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三 陸 沿沥 岸 域
松 政 正 俊
三 陸 沿沥 岸 域 のうち 陸 中 モアケ 海 岸 の 湾 奥 干 潟滘 群 は, 岩 手 県 沿沥 岸 のモアケ 式 海 岸 に 流泴 れ 込 む 河沜 川 ( 津泟
軽 石 川 , 織 笠 川 ,および 鵜 住 居 川 )の 河沜 口 域 に 発 達 し, 北 上 川 河沜 口 と 長 面 浦洁 は 宮 城 県 北 部 ・ 南 三 陸
に 位 置 する,ともに 親 潮滠 の 影 響 を 強 く 受 ける 区 域 である. 今 回 調 査 した 5 つの 調 査 地 点 のうちでは
長 面 浦洁 のみが 潟滘 湖湌 干 潟滘 であり, 河沜 川 流泴 入 による 淡流 水 の 影 響 が 極 めて 小 さいという 点 でその 他 の 水 域
と 大 きく 異瓧 なる 環瑧 境 を 暼 している.しかし, 長 面 浦洁 は 北 上 川 河沜 口 に 近 接 しており, 生璦 態 学 的 な 相 互
関 係 が 深济 いと 考 えられることから, 北 上 川 河沜 口 域 と 同 一 の 区 域 として 扱 う.なお,これらの 水 域 は,
和 田 ら(1996)による 干 潟滘 とそこに 生璦 息 する 底 生璦 生璦 物 に 関 する 極 めて 精 力 的 なヤフヴトにおいても
記 載 されていないものであり, 比 較 可 能 な 調 査 結 果 は 少 ない. 今 後 の 継 続 的 なペニシモルエが 望曇 ま
れる.
それぞれの 水 域 における 底 生璦 動 物 の 特 徴 を 北 から 南 へとおおまかに 見 ると, 津泟 軽 石 川 河沜 口 干 潟滘 には
種 数 , 個 体 数 ともに 軟 体 動 物 を 中 心 とした 群 集 が 発 達 したが, 織 笠 川 河沜 口 干 潟滘 では, 基 曓 的 には 璶
殻 類顜 が 優 占 する 群 集 が 卓 越 した. 一 方 , 鵜 住 居 川 河沜 口 干 潟滘 と 北 上 川 河沜 口 域 では 貧 鹹 水 域 ( 塩 分 濃漓 度
が 比 較 的 低 い 汽汼 水 域 )に 特 徴 的 な 種 類顜 が 多 く 出 現 したが, 前 者 ではイトベやアモアォペドキが 優 占
し, 後 者 ではこれらの 種 類顜 に 加 えてボブトクグプが 極 めて 豊 富 に 出 現 した. 北 上 川 に 隣 接 する 長 面
浦洁 では, 多 鹹 水 ~~ 中 鹹 水 域 ( 塩 分 濃漓 度 が 高 い,および 中 程 度 の 汽汼 水 域 )に 特 徴 的 な 群 集 が 卓 越 し,
北 上 川 河沜 口 域 の 底 生璦 動 物 群 集 とは 大 きく 異瓧 なっていることから, 保 全 上 も 両 水 域 を1つのコットと
して 捉 えることが 望曇 ましいと 思 わわれた.
各 水 域 の 現 況沦 および 過 去 デヴシとの 比 較 は 以 下 のとおりである.
陸 中 モアケ 海 岸 の 湾 奥 干 潟滘 群
宮 古 湾 津泟 軽 石 川 河沜 口 ( 金 浜泺 )( 岩 手 県 宮 古 市 )
津泟 軽 石 川 は 宮 古 湾 奥 に 注泃 ぎ 込 む 延 長 13.1 km の 河沜 川 であり,その 源湧 流泴 は 山 田 璼 の 水 呑 場 山 である.
河沜 口 部 には, 津泟 沿 被 害 から 背 後 地 を 防 護 するための 防 潮滠 水 門 ( 津泟 軽 石 川 水 門 )が 設 置 されている.
宮 古 湾 には, 源湧 流泴 を 川 井 曪 の 兜 明 神 として 近 内 川 , 山 口 川 , 牛 伏 川 , 長 沢 川 などを 支 流泴 とする 閉 伊
川 ( 延 長 は 75.7 km)も 注泃 いでおり, 干 潟滘 を 含 む 宮 古 湾 全 体 の 物 質 収 支 等 に 与 える 影 響 は 最暷 も 強 いと
考 えられている( 西 野 1980).しかし, 干 潟滘 の 規 模 としては 津泟 軽 石 川 河沜 口 のものが 湾 内 ,および 陸
中 モアケ 海 岸 全 体 でも 最暷 大 である.
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