「民法（債権関係）の改正に関する中間的な論点整理」に対して ... - 法務省

かとの 疑 問 がある。)。( 二 弁 )○ 公 序 良 俗 規 範 と 別 に 暴 利 行 為 を 明 文 化 する 考 え 方 に 賛 成 する。 暴 利 行 為 という 類 型 の 存 在 , 具 体 的 な 要 件 や 考 慮 要 素 を 条 文 で 明 らかにしておいた 方 が, 法適 用 の 安 定 化 や 予 測 可 能 性 を 高 めること, 暴 利 行 為 規 定 が 明 文 で 存 在 する 方 が,実 社 会 における 暴 利 行 為 の 抑 圧 や 排 除 を 期 待 できるように 思 われることがその 理 由 である。伝 統 的 な 暴 利 行 為 の 準 則 に 依 拠 した 規 定 ではなく, 現 代 的 暴 利 行 為 論 に 依 拠した 暴 利 行 為 規 定 を 明 文 化 するという 考 え 方 に 賛 成 する。 伝 統 的 な 暴 利 行 為 の準 則 は, 消 費 者 取 引 や 投 資 取 引 等 の 現 代 的 な 取 引 に 必 ずしも 適 合 的 ではない。また, 要 件 が 厳 格 すぎて 使 い 勝 手 が 悪 い。主 観 的 要 素 につき,「 従 属 もしくは 抑 圧 状 態 」「 知 識 」の 不 足 といった 要 因 の追 加 に 賛 成 する。また,「 等 」との 文 言 を 付 加 して 例 示 列 挙 を 明 示 するという考 え 方 に 賛 成 する。 客 観 的 要 素 につき,「その 者 の 権 利 を 害 し,または 不 当 な利 益 を 取 得 することを 内 容 とする」と 緩 和 するという 考 え 方 に 賛 成 する。暴 利 行 為 以 外 にも「 状 況 の 濫 用 」, 脱 法 行 為 , 取 締 法 規 に 違 反 する 法 律 行 為のうち 公 序 良 俗 に 反 するものなど 公 序 良 俗 に 違 反 する 行 為 について, 明 文 化 を検 討 することに 賛 成 である。( 大 阪 弁 )○ 明 文 化 することに 賛 成 。 予 測 可 能 性 の 観 点 からは 明 文 化 が 望 ましい。 明 文 化されることで, 暴 利 行 為 への 抑 止 効 果 が 期 待 できるとともに, 暴 利 行 為 規 定 の利 用 の 活 発 化 が 期 待 できる。暴 利 行 為 については, 伝 統 的 な 要 件 では, 暴 利 行 為 の 適 用 範 囲 があまりに 狭く, 消 費 者 契 約 の 実 情 に 適 合 していない。 表 意 者 保 護 の 観 点 からは, 暴 利 行 為の 要 件 を 緩 和 する 方 向 で 検 討 されることが 望 ましい。 具 体 的 には,1 主 観 的 要素 に 関 しては, 相 手 方 の 従 属 状 態 , 抑 圧 状 態 , 知 識 の 不 足 に 乗 じることを 付 け加 えることに 賛 成 する。2 客 観 的 要 素 に 関 しては, 利 益 の 獲 得 だけでなく 相 手方 の 権 利 の 不 当 な 侵 害 も 暴 利 行 為 に 該 当 し 得 るとの 考 え 方 に 賛 成 する。また,「 著 しく」という 程 度 に 至 らなくとも, 過 当 な 利 益 を 得 る 等 の 場 合 には, 暴 利行 為 にあたると 解 するべきである。( 仙 台 弁 )○ 一 般 条 項 の 適 用 の 安 定 性 や 予 測 可 能 性 を 高 めることに 資 するため, 判 例 の 集積 を 踏 まえて 暴 利 行 為 を 明 文 化 することに 賛 成 する。暴 利 行 為 の 要 件 につき, 主 観 的 要 素 は, 相 手 方 の 従 属 状 態 , 抑 圧 状 態 , 知 識の 不 足 に 乗 ずることを 付 け 加 えた 上 で,これは 例 示 であることを 明 らかにすべきである。 客 観 的 要 素 は, 著 しい 過 当 な 利 益 の 獲 得 または 相 手 方 の 権 利 の 不 当な 侵 害 をもって 充 たすものとすべきである。暴 利 行 為 以 外 の 類 型 については, 明 文 化 をするほど 成 熟 していないことから,7