 離 と 同 距 離 で 穴 をあけてください。<br />

59


10. 両 面 基 板 の 加 工<br />

厚 さ 1.6mm の 標 準 的 な 両 面 基 板 を 例 にして、 加 工 の 方 法 をご 説 明 します。<br />

作 業 の 流 れ<br />

MITS Design Pro CAM-<strong>Auto</strong> 起 動<br />

↓<br />

加 工 データを 開 く<br />

↓<br />

工 具 の 準 備<br />

↓<br />

基 板 厚 の 入 力<br />

↓<br />

↓<br />

裏 の 加 工 を 開 始 する<br />

↓<br />

裏 の 加 工 が 終 了 したら 加 工 の 状 態 を 確 認 する<br />

↓<br />

外 形 加 工 を 開 始 する<br />

↓<br />

基 板 を 取 り 外 す<br />

P3 点 読 込 み<br />

↓<br />

基 板 の 固 定<br />

↓<br />

加 工 アイコンをクリックする<br />

↓<br />

加 工 順 位 の 設 定 ( 表 )<br />

↓<br />

P1 点 の 設 定 とP2 点 の 確 認<br />

↓<br />

加 工 の 深 さ 調 節 と 試 し 切 り<br />

↓<br />

P1、P2 点 ( 基 準 穴 )の 穴 あけ<br />

↓<br />

表 の 加 工 を 開 始 する<br />

↓<br />

表 の 加 工 が 終 了 したら 加 工 の 状 態 を 確 認 する<br />

↓<br />

基 板 を 裏 返 す<br />

↓<br />

60


加 工 データ 表 示<br />

ファイル → 開 く でデータリストの 中 から<br />

加 工 するデータを 選 択 し、 開 くを<br />

クリックすると 画 面 に 表 示 します。<br />

今 回 の 例 では、Mdemo.mit を 開 きます。<br />

工 具 の 準 備<br />

データの 加 工 に 必 要 な 工 具 を 準 備 します。<br />

情 報 → 工 具 一 覧 をクリックすると、 加 工 データの 中 で 使 用 している 工 具 径 を<br />

確 認 することができます。<br />

1ミリングカッタ<br />

輪 郭 加 工 ・ハッチング 加 工<br />

90 度 のミリングカッタをもっともよく 使 います。<br />

太 い 径 でハッチング 加 工 をするために<br />

先 端 が 平 たい 形 状 をしている ハッチングカッタ<br />

という 工 具 もあります。<br />

2ドリル<br />

穴 あけに 使 います。<br />

3フォーミングカッタ(ルーター)<br />

外 形 加 工 や 内 側 のくりぬきに 使 います。<br />

61


基 板 の 固 定<br />

基 準 ピンにあわせて 基 板 をとりつけ、テープで 固 定 します。<br />

P3 点 読 込<br />

あらかじめ 設 定 し、 登 録 しておいたP3 点 ( 基 準 ピン)の 位 置 情 報 を 読 み 込 みます。<br />

加 工 をはじめる 前 にまず、[ 加 工 機 条 件 ]-[P3 点 読 込 ]で、P3 点 情 報 (****.p3i)を<br />

読 み 込 んでください。<br />

基 板 厚 の 入 力<br />

加 工 機 条 件 → 加 工 条 件 画 面 を 開 いて、 以 下 の 数 値 を 入 力 してください。<br />

なお、 画 面 の 単 位 は、モード 設 定 バーの 単 位 と 連 動 していますので、ミリ 単 位 を<br />

使 用 する 場 合 には、あらかじめ、モード 設 定 バーの 単 位 を「ミリ」にしてください。<br />

• 基 準 穴 加 工 法 が P1-P2 Revised であることをご 確 認 ください。<br />

• 基 板 厚 さに 加 工 する 基 板 の 厚 さを 入 力 してください。(この 例 では、1.6mm)<br />

• 下 敷 厚 さに 下 敷 きの 厚 さを 入 力 してください。(この 例 では、1.6mm)<br />

62


加 工 順 位 の 設 定<br />

加 工 のアイコンをクリックしてください。<br />

加 工 順 位 の 設 定 が 表 示 されます。<br />

ここでは 加 工 枚 数 と 加 工 順 序 を 設 定 します。<br />

この 例 では、 一 般 的 な 両 面 基 板 の 加 工 順 序 を 示 しています。<br />

左 側 の 対 象 リストの 項 目 をダブルクリックするか、>> キーをクリックすれば 加 工 順 位 リストに 追 加 さ<br />

れます。 順 位 から 削 除 するには、 項 目 を 選 択 して


[X 方 向 枚 数 ]・[Y 方 向 枚 数 ]<br />

X・Y 方 向 それぞれ 何 枚 加 工 するのか、 加 工 枚 数 を 入 力 してください。<br />

X 方 向 枚 数 1 X 方 向 枚 数 3<br />

Y 方 向 枚 数 1 Y 方 向 枚 数 2<br />

工<br />

具<br />

が<br />

深<br />

く<br />

な<br />

り<br />

[ 加 工 順 位 リスト]<br />

ま<br />

加 工 対 象 リストから、 加 工 するレイヤを 加 工 する 順 番 に 選 択 して す 下 さい。<br />

左 側 の 加 工 対 象 リストから 加 工 するレイヤをクリックします。<br />

>> をクリックすると、 選 択 したレイヤが 右 側 の 加 工 順 位 リストに 登 録 されます。<br />

通 常 両 面 加 工 の 場 合 、まず、ドリル 加 工 ( 表 )→ 輪 郭 加 工 ( 表 ) の 順 で 加 工 します。<br />

表 の 加 工 が 終 わったところで、 加 工 の 仕 上 がりを 確 認 します。<br />

よければ、 基 板 を 裏 返 して、 輪 郭 加 工 ( 裏 ) を 行 います。<br />

裏 の 加 工 が 終 わったところで、 加 工 の 仕 上 がりを 確 認 します。<br />

最 後 に、 外 形 加 工 ( 裏 ) を 行 って、 基 板 を 切 り 取 ります。<br />

また、 片 面 基 板 の 場 合 、ドリル 加 工 ( 裏 )→ 輪 郭 加 工 ( 裏 )の 順 で 加 工 し、<br />

その 後 あらためて 外 形 加 工 ( 裏 ) を 加 工 します。<br />

ミシン 目 なしの 外 形 加 工 データを 作 成 している 時 、 自 動 加 工 で 外 形 まで 切 り 取 ってしまうと、<br />

再 加 工 したい 部 分 があった 場 合 でも 再 加 工 はできませんので、 外 形 加 工 は 後 で 行 うことをお 勧 めします。<br />

また、ミシン 目 無 しで 加 工 を 行 った 時 、 加 工 終 了 時 に 切 り 取 った 基 板 が 飛 び 出 す 事 があり、 危 険 ですので、<br />

