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受講の手引 - 政策科学部 - 立命館大学

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■ カンボジアの 地 方 行 政 と 国 際 化 ・ 国 際 協 力 プロジェクト(1) 目 的 およびテーマとその 特 徴カンボジアは、かつてのポルポト 政 権 時 代 に、 知 識 層 の 虐 殺 が 行 われ、 内 戦 状 態 となり、国 家 制 度 の 崩 壊 を 経 験 している。その 中 から 誕 生 した 現 在 の 政 権 は、 国 の 制 度 の 再 整 備 を 行い、 新 しい 政 策 を 積 極 的 に 打 ち 出 している。その 中 で、カンボジアの 地 方 行 政 、 殊 に、 現 在 行 われている 地 方 分 権 化 政 策 を 日 本 の 地 方分 権 の 文 脈 との 対 比 において 見 てみること 及 び 日 本 の 国 際 協 力 の 状 況 を 直 接 、 眼 で 確 かめることが、 本 プロジェクトの 中 心 的 課 題 である。まず、 地 方 分 権 化 政 策 についてみると、 現 在 、カンボジアにおいては、 地 方 公 務 員 は 存 在しない。つまり、 公 務 員 は 全 て 国 家 公 務 員 という 中 央 集 権 的 な 行 政 制 度 となっている。しかし、その 中 で、 地 方 分 権 化 、 地 方 への 権 限 分 散 を 目 指 したD&D(Decentralisation andDeconcentration) 政 策 が 進 められている。2002 年 に、 新 制 度 での 初 の 地 方 選 挙 が、 基礎 的 自 治 体 (Commune)のレベルで 実 施 され、(2007 年 に2 度 目 が 実 施 ) 咋 年 5 月 に新 しい 地 方 行 政 の 組 織 に 関 する 法 律 が 施 行 されるなど、この 政 策 がまさに 推 し 進 められているところである。そこでは、 最 小 の 自 治 体 であるコミューンを 梃 子 にした 住 民 自 治 の 振 興 、地 方 分 権 化 が 進 められており、その 内 容 は、 我 が 国 の 地 方 自 治 を 考 えるに 際 しても、 非 常 に参 考 になるものと 思 われる。もう 一 点 は、 我 が 国 の 国 際 協 力 である。カンボジアは 我 が 国 の 重 点 援 助 対 象 国 の 一 つであり、 多 くの 形 での 援 助 が 行 われているが、JICA 資 料 によれば、その 実 績 は、2007 年において、インドネシア、ベトナム、フィリピンに 次 いでいる。その 実 際 に 触 れることは、日 本 の 国 際 協 力 についての 理 解 を 深 めるために 役 立 とう。具 体 的 には、 首 都 プノンペンにおいて、カンボジアの 地 方 行 政 関 連 省 庁 におけるブリーフィング、 我 が 国 の 援 助 関 係 機 関 或 いは 各 国 の 援 助 機 関 、 援 助 団 体 (NGO) 等 への 訪 問 を 行うとともに、 地 方 行 政 機 関 、 日 本 の 援 助 の 現 場 等 を 視 察 する。また、 首 都 以 外 の 地 方 においても、 地 方 行 政 機 関 、 日 本 の 援 助 の 現 場 等 を 視 察 する。なお、 可 能 であれば、プノンペンで 現 地 の 大 学 との 交 流 事 業 も 実 施 する。(2) 調 査 対 象 (フィールド)およびその 特 徴カンボジアは、 内 戦 による 国 土 の 荒 廃 の 中 から、いま、 急 速 に 復 興 を 遂 げつつある。 最 近は 世 界 的 な 不 況 の 影 響 を 受 けつつも、 基 調 的 には 成 長 を 続 けるなど、 経 済 の 発 展 が 著 しい。その 中 で、 新 しく 国 の 制 度 の 整 備 に 取 り 組 んであるが、 内 戦 中 に 知 識 層 の 大 半 を 失 った 痛 手もあり、 自 国 だけで、 十 分 な 担 い 手 がいる 訳 ではない。こうしたことから、 地 方 自 治 制 度 などの 国 家 制 度 の 整 備 についての 技 術 援 助 の 対 象 となっている。また、 一 旦 、 内 戦 によってそれ 以 前 の 制 度 が 途 絶 えており、そこに 新 しい 制 度 を 樹 立 しようとしているところに、カンボジアの 状 況 のユニークさがある。(3) 受 講 生 が 負 担 することとなる 概 算 費 用スケジュールが 確 定 していない 現 在 、 正 確 に 割 り 出 すことは 困 難 だが、 航 空 賃 、 滞 在 費 を含 め、20 万 円 程 度 と 見 積 もられる。なお、 現 在 、 考 えている 日 程 の 概 要 は、 次 のようなものである。第 1 日 大 阪 発 ( 乗 り 継 ぎ)プノンペン 着第 1 日 ~ 第 5 日 プノンペンに 宿 泊 しつつ、 市 内 及 び 周 辺 で 調 査 、ブリーフィング 等第 6 日 シェムリアップに 移 動第 7 日 ~ 第 9 日 シェムリアップ 周 辺 で 遺 跡 修 復 等 を 調 査第 10 日 カンボジア 発第 11 日 大 阪 着(4) 選 考 方 法「 研 究 計 画 書 」( 基 礎 演 習 の 成 果 物 )により 選 考 する-26-

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