日 本 林 業 技 術 協 会
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<strong>林</strong> 木 育 種 と, <strong>林</strong> 地 肥 培 のことが,これからの 権 鴬 上 の<br />
問 題 点 として,いま,やか 霞 しくいわれている。<br />
熱 裕 * 鐸 で 特 にジャワやスマトラなどではこのことに<br />
ついては,すでによほど 前 から 考 えられていたようだ。<br />
もっともこの 地 区 のキナやゴムの 譲 害 などを$ 橇 とぷる<br />
のばすこし 無 鯉 であるかもしれないが。いま,この 二 つ<br />
のことなどについて, 謎 の 南 の 国 の 思 い 出 を 語 らして 戯<br />
きたい。<br />
12,3 年 前 に 私 はジャワでキナとお 茶<br />
(. 細 茶 にする)のある 農 園 に 局 たことがあ<br />
った。<br />
その 頃 は 大 東 諏 戦 はなやかな 時 で 幸 い 私<br />
は 早 く 行 った 方 なので,キナのエステート<br />
でも 最 も 盛 んに 栽 培 されているバンドンの<br />
南 方 ,マラバール 高 原 のK 農 園 にスること<br />
ができた。<br />
当 時 <strong>林</strong> 学 関 係 の 人 灸 が, 大 部 このキナに<br />
関 係 した 仕 事 できていたs 有 名 なバイテン<br />
ゾルブの 試 験 場 には, 京 大 の 沼 田 先 生 が 居<br />
られた。 叉 この 実 験 農 園 ともいうべきマラ<br />
員 瞥 易 書 聖 謙 展 駕 厳 墓 患<br />
バ 戸 ルの 官 営 農 園 には,いま 西 京 大 学 に 居<br />
られる 岩 村 通 正 さんが, 碓 近 の 農 園 には 吾<br />
麹 のなかまが' 人 あるいば2 人 づっ 農 園 管 <strong>本</strong><br />
々のなかまが1 人 あるいば2 人 づつ 農 園 管<br />
理 人 として 入 っていた。 私 もその1 人 とな<br />
ってキナ 栽 培 に 従 蕊 することになった<br />
× × ×<br />
私 は,このキナ・ 園 をこの 上 もなく 愛 し,<br />
〃<br />
<strong>技</strong><br />
<strong>術</strong><br />
や<br />
の<br />
考<br />
お 客 さんがあると 沼 田 先 生 も 官 営 農 園 に 来 られ, 岩 村<br />
さんのお 宅 で, 媛 炉 の 火 をかこんで,(ここは 高 原 なの<br />
で, 夜 は 肌 寒 いくらいであった)お 話 を 伺 う 機 <strong>会</strong> も 屡 を<br />
あり, 近 くの 農 園 の 人 をもよく 車 でかけつけたものだ。<br />
この 地 区 に 約 12,3のエステF- 卜 があったが 皆 よくか<br />
たまっており, 夫 点 1,000 町 歩 位 の 面 桜 を 担 当 して 居 た<br />
が, 大 低 自 動 車 を 持 って 居 たので,お 客 さんなどがあっ<br />
た 時 などは 電 話 1 <strong>本</strong> ですぐ 集 まり, 夕 食 を 共 にするとい<br />
I<br />
南<br />
の<br />
國<br />
の<br />
思<br />
うようなことができまったく <strong>日</strong> <strong>本</strong> に 居 るの<br />
と 同 じようで, 今 から 考 えると 誠 になつか<br />
しい- 駒 であった。<br />
× × ×<br />
南 方 のキナの 経 営 は, 堂 つたく 果 樹 園 芸<br />
のようであったが,その 力 i 謙 方 法 の 模 <strong>本</strong> に<br />
は, 最 もホ 操 的 な 経 営 方 法 によって‘ 仕 窪 が<br />
行 われていた。<br />
各 農 園 には,かならず 施 <strong>業</strong> 案 のようなキ<br />
ナの 標 準 生 産 量 の 査 定 雷 ができていた。<br />
すなわち,お 前 の 農 園 は, 毎 年 何 町 歩 を<br />
伐 採 して, 何 I、ンのキナ 皮 を 生 産 , 出 荷 せ<br />