プレッシャーフットの 深 さ 調 整 ネジを 調 節 し、 切 削 深 さを 少 し 浅 く 加 工 していただくことを 推 奨 します。<br />

64


ミシン 目 ありの 場 合<br />

注 意 :ミシン 目 の 切 り 残 し 量 の 設 定 により、ミシン 目 の 強 度 不 足 で 再 加 工 できない 場 合 もあります。<br />

ミシン 目 無 しの 場 合<br />

加 工 枚 数 , 加 工 順 位 を 設 定 したら、OK ボタンをクリックしてください。<br />

ヘッドがP1 点 に 移 動 して 基 板 の 表 / 裏 変 更 メッセージが 表 示 されます。<br />

65


位 置 合 わせ<br />

基 板 の 表 / 裏 変 更 メッセージで、<br />

位 置 合 せボタンをクリックしてください。<br />

手 操 作 画 面 が 表 示 されます。<br />

この 画 面 では、 次 の 作 業 を 行 います。<br />

・P1 点 の 設 定 とP1、P2 点 の 設 定 と 位 置 確 認<br />

・ミリングカッタでの 深 さ 調 節 ( 切 削 溝 幅 調 節 )<br />

・ 基 準 穴 あけ<br />

詳 しい 操 作 を、 引 き 続 きご 説 明 します。<br />

66


P1 点 の 設 定 とP2 点 の 確 認<br />

1.まず、P1 点 を 設 定 します。<br />

P1 点 は、 表 から 見 て、 基 板 の 左 手 前 方 向 に 位 置 します。<br />

※ 片 面 基 板 (パターン 裏 )から 加 工 を 始 める 場 合 、P1 点 は 右 手 前 方 向 に 設 定 します。<br />

2.HOME をクリックすると、その 位 置 がP1 点 となります。<br />

P2 点 の 位 置 調 整 を 行 いますか?とメッセージがでますので、いいえをクリックして 下 さい。<br />

(P2 点 の 位 置 調 整 は、 両 面 加 工 のように 一 度 基 板 を 取 りはずしたあと 位 置 合 わせをする 時 に<br />

行 います)<br />

3.P1 点 が 決 まったら、P2 点 の 位 置 を 確 認 しておいて 下 さい。<br />

P2をクリックすると、 加 工 機 のヘッドはP2 点 まで 移 動 します。<br />

( 加 工 範 囲 の 確 認 のため 忘 れずに 行 ってください。)<br />

※ P1 点 を 変 更 する 場 合 は、 再 度 ヘッドを 動 かし HOME をクリックして 下 さい。<br />

その 位 置 が 新 たなP1 点 になります。<br />

加 工 範 囲 とP1・P2 点 の 関 係 は 次 のとおりです。<br />

TOP 面<br />

BOTTOM 面<br />

!! 注 意 !!<br />

動 作 中 にハードリミットエラーが 起 こった 場 合 は、OK でエラーメッセージを 閉 じた 後 、 必 ず 原 点<br />

をクリックして 原 点 復 帰 を 行 ってから、 作 業 を 続 行 してください。<br />

エラー 等 が 起 こった 場 合 、ソフトウェアは 加 工 機 の 現 在 位 置 を 正 しく 把 握 できてません。<br />

67


切 削 溝 幅 の 調 節 と 設 定 方 法<br />

1 ミリングカッタに 工 具 を 交 換 してください。<br />

ミリングカッタの 先 がプレッシャーフットよりも 0.1mm 位 出 るよう<br />

に、 深 さ 調 節 ねじを 回 転 させて 設 定 しておきます。<br />

深 さ 調 節 ネジは 上 から 見 て 左 ( 反 時 計 回 り)に 回 すと 浅 くなります。<br />

2 手 前 奥 右 左 ボタンを 操 作 して、 基 板 の 端 の 方 までヘッドを 移 動 してください。<br />

3 単 位 移 動 距 離 を5~10ミリにしてください。<br />

4 スピンドル ON をクリックし スピンドルモーターを 回 転 させてください。<br />

5 DOWNをクリックしてヘッドを 下 げます。<br />

奥 ボタンを 操 作 してヘッドを 移 動 し 試 し 切 りをします。<br />

UPをクリックしてヘッドを 上 げ、スピンドル OFF をクリックしてく<br />

ださい。 移 動 ボタンをクリックし、 切 削 溝 の 確 認 の 邪 魔 にならない<br />

よう、ヘッドを 移 動 してください。<br />

ルーペやカメラで、 切 削 溝 幅 を 測 定 し、 指 定 の 溝 幅 と 異 なっている<br />

場 合 は、 深 さ 調 節 ねじを 回 して 調 整 します。ねじは、1 クリックで<br />

約 3μm 高 さが 変 化 します。 上 から 見 て 右 ( 時 計 回 り)に 回 すと 深 く<br />

なり、 溝 幅 は 広 がります。<br />

6 4からの 操 作 を 繰 り 返 し 切 削 溝 幅 が 指 定 値 になるまで 実 行 します。<br />

この 切 削 溝 幅 が EASY CAD または CONVERTER で、 輪 郭 線 処 理 を 行 った 時 に 指 定 した<br />

工 具 径 と 同 じになるように、 深 さ 調 節 ネジでミリングカッタの 深 さを 調 節 してください。<br />

注 意 : 回 転 中 の 刃 物 は 危 険 です、 絶 対 に 手 を 触 れないで 下 さい。<br />

!! 警 告 !!<br />

加 工 中 、スピンドルモーター(ドリル)に 触 れたり、 顔 を 近 づけたりしないでください。<br />

どうしても 近 くで 見 る 必 要 があるときは、ゴーグルなど 保 護 眼 鏡 を 着 用 して 下 さい。<br />

68


P1・P2 点 の 穴 あけ<br />

基 準 ピンを 使 って 両 面 加 工 を 行 う 場 合 は、 通 常 この 穴 開 けをしなくても、 加 工 できます。<br />

カメラを 使 って 位 置 合 わせする 場 合 は、P1・P2 点 の 穴 開 けを 行 ってください。<br />

カメラで P1,P2 を 利 用 する 場 合 の 注 意<br />

注 意 :X 軸 方 向 右 側 約 42mm は 取 付 位 置 の 関 係 で、カメラで 見 る 事 ができません。<br />

1 ドリル 0.8mm に 工 具 を 交 換 してください。<br />

( 必 ず 0.8mm のドリルでなければいけないということではありませんが、0.8mm が 適 しています。)<br />

2 基 準 穴 作 成 をクリックすると、ヘッドがP2 点 に 移 動 し、<br />

基 準 穴 加 工 を 行 いますか?とメッセージが 表 示 されます。<br />

はいをクリックすると 穴 あけを 行 います。<br />

(スピンドルモータの ON/OFF は 自 動 で 行 います)<br />

以 上 で、 位 置 合 わせの 画 面 での 作 業 は 完 了 です。<br />

位 置 合 わせの 画 面 でOKをクリックすると 基 板 の 表 裏 変 更 メッセージの 画 面 に 戻 ります。<br />

69


表 の 加 工<br />

位 置 合 わせの 画 面 でOKをクリックすると 基 板 の 表 裏 変 更 メッセージの 画 面 に 戻 ります。<br />

続 行 ボタンをクリックしてください。 加 工 を 開 始 します。<br />

!! 警 告 !!<br />

加 工 中 、 回 転 している 刃 物 に 触 れたり、 顔 を 近 づけたりしないでください。<br />

どうしても 近 くで 見 る 必 要 があるときは、ゴーグルなど 保 護 眼 鏡 を 着 用 して 下 さい。<br />

表 加 工 の 終 了<br />

加 工 順 位 の 設 定 画 面 で 選 択 した 加 工 が 終 了 すると、<br />

ヘッド 待 避 点 にヘッドが 移 動 して<br />

基 板 の 表 裏 変 更 メッセージが 表 示 されます。<br />

基 板 を 取 り 外 す 前 に、 加 工 の 仕 上 がりを 確 認 してください。<br />

中 断 をクリックすると、 画 面 を 閉 じて 作 業 を 終 了 することができます。<br />

