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2009年春号 - Asian University for Women

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62009 年 春 号 VOL. 3, NO. 1アジア 女 子 大 学 創 立 記 念 式 典変 化 を 起 こそうとする 大 学 のミッションを 出 席 者 らが 賞 賛アラン・ローゼンフィールド 教 授 を 偲 んでアジア 女 子 大 学 は 大 学 創 立 記 念 シンポジウムを 亡 きアラン・ローゼンフィールド教 授 へ 捧 げたいと 思 います。コロンビア大 学 公 衆 衛 生 大 学 院 名 誉 学 長 、BRACUSA 理 事 長 であり、 公 衆 衛 生 において 世界 的 に 偉 大 な 活 動 をされたローゼンフィールド 教 授 は、2008 年 10 月 12 日 、 筋 萎縮 性 側 索 硬 化 症 (ルー・ゲーリック 病 )でご 逝 去 されました。 教 授 は、 子 供 の 生命 を 守 るという 役 割 だけでなく、 女 性 自身 のために 女 性 の 健 康 を 考 える 必 要 があるという 考 えを 述 べて、 女 性 の 健 康 保 健問 題 を 提 起 した 第 一 人 者 です。アジア 女子 大 学 の 親 愛 なる 友 ローゼンフィールド教 授 は、 本 大 学 がパッカード 財 団 から 多大 な 支 援 を 受 ける 際 にも 重 要 な 後 押 しをして 下 さいました。 私 たちはローゼンフィールド 教 授 のご 冥 福 をお 祈 りするとともに、 公 正 な 世 界 を 築 こうと 努 力 された教 授 の 意 思 を 今 後 とも 引 き 継 いでまいります。2008 年 10 月 18 日 、ダッカのバングラシュ 中国 友 好 会 議 場 で 開 催 されたアジア 女 子 大 学(AUW) 創 立 記 念 式 典 に、 世 界 各 地 から 外 交官 、 学 識 者 、 活 動 家 、メディア、アジア 女 子大 学 首 脳 陣 、 教 職 員 、 学 生 、 特 別 招 待 客 が 集まりました。バングラデシュ 暫 定 政 府 ファクルッディン・アーメド 首 相 ( 当 時 )が 議 長 をつとめ、2006 年 にノーベル 平 和 賞 を 受 賞 したグラミン 銀 行 創 始 者 モハメド・ユヌス 博 士 を主 賓 に 迎 えました。「アジア 女 子 大 学 のプロジェクトに 関 わるようになって 数 年 、 大 学 設 立 の 計 画 と 進 展 を 見守 ってきました」とアーメッド 首 相 は 語 りました。「 積 年 の 労 がついに 実 を 結 び、 力 強 いアイデアが 現 実 のものになったのをこの 目 で見 るのは 計 り 知 れない 喜 びです。」また、アーメッド 首 相 は、AUWの 際 立 った 特徴 に 触 れ、 卓 越 した 教 育 機 関 を 目 指 していること、 多 様 性 にこだわっていること、 世 界 各地 から 支 援 をとりつけていることをたたえました。「バングラデシュで 始 まったプロジェクトが、デンマークの 元 首 相 夫 人 、ハーバード 大 学 投 資 部 門 の 伝 説 的 元 トップ、シンガポールの 科 学 者 、 世 界 的 に 有 名 な 建 築 家 などを巻 き 込 み、 支 持 を 得 ることは、 非 常 に 稀 なことです。」アーメッド 首 相 はAUWのミッションがいかに適 切 であるかについて 語 り、 講 演 を 締 めくくりました。「 残 りの 半 数 の 人 々( 女 性 )が 国 の活 動 に 従 事 することができてはじめて、 持 続可 能 な 発 展 が 可 能 だという、このシンプルな現 実 に 気 づくことが 極 めて 重 要 なのです。」