Untitled - 九州大学演習林

1.研 究
Ⅲ.宮 崎 演 習 林
A.活 動 概 要
森林水文に関する研究
大藪川支流に設置されているトウザ谷森林利水試験地(26林班)において,降水量および流出
量の計測が行なわれた.
ニホンジカおよびササが天然林植生に及ぼす影響に関する研究
林内3箇所にシードトラップ(14個),2箇所に実生コドラート(46個)を設定し,調査を開
始した.また,林内全域のササの被害状況等を調査した.
九州山岳地域におけるヒノキ育成に関する研究
試験地(16林班)において,ヒノキ植栽木3種(上光2号苗・南郷檜苗・実生苗)の生育状態に
ついて調査が行われた(B.「試験調査資料」参照).
山地渓流における土砂流送過程に関する研究
三方岳団地の大藪川流域を対象に,最上流部における川岸浸食量の計測,4支流域における降
雨に伴う土砂流出量の計測,本流流路内の滞留土砂の計測等が信州大学農学部森林科学科流域環
境学講座との共同により行われた.
九州山地におけるニホンジカの生態に関する研究
林内におけるシカの生息数,行動範囲等に関する調査が森林総合研究所九州支所によって行わ
れた.
2.教 育
講義・実習等
7月26日~29日に本学大学院生物資源環境科学府森林資源科学専攻1年生24名を対象にした「森
林資源管理学特論」,また8月23日~27日に本学1･2年生22名を対象にした全学共通教育科目「フィー
ルド科学研究入門-地域資源プログラム-」が実施された.
一般市民対象の天然林見学会および森林教室(4･6･10月),椎葉中学校・松尾中学校の天然林
見学(6月),公開講座「九州山地の森を知ろう」(9･11月),椎葉村林業部会による林内視察
(6月),宮崎県森林インストラクターによる森林視察(7月)が行われた.
職員による研修等
森林生態圏管理学(演習林)研究発表会(6月,福岡県),第10回日本木材学会九州支部大会
(9月,鹿児島市),第13回九州地区国立大学法人農学部附属演習林等技術職員研修(10月,宮
崎県),日本林学会九州支部大会(10月,鹿児島市)
3.その他
長澤技術専門職員が全国大学演習林協議会による第6回森林管理技術賞を受賞した.
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