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Untitled - 東京大学 大学院薬学系研究科・薬学部

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3) 医薬品適応外使用のエビデンス<br />

医薬品の適応外使用に関しても、エビデンスに基づくことが重要であり、適切な臨床試験に<br />

基づいたエビデンスの収集とそのレビューに取り組んでいる。2000 年までに 956 件のリサー<br />

チクエスチョン(疾患と医薬品の組み合わせ)について適応外使用が存在した。これらのその<br />

後の適応追加申請について調査中である。<br />

(4) 保健経済システムに関する研究<br />

1) 医薬品関連政策<br />

医薬品の利用にはその供給側、需要側の要因が影響し、また医薬品を使う消費者の行動も関<br />

与する。これらを医療経済学の視点から捉えて分析し、政策に資する提案をしていくことが重<br />

要である。具体的には医薬分業による影響の分析、希少疾病薬に対する利他的効用、医療保険<br />

制度と医療機関の機能分化、医療費の包括化による薬剤使用への影響の分析、政策評価のあり<br />

方などの研究に取り組んでいる。<br />

2) 疾患別医療費および薬剤費の分析<br />

我が国において開発すべき医薬品や疾患領域を検討するためには、傷病別の医療費や薬剤費<br />

が把握できると便利である。しかし、厚生労働省により公開されている国民医療費等の資料に<br />

おいては疾病のおおまかな分類でしか医療費の把握ができない。そこで、厚生労働省による調<br />

査データを用いて傷病中分類(119 分類)別に医療費および薬剤費の推計を行っている。結果は<br />

当講座のホームページ上で、Cost of Illness in Japan (CIJ)として公開している<br />

(http://www.f.u-tokyo.ac.jp/~pecout/cij/)。<br />

3) 保健経済研究フォーラム<br />

本研究においては、特に他領域の研究者との交流・共同研究が必要となる。そこで、東京<br />

大学を中心とした保健経済に関心を持つものによる Hongo Health Economics Forum(HHEF)<br />

を 2001 年 4 月より立ち上げ、毎月 1 回研究会を開催している。これまでのトピックリストを<br />

Annex 2 に示す。<br />

(5) 教育法の開発<br />

医薬経済学講座は我が国で初めて設置されたものである。そこで、医薬経済学の考え方や手<br />

法についての教育にも力を入れて取り組んでいる。特にこの学問は実際の経済評価研究におい<br />

て実践できる能力を身につけることが重要であるため、problem-based learning(PBL)の手法<br />

により、理論と実践能力の両方を修得する教育法の開発に取り組んでいる。<br />

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