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規 制 委 員 会 は、 申 請 者 が、 重 大 事 故 等 対 処 施 設 について、 設 計 基 準 対 象 施 設 の<br />
耐 震 設 計 における 動 的 地 震 力 又 は 静 的 地 震 力 に 対 する 設 計 方 針 を 踏 襲 し、 重 大 事<br />
故 等 対 処 施 設 の 構 造 上 の 特 徴 、 重 大 事 故 等 における 運 転 状 態 、 重 大 事 故 等 の 状 態<br />
で 施 設 に 作 用 する 荷 重 等 を 考 慮 し、 適 用 する 地 震 力 に 対 して 重 大 事 故 等 に 対 処 す<br />
るために 必 要 な 機 能 が 損 なわれるおそれがないように 設 計 するとしており、 解 釈<br />
別 記 2の 規 定 に 適 合 していることを 確 認 した。<br />
3. 周 辺 斜 面<br />
解 釈 別 記 2は、 重 大 事 故 等 対 処 施 設 ( 常 設 耐 震 重 要 重 大 事 故 防 止 設 備 又 は 常 設<br />
重 大 事 故 緩 和 設 備 が 設 置 されるものに 限 る。)の 周 辺 斜 面 に、 基 準 地 震 動 による<br />
地 震 力 を 作 用 させた 安 定 解 析 を 行 い、 崩 壊 のおそれがないことを 確 認 するととも<br />
に、 崩 壊 のおそれがある 場 合 には、 崩 壊 によって 同 施 設 に 影 響 を 及 ぼすことがな<br />
いようにすることを 要 求 している。<br />
申 請 者 は、 以 下 のとおり、 重 大 事 故 等 対 処 施 設 ( 常 設 耐 震 重 要 重 大 事 故 防 止 設<br />
備 又 は 常 設 重 大 事 故 緩 和 設 備 が 設 置 されるものに 限 る。)の 周 辺 斜 面 について 評<br />
価 している。<br />
(1) 評 価 対 象 とする 斜 面 は、 斜 面 崩 壊 に 伴 う 土 砂 の 到 達 想 定 距 離 と 対 象 施 設 との<br />
離 間 距 離 の 観 点 から、 選 定 している。<br />
(2)すべり 安 全 率 の 評 価 は、 地 形 及 び 地 質 ・ 地 質 構 造 の 観 点 から、 評 価 対 象 断 面<br />
を 選 定 し、 有 限 要 素 法 による 動 的 解 析 により 行 っている。<br />
(3) 動 的 解 析 は、 周 波 数 応 答 解 析 法 を 用 いた 等 価 線 形 解 析 により、 基 準 地 震 動 に<br />
基 づき 作 成 した 水 平 地 震 動 及 び 鉛 直 地 震 動 の 同 時 加 振 による 応 答 を 考 慮 して<br />
いる。<br />
(4) 動 的 解 析 に 用 いる 入 力 値 については、 地 盤 パラメータを 各 種 の 調 査 の 結 果 か<br />
ら 総 合 的 に 判 断 して 設 定 しており、 岩 盤 及 び 断 層 内 物 質 の 強 度 特 性 のばらつき<br />
を 考 慮 している。また、 入 力 地 震 動 の 位 相 の 反 転 についても 考 慮 している。<br />
(5) 動 的 解 析 の 結 果 から 得 られた 最 小 すべり 安 全 率 は、1.2 以 上 である。<br />
規 制 委 員 会 は、 重 大 事 故 等 対 処 施 設 ( 常 設 耐 震 重 要 重 大 事 故 防 止 設 備 又 は 常 設 重<br />
大 事 故 緩 和 設 備 が 設 置 されるものに 限 る。)の 周 辺 斜 面 について、 申 請 者 が 基 準 地<br />
震 動 による 地 震 力 を 作 用 させる 等 による 適 切 な 方 法 により 動 的 解 析 を 行 い、 崩 壊 の<br />
おそれがないとしていることから、 解 釈 別 記 2の 規 定 に 適 合 していること 及 び 地 盤<br />
ガイドを 踏 まえていることを 確 認 した。<br />
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