70


ESCキーによる 中 断<br />

途 中 で 加 工 を 一 時 停 止 するときは、キーボードのESCキーを 押 してください。<br />

ESCキーを 押 した 時 点 で すでに 加 工 機 に 送 信 されたデータは、 赤 く 表 示 されています。<br />

加 工 機 は、 送 信 されたデータをすべて 処 理 してから 止 まり、 以 下 の 画 面 を 表 示 します。<br />

続 行 をクリックすると、 加 工 を 再 開 します。<br />

!! 注 意 !!<br />

即 座 に 加 工 を 停 止 したい 場 合 は、 加 工 機 本 体 に 付 いている 電 源 スイッチを 切 ってください。<br />

!! 警 告 !!<br />

加 工 中 、 回 転 している 刃 物 に 触 れたり、 顔 を 近 づけたりしないでください。<br />

どうしても 近 くで 見 る 必 要 があるときは、ゴーグルなど 保 護 眼 鏡 を 着 用 して 下 さい。<br />

71


再 加 工<br />

再 加 工 しない 場 合 はこの 項 目 はとばして 下 さい。<br />

加 工 中 ドリルやミリングカッタが 折 れてしまった 場 合 、 削 り 残 した 部 分 があった 場 合 には、<br />

加 工 のやり 直 しを 行 います。<br />

加 工 をやり 直 す 方 法 は、 次 の2 種 類 があります。<br />

・ 任 意 位 置 からの 再 加 工<br />

・ 選 択 した 部 分 のみ 加 工 する 部 分 加 工<br />

任 意 位 置 からの 再 加 工<br />

基 板 の 表 / 裏 変 更 メッセージや 加 工 中 断 メッセージのダイアログで 再 加 工 をクリックしてください。<br />

再 加 工 をクリックすると、<br />

ダイアログが 表 示 されますので、X・Y 方 向 それぞれ 何 枚 目 から 再 加 工 するのか 入 力 して 下 さい。<br />

( 加 工 枚 数 が 一 枚 の 時 は、このダイアログは 表 示 されません)<br />

画 面 左 下 に< 要 素 を 選 んでください>とメッセージが 表 示 されます。<br />

再 加 工 を 始 める 要 素 をクリックしてください。<br />

加 工 の 対 象 となるデータは 黄 色 で 表 示 され、 加 工 の 再 開 確 認 のダイアログが 表 示 されます。<br />

いいえをクリックすると、 加 工 開 始 要 素 を 指 定 しなおすことができます。<br />

はいをクリックすると 工 具 交 換 メッセージが 表 示 され、 続 行 をクリックすると 加 工 を 始 めます。<br />

72


選 択 した 部 分 のみ 加 工 する 部 分 加 工<br />

中 断 をクリックして 一 旦 終 了 して 下 さい。<br />

部 分 加 工 のアイコンをクリックしてください。<br />

加 工 する 部 分 を 選 択 すること 以 外 は、 通 常 の 加 工 の 操 作 と 同 じです。<br />

基 板 の 表 / 裏 変 更 メッセージで 続 行 をクリック<br />

した 後 に、 加 工 領 域 を 指 定 することができます。<br />

要 素 自 体 をクリックしたり、 要 素 を 囲 むように<br />

マウスで ドラッグすると、 要 素 の 色 が 変 わり<br />

選 択 したことになります。<br />

選 択 したら、 右 ボタンをクリックして<br />

確 定 終 了 を 選 択 してください。<br />

次 に 進 みます。<br />

あとの 操 作 は、 通 常 の 操 作 と 同 じです。<br />

73


中 断 位 置 からの 再 開<br />

加 工 途 中 で 加 工 を 中 断 した 場 合 、ソフトウェアはその 位 置 を 記 憶 しています。<br />

RE のマークが 付 いている 加 工 のアイコンをクリックすると、 中 断 位 置 からの<br />

再 加 工 を 行 うことができます。<br />

74


裏 加 工<br />

加 工 の 状 態 を 確 認 して 問 題 がなければ 基 板 を 裏 返 してください。<br />

基 準 ピン 位 置 合 わせ<br />

基 板 は 左 右 が 反 対 になるように 裏 返 して、 基 準 ピンにセットし、4 辺 をテープで 固 定 します。<br />

カメラ 位 置 合 わせ( 次 貢 を 参 照 下 さい)<br />

基 板 は 左 右 が 反 対 になるように 裏 返 して、4 辺 をテープで 固 定 します。<br />

このとき、 基 板 と 下 敷 きの 間 にごみが 挟 まらないようにしてください。<br />

加 工 順 位 の 中 で 設 定 された 裏 面 の 加 工 を 行 います。<br />

用 意 ができたら、 続 行 をクリックして 加 工 をつづけて 下 さい。<br />

通 常 は 裏 面 の 輪 郭 線 の 加 工 を 行 い、その 後 外 形 加 工 に 移 ります。<br />

75


カメラでの 裏 面 の 位 置 合 わせ<br />

カメラを 使 用 して、 位 置 合 わせする 方 法 は 次 のとおりです。<br />

基 板 の 表 / 裏 変 更 メッセージで、 位 置 合 せをクリックすると、 手 操 作 画 面 が 表 示 されます。<br />

作 業 を 行 う 前 に、 左 上 の CAMERA ボタンをクリックしてください。<br />

ボタンが 押 された 状 態 になります。<br />

この 時 、ソフトウェアは、カメラを 視 点 にして 作 業 を 行 うモードになります。<br />

ここでP1・P2の 位 置 合 わせを 行 います。<br />

P1・P2 方 式 の 位 置 合 わせとは・・・<br />

基 準 ピンを 使 用 せずに 基 板 を 固 定 した 場 合 、 基 板 は 若 干 傾 いています。<br />

基 板 を 裏 返 した 際 に、P1・P2 点 の 位 置 をユーザーがソフトに 教 えることによって、<br />

基 板 の 傾 きを 計 算 し、 角 度 補 正 を 行 うというものです。<br />

1.カメラの 十 字 マークの 中 心 が、P1 点 の 穴 の 中 心 に 来 るところまで、<br />

ヘッドを 移 動 してください。<br />

円 検 出 機 能 で 穴 を 自 動 検 出 することができます。<br />

2.HOME をクリックすると、その 位 置 がP1 点 となります。<br />

P2 点 の 位 置 調 整 を 行 いますか?とメッセージがでますので、<br />

はいをクリックして 下 さい。<br />

3.ヘッドは、 基 板 が 水 平 においてある 場 合 の P2 点 の 位 置 に 移 動 します。<br />

しかし、 基 板 は 傾 いていますので、 実 際 のP2 点 の 位 置 とは 離 れているはずです。<br />

76


4.カメラの 十 字 マークの 中 心 が、P2 点 の 穴 の 中 心 に 来 るところまでヘッドを 移 動 してください。<br />

円 検 出 機 能 で 穴 を 自 動 検 出 することができます。<br />

5.その 位 置 でHOMEをクリックしてください。<br />

これにより、ソフトウェアはP2 点 の 位 置 を 認 識 し、 基 板 の 傾 きを 計 算 ・ 修 正 します。<br />

6.P2 点 の 設 定 が 終 わったら、OKをクリックして、 手 操 作 画 面 を 閉 じてください。<br />

位 置 合 わせの 画 面 でOKをクリックすると 基 板 の 表 裏 変 更 メッセージの 画 面 に 戻 ります。<br />

続 行 ボタンをクリックしてください。 裏 の 加 工 を 開 始 します。<br />

77


外 形 加 工<br />

外 形 加 工 は 安 全 の 為 、ミシン 目 で 外 形 データを 作 る 事 をお 勧 めします。もしミシン 目 のデータでご 使 用<br />

に 成 らない 場 合 、 以 下 の 説 明 のように 完 全 に 切 り 抜 くのでは 無 く、ごくわずか 切 り 残 して、 基 板 が 飛 ば<br />

