日 本 林 業 技 術 協 会

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堀 岡 : 日 本 林 学 会 大 会 および 日 本 木 樹 学 会 より( 林 産 関 係 )
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井 上 現 在 無 水 木 粉 ほ 塩 素 ガスと 反 応 す 為 との 見 解 があ
るが, 著 者 等 は 無 水 木 腸 は 塩 素 ガスと 反 応 しないと 推 定
した。チオリグニンのボーラログラフイー( 第 1 報 )( 名
大 農 ) 紳 田 ・ 川 上 .バルト 塩 を 含 むチオリグニンは 明
瞭 な 還 元 波 を 与 えるのでコバルト 溶 液 中 の 接 触 還 元 波 に
ついて2.3の 検 討 を 行 った。リグニンの 解 離 基 の 特 性
( 松 山 農 大 ) 石 川 ・ 高 市 スギ 材 粉 から 分 離 した 数 種 の
リグニンについて 解 離 基 を 検 討 し3 大 別 されることを 知
り, 夫 '2rの 解 離 基 の 量 はリグニンの 分 離 法 により 左 右 さ
れることを 知 り,ブナセミケミカルバルプに 関 する 研 究
( 第 2 報 ( 林 試 ) 香 山 ・ 菊 池 ・ 米 沢 解 繊 条 件 および 夫
がパルプの 性 質 に 及 ぼす 影 謬 について 推 計 的 な 検 討 を 行
い,パルプおよび 製 紙 に 関 する 研 究 ( 第 15 報 )( 京 大
木 研 ) 木 村 ・ 寺 谷 漉 紙 , 絶 縁 用 紙 等 には 重 要 な 因 子 で
ある 気 孔 度 について 基 礎 的 な2.3の 検 討 を 行 い, 広 葉
樹 人 絹 パルプに 関 する 研 究 ( 第 1 報 )( 京 大 木 研 ) 北 尾 ・
東 郷 シラカパ 材 のピスブレツクについて 解 剖 学 的 検 討
およびヴイスコースの 濁 りの 一 因 がピスプレツクにある
ことを 推 定 し,ボーラログラフによる 人 絹 パルプ 中 のカ
ルシウムの 定 量 ( 京 大 木 研 ) 示 田 ・ 北 尾 人 絹 パルプ 中
のCa 定 量 について 新 にポーラログラブ 法 を 提 唱 し, 広
葉 樹 パルプ 中 の 柔 細 胞 に 関 する 研 究 ( 第 8 報 )( 京 大 木
研 ) 北 尾 シラカバより 製 したヴイスコースの 濁 りの 一
因 である 樹 脂 粒 の 根 本 的 原 因 となる 原 木 の 鋤 旨 成 分 につ
いて 検 討 し, 樹 脂 障 害 に 関 する 研 究 ( 第 14 穀 )( 九 大
生 産 研 ) 西 田 ・ 黒 木 赤 松 剣 -レオロジンおよび 辺 材 , 心
材 のエーテル 抽 出 樹 脂 についてCycloheXylamin",
Twichell 法 により 分 離 定 量 を 行 い, 亜 硫 酸 パルプ 廃 液
B.0.D.に 関 する 研 究 ( 京 大 木 研 ) 小 林 . 誼 廃 水 の
BO・P.を 小 ならしめるためCaOを 添 加 , 加 圧 加 熱
処 理 を 行 いかなりの 結 果 を 得 た。 樹 皮 の 化 学 的 研 究 (1)
『 香 大 農 ) 幡 ・ 十 河 赤 松 木 栓 の 外 層 , 内 層 , 皮 層 が 夫
灸 著 しく 異 った 化 学 的 組 成 を 有 し, 皮 層 に 最 も 多 く 含 有
されるタンニンはカテコール 系 である 事 を 明 かにし, 同
上 (2) 幡 ・ 十 河 赤 松 木 栓 の 有 機 溶 演 抽 出 量 を 測 定 し,
特 腫 ベンゼン 及 びエーテル 抽 出 部 から 数 種 の 結 晶 を 分 離
しその 性 質 を 検 討 した。ケヤキ 心 材 中 のフラボン 系 色 素
について 性 )〈 九 大 農 ) 船 岡 祖 母 産 の 心 材 からfarina
として 分 泌 する 白 色 務 未 状 物 質 を 呈 色 反 応 , 数 種 の 誘 導
体 の 分 析 , 吸 収 スペクトル 測 定 等 の 結 果 から, flaVauol
cGKeyakinon,に 対 応 する 一 新 flavanonol と 推 定 して
44Keyakinol と 命 名 した。 腐 朽 材 の 化 学 的 研 究 ( 北 大
農 ) 川 瀬 各 種 の 菌 に 侵 害 された 材 の 化 学 的 組 成 分 析 結
果 から1.リグニン 溶 解 型 2.リケニン 不 溶 解 型 3.
