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Untitled - 東京大学 大学院薬学系研究科・薬学部

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薬品の価格調査、漢方エキス製剤の DUS に ATC-DDD を用い、その使用を普及させるととも<br />

に、WHO 協力センターであるスウェーデンの Uppsala Monitoring Center(UMC)に協力し、日本<br />

の漢方薬 210 処方や生薬の ATC 分類プロジェクトを進行中であり、2004 年には第1期分が終<br />

了する予定である。<br />

2) 医薬経済評価ガイドライン作成への予備研究<br />

医薬品の経済評価研究を推進するためにまずその方法を確立するための研究を行う。イギリ<br />

スやカナダ、オーストラリア等では経済評価研究を行うためのガイドラインの作成がなされて<br />

いるが、我が国では未整備である。日本において「薬の価値に応じた薬価」(money for value)、<br />

また「薬価に応じた薬の価値」(value for money)を明らかにする経済評価を行うためにも、ガ<br />

イドラインは必要である。また経済評価論文を評価するためのチェックリストを作成し公開し<br />

ている (http://www.f.u-tokyo.ac.jp/~pecout/casp/checklist.html)。<br />

3) 医薬経済評価データベース作成<br />

医薬品の経済評価を実践していくのと平行して、我が国における経済評価研究を集めて、エ<br />

コノミックエビデンスとして提供していくしくみをつくることも重要な課題と考えている。我<br />

が国では医薬品の経済評価研究は発展途上にあるものの、これまでになされた研究もあり、こ<br />

れらの研究について批判的吟味を行った上で、英国の NHS-EED(National Health Service -<br />

Economic Evaluation Database)を作成しているヨーク大学と協力して、JEED (Japan Economic<br />

Evaluation Database) をスタートさせ、2002 年 1 月分から data entry された日本における研究論<br />

文のサーチとデータベースの構造設計を行っている。我が国の医療経済評価論文をレビューし、<br />

構造化抄録を作成して、データベースとして公開する予定である。<br />

4) アジアにおける医薬経済評価<br />

医薬品経済評価研究において日本だけでなくアジアの諸国と連携して、共同で研究をしてい<br />

くために、アジア諸国とのネットワーク作りをすすめ、精神科領域の医薬品の利用状況および<br />

コストとアウトカムの関連など、具体的な薬剤について比較研究を行うプロジェクトに取り組<br />

んでいる。<br />

また世界各国の医薬品の価格について、その情報収集と広報のためのシステムの研究をすす<br />

め、Global Atlas of Drug Prices (dprice)として web 上でその beta version を 2003 年 3 月 28 日よ<br />

り公開している (http://dprice.umin.jp/)。<br />

5) Pharmacogenetics and pharmacoeconomics<br />

医薬品開発の最近の流れである pharmacogenetics との関連についても研究テーマとして取り<br />

上げている。遺伝子情報を利用することにより創薬と育薬は新たなステージを迎えようとして<br />

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