ないように 配 慮 して 下 さい。<br />

ミシン 目 加 工 の 場 合<br />

ヘッドが 待 避 位 置 に 移 動 し 基 板 の 表 / 裏 変 更 メッセージが 表 示 されます。<br />

続 行 をクリックすると 加 工 を 開 始 します。<br />

ミシン 目 加 工 でない 場 合<br />

ヘッドが 待 避 位 置 に 移 動 し 基 板 の 表 / 裏 変 更 メッセージが 表 示 されます。<br />

位 置 合 わせをクリックし、 加 工 を 開 始 する 前 にフォーミングカッタの 加 工 深 さを<br />

確 認 してください。<br />

工 具 をフォーミングカッタに 交 換 し、 基 板 の 端 のほうで 試 し 切 りを 行 って 下 さい。<br />

試 し 切 りを 行 う 前 に、 必 ず 加 工 速 度 を 確 認 してください。( 加 工 速 度 1~2mm/sec)<br />

加 工 スピードが 速 すぎると 工 具 が 折 れてしまいます。<br />

深 すぎないように、 深 さ 調 節 ネジで 加 工 深 さを 調 節 してください。<br />

図 のように 少 し 浅 く 加 工 するように 調 節 しておくと、 切 り 抜 いた 基 板 が 飛 び 出 ることもなくきれいにでき<br />

ます。<br />

深 さ 調 節 ができましたら、OKボタンをクリックしてください。<br />

基 板 の 表 裏 変 更 メッセージの 画 面 に 戻 りますので、 続 行 ボタンをクリックしてください。<br />

加 工 を 開 始 します。<br />

78


加 工 の 終 了<br />

加 工 が 終 了 したら 加 工 終 了 確 認 ダイアログが 表 示 され、ヘッド 待 避 位 置 で 停 止 します。<br />

基 板 を 取 り 外 す 前 に、 加 工 の 仕 上 がりを 確 認 してください。<br />

終 了 をクリックすると、 加 工 機 は、ダミーツールに 工 具 を 交 換 してから、 停 止 します。<br />

注 意 :もし 必 要 があって、 加 工 機 上 に 基 板 をセットしたまま、ナイロンたわしで 研 磨 した 場 合 、<br />

研 磨 した 削 りかすは 掃 除 機 で 吸 引 して、 削 りかすが 加 工 機 内 に 入 らないよう 注 意 して 下 さい。<br />

79


11. 追 加 工<br />

通 常 は、 無 地 の 基 板 の 上 にパターンを 加 工 しますが、 場 合 によって、 完 成 した 基 板 に<br />

追 加 工 したいこともあると 思 います。<br />

追 加 工 の 位 置 合 わせには、P1・P2 Revised 方 式 では 不 便 ですので、<br />

かわりに、 教 示 原 点 方 式 という 方 法 が 用 意 されています。<br />

CADデータの 原 点 を 利 用 して 位 置 合 わせを 行 う 方 式 で、 追 加 工 に 適 しています。<br />

[ 加 工 機 条 件 ] → [ 加 工 条 件 ] で、 基 準 穴 加 工 法 を 教 示 原 点 に 設 定 してください。<br />

教 示 原 点 方 式 では 位 置 合 わせの 際 にオプションのカメラモニタが 必 要 です。<br />

加 工 データ 表 示<br />

画 面 に 加 工 するデータを 読 み 込 んで 下 さい。<br />

[ファイル]-[ 開 く]でデータリストの 中 から 加 工 するデータを 選 択 し、 開 くをクリックすると<br />

画 面 に 表 示 します。<br />

原 点 設 定<br />

加 工 データを 表 示 しましたら 原 点 の 設 定 を 行 います。<br />

教 示 原 点 方 式 では、あらかじめCAD 上 で 原 点 を 設 定 し、その 原 点 位 置 を 位 置 合 わせに 使 います。<br />

< 注 意 > 教 示 原 点 を 設 定 するにあたって、<br />

加 工 する 基 板 の 中 にも 教 示 原 点 に<br />

設 定 する 印 があることを 確 認 してください。<br />

また 角 度 補 正 のために 教 示 原 点 に<br />

設 定 した 場 所 と、 水 平 な 印 が2 点 あることを<br />

確 認 してください。<br />

アプリケーションの CONVERTER か EASY CAD を 選 択 してください。<br />

メニュー の[ 設 定 ]-[ 原 点 ]をクリックしてください。<br />

< 原 点 位 置 を 指 定 してください>とメッセージが 出 ますので、 原 点 を 設 定 してください。<br />

80


位 置 合 わせ<br />

加 工 のアイコンをクリックしてください。<br />

加 工 順 位 の 設 定 が 表 示 されます。 加 工 枚 数 と 加 工 順 序 を 設 定 してください。<br />

基 板 の 表 / 裏 変 更 メッセージでは、まず 位 置 合 せボタンをクリックしてください。<br />

位 置 合 わせの 画 面 に 切 り 替 わります。<br />

81


教 示 原 点 の 位 置 合 わせ 方 法<br />

CAMERAをクリックしてボタンが 押 されている 状 態 にしてください。<br />

カメラの 十 字 マークが 原 点 位 置 の 中 心 にくるように<br />

移 動 してください。<br />

その 位 置 で 教 示 設 定 をクリックしてください。<br />

角 度 補 正 を 行 いますか。というメッセージが<br />

表 示 されます。<br />

基 板 の 傾 きの 角 度 補 正 を 行 わない 場 合 には<br />

いいえを 選 択 してください。<br />

基 板 の 傾 きの 角 度 補 正 を 行 う 場 合 にははいを 選 択 してください。<br />

いいえを 選 択 した 場 合 には CAMERA ボタンをOFFにして 加 工 に 進 んでください。<br />

はいを 選 択 した 場 合 、 画 面 下 に<br />

水 平 な2 点 の1 点 目 まで 移 動 して 教 示 設 定 ボタンをピックしてください。<br />

というメッセージが 表 示 されますので、 本 来 “ 水 平 であるべき 線 “のどこかの 点 まで 移 動 して<br />

教 示 設 定 をクリックしてください。<br />

つぎに“ 水 平 であるべき 線 “のもう1 点 まで 移 動 して 教 示 設 定 をクリックしてください。<br />

画 面 下 に 傾 き 補 正 角 度 の 設 定 が 更 新 されました。というメッセージが 表 示 されましたら<br />

完 了 です。<br />

CAMERA ボタンをOFFにしてください。<br />

82


12. 加 工 機 条 件 の 詳 細<br />

加 工 機 を 制 御 するために 必 要 な 各 設 定 を 行 います。<br />

1 加 工 機 の 基 本 動 作 環 境 を 設 定 します。<br />

2 加 工 時 のスピンドルモータの 回 転 数 や 加 工 速 度 、 使 用 する 工 具 のツールポスト 番 号 を 設 定 します。<br />

3 加 工 条 件 のファイルへの 登 録 や 読 み 込 みを 行 います。<br />

4 P3 点 ファイルへの 登 録 や 読 み 込 みを 行 います。<br />

1. 加 工 条 件<br />

共 通 項 目<br />

[ 加 工 機 種 別 ]<br />

加 工 機 の 機 種 が 表 示 されます。<br />

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[ 分 解 能 ]<br />

加 工 機 の 分 解 能 が 表 示 されます。<br />

[ 円 加 工 法 ]<br />

円 ・ 円 弧 の 加 工 を 設 定 します。<br />

円 ・ 八 角 形 どちらかを 選 択 できますが、 通 常 は 円 を 選 択 して 下 さい。<br />

[INC 加 工 ]<br />

ON 固 定 です。<br />

[ 基 準 穴 加 工 法 ]<br />

P1・P2 方 式 で 加 工 する 場 合 は、P1・P2 点 Revised を 選 択 してください。<br />

教 示 原 点 方 式 で 加 工 する 場 合 は、 教 示 原 点 を 選 択 してください。<br />

対 角 点 、 垂 直 点 方 式 は 通 常 使 いません。<br />

[ 加 工 速 度 ]<br />