中 間 型 に 分 類 する 方 法 を 提 唱 した。ササの 理 化 学 的 性 質
( 北 大 農 ) 川 瀬 ・ 三 宅 天 塩 及 びニセコ 産 のネマガリダ
ケ 並 びに 浦 河 産 ミヤコザサの 成 分 を 分 析 し, 叉 繊 維 長 を
測 定 してその 相 異 点 を 検 討 し,ササの 成 分 に 関 する 化 学
的 研 究 (1)( 北 大 農 ) 半 沢 ・ 氏 家 ネマガリダケ 梓 のヘ
ミセル 官 戸 ズを 加 水 分 解 して 得 た 精 液 中 の 成 分 をP.P.
c・ 多 段 式 上 昇 溝 によって 検 索 し, 叉 比 色 法 で 走 塁 した。
落 葉 松 グラクタンに 就 いて(1)( 九 大 霞 ) 渡 部 本 科 罐
落 葉 樫 の 心 材 及 び 辺 材 ガラクタンを 夫 々 抽 出 精 製 して,
その 化 学 的 組 成 , 元 素 分 析 , 拡 散 等 の 実 験 から, 心 材 ・ガ
ラクタンは 沈 降 定 数 の 異 る2 種 のものの4:1の 割 合 で
成 立 しその 平 均 分 子 量 は 約 2 万 ,これに 反 して 辺 材 ガラ
クタンは 平 均 分 子 量 約 5000 程 度 のものの1 種 成 分 の 難
成 立 している 事 を 明 かにした。 繊 維 物 愛 の 結 晶 領 域 に 関
する 化 学 的 研 究 (14)( 山 形 大 農 ) 谷 口 発 芽 した 赤 松
種 子 及 び 筍 の 緒 晶 領 域 量 の 変 化 を 一 定 期 間 毎 に 追 究 し,
生 長 に 伴 う 繊 維 素 の 結 晶 溝 造 の 形 成 を 推 察 した。 名 古 屋
営 林 局 管 内 のブナ 材 に 関 する 研 究 (6)( 岐 大 震 ) 矢 沢 ・ 樋
口 . 大 岡 ( 古 川 営 林 署 ) 村 山 ブナ 天 然 林 内 で 予 備 防 縢
防 虫 試 験 をP.C.P.,B.H、C.,パシリウムVs 等 を
用 いて 立 地 条 件 の 異 る4 試 験 地 で 行 いその 効 力 を 検 討 し
た。 木 材 防 腐 剤 に 関 する 研 究 (20) 京 大 木 研 ) 西 本 ・ 布
施 ・ 井 上 Na・P.C.P.の 溌 透 度 改 良 の 一 手 段 として 数
種 の 界 面 活 性 剤 及 び 有 機 藩 剤 添 加 の 影 響 をしらべた。
スギ 電 柱 の 防 腐 処 琿 に 関 する 研 究 間 ( 東 洋 木 稔 工 業 ) 黒
島 ( 日 本 マレニット) 広 瀬 刺 I 方 向 に 於 ける 各 断 面 の 辺
材 量 及 び 含 水 率 分 布 を 円 盤 法 によって 測 定 した。 敷 設 枕
木 中 のクレオソート 漁 の 経 年 変 化 について( 鉄 道 技 研 )
川 口 18 年 経 過 したブナ 及 マツ 枕 木 からクレオソート 池
を 抽 出 , 分 溜 し, 各 溜 分 の 酸 性 油 と 殺 菌 効 力 限 度 を 測 定 .
した。 木 材 防 腐 マレニツトに 関 する 研 究 (3)( 東 大 農 ) 芝 本
・ 井 上 マレニット 中 のNaF 定 量 に 硝 酸 1、リウム 法 を 適
用 して 弗 化 カルシウム 法 に 比 し 遥 かに 精 度 が 高 く 而 も 短
時 間 で 定 量 し 得 る 事 を 明 かにした。 木 材 防 腐 剤 Boliden
Saltに 関 する 研 究 (3)( 北 林 指 ) 阿 部 ・ 布 村 ・ 大 山 . 本
江 S-25,Ms-25の 安 定 度 及 び 防 腐 効 力 を 知 るため 一
定 期 間 放 置 後 の 不 溶 化 程 度 を 残 毒 量 から 検 討 した。 木 材
の 熱 分 解 に 及 ぼす 化 学 薬 剤 の 影 謹 ( 建 築 研 ) 森 本 ・ 齊 藤
各 種 薬 剤 の 水 溶 液 中 に 長 時 間 浸 漬 したスギ 辺 材 の 鍛 解
速 度 を 熱 天 秤 による 重 量 減 を 測 定 して 検 討 した。バラ・
サイメンの 熱 分 解 について(4)( 称 試 ) 田 窪 . 村 山 縦 型
反 応 炉 を 用 い 環 状 竹 炭 一 白 金 触 媒 及 び 他 の 合 金 触 媒 で 行
った 気 相 熱 分 解 の 結 果 を 報 告 した。 木 炭 の 研 究 10( 林 試 >
岸 本 ・ 杉 浦 無 機 塩 特 に 肥 料 の 収 炭 率 の 増 加 に 及 ぼす 耕
果 を 実 験 し, 同 上 (11) 岸 本 。ナラ,ブナの 黒 炭 , 白
炭 及 び 外 国 産 木 炭 を 高 温 連 続 精 秤 装 置 によって 加 熱 によ
る 重 量 変 化 を 観 察 し, 重 避 減 少 の 原 因 を 元 素 分 析 , 灰 分
定 遥 等 の 結 果 からら 推 定 した。 炭 窒 内 の 温 度 分 布 につい
て(4)( 三 大 農 ) 吉 村 炭 化 温 度 を 指 標 に 用 いてその 経 過
並 びに 分 布 を 調 べ 最 も 適 切 な 炭 窯 形 態 及 び 製 炭 操 作 を 見
出 すために 窯 内 低 部 (10 及 び20cm)の 温 度 分 布 を 等
温 線 に 図 示 し 梼 討 した。
以 上 研 究 発 表 の 要 点 にふれた 積 りであるが, 詳 細 は 論
文 集 ,その 他 の 報 告 を 参 照 されたい。なお 質 疑 応 答 が 極
めて 活 溌 に 行 われ, 従 来 見 られなかった 活 気 を 呈 して 来
たように 思 われた。
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