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審 査 の 過 程 において、 規 制 委 員 会 が 特 に 指 摘 を 行 い、 確 認 した 点 は 以 下 のとお<br />

りである。<br />

(1) 臨 界 ほう 素 濃 度 の 設 定 根 拠<br />

申 請 者 は、 臨 界 ほう 素 濃 度 の 設 定 根 拠 を 詳 細 に 説 明 していなかった。 仮 に、<br />

臨 界 ほう 素 濃 度 を 過 小 に 設 定 してしまうと、 事 象 発 生 から 臨 界 到 達 までの 時 間<br />

余 裕 を 過 大 に 評 価 してしまう 可 能 性 がある。このため、 規 制 委 員 会 は、 臨 界 ほ<br />

う 素 濃 度 の 設 定 根 拠 について 詳 細 な 説 明 を 求 めた。 申 請 者 は、サイクル 初 期 、<br />

低 温 状 態 、 制 御 棒 全 挿 入 状 態 における、ウラン 炉 心 の 臨 界 ほう 素 濃 度 について、<br />

炉 心 のばらつき 等 を 考 慮 して 高 めの 厳 しい 設 定 にしていることを 示 した。これ<br />

により、 規 制 委 員 会 は、 臨 界 ほう 素 濃 度 は、 事 象 発 生 から 臨 界 到 達 までの 時 間<br />

余 裕 を 小 さくする 厳 しい 条 件 で 設 定 されていることを 確 認 した。<br />

(2) 電 源 が 復 旧 した 際 に 1 次 系 補 給 水 ポンプが 自 動 起 動 してほう 酸 希 釈<br />

が 再 開 される 可 能 性 の 有 無<br />

申 請 者 は、 全 交 流 動 力 電 源 喪 失 が 発 生 後 、 電 源 が 復 旧 した 際 に 1 次 系 補 給 水<br />

ポンプが 自 動 起 動 してほう 酸 希 釈 が 再 開 される 可 能 性 の 有 無 について 検 討 し<br />

ていなかった。ほう 酸 希 釈 が 再 開 された 場 合 には、 純 水 塊 が 炉 心 に 送 り 込 まれ、<br />

反 応 度 事 故 によって 燃 料 の 損 傷 を 引 き 起 こす 可 能 性 がある。このため、 規 制 委<br />

員 会 は、ほう 酸 希 釈 が 再 開 される 可 能 性 の 有 無 について 詳 細 な 説 明 を 求 めた。<br />

申 請 者 は、 充 てん/ 高 圧 注 入 ポンプがブラックアウトシーケンスでは 起 動 しな<br />

いこと、「 外 部 電 源 喪 失 」の 手 順 書 により 外 部 電 源 喪 失 後 には 希 釈 信 号 をリセ<br />

ットさせる 手 順 が 整 備 されていることを 示 した。これにより、 規 制 委 員 会 は、<br />

設 備 ・ 手 順 の 両 面 から、 電 源 が 復 旧 した 際 のほう 酸 希 釈 の 再 開 防 止 を 図 ってい<br />

ることを 確 認 した。<br />

Ⅳ-1.2.5 有 効 性 評 価 に 用 いた 解 析 コード<br />

申 請 者 が 使 用 している 解 析 コードのうち、 炉 心 損 傷 防 止 対 策 で 使 用 する 解 析 コ<br />

ードについては、 炉 心 損 傷 に 至 る 前 の 原 子 炉 を 対 象 としていることから、 原 則 とし<br />

て 従 来 の 設 計 基 準 事 故 を 対 象 とした 安 全 解 析 コードとほぼ 同 等 の 検 証 方 法 が 適 用<br />

可 能 であると 考 えられる。よって、これらのコードに 対 しては、 有 効 性 評 価 ガイド<br />

を 踏 まえ、 実 験 等 を 基 に 検 証 され、 適 用 範 囲 が 適 切 なコードを 用 いているかという<br />

観 点 を 主 とし、 不 確 かさ 幅 が 大 きいと 思 われる 場 合 に 感 度 解 析 による 不 確 かさ 評 価<br />

が 行 われているかという 観 点 を 従 として 審 査 を 行 う。<br />

他 方 、 原 子 炉 格 納 容 器 破 損 防 止 対 策 で 使 用 する 解 析 コードは、 炉 心 が 損 傷 した<br />

後 の 事 象 進 展 を 解 析 対 象 としており、 個 々の 解 析 モデルについては 部 分 的 に 実 験 に<br />

よる 検 証 が 行 われているものの、 実 験 と 実 機 のスケールの 差 を 含 めた 条 件 の 違 いや、<br />

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