通 常 、 加 工 速 度 は 工 具 条 件 から 取 得 しますが、 工 具 が 何 も 選 択 されていない 時 の<br />

ために、ここでデフォルト 値 を 設 定 しておきます。<br />

ミリングの 加 工 速 度 12mm/s を 設 定 して 下 さい。<br />

注 意 : 外 形 加 工 では、1~2mm/s 程 度 です。 工 具 の 種 類 によって 速 度 は 大 きく 異 なります<br />

(P66)を 参 照 して 下 さい<br />

[ 空 送 速 度 ]<br />

ヘッドがUPしているときのX・Y 軸 の 移 動 速 度 を 設 定 します。<br />

通 常 30mm/s が 標 準 です。<br />

[ 下 降 速 度 1]<br />

ヘッドが 基 板 表 面 から 5mm の 高 さまでDOWNするときの 下 降 速 度 を 入 力 します。<br />

[ 基 板 厚 さ]<br />

加 工 する 基 板 の 厚 さを 入 力 します。<br />

[ 下 敷 厚 さ]<br />

ベーク 下 敷 きの 厚 さを 入 力 します。<br />

[シミュレーション 深 さ]<br />

シミュレーション 動 作 時 における、ヘッドのDOWN 位 置 を 設 定 します。<br />

[ドリルウェイト]<br />

穴 あけ 加 工 時 のヘッドの 待 ち 時 間 (ヘッドがDOWNしてUPするまでの 時 間 )を 設 定 します。<br />

[ 切 削 前 ドゥエル]<br />

切 削 前 の 待 ち 時 間 (ヘッドがDOWNしてからX・Y 軸 が 動 き 始 めるまでの 時 間 )を<br />

設 定 します。<br />

[ 切 削 後 ドゥエル]<br />

切 削 後 の 待 ち 時 間 ( 加 工 後 ヘッドがUPしてからX・Y 軸 が 動 き 始 めるまでの 時 間 )を<br />

設 定 します。<br />

[ 通 信 手 段 ]<br />

加 工 機 とパソコンの 接 続 により、COM*ポート、または、USB ポートを 設 定 します。<br />

84


[ 通 信 速 度 ]<br />

RS232C で 通 信 する 場 合 の 通 信 速 度 を 設 定 します。「 通 信 速 度 :9600 」<br />

[カメラ 有 無 ]<br />

カメラは 標 準 装 備 ですので ON に 設 定 してください。<br />

加 工 種 別 ごとのデフォルト 値<br />

[ 下 降 速 度 2]<br />

工 具 が 基 板 に 突 入 する 速 度 を 設 定 します。<br />

また、ドリル 0.3~0.4mm の 穴 あけの 時 は ヘッドの 下 降 速 度 を 遅 くしてください。<br />

下 降 速 度 2の 値 を 3~4mm/sec にしてください。<br />

[ 加 工 深 さ]<br />

基 板 加 工 を 行 う 時 はこの 名 称 は、 基 板 押 さえ 深 さととらえて 下 さい。<br />

基 板 の 表 面 をゼロとして、プレッシャーフットが 基 板 を 押 さえつける 深 さを 設 定 します。<br />

ただし、 加 工 深 さに 大 きな 値 を 設 定 しても、プレッシャーフットから 工 具 が 突 出 している<br />

分 より 深 くは 加 工 できません。あとの 分 は、 基 板 を 上 から 押 える 力 となります。<br />

輪 郭 加 工 の 加 工 深 さの 推 奨 値 は、3mm です。<br />

[ 開 始 オフセット]<br />

インクリメンタル 加 工 ( 通 常 の 基 板 加 工 )では 使 用 しません。<br />

アブソリュート 加 工 で 高 周 波 ミリングカッタ、アルミカッタ 等 で 使 用 する 機 能 です。<br />

基 板 表 面 のやや 上 空 からステップ 加 工 を 始 める 際 に、その 量 をマイナス 値 で 設 定 します。<br />

( 基 板 の 厚 さがところどころ 違 う 場 合 に 設 定 することがあります。)<br />

[ 切 込 み 量 ]<br />

アブソリュート 加 工 でステップ 加 工 の 1 回 分 の 加 工 深 さです。<br />

材 料 により、 切 り 込 み 量 は 大 きく 異 なります。<br />

85


2. 輪 郭 加 工 条 件 ・ 穴 加 工 条 件 ・ 外 形 加 工 条 件<br />

[ 対 象 ]<br />

この 工 具 で 加 工 をするか、しないか、 設 定 できます。<br />

“X” 印 の 工 具 では 加 工 しません。<br />

対 象 欄 をクリックすると“X” 印 がつきます。<br />

もう 一 度 クリックすると、“X” 印 は 消 え、 加 工 対 象 となります。<br />

[ 加 工 速 度 ]<br />

それぞれの 工 具 に 対 して、 加 工 速 度 を 設 定 してください。<br />

(ドリルにはこの 項 目 はありません)<br />

[ATC 番 号 ]<br />

工 具 をセットするツールポスト 番 号 (1-10)を 設 定 してください。<br />

注 意 : 通 常 10 番 ポストはダミーツールとして 使 います。<br />

ATC 番 号 に0を 設 定 するとエラーとなります。<br />

[ 回 転 数 ]<br />

それぞれの 工 具 に 対 して、スピンドルモータの 回 転 数 を 設 定 してください。<br />

単 位 は、1000rpm です。 基 板 加 工 の 場 合 、 標 準 値 は 30(×1000rpm)です。<br />

回 転 数 の 適 正 値 は、 加 工 対 象 物 の 材 質 と 工 具 の 種 類 によって 変 わります。<br />

特 殊 な 材 質 を 加 工 する 場 合 はお 問 い 合 わせください。<br />

[ 加 工 深 さ] [ 下 降 速 度 2] [ステップ 加 工 ]<br />

これらの 項 目 は、 背 景 が 灰 色 になっており、 必 要 の 無 い 限 り 設 定 する 必 要 はありません。<br />

加 工 条 件 画 面 のデフォルト 値 が 採 用 されます。<br />

工 具 ごとに 細 かく 設 定 を 変 えたい 場 合 に 設 定 してください。<br />

ステップ 加 工 の 欄 をクリックすると、ONになり、 少 しずつ 深 く 加 工 する 動 作 を 行 います。<br />

86


加 工 条 件 推 奨 値 ><br />

スピンドルモータ 回 転 数<br />

(×1000rpm)<br />

加 工 速 度<br />

(mm/s)<br />

● 輪 郭 加 工 条 件 (ミリングカッタでの 加 工 )<br />

30 10~14<br />

(これは 90 度 ミリングカッタで 切 削 溝 幅 0.3mm で 加 工 する 場 合<br />

です。<br />

切 削 溝 幅 が 小 さい 場 合 や 60 度 ミリングカッタを 使 用 する 場 合 は<br />

加 工 速 度 を 少 しおとしてください。)<br />

● 穴 加 工 条 件 (ドリルで 加 工 ) 40 -<br />

● 外 形 加 工 (フォーミングカッタでの 加 工 )<br />

40 1~2<br />

(これより 速 い 加 工 をすると 工 具 が 折 れる 恐 れがあります)<br />

特 殊 な 工 具 を 使 用 するときは 加 工 条 件 の 設 定 に 注 意 してください。<br />

スピンドルモータ 回 転 数<br />

(×1000rpm)<br />

加 工 速 度<br />

(mm/s)<br />

輪 郭 加 工 条 件<br />

高 周 波 ミリングカッタでの 加 工 30 2~4<br />

また、 特 殊 な 材 質 の 板 を 加 工 する 場 合 も、 加 工 条 件 の 設 定 に 注 意 する 必 要 があります。<br />

最 適 な 加 工 条 件 は 数 値 を 色 々 変 えて 試 し 加 工 をしながら 探 す 必 要 があります。<br />

特 殊 な 基 板 を 加 工 する 時 にはお 問 い 合 わせください。<br />

材 料 によっては、 若 干 の 油 を 必 要 とする 場 合 がありますが、 油 の 使 用 は 加 工 機 の 内 部 に 入 り 込 まないよう<br />

に 細 心 の 注 意 を 払 って 下 さい。<br />

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3. 加 工 条 件 読 込 ・ 加 工 条 件 登 録<br />