坂 え ‘ 蕊 錐 しL。 ' 剛 '、ン… 膜 を…。 出 確<br />
博<br />
いねばならない。 叉 何 町 歩 の 造 休 をすべきか<br />
襄 出 " 創 鯛 鯛 蝋 農 “<br />
〃<br />
ど<br />
朝 起 きるとすぐ 西 部 劇 にでるようなオーフ,<br />
駕 ンの 馬 鰹 車 (ここではサドとよんでいたが)<br />
欝 霞 職 鰄 L§"』 雲 雪 一 ‘、,した""…され, 樋 赫 され<br />
事 鞭 1りす 為 ので‘<br />
に 乗 って, 朝 の 山 の 仕 察 を 一 廻 りするのであった。その てゆくのを 見 て, 学 佼 を 卒 <strong>業</strong> して 始 めてたずさわった 仕<br />
<strong>日</strong> 特 に 重 要 な 作 <strong>業</strong> をやる 処 などをえらんで 馬 を 飛 ばして 率 が, <strong>林</strong> <strong>業</strong> の 根 <strong>本</strong> 理 念 である 保 続 の 思 想 で 山 が 迩 営 され<br />
走 り, 一 応 仕 事 の 方 法 をたしかめてから 帰 って 朝 食 をと タネ 富 きから, 植 <strong>林</strong> , 撫 育 , 伐 採 , 皮 の 乾 燥 , 出 荷 童 で<br />
り, 今 庭 はゆっくりと 遠 くの 分 園 の 作 <strong>業</strong> を 見 るように なんでも1 年 の 仕 事 淀 あるこのエステ 戸 I、 経 営 のたのし<br />
し,やがてきまっておとずれる 南 方 特 有 のスコールのく さをしふじ 桑 と 痴 惑 したものだ。<br />
る 頃 には 帰 って 昼 食 ヒルネをして 夕 刻 , 農 園 の 事 務 をと また,この 萱 淀 書 に 非 常 に 興 味 を 感 じ, 自 分 の 居 る 農<br />
るというような 毎 <strong>日</strong> の 生 活 を, 愉 快 な 気 持 のよいものと<br />
思 っていた。<br />
園 は 勿 論 , 近 所 の 農 園 のも 借 りてきてタイプで 写 しとり<br />
参 考 にした。<br />
× × × × × ×<br />
当 時 , <strong>日</strong> <strong>本</strong> からも 農 <strong>林</strong> 関 係 の 先 生 が 沢 山 視 察 にこられ<br />
た・そしてキナ 園 の 現 地 を 見 られる 人 は 必 ず,まず 官 営<br />
農 園 をゑて, 次 ぎにすぐ 地 続 きの 私 の 居 たK 農 園 に 来 ら<br />
れキナの <strong>林</strong> の 美 事 なこと,その 蓄 積 の 多 いのに 驚 嘆 され<br />
てゆかれた。 今 でも 思 いだされるのは, 厩 部 先 生 が 真 白<br />
な 海 軍 の 長 官 の 服 装 で 見 えられたこと, 京 大 の 木 原 先 生<br />
が 采 られたことなどで,その 他 ずいぶん 沢 山 の 人 が 見 え<br />
た。<br />
筆 者 . 神 奈 川 県 <strong>林</strong> 務 謀<br />
-32-<br />
私 は 入 園 早 禽 は,その 土 地 の 言 葉 をおぼえたり, 今 重<br />
での 撰 培 法 を 一 応 の 象 込 むのに,まったくあわただしい<br />
月 <strong>日</strong> を 過 したが,やがてそれも 一 段 落 つくと, 自 分 が 居<br />
るキナ 園 がどうしてこのような 立 派 な 蓄 積 を 持 ち, 多 く<br />
のキニーネを 生 産 するようになつたかの 原 因 をつきつめ<br />
ようと 考 えた。<br />
まったく,この 農 園 のキナの 成 育 はすばらしいもので<br />
キナという 広 葉 樹 の 称 が, 内 地 のスギかヒノキの 美 <strong>林</strong> を<br />
ふるような 辮 目 をしていた。そこで 重 ず, 開 園 当 初 から<br />
の 決 蝉 書 やその 他 の 参 考 講 類 や, 農 園 に 古 くから 居 る 人<br />
1<br />
雪<br />
呈<br />
一<br />
■<br />
俳<br />
口<br />
『<br />
且