Service Pack Readme (Adapt)

CE90WIN_JP_SP2
ADAPT00182041 Patch ID: 35547751
概要
Terminal Service を Crystal Enterprise サーバーにインストールすると、Web ビューアでレポートにある大きな画像が表示されない。
新しい動作
NT カーネル上では、HALFTONE ラスタ操作は、STRETCH_DELETESCANS ラスタ操作よりもクリアな画像を描画するため、ビットマッ
プの描画に使用されます。しかし、HALFTONE ラスタ操作は、より多くのリソースを使用します。HALFTONE ラスタ操作で使用される
StretchDIBits()は、大きな画像の場合、メモリ不足を起こすことがあります。これは、Terminal Service で、サーバーに接続したクライアン
トに対して、限られた有限のメモリ セットが割り当てられることが原因です。また、StretchDIBits()は、GDI_ERROR の問題を通知せずに、処
理された走査行がないことを示す 0 を返します。
StretchDIBits()呼び出しが HALFTONE ラスタ操作でエラーとなった場合、コードは STRETCH_DELETESCANS を使用してビットマッ
プを描画するようになりました。StretchDIBits()呼び出しで、HALFTONE ではなく STRETCH_DELETESCANS を使用することにより、GDI メ
モリに制限がある場合の成功率が高くなります。この修正により、大きな画像が正しく表示されるようになりました。
ADAPT00182786 Patch ID: 35511145
概要
クラスタ化された環境でインスタンスのクリーンアップ中に、出力ファイルを保存するルート ディレクトリが自動的に削除されることがある。
新しい動作
FRS の削除機能にチェック機能が追加され、クライアントがルート FRS ディレクトリを削除しようとするとエラーが返されるようになりました。 こ
のエラーによって、ルート ディレクトリが自動的に削除されるのを妨げます。
ADAPT00182965 Patch ID: 35639665
概要
LDAP グラフの作成中、Crystal Enterprise の LDAP 認証のパフォーマンスが著しく低下する。
グラフの作成が完了する前にグラフがタイムアウトすることが、このパフォーマンス低下の原因である。タイムアウトにより、システムは再認
証が必要になり、その後 LDAP グラフを再度作成する。認証と再作成が繰り返されるため、LDAP 認証のパフォーマンスが低下する。
新しい動作
LDAP がタイムアウトする前にグラフを作成する十分な時間を確保するため、LDAP 内部グラフのタイムアウトを新しいレジストリ サブキーによ
って設定できるようになりました。グラフのタイムアウトのデフォルト値は 15 分です。
Crystal Enterprise 8.5 の場合、サブキーは HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Crystal Decisions\8.5\Enterprise\Auth
Plugins\secLDAP\GraphTimeOut にあります。
Crystal Enterprise 9.0 の場合、サブキーは HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Crystal Decisions\9.0\Enterprise\Auth
Plugins\secLDAP\GraphTimeOut for CE 9 にあります。
値は分単位でセットできます。ゼロ以上の値を設定して、グラフのタイムアウトを制御します。この値がゼロの場合、グラフのタイムアウトは発
生しません。この値がゼロより小さい場合、デフォルト値の 15 分でグラフはタイムアウトします。
既知の制限
タイムアウトの設定手順は、UNIX 上では多少異なります。UNIX を使用している場合、Crystal ディレクトリの enterprise/generic フォル
ダへ移動し、コマンド ./configpatch.sh adapt182965.cf を実行してください。プロンプトで、LDAP グラフのタイムアウト値の設定を選択してく
ださい。