[ 加 工 条 件 読 込 ]<br />

ファイル 登 録 されている 条 件 情 報 を 読 み 込 みます。<br />

ファイル 名 を 選 択 し、 開 くをクリックしてください。<br />

条 件 ファイルを 読 み 込 むと、それまで 使 用 していた 各 条 件 の 情 報 は 上 書 きされてしまいます<br />

ので、ご 注 意 ください<br />

[ 加 工 条 件 登 録 ]<br />

現 在 設 定 している 各 加 工 条 件 の 情 報 をファイルとして 登 録 します。<br />

ファイル 名 を 入 力 し、OKをクリックしてください。<br />

特 に 指 定 がないときには、 拡 張 子 prc で 登 録 されます。<br />

登 録 される 情 報 : 加 工 条 件<br />

輪 郭 加 工 条 件<br />

穴 加 工 条 件<br />

外 形 加 工 条 件<br />

4.P3 点 読 込 ・P3 点 登 録<br />

[P3 点 読 込 ]<br />

P3 点 の 位 置 (テーブル 上 の 基 準 ピンの 位 置 )は 登 録 することができます。<br />

[P3 点 読 込 ]では、ファイル 登 録 されているP3 点 情 報 (****.p3i)を 読 み 込 みます。<br />

基 準 ピンを 使 用 して 加 工 を 行 うときには 必 ずP3 点 情 報 を 読 み 込 んでください。<br />

[P3 点 登 録 ]<br />

任 意 の P3 点 情 報 をファイルとして 登 録 できます。<br />

通 常 はこの 位 置 は 電 源 を 切 っても、 再 通 電 じに 前 回 の 値 が 読 み 込 まれ 同 じ 基 準 ピンを 使 用 でき<br />

ます。<br />

複 数 の P3 点 位 置 を 使 用 する 場 合 、この 機 能 を 使 って、P3 点 の 位 置 をファイルに 記 録 して 使 い<br />

別 ける 事 ができます。<br />

* 詳 しくは、Ⅵ. 基 準 ピンのセットアップ,Ⅶ. 両 面 基 板 の 加 工 の 項 目 をご 覧 ください。<br />

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13.トラブルシューティング<br />

通 信 のトラブルシューティング<br />

<br />

1. 加 工 のアイコンをクリックしても、 加 工 機 が 応 答 しない。<br />

この 場 合 は、いったん、SHIFT+ESC キーを 押 して、 通 信 を 強 制 終 了 してから、<br />

以 下 の 項 目 をご 確 認 ください。<br />

• 加 工 機 の 電 源 が ON になっていない<br />

• RS-232C ケーブル がきちんと 接 続 されていない。<br />

• 正 しい RS-232C ケーブル を 使 用 していない。<br />

ストレート 結 線 のケーブルをご 使 用 ください。リバースは 不 可 です。<br />

2. 加 工 のアイコンをクリックすると、「 回 線 オープンエラー」「ポート 番 号 エラー」<br />

と 表 示 される。<br />

• [ 加 工 条 件 ]→[ 加 工 機 条 件 ] 画 面 にて 通 信 手 段 のポート 番 号 が<br />

間 違 えている。<br />

• 通 信 手 段 の 設 定 を 変 更 したら、ソフトを 再 起 動 してください。<br />

設 定 は 次 回 から 有 効 になります。<br />

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1. 加 工 のアイコンをクリックすると、「 回 線 オープンエラー」と 表 示 される。<br />

• 加 工 機 の 電 源 が ON になっていない。<br />

• USBドライバーをインストールしていない。<br />

• USBケーブルがきちんと 接 続 されていない。<br />

*この 場 合 は、デバイスマネージャー 上 に「MITS USB」と 表 示 されません。<br />

2.デバイスマネージャー 上 に「MITS USB」が 表 示 されている。<br />

しかし、 加 工 のアイコンをクリックしても、 加 工 機 が 応 答 しない。<br />

• いったん、SHIFT+ESC を 押 して 通 信 を 強 制 終 了 し、[ 加 工 機 条 件 ]→<br />

[ 加 工 条 件 ] 画 面 の 通 信 手 段 が USB になっているか 確 認 する。<br />

COMx になっている 場 合 は、USB に 変 更 する。<br />

* 通 信 手 段 を 変 更 した 場 合 には、プログラムを 再 起 動 してください。<br />

3. 加 工 のアイコンをクリックしても、 加 工 機 は 応 答 しない。<br />

SHIFT+ESC を 押 しても、 通 信 を 強 制 終 了 できない。<br />

• SHIFT+ESC でも 通 信 を 強 制 終 了 できない 場 合 は、 加 工 機 の 電 源 をOFF<br />

してから、 再 度 、SHIFT+ESC を 押 してみる。<br />

• デバイスマネージャーでUSBルートハブの 設 定 を 変 えて 再 度 実 行 する。<br />

( 次 ページ 参 照 )<br />

上 記 の 対 策 を 行 っても、USBの 通 信 ができない、または、 不 安 定 な 場 合 には、<br />

恐 れ 入 りますが、 市 販 の USB-シリアル 変 換 ケーブル を 利 用 し、RS-232C<br />

での 通 信 をお 試 しいただきますよう、お 願 い 致 します。<br />

※CPU に COREi7 を 使 用 して WindowsXP をインストールしている 場 合 、 正 常 に 動 作 しない 変 換 ケーブルがあ<br />

りますので 購 入 の 際 はご 注 意 ください。 弊 社 動 作 確 認 済 みの 変 換 ケーブルは 下 記 商 品 です。<br />

ラトックシステム 株 式 会 社 製<br />

USB シリアルコンバータ<br />

REX-USB60F<br />

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デバイスマネージャ 画 面 を 開 き、USBルートハブのプロパティを 開 く。<br />

電 源 の 管 理 をクリックし、 電 源 の 節 約 の...のチェックをはずす。<br />

USBルートハブは 複 数 あるので、 全 てについて 上 記 の 設 定 を 行 う。<br />

設 定 を 変 更 したら、パソコンを 再 起 動 してください。<br />

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14. 使 用 上 の 注 意 ・メンテナンス 方 法<br />

◆ 移 動 範 囲<br />

加 工 は、 加 工 機 の 最 大 加 工 範 囲 内 で 行 ってください。<br />

加 工 前 には、 加 工 する 基 板 のサイズ・P1,P2 点 の 位 置 を 十 分 に 確 認 してください。<br />

加 工 中 またはマニュアル 運 転 中 に、 最 大 移 動 範 囲 をはずれる(リミットエラーになる)と、 画 面 に<br />

「ハードリミット 検 出 (L):」または「 移 動 できません。 有 効 範 囲 からずれてしまいます。」という<br />

メッセージが 表 示 されます。<br />

ハードリミット 検 出 からの 復 帰 方 法 (マニュアル 運 転 の 場 合 )<br />

原 点 をクリックして 下 さい。 加 工 機 が 原 点 復 帰 を 行 い、 加 工 動 作 を 再 開 できる 状 態 に<br />

なります。<br />

ハードリミット 検 出 からの 復 帰 方 法 ( 加 工 中 の 場 合 )<br />

パソコン 側 は、 中 断 をクリックしてダイアログを 抜 けて 下 さい。<br />

注 意 : 加 工 前 の P1、P2 の 確 認 を 必 ず 行 って 下 さい。<br />

画 面 に<br />

が 表 示 されたままになりましたら、SHIFT+ESC キーを 押 して 下 さい。<br />

その 後 、 再 度 加 工 機 の 電 源 を 入 れて 下 さい。<br />

◆ 脱 調<br />

加 工 中 またはマニュアル 運 転 中 に 加 工 速 度 が 速 すぎたり、 加 工 テーブルが 何 かにぶつかったり<br />

すると、 脱 調 してしまうことがあります。 脱 調 は ソフトウェアの 指 令 通 りに 加 工 機 が 動 作 でき<br />

なかった 場 合 に 起 きます。 脱 調 すると、 基 準 点 の 位 置 情 報 がずれてしまいます。<br />

脱 調 した 場 合 は、 一 度 加 工 機 の 原 点 復 帰 動 作 を 行 って 下 さい。<br />

手 操 作 画 面 の 原 点 をクリックすると 加 工 機 が 原 点 復 帰 動 作 を 行 います。<br />

◆ 工 具 の 深 さについて<br />

加 工 深 さが 深 すぎると 加 工 機 のテーブルを 損 傷 しますのでご 注 意 下 さい。<br />

◆ 加 工 条 件 の 確 認<br />

加 工 は、[ 加 工 機 条 件 ]-[ 輪 郭 加 工 条 件 ]・[ハッチング 加 工 条 件 ]・[ 外 形 加 工 条 件 ]・[ 穴 加 工 条 件 ]で<br />

