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2009年春号 - Asian University for Women

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アクセスアカデミー13に 対 しても、 女 性 の 運 命 を 決 めるのは 必 ずしも 男 性 ではないということを 強 く 訴 えかけていくことでしょう。バングラデシュの 小 さなゴキブリにはスニタ・バスネットを 驚 かせることなんてできないのです。アクセスアカデミーの 学 生 紹 介 は 以 下 のサイトでご 覧 になれます。http://www.asian-university.org/documents/AUW09StudentBio.pdfペンシルベニア 大 学 4 年 生 のボニー・シャネイルソン 氏 は2008 年 夏 アクセスアカデミーで学 生 とともに 過 ごし、 学 生 のストーリーをエッセイにまとめました。カンボジアに 変 化 を 起 こすメアリーアン・バイランダー 氏 寄 稿2005 年 から 私 はカンボジアの 農 村 地 域 における 教 育 開 発 を 支 援 する 団 体 で 働 いています。このNGOでは8つの 学 校 、11の 農 村 、 千 人 以上 の 生 徒 を 支 援 しています。そんな 中 、 現 在アジア 女 子 大 学 アクセスアカデミーで 学 ぶ8名 の 若 いクメール 人 (カンボジア 人 ) 女 性 を募 集 し、 支 援 してきたことは、カンボジアで 私が 果 たした 最 も 大 きな 功 績 だと 思 っています。最 初 にアジア 女 子 大 学 について 聞 いた 時 、 私はすぐに 大 学 のミッションと 将 来 像 に 強 く 共感 しました。なぜなら、プノンペンの 優 秀 な若 い 女 性 が 教 育 の 質 の 低 さに 不 満 を 語 ったり、農 村 地 域 の 女 性 が 将 来 につながらないため 高校 を 中 退 してしまったりするのを 何 度 も 見 てきていたからです。そして、まさにアジア 女子 大 学 のような 教 育 機 関 にカンボジアの 女 性が 進 学 できる 日 を 夢 見 ていたのです。カンボジアでは、 高 等 教 育 への 道 は 非 常 に 狭く、 大 学 を 卒 業 する 女 性 はごく 少 数 です。 私立 大 学 は 増 えてきていますが、 学 費 がとても高 く、そのほとんどはプノンペンに 位 置 しています。 全 国 からの 優 秀 な 学 生 に 付 与 される数 少 ない 政 府 の 奨 学 金 には、 住 居 や 食 事 の 費用 は 含 まれていません。また、 伝 統 的 に 女 の子 供 は 家 族 の 近 くで 生 活 するべきだという 習慣 から、 女 性 にとって 教 育 への 壁 はさらに 高くなります。そして、 大 学 に 通 ったからといって 必 ずしも 質 の 高 い 教 育 を 受 けられるとは限 りません。 教 員 は 適 切 な 訓 練 を 受 けておらず、 初 等 教 育 から 大 学 院 にわたって 教 員 の 欠席 率 が 高 く、また 学 生 の 間 ではカンニングやお 金 で 成 績 を 買 う 行 為 がまかり 通 っているのが 現 状 です。カンボジアのカントリーコーディネーターの話 を 受 けようとしているとき、カンボジアでアクセスアカデミーの 学 生 を 募 集 することへの 興 味 や 可 能 性 を 探 ろうと、アジア 女 子 大 学について 友 人 や 同 僚 に 話 してみました。 今 思カンボジアのAUWカントリーコーディネーター、メアリーアン・バイランダー 氏 ( 右 )とカンボジアの 学 生 と 母 親えば、それと 同 時 に、その 仕 事 をする 情 熱 と自 信 が 自 分 にあるのかを 確 かめようとしていたのだと 思 います。 私 には、 未 知 の 場 所 のまったく 新 しい 大 学 で 学 ぶために、 現 在 の 奨 学金 を 手 放 し、 家 族 や 安 定 した 生 活 を 離 れようとする 女 性 がどのぐらいいるのか 想 像 できませんでした。そこで、 大 学 在 籍 中 の 優 秀 な 友 人 に 相 談 し、バングラデシュにある 国 際 的 な 女 子 大 学 で 学ぶ 機 会 について 彼 女 の 率 直 な 考 えを 聞 いてみることにしました。 遠 く 離 れた 場 所 であること、 家 族 や 友 達 から 離 れなければならないこと、 発 展 途 上 国 に 住 むことになること、 学 問的 にレベルが 高 く 精 神 的 にも 大 変 になることなど、 自 分 が 考 えていたいくつかの 心 配 事 についても 話 してみました。 彼 女 は 私 の 話 をうなずきながらじっくり 聞 いた 上 で、カンボジアの 若 い 女 性 にはアジア 女 子 大 学 のような 機会 が 絶 対 に 必 要 だと 答 え、こう 話 しました。「 私 たちは 井 戸 の 中 の 蛙 です。 頭 上 に 小 さな抜 け 穴 が 見 えるだけで、そこから 抜 け 出 て 外を 見 るための 方 法 は 本 当 に 限 られています。このようなチャンスがあることを 知 らなければ、どうやって 前 に 進 んでいけるのか 私 にはわかりません。そして、そのチャンスを 掴 んだ 女 性 たちが、いつかこの 井 戸 を 切 りひらいてくれることと 思 います。」それから1 年 もたたないうちに、 優 秀 な 若 いカンボジアの 学 生 たちの、はじめての 海 外 渡航 に 私 は 同 行 していました。 彼 女 たちは、 空港 のターミナルで、 飛 行 機 の 中 で、 乗 り 継 ぎのバンコクとダッカで、そしてついにアクセスアカデミーの 新 しい 仲 間 たちとの 出 会 いに目 を 輝 かせました。まだ 始 まりにすぎませんが、 彼 女 たちがアクセスアカデミーで 培 った知 識 を 母 国 カンボジアにもたらしてくれる 日を 楽 しみにしています。この 素 晴 らしい 道 のりに 関 わらせていただいたことに 心 より 感 謝しています。

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