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がある。その他の観測所は、GAW の地域・協賛観測所のネットワークを形成しており、地<br />
球観測システムに大きく貢献している。<br />
ここ 10 年では、航空機観測および宇宙からの観測が、特にオゾン、太陽放射、エーロゾ<br />
ルおよびある種の微量ガスに関連した上部対流圏および下部成層圏の特性調査に大きく寄<br />
与し始めている。航空機観測の中には、資金の不足から、依然として打ち切りの危険性を<br />
有しているものもある。新世代の衛星センサーの稼働により、比較的長期にわたる一連の<br />
観測が継続している場合もあるが、新たに一連の観測が開始されたものもある(IGACO 報<br />
告書を参照)。ここ数年は、下部対流圏および中部対流圏の成分について調査することを目<br />
的とした、衛星情報を使用するための専門知識の構築が行われてきている。データアクセ<br />
スは、改善されてきているものの、依然として最適の状態ではない。<br />
WMO 大気科学委員会(CAS)ならびに WMO の環境汚染および大気化学に関する大気科<br />
学委員会作業部会の合同科学運営委員会(JSSC OPAG-EPAC)の管理のもと、GAW の各種<br />
専門家集団および中枢機能が存在している。その例を下記に挙げる。<br />
GAW の活動の組織・調整を目的とした、要素ごとの 6 つの科学諮問部会(SAGs)、な<br />
らびに世界データセンターに関する専門家集団(ET-WDC)および準リアルタイムで<br />
の化学データ配信に関する専門家集団(ET-NRT CDT)。<br />
ネットワーク規模でのデータ品質・科学に関連した機能を実施する 4 か所の品質保証<br />
科学センター(QA/SACs)。<br />
較正基準の維持、計測器較正および各観測所に対する研修を行う 15 か所の中央較正施<br />
設(CCLs)ならびに世界・地域較正センター(WCCs、RCCs)。<br />
GAW ステーション情報システム(GAWSIS)により統合される観測データおよびメタ<br />
データを保管する 5 か所の世界データセンター。<br />
主な長期目標<br />
GAW の主な長期目標は、WMO 戦略計画(2008 年~2011 年)に沿ったものであり、IGACO<br />
報告書[IGACO、2004]に記載されたものと同一内容である。直近の GAW 戦略計画(2001<br />
年~2007 年)[WMO、2001b]に対して、本計画は下記の主なプログラムの発展に務めて<br />
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