設 定 されている 内 容 に 従 って 行 います。<br />

加 工 条 件 の 設 定 が 抜 けていたり、 間 違 えていたりすると、 加 工 中 にドリルが 折 れたり、 加 工<br />

エラーが 起 きてしまったりすることがあります。<br />

加 工 に 入 る 前 に、 再 度 各 加 工 条 件 の 設 定 内 容 を 確 認 してください。<br />

92


◆ 吸 塵 機 の 使 用<br />

加 工 中 削 りかすがたまると、 基 板 がきれいに 加 工 できないばかりでなく、 加 工 機 のヘッド 周 辺 の<br />

故 障 の 原 因 にもなります。<br />

加 工 時 には、 削 りかすを 吸 い 取 るために 必 ず 吸 塵 機 をつけておいて 下 さい。<br />

◆ 他 のソフトとの 共 存<br />

他 社 のCADソフトなどで、セキュリティボックスを 使 用 しているものと 共 存 する 場 合 、<br />

基 板 加 工 時 には、 必 ず 他 社 ソフトのセキュリティボックスをはずしてください。<br />

加 工 機 動 作 エラーが 出 ることがあります。<br />

◆ リードスクリューの 注 油<br />

( リードスクリューの 注 油 方 法 : P94 参 照 )<br />

加 工 機 の 動 作 中 、X 軸 ・Y 軸 ・Z 軸 移 動 時 に 異 音 が 出 た 場 合 には、 音 のする 軸 に 注 油 を 行 って<br />

ください。 油 を 塗 布 した 後 、 油 がまんべんなくいきわたるように、マニュアル 運 転 でヘッドを<br />

移 動 してください。<br />

*( 推 奨 油 :STP OIL TREATMENT Extra Protection : SISCO )<br />

◆ スピンドルモータの 清 掃<br />

( スピンドルモータコレットのメンテナンス 方 法 : P95 – P101 参 照 )<br />

( スピンドルモータ 取 外 し・ 取 付 け 方 法 : P102 – P107 参 照 )<br />

スピンドルモータ、スピンドルモータコレットは 超 精 密 部 品 です。<br />

加 工 機 を 精 度 良 くお 使 い 頂 くには、 日 々の 点 検 清 掃 が 必 要 です。<br />

工 具 とコレットの 間 に、 粉 塵 や 油 脂 が 付 着 するとツールの 保 持 力 低 下 を 招 き、 極 端 な<br />

場 合 は、スピンドルモータや 工 具 等 の 破 損 の 原 因 となりますのでご 注 意 下 さい。<br />

加 工 機 ご 使 用 の 前 に 点 検 清 掃 を 行 って 下 さい。<br />

◆ メンテナンスについて<br />

プリント 基 板 加 工 機 の 保 証 期 間 は、 正 常 に 使 用 し、メンテナンスを 行 っていた 場 合 に 1 年 です。<br />

それ 以 降 については、 保 守 契 約 、メンテナンス 契 約 をご 用 意 しております。<br />

この 保 証 には、スピンドルモータ・ 消 耗 品 は 含 まれません。<br />

保 証 期 間 内 でも、 次 の 場 合 には 有 償 修 理 となります。<br />

誤 使 用 、 不 適 切 な 組 み 立 て、 不 注 意 による 破 損 、 天 災 、 摩 耗 、 装 置 の 改 造 、メーカー 純 正 部 品 以 外<br />