ムハマド・ユヌス 博 士 は 当 初 AUWのプロジェクトに 対 して 大 きな 疑 問 を 抱 えていたことを打 ち 明 けました。「 私 は 二 つの 理 由 で 反 対 していました。 一 つ 目 は、この 大 学 がプロジェクトのための 資 金 がほとんどないバングラデシュに 設 立 されるという 点 です。 二 つ 目 に、女 性 のためだけの 大 学 であるという 点 に 時 代への 逆 行 を 感 じたことです。それに 対 してカマール・アーマッド 氏 は 私 にこう 尋 ねました。(グラミン 銀 行 が) 女 性 のための 銀 行 を 始 められて、なぜ 女 性 のための 大 学 が 成 功 しない理 由 があるのか、と。それがきっかけとなって 私 の 考 えは 変 わりました。」ユヌス 博 士 はさらに、AUWの 学 生 がより 包 括的 で 持 続 的 なアジアの 枠 組 みを 築 いていくことを 願 っているとコメントしました。「この大 学 は、アジアの、そして 世 界 の 人 種 のるつぼです。 学 生 が 建 物 の 中 だけで 学 ぶのではなく、 村 に 出 て 人 々の 苦 闘 から 学 ぶ 教 育 機 関 の先 がけとなるでしょう。カリキュラムにはそういったプログラムが 含 まれるべきです。」と 語 りました。式 典 では、 大 学 首 脳 陣 や 理 事 も 講 演 しました。アジア 女 子 大 学 副 総 長 兼 学 長 、フーネン・クー氏 は、 卒 業 生 が 社 会 の 不 平 等 と 闘 っていく 上でいかにこの 大 学 が 助 けになるかを 説 明 しました。「 女 性 を 取 り 巻 く 数 々の 問 題 において、何 も 変 わらないとあきらめて 投 げ 出 してしまうことは 簡 単 です。しかし、 社 会 を 変 革 するための 解 決 策 は 教 育 、および、 文 化 ・ 政 治 活動 にあり、それによって、これまでアジアの女 性 が 直 面 してきた 不 平 等 を 克 服 することができるのです。」クー 氏 は 引 き 続 き 大 学 の 構 想 について 語 りました。「AUWのカリキュラムは、 進 歩 的 なリベラルアーツ( 一 般 教 養 課 程 )と 専 門 的 な 大学 院 課 程 に 焦 点 をあてます。リーダーシップと 起 業 家 精 神 をそなえ、 持 続 的 な 発 展 、 経 済成 長 、 社 会 ・ 政 治 的 な 平 等 を 実 現 していく 卒業 生 を 輩 出 していくことを 目 指 しています。」アジア 女 子 大 学 支 援 財 団 理 事 長 、コンベキシティ・キャピタル・マネジメント 専 務 取 締 役ジャック・マイヤー 氏 は、「 私 はただいま 非常 に 難 しい 立 場 におります。ファクルッディン・アーメド 首 相 の 雄 弁 さ、ユヌス 博 士 の 道徳 的 影 響 力 や 経 験 には 遠 く 及 びません。クー氏 が 説 明 してくださった 素 晴 らしいアカデミックプログラムに 何 か 補 足 できることもありません」とこれまでの 講 演 を 受 けて 話 しはじめました。マイヤー 氏 は 大 学 に 対 する 彼 自 身 の 展 望 を 語りました。「 私 たちは 大 勢 のアジアの 女 性 に月 並 みな 教 育 を 提 供 しようとしているのではありません。 少 人 数 の 学 生 に 非 常 に 質 の 高 い教 育 を 提 供 することによって、 彼 女 たちが 他アジア 女 子 大 学 のプロジェクトに 関 わるようになって 数 年 、 大 学 設 立 の計 画 と 進 展 を 見 守 ってきました。 積 年 の 労 がついに 実 を 結 び、 力 強 いアイデアが 力 強 い 現 実 のものになったのをこの 目 で 見 るのは 計 り 知 れない喜 びです。ファクルッディン・アーメド 首 相

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