の 使 用 、 指 定 電 圧 以 外 での 使 用 等 。<br />

特 に、トレーニング 無 しで 基 板 加 工 機 を 購 入 の 場 合 には、 誤 使 用 にご 注 意 ください。<br />

93


リードスクリューの 注 油 方 法<br />

・Z 軸 注 油 箇 所 (Z 軸 ベース 前 面 ) ・X 軸 注 油 箇 所 (X 軸 ベース 背 面 )<br />

スピンドルヘッドを Down した 状 態 にしてください。<br />

・Y 軸 注 油 箇 所 (Y 軸 ベース 底 面 or Y 軸 ベースサイド 面 )<br />

リードスクリューの 箇 所 までは 距 離 がありますので、 長 ノズルまたは 長 棒 等 の 先 に 油 を 付 けて 塗 布 してく<br />

ださい。<br />

94


スピンドルモータコレットのメンテナンス 方 法<br />

まずはじめに Design Pro→ 右 クリック→プロパティ→ショートカット→ファイルの 場 所 を 開 く→<br />

Calib Pro.exe を 開 いて 下 さい<br />

・Calib Pro.exe は、デスクトップにコピーしてご 使 用 いただくと 便 利 です。<br />

・Calib Pro で 通 常 加 工 は 行 わないで 下 さい。<br />

1. ヘッドの 移 動 をします。<br />

本 体 の 電 源 を 入 れ、 加 工 機 が 原 点 復 帰 した 後 に<br />

マニュアルボタンをクリックして 下 さい。<br />

下 の 画 面 が 出 てきますので、 作 業 しやすい 位 置 へヘッドを 動 かして 下 さい。<br />

( 原 点 より 右 へ115mm 手 前 へ200mm 位 が 丁 度 よい 位 置 です。)<br />

95


2. プレッシャーフットを 外 します。<br />

イモネジ<br />

プレッシャーフット<br />

ホース<br />

ホースを 外 します。<br />

2 本 のイモネジを 緩 めプレッシャーフットを 外 します。<br />

矢 印 のように 少 し 揺 さぶりながら 外 して 下 さい。<br />

スペーサー<br />

スペーサーを 外 します。<br />

3. 切 り 粉 を 取 り 除 きます。<br />

スピンドルモータの 周 辺 をブラシで 掃 除 して、 付 着 している 切 り 粉 を 掃 除 機 で 吸 引 して 下 さい。<br />

! 注 意 !<br />

エアーを 吹 き 付 けることは 決 して 行 わないで 下 さい。スピンドルモータが 故 障 してしまう 恐 れがあります。<br />

96


4. ツールを 抜 きます。<br />

切 り 欠 き<br />

コレット<br />

を 押 し、ツールを 抜 きます。<br />

5. コレットを 外 します。<br />

切 り 欠 き<br />

コレット<br />

専 用 スパナ<br />

コレットの 変 形 を 防 ぐため、リングの 付 いていないダミーツールを 入 れた 状 態 のまま( 手 で 支 えながら)<br />

専 用 のスパナの 四 角 い 方 を 上 部 の 切 りかき 部 にあて、 三 角 形 の 穴 をコレットにあてます。<br />

97


上 部 のスパナは 固 定 し、 下 部 のスパナを 矢 印 の 方 向 に 回 します。<br />

緩 んだコレットは 手 で 回 せますので、 専 用 スパナを 外 し 矢 印 の 方 向 に 手 で 回 して 行 くと、コレットが 外 れ<br />

ます。<br />

6. コレットに 付 着 している 切 り 粉 を 除 きます。<br />

付 属 のブラシで 中 に 入 っている 切 り 粉 を 落 とします。 綿 棒 ( 細 いタイプのもの)にベンジンを 滲 み 込 ま<br />

コレット 単 体 でエアーブローしてもOKです。<br />

せコレット 内 を 清 掃 します。<br />

98


7. コレットを 外 したスピンドルモータの 清 掃 をします。<br />

綿 棒 ( 通 常 のもの)にベンジンを 滲 み 込 ませ 内 側 の 清 掃 をします。<br />

8. コレットを 取 り 付 けます。<br />

※<br />

3~4mm<br />

コレットにツールを 挿 入 したまま、 手 でコレットを 回 していき、 図 のようにコレットの 先 端 が3~4mm 位<br />

になったら、 専 用 スパナ(1 本 のみ 使 用 )を 取 り 付 けさらに 回 します。ねじ 込 んでいくと、いままで 軽 い<br />

力 で 回 っていたのが 行 き 当 たる 感 触 があり、 重 くなります(※の 部 分 が 一 緒 に 回 転 する)。そこからさらに<br />

180 度 回 します。<br />

ダミーツールを 取 り 付 け 手 で 支 え、 何 度 か チャック リチャック を 繰 り 返 しコレットの 開 閉 が 正 常 に<br />

行 われている 事 を 確 認 して 下 さい。<br />

99


9. プレッシャーフットを 取 り 付 けます。<br />

スピンドルモータの 溝 に 黒 いスペーサーを 取 り 付 けます。 プレッシャーフットのイモネジが 内 側 に 飛 び<br />

( 光 沢 のある 面 を 上 にして 下 さい) 出 ていない 事 を 確 認 して 下 さい。<br />

奥 側 のスペーサーをプレッシャーフットの 内 側 で 押 しつけながらスペーサーすべてがプレッシャーフット<br />

内 側 に 入 ったら<br />

プレッシャーフットを 左 右 に 少 し 揺 さぶりながら 上 に 当 たるまでプレッシャーフットを 入 れ、 前 面 と 右 側<br />

の2 本 のイモネジを 締 めて 下 さい。 その 後 ホースを 取 り 付 けます。<br />

※イモネジはギューッと 締 めすぎないで 下 さい。 落 下 しない 程 度 にキュッと 締 めて 下 さい。<br />

100


緩 める<br />

ベ ー ク 下 敷<br />

き<br />

基 板<br />

ベーク 下 敷 きと 基 板 を 加 工 テーブルの 上 に 置 きヘッドを DOWN させます。その 状 態 のままプレッシ<br />

ャーフット 前 面 と 右 側 の2 本 のイモネジを 一 度 緩 め、 図 のようにプレッシャーフットを 左 右 に 動 かし<br />

プレッシャーフットとヘッドに 付 いている 位 置 決 めシールを 合 わせたら、スピンドルモータを 上 から<br />

押 しつけながらプレッシャーフットの 前 面 と 右 側 の2 本 のイモネジを 再 度 キュッと 締 めます。<br />

101


スピンドルモータ 取 外 し・ 取 付 け 方 法<br />

まずはじめに Design Pro→ 右 クリック→プロパティ→ショートカット→ファイルの 場 所 を 開 く→<br />

Calib Pro.exe を 開 いて 下 さい<br />

・Calib Pro.exe は、デスクトップにコピーしてご 使 用 いただくと 便 利 です。<br />

・Calib Pro で 通 常 加 工 は 行 わないで 下 さい。<br />

1. ヘッドの 移 動 をします。<br />

本 体 の 電 源 を 入 れ、 加 工 機 が 原 点 復 帰 した 後 に<br />

マニュアルボタンをクリックして 下 さい。<br />

下 の 画 面 が 出 てきますので、 作 業 しやすい 位 置 へヘッドを 動 かして 下 さい。<br />

( 原 点 より 右 へ115mm 手 前 へ200mm 位 が 丁 度 よい 位 置 です。)<br />

※ダミーツールをつかんだ 状 態 で 作 業 を 行 って 下 さい。<br />

102


2. プレッシャーフットを 外 します。<br />

イモネジ<br />

プレッシャーフット<br />

ホース<br />

ホースを 外 します。<br />

2 本 のイモネジを 緩 めプレッシャーフットを 外 します。<br />

矢 印 のように 少 し 揺 さぶりながら 外 して 下 さい。<br />

3. ヘッドブロックカバーを 外 します。<br />

ヘッドブロックカバー<br />

ホース 止 めバンド<br />

ヘッドブロック 左 右 に 付 いているネジ4 本 を 外 し、ヘッドブロックカバー・ホース 止 めバンドを 外 します。<br />

※カバーは 落 下 を 防 ぐため、 手 で 支 えて 下 さい。<br />

103


4. スピンドルモータを 外 します。<br />

スピンドルモータ<br />

スピンドルモータのキャップを 矢 印 のように 回 して 外 し、コネクタ 部 も 上 に 引 き 抜 いて 下 さい。<br />

スピンドルモータホルダ<br />

2 本 のネジを 外 し、スピンドルモータホルダとスピンドルモータを 外 します。<br />

104


5. スピンドルモータを 取 り 付 けます。<br />

ギアドモータ<br />

センサー<br />

歯 車<br />

歯 車<br />

ブレード<br />

スピンドルモータに 付 いている 歯 車 とギアドモータの 歯 車 をかみ 合 わせ、さらに 上 からのぞいて 見 て<br />

スピンドルモータに 付 いているブレードが2つあるセンサーの 右 側 を 図 のように 遮 断 する 位 置 に 合 わせ<br />

スピンドルモータホルダを 取 り 付 けます。<br />

スピンドルモータホルダの 縁 とヘッドブロックの<br />

縁 が 水 平 になるように 取 り 付 けて 下 さい。<br />

スピンドルモータとスピンドルモータホルダの<br />

間 に 隙 間 がない 事 を 確 認 して 下 さい。<br />

ダミーツールを 手 で 支 え、 何 度 か チャック リチャック を 繰 り 返 しコレットの 開 閉 が 正 常 に<br />

行 われている 事 を 確 認 して 下 さい。<br />

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6. ヘッドブロックカバーを 取 り 付 けます。<br />

ヘッドブロックカバーとホース 止 めバンドを 取 り 付 け、ホースを 取 り 付 けます。<br />

7. プレッシャーフットを 取 り 付 けます。<br />

スピンドルモータの 溝 に 黒 いスペーサーを 取 り 付 けます。 プレッシャーフットのイモネジが 内 側 に 飛 び<br />

( 光 沢 のある 面 を 上 にして 下 さい) 出 ていない 事 を 確 認 して 下 さい。<br />

奥 側 のスペーサーをプレッシャーフットの 内 側 で 押 しつけながらスペーサーすべてがプレッシャーフット<br />

内 側 に 入 ったら<br />

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プレッシャーフットを 左 右 に 少 し 揺 さぶりながら 上 に 当 たるまでプレッシャーフットを 入 れ、 前 面 と 右 側<br />

の2 本 のイモネジを 締 めて 下 さい。 その 後 ホースを 取 り 付 けます。<br />

※イモネジはギューッと 締 めすぎないで 下 さい。 落 下 しない 程 度 にキュッと 締 めて 下 さい。<br />

緩 める<br />

ベ ー ク 下 敷<br />

き<br />

基 板<br />

ベーク 下 敷 きと 基 板 を 加 工 テーブルの 上 に 置 きヘッドを DOWN させます。その 状 態 のままプレッシ<br />

ャーフット 前 面 と 右 側 の2 本 のイモネジを 一 度 緩 め、 図 のようにプレッシャーフットを 左 右 に 動 かし<br />

プレッシャーフットとヘッドに 付 いている 位 置 決 めシールを 合 わせたら、スピンドルモータを 上 から<br />

押 しつけながらプレッシャーフットの 前 面 と 右 側 の2 本 のイモネジを 再 度 キュッと 締 めます。<br />

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